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#divclass(infobox){{ #divclass(countryNameJa){エルミア共和国} #divclass(countryName){Siigept la Ermia} |>|CENTER:&image(エルミア旗.png,width=200px)| |>|CENTER:国の標語:正しき心のみが未来を見る| |>|CENTER:国歌:リリーカの祈り| |公用語|エルミア語| |首都|スモラク| |最大の都市|クラエルファルラー| |政府|中央委員会| |国家元首の称号|政府代表| |政治体制|直接民主制| |人口|約23億5000万人| |主な宗教|アルラン教| |通貨|エルン(Ern)| |建国年|1556年| |加盟年|1623年(設立時)| |>|CENTER:領 有| |母星|ラヴェルト(共有)| |首都星|同上| |その他惑星|なし| |領有星系|ラヴェルト(共有)| }} >&bold(){「人として生き、人として死ぬ。これほどまでに、幸せなことはない」}&br()――デヴァストル・フェトスローム(22代目エルミア元首相)  &bold(){エルミア共和国}(エルミア語:&bold(){Siigept la Ermia})または&bold(){第二共和政エルミア}とは[[大宇宙連合会議]]に加盟している共和制国家。  惑星ラヴェルトのおよそ半分を領土に持ち、残り半分は[[リーエス連邦]]が支配している。  [[大宇宙連合会議]]の設立当初の加盟国の一つであり、&bold(){大宇宙連合会議事務局}の主任国に指定されている。そのため、大宇宙連合会議事務局の職員は全てエルミア人で構成されている。また、エルミア共和国は後述する歴史の経緯から科学志向の技術開発立国として知られており、技術者倫理を非常に重んじる国民性から国際技術倫理シンポジウムの設立国にして議長国となっている。 #divclass(indexbox){ 目次 #contents() } *歴史 **宇宙進出以前  惑星ラヴェルトでいくつかの民族が現れ、豪族による統治が行われた。しばらくすると宗教が現れ、その権威や先進的な軍事力で征服を重ねた封建制国家が誕生した。しかし、封建制は比較的早期に廃れ、独自の民主主義が発達すると同時に国家主権国家が乱立し、技術力の躍進の時代を迎えた。  宇宙進出の直前にはエルミア共和国(第一共和制エルミア)やリーエス、スベールなどの国が惑星ラヴェルトを支配していた。 **宇宙進出 &i(){詳細は[[ラヴェルト時代]]を参照}  エルミア共和国は他国よりも一足、二足も早く宇宙進出を達成した。  領土拡張や異星人との交流に対しては消極的で、銀河全体の調査を主目的にしていたと予想される。  植民地主義のボルガード連合との接触を余儀なくされ、エルミア政府は対抗してラヴェルト連合を結成。ボルガード連合のリーエス領侵攻を皮切りに&bold(){ボルガード=エルミア諸国戦争}が勃発する。内部分裂が原因となってボルガード連合は瓦解。最後まで抵抗した中央政府は指導者を殺害され、ラヴェルト連合が戦争に勝利した。  ボルガード側の終戦宣言で戦争は終結し、ほぼエルミアの手柄となったこの戦争は旧ボルガード領の大半をエルミア共和国が獲得するという結末で終わった。そのため、この勝利はエルミア政府にとって非常に有益なものとなった。  そこで、帝国主義派閥の一部のエルミア貴族によってラヴェルト連合を解体し、エルミア帝国の成立を目指す運動が活発になった。  1444年、遂に議会で帝政移行の決議が過半数を上回り、ラヴェルト連合は解体され、[[エルミア帝国]]が成立する。以降、エルミア帝国時代が始まる。  首都を遷都しエメル・スラメオンをセンペル・スラメオンに改名して帝都とした。 **エルミア帝国時代  各地の編入が完了してしばらく、ベリオン共和国と接触。