マッドラーケン



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沼烏賊(ぬまいか)マッドラーケン 

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◆概要・特徴
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  • 主に湿潤な地域の泥中に生息する、陸棲の巨大な頭足類。
潜む捕食者」、「沼地の恐怖」という異名を持ち、泥の中から生える触手は沼地を行く隊商からは酷く恐れられている。

  • 大きさは「胴体だけで」4~5m、伸縮自在の長い触腕の長さは、最大で10mにもなる。
口を囲むように10本の腕が存在し、そのうち6本は短く、残りの4本は捕食や攻撃の為に非常に長大。
触腕には最大直径数cmにもなる巨大な吸盤があるが、それぞれには鋭い鉤爪がついていて、素肌に吸いつかれると出血は免れられない。
長い触腕の先端に3本ずつ存在する鉤爪は特に巨大で、刃物めいた脅威と化す。
触腕に囲まれた口には、非常に鋭いクチバシ状の牙があり、獲物の毛皮などを容易く引き裂いて喰らう。
所謂エンペラ(ヒレ)も存在し、泥の中を掘り進むのに適した形状。普段はあまり動かないが、かなりの速度で泥の中を掘り進められる。
体色は灰色茶色の斑点模様で、長い触腕の先端は紫色に変色している。普段の目の色は黄金だが、激昂することによって真紅に染まる



◆生態
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  • 普段は深さ10m程度の縦穴を作り、本体を泥の中に隠して触腕を周囲に張り巡らせ潜む。
縦穴の壁は粘液混じりの泥で緩く固められていて、宛ら地蜘蛛のような生態をしている。
食性は肉食で、泥の中から獲物の動きや音を感知し、地中から触腕で絡め取った後に本体が捕らえ、地面へと引きずり込む。
あのグリードトードとタメを張れるほどの大食いで、主にクラガリビルワーボアなどを捕食する。無論、人間も捕食の対象である

  • また、漏斗から空気を吐き出すことによって凄まじい雄叫びを上げることが可能。
これは威嚇の為だけではなく、特に繁殖期に別の個体とコミュニケーションを取る時に使われる模様。
それ故、繁殖期の沼地には時折不気味な叫び声が響き渡るだとか……



◆戦闘能力・攻略の手引き
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  • 先述の生態の通り、普段は泥の中から触手を出して獲物を捕らえようとする。
触手の力は非常に強く、大の男であっても全力で抵抗しなければ力負けし得るほど。
かつ、力任せの切断は不可能に近いほどに柔軟で弾力性が高い。切断を狙うならば、大振りの刃物を用いることを推奨する。
しかし地中にいるうちは大きな音が弱点で、怯ませると一瞬ではあるが力が緩むので、その隙に脱出を狙うが吉。

  • 漏斗から吐き出す真っ黒な墨も無視できない存在で、これを対象に吹きかけて攻撃することがある。
殺傷能力は皆無であるが顔にかかれば視界不良に陥り、また特殊な成分が含まれていて、粘膜部分に鋭い刺激を与える効果をもつ。
水をかけるなどすれば対処可能なので、対策は必須である。

  • 必殺技は全身を激しく振動させて周囲の泥を液状化、相手の足を奪うこと。
効果を発揮するのは数秒故に、跳ぶなりして地面から足を離せば影響を最小限に抑えることが可能。
しかしまともに食らえば、膝辺りまでが泥に埋もれて身動きを取ることが出来なくなってしまう恐るべき大技。
長大な触手を持つマッドラーケンの前で身動きが取れなくなれば……もはや言うまでもないであろう。
体重が重い相手ほど有効な攻撃で、これを用いてワーボアなどを捕食するなどと、見かけによらない知能の高さが窺い知れる。
しかしマッドラーケンの身体自体にも負担がかかる技のようで、発動後に隙が生まれることも。

  • 弱点は火炎≧冷気、そして切断攻撃。
最終更新:2016年03月06日 13:36