うわああ練習とは文体練習である。


【チタン】

「うわああ」
ぱんぱんぱん
「ううう」
ぱんぱんぱん
「う、出る!」
ぱんぱんぱん
ぱんぱんぱんぱんぱんぱん

【チタン】

「うわああ」
蓄積していくエナジーとリビドーが限界値を跳ね上げる!
うなりを上げる俺のギャリアン砲
「ううう」
装填率は1000%を軽く上回り安定、砲身は熱くなるほどにエネルギーをチャージされたまま維持をする
「う、出る!」
放射された多弾頭収束因果弾は時空間を貫通し、数多世界を同時に3千世界を破壊して再構成する
世界が崩壊を因果収束として出現した!

【チタン】

「うわああ」
 静かな寝室に、肉を打ち、粘液がみだらな音を立てる。
 その感触とただただ悦びが下腹部から脳に侵入する

【チタン】

「うわああ」
 肉が千切れる、骨が軋み共にねじ切れて血がぼたぼたと止まる気配もなく垂れ落ちた。
 胸が痛い、頭痛がする、四肢から感覚が消失していく
俺たちの行為は身を削るほどに過激だった


【えかとん】

「うわああ」
 ぴすてぃるはすらんちだ。そんなこと、ぴすてぃるがぴすてぃるする前からわかっていることだ。
 ぴすてぃるはどこですか。どこにありますか。
 こうして俺はぴすてぃるからぴすてぃるぴすてぃるへとぴすてぃるすることになった……

【KPTH】

「うわああ」
 鼻がちぎれるほどに鼻をかんだところで、すでに鼻の奥は大洪水となっており、何もせずとも鼻水がだらだらと垂れ落ちる。
 目がかゆい、呼吸ができない、喉の奥が乾燥していく。

【ファフス】

「うわああ」
 うわああ、うわああああああああああ、うわあああああああ。うわああああああああああああああ。
 うわあ、うわああああああああああ。

【KPHT】

「うわああ」
 鼻鼻鼻鼻、鼻鼻鼻鼻鼻。鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻、鼻鼻、鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻、鼻鼻。
 鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻、鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻鼻。

【チタン】

「うわああ」
 ぴーぽーぴーぽー
「ううう」
 ぴーぽーぴーぽー
「で。出る!」
 怪我人はどこだ!

【ファフス】

「うわああ」
こうして第三次世界大戦は終わった

【えかとん】

「うわああ」
 ぴーぽーぴーぽー
「ううう」
 それは消防車だ。この歴史的バカモノめ!
「で。出る!」
 当然だ。出動しないでどうする。

【チタン】

「俺は朝はパンを食べるのだが今日は米にした。嫌いだったわけじゃないが、たまに食べるとうまいと思う、まぁ明日はパンを食べるんだが」
 うわああ

【ファフス】

「うわああ」
 うわああ、じゃありません。ピーマンを食べなさい。
「ううう」
 唸ってもダメです。早く食べなさい。
「で。出る!」
 その戦略には引っかかりませんよ。

【チタン】

「うわああうううで、出る!」
 ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん

【KPHT】

「うわああ」
 指導者の怒号が、戦士たちの雄叫びが王の宮殿に広がった。人民の勝利を謳う喝采、祝砲は万雷の如く鳴り響き、王政の打倒に全人民が悦びに踊り狂った。労働者は圧政からの解放を称え、ひたすら声帯に息をこめ続けたのである。

【チタン】

「ウワアア」
 彼は国の国王ウワアア三世その人だ

【えかとん】

「うわああ」
 おじいさんはびっくりしました。
「ううう」
 うなって、がんばっています。
「で、出る!」
 めでたし、めでたし。

【ファフス】

「ウワアア」
 ――つまり、現地語で「雷鳴の守護」を意味する。

【チタン】

「うわああ」
 俺は紫電となって加速銀光した。
 獣化因子を持つ執行者の基本的な異能特性の一つだ。
 銀翼連理機構L.L.Lではよく見るもので、俺の隻眼大宝と相性がいい。

【KPTH】

「うわああ」
 そこに転がった王の切首を見よ、堕落しきったかつての官僚共の蒼白たる面構え、王の意向のままにしか動かぬ愚かな人形と化した政府軍の屍山を見よ――指導者は高らかに叫び、広場は狂気渦巻く市民革命の様態を為していた。

【チタン】

「うあわあ」
  男は陽気な声で場を和ます。彼が来てからと言うものこの死んだような酒場にはいくばくかの笑顔が戻ったように思える。
 女主人も彼の前だけではきゅっと締めた顔ではなくあのころの顔に戻っていた。

【えかとん】

「うわああ」
 ぱんぱんぱん……。
 語りえぬものについては沈黙しなければならない。なぜだ。
「ううう」
 ぱんぱんぱん……。
 わからない。なぜなら、人間とは後になって人間になるのであり、人間は自ら作り出すところのものになるのであるから。
「で、出る!」
 あ、“メロンパン”か。名前を思い出せなかった。

