このページは書きかけです

 ニーネンガールズ(にーねんがーるず 檀:ni^nen nashtan)とはニーネン=シャプチのシャグマ=ラゴン戦争を題材にした女の子たちの小説のタイトルまたはそれに登場するキャラクターである。

目次

概要

 ニーネンガールズはソプゲン=ナプトーがシャグマ=ラゴン戦争時代にシャグマ=ラゴン星系で活躍した女の子たちを「何とか楽しい感じにできないか」と体中を捻って絞り出したコンテンツである。なお、この時絞り出された黄色い液体でソプゲン=ナプトーは4回死亡している。物語では「愛と俗悪」や「エフューラフト制サクトマンク制」、「孤独と温もり」などいくつかの対比を用いており、全体として当時影響力を持ち始めたレプネタイユ・サナヤウ教的価値観を取り入れている。
 そのため、女の子同士のキャッキャウフフな友情や恋愛要素があり、ギャグやコメディといった明るめの要素を用いて描写されることが見込まれており、ライトノベル的展開を用いて小説が執筆されることが予想される。このような形式をとったのはソプゲン=ナプトーの信条である「理想の国家を動かすものとは、優れた歯車ではなく優しい感情である」を題材に選んだためと言われている。
 何度となく小説化する試みがなされてきたが、現在執筆中の小説があるという都合上どうしても後回しにされており、進捗が遅々として進まない状況にあり、その度に黄色くなる日々が続いている。そのため、長らくこのコンテンツを非公開にし続けていた。
 しかし、先日「ファルガールズ」というおもしろコンテンツがアヌリア・ドゥ・ヴェフィサイティエ・アフィヌによって作成され、これを見たソプゲン=ナプトーが焦りに焦って黄色くなりながら震え始めた。遂に限界突破を迎えることに成功し、「もにゃぷ!」と一喝して作成した記事がこれである。これについてソプゲン=ナプトーは「まぶぶぶぶぶぶ」とコメントしている。
 なお、あくまでも「女の子たち」であって「アイドル」ではない。
 著者のソプゲン=ナプトーは「早くイラストを掲載しなくては…しなくては…」とコメントしている。

登場人物

 ニーネンガールズに登場するキャラクターは総勢34人(匹)である。そのうち、ニーネン=シャプチ国籍が30人、ロフィルナ人が1人、ビブルニア人が1人、ヴィッテンクレイル人が1人、マーカス人が1人という人種構成になっている。また、ケーシャが13人、ナグシャが14人、スンシャが4人、アンドロイドが1体、半竜人が1人、動物が1匹である。
 登場人物はそれぞれ陣営に所属しており、それぞれの立場が異なっている。
 ちなみに、「ガールズ」と銘打っているもののイーグニレはオスのイプカである点に注意。

秘密結社「碧水の翼団」

 読みは「へきすいのつばさだん」。シチャインピルチが設立したシャグマ=ラゴン星中心地ラグマウの郊外の森の中にある秘密結社。だが秘密結社らしいことはしておらず、実態は逃げ延びた人や特殊な事情で人前に戻れない人々がシチャインピルチの屋敷で日常を過ごしている生活共同体である。しかし、その結束力は友情によって固く結ばれており、戦争中という厳しい環境にありながら、ニーネン=シャプチの貴族支配に終焉をもたらし完全なる民主国家に生まれ変わらせるサクトマンク化を標榜を掲げ、植民地政府の暴走した民主主義を止めるべく活動、本国で財閥の独占や貴族の専行をやめさせる意識改革を行う。終戦後、サクトマンク無血革命とともに解散することになるが、その功績はシャグマ=ラゴンで独立したアイプゴン自治国に深い影響を与えた。

シチャインピルチ(タシ=ナチェン=ネ=シチャインピルチ)

「みんなが楽しい気持ちになれば、それが一番楽しいのだ!」
 本作の主人公。容姿はイプカのケモ耳に名称未定の赤い髪留めで束ねた金髪のツインテール、身長は140cm中盤で目はまん丸の碧眼、ケモ耳はイプカ(鹿)のものをつけているナグシャである。
 口ぶりはやや古風かつ高慢だが、性格は気さくで社交的。適当なところもあるが寛容なところもあり、行動力は高く、よく変わった発言でジューチェルに怒られる。ニーネン=シャプチの中でもかなり変人の部類であると言われている。その反面、過去に両親に勘当された経験から、周囲の機微に繊細な気弱な一面があり、しばしば周りを無理に明るくしようとしている時がある。

ジューチェル(ヤイユワン=タ=ジューチェル)

「ちょっとお嬢様!またそんなこと言って……」
 シチャインピルチのメイド。代々優秀な使用人としてナチェン家に仕えたヤイユワン一族の生まれ。ニーネン=シャプチ黎明期の臨時政府で活躍したヤイユワン=ラ=ダイユン=タ=スナートプナウト将軍の親戚でもある。三男四女の末っ子として生まれ、ナチェン家に仕えることになる。
 容姿は銀髪のロングヘアーで虹彩の色は明るい青。ただし激昂すると赤になる。これは古代スモラヌンプラエ系少数民族の血が混じっていることに起因する。スタイルは抜群で、普段は典型的なメイド服を着ている。ケモ耳はない。
 メイドらしくしっかり者で家事以外のこともこなせるので、碧水の翼団の全員から「碧水の翼団のお母さんのような人」と言われる。勢いで奇策に走ろうとするシチャインピルチのブレーキ役だが、シチャインピルチや彼女の信念を馬鹿にする人あるいは彼女の命を狙う人がいると激昂し手がつけられなくなる。普段からは想像もつかないその猛者っぷりは「戦闘民族の血が流れている」と噂されている。イーグニレをなでなでするのが日課。
 かつてナチェン家のメイドとしてシチャインピルチに仕えていた頃のジューチェルは、慣れない仕事に幼さも相まってダメなメイド、通称ダメイドとして他の使用人やメイドたちから白い目で見られているといった辛い日々を過ごしていた。唯一の救いは寛容で心優しいシチャインピルチの存在であった。二人はすぐに友達になり、メイドと主人の娘という関係ながら辛いながらも幸せな日々を過ごしていた。シチャインピルチがナチェン家の屋敷から追い出された時は一人彼女についていくことを選び、まだダメイドだったジューチェルは森の屋敷でのシチャインピルチの世話に苦労することとなる。この大変な日々の中、ジューチェルは「自分がしっかりしなくては」と決心。これが彼女を万能メイドへと生まれ変わらせることとなる。夕食後、たまにシチャインピルチとジューチェルが二人きりでいると昔話をする時がある。相変わらずな貴族の娘と、彼女を支えるために変わったメイドの話である。今ではすっかり立場が逆転しているが、お互いの友情はさらに固くなっている。

