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マーカス連邦/歴史」(2020/08/23 (日) 19:13:28) の最新版変更点

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 本記事では[[マーカス連邦]]の歴史を解説する。 #divclass(indexbox){ 目次 #contents() } *概要  マーカスの全体の歴史を見ると、大宇宙連合会議設立前の時代ではエルミア帝国の領土と接し、ゲルデン諸国よりも近い距離にあったものの、エルミア帝国側の発見が遅れたことで幸いにも生き残った。エルミア帝国の強大な国力に対抗して、この時代ではよく行われた連邦化政策を行いマーカス連邦が建国された。 **前エルミア時代  現在のノートック1の連邦加盟国、クファーズ民主共和国で後のマーカス連邦の著名な人物[[ゼクルース・ウォーラー・ニッテン]]が生まれる。当時はまだヒューマノイドである。  当時のクファーズでは国家事業として機械工学への注力がされており、電子情報時代を迎える。電子半導体産業の著しい進歩が見られ、クファーズ民主共和国では大規模な産業拡大政策を行っていた。  この頃、そういった産業に従事していたニッテンもまた、国内インフラの充実と国力増強のためには電子工学は不可欠であるという確信を抱くようになる。 **エルミア時代 >&bold(){連邦形成構想}  1528年、エルミア帝国のゲルデン併合。ノートック(マーカスの星系)の人々は、エルミア帝国がゲルデン連合を打ち破る姿を見て動揺し社会は不安状態に陥った。マーカス宙域のいくつかの国家では極右政党が実権を握り、また共産主義革命で軍国主義化するなどしてこれに対抗しようとした。  政治家に転身したニッテンは強硬保守派の強国団結党の党員として各地の機関紙に寄稿するなどしていたが、周辺諸国はそれぞれの利権対立でお互いに牽制しあっている状態であり、密かに構想していた連邦形成の理念は周囲の人からは無謀で無策な考えだと思われていたと後に語っている。  1529年、ノートック2の強権的な小国テルティック国は核融合爆弾実験の失敗で国土の96%が居住不可区域となる甚大な被害を受け、各国に衝撃が走った。この事件をきっかけに各国は融和的団結へと舵を切ることになる。しかし、この一連の事故はマーカス連邦国立情報局の機密情報によれば、「&bold(){連邦形成構想}」を掲げていたニッテンを含めた秘密工作員数名によるマッチポンプであったと言われている。 >&bold(){技術強国論}  3年後の1532年、強国団結党は選挙で大逆転に成功し、ニッテンはクファーズ民主共和国大統領に大抜擢された。  予定通り、ニッテンはゲルデン連合に倣いマーカス連邦を結成することを強く訴えた。しかし、野党や国民からは「&bold(){ゲルデンの二の舞になるのではないか}」という懸念を示した。一部では反対集会デモや軍部による暗殺計画が企てられるなど、ニッテンは窮地に立たされた。  しかしながら、ニッテンは自身の主張である「&bold(){技術強国論}」を唱え続けた。それはつまり、次のようなものであった。  「エルミア帝国に真の強さは集中された生産システムとそれを支える資源、そしてそれを有効に活用することができるテクノロジーにある。我々はこれらが何一つ統一されていないばかりか、それらの優劣を競って対立を続けているではないか。我々に必要なのは、利害を無視した合理的な"統一規格"なのである。すなわち、資源だらけの国や、テクノロジーしかない国、あるいは工場はあるが原料のない国が、それぞれの利害でモノを語っているうちは、団結することもできず、そして一つずつスムーティスを摘むように我々はエルミア帝国に食い殺さてしまうのである」ということであった。  度重なる演説に人々は感銘を受け、&bold(){ダークト・ヤ・ニッテン運動}(「ニッテンに力を」運動、[[マーカス語]]:&bold(){DARX YE NICTEN})が巻き起こった。また、軍国主義国の筆頭であるアルアック国、コートン公国の指導者たちや各地の有力者たちもこの意見に賛同し、ニッテンとの協力関係を宣言した。