ヴィッテンクレイル神国
Slaan ot Vitten-Kleil
国の標語:--
国歌:賛美の歌
VIT_MAP.png
公用語 クレイル語
首都 スラーノット・
トゥーロ
最大の都市 スラーノット・
トゥーロ
政府 スラース・ベルン
国家元首の称号 --
国家元首の名前 スラース・ベルン
面積
総計 XXXXXXkm2
水面積率 --
人口
総計 XXXXXX人
人口密度 XX人/km2
建国 シンテーア暦:1537年
国教 アイサ教
通貨 ???

「我らの四祖神を冒涜する者に神罰を、我らに永遠の繁栄と救済を。」
――スラース・ベルン 『憑神師』

 ヴィッテンクレイル神国(クレイル語Slaan ot Vitten-Kleilエミュンス語:????)は、ゲルデン宙圏に属している、国教であるアイサ教の神、四祖神という神らの子を名乗る7人からなる、スラース・ベルン(七神童)と呼ばれる組織に運営される寡頭制国家。
 シンテーア暦1555年、革命時代の発端となったエルミア革命のさなか、同じアイサ教を信仰していたエノン神国が惑星ゲルデンで再独立した。このエノン神国に対して教会の腐敗などを理由に、独立間もなく「聖典回帰」を掲げた再革命を起こし、エノン神国政府を討ち滅ぼして建国されたのがヴィッテンクレイル神国の始まりである。
 当然ながら宗教国家のため、この国の関連で行われることのあらゆる中心には常にアイサ教が存在しており、堅く守られている。アイサ教の教義により、ヴィッテンクレイル神国の国内は高福祉国家として成立している一方で、その資金源は外国での高額商品の取引などに依存していることが諸国に問題視されている。


歴史

統治機構

新生の大聖堂、アヴィーオット・フォーミュノン
 政府はスラース・ベルン(七神童、クレイル語:Slaas Belan)により統治されており、首都であるスラーノット・トゥーロ(クレイル語:Slaan ot Tuolo)のアヴィーオット・フォーミュノン大聖堂(クレイル語:Avei ot Wohmunon)にある。ゲルデンの衛星が満月になった時に大聖堂内の「神授の間」でスラース・ベルンが円卓を囲む形で開いて政を進めている。

スラース・ベルン(七神童)

 スラース・ベルンはそれぞれ座(クレイル語:iel)というものについており、それぞれ聖人の名を名乗っている。情報がどれほど公表されているかは座により大きな開きがあり、大宇宙中である程度の素性が知れ渡っている者もいれば、まったく正体が掴めない者もいる。共通する事項として、全員がおそらくジエール帝国連邦で見られる不死技術を用いているとされており、建国以来スラースの構成する人間は老化して見栄えが変わることなく、交代が一切行われていない。
 ちなみに、かつてはスラース・ヴァイル(八神童)であったが、スラース・ベルンによればゴルギア時代に一人が教義に背いて神を欺いたため一つ座が失われたとしている。正しくは、スラースの一人がゴルギストになってしまったことにより国家が制御できなくなりそうだったためだと判明している。なお第Ⅷの座に関してはもともとラヴェルト系の血の入ったベリオン人であることが判明しているためスラース・ベルンの構成人員が必ずしも全員が純粋なゲルデン系ではない可能性も指摘されている。

第Ⅰの座『憑神師(アレイル・イール)

守護神である四祖神を呼び寄せる役職であり、全スラースの調整役も務めている。座の中でも最も位が高いとされる。衆目のある場では常に白色のローブを身に着けて全身を覆っており、スラースの中でも素性は一切明かされていない。年齢や性別含む一切の情報がわからない。

第Ⅱの座『契掟師(フェモノト・イール)

信徒と四祖神を結ぶ役職。四祖神との信徒のたちの代表であるスラースらが契約している証左として、彼女の全身には四祖神に関連する入れ墨がある。めったに表舞台には現れることがないが、過去数度観測されている。真の名は明かされていない。

第Ⅲの座『衆惑師(サヴァラ・イール)

人を呼び寄せ魅了する役職。アイサ教に初めて触れた者は、多くの場合彼女が最初に認知する座である。すべての座の中では最も素性が明らかである。ヴィッテンクレイル神国の外交の最高権威であるとともに、国内では神に愛されているアイドルとして売りだしている。真の名をフィリヤ。

第Ⅳの座『賢傳師(ダンクゼン・イール)

神の知識を伝える役職。聖典や教会の管理、教育などを主に担っている。最も老齢な見た目をしていることから、素性の知られるスラースの中で最も古株であり、エルミア帝国の時代から存命だと推測されている。真の名は明かされていない。

