エミュンス語の疑問詞

 エミュンス語の代名詞には普通系と敬語系の2種類が存在する。エミュンス語の疑問の語尾詞には《zint》《eit/eet》《tt》といった敬語的な表現方法があるが、エミュンス語では疑問詞を文に用いることにより疑問の語尾詞を用いなくても疑問文が成立する。そのため、疑問詞を用いた場合でも敬語表現ができるよう敬語の疑問詞が発達したのではないかと考えられている。
 専ら敬語表現が希薄になってきた現代では、普通系の疑問詞が多く使用される。

普通系

- 代名詞形 - 名詞形
veen veena 何か
ragk raafa 誰か
fion どこ・どれ fiona どこか・どれか
lei なぜ leia なぜか
inven いつ inveena いつか
fert いくつ ferta いくつか
s:afat どのように s:alfa どうにか

敬語系

- 代名詞形 - 名詞形
vakt vakta 何か
rion どなた(誰) riona どなたか(誰か)
fon どこ・どれ foona どこか・どれか
los どうして(なぜ) losa どうしてか(なぜか)
ferk いくつ ferka いくつか

用法

代名詞系疑問詞

 代名詞系疑問詞は、通常の疑問詞疑問文を作る際に使用される。品詞は名詞であり、前置詞や後動前置詞と共起されるが、「なぜ」の《lei》と「どのように」の《s:afat》のみ、前置詞を伴わず副詞として使用することができる。
 また、各代名詞系疑問詞は、その事柄についてのみ聞く文の場合、前置詞《er》と共起することができる。
• 例:Er veen ?(何?)、Er ragk ?(誰?)
 その場合、疑問詞だけの文となり、それ以外の場合は、それぞれその疑問詞を主語/目的語として取るにふさわしい前置詞/後動前置詞と共起する。
 ちなみに、《Was inven ?(いつの時)》で「何時 ?」を表すことができる。

副詞系疑問詞

 副詞系代名詞は、副詞の語順に配置し「何か食べる」や「誰か来る」など、疑問詞を使い平叙文を作ることができる。

関連項目