エルミア帝国の使者は初めての接触の場でベリオン政府外交官に対して高慢な態度を取ったために関係が悪化。両国共に急速に軍拡が始まる。  関係悪化のために戦争は避けられないとして、ドルムントは1515年にゲルデン連合の結成呼びかけ、成立する。  1521年から1528年までの間に起こったエルミア=ゲルデン戦争が勃発。ゲルデン連合は防戦一方となり降伏。エルミア帝国に併合される。 **大革命時代  1555年、エルミア帝国にてエルミア革命及びグロスクロイツ共産主義革命が起こり、エルミア帝国は滅亡。  それぞれの革命指導者たちは&bold(){ペルメ草案}に合意したことで、旧エルミア領の各地で独立する国家の領土を確定した。ドルムント共和国、グロスクロイツ社会主義共和国、リーエス連邦、ベリオン共和国が成立し、新生エルミア政府は残された惑星ラヴェルトの半分を1556年にエルミア共和国(第二共和政エルミア)として成立させた。  エルミア共和国は過去の植民地支配による反省から、エルミア帝国時代に培った科学力・技術力を活かして平和的技術立国として生まれ変わることになる。  その後、ベリオン共和国の宣戦布告によって勃発した&bold(){ベリオン=リーエス戦争}が国際社会に大きな衝撃を与えることとなり、1623年に[[大宇宙連合会議]]が設立されることとなった。エルミア共和国は大宇宙連合会議の設立当初からの加盟国であり、国家としての中立性から大宇宙連合会議事務局の主任国に指定されている。そのため、大宇宙連合会議における書類作成や事務作業全般は全てエルミア人職員の手で行われている。 *政治  エルミア共和国では三権分立の原則を定めている。  行政府は中央委員会と呼ばれ、各研究機関から集めた専門家と立法府である革命議会から選挙で選出された政治家たちによって運営される。司法は共和国裁判所が担っている。また、エルミアには類を見ないほどの多種多様な独立シンクタンクが設置されており、大宇宙各国と比べても民主性の高い政治を実現している。  そのため一部ではエルミア共和国が大宇宙諸国で最も腐敗度が低い国であるという統計結果が出ている。&sup(){[[[要出典]]]}  エルミアの政党政治は&bold(){二大政党制}を採用しており、[[リリーカ・サルト・ファルラー]]の思想を継承すると自認している&bold(){平和党}と[[ペルメ・デウ・ストロークタ]]の思想を継承すると自認している&bold(){盟約党}が存在する。 *軍事  エルミア共和国の軍隊は領土の小ささも相まって最小限に留められている。帝国のくびきの影響もあり、エルミア政府は国防に必要とされる以上の軍隊を所有することを自ら禁じており、その分、最新技術と練度の高い兵士たちによる質の高いものとなっている。  設備や兵器の更新もひっきりなしに行われている。 *領域 **ラヴェルト星系 ***ラヴェルト *主要都市 ***スモラク  エルミア共和国の首都。都心部は第1区から第10区まであり、第2区には[[大宇宙連合会議]]事務局の建物がある。  [[帝国時代]]、[[エルミア帝国]]領だったスモラクには各地の例に漏れずタプナパキ人奴隷がおり、革命指導者の[[ヌポラ>バシャ・トゥシャ・ヌポラ]]は同郷の奴隷を救い出し、反乱軍への協力を呼びかけた。革命後、スモラクの第5区には&bold(){タプナパキ奴隷解放の記念碑}が建てられた。  また、エルミア革命では帝国軍2万4000名とヌポラ率いる1万5000名のタプナパキ人との間で&bold(){スモラクの戦い}が起こった。第6区の&bold(){エルミア革命平和記念公園}には&bold(){民衆を導くヌポラの像}と&bold(){戦没者慰霊碑}が建っている。  スモラクの第7区には&bold(){エルミア共和国国家情報局RDC}(レー・デン・ケー)の本部がある。[[ゼラエ・ストラメウト]]が[[アイローム社]]の専任開発者になる前はこのRDCの局長であった。