イーグニレ

「イーグちゃんと呼ぶな!イーグニレ大王と呼べ~っ!」プンスコ
 シチャインピルチたちが飼っている碧水の翼団のペットの白イプカ。性別はオス。イプカとはニーネン=シャプチ固有の動物で鹿と猫の中間の見た目をした通常草食の哺乳類である。イーグニレの場合は森林イプカの仲間の遺伝子を持っているため雑食である。アルビノでない白イプカは自然界にはほぼ存在せず、通常遺伝子改造による人工イプカであることが大半である。イーグニレも何らかの理由で人工的に生み出されたものだが、理由は不明である。ヒトに酷似した声帯を持っているため、人語を操ることができ、また大脳の容積も通常のイプカより多いため知能も高い。
 シチャインピルチがラグマウの見世物小屋で発見し助け出されて以降、シチャインピルチの屋敷に住み着いている。イーグニレがやや高圧的な口ぶりなのはイーグニレ自身が自分を「大貴族の御曹司だったが何らかの理由によって魔術で姿を変えられてしまった」と思い込んでいるからである。ジューチェルたちは彼のことを「イーグちゃん」と呼んで可愛がっているが本人はこれを嫌っており、その度によく怒っている描写が見られるが、「心を許している人にしか怒らない」という発言から碧水の翼団のメンバーに対して信頼を置いていることがわかる。
 シチャインピルチの理念に賛同し協力しており、動物であるというアドバンテージを活かして植民地政府やラグマウ総督府に潜入し活躍した。
 また、イーグニレがクナウ=ヴァリチに潜入した時ウィスグラージに抱きしめられ続けたことでミッションを遂行できなかったことがあった。本人によれば「あの時が(物理的にも)一番苦しかった」と感想を残している。

ビェーリ(サウラ=サラ=ビェーリ)

「もう、もっとアニャムはしっかりしなさい!」
 元招民院軍務庁所属。ラグマウ総督府の兵器開発顧問で宇宙船技師。現代のニーネン=シャプチで大々的に活用されている反光子レーザー砲の開発者として有名。アニャムの姉ではあるが容姿はあまり似ていない。ケーシャ(ケモ耳をつけていない人物)である。
 髪型は薄めの金髪に肩に下ろしたサイドテール。虹彩は緑で赤縁の眼鏡を掛けており、服装は招民院軍務庁の制服の上に白衣姿。ラグマウ総督府のメンバーと制服のデザインが異なっているが、ラグマウ総督府が設置されている参謀庁とビェーリが所属している軍務庁では制服が異なるからである。
 ラグマウ総督府では反光子レーザー砲を発明していた。この頃はまだ下級将校だったアニャムと度々会うことはあったが、管轄が別々だったためその回数は少なかった。シャグマ=ラゴン戦争の影響でそのまま教導師団を率いて植民地政府軍との戦闘を経験している。その後教導師団が壊滅的被害を被った際に戦災から逃れるためシチャインピルチの屋敷の森に隠れていた。こうしてシチャインピルチらと出会い、碧水の翼団に入ることとなる。
 真面目でしっかり者な性格。よく妹のアニャムを諌めているように、お姉さんらしさがある。碧水の翼団で唯一の科学・工学に精通した人物であることからメンバーからの信頼は厚い。機械系が得意で、天才的な素質がある。部品と材料さえあれば簡単な装置を制作することができる。反面、動物は幼少期のトラウマが原因で苦手であり、イーグニレでさえも恐怖を覚える。また、男色を好む女性、いわゆる「腐女子」であるがメンバーにはひた隠しにしている。しかし、レレが他のメンバーに広めてしまったり、アニャムを叱る時にうっかり隠語が出てしまったりしたため、周囲は言わずともそれを知っている。

アニャム(サウラ=サラ=アニャム)

「もっと、いぢめてぇ」
 招民院属ラグマウ総督府にある有名な特殊部隊「第38部隊(イスピーダ)」に所属していた元兵士。イスピーダはニーネン=シャプチの全居住星から集められた変わり者だらけの精鋭狂人集団である。元々は引っ込み思案なただの下級将校だったが、欠員により第38部隊に補充されてしまう。地獄のような日々を経験してアニャムの精神は変質してしまった。
 ニーネンガールズ屈指の変態キャラクター。被虐嗜好を持ち、特に構ってもらうことに快感を得る宇宙最強の構ってちゃんとされている。目を包帯で隠し、ナグリの耳(うさ耳)をつけたナグシャの女の子。露出度の高い服を着ており、両手足には手枷足枷。それらは鎖で胸の錠前風アクセサリーに繋げられており、腰にはナグリの尻尾のようなアクセサリーをつけている。普段の動きは緩慢でありながら、非常時には動きづらそうな服装に似合わず、非常に素早く体を動かすことができる。目の包帯は聴覚に意識を集中することで視覚の先入観を排除し、敵の気配や動きを正確に読むためと言われている。身体的な耐久力が異常に高く、かつてのイスピーダの隊員からも恐ろしいまでの強靭さと評されている。なお、目を隠す包帯を普段自分から取ることはないが、他の人によって包帯を解かれると真人間に戻り、普通の素直な女の子になる。
 イスピーダに所属していた頃は、要人暗殺のスペシャリストとされ、持ち前の変態嗜好と動きづらそうな見た目で油断させ体にいくつも繋げられた鎖を巧みに用いて絞殺することを得意とした。元将校という経歴を存分に活かして、植民地政府軍の指揮官の日常生活の隙を突いて4名の将校を謀殺することに成功している。

レレ(ダン=シャ=ダプラ=ネ=ヤーグテンハウチェ=レレ=トナーチ)

