シンテーアン・ジョークとはシンテーア人の皮肉たっぷりのジョークである。
 その特徴はブラックである事、風刺的である事であり、時より性的なジョークも含まれている。その他、人口統制政策に対する批判から、人はなるべく死ぬ傾向にある。
 形式としては「問答形式」が多く、思考実験など哲学や科学に関するジョークも多い。後味がスッキリしない、謎の残尿感も特徴。


政治的ジョーク

政治宣伝ポスターの落書き

 政治宣伝ポスターに落書きがしてある。

ウーナ主席は自分のポスターに「スィヒリューメ」と落書きされているのを見かけた。
 彼女はその落書きの最後に「♡」を書き足した。
(※シンテーア文化圏では尻マークを書く)

ケルスト主席は自分のポスターに「スィヒリューメ」と落書きされているのを見かけた。
 彼は警察(ジャッジ)を呼んでその落書きを消させた。

プロアイス主席は自分のポスターに「スィヒリューメ」と落書きされているのを見かけた。
 彼はその落書きの頭に「Ves dz xra(彼は~ではない)」と書き込んだ。そして翌日、その落書きをした者は行方不明となった。

モイエナ主席は自分のポスターに「スィヒリューメ」と落書きされているのを見かけた。
 彼女は憤慨し、「落書き禁止啓発習慣」を実施。すべての人民は1時間の「落書き禁止セミナー」に参加するはめになった。

イーリス主席は自分のポスターに「スィヒリューメ」と落書きされているのを見かけた。
 翌日、彼女は「スィ〇リューメ」と書かれたシャツを着て、演説していた。

レーウス直轄地

 人民A「レーウス直轄地に住んでいるなんて、うらやましい。管理主義なのに自由に金儲けをしてもいいんだって?」
 人民H「僕たちは反拝金主義だからね」

 解説:レーウス直轄地は経済特区であり、自由な経済活動を行える。反拝金主義といえるのはアオン主義の「拝金主義者から逆搾取する」という考え方があるから。

どちらが幸せ

 人民A「毎月それなりのお金がもらえるが一日8時間労働の国と、毎月少ししかお金がもらえないが一日2時間労働の国。君はどちらの生活が幸せだと思う?」
 人民H「後者だね」
 人民A「どうしてそう思うんだい?」
 人民H「人民啓発セミナーがつまらないからさ」

選択肢

 とある人民が尋ねた。かりんとう味のうんことうんこ味のかりんとう、あなたならどちらを選びますか?
 ウーナ主席が応えた。「待ちなさい。暇死が問題となっている現代管理主義においては選択肢の数こそ重要。うんこ味のうんこも用意せよ。もちろん、かりんとう味のかりんとう味もだ」
 すると人民が応えた。「しかし主席、それでは答えになっておりませんぞ」
 ……「うんこ味のうんこだ」

庶民派ジョーク

人民Aの自殺

 問.人民Aはなぜ自殺したのか?
――答.家に帰ったら伴侶が自分(クローン)とヤっていたから。

過失致死の対処法

 人民Aは不注意で人民Hに致命傷を与えてしまった。

 問.人民Aはなぜ布をかぶせて帰ってしまったのか?
――答.そうすれば死んだかわからないから。

どちらの兵士が強いか

 問.室内で武器の使い方や戦術などを1年学んだ兵士と、実際に戦場で1週間過ごした兵士。どちらが戦場で長く生き残るだろうか?
――答.前者。後者は戦場で、すでに1週間が経過しているため、死ぬ確率が高いと考えられる。

塩分OFF

 問.塩分50%OFFの味噌と普通の味噌どちらが体にいいか?
――答.同じ。前者は二倍使う。

実験/思考実験系ジョーク

トロッコ問題

 トロッコが走っている。その先には5人の人民がおり、このままでは5人とも死んでしまう。レバーを引けば、線路が変わり、代わりにその先にいる1人の人民を犠牲にすることができる。

 問.人民Aはどのような選択をしたのか?
――答.人口統制政策に賛同し、そのまま5人を死亡させた。

無知な子供

 二人の赤子を食糧が定期的に配給される空間に放置した。

 問.果たして二人の子供の間では言語コミュニケーションが成立するだろうか?
――答.エミュンス語が話される。管理主義ジエールではすべての人民に教育が保証されているから。

電脳世界

 人民Aはある日「この世界は仮想空間で本体の自分は別の世界にあるのではないか」と思った。だとすると、現実に戻るには死ぬしかない。しかし人民Aは一向に死のうとしなかった。

 問.人民Aはなぜ死ななかったのか?
――答.残機がもったいないから。

どちらを生かすか

 何の変哲もない一般人民の人民Hと偉大な功績を残した人民Sがいる。人民Aはどちらか救い生かすことができる。

 問.人民Aはどちらを助けたか?
――答.どちらかを助けると、どちらかを殺すことになるため、どちらも助けなかった。

どこかで誰かが死ぬボタン

 人民Aは怪しい男から「押すと100万リュイン貰えるが、どこかで自分の知らない誰かが死ぬボタン」を渡された。
 人民Aはこれを押すと、このボタンが「どこか自分を知らない誰か」に渡され、結果自分で死ぬことを知っていた。

 彼は閃いた。
 彼は超高速でボタンを連打する装置を発明し、自分の知らない誰かが全滅するまで押しまくったのである。

 しかし彼は気づいてしまった。自分の知らない誰かが全滅した世界では、通貨が機能しないことを。

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最終更新:2019年05月09日 22:29