目次


科学技術一覧

ワープ航法関連

我が連邦共同体における跳躍技術についての基本的な認識を解説。

ゲートアウトは目標地点にゲートがあり、かつ双方向の交信が成り立っている場合に行われる。
双方向ゲートのメリットは予め座標軸を計算して固定化、維持することにより跳躍手順を短縮できる点に尽きる。
我が連邦共同体の場合は、長期間に渡るエネルギーの供給を欠かさないので破壊されない限り即応可能。

デメリットは一度破壊されると跳躍不可となるので全ての連携が絶たれてしまうこと。つまり敗戦確定。
最悪の場合には、統治機構の維持すらも困難となり、文明圏の縮小は避けられない見通しとなる。
跳躍途中に一方のゲートを潰されると良くて通常座標に強制置換。悪ければ船を全て失う事態も有り得る。
なので、他の高度な文明と交流を持つのであれば可能な限りその文明の跳躍技術を習得しておくと良い。
ゲートが使えない状況に陥るのは十分に考えられるので、保険をかけておく必要があるからだ。

ワープアウトは跳躍先の港や宇宙域にゲートが存在しない場合に行われる。
メリットは任意の座標を確定し飛べること。つまり使用国の技術力次第で自由自在に動ける。
デメリットは出発時にゲートを用いている場合、帰りはどうするのかを考える必要があること。
その都度、座標の計算を行わなければならないので準備するだけでも相当の時間を要する。

レーザー・ゲートアウト航法

 またの名を初期プェルクマイスト航法ともいう。星間文明統一機構で運用された大昔の技術。基本的な仕組みとしては、まず、宇宙港かラグランジュポイントに巨大なゲート(大ゲート)を設置する→対象の船舶を収容し対衝突バリアを形成→順次、高出力レーザーを照射→空間の歪曲を生じさせ一気にワープを行う→目的の中継座標(小ゲート)に到達後は照射レーザーの余力で亜光速航行→次なる小ゲートに到着後は再度高出力レーザーを照射し、また跳躍を行う→晴れて目的の大ゲートにゴールといった流れだ。

 最短で大ゲート→小ゲート→小ゲート→大ゲートを用いる四段階機構である。目的地との距離が遠くなればなるほど必要な小ゲートの数が増えていく。全て大ゲートに置き換えることも出来なくはないが、コストが無限にかかるのでそのような方式となったらしい。この間の所要日数は、最終目的地との距離にもよるが概ね1時間~数十年程度であった。

 必須エネルギーは中央のツォルマリアにのみ存在する半液体状の磁気クリスタルで、その他の物質とは異なり少量の消費でこと足りる(一応、反物質を併用することで磁気クリスタルの更なる節約も可能らしい)。しかしながら、末期の時代には枯渇し文明圏は縮小の一途を辿った。当時の大ゲートは概ね1000m規模の艦船を50隻まで収容可能。小ゲートは5隻しか通過できないので常にフル稼働していたものと思われる。ちなみに現代の連邦共同体においては、これを可能な限り再現し改良したフリーティニアス・ゲートを用いている。

ランダムワープ航法

 またの名を末期ツォルマリア航法ともいう。磁気クリスタルが枯渇し、上記のワープを行えなくなったツォルマリア本国のコングロマリット(ロマクト社)が藁にも縋る思いで開発した。というのも、衰退の一途を辿る文明圏にとどめを刺すかのように現れた有機艦隊群(宇宙怪獣的な何か)の攻撃を受け、滅びの危機に瀕していたからだ。その名の通りに任意の座標に移動すること自体が不可能で、ワープアウトの先がランダムである。しかも距離すら指定できず地獄でしかない。

 必須エネルギーは天文学的数の反物質で、生成に時間がかかりすぎることから差し迫った状況下においては事実上一回しか使用できないという。有害生物が存在しない新天地に一縷の希望を託した博打同様の技術で、酔狂という他ないが、これを用いて遥かな距離を跳躍した移民船団の生き残りは幸運にも安全な居住可能星域を発見。後に現地勢力への政治介入を行い連邦共同体を成立させたのである。ちなみに数次に渡る移民船団が編成されたらしいが、その殆どが消息不明となっている。この技術の唯一の利点は、跳躍距離に関わらず時間差が生じないことくらいか。