「ふふふ、いぢめられたいのね~」
 国教院属シャグマ=ラゴン方面軍第四植民船団「ナイユシャシ=スワームト」のメンバーと繋がりのある国教院関係者。総督府とのパイプ役として招民院と国教院のお茶会(軍事会議)に参加していたが、ナイユシャシ=スワームトが総督府の敵である植民地政府側についたことを知ると、ラグマウ外縁の開拓地で身を隠して過ごしていた。たまたまシチャインピルチと出会い、意気投合し碧水の翼団に加わる。その後は国教院が碧水の翼団に協力するきっかけを作るなどの活躍を見せた。
 ニーネンガールズで唯一の旧帝国ダン=ラ=ハン皇帝の血を継ぐ人物。それゆえにチャグマ=ダプラ系貴族の服装が特徴的。伝統的な装飾品を多く身につけている。髪は薄緑色のロングヘアー、翡翠色でタレ目。ヴァフリ(鯨偶蹄目に似た動物)の垂れ耳のケモ耳を持つナグシャ。身長はジューチェルよりもやや低い程度だが、すらんちは碧水の翼団で一番。性格はおっとり癒し系であり、落ち着いた物腰と大人びた語調ゆえに碧水の翼団ではメンバーから「お姉さん」扱いをされている。しかし、実はメンバーとほとんど同い年である。そんな扱いを受けている彼女だが、やんちゃな一面もあり、イタズラ好きでしばしば他のメンバーにちょっかいをかける。イーグニレの場合は「なでなで地獄」と称して執拗に頭や背中を撫で回したり、アニャムの場合はSMプレイを示唆するような言葉をかけてみたり、普段女の子らしい服装をしないスウェチュールにフリル付きの服を着せて恥ずかしがらせてみたりと、その例は多い。エルファートとは気が合うらしく、彼女をなでなでしたり膝の上に乗せてあげたりしている。また、「誰一人として彼女が怒ったところを見た者はいない」と言われており、「彼女を怒らせると生きて帰れない」という都市伝説がまことしやかに囁かれている。ジューチェルと同様怒らせると怖い人物と呼ばれているものの、ジューチェルとは異なりその実例がない。

エルファート(シャ=シュラー=ネ=エルファート)

「別に……家出とかじゃ、ない……」
 招民院シャグマ=ラゴン方面軍第一護衛艦隊「エナトラート=クタ=プナイユート」提督ニーレンヴァーグの妹。人工獣人(スンシャ)である。近衛星衛隊というエリート親衛隊の隊長であること、艦隊内でも発言力は高いと言われている。ふわふわなセミロングをポニーテールにしたニーネン=シャプチでは珍しい茶髪に琥珀色の虹彩、そしてヴァンジェ(狐)のケモ耳を持ち、服装は星系軍のセーラー服に似た制服にモコモコなフリル風のアレンジがされている。これは姉のニーレンヴァーグの意外な趣味の一つ「エルファートの着せ替え」で着せられたものである。身長は低めだが身体能力は高く、特に動体視力と敏捷性に優れている。
 口数が少なく、実力で周囲を見返す努力家タイプ。顔にも態度にも感情が出づらいところがあるが、純真なところがあり照れ屋。そのため姉のニーレンヴァーグ曰く、「一見何でもないように見えて、じっくり見ると思っていることを推察することができる」とも。意外と甘えん坊なところがあり、気に入った人や信頼している人に対してはべったりとくっつくことで愛情や友情を表現する。身体能力が高いこともあってアニャムのダル絡み・ウザ絡みを鉄拳制裁で仕留めることもあるなど、手が早い一面もある。本人のアニャムは殴られても逆に嬉しそうに追いかけてくるので、エルファートにとっては混乱する存在であり、苦手意識を持っている。狐のケモ耳をつけているが、その実態は(アース連邦でいうところの)猫に近い性格とも言える。
 シャグマ=ラゴン戦争が始まってしばらくした時のこと。本国から派遣されたエナトラート=クタ=プナイユート艦隊の中で姉のニーレンヴァーグと「サニ(しっとりクッキー)はプレーン味かフルーツ味か」という話題で大喧嘩。その後、植民地政府軍の航空機隊が艦隊を奇襲した際の迎撃でエルファートの乗っていた戦闘機が撃墜され、脱出カプセルでベイルアウト。エルファートはシチャインピルチの屋敷がある森の近くに降下したことで、喧嘩したままニーレンヴァーグと離れ離れになってしまったという経緯がある。シチャインピルチの思想やその振る舞いに魅せられ、碧水の翼団のメンバーになる。その後のニーレンヴァーグとの再会した時に「サニはお互いに食べさせあいっこをすれば万事解決」ということで無事仲直りを果たすと、碧水の翼団はシャグマ=ラゴン星系最大の艦隊である同艦隊を味方につけることに成功した。

スウェチュール(モーリュ=ニュ=ラ=ヤプメスウィジャイ=スウェチュール)

「ボクは男の娘じゃなーい!」
 植民地政府軍に協力・従軍していた少女。モーリュ家は元々貴族の家系だったが、開拓地指導者としてシャグマ=ラゴン星系に移住した。シチャインピルチの屋敷の近くの森に小屋を構えて祖父と二人で暮らしていたが、紆余曲折あってシチャインピルチと意気投合。屋敷で生活するようになった。普段は猟師として生活していることから、地元では名の知れた狙撃の名手。
 容姿はショートヘアでハネっ毛。髪色は空色で虹彩はセルリアンブルー。森に溶け込むための迷彩効果のある狩人のような服装。一人称は「ボク」。明るく元気な性格。プナウ=ジェクチの中ではしっかり者だが、ノリの良さとうっかりちゃっかりなところがある。シチャインピルチとつるんでいるうちに、敬語が使えるバカ娘といった具合になってしまった。どこぞの変態娘とは異なってちゃんと敬語も使う(ただしこれはあくまで日本語的表現である)。シチャインピルチとは一緒にバカな作戦を実行する役でもあり、スウェチュール曰く「妙にウマが合う」とも。ただ、女の子らしい振る舞いや服装を知らない子なので、レレが可愛い服を着せてくるイタズラに困惑している。また、エルファートは彼女に対して妙なライバル意識?をを持っているらしく、事あるごとにちょっかいをかけてくる。

