Fate > Grand Order -Pruning of Graft-

開催予定

第六章 A.D.1943 異端招来理論エルドリッジ 5〜6月中に開催

トレーラー



「人は、神の掌の内に有るべきではないのです」

人理継続保障機関カルデアにて観測された七つの異界。
それは人の歴史にして、正史に非ず。
滅ぶべき世界ですらなく、認められざる時間軸にすら存在せず、望まれざる未来にすらなれぬもの。
どのような過程を経てもあり得なかったはずの世界、異聞帯にすら至れぬ廃棄時空。
世界のリソースを吸い上げ肥大化を続けるその空間をカルデアは「剪定軸」と呼称し、これの撤去を発令する。
それはありえぬ接木の再剪定、パルニング・オーダー。

第一剪定軸 侵食深度C
A.D.1428 ██百年戦争 オルレアン
愚者の冠

第二剪定軸 侵食深度D
A.D.1256 鏖殺執着教典 ██████
信仰の極致

第三剪定軸 侵食深度B
A.D.476 終末██帝国 ラヴェンナ
███の英雄

第四剪定軸 侵食深度A+++
A.D.630 ██到達道程 ██
五劫の███

第五剪定軸 侵食深度B+
A.D.████ 造物楽園極点 アークティック
被造の欲望

第六剪定軸 侵食深度E-
A.D.1943 ████理論 ██████
隠された虹

第七剪定軸 侵食深度A
B.C.████ ████文明 ███
██の██


「始めましょう、此れは、人を救う戦いです」

剪定完了済み

第一章 A.D.1428 棄聖百年戦争オルレアン

ログ
愚者を自称する王が治めていた剪定軸。
英雄という名のもとに自由を奪われた人々を、ただ一人の少女を救う為に未来を受け入れなかった王はそれすらも正しいとする者達の未来の栄光を祈る。

第二章 A.D.1256 鏖殺執着教典ザバーニーヤ

ログ
終わりを認めない暗殺者の長が歴代のハサンを鏖殺した剪定軸。
本物にもなれず、本物を救うことも出来なかった者達の墓場は、星の下で英雄たちの旅路を見送る。

第三章 A.D.476 終末転変帝国ラヴェンナ

ログ
戦士にして王王にして戦士たる者が終わりを拒んだ剪定軸。
終わりを受け入れなかった王たちは、先へと進む者たちを激励する。

第四章 A.D.630 浄土到達道程 天竺

ログ
五劫の果てより来る救世主に奪われた剪定軸。
あらゆる全てを浄土へと至らしめんとした救世主は、地獄を征く者へ説く。

※以下はパルニング・オーダーを行うカルデアの設定となっております。


Pruning of Graft時空カルデア設定

 剪定軸の発生したこの世界線は、「魔術王による人理焼却」「クリプターによる人理再編」が行われなかった世界線である。
 その影響か、カルデアの機構、職員構成等にいくつかの相違点が存在する。
 ここにはそのいくつかの相違点を記す。

「違うように見えるからと言って関係ないとは限らない、誰かが守った世界があるから君たちの救世は正しいと言えるのだから」――ある放浪者

オルガマリー・アニムスフィアの生存

 レフ・ライノールの暗躍、特異点Fの未発生によりオルガマリー・アニムスフィアは現在も生存し、カルデアの所長としての務めを果たしている。
 いささか働きすぎているので、定期的に休むように促してあげると良いだろう。

「友達も少ないから、仲良くしてあげるととっても喜ぶよ!」――技術開発部門長

霊基観測天体ソロモンの存在

 このカルデアには「ある人物」が存在しない。
 その代わりとして存在するのが「霊基観測天体ソロモン」である。
 登録した生命の肉体、精神、魂のあらゆる数値を測定し、常時観測し続けることができるこの装置はカルデアス、シバと併用することでレイシフトの成功率を飛躍的に高める効果を持ち、レイシフト中の観測状態をかなり安定させることができる。
 前所長が■■聖杯戦争後に獲得した資産の一つであるが、その技術的、魔術的構造は未解明な部分が多く、カルデアの研究対象の一つでもある。

