■エルスー希望世界
希望世界ーエルスとは、我々の住む日本の鏡面上にある異世界、異空間における大地だと考えられている。
地形的には、日本と同一だったようだが、過去に発生した絶技大戦により、大地の一部は大きく抉られ海となった。
平野に複雑な山谷が生まれ、その姿を大きく変えている。
環境的には、自然が多く、牧歌的だが、大戦中に放たれた魔法兵器である「戦闘騎」が現在でも活動を継続し
領土に立ち入るものを虐殺し続けている。
時に移動するその領土は人々にとって大いなる脅威であり、恐怖の対象となった。
戦争に生き残った人々は、戦闘騎から逃げるように各地で集落をつくり、交流は断絶され、細々と生活を送っている。
希望世界では、戦闘騎を使役するような組織や国は滅びてしまっているという。
▲希望世界の環境
地軸が傾いていており、惑星の軌道すらずれているという。
海岸線が原形を留めないほど破壊されているという。
▲希望世界の街
希望世界の街は一様に高いところにある。
それは防衛の為であり、大規模な自然破壊の後に頻発した津波のせいでもあった。
そこから生き残った者たちは、少しずつ山を降りていき、今は山全体が一つの街になっている。
領主の館とは、主に山の一番上にある。
多くは城の形式であるが、駿河湾沼津は城ではなく、館の形式であるという。
岡崎は過剰なまでに堅固な城であるという。
■スルガ編 根拠ログ
希望とは名ばかりの希望世界。地軸が傾き、惑星の軌道すらずれ、海岸線が原形を
留めないほど破壊された地にも生活があり、住居がある。その前と比べれば絶望する
ほどみすぼらしく、苦しいものではあったけれども。
日本では第三次世界大戦級の戦いと形容された戦いの後、作られた街は一様に高いところにある。
これは防衛のためであり、大規模な自然破壊のあと頻発した津波のせいでもあった。
そこから生き残った者たちは、少しずつ、降りて行った。今は山全体が一つの街になっている。
そんな希望世界の街にあって、領主の館とは、山の一番上にあるものだった。
多くは城の形式だったが、駿河湾沼津では城ではなく、館の形式だった。
これは種族によるところが大きくて、魔法種族である大妖精は石造りの城程度に
防御効果を見出してなかった点が大きい。
他方人間が領主をやっている岡崎では、過剰なほどに堅固な城が作られていた。
(スルガ編 第三十五話)
それにしても戦闘騎と見間違えるほどの大きさとなればトヨタさんほどではないにしても随分な大きさである。
絶技とは別の方法で発展してきたニホンで、今まで発見されなかったという事などあるだろうか。
となれば本物の戦闘騎なのか。トヨタさんとしては信じられない。それくらい、この地は疲弊していた。
そもそも戦闘騎を使役するような組織や国は皆滅びてしまっている。
(スルガ編 第四十八話)
【窓】
その最中、いかなる理由かは不明だが、希望世界各地には我々の日本と映像と声だけが交換できる「窓」が発見される。
「窓」を通じて、日本の知識や知恵、住人との交流が盛んに行われている。
交流の際には、地図上の座標は同一のため、日本の地名を使用しており、交流における中心人物には、その地名を冠し
(この場合、浜松SAならば、ハママツさんなど)交流の起点とすることもあった。
「窓」は人の集まる所、情報が集まるところに開く傾向があると考えられている。
現在「窓」は、日本の高速道路のサービスエリア付近に多く確認されている。
しかし「窓」はただ覗き込み、会話するだけのもので、世界を行き来することは勿論、物品を受け取ることはできない。
触れることのできない異世界。このおとぎ話のような世界を信じるものだけに「窓」は開き、交流できるとも言われている。
▲【窓についての捕捉】
窓を開いた原因となるのは、かつて女神だった美しい巨人 トヨタさんの猫の歌によるものであると思われる
NEFCOのある世界へ窓が開かれたのが、1968年頃。
そこからおよそ50年近く経った2009年に、再び、かつて女神だった美しい巨人によって窓が開かれた。
この現象は、NEFCOのある世界では、新東名高速道路建設中に異世界「希望世界」が発見されてしまった事件
「異世界見えちゃう事件」という形で報じられている。 この事案に対抗するために、NEFCOは組織された。(作品紹介より)
この事件により、オカザキさん、トヨタさん、ヌマヅさん、ハママツさん、スルガさんが発見された。(2016年4/8 キャラクター紹介より)
■窓について根拠ログ
絶技による大戦が終わり、黒い雨が降り注ぎ、それは何百日も続いた。しかし太陽は顔を出し、しかして長く開けない冬が来た。
生き残った少数の市民もばたばたと死んだ。もはや市すら存在せず。市民はただの民に成り果てた。
それから人間達の争いが続き、長い月日が経ち、寒さは和らぎ、民は空を見上げ、春の帰還を喜んだ。
それからさらに幾日も経ち、かつて女神だった美しい巨人(トヨタさん)は、とうの昔に絶滅したと思っていた弱い種族 猫を
見つけ、雇い入れ、古いトーガを巻いて、猫の歌を歌った。 猫も一緒に歌いだした。
不意に窓が開いた。
かつて女神だった美しい巨人は、小声で猫の歌を歌いながら、異世の地を見て回った。
しかし、巨人はそんな人々を見て後悔し、窓を閉じる。 巨人は一度落ち込むと長いのであった。
体育座りから回復するまで50年ばかしかかった。
半世紀ぶりに猫の歌を歌って、窓を開け、異世を見て歩く珍しい鳥が飛んでいるのに目を奪われ、うろうろしていた。(幻想交流 第三話 一部文章省略)
▲【NEFCOのある世界での希望世界ーエルスとは】
NEFCOがある世界で1968年(2009年よりも41年前)に東名高速道路工事中で巨人の幽霊が出現した
事により、政府が巨人のいる世界について付けた名前 「希望世界」。
公では、大阪万博で公募で付けられたことになっているが、どうも出来レースだったようでそれ以前から
呼ばれていた。 エルスとは、巨人の口元を、読唇術で読んだ際の名前。(第五話)
1968年 彼らのいる世界(巨人のいる世界)を政府は希望世界と名付けた。【第五話】
ー彼らの住む世界は希望世界と、政府はつけています。まあ、41年も前の話ですが。【第五話抜粋】
第五話で岩井が2009年から41年前ー1968年の段階でそう名付けているという。
(かつて女神だった巨人(巨人の幽霊)と交渉した結果分かった事。)
過去に第三次世界大戦級の戦争が起きたこと。
大規模破壊魔法でインフラが徹底的に破壊され、人的損害は集計が不可能な状態であること。
自律兵器が大量に放出され、50年以上経った今も動き続けていること。(第十二話)