エミュンス語の態

 エミュンス語には以下の3つの態が認められる。

能動態

 能動態は動作の主体に注目している状態であり、動詞に他の態を付与しないことによって表される。

受動態

 受動態は対象が何らかの動作を受けていることを表す。エミュンス語には直接受動のみが認められ、動作主が対象に意図せず影響を及ぼす間接受動は認められない。
 一方で罵倒表現などに《Drexd laafion !(死なせられろ)》のような命令受動態が存在する。(直接表現では脅迫罪に問われる可能性があるため)


《dol》を用いた受動態

《dol》は「~される」を表す前動/後動である。受動している状態を表し、理由や原因を表す前置詞 《ou》や《ix》と共起する。
《dol》は前動であるが、動作主を表す名詞が《lm》など短い単語(2音節程度)なら、前置詞のように用いられることがある。(例:Ves dol lm Luunaalnt.「彼/彼女は人に愛されている」)

《drexd》を用いた受動態

 《drexd》は「被害を受ける」を表す動詞であり、「~される」を表す前動/後動である。受動している状態を表し、望まぬことや被害を受けていることに注目する。用法は《dool》と同様である。更なる強調系に《zdrexd》がある。

《spdleed》を用いた受動態

 《spdleed》は「利益を受ける」を表す動詞であり、「~される」を表す前動/後動である。受動している状態を表し利益を受けていることに注目する。日本語でいう「~していただく」に当たる用法である。用法は《dol》と同様である。

使役態

 使役態は対象が使役されていることを表す。

《on/onoe》を用いた使役態

 《on》は「~させる」を表す前動で一般的な使役態を表す。

《vion》を用いた使役態

 《vion》は「脅迫する」を表す動詞で「~させる」を表す後動である。使役態を表すが、「むりやり~させる」というネガティブな表現に用いる。

《voe》を用いた使役態

 《voe》は「手で握る」を表す動詞で、「~させる」を表す後動である。使役態を表すが、「悪い目的に利用する」というネガティブな表現に用いる。

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最終更新:2020年07月10日 21:54