「安心したまえ、君が消えたとしても、君の意思は生き続けるよ、どこまでもね」――花の魔術師、最果ての塔にて

デミ・サーヴァント計画の顛末

 デミ・サーヴァント計画はこのカルデアにおいても完全に凍結状態となっている。
 相違点としては「一件の成功例もないが、複数名の生き残りが存在する」ことである。
 前所長が死去し、現所長に権限が移行された際に計画が露呈、現所長及び、各部門のトップの決定により計画は打ち切られた。
 マシュ・キリエライト、カサンドラ・フォン・アインツベルン含む数名がカルデアの深部セクターにてほぼ監禁状態で発見された。
 生存した試験体は現在カルデアの職員として活動しながらせめてもの延命治療等を受けながら生活している。
 現在はカサンドラはパルニングオーダー実働チームとして、他の6人はパルニングオーダーの専属サポートチームとして活動していた。

「カルデアがそんなふざけた組織ならば、即座に解体を提案していた……彼らが誰かを憎んだとしても、不思議はないだろう」――時計塔の君主の一人、またはとある軍師の独り言

+ デミサーヴァント試験体個体記録
現在、カルデアに登録されている下記の7人はデミサーヴァントの試験体として作成された個体である。
長期的な活動を想定しておらず、パルニングオーダー発令時点での残存寿命が1年前後である。

  • ヴィクター・フランツ
召喚部門部門長。
温和な笑みを浮かべる好青年。
オーダーの発令前は召喚部門の責任者としてフェイトの術式の改善、召喚精度の向上などに従事するとともに、部門長の一人としてカルデアの運営や外部組織との交渉など多岐にわたって活動していた。
オーダー発令後はマスターの召喚した英霊の記録、保存やサポートチームの統括などを担当している。

性格は外交的で能動的、誰に対しても平等に温和な態度で接し、初対面の相手であっても友人のように親しみを持って接するものの、礼節や気遣いを忘れなような極めて善良な人柄である。

様々な教育を受けていたために、魔術世界、人間社会両方の中で通用する程に深い知識を有している。
こと歴史的な知識においては幼少期からカルデア内のデータベースに保管されていた歴史書、文学、英雄譚に触れていたこともあってか、かなり深い知識を有している。
フェイトの術式理論も深く理解していることや、旧デミサーヴァント試験体の中で事例の発覚以前からカルデア内の業務に関与していた経緯もあり前召喚部門長が事例発覚により退職した後は部門長に据えられている。

+ 機密記録:最終報告記録・ヴィクター・フランツ(回収時点)
クローンボディを使用した試験体。
試験体第1号。
融合予定であったサーヴァントは「原初の人間」

—ヴィクターは最初期の試験体でありながら、後期型の試験体よりも遥かに安定性が高く、完成度も申し分ないほどに高い。
降霊は失敗に終わったものの、融合予定であったサーヴァントに由来する高い生命力に加え、彼の宝具の一端である高度な知性までも獲得している。
肉体的、精神的な負荷によって使用不能になるリスクが極めて低く、実験の初期段階の試験体としては都合がいいことこの上ない。

余談であるがマリスビリー所長も彼のことをいたく気に入っているようで、私が任されている部署で業務の一部を手伝わせたりしている。

また、どこかで習得したのかサーヴァントに由来するものであるかは不明であるが、高い人心掌握能力を有しているため、試験体の誘導や制御にも利用できると想われる。

第五剪定軸にて、キャスター・ゴラカヴと共謀していたとみられる。
現在は捕縛の後幽閉状態となっている。

  • 出邸 穢星
カルデアカウンセリングルーム常駐職員。
優しげな笑みを浮かべる母性溢れる女性。
パルニングオーダー発令前はカウンセラーとして日々の悩みの相談から心的外傷の治療、精神不安の緩和などの活動を献身的に行なっていた。
オーダーの発令後はサポートチームに選抜され、実動チームの精神負担の緩和、帰還後の精神状況の把握、改善を行なっている。

