ニーネンガールズ(Nînen Nashtût)とは第二次宇宙大戦シャグマ=ラゴン戦争が行われた1785年から1790年頃に惑星シャグマ=ラゴンサクトマンク無血革命やシャグマ=ラゴン戦争に活躍・関連した女の子たちのこと。


概要

 ニーネンガールズはニーネン=シャプチ国内の惑星シャグマ=ラゴンを舞台に女の子たちが活躍する様を描いたコンテンツである。コンテンツ自体は未完成であり、小説を軸とし登場人物関連の創作がされる予定である。登場人物はニーネン人(イェシュート)のみならず、マーカス人・ヴィッテンクレイル人などの外国人も含まれ、またガールズという名前にも関わらず、オスのイプカがいる。

 ニーネンガールズでは複数の派閥があり、本国政府側の派閥もあればそれ以外の派閥もある。派閥ごとに協力関係や対立関係が異なるため、それらはニーネンガールズの人間関係にも反映されている(もちろん派閥を超えた友情や敬意は存在する)。

組織別の人物一覧


秘密結社「碧水の翼団」

 碧水の翼団はナチェン家の跡取りシチャインピルチが創設したシャグマ=ラゴン星の中心地ラグマウの彼女の屋敷を本拠地とする秘密結社である。シチャインピルチの思想に賛同する様々な立場の者が参加している。
 組織の目標は「ニーネン=シャプチの富の格差がもたらす精神性の格差を是正し、シャグマ=ラゴンに本当の民主主義をもたらす」こと。
 シチャインピルチは平和裏にこの目標を達成することを重要視しており、サクトマンク主義による「精神性の平等(ある種の公正さ)」を実現しようと奔走していた。
 碧水の翼団はシャグマ=ラゴン戦争中盤まで中立を貫いていたが、シャグマ=ラゴン植民地政府の代表者アルチェが死ぬと植民地政府の幹部らを率いてサクトマンク主義国家アイプゴン自治国の建国を指導した。
 アイプゴンの独立後、サクトマンク無血革命を起こし、アイプゴン自治国のみならずニーネン=シャプチ本国にも強い影響を与えた。その功績が評価され、シチャインピルチはアイプゴン自治国終身名誉執政に就任し新たな祖国を長い間見守った。

シチャインピルチ

【本名】
タシ=ナチェン=ネ=シチャインピルチ
Tash-Nachen-ne-Shchaimpilch

【容姿】
 ギール人とセタウ人の混血。ガールン人に分類される。形質はセタウ人の影響が強い。肌は白っぽくやや赤みがある。イプカ耳のニーネンラフェウをつけたナグシャであり、髪型は長くないモコモコのツインテール。未熟児で生まれており身長は同年代と比較しても低め。すらんちは控えめ。
 服装はシャプチ正教由来の緑色のポンチョ風の上着(名称不明)の下に緑がアクセントのユトラー(ワイシャツ)風のナプランシ(管襟服)を着ている。襟元には赤いチャグペ(片蝶結びネクタイ)を締めている。チャグペの模様は二本の白いラインの上にニーネン=シャプチ初期の領土を表す三星系の主要惑星(チャグマ=ダプラジャフーグシ=ギーラム)を示す丸が縦に並んでいる。袖は政治家や貴族家によく見られる膨らんでゆったりしたスタイル。スカートは紺色のプリーツスカートで、ベルトにはチャグペと同様の三惑星を象った模様がある。足は白いハイソックスにショートブーツ。

【性格】
 タシ家の当主である父親への憧れからやや古風かつ高慢な口ぶりではあるものの、気さくで社交的。底抜けに明るく寛容な性格。「平民が苦しまない国を作りたい」という信念を強く持っておりそれにまっすぐ突き進んでいくので時には周囲に理解されにくい奇策を思いつくこともしばしばあり、周囲に変人扱いされることも少なくない。自己犠牲の精神が強く平民のためには自分の命さえ脅かすことを厭わない。
 幼少期から奇策や変わった政治思想を持っておりそれを周囲に言っていたため一族に疎まれていたことがあり、それが原因で繊細で臆病な一面を持っている。貴族や貴族の社交界はあまり好きではないようで積極的には関わり合おうとしない。
 普段はドヤ顔と笑顔が輝く彼女ではあるが、内面にある繊細で寂しがり屋な自分を隠している。引っ掻き回し役な彼女ではあるが、心の奥では常に他人に気を配っている。そのため、周囲が傷つくようなことを言ったりやったりはほとんどしないがその代わり気疲れしてしまう。

