協会とはラフィル人の一部が信仰していた宗教の一つであり、宇宙の神秘、高次元の存在を信仰し到達を目指した異端の教えである。
高次元の存在は全て協会固有の言語によって名付けられている。
既に消え去った信仰だったがラヴィタルチアによって復興され協会と眷属の再現も行われいる。

概要

 宇宙には人より高次元の存在がおりこの世界はそういった存在の見る刹那の夢に過ぎない、複数の高次元存在が見た夢を繋ぎ合わせ組み合わせた物こそ我々が現実と信じた物であると教えている。
 様々な技術と知識を使い交信や力の拝領する術を見つける者たちを探求者と呼びそれらに付き従いおこぼれを得ようとする学徒に分けられ、
 真理を求める探求者は夢への恭順、脱却、そして己自身が高次元の存在になることを求めその技術を磨く。
 高次元の存在を源流としこぼれ落ちたゴミを眷属と呼び探求者に多くの益と損を与える。
 これらすべてはラフィル人の創作神話であり、様々なフィクション作品に使われた物であったが、ラヴィタルチアの人形はこれを現実のものであると解釈しこの神話と、探索者と高次元の話を再現を行い現在では機械仕掛けの神話と言える。

協会

 探求者達の協定からなる組織、学徒は協会を訪ねそれぞれの師を見つけていく。
 高次元の存在を探求するための組織で禁忌を犯すことに恐れず協会の施設は人目に付かない奥地に建てられその内部ではまるで異界のような光景が広がっている。
 また協会には最上位の高次元の存在を9つ定めておりそれぞれの印章を護符にして探求者に提供している。
 都市ルイドールには協会本部があり12棟の巨大な建築物で構成され図書館もまたルイドールに本部を置く。

探求者

 高次元の存在と交信し、夢からの脱却や力を得ることを目的とした者たち。
 多くの場合高次元の存在と交信しただけで狂気に呑まれるが、一部の者はより深に潜む真理を求め文字通り探求を行う。
 高次元の存在から派生した眷属を使役したり、食べて同化するなどをし夢を渡り歩く力を使い研鑽を積む者を放浪者ともいう、この状態になるともはや人ではなく喰われるまで夢をさまよう化物変わりない。

学徒

 探求者に付いて回り自らも探索者になろうとする者たち。
 原則一人の探求者に仕え教えを乞う、時に手伝い、時に検体として利用される。探索者ほど危険ではないものの常識ではあり得ない存在へと成り果てる事も多い。
 常識、理性、倫理を失った探求者にとっては一方的な好意と協力関係でしかないためだが、無論有能な者は探求者から手ほどきを受け新たな探索者として学徒を募る。

図書館

 協会の下部組織、協会所属の探求者が集めた情報を集積しまとめることで次代の探求者への道しるべとして創設された。
 ここに収められている本は最低から危険度Dクラス(一般人なら目を疑い軽い体調不良を起こす)で最高危険度Aクラス(探求者ですら正気を保てない秘匿されるべき真理)までが収容されている。
 図書館の司書たちは皆特別な目隠しを付け、五感を発達させ敏感、鈍感を操作し万全を期して書物の管理を行っている。

都市ルイドール

 元々はただの都市であった、だが協会が発足し、図書館が併設され、宗教団が起こることで異常を迎える。
 ルイドールそのものが夢から独立し、何者かの見る夢でありながら、その何者かが不明となった。
 浮島のようになったルイドールは夢と夢を移動する都市となりルイドールにたどり着くには追って夢を渡るかルイドールそのものに招かれる他はない。

宗教団

眷属狩りのアルトメル

 人々を夢より救い出すために、高次元の存在とその眷属を駆逐を目的とした荒ぶる狂信者。
 彼らは眷属を許さず、夢の主である高次元の存在にすら牙を立てる。眷属と共存、利用する協会とは敵対関係にありまたの名を探求者狩りと言われる。
 眷属狩りのために編み出された狩猟道具には眷属も素材に使われいずれ探求者と同じ様に化物となり同志によって狩られる定めにある。

高次元の存在

アルフ・アマンタ

『銀河の蛆虫』『深海の陽炎』『大いなる者』
 太陽系にも等しい半固形の塊の中に銀河模様の何かを抱えるそれはこちらを確かに捉えて離さない「眼」のような器官を持ち、上下から伸びる七つの腕、七つの足は他の高次元の存在を喰らう為に止まることなく蠢いている。
協会ではを意味するアマンタを冠し海の眷属の長である。

ジーヴァ・ジャバルディア

『腐れ蜘蛛』『影に潜む者』
 底知れない影に満ちた体には骨肉で出来た8本の足と夢から取り出したエキスが詰まった腹部を持つ蜘蛛の姿で例えられ、日で照らしてもその全身を見ることはできない。
 8つの目はそれぞれ別の世界、高次元の存在の夢を見ており眷属の蜘蛛の糸で住民を引きずり出しジーヴァの夢に取り込み苗床として眷属を生み出す。
 協会では腐臭の意味するジャバルディアを冠し蜘蛛の眷属の長である。
 高次元の存在の中では力も規模も小さいが、多数の眷属が集まり共食いを繰り返すことで新たなジーヴァとして覚醒し他の高次元の存在に寄生するが捕食型の存在が天敵である。