性格は外交的で受動的、カウンセラーだけあって温和かつ友好的であり、職員でも彼女を信頼するものは少なくない。
初対面、古くからの友人を問わず友好的に接するため交友関係は広いが、一部の者は「時折疑念を抱く」と話している。

カウンセラーとしての能力は高く、閉鎖的な環境下であるカルデア内で職員のストレスを軽減するために数時間にわたって話し相手になることも少なくない。
また、メンタルケアの技術も高く、精神的に不安定なマスターを心配している節がある。

一方で少し荒々しい気質を持っているようで、時折戦闘訓練に参加しては並みのマスターよりも高い記録を残していたりする。
+ 機密記録:最終報告記録:エボシ・イズヤシキ(回収時点)
クローンボディの試験体。
融合予定であったサーヴァントは「神霊に近い特性を持つ存在」
—以前より確認できている事実だが、エボシの適性能力は試験体全体でもカサンドラ、マシュに次いで高く、デザインベビーの母体としては肉体、精神的に不安定な二人より遥かに都合がいい。

ただし、感情の起伏が他の試験体よりも激しいことが難点である。
エボシの第三子であるデザインベビーが死亡したことを伝えたところ激しい動揺が見られ、実験に支障を来した。
次回の実験までに感情閾値の調整を行う必要がある。

第五剪定軸南東部の常時満月が出ている路地裏にて、山村北雄、春原宗太、ラウラ・チェーヴァに対し奇襲を行う。
その後戦意喪失のの後活動限界を迎える。
遺体の回収には失敗。


  • トーマス・ヴェイター
技術開発部門技術員。
学者然とした態度の、真面目そうな青年。
オーダー以前は技術部門長のレオナルド・ダ・ヴィンチの下で様々な技術、魔術を学習しつつ部門長のサーポートを行なっていた。
現在はサポートチームとして実動チームに対し技術的なサポートを行うとともに技術部門長の補助を行っている。

性格は内向的で能動的、物静かであまり活動的でないように見えるが、精力的に職務をこなし、なおかつ自身の技術研鑽にも励み、時には他人の仕事の手伝いをするなど多くの人が彼に抱く印象とは対象的に活発である。

特異な能力、技能は無いものの、科学的、魔術的な知識、技術の理解や飲み込みが早く、技術開発部長の突飛な発想から作成された発明品や美術品などにも理解を示すことができるほどに至っており、部門長本人をして「技術部の虎の子」と言わしめるほど。

+ 機密記録:最終報告記録:トーマス・ヴェイター(回収時点)
ホムンクルスを用いた試験体。
融合予定であったサーヴァントは「いくつもの顔を持つ存在」

—(データ破損)の(データ破損)アレは(データ破損)貌(データ破損)。

(データ破損)ン・(データ破損)が、ともかく彼の今後には大いに期待できる。

第五剪定軸にその影は確認できず。
第六剪定軸にて、反応を確認。

  • ジェインス・ルシウス
観測機器管理部門所属、総合管理班チーフ。
技術者らしい雰囲気の目つきの悪い少年。
パルニングオーダー発令前はライノール氏から提供されたシバの理論の調整や天体運動の予測を通してカルデアスの観測精度の向上に貢献していた。
パルニングオーダーが発令してからはカルデアスとシバの広域観測を利用してレイシフト先の地形、気候、大気成分、魔力状態などを常時監視し続けている。

性格は外交的で能動的、やや攻撃的な言動があり、初対面の相手に対して友好的でない態度をとる場合が多いが、他者と打ち解けるのは得意なようでカルデア内の多くの人物と友好的な関係を築いている。