招民院属ラグマウ総督府

 ラグマウの中心部にある招民院総督府。治安維持を目的として設立された総督府であるが、反政府組織「植民地政府軍」が反乱を起こしてからは鎮圧部隊の総司令部としても活動することとなった。
 ヴァルエルク共和国の軍事介入によって次第に劣勢となり、総督ジェーフィヤはサクトマンク無血革命を解決の糸口として終戦を模索していたが、ラグマウがついに陥落し撤収。職員は植民地政府義勇軍に拘束されるが、植民地政府内部での混乱により釈放。その後はシチャインピルチの説得により、本国でのサクトマンク無血革命に尽力することになった。
 戦後はラグマウ総督府を修繕、改築しアイプゴン自治国の議事堂が建設された。

ジェーフィヤ(ファウ=ダ=シチャグル=ラ=ジェーフィヤ)

「なっ、別にあなたに言われて軍人になったわけじゃないわ!」
 招民院シャグマ=ラゴン星ラグマウ総督府総督。招民院シャグマ=ラゴン陸戦軍最高司令官。シャグマ=ラゴンの治安維持で一番偉い人。
 出身はシチャインピルチと同じ大貴族の生まれ。彼女とは幼馴染である。貴族の子供だったジェーフィヤは周囲に「貴族には向いていない子」という風に思われていた。なぜなら、ジェーフィヤは社交界での礼儀やしきたりを覚えるのは得意だったが、愛想を振りまくことが苦手で強い人見知りだったからである。その後、ジェーフィヤは大人たちが自分についてそのように言っているのを目撃してしまい意気消沈。その時にシチャインピルチの励ましで招民院の軍人を目指すようになる。この時代の招民院は軍人の家系の者しか軍事関係者になれないという暗黙の掟があったが、なんとか努力して軍人になった。招民院内部では貴族出身の彼女は白い目で見られていたが、持ち前のリスクマネジメントが徐々に受け入れられるようになると、みるみる出世していった。後に親友となるシチュファーンとも出会い、ラグマウ総督に抜擢される。シャグマ=ラゴン戦争中は植民地政府軍と戦い、戦況を有利に運ぶもヴァルエルク共和国の参戦により押し返される。撤退戦を行う傍ら、シチャインピルチとの影響により秘密裏にサクトマンク無血革命の達成に協力するように。植民地政府軍のアルチェが暗殺されると、ヴァルエルク共和国との停戦交渉を行った。戦後は戦犯指定にする動きも見られたが、碧水の翼団と元老院、国教院を筆頭とした諸機関の運動によって評価は見直され、「民草を護った英雄」として凱旋させた。その後は招民院属遠星系軍遠星系軍統合司令長官に任命される。ジェーフィヤとシチャインピルチは数奇な運命に引き寄せられるかのように、ファルトクノア内戦出征時に再会することになる。
 容姿はロングヘア。もみあげの部分、いわゆる「触覚」は左右で異なり、左を三つ編み、右をセタウ風ピン留めで留めている。目はわずかにつり目でクールな印象。上半身は襟付きのワイシャツにチャグペを締め、コルセット(ウエストを締めすぎないタイプ)を着用。ワイシャツの袖はゆとりのある七分袖で袖の先はタイト。これらの服装の上に長袖の上着を肩に羽織っている。下半身は招民院制服特有の上着にもなるスカートに模様の違うニーソックス。戦場を歩き回ることを想定したブーツを履いている。この服装は、招民院制式軍服の改造品である。身長はシチャインピルチよりも高く、ジューチェルよりもわずかに低い。
 いざという時にも全く動じない豪胆さと先見性を兼ね備えた人物。貴族生まれ特有のリスクマネジメントが上手なところが大きな武器。普段は聡明でクールな口ぶりの女の子であるが、シチャインピルチのことを聞かれたり、彼女とお話すると耳まで真っ赤になっちゃう百合ガールな一面も持ち合わせている。また、思い切った時は結構大胆な印象を周囲に持たれているが、実は泣き虫で繊細なネガティブガールな一面もあり、部下からの評価を気にしがち。これは前述の出自にも起因している。シチュファーンとは生まれた境遇が全く違うものの親友同士。軍部では唯一悩みを打ち明けられる相手である。

シチュファーン(ビトム=ハイユラウ=タ=シチュファーン)

「ジェーフィヤ殿、お供いたしますぞ」
 ラグマウ総督府副総督を務める招民院軍の将軍。ジェーフィヤの補佐役であり、シャグマ=ラゴンの本国政府側では上から二番目に偉い人。
 ダン=ラ=ハン帝国時代から数々の英雄を輩出している名門ハイユラウ家の一人娘として生まれ、優秀な指揮官となるために紳士としての振る舞いや学問を徹底的に叩き込まれた。男として育てられていたこともあり、口ぶりはかなり男性的であるものの、女性特有の淑やかさも同時に兼ね備えている。名誉を重んじ紳士としての姿勢を忘れない人物として評価されており、理性的かつ博愛主義的。正々堂々と戦うことを好み卑怯なことを嫌う。ラグマウ総督府副総督のポストに就いているが、実は本人は突撃で自ら勇敢さを示せる下士官になりたがっている。誰にでも博愛を実践する性格のため、男性には同胞のように暖かく、女性には敬意を持って優しく接する。女性でありながら男性の軍人よりもイケメンなその性格に、軍部の中での評価は高い。
 髪はオリーブ色でロングヘアー。前髪は真ん中で分けている。目は青とも緑とも言えぬ翡翠色で若干つり目だが目つきは穏やか。服装は彼女がハイユラウ家の出身であることを表すダン=ラ=ハン帝国時代の女帝近衛兵デザインの帽子を被っており、招民院の制式のものと女帝近衛兵のものをミックスしたような軍服を着ている。そのため、招民院軍服に見られるチャグペを着用していない。どちらも青色系統で、くすんだ黄金色の装飾がなされている。両足は招民院らしいアシンメトリーなファッションを踏襲しており、左足は太ももまで覆う招民院ニーソ。右足は膝から下を布でぐるぐる巻きにしている。父の形見である軍刀をほぼ常に身につけている。詰襟の前側と後ろ側に二つ、鞘を繋げる紐のストラップがある。噂によると、就寝時に軍刀を鞘ごと取り外して抱き枕のように抱えないと寝れないと言われているが……?
 軍人畑で育ったシチュファーンだが、ジェーフィヤとは気が合う部分があり総督と副総督という立場にありながらも親友同士である。シチュファーンは「軍人の世界で紅一点」であり、ジェーフィヤは「貴族の世界で一人だけ軍人を目指した人」であることから、お互いに親近感を持つことができたのだろう。また、シチュファーンは迷子になったセレーナを保護し司令部に連れ帰ったところ、セレーナの戦術、戦略の類稀なる才能を見出した。司令部に協力するよう説得したところ、セレーナはシチュファーンの虜になってしまったようだ。しかしシチュファーンは相変わらず今にも爆発しそうなほどに奥手なセレーナの前でも紳士的な振る舞いをするので、ある意味鬼畜と言えよう。