現在でもゼラエゆかりの地として知られている。  第8区にはエルミアを代表する軍需産業の一つ、[[エルメト社]]の本社の建物がある。現在では本社のすぐそばにはエルメト社の前身である&bold(){エルミア帝国産業開発廠}の遺構が残され、記念館の中にはその一部が保存されている。 -スモラクにゆかりのある命名 --&bold(){スモラク級戦艦}:&bold(){エルミア・ゲルデン戦争}に参加した宇宙戦艦。対巡洋艦クラスとの艦隊戦に特化した設計で時代を先取りしていた。[[エルミア革命]]では旧式化していたこともあり、革命軍の宇宙戦闘機にほぼ一方的に撃破された。 ***クラエルファルラー  かつては「&bold(){ニウト}」という名前で知られており、古来から物流の要衝として栄えた。  シンテーア暦1446年までは[[スベール国]]の首都に指定されていたため、現在でも多くのスベール人が在住している。  革命指導者でありエルミア共和国の建国者の一人、[[リリーカ・サルト・ファルラー]]の死没地として知られており、リリーカ死去の後、エルミア革命を記念して彼女の姓から&bold(){クラエルファルラー}(高貴なファルラー)と改められた。 ***スコロイア  [[リリーカ・サルト・ファルラー]]生誕の地として知られる。  豊かな自然と新鮮な農産物に恵まれており、伝統的なエルミア農村部の景観が広がっている。 ***マルラー  マルラー川下流の港湾都市。&bold(){ラヴェルト共同国際宇宙港}の地上点の一つであり、重化学工業と金融業が発達している。1613年にはこのマルラーで&bold(){ベリオン=リーエス戦争}の講話条約の調印式が行われた。 *経済  エルミア共和国の領土はラヴェルト星の半分しかないため、発展規模の割には人口と資源が足りていない。晩婚化の影響から少子化が深刻な問題となっており、資源は主に協商連合や自由解放連合などの国からの輸入に頼りきっている。  輸出品目は機械類や電子機器などが有名。高性能かつ故障しにくいエルミア製機械部品は信頼性の高さから大宇宙各国で利用されている。[[マーカス連邦]]の輸出品との競争が激しく、1740年頃まではマーカス製製品に押されがちであったが、[[マーカス内戦]]の影響によりエルミア製製品が注目されるようになった。  また、エルミア帝国時代から続く先進的科学技術のおかげで、研究協定として技術そのものの取引も盛んであり国庫を潤す重要な収入源となっている。 *国際関係  ベリオンを除くゲルデン諸国、並びに新平和主義連合諸国との関係が良好である。リーエス連邦に対しては同情的であり、リーエスは鎖国体制を敷いているものの一部の交易品目をエルミアと行っている。  マーカス連邦とはアンドロイド技術や輸出品目の競合から対立しており、疎遠な関係が続いている。レーウス諸国では貿易相手国であるヴァルエルクとサーヴァリアと一応の友好を保っているが、一部技術倫理からの逸脱についてエルミア政府は抗議を続けている。  神国同盟である[[ジエール帝国連邦]]や天嶺皇国、新秩序同盟のベリオン共和国やショアン王国、[[ニーネン=シャプチ]]とは一応の国交はあるが険悪状態である。 **自由解放連合諸国との関係 >[[ヴァルエルク共和国]] &color(#FFE921){友好度:◆◆◆◆◇}  ヴァルエルクは民主主義と平等を重んじる点でエルミアと相性が良い。  ただ国際情勢を騒がせる行動をよくするので問題児でもある。  アポラ除名決議の際はヴァルエルクの問題児的行動の最たる例でエルミア政府はひどく頭を悩ませた。  レーウス四大国の中では不死技術をあまり使わない方なので評価されてる。技術倫理の逸脱があまりない点で相対的に嬉しいらしい。  一応貿易もしている。 >[[スレフィエ国]] &color(#FFE921){友好度:◆◆◆◆◇}  エルミアの可愛い弟分。スレフィエのファーストコンタクトがエルミアだったのがきっかけ。  