カルデアのあらゆる観測機器の操作方法、構造、処理範囲などに精通しており、シバ含む機器を使った場合の観測精度はカルデア内で最高のものである。

また、「透視」に類する性能の魔眼を有しており、その制御、解明に対する研究も意欲的に行なっている。
+ 機密記録:最終報告記録:ジェインス・ルシウス(回収時点)
デザインベビーの試験体。
融合予定であった英雄は「王を作った魔術師」
—ジェインスの調整は順調に進んでいる。
「アレ」がこの計画に協力的でないのは明らかであり、その魔術やスキルの一部だけでも発現すれば良い、という観点からすればジェインスは成功例と言えるだろう。

彼には万能ではないもののかなりの範囲、精度で世界を俯瞰する魔眼、つまり擬似的な千里眼を極限定的であるが獲得させることに成功した。
他の試験体は脳や魔術回路、視神経が焼き切れたが、彼は高負荷のダメージを負ったもののドクターに治療させれば3日程度で再試行を行えると思われる程度のもので調整を重ねれば、いずれ「 」を観測するに足る千里眼を発現させられるかもしれない。

第五特異点東部の白亜の塔にて、ラプチャー・A・川口、時野永正、マシュ・キリエライトと交戦。
魔眼の過剰展開による視覚神経の断裂とそれによる脳神経の異常をきたしたと見られ、その後死亡を確認。
遺体は消滅し、回収不可。


  • ホーテンシア・オータムレイン
情報処理部門統合処理班所属。
常に眠たげな様子の表情の変化の少ない少女。
パルニングオーダー発令前は外部からの情報の統合処理、カルデアスの観測結果の解析等を行っていた。
現在はサポートチームの一員としてレイシフト先の観測数値の管理、マスターたちの存在証明演算などを担っている。

性格は内向的で受動的、あまり他者との関わりを持とうとしない。
あまり感情を表に出さない傾向がある他、交友関係、他者の情緒に対しても認識、考慮するのが得意ではない様子である。

記憶能力が非常に高く、カルデア内でアクセス可能な情報のほとんどはもちろんのことカルデアからも参照可能な時計塔、国連などの各種組織の情報にも精通している。

更にその情報処理能力についても特筆すべきである。
全身の魔術回路を擬似的に「神経」として扱うことが可能な魔術を体得しており、負担は大きいものの全身を「脳」として利用できる能力を有する。
その際の情報処理能力はスーパーコンピューター一機分に相当する程に卓越している。

+ 機密記録:最終報告記録:ホーテンシア・オータムレイン(回収時点)
デザインベビーの試験体。
融合予定であったサーヴァントは「物語の概念そのもの」

—ホーテンシアは他の試験体同様、融合時点で肉体が拒否反応を起こしたものの生還に成功した稀有な存在だ。

一瞬ではあるもののデミサーヴァントとして完成した個体であり、降霊した英霊の特性上ほぼ無限に等しい情報の許容量を獲得している。
今後はカルデアの処理システムと連結し、能動的な処理を行わせる実験を行う予定だ。
一方で感情機能が剥落してしまったようであるが、実験には好都合なので対処はしないものとする。

第五剪定軸北部の森にて実働部隊と交戦。
英霊との半融合、宝具による自身の多重展開により魔力が枯渇、活動限界を迎えて死亡。
遺体は消滅し、回収不可。

カルデア所属マスター。
パルニングオーダー実動チーム。
色素の薄い、表情をあまり表に出さない少女。
オーダーの発令前はカルデアのマスター候補の一人として訓練を積みつつ、カルデア職員として雑務をこなすなどを行なっていた。
オーダー発令後はマスターの一人として剪定軸の撤去、微小特異点の解決などで活躍している。

