もしもAA幻想入り > 序章 つーの場合

ネットの中にも、世界は在る。
…閲覧者諸君が、使っている掲示板の中に、俺達の世界があった。
俺はその掲示板の中で生まれた存在だと言えよう、そんな俺を、閲覧者諸君は「AA(アスキーアート)」と呼ぶらしい。
AAなんて知らないってやつは、とりあえずその掲示板(サイト)の中で生きる存在の総称と捉えてくれて構わない。

俺には哲学だの精神論だのはよくわからない。
ただ、言えるのは俺達が「リアル」と呼ぶ、閲覧者諸君の世界と、俺達の世界は密接なつながりがある。ということだろうか。

…俺達の世界も、かつてはいろんな住民が居て、いろんなAAが居て、それはそれは栄えていた。
大規模な「荒らし」にあうまでは…。
詳しいことは省く、俺も思い出したくない…。
…ただ結果的には、その「荒らし」がもたらしたのは、俺の居た掲示板(サイト)の、ある種の衰退だろうか。

結果的に言うと、大規模な規制によって「荒らし」は駆逐された。
しかし、「荒らし」の中で多かったある種族が、「荒らしキャラ」のレッテルを貼られてしまった、というのも耳にしている。

「荒らし」に種族や種類はない。
AAにも種族はあるが、あくまでも「荒らし」をするのも、善良な住民なのも種族ごとに決まっているわけではない。
そのはずなのだが…。

…俺はどうなのかというと、俺自身はかつて「削除人」として、荒らしを駆逐する仕事をしていた。
だが、住人たちの泥沼な争い、絶えない荒らし、その他諸々あって嫌気が差した。
決定的だったのは先に上げた「荒らしキャラのレッテル張り」だろうか。
「…こんなサイト(ばしょ)に救いなんてない。」
そう見限って、俺はそこを去った。

それで今は、こうして、このだだっ広いネットの世界の中を、一人あてもなくさまよっている…そのはずだった。

…ある夜のこと。
いつかと言われると、俺もよくわからない。
ただ、綺麗な満月が見える夜だったのは覚えている。

歩き疲れた俺は、いつもの様に休める場所を探し、そして寝床になるダンボールを組み立て、夜をこそうとしていた。
その時、誰かが後ろから俺に声をかけた。
…俺は一人で旅をしている身。仲間はいるが、行き先は伝えてない。
だとすれば、よほどの物好きか、あるいは、ただの夜盗か…。
まあ、どちらでもいいさ、ネットの世界でも正当防衛は成り立つだろうから、俺は警戒しつつ声のした方に顔を向けた。

そこには、変わった女性が居た。
俺以外、誰も居なはずのその場所に、突然現れたかのように居たそいつは、空間の裂け目のような何かに座ってこっちを見ていた。

(つーと紫が何を話したのかまでは考えてないorz)

女性?「…ところであなた、まだ気づいていないの?」
つー「…何がだ?」
女性?「…ここはもう、あなたのいた世界じゃないのよ…?」
つー「…は?」

…そいつからの突然の話が、いまいち理解できな買ったわけだ。
まあ、初対面のやつにジョークかますようなやつでもなかろう。(汗)
ただ、それがマジだってなったら…。
…俺は、見知らぬ世界に流れ着いていたってことなのか…?

女性?「…神かくしにでもあったってことにしなさいな」
つー「…神かくしってそういうもんなのか?」

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「AA大辞典」に「つー」が追加されました。

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「AA達の人妖レポート」に「八雲紫」が追加されました。
「AA達の人妖レポート」に「八雲藍」が追加されました。

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