スレフィ種族の言う「ご主人さまの文明」は古代エルミア超文明だったらしいという噂があり、なんだかんだ言って仲良し。  合理主義のエルミアがスレフィエの伝統文化を見て「非合理的だ―!」と怒るどころか、なんか懐かしさを感じてほっこりとさえしてしまった。  スレフィエ国が自由解放連合に所属してしまったのは残念だけど、他の陣営に入っちゃうくらいならまあいっかって感じ。でも本音としてはエルミアの直系の子分になって欲しかったと思っている。 >[[メロア自由連邦]] &color(#FFE921){友好度:◆◆◆◇◇}  種族特性とはいえ培養ポッドで人間を生み出すのは良くないこと!  しかも[[エルトリア>エルトリア王国]]と共同で不老化技術を開発した!人として生き、人として死ぬこと!  自由解放連合に所属してた頃はまだマシだったけど、協商連合に所属してから多少警戒するようになった。  一応民主主義的なシステムが残っており、他の問題児に比べればまだマシ。一応隣国なのでグレないように心配している。 >[[アポラ星系国際連盟]]  &color(#FFE921){友好度:◆◆◇◇◇}  「アポラの経済危機に助けてあげられなかったのは申し訳ないと思ってるけどそこまでグレる?!」ってなってる。  グレてからは散々悪いことやってるのでますます申し訳なく思っているようだ。とはいえいけないことはいけないこと。  「私が正しい道に戻してあげなくちゃ!」と思ってはいるもののいつもの日和見主義が邪魔をしてなかなか踏み切れずにいる。  そういうとこだぞ。 >[[レセスティア連邦]] &color(#FFE921){友好度:◆◆◆◆◇}  技術倫理の視点で見るとラヒュスって斜め上を行っているので評価基準がバグって高評価。  ちゃんと民主主義してる(してそう)だし、[[ベリオン共和国]]の武力による現状変更を全力で阻止するために要塞化を頑張ってたし、そういうところも高評価。  一時期自由解放連合に所属したことは残念だったし、アポラ帝国のサトラップになってしまったのも残念。  残念じゃないんだよお!もっと外交努力しろよお!エルミアよお! *宗教  国教のアルラン教はリーエス連邦の国教のスロマト教を母体として誕生した宗教であり、崇拝する神は同一でありながらスロマト教より世俗的で処世訓や知識探求を重んじる傾向がある。婚姻や葬儀の形態や食文化、タブーについて若干の相違が見られる。 *国民  エルミア社会ではあらゆる職種で男女がほぼ均等に雇用されており、共働き社会になっている。晩婚化が進んでおり、少子化の原因となっている。  エルミア国籍である条件の一つに「&bold(){不死技術の使用禁止}」が挙げられる。すなわち、不死技術を適用してしまったエルミア人はエルミア国籍の資格を剥奪される。エルミア国籍を剥奪された著名なエルミア人の一人に[[ミーレア・クラモル]]がいる。 *文化  個人の倫理観が非常に重要視されており、社会の一般的な慣習や風習から外れていても道徳的な行動が非常に評価される傾向がある。  婚姻に関しては夫婦別姓になっており、また子供は届出を出すことで両親とは異なる姓を名乗ることができる。 *関連項目 ・[[大宇宙の国家]] ・[[大宇宙連合会議]] ・[[エルミア帝国]] ・[[リーエス連邦]] ・[[マーカス連邦]] #include(エルミア共和国/記事一覧)
#divclass(infobox){{ #divclass(countryNameJa){エルミア共和国} #divclass(countryName){Siigept la Ermia} |>|CENTER:&image(エルミア旗.png,width=200px)| |>|CENTER:国の標語:正しき心のみが未来を見る| |>|CENTER:国歌:リリーカの祈り| |公用語|エルミア語| |首都|スモラク| |最大の都市|クラエルファルラー| |政府|中央委員会| |国家元首の称号|政府代表| |政治体制|直接民主制| |人口|約23億5000万人| |主な宗教|アルラン教| |通貨|エルン(Ern)| |建国年|1556年| |加盟年|1623年(設立時)| |>|CENTER:領 有| |母星|ラヴェルト(共有)| |首都星|同上| |その他惑星|なし| |領有星系|ラヴェルト(共有)| }} >&bold(){「人として生き、人として死ぬ。