パーツに電力を供給するところで、人でいう「心臓」。
コンセントの交流電源を直流電源に変換してくれる。
たくさんのケーブルが血管のように繋がれていて、それぞれのケーブルを通してマザボ、グラボ、SSD、HDD、光学ドライブ…へと電力を供給する。
電源は寂しがりやなので、死ぬとき他パーツを道連れにすることがある。
GOLDとかBRONZEとかあるけどこれは電流の変換効率。変換効率が高ければ電源以外同じ構成でも電気料金が(気持ち)安くなる。
BRONZEさえ満たしてれば大きな問題はない。
電源を選ぶときの注意点
- パーツをひととおり選び終わってから、必要な電源の電力を計算して選ぶこと。
- 電源に書いてある「電源容量○○○(W)」より「+12Vの総出力(W)」を最初に見ること。(下記参照)
- コネクタが足りてることを最後に確認すること。
- 昔より品質が高くなったとはいえ、値段重視で見えてる地雷に引っかからないように。余計に高くつくぞ。
スペックの見方
注意すべき用語表
注意すべき用語表。
初心者はこの2つをまず押さえること。
用語 |
解説 |
ひとこと |
+12V |
+12Vのアンペア数 |
これが大事! |
80+ |
電源変換効率80%以上 |
Standard以上おすすめ! |
+12V
「+12V」の出力アンペア数
電源に書いてある「電源容量○○○W」は、さらに電圧ごとに3.3V、5.0V、「12V」と細分化されている。
このうちPCでよく使われるのは「+12V」。
この電流(A:アンペア)が足りないと電力不足になる。
「+12Vの総出力(W)」の計算式と選び方のまとめ
電源の「+12Vの総出力(W)」は
ワット(W)=ボルト(V)*アンペア(A)
より
「+12Vの総出力(W)」=12(V)*(+12Vのアンペア数)(A)
で計算される。
パーツの総消費電力は「+12Vの総出力」の半分ぐらいにすること。このぐらいが一番変換効率が良い。
「+12Vの総出力(W)」の計算例
メーカーHPにはだいたい
電源X
みたいに書いてある。
(定格も考えたほうが良いけど、定格電流については書いてないことが多いため割愛)
この場合、電源Xの「+12Vの総出力」は
12(V)*40(A)=「480(W)」
と思えばよい。
また、この電源Xなら
消費電力:480/2=「240W」
程度のパーツ構成(CPU:80W、GPU:160W…)なら問題ない。
80+
交流(家庭用)→直流(PC用)への変換効率が80%を超える電源に与えられる称号。
低いものから順にStandard<Bronze<Silver<Gold<Plantinumがあり、以下のようなメリットがある。
- 発熱の減少
- 冷却ファンの回転数低下
- 静穏化
- 電子部品の劣化低減
- 快適性や省電力性の向上
- 製品寿命も伸びる
ケーブルコネクタの種類と数
基本的に容量からきちんと選んでいけば引っかかることはない。
SSD、HDD、光学ドライブを繋ぐSATAコネクタや、グラボを繋ぐPCI-Express 6pin、8pinのコネクタ数が足りてることを確認。
また購入時には分かりにくいがケーブルの硬さも組やすさに影響してくる。その口コミもちょっとは気にすると良いかも。
プラグイン
ケーブルが着脱できる電源のこと。
ケース内が少しすっきりする。
(参考)なんで消費電力の2倍の電源積むの?
PCの消費電力はCPU、GPUによるものがほとんどで、高負荷するとこいつらの消費電力が2倍以上になるから。
あと変換効率が50%で一番効率良いから。
力率、効率、皮相電力、有効電力、MOSFETなどの用語をググるとそのうちドヤ顔できるチャンスを得るかもしれない。
まあ一般人はそんなことに興味ないがね。
※
80 PLUS - Wikipedia
最終更新:2017年10月24日 11:11