ラニェンシャーチ(シャ=ユシ=ネ=ラニェンシャーチ)

「にゅひひ~、まとめて炙り焼きにしてあげる!」
 ニーネン=シャプチ招民院軍部シャグマ=ラゴン陸戦軍の将軍。その正体はニーネン=シャプチ政府謹製の人工獣人。100年に1度とも1000年に1度ともいえる戦略・戦術に関する天才的な素質を持っているとされ、「呼び戻されたタヴタイユ」の異名を持つ。その素質を軍部では「凄まじいほどの攻撃性」と評価している通り、追撃戦や殲滅戦など「攻める戦い」に関して右に出るものはいない。元々は一兵士としてかの悪名高き「第38部隊(イスピーダ)」の部隊長だったが、瞬く間に戦闘式の実力を認められて昇進した叩き上げの将軍でもある。
 ラグマウ総督府最年少。地球年齢12~14歳くらいの見た目で、目は丸くややたれ目。虹彩は赤っぽい茶色。髪は橙色でシチャインピルチがつけているような名称未定の赤い髪留めでサイドテールにしており、イプカのケモ耳をつけている。犬歯があり、袋などが開けられない時はこれで噛みちぎっている。服装は招民院制服を改造したもので、襟は小さめでチャグペは白でなく赤。結び目のところに白いモコモコしたものを身につけている。七分袖だが半袖になるようにまくっており、裏が白くなっているので袖先は白い裏地が見えている。後ろ身頃(シャツの後ろ側の下端)から前身頃(シャツの前側の下端)にかけて白いモコモコに覆われているが、へその下の部分だけそれがなくなって三角形の縁になっている。また、ズボンはシチュファーンのものと似ており、左足を招民院ニーソ、右足の膝から下を布でぐるぐる巻きにしている。彼女のそれと異なる点は、腰の左側だけをスカートのようなものが覆っており、あたかも「左はスカート、右はズボン」のような服装になっている。
 無邪気で好奇心旺盛。純粋に追い詰めることへの喜びや破壊衝動で軍を指揮している。それゆえに残酷、残忍な部分もあるため、周囲の人間を辟易させることもあるが、人懐っこいところもある。元上司、現部下のエナテルチとは犬猿の仲である。ラニェンシャーチは自由奔放、対するエナテルチは几帳面と正反対の性格からラグマウ総督府内ではよく二人のケンカを見ることができる。とはいうものの、案外相性は抜群のようで、二人が指揮すると互いの弱点を補い合うことができる。彼女とはケンカばかりしているがそれゆえ一緒にいる時間も長いので、「実は二人は仲良しなのかもしれない」とラグマウ総督府のメンバーからは暖かい視線を向けられているという。碧水の翼団のメンバーであるアニャムとビェーリと面識があり、アニャムは部隊メンバーとして当時のアニャムを知っている数少ない人物。むしろアニャムの性格をねじ曲げてしまった張本人であるという説もある。ビェーリとはアニャムほど接する機会がなかったが、反光子レーザー砲の試験運用の時など二、三回程度は会ったことがある。軍指揮官として製造された人工獣人の彼女だが、実は普通の生活に憧れており、とある少女からもらったぬいぐるみを大切にしているという乙女な設定もある。口癖は「にゅひひ~」。

エナテルチ(ジャフーグ=タ=ヤナ=イレ=エナテルチ)

「はいっ!新秩序にかけて必ずや平定いたしますっ!」
 総督府の治安憲兵をまとめている平定長官。普段は将官としてデスクワークをしていることが多いが、かの有名な暗殺部隊「第38部隊(イスピーダ)」を私兵として率いることもある。軍指揮官としては「防衛戦及び撤退戦の素質がある」と評価されている。新兵器をいきなり植民地政府軍に使用したり、植民地政府軍の捕虜を強制労働で何百人も餓死させたりするなど、目的のために手段を選ばないところがあり、情け容赦のない人物でもある。そのため、軍内部では「ラニェンシャーチに負けず劣らずの鬼畜」とも言われており、かなり危険な人物として認識されている。
 髪型はもみあげの部分がロングヘアー並に長いが、後ろ髪はショートヘア。癖で耳の後ろの髪がはねている。目はたれ目でもなくつり目でもないデフォルト系の目だが若干ジト目らしさがある。上着は、パハニヴィエ系またはネグエ系の伝統衣装のような長くて幅の広い袖が特徴で、胸の部分はスーツのように広く開いており襟がついている。身頃もスーツのように丸く湾曲しており、袖の模様を除いて全体的に黒一色。シャツは二色の線になっている幅広の襟が特徴で、ボタンではなくチャックになっているもの。スカートもスーツのようにプリーツの入っていないもので、左側に切れ込みが入っている。靴下は黒のハイソックス。全体的に招民院の軍人とはかけ離れた服装になっている。
 几帳面な性格で、コツコツとなにかをすることが好き。元部下で現上司のラニェンシャーチを一方的に嫌っているつもりなのだが、仲が悪すぎて逆に仲良しだと思われている。元々は招民院の保守派の人間だったが、その凛とした立ち振る舞いや冷静沈着な指揮を見てジェーフィヤにすっかり惚れ込んでいる。しかし、本人のお堅い性格が災いして彼女の前ではアガりっぱなしなので、なかなかお近づきになれず悶々としている。なお、当の本人であるジェーフィヤは彼女に尊敬の眼差しを向けられていると勘違いしている。また、碧水の翼団のアニャムとビェーリとは面識があり、二人の元上司。アニャムとは「第38部隊(イスピーダ)」の指揮官として、ビェーリとは反光子レーザー砲試験教導部隊の指揮官として、それぞれ二人に命令を下していた。