ゲルデン・トレイマレフ

『臓物大陸』『愚かな捕食者』
 6つの連なる山脈は全てが臓器構成される狂気の台地であり、鼻と脳を麻痺させる甘い香りが立ち込める。歩けば柔らかな粘膜と固い肉により嫌悪感がありその全てが消化器官へと繋がっている。
 夢の漂流者はいつかゲルデンの山脈に囚われ臓物の一部へとなり地表を飾る草花や樹木にに似た肉塊へと成り果てる。
 またゲルデンの捕食は、ただ際限なく食べ肥大化していくだけでその者に必要なものではない故に愚か者とささやかれる。
 協会では背骨を意味するトレイマレフを冠し背骨の眷属の長である。

アトラル・ソール

『歪んだ太陽』『照らす者』
 極大の光の玉、太陽すら上回る光量は見ただけで目を潰される暗き太陽であり、アトラルの光は夢の中にまで影響を与える。
 夢からの脱却を望むならアトラルの光を探し求めれば、いずれ夢の出口にたどり着くだろう。
 協会では導きを意味するソールを冠し眷属を持たない最上位の高次元の存在とされるほか、協会の9つある印の1つとして信仰される。

ノーソム・ルシア

『下方の深海』『全てにとって正しく母である者』
 それは形容するならば宇宙に下に広がる海である。そこに生態系はなく、一切のノーソム以外の存在は確認されない。ただ宇宙下に観測域を越える広大な海と形容される存在がある。
 我々の住む世界の7割はノーソムの夢であり、この夢の主は最大規模の高次元の存在と推定される。
 ノーソムに他の高次元の存在に見られる自立思考、可動できる部位が存在するかは不明で夢を見るのに必要な脳もまたわかっていない。ただその海面の中に何もない事だけが多くの例の元決定付けられた。
 協会では胎盤を意味するルシアを冠し眷属を持たない最高位の高次元の存在とされるほか、協会の9つある印の1つよして信仰される。

真理

 それは秘匿されるべき、知るべきではない高次元の存在の真実。
 この世の全てはいつ消えるともわからない不確かな夢でしかなく、そこから逃れても救われることはあり得ない。
 知るべきではないという事は、ただ隠された物だけでなく正常に生きるために認知しない領域をわざわざ知覚することも含まれる。
 真実に近づけばただ夢に過ぎない人は自らを砕くようなものに過ぎない、自己否定の先にあるのは自滅か放棄しかなくそのどちらも最良とは言えない行動だ。

1つ目の真理

 初めて真理を見出した探求者は一つだけ手記を残し自殺した。
 これを1つ目の真理として記載しこれ以降にある真理法則を番号付け管理する。
真理を見た。それはおぞましい物だった。
 真理は、高次元の存在の為にある絶対法則だ。
 私は、私の見た真理を、こう定義する。
 高次元の存在は元々存在しなかった。存在を許したのは真理であり、真理とは高次元の存在そのものであり。何かが、何者かが夢を見る彼らを認めたのだ。それがこの世界が夢にすり替えられた原因なのかもとより夢でしかなかったのかは理解できない。
 ただ言える事、伝えるべきと事は真理は真実であるがそれは後から備え付けられた本来あるべき世界を歪めた物だ」
 1つ目の真理とは高次元の存在の肯定
 この世に有ることを認め、そして夢を見る彼らが発生することを認めた。
 真実が発現するより過去が無であったのかそれとも塗りつぶされた世界があったのかは不明である。しかしこれによって高次元の存在と夢は発生し現在に至る根源の真理である。

4つ目の真理

 4番目に見つけれた真理は多くが推測で語られた。それを真理として決定づけたのは人の装いを失った古き探求者の言葉であった。
「私は私なりに真理を求め、そして一つの仮説が立証の必要もないほどに正しいことを確信した。
 高次元の存在は絶対的な不死性があることに間違いない。彼らは捕食を行うが、その捕食で得たエネルギーはどこに消えるのかが長く疑問だった。
 高次元の存在とは成長を行うのだろうか。ジャバルディアやアマンタは積極的に捕食を行い、トレイマレフはただ己の胃袋に餌が入るのを待っていると聞く。
 眷属ならば多少の生物性を持つだろうが彼らがそのような行為を生存の為に行っているとは思えない。なぜならば捕食とは生きる事、成長でありその対比となる死と劣化もまた認めるからである。
 種を残し繁栄するならば彼らは彼らの生態系を作り種として存在するべきなのにソールの光は一方からだけに射し同種の親子など見たという資料はどこにもない。
 ならば彼らは必然的に繁栄を必要としない種の存続か長寿であるはずだがそれも全く見ないことの説明にするには弱い。
 だからこそ彼らは絶対的不死性を持ち、高次元の存在として昇華された彼らは単独で存在し捕食された者も消滅はせず排泄という経緯をもって復活を遂げる、捕食という行為はかつて未だ生物でった彼らの習性が染みついただけなのだと思う」

「彼らは、例え死んでも夢だけは離さない。夢に囚われたが、数度の断絶のあと何事もなくただ進行した。ジャバルディアの蜘蛛は己の死すら乗り越え決して苗床の夢を手放さない」
 4つ目の真理とは高次元の存在の絶対的不死性
 彼らは自身が死ぬことを許さず、永遠を過ごす。
 捕食された死も状態の一つに過ぎずいくつかの条件によって万全なものへと再誕する。