ゲート型・凝縮レーザー航法

 またの名を劣化プェルクマイスト航法ともいう。シンテーア暦1504年に実働開始。ラグランジュポイントか宇宙港に大ゲートを設置する→対象の船舶を収容し対衝突バリアを形成→順次、高出力ではない凝縮レーザーを照射→空間の歪みを生じさせ一気にワープを行う。極度のGがかかるので負傷者確定気味。地獄である。任意の座標は確定できず、大よその計算でしか移動できない。つまりゲートアウトの位置がAU感覚(天文単位)でズレるという事→通常空間に放り出されたら照射レーザーの余力で亜光速航行→徐々に減速しながら次の中継地点(小ゲート)の受け入れに備える。小ゲートに到達後は再度跳躍を行い目的の大ゲートにゴールといった流れだ。

 大ゲート→小ゲート→大ゲートの三段階方式。この間の所要日数は、たったの4光年で最速でも四ヶ月はかかる代物。悪ければ4年くらいかかるし船内と外部との間で無駄な時間差が生じてしまう。はっきり言って劣化コピーである。しかも、必須エネルギーは初期の航法以上に反物質を消費するもので、謎の磁気クリスタルこそ使わずに済むものの効率的ではない。およそ100回のワープを行うために1000機の巨大な粒子加速器が必要とされ、その条件下でエネルギーの抽出を行うには、その時々の効率にも左右されるが概ね50年程度かかる。単純に加速器の数を増やせば良いのだが経済を圧迫するため地獄である。それでも、シンテーア暦1504年・ロフィルナ新暦184年当時としては革命的なアイデアであった。(※1)

 ※1.シンテーア暦1693年にジエール帝国連邦よりワームホール航法関連技術を輸入。1702年に実働開始。これにより、高速かつ安全な星系間跳躍が可能となる。基本的な仕組みとしては、まず、ワームホール・エンジンを稼動させ空間歪曲を発生させる→任意の中継地点に跳躍し、電力充電後に再びワープ→これを繰り返し目的の座標に到達。この間の所要時間は、連邦国内であれば最大でも4時間程度で、上記の劣化プェルクマイスト航法が馬鹿らしく思えてくる代物である。

R411式フリーティニアス航法

 これは従来のプェルクマイスト航法に改良を加えた発展系で、反物質を用いて加速する。シンテーア暦1740年・ロフィルナ新暦411年に実働開始。ラグランジュポイントか宇宙港に大ゲートを設置する→対象の船舶を収容し対衝突バリアを形成→順次、高出力レーザーを照射→空間の歪曲を生じさせ一気にワープを行う。この頃の段階になると重力制御の技術も飛躍的な進歩を遂げており、常時、調節システムが作動するためGはかからず快適である。また、ゲートアウトの直後に瞬時に止まることが出来るので減速の必要性は皆無。

 任意の座標を確実に指定することも可能で一度に最大1500光年程度の跳躍を許容範囲とした。つまり隣の星系惑星に直接飛ぶことが出来るので、連邦領内であれば中継点(小ゲート)を介さない。単純に大ゲート→大ゲートの二段階方式である。恒星の周囲に前方向展開型の反物質自動工場(粒子加速器)を設置→大型化と大量配備、抽出能力の向上で革新的な省エネ化を遂げた。得られたエネルギーは常時ゲートに供給されるので効率的。跳躍の間に生じる時間差は皆無で、まさに天国である。問題点は初期建設費用がべらぼうに高く、一度破壊されてしまうと次の設置まで数十年の時を待たなければならないことだ。ゆえに各防衛艦隊は死に物狂いでこれを守るし、安全保障上の絶対防衛ラインとして扱われる。

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補足事項

 なお、各艦船には大ゲートを失った際の保険としてワームホール・エンジンが実装されている。細かな計算を省いたり、跳躍手順をカットできるメリットがあるので通常は双方向の大ゲートを用いるが。ゲートが存在しない宙域から再度跳躍する場合や、諸外国へ渡航する際にエンジンを可動させる。

