突然の衰微/Abrupt Decay
(黒)(緑)
インスタント
この呪文は打ち消されない。
点数で見たマナ・コストが３以下の土地でないパーマネント１つを対象とし、それを破壊する。
評価
黒緑の汎用パーマネント除去。
除去可能な範囲は「点数で見たマナ・コストが３以下」かつ「土地ではない」パーマネント。軽量なパーマネントしか除去できないとはいえ、様々なカードに対処できる汎用性と打ち消されない心強さから多くのデッキに採用されている。
突然の衰微は軽量なパーマネントが好んで使われる１対１のフォーマットではよく見られるため、なじみ深く思う人も多いだろう。
しかし、統率者戦では１対１のフォーマットよりもやや採用率が低い。それは統率者戦の環境に理由がある。
統率者戦ではマナ・コストが重たいカードもそこそこ採用されているため、対象にとれないカードがやや多い。特に、統率者やコンボ・パーツは４マナ以上であることも多く、モダンやレガシーで感じられるほどの信頼感はない。
また、多人数戦であるため１：１交換の除去はアドバンテージを失い易く、他のフォーマットほど気軽には使えないというのも理由だろう。
とはいえ、優秀な除去であることは間違いない。
打ち消されないという強みを活かしてコンボの成立を妨害したり、
森の知恵(Sylvan Library)のような莫大なアドバンテージ源を破壊したり、
安らかな眠り(Rest in Peace)のようなどうしようもない対策カードを捻り潰したりと、２マナのインスタントとは思えない汎用性は十分に強力。
幸い黒も緑もアドバンテージを得ることは得意な色なので、１：１交換で失ったアドバンテージも取り戻しやすい。もし黒緑を固有色に持つデッキで手軽な妨害に悩んでいるならば、採用してみて良いだろう。
後にこれのリメイクと言える
暗殺者の戦利品(Assassin's Trophy)が登場している。
そちらは突然の衰微以上に広い範囲の対象に対処できる代わりに、打ち消されるようになり、対戦相手に基本土地を与えるようになった。
そちらも汎用除去として、黒緑のデッキでは広く使われるだろう。
類似カード
最終更新：2018年11月01日 21:48