【設定】
 両親共に名門貴族家。父方はニスフェル主席を輩出しシャグマ=ラゴン三大植民地公社の一つリクー公社を経営し巨万の富を得たタシ家であり、母方はニーネン=シャプチ建国の母とも言われるカプニャーグ博士の末裔であるナチェン家である。
 幼少期から変わった政治思想を持っていることが原因で変人扱いされ、1783年頃からシチャインピルチは療養という形でシャグマ=ラゴンのラグマウにあるタシ家の別荘の屋敷に住まわされている。当時ナチェン家のお屋敷にいた頃からの関係である使用人のジューチェルとはお互いに同年代くらいであることもあり主従関係を超えた絆が芽生えている。当時のジューチェルはナチェン家の使用人として売り飛ばされたばかりのダメダメの新人メイドであったが、唯一寛容で心優しいシチャインピルチに好意を寄せていた。現在の屋敷に移り住んでからは他の使用人はついて来なかったため、家事が一切できない貴族の子であるシチャインピルチのためにジューチェルは自分がしっかりしなきゃと陰で努力を重ね、今ではすっかり彼女の側近として家事をこなしたり突飛なアイデアを諌めたり秘密結社を切り盛りしたりしている。

【関係】
  • ジューチェル
 出会った時から主人と使用人という関係は変わっていない。前の屋敷にいた頃は慣れない環境でドジや失敗で落ち込むジューチェルをシチャインピルチが励ましてあげる関係だったが、現在ではジューチェルはシチャインピルチの暴走を諫める優秀な側近の関係である。シチャインピルチは家事や秘密結社の事務処理、敵との戦闘など様々なことをジューチェルに任せている。

イーグちゃん

【本名】
 イーグニレ
 Îgnile

【容姿】
 白い毛並みのオスのイエイプカ(ネコとシカの中間くらいの見た目。雑食)。ジューチェルが裁縫で作ったペット用の上着(チェディシ風)を着ている。
 ニーネン=シャプチ政府が製造した人工イプカのプロトタイプの一匹で、声帯と知能が強化されており、人間の子供レベルの思考能力と人語(ダン=ラ=ハン語)を喋る能力がある。
 シチャインピルチのツッコミ役としてジューチェルと一緒にツッコミを入れることもある。

【性格】
 自分のことを大王だと勘違いしており、傲慢かつプライドが高いが人畜無害。プライドが高いので甘えるような発言はしないが愛玩動物としての本能が備わっているため口では色々言いながらスリスリしてしまうことがある。
 ペットとして拾われの身ではあるが、シチャインピルチの理念に賛同し碧水の翼団に協力している。

【設定】
 ニーネン=シャプチ政府が製造した人工イプカのプロトタイプの一匹であり、白いイプカはとても珍しく人語を解するため貴族の見世物になっていたが、飽きられて捨てられた。空腹と寒さで路地裏で弱っていたところをシチャインピルチに助けられる。シチャインピルチの思想に賛同し、ペットではあるが碧水の翼団の一員として諜報・潜入活動を行うようになった。

ジューチェル

【本名】
 ヤイユワン=ラ=ダイユン=ジューチェル
 Yaiuang-La-Daiun-Jûchel

【容姿】
 ニーネンラフェウをつけていないケーシャ女性。銀髪ロングで目は明るい青。古代セタウ人の血が流れており、激昂すると虹彩が赤くなる。すらんちはやや豊かでありスタイルは抜群。
 服装はニーネン=シャプチの女性使用人(メイド)の服でいることが多く、エプロンスカートやフリルヘッドドレス姿。

【性格】
 碧水の翼団の良心にしてお母さん的存在。しっかりしていてなんでもこなすので、メンバーはシチャインピルチ同様尊敬している。暴走しがちなシチャインピルチのブレーキ役だが、後述の通り激昂すると手がつけられない。ペットが好きなのでイーグニレのお世話担当でありナデナデするのが日課となっている。

【設定】
 父はマーカス内戦で招民院第一護衛艦隊”Nînenmiûch”を指揮していたダイユン=ユラ=ミューチ(当時上督)であり、退役後はシャグマ=ラゴン星でショーの支配人をやっていたが情勢悪化で多額の借金を背負い、彼女の母が代々優秀なメイドとしてナチェン家を支えたヤイユワン一族の生まれであったこともあり三男四女の末っ子として生まれた彼女をナチェン家に使用人見習いとして売ったため、幼少期から厳しい生活を強いられた。
 母方の先祖はニーネン=シャプチ黎明期における臨時政府のメイド宰相として有名なヤイユワン=ラ=ダイユン=タ=スナートプナウト将軍の親戚にあたる。
 慣れない環境への不安や若くして家事労働に従事させられたことから、周囲からはドジで冴えないメイドとみなされ、メイド長や他のメイドからいじめを受けていたというつらい過去がある。そんな中で唯一シチャインピルチだけは優しくしてくれたことから、彼女に死ぬまで仕えようと決意。シチャインピルチが自身の発言で一家を破門された際は、唯一の付き人として長く彼女を支えた。
 その後、生活面では全くダメダメなシチャインピルチをサポートしなくてはならなかったので、何年もかけて陰で一人使用人としてのスキルを磨いた。結果、今では彼女の奇行を諌める有能なメイドにまで成長し、碧水の翼団を切り盛りする若女将のような存在になった。

 シチャインピルチの身の危険を感じ取ると激昂し、青い虹彩が赤くなる。ニーネン政府のベテランSPもビックリするレベルの格闘術を習得していることが知られている。お屋敷時代(シチャインピルチがシャグマ=ラゴンのタシ家で第二次宇宙大戦勃発まで平和的に過ごしていた時期)に誰か著名な人物に師事していた可能性がある。