 我が国の技術レベルでは…最新の量子コンピューターですら複雑な様相を呈する計算と緻密な跳躍手順を踏んで飛ぶので、シンテーア暦1849年から継続的な増派を可能とする『R515式フリーティニアス・単体ワープゲート』の配備も進んでいる。その名の通りにゲート自体のワープを可能としているので、一基あれば出発点の旧型ゲート(本国)から更に多くの主力部隊を送り込むことができるからだ→必然的に重武装要塞化。動かすだけでも相当のコストがかかるので事前に敵となりうる勢力を定義し時間をかけてエネルギーを備蓄しておく必要がある。

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R519式フリーティニアス航法

 前述の発展系に更なる魔改造を加えた究極技術。おそらく最終段階であり、これ以上の改良は難しいものと思われる。シンテーア暦1853年・ロフィルナ新暦519年に実働開始。出発時に大ゲートを使用する基本的な仕組みは同じだが、それに加えて超長距離ワープが可能となった。一回の跳躍で最大10万光年もの無時間差移動を許容範囲としており、任意の艦隊を銀河の端から端まで飛ばすことができてしまう。とにかく反物質やらその他の物質を大量消費する。当然のことながら連邦圏外の遥か遠くにワープアウトしてもゲートなんてないし、帰りは別の跳躍航法を利用するか、さもなくば通常航行になるのでお察しするしかないだろう。(※1)

 ましてや、目的地が遠すぎて主力艦隊を飛ばすなんて話になってくると国の経済が傾くレベルの論争になるので議会の承認が必要となる。こんなもん、使用する機会なんてそうそうないとは思うが。とにかく予算食うし、エネルギーの生成にも相当の年月を要するので政府も軍も使いたがらない。ただ、得体の知れない怪獣とか、詳細不明の国家に対する危機感があり、制限付きではあるものの例外措置として連邦調査艦隊にのみ実行権限が付与されている。有事にならないことを願う。

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補足事項

 ※1.状況次第だが、超長距離ワープの後に新規にゲートを建造→自給自足しながら本国の同期を待つことも出来なくはない。双方向ゲートのメリットは、出発時の計算と跳躍シークエンスの短縮により消費エネルギーをある程度の段階まで抑えられること。そして、距離が近ければ安全かつリアルタイムの交信が可能となることにある。(遠くてもラグの短縮には繋がる)

 尤も、新規のゲートから登録要請を飛ばした場合、本国からの承認の返信は距離が離れすぎていると通信技術の限界もあって、数年、数十年、数百年といくらでも遅れてしまうので現実的ではないが。なので、新規にゲートの建造を行う場合は、同時に近くの恒星の周囲に反物質自動工場の建設を進める。それらの計画が成ったら、新しいゲートにエネルギーを供給して本国に跳躍。早期の接続を求めるといったプロセスが必要となる。

 お分かり頂けるだろうか?どれだけの手間隙をかける必要があるのか。ましてや、そこが敵地の真っ只中ともなるとそんな悠長なことをしている余裕はないので、やはり本国のゲートから跳躍後は短期決戦で一気に畳みかける必要があるわけだ(※1-A)。そしてコストが馬鹿らしいので、先手を打たないと国が滅びるとかよほどのことがない限りやらないだろう。

 そもそも、対象宇宙域との距離が近ければR411ゲートでこと足りるし、普通にワームホール・エンジンを備えた船で飛ぶこともできるので、超遠距離戦争を継続するにあたって増派を行う必要に迫られない限りはやっぱり使いたがらない。

※1-A.長期の戦闘を余儀なくされる場合は、R515式フリーティニアス・単体ワープゲートを送り込む。

 【R519式ワープゲートを本気で稼動させる条件。及び敵性文明に対する行動基準概略】
既存の跳躍システムでは対応できない遥か遠方の先進文明が敵性であること。防衛戦略上、我が国の存立を脅かすほどの武力とテクノロジーを有すること。これを前提1と定義し、次の条件に従って対処を行う。

 前提1では、連邦共同体に対して消極的な敵対姿勢に留まる場合、新型ゲートを用いる最大跳躍は認められない。我が国の文明圏に対する明確な攻撃または絶滅行動の意図が見られる状況を前提2と定義し、対処を行う。考えられる限りの全ての戦略兵器を搭載し跳躍後の早期制圧を試みること。

