ヴェーグファダ=ツァニェー
boerrfada-chsanie^
生年月日 Sint.1607年
出生地 ジャフーグ
サナル地方
ニャルカスナウ
没年月日 Sint.1677年
死没地 ジャフーグ
サナル地方
ニャルカスナウ
次代 ティエフェダーム
前代 ニャンクタルヒュ
出身校 ニャルカスナウ高校
前職 サナル地方警察
称号 星空の狐
雷鳴の人
配偶者 ヴェーグファダ=ユールテ

 ヴェーグファダ=ツァニェー檀語boerrfada-chsanie^)はニーネン=シャプチの政治家、地方警察職員、ユグム料理研究家、主婦。ガールン人とネグエ人との混血のヴァンジェ耳を持つ女性ナグシャ。孤立外交・安全保障体制強化を掲げる狐の目党の党首であり、第40代星衛主席として1640年代以降のゴルギアの時代において辣腕を振るった人物として知られている。


生い立ち

 ツァニェーはジャフーグのサナル地方、ニャルカスナウの郊外にある平民階級の家で生まれる。生まれつきぜんそく持ちで幼少期から引っ込み思案だったツァニェーは外に行く時も家にいる時も片時も離さず本を読んでいた。父親が大シャプチ大学ファウ分校(マグラン=ガランの母校である)の客員教授をしていたことから、読んでいた本は植物や魚類の図鑑や専門書ばかりであった。近所の悪ガキしばしばからかわれたりいじめられていたりしていたが、後の夫になるユールテがよくそれを追い払っていた。
 ユールテはツァニェーが自分の知らない様々な知識を持っていることを尊敬しており、またツァニェーはユールテのように物怖じせずきっぱりと意見が言えることを尊敬していた。

 幼少期から本の虫だったツァニェーは幼年学校時代から一番の秀才になり、地元の名門であるニャルカスナウ高校に入学した。首席で卒業し、そのまま幼馴染のユールテと結婚し、主婦の生活を送った。

主婦時代

 ツァニェーの娘の出産から5年後の1631年頃からケーシャ・ナグシャ間の対立が深まり、近所でも暴力事件が頻発。
 それまで控えめな性格であったツァニェーは娘の安全を守るために市民自警団に入り夫の居ない昼間にはパトロールするようになってからはハッキリと意見を言うようになった。
 1632年の10月頃には自警団長になる。この頃から格闘技教室に通うようになり、さらにツァニェーに対し暴行しようとした男性を取り押さえたのを皮切りに近所で次々と起こった複数の暴力事件を解決し、地方警察から賞状を授与されるまでになった。

政治家時代

 狐の目党を設立。初期メンバーの大半は彼女の同僚の警察や地元の自警団の人々だった。また、マネージャーとして夫のユールテも党に加わった。
 内政面では未だに不安視されていたニーネン=シャプチ国内の陰謀論者や過激運動家の取締りを強化する治安維持改正法の実現、外交面ではナイユシ=ハウム党の外交融和に倣いつつも麻薬、国際汚職、反社会的組織の入国拒否のための警備体制の強化を掲げ、招民院軍部の末端組織として自警団の国営化と武装の充実をはじめとした秩序強化のための軍備拡張と国防力増大を支持。「秩序のエフューラフト思想」を掲げた。
 狐の目党は結党当初から注目を集め、平民のための団結党設立者のパナジェンが政党アドバイザーを務めるようになると、Sint.3年ほどで有力政党にのし上がることとなる。

星衛主席時代

 1636年にニーネン=シャプチ初の大民族祭を開催する。大民族祭とは国教院が主導するニーネン=シャプチで現在最も大きな祭典であり、宗教統一と民族融和を祝う祭りである。ツァニェー自身も父親がガールン人、母親がネグエ人の混血であり、民族融和に多大な関心を寄せていた。また、この大民族祭についてナイユシ=ハウム党が全面的な支援を行っており、著名人ではクヌージェ=イレ=タルノーがアドバイザー兼調整役として第1回大民族祭の実行委員長を務めた。
 1641年、大宇宙連合会議国家承認委員会がボルガード人政治組織による建国を認めず、反社会的勢力に認定。これを受けてツァニェーは当初ボルガード人に対して同情的だった。しかし、ドルムント公官庁テロ事件で態度は一変し、「彼らは平和的解決を望んでいるものだと思っていた。やはりテロリストと変わらないのだな」とコメントした。
 1643年、ニーネン=シャプチのゴルギア組織「新世界」が誕生し、ジェスチーク国際宇宙港(現:ジェージェム国際宇宙港)の毒ガス散布テロ未遂事件をきっかけに対ゴルギア路線に転じ、「情け容赦のない抵抗」を宣言する。
 また、毎月に及んでゴルギアの違法宇宙船爆破に立ち会い、その度に「君たちの両親はこの愚行をやめさせなかったのか?」、「この国に悪党はいらない。庭で遊ぶ子供たちの邪魔だ」などと過激なコメントを残した。

