潮吹きの暴君(Tidespout Tyrant)

潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant (5)(青)(青)(青)
クリーチャー — ジン(Djinn)
飛行
あなたが呪文を唱えるたび、パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
5/5

評価

 カードプールの広い統率者戦において、最強のクリーチャーの一角。
 呪文を唱えるたびブーメラン(Boomerang)が誘発する。

 そのままの性能を見ても、タイプを問わずパーマネントをバウンス可能であり非常に制圧力が高いが、その真価はコンボパーツとして見た時にある。

 0マナのアーティファクトや、タップすることで自身のコスト以上のマナを生み出せるマナ・アーティファクトが2枚あれば、それらを交互にバウンスして唱え直すことで、好きなだけ呪文を唱えることができる。もし、2枚のカードでそれらの合計コスト以上のマナを生み出せるのならば、無色の無限マナが生まれる。生まれた無限マナを元手に色マナを生み出せるマナ・アーティファクトを出し直し続ければ、無色の無限マナが有色の無限マナに変わる。
 要は、ある程度のマナ・アーティファクトと潮吹きの暴君さえあれば、それだけで無限マナが発生するということである。
 マナ・アーティファクトは単体で十分強力なカードであり、コンボ専用に枠を割かなくとも潮吹きの暴君さえ用意すれば成立するという利便性が強み。

 具体的に、よく使われる相方はこの辺り。

マナ収支 コンボに使われるカード候補(一例)
+2マナ 魔力の墓所(Mana Crypt)魔力の櫃(Mana Vault)
+1マナ オパールのモックス(Mox Opal)太陽の指輪(Sol Ring)厳かなモノリス(Grim Monolith)
モックス・アンバー(Mox Amber)
±0マナ 霊体のヤギ角(Astral Cornucopia)永遠溢れの杯(Everflowing Chalice)玄武岩のモノリス(Basalt Monolith)
水蓮の花びら(Lotus Petal)金属モックス(Chrome Mox)Jeweled Amulet
-1マナ 友なる石(Fellwar Stone)虹色のレンズ(Prismatic Lens)精神石(Mind Stone)
印鑑サイクルタリスマン・サイクル、各種ほぞ など

 2枚のマナ収支の合計が±0ならば無限唱え直し、プラスになるのならば無限マナである。その後色マナを生み出せるマナ・アーティファクトをバウンスすれば色マナへの変換にもなる。
 無限のマナを生み出した後は、あとは好き放題に起動型能力を起動したり、交互にパーマネントをバウンスして戦場に出た時や唱えた時の誘発型能力を使いまわしたりできる。

 よく無限マナの使い道になるのは統率者の能力。統率者ならばわざわざ無限マナの使い道を用意せずとも最初から使えるため、実質的なコンボパーツが少なくて済む。
 マナのみで起動できる起動型能力を持つ統率者や、唱えた時や戦場に出た時に誘発する能力を持つ統率者が適任だろう。

 時折、デッキの中のクリーチャーを統率者と潮吹きの暴君のみにしておき、統率者に変身(Polymorph)やその類似カードを唱えて確実に潮吹きの暴君を出すというデッキがある。
 軽めで、潮吹きの暴君コンボから勝利できる能力を持つクリーチャーを統率者にしている相手が居る場合はその可能性を警戒しておこう。

相性の良いカード

各種マナ・アーティファクト

相性の良い統率者

潮吹きの暴君による無限マナから勝利できる統率者たち
巻物の君、あざみ(Azami, Lady of Scrolls)
造物の学者、ヴェンセール(Venser, Shaper Savant)
練達飛行機械職人、サイ(Sai, Master Thopterist)
ラクァタス大使(Ambassador Laquatus)
妖精の女王、ウーナ(Oona, Queen of the Fae)
竜英傑、ニヴ=ミゼット(Niv-Mizzet, Dracogenius)
蝗の神(The Locust God)
トリトンの英雄、トラシオス(Thrasios, Triton Hero)
首席議長ゼガーナ(Prime Speaker Zegana)
轟く声、ティシャーナ(Tishana, Voice of Thunder)
ネファリアの災い、ジェリーヴァ(Jeleva, Nephalia's Scourge)
大渦の放浪者(Maelstrom Wanderer)
黄金牙、タシグル(Tasigur, the Golden Fang)
エーテリウム造物師、ブレイヤ(Breya, Etherium Shaper)
などなど。
最終更新:2018年07月15日 23:38