 前提2では、敵性文明首脳との講和が成った場合に軍の撤退を可能とする。敵性文明首脳に講和の意思がなく作戦行動の延長を余儀なくされる、または我が国の文明圏に対して大規模進攻の危険性が認められた場合は前提2における戦略兵器の使用を許可する。

 講和の可否に関わらず、敵性文明を完膚なきまでに破壊し我が国の安全を確保する状況を前提3とする。当該種族を有害生物または構造体として指定し、絶滅させる軍事行動を前提4と定義する。前提3と4は人道に悖る行為であり極力避けなければならない。

以上。実際にはもっと細かく難解な定義付けがなされてるけど、かいつまんで纏めるとそんな感じになる。
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R184式プェルクマイスト・ワープゲート

 シンテーア暦1504年に実働開始。ゲート型・凝縮レーザー航法に必要不可欠となる装置で、四角い形をしている。6000m級の大ゲートと2000m級の小ゲートの二種類に分けられ、開国以前の連邦共同体で稼動していた。とにかく脆くて貧弱。軽微な武装しか持たないので内惑星艦隊の滞空警戒は必須となる。金食い虫。

 隣の恒星系に渡航するのに最速でも四ヶ月、悪ければ四年はかかる代物で各艦船にワームホール・エンジンが搭載されてからはメリットを失い廃棄となった。また、ゲートを用いる必要がなくなった連邦共同体の艦船は年々大型化の一途を辿り、それが後のR411式フリーティニアス・ワープゲートの開発に繋がる。

R411式フリーティニアス・ワープゲート

 シンテーア暦1740年に実働開始。R411式フリーティニアス航法に必要不可欠となる装置で、丸い形をしている。60000m級の大ゲートであり、ここに一定数の艦船を収容することが可能。スペースに余裕があるので、それなりの防衛隊を駐留させることもできる。最初の建設費用さえクリアできれば、以後は効率的な運用を維持することができるので文明の絶対防衛対象として常に守られている。

 また、ゲート自体が必然的に重武装かつ堅牢な要塞となるため、少々の攻撃では単に火器や装甲を削るか一時的な機能停止に追い込む程度の損害しか与えられない。それでも、連邦共同体の弱点を熟知している敵性文明からすれば絶好の的になること間違いなしなので、有事の際には真っ先に叩かれるであろう。ていうか、強力な戦略兵器で攻撃されたら一撃でぶっ壊れる。なので、迎撃能力を強化することに躍起になってる。

R519式フリーティニアス・ワープゲート

 シンテーア暦1853年に実働開始。基本的な機能と大きさ、防御力はR411と同じで丸い形をしている。ただし、収容された各艦船は最大10万光年もの無時間差跳躍を実行できるので国家の存亡が関わると本気で稼動することになる。もちろん、そんなことをすればコストが無限にかかるので政府も軍も使いたがらない。初期建設費用がR411以上に馬鹿高いので、今日の連邦共同体においては連邦戦略軍各方面隊に1基ずつ、全部で6基しか配備されていない。(シンテーア暦2000年・ロフィルナ新暦660年現在)

 R519からR411(距離が近ければR411からR519)への転送にも対応してるが、やはり対外遠征向けの装置として特化している。開発の時系列としては、R515式フリーティニアス・単体ワープゲートの実働が先で、既存のR411では超長距離跳躍には対応していなかったことからR519式フリーティニアス・ワープゲートの開発に繋がった。

R515式フリーティニアス・単体ワープゲート

 シンテーア暦1849年に実働開始。既存のR411をベースとして新たに開発された。120000m級の超大型軍事要塞で丸い形をしている。中枢部に巨大な真空エナジー抽出機関を実装することによって最大10万光年もの跳躍と長期戦闘能力を有するに至った。無論、一時的に機能が停止した際に近くに何らかの補給機関があればそこからエネルギーを受け取ることも可能である。ゲート自体に大型のワームホール・エンジンが実装されてるので、ここに主力部隊をぶち込む→敵地にワープし、本国にて設置されてる既存の411なり519から継続的に増援を送って橋頭堡の維持を試みる。