第Ⅴの座『魂聴師(メレトル・イール)

心を見透かし平穏を与える役職。神国及び関連する法人や産業、また労働および社会福祉に関連する内容を担っているとされる。男性だとされるが装いや言動は女性的な面がある。真の名をバリナル。

第Ⅵの座『断罪師(ハヴァザイグ・イール)

信徒の罪を裁き、正しい道に戻す役職。聖典の解釈や刑罰を担うとされているが、表舞台への露出が多くないため素性は詳しく知られていない。中性的な見た目をしており性別不詳だが、おそらく肉体年齢は最年少だと推測される。真の名は明かされていない。

第Ⅶの座『珠蒐師(エーゼネ・イール)

財宝を管理し発展を呼ぶ役職。ヴィッテンクレイル神国の金庫番で、主に財務を担っているとされている。しかし、第Ⅰの座と並ぶほどほぼ素性が明かされていないため詳細不明。当然ながら真の名は明かされていない。

第Ⅷの座『倫闘師(バルヴァイド・イール)

失われた座の一つで裏切りの象徴である。神を欺いて座についたため神罰が下り座は消滅した。大邪神教会ダムラクを打ち立てた張本人であり、その真の名は教会の名前の通りで、ダムラク。もともとは軍事を統括していたと推測されている。

軍事

 スラース・ヴァイルの時代にはおそらく第Ⅷの座が担っていたとされるが現在は不明。おそらく第Ⅰの座が統帥権を持っているとされている。軍隊の規模そのものは小規模だが、潤沢な資金により装備は常に更新されているようであり練度も低くないとされている。

国際関係

 宗教国家であるため、関係の基本値がある程度はっきりしている傾向にある。教えとしても近いうえ建国時に援助されたベリオン共和国とは時代にもよるが概ね良好な関係を築いている。
 その一方で、リーエス連邦とはエノン神国およびアイサ正教との関係性から慢性的に良い関係ではないとされる。また、神に対しての解釈が衝突しており、かつ金権的である国家的特性から、ジエール帝国連邦ら神国同盟とも双方向で関係性が悪い。
 一方通行な国際感情としては、一方的に高額な商品を巻き上げられる土壌として利用されているため、サーヴァリア企業連合をはじめとした協商連合との関係性はあまり良いものではない。

文化・経済

アイサ教

 ヴィッテンクレイル神国の柱ともいえる国教。もともとアイサ教の源流は惑星ゲルデンの土着多神教。四祖神という四体の神により紡がれる物語が記された聖典を教義としている。また原義的な解釈には選民思想の特性を持ち、ヴィッテンクレイル神国の成立前は長らく、国内の階級は救済の度合いを示す要素とされ、特に聖職者はその地位ゆえに自動的に救済を受けると信じられてきた。それ以外の信者は「シュカヌ(クレイル語:Shkan、金銭などを喜んで神および教会へ献上する事)」を行うことで救済を得るとされていた。
 しかし、エノン神国が倒れ、ヴィッテンクレイル神国の建国にあたりこの解釈は改められた。神国の信者全てが救済を受ける資格を持つとの新たな解釈となった。一方で、同時に外国の信者たちに対する解釈も変わり、外国信者もまたシュカヌをささげることで救済を得るという解釈になった(当時はエノンおよびヴィッテンクレイル域外に信者はほぼいなかった)。これが神国が外国信徒を大きく増やすことに躍起になっている要因となっている。そのため、革命後荒廃した神国は目覚ましいほどの復興を遂げたが、代償として強力な階級の固定化と金権宗教化が加速した。現在でもその影響が強く残っており、外国信徒から巻き上げられる金銭により潤う国内は豪華絢爛の限りの高福祉国家となっており、その一方でいまだ神国本土の信徒は外国信徒を見下している傾向がある。
 また、ベリオンのワリオット教と歴史的に深い関連があるため、彼らとはある程度折り合いがついているが、それ以外の惑星の宗教とは基本的にソリが合わないようで、妥協の素振りを一切見せない。
 ゲルデンの衛星が月食になる夜は大聖堂前の巨大な広場で出店などが立ち並びで盛大な祭りが開かれる。こちらは外国信徒が多く訪れることで知られている。
 過去、大宇宙文明圏の混乱した情勢などにうまく乗る形で徐々に各国に信徒を増やしていき、現在では一部の国では小さくない発言力を持った大規模な信徒によるコミュニティを形成している。現在国外も含め、アイサ教は主にサーヴァリア企業連合を含めた協商連合の下層民に徐々に浸透したことにより、星間宗教として大宇宙文明圏では最大規模の勢力を誇っている。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 国家
  • ヴィッテンクレイル

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年08月08日 16:39