すらんちダン=ラ=ハン語srangch)とはガールン暦114514年にすらんち教徒(ダン=ラ=ハン語:srangchie)の間で話題となった高度に概念化されたたおやかさの象徴である。
 元々はダン=ラ=ハン語におけるすらんちとは、乳房(sra^)の学術的、公的語彙が、外部からの文化的影響を受けて「乳頭あるいは胸部の大部分を露出した乳房」を指し性的意味合いを持ち始めたことをきっかけに、それらの淫猥とも位置づけられる概念から乳房を遠ざけ、より崇高かつ清らかな概念[要出典]として誕生した。
 そのため、すらんちは暗に「至高のもの、絶対不可侵なるもの、その概念を信奉する者の精神を浄化するもの」の隠喩として用いられるようになり、すらんちが一般化されるにつれ、皮肉めいた用法がなされるようになった。現在ではジョークとしてこちらの用法が大多数を占めているが、大宇宙国際すらんち倫理委員会(L.D.G.S.)のソプゲン・ナプトー委員長によれば「元来の語用や由来を知らずして用いる者は俗悪とし、俗悪は全宇宙のすらんちに対する冒涜であり、これを滅せなければならない」としている。


表記

 大宇宙国際すらんち倫理委員会によれば、すらんちを表記する際、片仮名ではなく平仮名を用いることが推奨されており、それ以外の表記は原則として認められていない[要出典]
 例えば、「素乱痴」などと表記しようものなら、すらんち警察によって身柄を拘束される恐れがある[要出典]
 この他に認められているものとしてはエミュンス文字、ダン=ラ=ハン文字などの大宇宙連合各国の文字である。これらの表記は慣例的に許容されている[要出典]

意味

 ダン=ラ=ハン語辞書(11/30日時点)によれば、すらんちとは名詞で「おっぱい」を表す語として登録されている[要出典]。これは乳房(sra^)の俗語的用法としてのみの解説しかされておらず、大宇宙国際すらんち倫理委員会の声明では「全く適切とは言い難い定義であり、編集者の品性を疑うべき大いなる問題点である」と批判している。当該委員会による定義では「乳頭または乳房の一部を露出していない健全かつ清潔な胸部の象徴」となっている。しかし、この定義にも疑問点は多く、実際は「乳頭を露出していない胸部」そのものを示しているのではないかという意見もある。

すらんちの聖性

 大宇宙国際すらんち倫理委員会のガールン暦364364年の発表によれば、いくつかのすらんちの聖性を証明するためのアプローチが紹介されている。

  • 品性の確認による証明(アイユタイユ法)
 苛立ちを感じている時、「すらんち」という言葉を口にする。そうすると、無意識的に草木や風、雲、小川のせせらぎなどの自然や周囲を取り巻く環境にこの世のありとあらゆる善意、慈悲、温もりが感じられ、苛立ちの対象でさえ、「許したい」という気持ちが芽生え、そこに小さな「すらんち」の概念が誕生する。その時、「すらんち」の発言者の深層心理の根底には「すらんち」という概念が自分を選択したかのような感覚を得、自己肯定感や自信に近しい概念が発生する[要出典]。そのため、「善い」感情が「すらんち」の発言者の精神を超過するほどに溢れ、それらを外部の環境に放出することで、「許したい」という気持ちが芽生えるのである。
 すなわち、「すらんち」と発言したことによって無より善が生み出され、その善は本人のみならず、他者にも善い影響を与えるということが証明される。
 よって、「すらんち」は極めて神聖な概念であるとして「至高のもの、絶対不可侵なるもの、その概念を信奉する者の精神を浄化するもの」といった価値を得るに充分なものといえる。

すらんちくんのイラスト
   詳細は「すらんちくん」を参照

 すらんちくんはニーネン=シャプチ政府公式マスコットキャラクターで、ソプゲン=ナプトーが積極的にプロモーションしている「大宇宙ゆるキャラ」である[要出典]。すらんちくんの画像を見ると、その脱力させるような眼差し[要出典]と虚無をもたらすような顔つき[要出典]でこちらをじっと見ているが、それはすらんちの大きさに関する公平中立的な視点を象徴している。すらんちくんは「くん」と呼ばれているが性別は無性であり、すらんちの聖性は性別の垣根を越えて人々に信奉されるべきものであると示唆している[要出典]
 すなわち、すらんちくんはすらんち聖性伝道の宣教師であり、彼の放つ中立性が善をもたらすということが証明される。
 よって、「すらんち」は極めて神聖な概念であるとして、「中立的立場を採って崇拝すべきもの、性別人種宗教国歌を越えて人々に愛されるべきもの、強権を振りかざし苦しめる教義となってはならないこと」といった評価を得るに充分なものといえる。

ぴすてぃるとの関係

 ぴすてぃるとは、ファルトクノア共和国のウェールフープゲートを通じて「お前らぴすてぃるしたことある? ぴすてぃるマジいいよ。 警察に捕まらなければな」というプロモーション文とともに浸透した文化である。すらんちはこのぴすてぃるに強い影響を受けており、この性格を継承しつつも「聖性」を持たせたものとしてソプゲン=ナプトーが提唱したものがすらんちであるという解釈もできる。そのため、ぴすてぃるは一見すると俗悪と思われるかもしれないが、すらんちの立場から見れば足を向けて寝られるわけもない大先輩であることから、ぴすてぃるは俗悪ではないとされている。互いの歩み寄りもあり、ついに近年ぴすてぃる教徒とすらんち教徒が念願のコラボを果たした[要出典]

メロンパン教との関係

 メロンパン教とは、大宇宙連合会議の加盟国クレデリア共和国の宗教である。彼らメロンパン教徒との繋がりは昔からあり、互いに影響を及ぼしあったことで習合され、すらんちメロンパン教という宗教が誕生するまでに至った。クレデリア共和国では「すらんちという生体信仰が習合されて生まれ、すらんちメロンパン教徒による性犯罪の懸念がある」とされているが、すらんち教の開祖、ソプゲン=ナプトー氏によれば、「すらんち教は生体信仰ではなく、あらゆる神聖性を凌駕した愛、寛容、救済を目的とした立派な道徳的宗教」であるとし、「すらんち教徒は元々厳格な禁欲体制下にあり、愛または性交渉に対する厳しい戒律を設けているため、その心配はない」などと供述しており、「一刻も早いすらんち教の正しい認知を求める」と叫びながら垂直方向に回転するなどしているという。この声明について、各界からは黄色くなって死ぬことを期待する声が多い。
 この件に関して、ソプゲン=ナプトー氏は「メロンパンよりむしろサニ(カントリーマアムのようなクッキー)の方がしっとりしていておいしい」などと発言したため、メロンパン教徒にグムリェで殴られて実際に黄色くなって死ぬことに成功。n回目の快挙となった。なお、一般的にグムリェで殴られてもあまり痛みを感じることはないとされる。

関連項目

最終更新:2018年12月01日 09:45
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