ビェーリ

【本名】
 サウラ=サラ=ビェーリ
 Saura-Sala-Biêli

【容姿】
 金髪緑目のスーグ人ケーシャ。髪型はルーズサイドテールにしている日が多い。乱視+近眼なので赤縁アンダーリムのメガネをつけている。服装は招民院時代の服装じゃないと気合が入らないという理由から招民院エンジニア軍服の上に白衣を着ている。外ではブーツだがサンダル姿もチラホラ見かける。

【性格】
 一般人のフリをした百合好き。
 元々工学系のオタクだったため人間そのものにあまり興味がないタイプの人間だったが、ふとした時に読んだ雑誌で女の子同士が仲良くしている描写を見て衝撃を受け、百合好きの道に。自分がそういう行為をするというよりもただひたすらに見ていたいらしい。神話からの供給量がすごいという理由でレプネタイユ=サナヤウ教への入信を真剣に検討しているらしい。
 百合好きだということを必死に隠しているものの、大抵の場合は周囲の人間に何らかの形でバレている。もちろん昔の職場であった招民院の兵器開発局でも知らない人はいなかったとか。
 妹のアニャムに対してはちゃんとお姉さんらしく振舞っており、百合的な目線で見ることはない。よくアニャムを諭し変態性癖を直そうとしているが、内心「いいぞいいぞ」と思っている。諭すときにうっかり百合百合しいことを言いかけてしまうことも。
 ヴナフナ学校時代に進路先を遺伝子工学か設計工学の二つに絞ったが「動物が致命的に苦手なため、機械系を志した」という経緯があり、イーグニレがすごく苦手。イーグニレは必要以上にかまってこないビェーリに好印象を抱いており、スリスリしようと接近する場合があり、怖がられている。

【設定】
 元招民院の兵器開発顧問兼宇宙船技師。「反光子レーザー砲」の開発者。この反光子レーザー砲はニーネン=シャプチ(ラグマウ総督府)で開発された新兵器で、ナプトー政権下ではシチャルト・シールドと並ぶ二大革新的発明と大々的に喧伝された。
 第二次宇宙大戦が勃発するとビェーリは反光子レーザー砲搭載型重クナクヌイ教導師団の師団技師長として各地の戦闘に随行していたが植民地政府軍の奇襲で潰走していた道中で遭難。シチャインピルチの屋敷で彼女に保護された経緯がある。その後、妹のアニャムも発見されて現在に至る。

アニャム

【本名】
 サウラ=サラ=アニャム
 Saura-Sala-Aniam

【容姿】
 青髪青目のスーグ人ナグシャ。幼少期は緑髪緑目だったが、成長するに従って青みを帯びた。髪型はボブカット。士官学校時代や士官(下士官~上級士官)時代にはセミロングだったこともある。
 ニーネンラフェウはナグリ耳(折れ耳)。目は包帯でぐるぐる巻きにされているが周囲は見えている。トップスはビスチェでへそ出し肩出し、ボトムスはショートパンツで露出度の高い服を着ている。胸元には錠前のアクセサリーを着け、両手両足には重たい金属製の手枷足枷を着けている。錠前からは鎖が伸びて手枷足枷につながっており自分で身体を拘束している。

【性格】
 見た目から分かる通り、ニーネンガールズ最強のド変態。マゾヒストで、いじめられることを全て快感として認識する。可愛がられるのも好きなので、言ってしまえばただの構ってちゃん。体は非常に頑丈なので超耐久でハードでも問題はないが、さすがに可哀想なので誰もそんなことはしない。
 ビェーリに呆れられながらも、レレさんのいたずらに喜んでいる。動物が好きでイーグニレをぬいぐるみのように愛する。よく抱きしめようとして噛まれる。

【設定】
 ラグマウ総督府の暗殺部隊「第38部隊(イスピーダ)」に所属していた元兵士。イスピーダは招民院の変わり者だけを集めた精鋭狂人集団であり、中にはサイコパスのような凶悪犯罪者も含まれていた。元々は引っ込み思案なただの士官(尉官相当)だったが、欠員により抜擢されたことでアブノーマル化してしまった。
 今でも包帯を外すと昔のアニャムに戻るが、包帯を外すと不安感に苛まれるためお風呂以外では基本的には外さない。
 植民地政府軍の司令官暗殺のために出撃しプナフェウ近郊で民兵団の待ち伏せ攻撃を受けた日を境に最後に消息を絶ち、その後碧水の翼団の一員として発見される。



招民院属ラグマウ総督府


招民院シャグマ=ラゴン方面軍第一護衛艦隊「エナトラート=クタ=プナイユート」


シャグマ=ラゴン植民地政府


国教院属シャグマ=ラゴン方面軍第四植民船団「ナイユシャシ=スワームト」


正教院属クナウ=ヴァリチ正教管理局


シャグマ=ラゴン開拓地学園「マグチ=ラ=グヤーム」



登場人物



関連項目

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最終更新:2022年10月03日 09:33