これほどまでに、幸せなことはない」}&br()――デヴァストル・フェトスローム(22代目エルミア元首相)  &bold(){エルミア共和国}(エルミア語:&bold(){Siigept la Ermia})または&bold(){第二共和政エルミア}とは[[大宇宙連合会議]]に加盟している共和制国家。  惑星ラヴェルトのおよそ半分を領土に持ち、残り半分は[[リーエス連邦]]が支配している。  [[大宇宙連合会議]]の設立当初の加盟国の一つであり、&bold(){大宇宙連合会議事務局}の主任国に指定されている。そのため、大宇宙連合会議事務局の職員は全てエルミア人で構成されている。また、エルミア共和国は後述する歴史の経緯から科学志向の技術開発立国として知られており、技術者倫理を非常に重んじる国民性から国際技術倫理シンポジウムの設立国にして議長国となっている。 #divclass(indexbox){ 目次 #contents() } *歴史 **宇宙進出以前  惑星ラヴェルトでいくつかの民族が現れ、豪族による統治が行われた。しばらくすると宗教が現れ、その権威や先進的な軍事力で征服を重ねた封建制国家が誕生した。しかし、封建制は比較的早期に廃れ、独自の民主主義が発達すると同時に国家主権国家が乱立し、技術力の躍進の時代を迎えた。  宇宙進出の直前にはエルミア共和国(第一共和制エルミア)やリーエス、スベールなどの国が惑星ラヴェルトを支配していた。 **宇宙進出 &i(){詳細は[[ラヴェルト時代]]を参照}  エルミア共和国は他国よりも一足、二足も早く宇宙進出を達成した。  領土拡張や異星人との交流に対しては消極的で、銀河全体の調査を主目的にしていたと予想される。  植民地主義のボルガード連合との接触を余儀なくされ、エルミア政府は対抗してラヴェルト連合を結成。ボルガード連合のリーエス領侵攻を皮切りに&bold(){ボルガード=エルミア諸国戦争}が勃発する。内部分裂が原因となってボルガード連合は瓦解。最後まで抵抗した中央政府は指導者を殺害され、ラヴェルト連合が戦争に勝利した。  ボルガード側の終戦宣言で戦争は終結し、ほぼエルミアの手柄となったこの戦争は旧ボルガード領の大半をエルミア共和国が獲得するという結末で終わった。そのため、この勝利はエルミア政府にとって非常に有益なものとなった。  そこで、帝国主義派閥の一部のエルミア貴族によってラヴェルト連合を解体し、エルミア帝国の成立を目指す運動が活発になった。  1444年、遂に議会で帝政移行の決議が過半数を上回り、ラヴェルト連合は解体され、[[エルミア帝国]]が成立する。以降、エルミア帝国時代が始まる。  首都を遷都しエメル・スラメオンをセンペル・スラメオンに改名して帝都とした。 **エルミア帝国時代  各地の編入が完了してしばらく、ベリオン共和国と接触。エルミア帝国の使者は初めての接触の場でベリオン政府外交官に対して高慢な態度を取ったために関係が悪化。両国共に急速に軍拡が始まる。  関係悪化のために戦争は避けられないとして、ドルムントは1515年にゲルデン連合の結成呼びかけ、成立する。  1521年から1528年までの間に起こったエルミア=ゲルデン戦争が勃発。ゲルデン連合は防戦一方となり降伏。エルミア帝国に併合される。 **大革命時代  1555年、エルミア帝国にてエルミア革命及びグロスクロイツ共産主義革命が起こり、エルミア帝国は滅亡。  それぞれの革命指導者たちは&bold(){ペルメ草案}に合意したことで、旧エルミア領の各地で独立する国家の領土を確定した。