性格は内向的で機械的、必要最低限のことだけをこなし、他者に干渉しようとせず、また自分から本心を見せようとしない。
ただし全く無機質な人間性というわけではなく、親しくなった人間に対しては魔術を教えたり、一緒にお茶をしたりと友好的な関係を気づいていて、そういった人物との会話であれば冗談をまともに受け取ったり、その言動を尊重しようとするようであり、人間味のある行動が見られる。

マスターとしての適性を測定する各種訓練(戦闘・魔術・特殊環境下行動・対人交渉など)において極めて高い成績を修めている。
特に魔術、戦闘訓練についてはアインツベルの家系に由来する錬金術を応用した技術を用いるため、成績はトップクラス。

また、正確に確認されているわけではないが魅了の魔術に近い特性の魔力を常時発している可能性があり、職員やマスターの中には彼女に「信仰」に近い念を抱いているものもいる。

+ 機密記録:最終報告記録:カサンドラ・フォン・アインツベルン(回収時点)
ホムンクルスの試験体であり、ホムンクルスを用いた試験体の最終個体。
当個体を持ってホムンクルスと英霊の融合は不可と判断、ホムンクルスを利用した融合実験は停止とする。
融合予定であったサーヴァントは「聖槍に適合した独裁者」

—カサンドラは完全な融合には至らなかったものの、その後の経過は極めて良好だ。
聖槍の破片に由来する身体、魔術回路の強化や擬似的な神性の付与は正当な適合者同等のレベルまで引き上げることに成功した。
戦闘能力の向上のために行なった痛覚の除去、恐怖や猜疑心、その他の感情の廃棄も極めて順調に進み、この調子で進めば一週間もすれば完全に自我を除去し従順な兵士として扱えるだろう。

一方でカサンドラのテーマであった「宝具の概念の顕在化」については残念な結果になってしまったと言わざるを得ない。
宝具の効果の一部であるカリスマ性については検出できたものの、あれはあくまでも取り除く必要のある「呪い」との複合であり、「呪い」の封じ込めがうまくいっていないことを意味している。
あまり無理にカサンドラを弄れば「呪い」は我々にも及びかねない。
彼女の扱いは慎重にならざるを得ない。

(追記)ドクターが「レイシフト時の外部適応の訓練」と称し、カサンドラをカルデア外部に連れ出した事例が発覚した。
本来ならば所長と協議して処分を決めるべきだが、その際にどうやら(データ破損)の親族と接触したようだ。
カサンドラの「呪い」と(データ破損)の(データ破損)がどの様な結果を出すか個人的に興味があるため、(データ破損)の事後経過観察に徹するものとする。

  • マシュ・キリエライト
医療部門、部門長代理。
眼鏡をかけて白衣を着た物静かな少女。
パルニングオーダー発令前は退職した前部門長の代理として職員の軽い怪我やデミサーヴァントの延命治療まで幅広い医療活動に従事しつつ、カルデアに招聘された医術部門顧問サーヴァントから現代の神秘でも使用可能な医療魔術を勉強していた。
発令後はパルニングオーダーサポートチームの一員として、実動チームの身体的、精神的な健康状態の把握に努めている。

性格は外交的で能動的、人との会話を能動的に行う程に会話が好きというわけでは無いようだが、話題をすれば積極的に話に参加する程度には社交的で、自身の意見はしっかりと持つタイプである。
少々自身に対して肯定感が薄いような言動があるように感じるが、決して自身を否定せず、同様に他者を尊重できるような気遣いも併せ持つ。

医学的な分野の知識において非常に深い知識を有しており、技術的な分野においても魔術的、科学的に幅広く習得している。

カルデアの生まれであり、カルデアの外に出た記録が無いながらここまでの技能を身につけているのは、前医療部門長が直々に彼女に指導していた為であると記録されている。
その為、若年ながら医療部門の部門長代理として扱われている。

+ 機密記録:最終報告記録:マシュ・キリエライト(回収時点)
デザインベビーの試験体であり、デミサーヴァント計画の最終試験体。
融合予定であったサーヴァントは「他者を守ろうとする者」