【KPTH】

「うわああ」
 地の呻く音が聞こえる。
 地上の家はすべて砕け散り、田畑は荒れ、風は吹き荒れ、川は逆流をはじめ、海は揺さぶられた風呂桶の如く暴れ始める。

【ファフス】

「うわああ」
 隊列を成す豪華な装備の政府軍、その頭の飾りといえば滑稽なほどにきらびやかだった。その前進はまるで金銀財宝がこちらに迫り来るようであった。迫力がありながらも、それに対立する市民たちはそれらを醜いブルジョワジーの傀儡として睨みつけていた。いくらかの市民兵は怯えて逃げようした。しかし、革命派の督戦によって、裏切り者はしめやかに射殺された。
「ううう」
 あんな|装備《もの》に金を掛けるくらいなら、うちの息子の病気を治してくれ、貧困者を助けてくれ――そんな願いが叶わなかったことを市民兵の唸りは表していた。
「で、出る!」
 見張りが叫んだ。政府の騎兵が戦列歩兵の前にせり出してきたことに焦っている様子だった。

【えかとん】

「うわああ」
 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を覗かねばならぬと決意した。
 しばらく歩いて老爺に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺はあたりをはばかる低声でわずかに答えた。
「ううう」
 おどろいた。老爺は乱心か。
「で、出る!」
 いいや、老爺は乱心である。人を信ずることができぬ、ということかもしれぬ。

【ファフス】

「うわああ」
 なるほど、この世界はつまり小説練習のために作られたのだ。
 俺は意識を持ったこの瞬間にやっと気づいた。つまり、小説を書く者に俺の思考や行動は操られているということだ。今考えていることも、発言していることも。
「ううう」
 唸り声を上げる自分の声が本物の自分が発したのかどうかさえ認識が追い付かない。自分とはなんなのか――今までの世界は何だったのか。わからない……何もわからなくなってしまった。
「で、出る!」
 何が出るというのだ。排泄物か?精液か?いずれにせよ馬鹿馬鹿しい。こんな世界に俺を閉じ込めて――しかし、何故俺がこの世界で自我を持つようになったのだろうか。俺という存在はもしかしたら小説の中の作者の傀儡ではないかもしれない。

【チタン】

「うわああ」
 姉は俺の腰に両手を押し付けて、固定して露出したおれの性器に吐息がこそばゆく当たる。
 快感だった、彼女は俺の戦端から舐めとり妖しく笑う、愛があった、禁断の愛だ。
 俺は確かに姉が好きだが、こういうものではなかったはずだ。
「ううう」
 それでも俺は快楽を得ていた、飲まれそうだった、姉は淫靡なおとをうるさく下品に立ていつもの清楚な雰囲気はどこにもない、口が上下し、快楽が上下し、姉の胸は押し当てては離れる。
「で、出る!」
 こらえきれなかった。
 恥ずかしい思いになる、何かが壊れたのだ、もはや今までの様に一緒に寝て、一緒に起きる関係ではいられない。
 姉との淫行は決定的にダメにした。
 姉はただ白く汚れた顔を満足そうにゆがめるだけだった

【KPHT】

「うわああ」
 旅の男は肩に風呂敷をぶら下げて偉大なる渓谷を仰ぎ見る。雄大なる景色とは人類の微小さを表現するのに、これ以上ないほどちょうどいい。
「ううう」
 降りるのに優に数百メートルを超すであろう、下から覗き見るこの渓谷の景色は絶景だろう、と。想像をしていると、渓谷の断崖絶壁より轟音が鳴り響き不安を煽る。大地を揺らす雷のごとき音を、大地自ら発している。男は音のする方向を見極めた。それが姿を現した時、ついに男は叫んだ。
「で、出る!」
 湧き水だった。

【チタン】

「うわああ」
 氷土の谷と言えば地元の狩人ですら近寄らない地獄への抜け道である。
「ううう」
 3重に着込んだ防寒着ですら谷のしたから噴き上げる寒波を防ぐには心もとない。
 だがここに住むドラゴンを一目見て、それの姿を書き写さねば砦にも入れてはもらえない。
「で、出る!」
 そいつは毛玉みたいなドラゴンで、小さな羽根がふよふよを振られていた。

【ファフス】

「うわああ」
 宇和のみかんはああ美味い――略してウワアア。この秘密組織は宇和以外のみかんの廃絶に向け、日々公官庁などに炭疽菌を送るなどのテロ行為を繰り返していた。
「ううう」
 宇和ウイルス運用機構――通称ううう。ウワアアとの関係があると思われている微生物取り扱い企業だ。公安によって立ち入り検査が行われたが怪しいところはなかった。
 結果、警視庁は県を横断して合同で捜査チームを結成、現在捜査の方針を話し合っているところであった。警視総監の呼びかけに神奈川県警の長官が手を挙げた。
「で、出る!」
 彼らの目的は明白だ。他県の警察業務を貶し、自分の県警の地位を上げる。奴らは頭の悪い奴らだ。

