楼語: Eneeza Rasken=Teeplum
生年月日 |
シンテーア歴1815年3月26日 |
出生地 |
ラーツォルペン公国・タイパルッカ |
民族 |
ツォルマリア系セスティノ |
最終学歴 |
小学校 |
所属組織 |
ファルトクノア宙軍 |
最終階級 |
上級兵曹(Dzeparnefal) |
勲章 |
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渾名 |
Laiyva de Vaifiseitie laivaiheité レイヴァー・ド・ヴェフィサイティエ・レーヴェハイト(偽名) |
経歴
幼少期から青年期
1815年にラーツォルペン公国の主要都市タイパルッカで生まれる。祖父は連邦宇宙軍府の元将校でファルトクノア陸軍に対するレジスタンス活動を続けていたが、ユエスレオネ陸軍による連邦化政策の軟化を信じられず、35年もの長きに渡って地下深層エリアに潜伏していた。ツォルマールの中では有数の名門に数えられる大貴族であり、代々軍人を輩出する。その功績から新たに発足した臨時政府によって一定の損失財産の保障がなされた。両親の愛情を受けて育ち、何不自由のない生活を謳歌していたが、1826年(11歳の時)に祖父が帰宅すると全てが一変する。
1827年(12歳の時)。学校での楽しい出来事を母親と談笑していたところ、突如として突入してきた黒ずくめの集団に暴行を受け地下室に連行された。それは、祖父の命令によって差し向けられた反ユエスレオネのシンパであり、1821年のツォルマール紛争において悪逆の限りを尽くしたナハルシュ・ツォルマリアの戦闘員でもあった。彼らは泣きじゃくるエネーザの顔を何度も殴り、『忌むべき存在』であることを告げたのである。ここで、初めて自分がセスティノであることを知った彼女であったが、当初は衝撃のあまり現実を受け入れることが出来なかった。次に戦闘員らは、臨時政権を転覆するための覚醒研究を目論む。
それらの実験成果は、サニス条約機構によって既に接収されており、壊滅して久しいナハルシュ・ツォルマリアの残党には『手土産』を生み出すこと以外に生き残る道は残されていなかった。得たいの知れない薬物を投与され、意識が朦朧としていく中でエネーザは確かにその言葉を聞き取ったのである。『一人いれば十分だ。意味は分かるな?』。この恐るべき計画を支援したのは、当時新たなテクノロジーの獲得を模索していた
ヴェフィス共和国政府で、ツォルマール紛争においてついぞ得られなかったセスティノの超能力を利用することを画策した。
そして、ナハルシュ・ツォルマリアの戦闘員からサンプルを受け取った後、口封じを行うことを目的とする。1832年(17歳)まで長らく監禁されたエネーザは、その間、戦闘員の慰み者として回され、筆舌に尽くしがたい扱いを受けた。何度も敬愛する両親の名を叫んだが、ついにその時は訪れず、母親が殺されたことを告げられる。祖父は一度たりともエネーザの前に姿を現すことはなく、粛々と計画を進めるよう指示した。そして、1835年(20歳の時)に重い扉が開かれ、その時が訪れる。頭から袋を被せられ、ブラックボックスに詰められた彼女は、この世の全てを呪いながら復讐の時を伺った。
1836年(21歳の時)にサニス条約機構の警戒網を突破した戦闘員らは、ツェイク・メルバ郊外において公国軍を装ったヴェフィス共和国の特殊部隊(ヴェフィス共和国軍騎士憲兵科特殊作戦部隊)と合流し、『手土産』を引き渡すことに成功する。この時点においてエネーザはヴェフィス共和国政府の陰謀を知らされておらず、後の2000年に至るまで真実を知ることなく激動の人生を歩んだ。1837年(22歳の時)、計画の露見を恐れたヴェフィス共和国政府は、当初の予定通り本国に移送した戦闘員らを逮捕し、適当な罪状(人道に対する罪)をでっちあげた上で処刑した。
ヴェフィス共和国からファルトクノア共和国へ
1838年(23歳の時)より、ヴェフィス共和国ではヴェフィス新島のエリア州に生活の拠点を持っていた。生活の中ではレイヴァー・ド・ヴェフィサイティエ・レーヴェハイト(Laiyva de Vaifiseitie laivaiheité)という偽名を用いて生活していたが、それとは裏腹にヴェフィス共和国は彼女の存在を秘匿しながらも共和国軍騎士憲兵科近衛部隊として象徴君主であるスキュリオーティエ本家の護衛に利用していた。エネーザは共和国から抜け出し、ユエスレオネの支援を得て自由になることを画策していた。ユエスレオネ政府及び軍も手元のセスティノを得るためにエネーザの支援を裏向きに決定した。ユエスレオネ陸軍即応特殊作戦独立中隊に付き従われながら、エネーザは1840年(25歳)でヴェフィス共和国を脱出した。しかしながら、ユエスレオネ政府からは軍務に付くことを要求された。彼女は自分の運命に諦めを付けて、恨みのあるたナハルシュ・ツォルマリアを滅ぼせる立場を探した。一時は
619部隊や
ゼーシャントの過去の所業に憧れて懲罰部隊への配属を望んだが、ユエスレオネ側からは拒否され、そのまま当時最も穏健であると思われていたファルトクノア宙軍に着任することになった。ファルトクノア宙軍司令官である
スカースナ・ファルザー・エミーユはエネーザに関して当時のユエスレオネ軍総司令官や首相であるターフ・ヴィール・ユミリアからの強い圧力によって高い地位と安全な後方への配備を指示された。しかしながら、スカースナはそのような命令を無視してエネーザを
レイヴァー・ド・スキュリオーティエ上級大佐隷下の宇宙戦艦イェスカに配属した。スキュリオーティエ上級大佐の話によるとスカースナはエネーザをイェスカに着任させた際に「なんか面白そうな娘だったし、英雄さんならどうにかしてくれるでしょう?」と言ったという。数週間の間、アレン・ノヴィラフ上級兵曹のもとで教育を受けていた。とても成績が優秀であり、ノヴィラフの戦死後には彼に変わって教育隊長になっている。
ロフィルナ・ヴァルエルク戦争において
人物
- あまりの顔の強さにユエスレオネ軍の中では恐れられてきたが、アレン・ノヴィラフ少佐の死後からの教育隊長をきちんと果たすしっかり者である。
- 情に厚い面もあり、通常教育隊とその傘下で教育される兵士や下士官たちは地上に居るものであるがイェスカが窮地に陥るといつでも出撃できるように準備を呼び掛けたという。
- 最終学歴が小学校であるが、長年の軍事的な教育によって軍事知識の面では国家軍事研究者に劣らない。ただ、変なところで頭でっかちだったり、杓子定規的なところがあり、知らない知識に関する問題に対しては効かせた機転を押し通そうとする。
最終更新:2019年07月08日 21:00