 もちろん、それだけの艦隊を動かすにはコストが馬鹿高いので国の経済が傾くことは避けられない。鬼のような性能を誇るがゆえに破壊された時の連邦軍の慟哭は、、、これ以上はないほど地獄の様相を呈するであろう。そして敗戦確定路線となりかねないので、やっぱり連邦政府は相互内政不干渉の平和友好関係の構築を試みるのである。ていうか、これが動く段階ともなると、相手の国家を完膚なきまでに滅ぼす勢いで叩きにかかるので普通に報復されて終末の時をみることになるのかもしれない。シンテーア暦2000年の段階では連邦宇宙軍.外惑星艦隊各隊に1基ずつ、全部で3基配備されてる。

新型兵器関連

 開国以前のロフィルナは、日々進化しゆくゴルヴェドーラの量子干渉兵器に圧倒され常に物量で押し切る地獄のような時代を耐えてきたが、シンテーア暦1739年に開国を決議してからは積極的な交易を通じて諸外国のテクノロジーを吸収。独自の技術体系に組み込んできた。同1796年からは、外国製の最新兵器を積極的に輸入し、主にニーネンの兵器を各艦船に備え付けて最低限の防衛抑止力を維持している。

 また、これまた高度な量子干渉技術を持つファルトクノア独自のウェールフープ兵器を徹底的に自己分析して改造を施した混合型の武装体系を発達させてきた。1839年の段階から完全に独自技術の発展に手をつける流れとなり、以下のような対艦兵器を中心として主力艦隊の装備を刷新している。

R514式.3連装エインスディール重力量子砲(対要塞・対艦主砲)

 古の時代より兵器開発分野の最先端をいくロマクト社製の兵器。各種ワープ航法における即時性に着目して軍事転用。既存のワープエンジンを小型化して開発に至った。シンテーア暦1848年に実働開始。次のプロセスに基づいて対象の破壊を試みる。認知された構造体の座標を常時捕捉しつつ、砲門内側のワープエンジンを機動→対象の防御能力に応じて任意の実体弾を選定する→通常弾、または各種反応弾のいずれかを充填した後、対観測周波数を設定→撃った瞬間(正確には発動した瞬間)に実体のベクトルを操作し即時跳躍→構造体が存在する空間座標にて置換(ワープアウト)し実体弾を起爆、光エネルギーに転換して派手に爆破する。

 相手のシールドがよほど高性能ですり抜けられないとか、任意の空間に置換したその瞬間に捕捉されて無効化される可能性を考慮し、偽の周波数を複数設定して発動跳躍時に無数の重力波を撒き散らす→敵のセンサーをかく乱してあたかも全方向から、或いはその場で大量の実体が着弾するかように錯覚させつつ、一発、二発、三発と情け容赦のない連撃を浴びせていく。

 欠点は発動の準備に時間がかかるので気軽に撃てないこと。そしてコストがバカ高く汎用性に欠けること。安くて大量生産可能な構造体(駆逐艦とか小型の戦闘機とか)に大挙して押し寄せられると終了のお知らせとなる。なので、他の副武装や艦載機、小型艦等に死守させる。ここ一番というタイミングを伺って対象の強力な戦闘艦なり母艦、移動要塞を狙い撃ちにする戦法を採用した。数ある艦種の中でも、巡航戦艦クラスの戦闘艦に実装される。

R514式.ジャルトラーム歪曲粒子砲(対艦主砲)

 ロマクト社製。主砲を撃つ度に実体のワープなんてさせてたらコストがヤバイので気軽に撃てるビーム砲をアップデート改修した。シンテーア暦1848年に実働開始。負の電荷を持つジャルトラーム粒子を凝縮して斉射→出力次第だが、威力はニーネン=シャプチの独自兵器フィエシ粒子砲と重フィエシ粒子砲の中間くらいが適当で装甲軽微の小型艦相手に大活躍する。加えて慣性制御を行うので任意の座標からビームの角度を曲げたり途中から拡散させたりすることも可能。しかし、計算とコストがめんどくさいので大抵は真っ直ぐ撃ちまくって対象の作戦行動を妨害する策に出る。

 シャルトラーム粒子の特徴として時空に干渉する性質があり、ビームの周囲が途中から歪むので至近距離で巻き込まれたら吸い込まれて別次元の彼方へと散ることになる。そうそうないだろうが、これで敵の動きが乱れたら重力量子砲をぶちこんで一気に畳みかけるのが理想的。反動が激しいので隊列が乱れぬよう細心の注意を払いつつ行動しなければならない。