【えかとん】

非常口の緑色の光が不気味に照らす精神病棟。午前二時をまわったところでしょうか。私はいつものように見回り点検をしていました。
 私はかなりビビりな方で、その日は月が赤かったというくだらない理由で、今夜は何か悪いことがある、と思えてなりませんでした。
 頼りになるのは右手に持った懐中電灯。普段は大したことのない廊下が、その日は非常に長く感じられました。恐る恐る見回りをしていた私でしたが、何とか全ての棟に行ってきたところで、ようやく角を左に曲がれば事務所でした。
 ぱん、ぱん、ぱん……。
「うわああ」
 私は小さく叫び、懐中電灯を落としました。体は硬直していて、それを落としたまま拾い上げることができずにいました。
 なぜなら……なぜなら、気づいてしまったのです。この静寂の中で私のスリッパの足音と重なって、本来なら聞こえないはずの足音が聞こえるからです。
「ううう」
 機械的でいて感情のこもった低い男性の声。肩に何か取り憑かれたような重みを感じながら、耳元で聞こえました。
 しかしながら私は動くことができず、あまつさえ声すら上げられなかった。
「で、出る!」
 必死に絞り出した声がそれでした。それと同時に、硬直が解けたので足を前に前にと思って事務所まで戻りました。
 もし、あの時振り返っていたら……。

【チタン】

「うわああ」
 叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ――!
 なんだっていい、誰だっていい、届きさえすればどんな醜態だって晒してやろう。
「ううう」
 走る後方には奴らがいる、俺が疲れて倒れるまで追いかけ回すつもりだ。
「で、出る!」
 こうなれば最終手段だ、機甲アギナ・ア・フフィオーレを出すしかない!

【KPHT】

「うわああ」
 全ゲルマン民族を統べるに相応しい知性に満ちた演説は国民一人一人の心に確実に訴えている。かつての先祖は天から文明が降って来たのではなく、自らの知性と、自らの誇りと、決死の努力で文明を勝ち取ったと、総統はドイツ人民全員と一人ずつ二者面談をするように問いかける。
「ううう」
 疼くナショナリズムは|ヒトラー万歳《Heil, Hitler》の声に現れ、党代表の四月の演説は第三帝国の誕生の決定的瞬間となった。
 民衆は沸き上がり、ドイツの若者は勇敢なる兵士に、ドイツの女性は美しく、そして一人の総統が立つ。鉤十字の旗は欧州全土を覆いつくしていき、彼もまた新たなる強大な敵を、極東に待ち伏せる宿敵を俯瞰した。
「で、出る!」
 そう、出ていく。この巨大な版図からゲルマン民族の富と栄光が出ていく。繁栄など後の祭り、遺されたのは、大量の軍部の処刑、同盟国の敗退、ベルリンは陥落した。彼はもはや廃墟となったベルリンを立て直すことも、ましてやこのドイツを再び興すこともできなかった。脳に銃弾の貫通したその男には、もはや、できそうにない。

【ファフス】

「うわああ」
 急減圧。乗客の驚いた声が聞こえる。減圧警報器がけたたましく異常を伝えた。
「ううう」
 急激な減圧でマスクをつけた機長と副操縦士の後方からうめき声が聞こえ、ばたりと何かが落ちる音がした。振り返るとそこには気絶した航空機関士の姿があった。
「で、出る!」
 この高度のままでは脳に酸素が行きわたらず、細胞が壊れていくことで遂には死亡に至る。2000フィート以下までの空域に出る報告を副操縦士は行おうとしたが酸素マスクが邪魔でマイクを口に近づけることは難しかった。

【チタン】

「うわああ」
 U.W.A.A.A。
 ウルド・ワールズ・アクト・アンダー・アーカム。
 俺の愛用する専用機体。
 名前を呼ぶだけで自立行動で後方に出現する。
「ううう」
 U.U.U。
 アウト・アウト・アウト。
 それこそがこいつのもつ最大兵器だ、大気を圧縮して反転爆縮する破砕こそ俺の真骨頂である。
「で、出る!」
 D.E. D.E.R.U。
 最終モードを起動して、俺は次元航行に乗り出した。

【KPHT】

「で、出る!」
 そう、彼の名前はDE=DERU、DerbarEriitor=DerbanjeriidisErisnarRarzerUrokaasya、姓名はRarzer=Urokaasyaだ。

 機甲の神は俺の前に姿を現す。
 反撃の開始だッ――!

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最終更新:2018年04月06日 01:24