アイローム社
ALTIEGSCIRZ A'IRAUM
種類 株式会社
本社所在地 マーカス連邦
設立 1558年
業種 アンドロイド製造
事業内容 アンドロイドの生産・販売
代表者 オーリル・ゴスデ(代表取締役)
従業員数 ???
総資産 1京2665兆2340億ゼルス

 アイローム社(マーカス語:ALTIEGSCIRZ A'IRAUM)マーカス連邦に存在したアンドロイドメーカーである。
 マーカス内戦まで市場規模を大きくし続けた企業の一つでリヴァダー社がライバル企業だったが、対立の過熱、激化、暴走によってマーカス内戦を引き起こすに至った企業の片割れ。
 マーカス内戦後にゼクルース・ウォーラー・ニッテンの指示のもとに会社を解体された。また再結成も禁じられたが、ほとぼりの冷めたころに復活した。しかし業績が伸び悩み買収され、現在ではデクトリア・インテファーザ・アイローム社になっている。

歴史

連邦公社時代

 1540年にマーカス連邦が成立し、その後国有産業の組織化が図られて連邦公社が設立される。
 連邦公社はマーカス領内の各地で艦船製造から電子工学までマーカス連邦の工業化に大きく貢献した。また、設立からすぐに宇宙船運輸業を開始した。それまでチャーター方式が常識だったマーカス国内の宇宙船輸送の常識を打ち破り、宇宙船の統一規格を定めた上で組織的な運行を可能にしたため、その利便性や信頼性から頻繁に利用されるようになった。
 1546年頃、銀河初の自律型ドロイドの開発に成功し、エルミア帝国に対する国防戦力の中核を担った。
 しかし、後続のアンドロイド開発プロジェクトが次々と失敗に終わり、そこに拍車をかけるようにエルミア帝国の巡洋艦に宇宙船が撃墜させられたV4R宙域事件が発生すると、国民は宇宙船の利用を極力控えるようになった。1529年、連邦公社は初の赤字転落を経験した。1533年までは利益の補填分でやり過ごしていたが、その後は経営状況がさらに悪化。雪だるま式に赤字は膨らんだ。さらに、マーカス連邦政府はエルミア帝国の侵略に備えて、次第に債権の発行を渋るようになった。
 しかしそれだけに留まらず、マーカス連邦国民最高議会は地方路線への就航を増やす法案を可決させ、情勢悪化に伴ってこれらの旅客宇宙船を護衛するために新しく巡洋艦18隻の製造が着工された。このような原因が重なり、連邦公社は毎年1000億ゼルスの経営赤字となった。
 財政難に陥った連邦公社は民営化への道を選ばざるを得なくなり、エルミア帝国崩壊後の1558年に分割民営化された。連邦公社は五つに分割され、宇宙船旅客事業部門が独立してマーカス航宙社が、宇宙船貨物運輸事業部門が独立してホーラン・ガンカム社が独立した。最終的に連邦公社は5社に分割され、そのうちノートック星系周辺の電子工学部門がアイローム社として独立した。

民営化初期

 民営化当時、アイローム社は元連邦公社の中でも特に半導体や細かな電子部品系に特化した企業として名を連ねていた。しかし大部分はほかの企業との契約ばかりで、ほかの元連邦公社の企業に比べて存在感が薄く、顧客との距離が遠い状態であった。このころに開発されたのは複雑な陽電子コンピューターのCPUや高温超伝導体など、やはり重要なテクノロジーではあるものの、その生産目的はほかの企業に供給するパーツの素材として作られていた。経営そのものは基本パーツのみなので安定した利益を生み出し、堅実に連邦公社時代の借金を返済していた。しかしその一方で成長が遅いために事業拡大に支障を生んだため、経営戦略の改善を求められた。

連合会議時代

 1616年にリヴァダー社が銀河初のアンドロイド開発に成功。これを機にアイロームもアンドロイド産業に乗り出す。しかし、アンドロイドに組み込む人工知能に関する前提研究ができていなかったため、そこから始めることとなった。しかし1620年に急造して完成させたプロトタイプは当初アイローム社の計画していたリヴァダー社製アンドロイドに類似したものを作るという目論見を打ち砕くほどにひどい代物であった。しかしここに目を付けたのがのちの代表取締役のオーリル・ゴズデで、人工知能の誤作動から人間の感情のような不定形的なものを再現できないかとエンジニアに提案する。ここからのちのアイローム社製アンドロイドの特徴でもある人間味あふれるアンドロイドが生まれていくこととなった。これを機にオーリル・ゴズデによる改革が始まり、アンドロイドのデザインもより人間らしいものに一新し、また経営体制や広告の方法も再検討されて刷新されていった。
 1628年、初のアイローム社製のアンドロイドが正式に販売される。それ以前のリヴァダー社製のアンドロイドは機械的であったのに対して、アイローム社製のアンドロイドは人間らしい見た目から、注目を浴びて予約が殺到しサービス業などに多用されるようになり始め、ここから次第にリヴァダー社との一世紀近くにわたる経済的な競争が始まる。

ゴルギアの時代

 1640年代後半、アイローム社製のアンドロイドが次第に社会に溶け込み始めたころに、アイロームの研究機関で納入先の企業の依頼から修理に出されたアンドロイドがゴルギアの惨状を目の当たりにした後、自己を外界から分離して認識し、さらには「嘘」をつくようになったという。アンドロイドの言い分が真であれば「納入先企業でひどい扱いを受けた」ということであったため、連邦警察に操作してもらった結果、実際にアンドロイドの酷使・および虐待があったことが判明する。これを知ったオーリル・ゴズデは、アイロームアンドロイドに「嘘」などのより人間的思考をアンドロイドの知能に取り込もうとする。これは社内の意見を二分する事態となり、一部の社員がアイローム社を離脱し、大部分はリヴァダー社に移った。その後納入先からの反発も相次いだがこれを押し切りアップデートを敢行した。離脱したメンバーのごく一部が機密情報を所持した状態で行方を眩ませた。
 1652年、アイローム社のギーラス・ラミダー人格AIコアを開発。アンドロイドが人間らしい行動を取るようになった。ギーラス・ラミダーはその後アンドロイドAI開発部門のトップのポストに就き、アイローム社のアンドロイド開発に大きく貢献する。その功績から「師匠」と呼ばれるようになった。

経済戦争時代

 1714年、アイローム社のダーリス・フレイヴァンディスターエントロピー思考AIを開発。アンドロイドが自身の体調に応じてより人間らしくばらつきのある行動をするようになった。しかし、ダーリスは功績を会社に評価されないばかりか、エルミアに転勤になるなど上部に冷遇されたため、リヴァダー社のヘッドハンティングに応じて退社。その後、1727年にリヴァダー社で戦闘思考AIが開発されることとなる。
 1726年、アイローム社のゼラエ・ストラメウトエゴイズム思考AIを開発。アンドロイド開発の決定的なブレイクスルーとなり、人間とほぼ全く同じ行動をするアンドロイドが誕生した。

ディガイナのラジオ放送

サーヴァリア革命

アクース内戦

製品

A'IR-PT700(兵役アンドロイド)

A'IR-NS450(医療用アンドロイド)

A'IR-ZX650(工業アンドロイド)

トリビア

関連項目


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最終更新:2022年12月17日 01:10
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