伊丹耀司

伊丹 耀司(いたみ ようじ)

声 - 諏訪部順一



  • 主人公。33歳→34歳『外伝 南海漂流編』では閉門騒動から5ヵ月経過しており、特地残留者及び特地関係者はレレイを除き、1歳齢をとっている。

  • 陸上自衛隊二等陸尉。第3偵察隊隊長 → 特地資源状況調査担当。特務部隊訓練経験者、通称「レンジャー」資格保有者(後術)。

  • モットーは「喰う寝る遊ぶ、その合間にほんのちょっと人生」。中学校以来の年季の入ったオタクで、漫画やweb小説を読むことに情熱を注ぐ。過去に梨紗と結婚していたが、銀座事件後に離婚している。

  • 銀座事件での功績で二等陸尉に昇進、特地では第3偵察隊の隊長に任ぜられ、探索の課程でテュカ・レレイ・ロゥリィと出会う。その後、誰も成し遂げられなかった炎龍討伐という凄まじい武勲を挙げるが、その際本来の任務を放棄したため、第3偵察隊隊長の任を解かれる。減俸1ヶ月と停職2週間の懲罰を受けて職務復帰した後は、新設された共同資源探索班の班長に着任している。

  • 炎龍退治の際は後述の実母の状態とテュカのそれが類似しており、伊丹がテュカと炎龍討伐に向かう動機となった。

  • 炎龍討伐の際にロゥリィと眷属の契約を交わしたことで、ある程度の負傷はロゥリィに肩代わりしてもらえるようになる。この能力を応用し、自分の体に文字状の傷を刻むことで、どんなに離れた場所でもロゥリィと意思の疎通を図ることもできる。

  • 勤務態度は役務に誠実とは言い難く、常に危険を避け、何となく任務を果たしてお茶を濁している。評価は「不可にならない程度に可」で、本人も「趣味と仕事、どちらかを取れと言われれば迷わず趣味を取る」とうそぶいている。しかし怠け者だが決して無能なわけではなく、直感的な状況観察能力と咄嗟の状況判断力に優れ、危機察知能力と危機回避能力、逃走能力が非常に高い。自衛隊という枠に嵌まることのない柔軟な思考の持ち主で、仲間のためにルールを破ることを厭わない義侠心を持つ一方、理想と現実をすり合わせてシビアな判断を下すこともできる。

  • 銀座事件において多数の一般人を救い、「二重橋の英雄」と賞され、特地においてドラゴンを退治して特地の住民を救ったことで「緑の人」と呼ばれ、英雄視されるようになる。また、日本人拉致被害者を救出したことや、銀座事件も含めた特戦群の偽情報(後述)も相まって海外では「ルテナント・イタミ」と呼ばれるようになり、さらに避難民を自活させ、かつ企業経営まで発展させるプログラムを発案した人物と解釈され、戦災復興の画期的なアイディアの発案者として有名人になっていた。

  • 蟲獣の世界に繋がってしまった「門」を破壊するために特地に残留。「門」再開通後、特地での内戦で片方の勢力に加担したことに対する処分として統合幕僚長から直々に一等陸尉への昇進を通達された。伊丹自身は辞表を提出したが、伊丹自身が特地と日本を繋ぐ最重要人物であることから却下され、江田島からの進言(降格や免職では少しも堪えない)もあって「責任ある立場につけて仕事を大量に押し付けられる」という結果となった。現地の同僚や幹部の間での評価は高く、公にはできないような難儀な相談はとりあえず伊丹に持ちかけたらどうだという風潮が特地住民・自衛隊双方にある

  • web版では工作員とディアボの起こした爆発事故に巻き込まれ、体内に喰い込んだ破片等を摘出する処置を行うため日本へ帰還。帰還後は「門」再開通予定地の銀座駐屯地に勤務している。

物語開始以前

  • 新設の三流大学を卒業後、一般幹部候補生として入隊。訓練成績は最下位だったがブービー(上位成績者の1人が訓練中に負傷したための繰り上がり。しかも訓練を見た教官から「伊丹が合格なら、怪我した者が不合格になるのは理不尽だ」とまで言われる)で任官。素行を矯正させるべく、上官の命で幹部レンジャー (陸上自衛隊)に放り込まれ、レンジャー徽章をぎりぎりで取得

  • この際にもバディ役に散々迷惑を掛けており、蛇蝎の如く嫌われている。本来レンジャーは訓練を受けたことを切っ掛けに以後もコンビを組むことが多い。その後習志野駐屯地に配属となり、「不真面目さが逆に役に立つ

  • 以前、上司に不真面目を咎められた際に「アリは常に全体で何割かは怠け者が発生する」という屁理屈を言った結果、だったら最初から不真面目な奴を放り込んでおこうという話になった。」として特殊作戦群に送り込まれ、空挺徽章やその他の徽章も取得している。ただし極度の高所恐怖症で、空挺降下は超が付くほど苦手。特戦群でも怠け癖は変わらず、趣味であるマンガやアニメといったサブカルチャーを群内で布教し、上官から睨まれていた。だが、危険を察知して対処する能力「逃げ足」は群を抜いており、彼を標的とした追跡演習では始まる前に姿を消し、一度も捕まったことが無い。そんな不真面目すぎる伊丹に対する嫌味として「あらゆる技能を身に付けたスーパーマン」という偽情報がでっち上げられ、情報漏洩対策のために流布している特戦群隊員の個人ファイルなどの機密情報を「正規の手続き以外で手に入れようとした場合」に渡される。

  • 少年期に父のドメスティックバイオレンス|DVに悩まされる家庭で育ち、母はこれが原因で父を刺殺し、結果、パーソナリティ障害に罹患。さらに伊丹の不用意な発言で病状が悪化して焼身自殺を図り、精神病院に入院。このため、母と疎遠になる。


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最終更新:2016年02月21日 17:45