 ちなみに亜光速推進中に真正面から撃つと逆方向にビームを食らって自沈することになるので、その場合は大人しく減速するか、敵艦の真横に激突してゼロ距離から直接ぶち込む高度なスキルを要する(良くてこちらもダメージを被るし、普通に敵味方もろとも爆散することになるので誰もやりたがらない)。今日の連邦共同体においては、巡航戦艦から駆逐艦まで幅広く実装されてる。

R514式.エインスディール拡散重力量子砲(対艦・対小型機主砲)

 一箇所に固まってる敵集団を纏めて一掃する究極兵器で、ロマクト社が開発。シンテーア暦1848年に実働開始。認知された集団の行動予測を計算しつつ、砲門内側のワープエンジンを機動→敵艦の装甲やシールド、防衛システムにバラつきがあることを考慮し、どの位置で爆散させるのかを選んで定める→各種反応弾を選定して充填した後、対観測周波数を設定→撃った瞬間(発動後)に実体のベクトルを操作し即時跳躍→敵集団が存在する任意の空間座標にて置換(ワープアウト)し実体弾を起爆、光エネルギーに転換して全方向に派手に拡散させる。

 相手の防衛システムがよほど高性能でダメージを与えられないとか、任意の空間に置換したその瞬間に無効化される可能性を考慮し、偽の周波数を複数設定して発動跳躍時に無数の重力波を撒き散らす→敵集団のセンサーをかく乱してあたかも個々の艦船に、或いは周囲の空間が全て正確に捕捉されてるかように錯覚させつつ、渾身の矢を浴びせる。さすがにこれで全滅させることは想定していないのである程度削れたらそれで良いと考えている。しかし、上手くいけば小型の航空戦力を一網打尽に出来るので、対象の駆逐艦なり向かってくる艦載機を狙い撃ちにする戦法を採用した。数ある艦種の中でも、巡航戦艦、またはその他の巡航艦クラスの主砲として実装される。

R514式.120mm対空バルカン抗突砲(副砲)

 飛来する敵の小型戦闘機に対して砲撃を行う。ロマクト社製の兵器。シンテーア暦1848年に実働開始。単に当艦を守るだけなら他にいくらでも粗悪な旧型兵器があるので、こちらは主に特殊な機構を施した実体弾をぶち込んで釘を打つかのように敵機の装甲を削る→穴を開けて奥深くまで潜り込んだら内側からナノウイルスを撒き散らすなどして操作権限系統を奪取、または自爆させることを目的としている。

 対先進兵器特化仕様。人型兵器もこれに含まれるので飛来したら連射して対象の作戦行動を妨害する。敵機が強すぎて本格的に進退窮まったら120mm反応弾に切り替えて打倒することもできなくはないが、コストが無限にかかるし作戦の目的を損なうので普通はやりたがらない。今日の連邦共同体においては、巡航戦艦から駆逐艦まで幅広く実装されてる。なお、抗突の弾丸はその他の兵器や火器にも応用できるので各隊が臨機応変に切り替えて対処することも可能となっている。

R514式.自律型亜光速戦闘爆撃機トラソルティーアII(艦載機)

 汎用性に重点を置いた全高15mの人型機動兵器で、ロマクト社が開発。有人と無人の両対応で柔軟な運用を実現している。シンテーア暦1848年に実働開始。時代や個々の作戦内容によって装備は異なるが、シンテーア暦2000年時点の精鋭仕様の一例として、胸部に180mm対艦重力量子砲が1門(一発のみ)と両肩に20mm対空バルカン抗突砲が2門。両手で量子アサルトライフルを用いており、更に左の前腕には敵の電子回路を麻痺させるEMIP展開装置と右の前腕に新型の虚体力場発生装置(防護フィールド展開装置の一種)を固定している。腰周りに小型のウェールフープ拡散ミサイルを一定数格納。

 常時、重力制御システムが作動しており、飛行中に急速旋回したり任意のタイミングで推進方向を変えたりとカクカクした動きを行うことも可能。かなり無茶な軌道を描くので旧型の有人機と接触すると大抵は彼らを翻弄して壊滅に追い込む勢いとなる。(なお、こちらが無人機であると仮定して、相手の重力制御や神経制御、サポートプログラムの技術が発達していれば動きのパターンを読まれて容易く撃墜されかねない。なので、強い有人機にはこちらも強い有人機で臨むのが常識となっている)