セレーナ(セレーナ・ヴィ・ヴェイルストレーム)

「ふぇぇ……ここはどこ~……?」
 ニーネン=シャプチでも知名度があるロフィルナ人傭兵将校のヴェイルストレーム将軍の一人娘。留学のためにシャグマ=ラゴン星の学園都市マグチ=ラ=グヤームに向かうことになっていたが、気がついたら迷子に……。留学の目的は軍事学をさらに深めるためであった。「軍事学以外はまるっきりダメ」とよく言われるが、軍事力の素質はその他のダメさに比して余りあるものであり、優れた決断力と計算高さを持つ。指揮を取る時だけしっかり者な性格に変わるため「二重人格なのではないか」と疑われている。歴代の名将を尊敬しており、指揮を取る時は必ず「あの名将ならどうするか」を考えており、その状況に応じて一番優れた行動を取る。大宇宙連合会議諸国のあらゆる戦争を網羅していることや、地図や得た情報だけで戦場を詳細にイメージできる能力を持っている。しかし、極度の方向音痴なので実際に戦場を歩くことはできない。むしろ部下に制止される。後にジェーフィヤやシチュファーンを超える作戦立案能力で徐々に劣勢となったシャグマ=ラゴン戦線を驚異的なまでの維持能力で立て直した功績は後年大宇宙諸国軍部に高く評価された。
 明るく薄い色金髪で背中にかかる後ろ髪を二つに分けて結んでいる。頭の赤と白の水玉模様の大きなリボンが目立つ。目はたれ目ながら丸く、虹彩は鮮やかな青。読書をしすぎたせいかやや近眼でメガネをかけている。服装はロフィルナの貴族らしいクラシカルなドレス風。ピンクの下地に白色の装飾という色合いのため、ロリータファッション風でもあり、スカート及び袖、身頃、裾にはフリルが施されているが、胸元にワイシャツが覗かせているあたり将校の娘らしさを物語っている。
 控えめで大人しい子。純粋なところがあり、冗談を間に受けやすい。ドジっぽく極度の方向音痴で炊事洗濯もできない。さらに芸術的センスは壊滅的。絵を描かせても彫刻を彫らせても異形の怪物が生まれる。そのため、軍事以外のことをやらせようとすると思わぬ事故につながる危険性がある。口癖は「ふぇぇ……」。迷子になった時、シチュファーンがまるでお姫様のように丁重に接してくれたことから惚れ込んでしまい、以降シチュファーンと話す時は奥手な性格ゆえになかなか会話が続かない。しかもシチュファーンは相変わらず紳士なので終始アガりっぱなしになってしまっている。

招民院シャグマ=ラゴン方面軍第一護衛艦隊「エナトラート=クタ=プナイユート」

 本国からシャグマ=ラゴンに派遣された主力艦隊。当時最新鋭のノクトローチェム級主力戦艦8隻他を率いていた。
 初期は本国政府側で輸送船の撃墜など兵站攻撃を担っていたものの、ヴァルエルク軍やエルミア軍との艦隊戦で消耗し、当分の間シャグマ=ラゴン星の宇宙港に帰港し修理することとなる。この間に提督ニーレンヴァーグとシチャインピルチが対談。人員輸送、会談のための公式な会場として碧水の翼団に協力するようになり、本国政府との通信を絶ち、平和のための象徴的武力としてサクトマンク無血革命を支えた。
 戦後、アイプゴン自治国が建国されると艦隊は国軍の最重要ポジションとして位置づけられ、国防の中核として生まれ変わることとなった。

ニーレンヴァーグ(シャ=シュラー=タ=ニーレンヴァーグ)

「艦隊各艦に次ぐ。 目標敵艦隊、相対距離15000、船体回転速20、全門斉射」
 招民院シャグマ=ラゴン方面軍第一護衛艦隊「エナトラート=クタ=プナイユート(エナトラートの偉大なるプナイユ)」、通称「エナトラート艦隊」の総指揮を取る少女。階級は提督。勇猛果敢かつ正々堂々とした立ち振る舞いでありながら、超能力者ばりの危機回避能力を持つニーネン=シャプチ屈指の武人。その正体は第3期計画「パッシェ=ラ=シャプチ(シャプチの番人)」で生み出された優秀な人工獣人である。妹のエルファートはニーレンヴァーグの側近「近衛星衛隊」の隊長だったが、シャグマ=ラゴン到着直前に大喧嘩してしまい事実上の家出状態。ニーレンヴァーグはその行方を案じている。
 幼少期から国家の監視下で厳しい訓練や教育を受けた経緯があるため、あらゆることに厳格。指揮下の兵士たちのことを大切にしている部分も兼ね備えており、実は面倒見の良い人。凛とした表情で指揮をするニーレンヴァーグだが、表情には現れない熱血さがあり、自分の思っていることを包み隠さず言うので、自分が思っている以上に人を傷つけてしまうこともある。
 趣味は意外なことに「妹のエルファートに可愛い服を着せること」。着せ替え人形さながら似合う服を買ってきてはエルファートに着せるので、艦内の彼女の部屋だけでも100着以上の着替えがクローゼットに詰まっている。妹のエルファートはたまに恥ずかしい服を買ってくるので内心嫌だと思いながらも、ニーレンヴァーグが嬉しそうにするので仕方なく付き合ってあげているという。なお、ニーレンヴァーグは終始仏頂面なため、表情だけ見ても傍目にはわからないと言われている。もしかすると、姉妹にだけはほんの僅かな表情の変化を感じ取れるのかもしれない。勇敢とも無謀とも言える名将クラージェはしばしば無断出撃を行うなど、ニーレンヴァーグにとっては頭痛の種になっている。また、クラージェは新米パイロットの愛弟子サリョーを親しみを込めて「番犬」と呼ぶので、「パッシェ=ラ=シャプチ(シャプチの番人)」で製造されたニーレンヴァーグは若干ピクっとしてしまう(「番犬」は「番人」と同じ「パッシェ(passhe)」)。クラージェの副官であるミルミューンを高く評価しており、次期将軍として期待している節があるようだ。

