評価
白黒の万能除去。
かつてのスタンダードでは、これを採用する為に黒単が白を足す理由にもなったほどの強力カードである。
どんなパーマネントにも対処可能なカードというのはかなり頼もしい。3マナでなんのデメリットもなくそれが可能なのは他にはない性能だと言える。
しかし、時代は流れて様々なカードが登場し、統率者戦では類似カードの
苦渋の破棄(Anguished Unmaking)の方が、やや採用率が高い。そちらは名誉回復と同じマナコストを持つインスタントで、3点のライフを失うものの、土地以外のパーマネントを1つ追放することが出来る。
土地に対処できないことや、ライフを失ってしまうことなど、苦渋の破棄より名誉回復が優れている面は少なからずあるが、インスタントかソーサリーかという違いはそれ以上に大きい。より対戦相手の行動に対応しやすい苦渋の破棄が優先されがちなのは、ある程度仕方のないことかもしれない。
しかし、それでも名誉回復を採用したがるプレイヤーは少なくない。というのも、このカードに思い入れが大きいプレイヤーが数多く存在するのだ。
当時のスタンダードで活躍して印象深いカードであることに加え、初出時のイラストとフレイバー・テキストはあの
ジェラード・キャパシェン(Gerrard Capashen)がヨーグモスを打ち倒したシーンのものなのである。
わたしを悼むようなことはしないでくれ。これがわたしの運命なのだから。
― ジェラード
背景ストーリーが好きなプレイヤーにとってたまらない1枚なのも頷けるというもの。当のジェラード・キャパシェンの固有色が白のみなので、彼を統率者としたデッキに採用できないのが非常に残念である。
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最終更新:2018年04月25日 20:04