 欠点は生産コストが馬鹿高く、長い年月をかけて少しずつ配備していく必要があること。亜光速戦闘中に真正面から撃つと逆方向に自分の弾を食らって自爆の憂き目をみることである。なので、通常は速度を落としての戦闘を基本とするが、前述のように高速でカクカク動くので捕捉が難しく通常の旧型兵器では太刀打ちできないものと思われる。尤も、こちらが如何に高性能であろうとも無限にハッキングを受けて乗っ取られる可能性もなくはないので、予め自律権限系統を複数に分けておくとか、強制的に手動に、または遠隔手動に切り替える。それが無理なら自爆させるなどの対抗措置は取られている。財務省が泣く。


旧型兵器関連

G-01R.ジャルトラーム歪曲粒子砲(対艦主砲)

 古の移民船団がゴルヴェドーラとの戦闘を通じて自力で開発、劣化魔改造に至った代物で新国家(連邦共同体)の存立を確かなものとした。出力が弱いのでニーネンのフィエシ粒子砲に遠く及ばず、主に小型の巡航艦や駆逐艦からなる大規模な戦力(数の暴力)で押し切るという戦法を採っていた。開国以前の連邦宇宙軍は千隻を超える規模の宇宙艦隊を維持していたが、その殆どが全長100m.全幅12m程度の小型艦で個々の防御力は紙切れも同然。ディフェンスシールド・システムを実装しているような主力艦艇は周囲の大軍に守られているのが常で、ここ一番というタイミングを見計らって一気にゴルヴェドーラの主力を沈めにかかるという特攻を繰り広げていたのである。

 当時の一番強力な巡航戦艦ですら全長280,15m、全幅45.2m程度の大きさで現代の駆逐艦(全長845m.全幅215m)に遠く及ばない。旧型粒子砲の特徴としてビームの周囲が螺旋状に歪む性質があり、突撃してくる敵の小型機を吸い込んで蹴散らしつつ目的の敵艦に集中砲火を浴びせるという戦法を採っていた。高性能で大型、少数精鋭であるゴルヴェドーラの艦隊と渡り合うことが出来たのも、夥しい数の犠牲者を出すことを前提として突撃を繰り返していたから。今日の連邦宇宙軍の感覚からすると信じられない話である。

R416式.自律型亜光速戦闘爆撃機トラソルティーアI(艦載機)

 マーカス内戦終結後の飛躍的な文明開化の最中で開発に至った。シンテーア暦1746年に実働開始。有人と無人の両対応ではあるが、殆どがAI仕様の小型機で全高15m程度の重装機兵として運用された。今日のトラソルティーア2のように亜光速で飛行することは出来ても、その最中に真正面から撃つと自分の弾を逆方向に食らって爆散することになりかねないので普通は減速して運動。

 装備は時代や個々の作戦内容によって異なるが、シンテーア暦1780年シャグマ=ラゴン戦争勃発時の精鋭仕様の一例として、胸部に対艦歪曲粒子砲が一門と両肩に小型の空対空拡散ミサイルハッチが2箇所ずつ。両手でRA-439式60mmアサルトライフルを用いており、更に左の前腕には敵の電子回路を麻痺させるEMP展開装置と右の前腕に旧型の熱電ブレードを格納している。腰周りに小型の反応弾を一定数格納。

T-01R.反物質星間戦略亜光速ミサイル改

古代ツォルマリアが保有していた遺物で、シンテーア暦1780年にアップデート改修。

T-03R.反物質星系間戦略ワープミサイル改

古代ツォルマリアが保有していた遺物で、シンテーア暦1780年にアップデート改修。

新型火器・強化歩兵関連


新型防衛システム関連

R514式.エルティレイナ・ディフェンスフィールド・システム


旧型防衛システム関連

G-01R.エルティレイナ・ディフェンスシールド・システム

古の移民船団がゴルヴェドーラとの戦闘を通じて自力で開発、劣化魔改造に至った代物で新国家(連邦共同体)の存立を確かなものとした。

その他の機器