エネルギーシールドとは、大宇宙の宇宙船に標準装備されているエネルギー兵器や光学系兵器を無効化し吸収する防衛機構及び防御装甲である。エネルギーシールドジェネレーター(シールドジェネレーター)という装置によって半透明の薄い球状のような光学的な膜を作り出し、宇宙船、宇宙基地など対象を攻撃から保護する役割を持つ。
 一般的にシールドジェネレーターは電力の消費によって自分が生み出すシールドの出力を上昇させることができ、より攻撃力の高い兵器からの攻撃を防ぐことができるため、物理装甲よりも比較的容易かつ安価に高威力の新兵器に対応することができることもあり、広く普及している。






概要

 電力の著しい消耗をもたらす代わりに、エネルギー粒子による荷電粒子砲やレーザー砲などの大宇宙の標準的な艦砲射撃を無効化し、吸収する球状の膜を生み出す。出力によって吸収できるエネルギー量は異なる。
 エネルギーシールドを展開すると、見た目上は半透明上の薄い球状の膜のように見える。これをシールド面と言う。シールドの電力量よりも上回るエネルギーを投射した場合、上回った分だけのエネルギーがシールド面を通過する。また、この時多くの場合シールドジェネレーターが非常に高い負荷により故障する。
 シールド面は極面というプラスとマイナスの面があり、エネルギー粒子がプラス側からマイナス側に通過しようとする時には無効化するが、反対側(つまりマイナス側からプラス側に通過しようとする時)の場合全く影響を与えることなく透過する。シールド面を通過する時、人体や低出力の機材には全く影響ないか、あったとしても極めて微弱なものだと考えられている。
 エネルギーシールド技術が発明された初期にはこのシールド面の設定に関する取り扱いを誤ったことによる事故やインシデントが報告されている。

歴史

 1646年にマーカス連邦リヴァダー社によって開発された。世界各国の注目を浴びた。
 リヴァダー社は試験的にマーカス連邦軍の旧式戦艦「アクタール08」に搭載し、様々な実地試験を行い、「艦隊戦に対して極め有効である」と判断。マーカス連邦主力の連邦星系艦隊にいち早く導入された。
 この革新的な防御機構は各国の注目を集め、次々にライセンス生産や購入、国産化が進められた。
 マーカス連邦との非友好国であるベリオン、グロスクロイツなどともリヴァダー社はライセンス契約や技師の派遣などを行ったとして、リヴァダー社の当時の副社長が逮捕される事件があったが、各国の政治的圧力により釈放された。
 エルミア共和国はこの干渉の問題点を指摘し、一時的に国際問題となった。しかし、国益を優先する各国はこれを黙殺したため、結果としてマーカス連邦政府の求心力が低下し、国内軍需産業の影響力が増大する一因になったと言われている。

初期型エネルギーシールド

 各国で様々な呼び方がされているため、統一された名称は「初期型エネルギーシールド」とする。
 当時の技術では、通常の艦載バッテリー及び発電機では一般的には30分展開できれば長い方とされた。シールドの起動および停止に1シンテーア時間(およそ1時間半)ほどもかかった。
 このため、各国の軍艦は以前と同じような頑丈な装甲のままシールドジェネレーターを搭載した。戦闘の重要な場面になるタイミングでシールドが展開できるようにするため、あらかじめ戦況を予測してシールドジェネレーターを起動する必要があり、このタイミングを予測できる提督や艦隊司令官が優秀な軍人と称された。