ドルムント共和国、グロスクロイツ社会主義共和国、リーエス連邦、ベリオン共和国が成立し、新生エルミア政府は残された惑星ラヴェルトの半分を1556年にエルミア共和国(第二共和政エルミア)として成立させた。  エルミア共和国は過去の植民地支配による反省から、エルミア帝国時代に培った科学力・技術力を活かして平和的技術立国として生まれ変わることになる。  その後、ベリオン共和国の宣戦布告によって勃発した&bold(){ベリオン=リーエス戦争}が国際社会に大きな衝撃を与えることとなり、1623年に[[大宇宙連合会議]]が設立されることとなった。エルミア共和国は大宇宙連合会議の設立当初からの加盟国であり、国家としての中立性から大宇宙連合会議事務局の主任国に指定されている。そのため、大宇宙連合会議における書類作成や事務作業全般は全てエルミア人職員の手で行われている。 *政治  エルミア共和国では三権分立の原則を定めている。  行政府は中央委員会と呼ばれ、各研究機関から集めた専門家と立法府である革命議会から選挙で選出された政治家たちによって運営される。司法は共和国裁判所が担っている。また、エルミアには類を見ないほどの多種多様な独立シンクタンクが設置されており、大宇宙各国と比べても民主性の高い政治を実現している。  そのため一部ではエルミア共和国が大宇宙諸国で最も腐敗度が低い国であるという統計結果が出ている。&sup(){[[[要出典]]]}  エルミアの政党政治は&bold(){二大政党制}を採用しており、[[リリーカ・サルト・ファルラー]]の思想を継承すると自認している&bold(){平和党}と[[ペルメ・デウ・ストロークタ]]の思想を継承すると自認している&bold(){盟約党}が存在する。 *軍事  エルミア共和国の軍隊は領土の小ささも相まって最小限に留められている。帝国のくびきの影響もあり、エルミア政府は国防に必要とされる以上の軍隊を所有することを自ら禁じており、その分、最新技術と練度の高い兵士たちによる質の高いものとなっている。  設備や兵器の更新もひっきりなしに行われている。 *領域 **ラヴェルト星系 ***ラヴェルト *主要都市 ***スモラク  エルミア共和国の首都。都心部は第1区から第10区まであり、第2区には[[大宇宙連合会議]]事務局の建物がある。  [[帝国時代]]、[[エルミア帝国]]領だったスモラクには各地の例に漏れずタプナパキ人奴隷がおり、革命指導者の[[ヌポラ>バシャ・トゥシャ・ヌポラ]]は同郷の奴隷を救い出し、反乱軍への協力を呼びかけた。革命後、スモラクの第5区には&bold(){タプナパキ奴隷解放の記念碑}が建てられた。  また、エルミア革命では帝国軍2万4000名とヌポラ率いる1万5000名のタプナパキ人との間で&bold(){スモラクの戦い}が起こった。第6区の&bold(){エルミア革命平和記念公園}には&bold(){民衆を導くヌポラの像}と&bold(){戦没者慰霊碑}が建っている。  スモラクの第7区には&bold(){エルミア共和国国家情報局RDC}(レー・デン・ケー)の本部がある。[[ゼラエ・ストラメウト]]が[[アイローム社]]の専任開発者になる前はこのRDCの局長であった。現在でもゼラエゆかりの地として知られている。  第8区にはエルミアを代表する軍需産業の一つ、[[エルメト社]]の本社の建物がある。現在では本社のすぐそばにはエルメト社の前身である&bold(){エルミア帝国産業開発廠}の遺構が残され、記念館の中にはその一部が保存されている。 -スモラクにゆかりのある命名 --&bold(){スモラク級戦艦}:&bold(){エルミア・ゲルデン戦争}に参加した宇宙戦艦。対巡洋艦クラスとの艦隊戦に特化した設計で時代を先取りしていた。[[エルミア革命]]では旧式化していたこともあり、革命軍の宇宙戦闘機にほぼ一方的に撃破された。 ***クラエルファルラー  かつては「&bold(){ニウト}」という名前で知られており、古来から物流の要衝として栄えた。  