■正気度(SAN)とは
こちらがクトゥルフTRPGのミソになります。
クトゥルフTRPGのジャンルはホラー・アドベンチャー。
探索者であるあなたには、次々と異常事態が襲ってきます。
そのときKPは言うでしょう。
「SANチェック!」
と。
正気度、SANとは、あなたが常人であるか、狂人であるか、
それを判断する数値になります。
こちらが減れば減る程、あなたは正気ではいられなくなります。
SAN値がゼロになってしまうと、
あなたの精神は向こう側の世界に行ってしまうのです。
そうなってしまえばゲームの続行は不可能です。
あなたはSAN値を減らし過ぎないように行動しないといけません。
■SAN値の減少
具体的に、どのような時にSAN値が減るのか、
一例を用意しました。
0/1D2 めった切りにされた動物の死骸をみて驚く
0/1D3 人間の死体を見て驚く
0/1D4+1 めった切りにされた人間の死体をみて驚く
0/1D6 目覚めたら棺桶の中に閉じ込められている
0/1D6 友人の非業の死を目撃
0/1D6 グールを目撃する
1/1D6+1 死んだはずの者に出会う
0/1D10 ひどい拷問にあう
2/2D10+1 切り取られた巨大な頭が空から落ちてくるのを見る
1D10/1D100 大いなるクトゥルフを目撃する
数値は、左側がSANチェックに成功した場合、
右側がSANチェックに失敗した場合に減少する数値になります。
なんだそれは、というシチュエーションが載っていますよね。
つまり、クトゥルフTRPGとは、そういうシチュエーションが起こる可能性が
あるということです。
わくわくしてきますね!
さて、上記のようなシチュエーションに遭遇し、
SANチェックに失敗し、SAN値が一度に5以上減ってしまった場合、
あなたは相当なショックを受けたということになります。
その場合、さらにダイスロールが入ります。
<アイデア>の値でロールをすることになるのです。
こちらに成功してしまうと、貴方は一時的に狂気に陥ってしまいます。
なんで成功したのに発狂してしまうんだ? と思われるかもしれません。
アイデアとは、直感力や理解力を表す数値です。
つまりアイデアロールに成功するということは、
目の前の出来事を正確に理解してしまった。
あるいはその深淵の一端に気付いてしまった、ということになるのです。
失敗すると、貴方は目の前で起きた出来事を正確に把握できなかった、
ということになり、狂気を免れることができるのです。
■狂気
さてアイデアロールに成功してしまったあなたは、
一時的狂気に陥ります。
一時的狂気の症状の一覧がこちらです。
1 気絶あるいは金切り声の発作
2 パニック状態で逃げ出す
3 肉体的なヒステリーあるいは感情の噴出
4 早口でぶつぶつ言う意味不明の会話あるいは多弁症
5 その場から動けなくなるほどの恐怖症
6 殺人癖あるいは自殺壁
7 幻覚あるいは妄想
8 周囲の者の動作や発言を反復する
9 異常食欲
10 混迷
1D10のダイスロールで決めてもいいですし、
自分で選んでもかまいません。
こちらはセッションによっても変わる点になります。
こちらの状態異常は、
[1D10+4]戦闘ラウンドの間続くとされています。
戦闘ラウンドは1ラウンド12秒。
最大で約3分間程度続くということですね。
大したことないと思われるかもしれませんが、
戦闘中に発狂すると、これが大変だったりします。
■不定の狂気
さて、今までは一回のSANチェックで狂気に陥った場合の説明をしてきました。
今度は、不定の狂気に陥った場合の説明をしていきます。
あなたが1時間以内に、現在のSAN値の五分の一(端数切り上げ)以上を
失った場合、あなたは不定の狂気に陥ってしまいます。
一度SANチェックを逃れても、ショックが度重なれば、
あなたも狂気に陥らざるをえません。
この状態異常は、なんと1D6ヶ月の間も続くのです。
こちらも先ほどあげた症状の一覧から症状を選んでください。
ちなみにこのような一覧もあります。
1 健忘症
2 激しい恐怖症
3 幻覚
4 奇妙な性的嗜好
5 フェティッシュ
6 制御不能のチック、震え。会話や文章での人との交流が不可能になる
7 心因性視覚障害、心因性難聴、単数あるいは四肢の機能障害
8 短時間の心因反応。
9 一時的偏執狂
10 強迫観念にとりつかれた行動
こちらは1D10×10時間の間続くそうです。
キーパーの采配によって、
どの一覧が使われるかは変わってくると思います。
■永久的狂気
SAN値がゼロになるとこの状態になります。
狂信者や狂人を見抜くいいポイントだね!!
無論例外は存在する。
当然ゲームオーバーです。
こうならないように頑張ってください。
いろいろ書いたけど、わからなければルールブックを読んでみるか、
キーパーや経験者さんに聞いてみてください。
読むより見るより聞くよりやってみるのが一番だよ!!
最終更新:2016年01月27日 22:06