—マシュについては様々な試験、実験を施したが、これと言って特筆すべき点が無い。
知識ではヴィクターやトーマスに劣り、ジェインスやホーテンシアのように特異能力を持たず、エボシのように母体に向いた特性も無く、レイシフト適正に至ってはカサンドラと天と地ほども差がある。

唯一特筆すべき点があるとすれば、その精神性だろう。
通常のホムンクルスやデザインベビーは耐久限界を迎え停止するか、よしんば生き残っても精神が使い物にならなくなり廃棄せざるを得なくなるような実験においても正常な思考を保ち、痛みに耐える。
この精神性が何かに使えないか模索しているものの、それが有用な場面は現在考慮の外にある。

余談であるが、ドクターはやけに彼女を気にかけ、医学的な知識を中心とした一般常識を教えようとしている。
後数年を無菌室で過ごすだけの生命には不必要であるが、ドクターの精神的な保養のようなもの出ると考えられるため、特に止めることはしないものとする。

前作のカサンドラの経過が素晴らしかった上に、今作は最も期待した試験体でありながらこのような結果となってしまっただけに、今後の計画の停滞についても考えざるを得ない。
現状は今までの中で生存している試験体の特質をより向上させるのが望ましいが、マリスビリーの容態もあるため、あまりゆっくりはできないだろう。

特異時間軸「剪定軸」

 世界を存続させるためには、それ相応のリソースが必要である。
 本来であれば、不要な歴史を世界から切り落とし、必要な未来を大きな幹に束ねることでそのリソースは適切に使われ、世界は残り数億年は安泰とされていた。
 しかし現在、そのリソースは急激に失われ、世界の余命は残り100年前後しかない。
 その原因となるのが「剪定軸」である。
 本来ならあり得ない世界、編纂は当然あり得ず、異聞にすらなり得ない程に矮小で退廃的な世界。
 芽が出た時点で剪定され、世界にすらなり得なかった筈な物を「何者か」が再構築した世界。
 そのあり方は一種の固有結界に類似しており、剪定軸の支配者の心象を投影している場合が多い。
 また、一部のサーヴァントは剪定軸を「接木」と呼び、「彼女」と呼ばれる存在によって、聖杯を用いて形作られていると証言している。
 また、このリソースの減少により、現在の時間軸においてサーヴァントが発生したり、本来あり得ない筈の幻想が目覚めたりする「特異点事象」の発現が確認されており、その処理もカルデアの仕事の1つとなっている。

「アレは『世界』と呼ぶにすら及ばん、水面に偶然現れた泡のようなものだ」――或る魔法使い。

セイヴァー・ゴラカヴ

 第二剪定軸に現れた、キャスター・ゴラカヴを名乗る男。
 かつてこの世界のカルデアの召喚部門長であり、デミ・サーヴァント計画に深く関わっていた男と肉体を共有していると主張している存在であり、本人曰く「デミ・サーヴァント」のようなものであるという。
 攻撃を受けても無傷であったり、レイシフトじみた方法で世界を行き来したり、カルデアの機器を剪定軸から操ったりと規格外の行動を見せている。
 その真名は「最悪の魔術師」とも呼ばれる「アレイスター・クロウリー」であり、キャスターと名乗っていたもののその実態はセイヴァーの一柱、「セイヴァー・ゴラカヴ」であった。

「『私』はね、救世主になりたいんだ」――薄ら笑いを浮かべる男、ある聖杯戦争にて。

セイヴァー

「救世主」の霊基を持つ存在。
剪定軸に現れた「獣」と表裏をなす存在。
「邪悪の樹」のセフィラに対応する称号を持つことが確認されている。
現状確認されているのは第四特異点に現れた『セイヴァー・ガシェクラー』、暗躍を続ける『セイヴァー・ゴラカヴ』、そして、剪定軸を作ったと宣言した『セイヴァー・サマエル』。

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最終更新:2024年04月07日 18:03