クラージェ(スヮーファウ=イレ=ライエンテルチ=クラージェ)

「ハッハッハ! 細かいこたぁ気にすんな! なぁに、後は俺に任せろ!」
 エナトラート艦隊に所属する叩き上げの将軍。元々は主力戦艦(シチャンクロークチ)のエンジニアとして従軍していたが、ある時欠員から急遽艦載機パイロットとして出撃したことをきっかけに艦載機エースパイロットになった人物。若くして「クラージェ戦法」と呼ばれる艦載機戦術を編み出し有名になった。現在はニーレンヴァーグの片腕としてエナトラート艦隊を支える一将軍だが、一戦闘機乗りとしての腕はまだ衰えておらず、航空部隊長として航空戦に参加することもある。
 性格は豪快かつ寛大。一人称は「俺」であることも相まって男勝りなところがあり、その勇敢さは招民院軍部の中でもピカイチ。軍規に縛られない自由な性格で、部下に対しては友達のように接することから、多くの部下に慕われている。しかし、その性格が高じてやや無謀なところが目立ち、何度も危険な目に遭っているので、ニーレンヴァーグや副官のミルミューンにとっては気の休まらない存在である。派手な乱戦を好み、敵味方が入り乱れた戦闘では一度も負けたことがない。
 クラージェは出撃すると決めたら何があっても聞かないところやさらに実際に活躍してしまうところがあるため、上司のニーレンヴァーグはクラージェに対してあまり強く叱ることができない。クラージェが将軍になりたての頃はよく喧嘩していたこともあった。しかし、現在ではニーレンヴァーグは「自分にはない現場単位で戦況を変えるチカラ」を持っているクラージェを尊敬しており、クラージェは「自分にはないたくさんの戦術で戦況を変えるチカラ」を持っているニーレンヴァーグを尊敬しているため、意見が衝突するということはほぼない。副官のミルミューンはクラージェのブレーキ役として、自分では気づかない暴走を止めるなど活躍している。サリョーは可愛い愛弟子で、彼女に「ししょー」と呼ばれて尊敬されている。クラージェ本人も満更ではない様子で、しばしばサリョーを「番犬」と呼ぶほど師弟関係の絆は深い。

ミルミューン(サニャト=アシャ=チ=スヮー=ミルミューン)

「クラージェ将軍、無断出撃はやめてください。 今は提督の命令を待つべきです」
 エナトラート艦隊将軍クラージェの副官。主な仕事は無断出撃などの無謀な行動をするクラージェを諌めること。数少ないエナトラート艦隊創設からずっと勤務している生え抜き士官でもある。まだ艦隊指揮官としての日は浅いものの、理性的だが豪胆さも兼ね備えており、ニーレンヴァーグに次期提督を期待されている人物でもある。軍医の資格こそ取れなかったものの医療についてもある程度の知識があり、応急手当をそつなくこなす。家事も得意で、故郷セストナウの伝統料理は艦隊の名物になるほど。これだけ有能でありながら妙に人望がない部分があり、部下に尊敬されているクラージェとは対照的に「有能なはずなのになぜか慕われない」、「不人気さん」とよく兵士たちにいじられている。
 前述の通り、理性的な性格なので合理的に物事を解決しようとするところもあり、いざという時は動じない冷静さも兼ね備えている人物。家事もできる、しっかりしているなどの特徴から、かなり「おふくろ」的素質も高いとみられる。ピュアで嘘や冗談に騙されやすいところがある。クラージェに引っ掛け回されっぱなしで手の焼ける上司だと思いつつも、自分にない人望や勇敢さを尊敬しているようだ。時折、クラージェの男前なところやまっすぐな想いにキュンとしてしまうところがあり、実は結構乙女。クラージェの副官になったきっかけは、士官候補生時代にたまたま複座機の後部席に座らせる相手を探していたクラージェに出会い、後部座席に座らされたまま戦闘に突入。それ以降もクラージェに無理矢理連れられるようになった。ある時、二人が乗っていた艦載機が被弾。不時着する時にクラージェが怪我をしてしまったが、ミルミューンが応急手当をしたことで基地まで歩いて帰れたという。基地に帰ったクラージェは「どうやら俺にはお前みたいな、ちゃんと物事を見通せる人が必要みたいだな! なあ、もしよかったら、これからも俺のそばにいてくれないか?」とミルミューンを抱きしめた。このイケメンなセリフにキュンキュンしてしまったミルミューンは、それからずっとクラージェの諌め役として彼女と行動を共にしている。実はサウラ姉妹と同じ士官学校の卒業生。ビェーリとアニャムのことをよく知っている……つもりだったが、アニャムもビェーリもすっかり変わってしまっているのを見て、再会時には驚きの声を漏らしている。

サリョー(ショント=シャ=パリュー=タ=サリョー)

「ししょーししょー! 一緒に出撃しましょうよー!」
 艦載機部隊に配属されてから三ヶ月足らずでエースになったという業績を持つ凄腕新米パイロット。第一護衛艦隊の航空打撃力の中心として位置づけられるノクトローチェム第一航空隊の隊長として活躍している。このノクトローチェム航空隊はエナトラート艦隊旗艦ノクトローチェムの艦載機部隊で、艦隊随一の精鋭部隊でもある。恐ろしく幸運に恵まれた人物で、一歩間違えれば絶命の危機を何度も掻い潜っている。至近距離ワープ航法を用いて敵機を攪乱する「クラージェ戦法」を改良して、配属一ヶ月足らずで絶え間ない一撃離脱を行う「サリョー戦法」を考案した。その実力は「ししょー」と呼んで敬愛しているクラージェに「ニーネン=シャプチ全土を探しても彼女ほどのエースパイロットはいないだろうな!」と言わしめたほど。爆撃機、対艦攻撃機、戦闘機、あるいは大気圏外機、大気圏内機問わず様々な航空機を操縦することができると言われている。
 とにかくポジティブな性格であり、加えてアクティブな性格でもある。この性格は昔から変わらないが、「ししょー」であるクラージェの影響も色濃く受け継いでおり、勇敢とも無謀とも言える攻撃を繰り返したり損傷したまま出撃したりなどは日常茶飯事。小さい頃、敵機に囲まれながら戦う第二次宇宙対戦期の伝説的エース、フラシュカ=ラ=フシェーダウ=ヴァーグファルマに強い憧れを抱いていて、幼少期の頃からグライダーを自作して高層建造物の屋上から滑空するなど、いくらか無謀な挑戦を繰り返して育ってきた。航空機オタクであり、通常のパイロットでも知らないような専門知識に精通していたり、過去のエースの逸話や参加した航空戦についても暗唱できるほどに知っている。ノクトローチェム第一航空隊の他のパイロットもこの影響を受けており、航空機オタクになったりサリョーの無謀な行動に平気な顔してついていったりするようになってしまったと言われている。航空機オタク過ぎて他の艦隊クルーにドン引きされることも少なくなく、交友関係はあまり広いとは言えない。

