エルメト・シールドとは、1655年からエルミア共和国のエルメト社によって実用化されたシールド技術である。「エルメト・シールド」の呼称は登録商標であり、正式には「熱遮断シールド」と言う。






概要

 エルメト・シールドは通常、被害が及ぶものと思われる温度の物体をシールド面で相殺する。防御可能な兵器としては、光学兵器、実体弾兵器、ミサイル兵器などがある。特に光学兵器の中でもプラズマ兵器に対して顕著な効果を発揮する。無誘導の爆弾などは高温にならない限りシールド面を通過してしまう。

歴史

 1646年、マーカス連邦のリヴァダー社が開発したエネルギーシールドは銀河中を驚かせた。大宇宙連合会議加盟国の標準的な軍艦の装備としていち早く取り入れられていった。しかしエルメト社のエルメト博士はエネルギーシールドが実体弾に対しての防護作用を持たないことをすぐさま見抜き、光学兵器、実体弾兵器、ミサイル兵器の全てに対して防御が可能なシールドを開発するようプロジェクトチームに命じた。3年の試行錯誤の後、エルメト・シールドは完成した。

初期型エルメト・シールド

 初期型のエルメト・シールドはシールド極面がなかったため、一度シールド展開するとその間シールドを展開した側から攻撃することができなかった。また、従来エネルギーシールドでさえ展開するだけの電力を搭載したり発電したりするのでやっとのことであるにも関わらず、消費電力もエネルギーシールドよりも高く、シールドを展開できたとしても3分以内が限度であった。そのため、防御に関心のあるマーカス連邦軍などの一部の軍隊しかこのエルメト・シールドを採用しなかった。

改良型エルメト・シールド

 このような散々な結果に終わったため、エルミア政府は開発資金を打ち切り、エルメト・シールドの開発は終わったかのように思われた。しかし、エルメト博士は「このシールド技術はまだ発展途上であり、改良を重ねれば必ずや素晴らしい国産シールド技術になりえます」と粘り強いエルミア政府との交渉の結果、執念の開発再開にこぎつけた。こうして誕生したのが改良型エルメト・シールドである。
 改良型ではまず当時マーカスのリヴァダー社のみでしか実用化されていなかったシールド極面技術を開発し、シールド展開時にもシールド内部から攻撃ができるようにした。加えて、電力コストの削減や相殺温度の設定機能を取り付け、さらに使いやすくしたのである。結局、エネルギーシールドよりも電力コストを抑えることはできなかったがかなり改善された。
 これにより、軍艦のメイン防御機構にエルメト・シールドが利用される機会が増え、初期型とは打って変わって国際的に高い評価を得た。
 また、温度設定機能をさらに改良し、派生品として「攻性シールドブレード」と呼ばれる初期のエネルギーブレードが実用化された。

関連項目