 記者が彼女のプライベート(結婚生活)について批判的な質問をした際には「それは私のどの政策に関連があるのだ? あるいは、それで私を失脚させたとして、私もより良くゴルギアに対処し国の子供たちが安全に外出することができる社会を作ることができる者が代わりにいるのか? 私はゴルギアがただ単に邪悪だからといった理由で鎮圧しているのではなく、か弱く愛おしいこの国の将来のために行っているのだ。 君はマグラン=ガランを尊敬しているようだが、マグラン=ガランは君を軽蔑するよ」と返し、記者を泣かせた。なお、このやり取りは全国生放送で招民院報道局が中継していた。「マグラン=ガランは君を軽蔑する」というフレーズは流行語になった。
 ツァニェーが始めた対ゴルギア路線はティエフェダーム政権時代を挟んで狐の目党のミェンプトゥー政権まで継続し、コンクーナ掃討戦による終息宣言まで続いた。

ユルターの定義

 1645年にアイナヴァンニ=ユルターが発表した「拝金主義の定義」について、ツァニェーは「拝金主義は国民の家庭生活を圧迫させる要因」としながらも「次の世代に明るい未来を築くかどうかが重要であり、そのためにはお金を貯めることも必要だ」と経済活動自体は否定しなかった。

人物

 細目でつり目が特徴的な狐耳の女性ナグシャ。身長は平均程度だが痩せている。
 幼少期は気弱で引っ込み思案な性格だったが、高校卒業後から徐々に苛烈な性格へと変貌し、ハッキリと物言いする母親的性格へと変わった。過激な発言とパフォーマンスで知られるが、その根底では子供たちの保護(児童福祉)への強い情熱がある人物でもある。評論家によれば、彼女の正義感は「時代が生み出したマグラン=ガラン思想の答え」とも評される。
 二児の子供を持ち、私生活では子供を大人同様対等に扱う教育を施し、生活習慣や規範には厳しいところもあるが、基本的にはやりたいことをさせるというある意味放任主義な部分があるという。まれに親バカな一面を見せる。
 政治家としてはゴルギア鎮圧のための尽力が取り沙汰されることが多いが、大民族祭の開催などの文化面への貢献や拝金主義への言及など、政局に対するバランス感覚も優れていた。また、政界での人間関係の構築も上手であり、結果的に多くの有力人物の協力を得ることに成功したことが実績にも現れている。
 政界の著名人に関しては、元星衛主席タルノーとも親交があり、狐の目党設立前からの協力者であり、師匠として尊敬している。また、彼の率いたナイユシ=ハウム党とは大民族祭プロジェクトで協力関係となった。また、後のミェンプトゥー星衛主席とは師弟関係であり、政界での協力体制の構築の仕方やゴルギア対策についてのノウハウを伝授している。

語録

「彼らは平和的解決を望んでいるものだと思っていた。やはりテロリストと変わらないのだな」
――ドルムント公官庁テロ事件発生時のツァニェーのコメント。それまでは比較的同情的な態度を示していた。

「君たちの両親はこの愚行をやめさせなかったのか?」
――ゴルギア違法宇宙船爆破に立ち会ったツァニェー。

「この国に悪党はいらない。庭で遊ぶ子供たちの邪魔だ」
――ゴルギア違法宇宙船爆破後のコメント。

「それは私のどの政策に関連があるのだ? あるいは、それで私を失脚させたとして、私もより良くゴルギアに対処し国の子供たちが安全に外出することができる社会を作ることができる者が代わりにいるのか? 私はゴルギアがただ単に邪悪だからといった理由で鎮圧しているのではなく、か弱く愛おしいこの国の将来のために行っているのだ。 君はマグラン=ガランを尊敬しているようだが、マグラン=ガランは君を軽蔑するよ」
――スキャンダルの取材に対して記者に放った発言

トリビア

  • 育ち盛りの子供たちへのおやつとしてボリューム満点のツァニェー風ユグムを考案した。狐の耳のように細長い楕円形に成型することで型崩れしにくく簡単に作ることができる。多めの油でカリっと焼いて外側はサクっと内側はもちっとしているのが特徴。

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最終更新:2023年09月27日 10:17