シンテーア暦1446年までは[[スベール国]]の首都に指定されていたため、現在でも多くのスベール人が在住している。  革命指導者でありエルミア共和国の建国者の一人、[[リリーカ・サルト・ファルラー]]の死没地として知られており、リリーカ死去の後、エルミア革命を記念して彼女の姓から&bold(){クラエルファルラー}(高貴なファルラー)と改められた。 ***スコロイア  [[リリーカ・サルト・ファルラー]]生誕の地として知られる。  豊かな自然と新鮮な農産物に恵まれており、伝統的なエルミア農村部の景観が広がっている。 ***マルラー  マルラー川下流の港湾都市。&bold(){ラヴェルト共同国際宇宙港}の地上点の一つであり、重化学工業と金融業が発達している。1613年にはこのマルラーで&bold(){ベリオン=リーエス戦争}の講話条約の調印式が行われた。 *経済  エルミア共和国の領土はラヴェルト星の半分しかないため、発展規模の割には人口と資源が足りていない。晩婚化の影響から少子化が深刻な問題となっており、資源は主に協商連合や自由解放連合などの国からの輸入に頼りきっている。  輸出品目は医薬品、機械類や電子機器などが有名。高性能かつ故障しにくいエルミア製機械部品は信頼性の高さから大宇宙各国で利用されている。[[マーカス連邦]]の輸出品との競争が激しく、1740年頃まではマーカス製製品に押されがちであったが、[[マーカス内戦]]の影響によりエルミア製製品が注目されるようになった。医薬品・医療関係製品の水準・品質が非常に高く、技術倫理認証済製品部門では完全にエルミア一強状態。不死技術や不老技術の台頭でシェアが脅かされているものの、依然として安定した輸出を保っている。  また、エルミア帝国時代から続く先進的科学技術のおかげで、研究協定として技術そのものの取引も盛んであり国庫を潤す重要な収入源となっている。  エルミアには&bold(){大手技術産業4社}と呼ばれるエルミアの素粒子物理学・先進科学を牽引する企業が知られている。 >エルメト社  [[エルメト・シールド]]を開発した宇宙船技術、宇宙船設備技術の設計社。  元々はエルミア帝国産業開発廠の一部だったが、エルミア革命時にスモラク反乱軍に接収された。戦後は旧帝国産業開発廠の責任者テリカ・エルメトによってエルメト社として設立された。 >ペルラモン・ストレンター社  ストレンター・ワープ航法を開発したワープ技術の設計社。老舗。 >スロンコ設計局  メオン・スロンコによって設立されたエルメト社に並ぶ老舗。ワームホール航法を発明し、ワームホールゲートを開発した。  ワームホールゲートは惑星間交易に最適であり、少なくとも100年以上はこれを超える設置型FTL航法は存在しなかった。 >アイモン社  アイモン式ジャンプドライブを発明した設計社。  アイモン式ジャンプドライブは最初に登場した本格的なジャンプドライブであり、大宇宙各国に衝撃を与えたらしい。 *国際関係  ベリオンを除くゲルデン諸国、並びに新平和主義連合諸国との関係が良好である。リーエス連邦に対しては同情的であり、リーエスは鎖国体制を敷いているものの一部の交易品目をエルミアと行っている。  マーカス連邦とはアンドロイド技術や輸出品目の競合から対立しており、疎遠な関係が続いている。レーウス諸国では貿易相手国であるヴァルエルクとサーヴァリアと一応の友好を保っているが、一部技術倫理からの逸脱についてエルミア政府は抗議を続けている。  神国同盟である[[ジエール帝国連邦]]や天嶺皇国、新秩序同盟のベリオン共和国やショアン王国、[[ニーネン=シャプチ]]とは一応の国交はあるが険悪状態である。 **自由解放連合諸国との関係 >[[ヴァルエルク共和国]] &color(#FFE921){友好度:◆◆◆◆◇}  ヴァルエルクは民主主義と平等を重んじる点でエルミアと相性が良い。  ただ国際情勢を騒がせる行動をよくするので問題児でもある。  