Pz.Kpwf.48 Drache
第二次世界大戦中に開発されたVIII号戦車〜X号戦車があまりにも鈍重で使い勝手が悪かったため、ドイツ国防軍は新型中戦車の開発を指示。それによって生まれたのが本車である。
主敵と置くソ連のIS-3に対抗すべく設計された本車は主砲に45口径105mmライフル砲を備えており、IS-3と正面から張りあえる力を持っている。また、装甲も防盾と砲塔を合わせて220mmを実現しており、IS-3搭載のM1931/37 122mm滑腔砲では貫通できない。さらに、この重武装・重装甲であるのに、最大速度は42.7km/hを記録するなど、走攻守にも優れている。そのため、どちらかといえばT-54やT-55に対抗するための主力戦車、と考えられていたこともある。
スペックデータ
乗員 |
4名 |
全長 |
8.92m |
全幅 |
3.1m |
全高 |
3.05m |
空車重量 |
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戦闘重量 |
41.4t |
最大速度 |
42.7km/h |
行動距離 |
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装甲 |
均質圧延鋼装甲、120mm+100mm(砲塔防盾+砲塔前面)〜20mm(車体下面) |
兵装 |
45口径105mmライフル砲×1、12.7mm機関銃×1、7.92mm機関銃×1 |
型式
Pz.Kpwf.48 Drache A型
1949年から生産された最初期型。Pz.48/Aとも呼ばれる。
Pz.Kpwf.48 Drache B型
1951年から生産された型。Pz.48/Bとも呼ばれる。主砲が42口径110mmライフル砲へ換装され、代わりに装甲が10mmほど削られている。
Pz.Kpwf.48 Drache C型
1953年から生産された型。Pz.48/Cとも呼ばれる。B型より装甲が厚くなった。
Pz.Kpwf.48 Drache D型
1956年から生産された最終型。KönigsDrache(ケーニヒスドラッへ、王龍)とも呼ばれる。装甲が増加装甲により合計で280mmへと分厚くなったのが特徴。
Pz.Kpwf.48 Drache AX型
1952年から生産された指揮戦車型。ほとんどはA型と同じであるが、すこし車内スペースが広くとられている。
最終更新:2016年02月13日 11:47