データを溜め込む倉庫。
SSDとかHDDとか大容量の記憶装置達のこと。
これらをストレージと呼んだりする。
だいたい、OSやシステムファイルはここにぶち込まれる。
これらのほか、ユーザーファイルとして音楽やゲーム、エロ動画などさまざまなものを保存する役割を担う。
メモリとの違いは長期間保存するか、使うときだけ保存するか。
よく作業机の盤上と引き出しに例えられる。
使用頻度が高いため、PCの速度を決めるものすごく重要な部品。
ゲームでも読み込みが速いとオンラインプレイで得をしたりする。
予算があれば是非良いSSDを搭載しよう。
- 速度:M.2 SSD>SSD>HDD(比べ物にならない)
- 価格:M.2SSD≒SSD*4≒HDD*40(1GBあたり)
ちなみにメインメモリはSSDより10倍近く速かったりで、それを利用したRAMディスクってストレージもある。
廃人用。
性能も重要だけど、故障したときに交換だけでは済まない(データを失う)ので信頼性も重要。
信頼性はスペックなどから事前に知ることが難しいので、最新の製品は様子を見て人柱報告(レビュー)が上がってから買うのが有効。
でも壊れるときは壊れるからあんまり真剣になっても仕方ない。
CrystalDiskInfoなどでちゃんと監視しておけば完全に昇天する前にデータを救出できる。
何を買うにしてもバックアップは確実に取ることをお勧めする。
どのくらいの容量があればいい?
目安として「Windows7や8なら128GBが最低ライン」と覚えておけばいい。
でもゲームやるなら1TBは欲しいところ。
動画をキャプチャするなら3TB以上あると安心。
「SSD256GB(OS・重要ソフト)」+「HDD~TB」って構成が一番無難。
もちろん全部SSDが最強。
SSD
USBメモリみたいなのをいっぱい積んで高速化したストレージ。
書き込み、読み込みともに500MB/sくらい。(シーケンシャル)
ただでさえ速いSSDに最近爆速のM.2(32Gb/s)という接続規格が立ち上がった。
採用製品だと読み込み2GB/s、書き込み1GB/sぐらい出る。(シーケンシャル)
ただし爆熱に注意されたし。
SSDを参照。
爆速だけど、お高いのでOS・重要ソフトだけでもSSDに入れるって人も多い。
ゲーマーならBFとかロードで差がつくゲームだけでも入れておくと良い。
HDD
磁性円盤(プラッタ)が1枚以上くるくる回ってて、そこにデータが記録されるようなストレージ。
最近は1プラッタタイプが主流。
※プラッタが少ない方が良いことが多い。
- 容量当たりの単価が安い
- 騒音、発熱、消費電力、故障率もやや下がる
- 速度が向上する
内蔵と外付け
HDDには「PC内部に積む内蔵タイプ」と「USB外付けタイプ」がある。
前述のSSDの登場によりHDDは「安価なデータ置き場」となったため、「USB外付けタイプ」も汎用性が高くおすすめ。
容量
人による。
どれだけ容量積むか悩んでる人は「コスパが良い3TB~4TB」が無難
ゲームプレイを録画するにしても3TBあれば当分は問題ない。
容量が足りなくなったら増設すればいいので気楽に。
(増設できる量はM/Bとケースによる)
サイズ
HDDの場合店で見かけるのは内蔵で2.5インチか3.5インチだが、3.5インチの方がより大容量で安いからおすすめ。
※2.5インチは殆どがノートPC用。
SSDは2.5インチ。
回転数
プラッタの回転数。
回転数が速い方が高速となる。
7200rpmがちょうどいい。
より高回転な10000rpm/15000rpmのものもあるが
なので個人用途だと微妙。
5400rpmだとかなり体感速度が悪く、もうパソコン自体触りたくなくなる。
最近はそれでもかなり頑張ってる。
まぁアクセス速度でとやかく言うなら、SSDを買え。
接続規格
内蔵タイプ
内蔵の主流接続規格はSATA。
マザボとSSD、内蔵HDD、光学ドライブを繋ぐ規格であるためストレージ以外でも重要。
速度ごとにSATA6Gbps(SATA3)>SATA3.0Gbps(SATA2)>SATA1.5Gbps(SATA)と分かれている。
SATA達は接続の互換性はあるけど、最近のマザボもSSDも内蔵HDDも光学ドライブもSATA3。
ちなみに最大速度の理論値はこんな感じ。
世代 |
最大速度 |
SATA |
1.5Gbps≒150MB/s |
SATA2 |
3Gbps≒300MB/s |
SATA3 |
6Gbps≒600MB/s |
HDDはどんな高速機でも200MB/s程度なのでSATA3の恩恵は受けなかったり。
ちなみに、SSDは読み書き速度500MB/s前後なのでSATA3で繋がないと生かせないので注意。
外付けタイプ
外付けの接続規格はおなじみのUSBがほとんど。
「USB3.0対応のマザボ」なら、迷いなく「USB3.0対応のHDD」を選ぼう。
次世代規格のUSB3.1にも期待。
USBの規格と最大速度
規格 |
最大転送速度 |
給電能力(5V) |
USB1.0 |
12Mbps |
-- |
USB1.1 |
12Mbps |
-- |
USB2.0 |
480Mbps |
500mA |
USB3.0 |
5Gbps |
900mA |
USB3.1 |
10Gbps |
1000mA |
バッファ
データを一時的に取っておくところ。
流れる水を汲むバケツみたいなの。
容量は多いほうがいいが少なくても別にかまわない。
バッファ量の差はパフォーマンスへ与える影響はそれ程大きくないので優先順位は低い。
ここを気にするくらいならSSDを買え。
(参考)知っきおきたい知識RAID
複数台のSSD、HDDをひとつにまとめて、高速化したり安全性を高める方法。
普通にやれば2倍近く速くなる。
マザボのオンボ機能でだいたいできる。
詳しくは
RAID?なにそれおいしいの?を参照。
できるだけ複数のストレージを買ってRAIDをやった方がいい。
例えば、SSDで256GBを組むとき、
値段:RAIDSSD*2(128GB+128GB)≒SSD(256GB)
速度:RAIDSSD*2(128GB+128GB)>>SSD(256GB)
というように同じ値段でもより速度が出せたりする。
最終更新:2017年10月24日 11:03