アポラ除名決議の際はヴァルエルクの問題児的行動の最たる例でエルミア政府はひどく頭を悩ませた。  レーウス四大国の中では不死技術をあまり使わない方なので評価されてる。技術倫理の逸脱があまりない点で相対的に嬉しいらしい。  一応貿易もしている。 >[[スレフィエ国]] &color(#FFE921){友好度:◆◆◆◆◇}  エルミアの可愛い弟分。スレフィエのファーストコンタクトがエルミアだったのがきっかけ。  スレフィ種族の言う「ご主人さまの文明」は古代エルミア超文明だったらしいという噂があり、なんだかんだ言って仲良し。  合理主義のエルミアがスレフィエの伝統文化を見て「非合理的だ―!」と怒るどころか、なんか懐かしさを感じてほっこりとさえしてしまった。  スレフィエ国が自由解放連合に所属してしまったのは残念だけど、他の陣営に入っちゃうくらいならまあいっかって感じ。でも本音としてはエルミアの直系の子分になって欲しかったと思っている。 >[[メロア自由連邦]] &color(#FFE921){友好度:◆◆◆◇◇}  種族特性とはいえ培養ポッドで人間を生み出すのは良くないこと!  しかも[[エルトリア>エルトリア王国]]と共同で不老化技術を開発した!人として生き、人として死ぬこと!  自由解放連合に所属してた頃はまだマシだったけど、協商連合に所属してから多少警戒するようになった。  一応民主主義的なシステムが残っており、他の問題児に比べればまだマシ。一応隣国なのでグレないように心配している。 >[[アポラ星系国際連盟]]  &color(#FFE921){友好度:◆◆◇◇◇}  「アポラの経済危機に助けてあげられなかったのは申し訳ないと思ってるけどそこまでグレる?!」ってなってる。  グレてからは散々悪いことやってるのでますます申し訳なく思っているようだ。とはいえいけないことはいけないこと。  「私が正しい道に戻してあげなくちゃ!」と思ってはいるもののいつもの日和見主義が邪魔をしてなかなか踏み切れずにいる。  そういうとこだぞ。 >[[レセスティア連邦]] &color(#FFE921){友好度:◆◆◆◆◇}  技術倫理の視点で見るとラヒュスって斜め上を行っているので評価基準がバグって高評価。  ちゃんと民主主義してる(してそう)だし、[[ベリオン共和国]]の武力による現状変更を全力で阻止するために要塞化を頑張ってたし、そういうところも高評価。  一時期自由解放連合に所属したことは残念だったし、アポラ帝国のサトラップになってしまったのも残念。  残念じゃないんだよお!もっと外交努力しろよお!エルミアよお! *宗教  国教のアルラン教はリーエス連邦の国教のスロマト教を母体として誕生した宗教であり、崇拝する神は同一でありながらスロマト教より世俗的で処世訓や知識探求を重んじる傾向がある。婚姻や葬儀の形態や食文化、タブーについて若干の相違が見られる。 *国民  エルミア社会ではあらゆる職種で男女がほぼ均等に雇用されており、共働き社会になっている。晩婚化が進んでおり、少子化の原因となっている。  エルミア国籍である条件の一つに「&bold(){不死技術の使用禁止}」が挙げられる。すなわち、不死技術を適用してしまったエルミア人はエルミア国籍の資格を剥奪される。エルミア国籍を剥奪された著名なエルミア人の一人に[[ミーレア・クラモル]]がいる。 *文化  個人の倫理観が非常に重要視されており、社会の一般的な慣習や風習から外れていても道徳的な行動が非常に評価される傾向がある。  婚姻に関しては夫婦別姓になっており、また子供は届出を出すことで両親とは異なる姓を名乗ることができる。 *関連項目 ・[[大宇宙の国家]] ・[[大宇宙連合会議]] ・[[エルミア帝国]] ・[[リーエス連邦]] ・[[マーカス連邦]] #include(エルミア共和国/記事一覧)

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