この背景には、ニッテンの辛抱強い交渉があったと言われている。また、それに賛同しない一部の有力者は失脚、時には暗殺や暴行等を受けて瀕死になるなどして国民と権力者が一体となって封殺した。 >&bold(){マーカス連邦成立}  1540年、マーカス連邦成立。国民投票によりゼクルース・ウォーラー・ニッテンは連邦大統領に任命される。彼が最初に着手したのは、連邦工業改革法の成立であった。  しかし、連邦工業改革法への着手は連邦首相テルティック・ゴスウォント・コムサルの批判を招いた。コムサルはエルミア帝国への脅威から今すぐにでも軍拡を急ぐべきであると主張していた。ニッテンは「我々は未来を正しく予想し、希望のある方へと向かわなければならない」と否定した。その間マーカス連邦では最小限の防衛戦力しか用意されておらず、明らかにエルミア帝国からの侵略に対応できるものではなかったため、国民はニッテン批判をすることもあった。また、このことで連邦に加盟していたリーエス人共和国の「&bold(){ゴールナー民主政府}」が脱退を表明した。各国は新体制に疑念と不安を抱かざるを得なかった。  しかし、マーカス連邦管理下の「&bold(){連邦公社}」が自律型ドロイドの量産化に成功し、国防戦力としての運用を発表すると、各国はこれを歓迎の声で迎えた。 >&bold(){国粋団騒動}  この時期、エルミア参戦派の過激派論者たちが各地でデモを繰り返していた。  ある日、コムサル首相が彼らに対して国防用に備蓄していたドロイド兵器を無償譲渡。過激派論者たちは「これで奴らとも戦える!」と思ったのか、&bold(){国粋団}という組織を結成。この話を聞いてニッテン大統領は激怒した。コムサル首相を更迭し、総統に就任。  しかし国粋団はマーカスの宙域に近づいてくるエルミアの偵察艦隊を次々に撃退、鹵獲に成功するなど活躍した。さすがにエルミア帝国側は抗議のために外交官を派遣した。しかし当時のエルミアはゲルデンを併合した直後であり、占領地惑星のパルチザンによる破壊行為やテロ行為の鎮圧に手を焼いていたため、あまり強気な外交政策を行えない状況にあった。  ニッテン総統はこの報告を聞きコムサル元首相の思惑に気づいた。それは「国粋団を利用して鎮圧するフリを続けることで、マーカス連邦にエルミア帝国は介入しづらくさせ、脅威を遠ざける」という目論見であった。早速ニッテン総統は更迭したコムサル首相を自分の部屋に呼んだ。ニッテン総統とコムサル首相は仲直りし、コムサル首相が国粋団の交渉窓口になりマッチポンプしようと提案した。 **愉快な仲間たち ・ニッテンくんはエルミアが占領するゲルデンの反乱勢力「革命連合」とこっそり会議するチャンスに恵まれたよ。うまく仲良くなれて、一緒にエルミアを倒すことになったよ。 ・しかもその後、国粋団の人たちともこっそり会議して、「革命連合が反乱を起こしたら支援する約束になってるから、その時が来たら君たちを正式な連邦軍に招待するよ」って話をした。ついでにお金もあげた。これには国粋団の人たちもにっこりして帰っていった。 **エルミアの反撃 ・エルミア帝国が暴れだしそうだが、マーカス連邦軍の力によって何とか封じ込める。 **戦後  1534年、連邦公社が経営難により分割民営化される。五つの会社に分割された。マーカス星系を中心に設立された電子工学企業[[リヴァダー社]]、ノートック星系を中心に設立された電子工学企業[[アイローム社]]、宇宙船旅客運輸事業を引き継いだ&bold(){マーカス航宙社}、宇宙船貨物輸送事業を引き継いだ&bold(){ホーラン・ガンカム社}、宇宙船造船などの重工業部門を引き継いだ&bold(){銀河造船社}が誕生した。このうち、銀河造船社は1606年のベリオン=リーエス戦争で巻き込まれることを懸念した政府が準戦時状態となり、再度国営化された。 **通信時代  1723年、[[ルクルシルア星間労働連盟]]と平和的にコンタクト成立。国交を樹立し、相互大使館設置と主権国家承認を行う。両国間&bold(){アンドロイド医療協定}を締結。  1725年、ルクルシルアの影響を受けて[[リヴァダー社]]と[[アイローム社]]に労働組合が設立される。  1740年、[[マーカス内戦]]勃発。ルクルシルアが人道支援と難民受け入れを表明。 *関連項目 #include(マーカス連邦/記事一覧)
