別名 |
チャグン(chagn) |
軌道 |
衛星の数 |
2 個 (プダージ、ヴェシパ) |
公転周期 |
225日12時間42分 28.546560 秒 (恒星年) |
物理的性質 |
半径 |
3522.00 km |
宇宙速度 |
- km/s |
表面積 |
1億5587万4746 km2 (推定値) |
水面積 |
- km2 |
自転周期 |
21時間49分 31.566720 秒 (恒星年) |
赤道傾斜角 |
- ° |
年齢 |
約31億 年 |
大気の性質 |
大気圧 |
125.35 kPa |
平均気温 |
13 ℃ |
大気の組成 |
窒素 |
69.38 % |
酸素 |
19.87 % |
アルゴン |
4.16 % |
ネオン |
2.93 % |
二酸化炭素 |
0.11 % |
統計 |
種別 |
母惑星 |
人口 |
54億4274万5074 人 |
人口密度 |
34.9174 人/km2 |
惑星チャグマ=ダプラ(
檀語:
chagma-dapra)とは
チャグマ=ダプラ星系の第3惑星である。
ニーネン=シャプチの領有する居住星であり、イェシュート(ニーネン人類)発祥の惑星(母星)でもある。同文明によって栄えた惑星であることから、チャグマ=ダプラでは歴史的な建造物が数多く保存されており、当時の工法で新しい家屋が建てられているなど伝統的景観を重要視している。
ハビタブルゾーン内のやや外側に位置しているが、温室効果ガスの濃度が高いため気温はさほど低くなく、気候はやや寒冷。一つの巨大な大陸が広がり、大草原と砂漠、湿地が特徴的な平坦な地形になっている。一部の島嶼を除いて熱帯性気候は見られない。
一つの巨大な大陸で文明が栄えたため、陸続きで、古来より戦乱が絶えなかった。
ニーネン=シャプチのガールン暦はチャグマ=ダプラの軌道を元に作成されたものである。
概要
チャグマ=ダプラという名称は「惑星(居住星)」を意味する
ダン=ラ=ハン語の
chagnと
ダン=ラ=ハン帝国の皇族である
dan-sha-dapra(ダン=シャ=ダプラ)の
dapraを合わせた合成語である。
通常、チャグマ=ダプラ出身者同士の間でチャグマ=ダプラのことを言う時、「居住星」という意味の「
チャグン(chagn)」を用いることがある。また、ダン=ラ=ハン帝国時代にはチャグマ=ダプラのことを
ダプラ(dapra)と言う短縮名称があったが、
ダプラはダン=ラ=ハン皇族のことを言うので、
ニーネン=シャプチ成立以降は使われなくなった。
チャグマ=ダプラは生物の生息する惑星にしては小さく、
赤道全周長が約7044kmほどしかない(参考までに、
アース連邦の地球の赤道全周長は12756.274kmである)。しかしこの小ささの割には内部の密度が高く、核は鉄やニッケルだけでなく鉛や錫などの重金属で構成されているため重力は地球とほぼ変わらない。
構造
地球と同じように大気圏、地殻、マントル、核がある。
核
鉄、ニッケル、鉛、錫などの金属で構成された非常に高温の部位。
マントル
鉄、ニッケル、アルミニウム、ケイ酸塩などを主成分とする。核の熱を受けて非常に複雑に対流し、地殻変動の原動力となっている。
地殻
地殻変動により大陸が移動する。また地震も発生する。
大気圏
概ね500kmほどの層を持つ。大気圏下層では対流が起きており、雲の発生で天候が変化する。
地理
チャグマ=ダプラは地球よりも水面積率が低く、中央に大きな大陸を一つ持つ他は北極大陸等を除き島嶼になっている。これは、大陸を取り囲むプレートが赤道に向かって押し縮めているからであり、大陸周辺には海底火山群が多く見られる。また、大陸を十字に走るプレートが互いに押し合っており、十字に山脈が形成されている。十字の中心点に位置するマトゥカート山は標高10029mのチャグマ=ダプラ最高峰である。また、北半球と南半球の陸地面積の偏りが少ない。
気候
チャグマ=ダプラはチャグマ=ダプラ星系のハビタブルゾーンのほぼ外縁に位置しており、地球と比べて太陽光が弱いが、大気中のオゾン層の薄さと二酸化炭素濃度の高さから同距離の居住星よりも温暖である。また、一年を通しての気温の変化も小さく、比較的冷涼ながら過ごしやすい気候の地域の面積が大きい。
衛星
第一衛星
ヴェシパと第二衛星
プダージがある。
ヴェシパは1ガールン暦年に約0.3cm、
プダージは1ガールン暦年に約4cmほど
チャグマ=ダプラに近づいている。
ヴェシパの公転周期はかなり早く、強い遠心力を持っているが、
プダージはそれほど早くない。
チャグマ=ダプラの二つの衛星は公転周期も自転周期も異なるため、海洋の朝夕は複雑である。
歴史
古来よりイェシュート(ニーネン人類)が定住していた惑星として知られている。
イェシュートはセストナウ・アイユヴァン付近のノーアウ・ダスランヴァウ(ドウクツザルの一種)という高等霊長類から進化したとされているが、完全に立証する証拠に欠ける。一方、一部の神学者、進化生物学者らによって、古代ラフィル人の末裔または彼らの先進的技術による人工培養によって定着した可能性を挙げている。実際のところ、イェシュートの体内時計は1日(マフト)の約22時間49分ではなく、それより半途(デュワイ)ほど長い約25時間ほどであると言われており、これは惑星外生命体であるからという一種の根拠にもなっている。しかし、他居住星に植民する時のデータで約半数の被験者が2ガールン年のうちにその居住星の自転周期に合わせて体内時計の何らかの適応が起こっているというデータがあるため、一概に正しいとは言えない。
イェシュートはチャグマ=ダプラで比較的長い間(8500地球年またはそれ以上)、小康状態と戦争状態を繰り返した戦争の多い惑星であるとも言える。その一因として文明の多くが巨大なパンゲア大陸で生まれたものであるからということが挙げられる。
しかし、文化人類学的に横に広がった大陸は文明の発達を早くさせるものという学説があることから、それに比べて「チャグマ=ダプラは文明の発達があまりにも遅い」という問題点がある。そのため、過去に火山の噴火などの全球規模で文明が衰退する危機が発生していると考えられている。
また、イェシュートはチャグマ=ダプラの比較的小さい陸地面積ゆえに惑星規模での国家の統一が歴史上何度か起こっている点においても注目である。遊牧民族や海洋帝国など支配者の姿は様々であったが、その度に民族と言語の多様性に影響を与えたことが知られている。
関連項目
最終更新:2020年02月15日 17:49