 本記事では[[マーカス連邦]]の歴史を解説する。 #divclass(indexbox){ 目次 #contents() } *概要  マーカスの全体の歴史を見ると、大宇宙連合会議設立前の時代ではエルミア帝国の領土と接し、ゲルデン諸国よりも近い距離にあったものの、エルミア帝国側の発見が遅れたことで幸いにも生き残った。エルミア帝国の強大な国力に対抗して、この時代ではよく行われた連邦化政策を行いマーカス連邦が建国された。 **前エルミア時代  現在のノートック1の連邦加盟国、クファーズ民主共和国で後のマーカス連邦の著名な人物[[ゼクルース・ウォーラー・ニッテン]]が生まれる。当時はまだヒューマノイドである。  当時のクファーズでは国家事業として機械工学への注力がされており、電子情報時代を迎える。電子半導体産業の著しい進歩が見られ、クファーズ民主共和国では大規模な産業拡大政策を行っていた。  この頃、そういった産業に従事していたニッテンもまた、国内インフラの充実と国力増強のためには電子工学は不可欠であるという確信を抱くようになる。 **エルミア時代 >&bold(){連邦形成構想}  1528年、エルミア帝国のゲルデン併合。ノートック(マーカスの星系)の人々は、エルミア帝国がゲルデン連合を打ち破る姿を見て動揺し社会は不安状態に陥った。マーカス宙域のいくつかの国家では極右政党が実権を握り、また共産主義革命で軍国主義化するなどしてこれに対抗しようとした。  政治家に転身したニッテンは強硬保守派の強国団結党の党員として各地の機関紙に寄稿するなどしていたが、周辺諸国はそれぞれの利権対立でお互いに牽制しあっている状態であり、密かに構想していた連邦形成の理念は周囲の人からは無謀で無策な考えだと思われていたと後に語っている。  1529年、ノートック2の強権的な小国テルティック国は核融合爆弾実験の失敗で国土の96%が居住不可区域となる甚大な被害を受け、各国に衝撃が走った。この事件をきっかけに各国は融和的団結へと舵を切ることになる。しかし、この一連の事故はマーカス連邦国立情報局の機密情報によれば、「&bold(){連邦形成構想}」を掲げていたニッテンを含めた秘密工作員数名によるマッチポンプであったと言われている。 >&bold(){技術強国論}  3年後の1532年、強国団結党は選挙で大逆転に成功し、ニッテンはクファーズ民主共和国大統領に大抜擢された。  予定通り、ニッテンはゲルデン連合に倣いマーカス連邦を結成することを強く訴えた。しかし、野党や国民からは「&bold(){ゲルデンの二の舞になるのではないか}」という懸念を示した。一部では反対集会デモや軍部による暗殺計画が企てられるなど、ニッテンは窮地に立たされた。  しかしながら、ニッテンは自身の主張である「&bold(){技術強国論}」を唱え続けた。それはつまり、次のようなものであった。  「エルミア帝国に真の強さは集中された生産システムとそれを支える資源、そしてそれを有効に活用することができるテクノロジーにある。我々はこれらが何一つ統一されていないばかりか、それらの優劣を競って対立を続けているではないか。我々に必要なのは、利害を無視した合理的な"統一規格"なのである。すなわち、資源だらけの国や、テクノロジーしかない国、あるいは工場はあるが原料のない国が、それぞれの利害でモノを語っているうちは、団結することもできず、そして一つずつスムーティスを摘むように我々はエルミア帝国に食い殺さてしまうのである」ということであった。  度重なる演説に人々は感銘を受け、&bold(){ダークト・ヤ・ニッテン運動}(「ニッテンに力を」運動、[[マーカス語]]:&bold(){DARX YE NICTEN})が巻き起こった。また、軍国主義国の筆頭であるアルアック国、コートン公国の指導者たちや各地の有力者たちもこの意見に賛同し、ニッテンとの協力関係を宣言した。この背景には、ニッテンの辛抱強い交渉があったと言われている。また、それに賛同しない一部の有力者は失脚、時には暗殺や暴行等を受けて瀕死になるなどして国民と権力者が一体となって封殺した。 >&bold(){マーカス連邦成立}  1540年、マーカス連邦成立。国民投票によりゼクルース・ウォーラー・ニッテンは連邦大統領に任命される。彼が最初に着手したのは、連邦工業改革法の成立であった。  しかし、連邦工業改革法への着手は連邦首相テルティック・ゴスウォント・コムサルの批判を招いた。コムサルはエルミア帝国への脅威から今すぐにでも軍拡を急ぐべきであると主張していた。ニッテンは「我々は未来を正しく予想し、希望のある方へと向かわなければならない」と否定した。その間マーカス連邦では最小限の防衛戦力しか用意されておらず、明らかにエルミア帝国からの侵略に対応できるものではなかったため、国民はニッテン批判をすることもあった。また、このことで連邦に加盟していたリーエス人共和国の「&bold(){ゴールナー民主政府}」が脱退を表明した。各国は新体制に疑念と不安を抱かざるを得なかった。  しかし、マーカス連邦管理下の「&bold(){連邦公社}」が自律型ドロイドの量産化に成功し、国防戦力としての運用を発表すると、各国はこれを歓迎の声で迎えた。 >&bold(){国粋団騒動}  この時期、エルミア参戦派の過激派論者たちが各地でデモを繰り返していた。  ある日、コムサル首相が彼らに対して国防用に備蓄していたドロイド兵器を無償譲渡。過激派論者たちは「これで奴らとも戦える!」と思ったのか、&bold(){国粋団}という組織を結成。この話を聞いてニッテン大統領は激怒した。コムサル首相を更迭し、総統に就任。  しかし国粋団はマーカスの宙域に近づいてくるエルミアの偵察艦隊を次々に撃退、鹵獲に成功するなど活躍した。さすがにエルミア帝国側は抗議のために外交官を派遣した。しかし当時のエルミアはゲルデンを併合した直後であり、占領地惑星のパルチザンによる破壊行為やテロ行為の鎮圧に手を焼いていたため、あまり強気な外交政策を行えない状況にあった。  ニッテン総統はこの報告を聞きコムサル元首相の思惑に気づいた。それは「国粋団を利用して鎮圧するフリを続けることで、マーカス連邦にエルミア帝国は介入しづらくさせ、脅威を遠ざける」という目論見であった。早速ニッテン総統は更迭したコムサル首相を自分の部屋に呼んだ。ニッテン総統とコムサル首相は仲直りし、コムサル首相が国粋団の交渉窓口になりマッチポンプしようと提案した。 **愉快な仲間たち ・ニッテンくんはエルミアが占領するゲルデンの反乱勢力「革命連合」とこっそり会議するチャンスに恵まれたよ。うまく仲良くなれて、一緒にエルミアを倒すことになったよ。 ・しかもその後、国粋団の人たちともこっそり会議して、「革命連合が反乱を起こしたら支援する約束になってるから、その時が来たら君たちを正式な連邦軍に招待するよ」って話をした。ついでにお金もあげた。これには国粋団の人たちもにっこりして帰っていった。 **エルミアの反撃 ・エルミア帝国が暴れだしそうだが、マーカス連邦軍の力によって何とか封じ込める。 **戦後  1558年、連邦公社が経営難により分割民営化される。五つの会社に分割された。マーカス星系を中心に設立された電子工学企業[[リヴァダー社]]、ノートック星系を中心に設立された電子工学企業[[アイローム社]]、宇宙船旅客運輸事業を引き継いだ&bold(){マーカス航宙社}、宇宙船貨物輸送事業を引き継いだ&bold(){ホーラン・ガンカム社}、宇宙船造船などの重工業部門を引き継いだ&bold(){銀河造船社}が誕生した。このうち、銀河造船社は1606年のベリオン=リーエス戦争で巻き込まれることを懸念した政府が準戦時状態となり、再度国営化された。 **通信時代  1723年、[[ルクルシルア星間労働連盟]]と平和的にコンタクト成立。国交を樹立し、相互大使館設置と主権国家承認を行う。両国間&bold(){アンドロイド医療協定}を締結。  1725年、ルクルシルアの影響を受けて[[リヴァダー社]]と[[アイローム社]]に労働組合が設立される。  1740年、[[マーカス内戦]]勃発。ルクルシルアが人道支援と難民受け入れを表明。 *関連項目 #include(マーカス連邦/記事一覧)

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