シャグマ=ラゴン植民地政府

 シャグマ=ラゴン星の反政府運動組織。貴族支配の根絶を訴えており、真の平等と民主主義を標榜に掲げて反乱を決行。一時はラグマウ総督府に鎮圧されかかったのだが、総督府は新兵器反光子レーザー砲で植民地政府義勇軍がいたコロニーまたは市街地の住民を虐殺。この事件をきっかけに植民地政府がヴァルエルク共和国に軍事介入を要請。この軍事介入をきっかけに戦局が一変する。
 しかし、勝利間近になって代表者アルチェが発狂。突如として恐怖政治を敷き、恐怖と混乱に陥り植民地政府は機能不全となった。遂にはアルチェが暗殺され、求心力を失われ、その後は彼らに代わって碧水の翼団が活躍しシャグマ=ラゴン星の統制が回復。サクトマンク無血革命を経て植民地政府は再編され、アイプゴン自治国政府としてニーネン=シャプチ返還まで国政を執った。

アルチェ(ドフィエ=シャ=ナ=ラニル=アルチェ=イサイプ)

クナーチェ(サプニャーシ=クナーチェ)

ハウナ(リューグ=シャ=エナプタージ=フタウ=ハウナ=シャガタウ)

リューシェ(スニョーヒュト=プガート=ユーシャン=リューシェ)


国教院属シャグマ=ラゴン方面軍第四植民船団「ナイユシャシ=スワームト」

 第12次シャグマ=ラゴン大規模輸送計画に基づいて派遣された植民船団。長い船旅を終えてシャグマ=ラゴン星大気圏突入時に直掩の招民院艦隊が地上を爆撃。そのまま植民地政府義勇軍の戦闘機と大気圏内戦闘に発展。この混乱の中、数隻が被弾するものの戦闘空域を離脱。植民地政府の誘導を受け地上に全員無事のまま着陸した。
 その後は成り行きで植民地政府軍に味方することなり、兵員輸送に協力。しかし、植民地政府内での混乱で逃亡を余儀なくされ、その後シチャインピルチとの協力体制下にあったエナトラート艦隊と遭遇し保護された。
 戦後、碧水の翼団や元植民地政府幹部らに混じってアイプゴン自治国政府の礎となった。

シャネ(フネージ=ラ=ハン=カーシュ=タ=カーリチ=シャネ=イス=ニ=バシキ)

ウェルナ(リューグ=シャ=エナプタージ=フタウ=ウェルナ=ハニ)

マウリー(フラシュカ=バウ=ラ=マウリー=マウマ)

ヒャル(シチェルト=ラ=トラルト=ネ=ヒャル)

ネラウ(ダン=アニチ=ネラウ)


正教院属クナウ=ヴァリチ啓蒙庁

 シャグマ=ラゴン星系の正教院本部。ラグマウの隣町クナウ=ヴァリチに位置する。当時は本国正教院の代表的な左遷先という扱いを受けており、実際にクナウ=ヴァリチ啓蒙庁にいた人間は何か問題等で左遷されてきた人物である。
 本国政府の指示を受けて植民地政府を鎮圧するために招民院や総督府と共闘するものの、啓蒙長官ウィスグラージのイプカ好きが高じて碧水の翼団のイーグニレを誘拐してしまったことからシチャインピルチと接触、意気投合して以降は碧水の翼団に協力することになる。
 戦後はアイプゴン自治国にクナウ=ヴァリチ教会本部を設立。福祉、教育、宗教に貢献し国民の精神的支柱で有り続けた。

ウィスグラージ(ダ=パグ=ニ=プガウスミャーチ=ラ=クーナフ=クン=シャプチ=シャ=ファウ=ダ=ウィスグラージ)

エジュリー(ダ=イス=アイプゴーニ=ヒュエチュート=ラフューティエ=シャ=キ=ラニル=ネ=エジュリー)


サンチ=ラーニ(ダ=イスラガイユ=ラシェンチ=サンチ=ラーニ)


シャグマ=ラゴン開拓地学園「マグチ=ラ=グヤーム」

 シャグマ=ラゴン星の郊外のマクチに位置する私立開拓地学園。元々シャグマ=ラゴンには貴族階級専用の国立学校があったものの、低所得者層の開拓者には教育の機会が与えられていなかった。これに目をつけた初代理事長ユフィムは格安の学費で半自治的な学園都市である「マクチ=ラ=グヤーム」を設立。
 当初は「makch-la-guia^m」としていたが生徒たちが訛って「magch-la-guia^m」と発音していたために設立二日で正式名称を変更したという逸話が残されている。
 設立当初から異色の存在であるこの学園に対して「私たちの開拓統治の権利を侵害している」としてラグマウ総督府は圧力をかけていた。しかしマイペースなユフィムはこれに怖気づくようすはなく、むしろより自治的な集団を目指すようになった。
 シャグマ=ラゴン戦争勃発後は学園内の生徒たちの間で対立が発生。抗争にまで発展したが、ユフィムやトレーミャナルチらの努力で和解させることに成功。以降は戦争難民の避難所として民衆を戦火から匿った。
 アイプゴン自治国時代、そしてニーネン=シャプチに返還された後も存続し、現在では「シャグマ=ラゴン星系で最も古い学校」として指定されている。

ユフィム(ユラ=ネ=ユール=タ=ユフィム)

トレーミャナルチ(シャ=スナー=トレーミャナルチ)

ラシェル(ラシェル=マルシ)

マイユ(クラクト=マイユ)

チェコ(チェコ=アスリア)


関連項目

  • ファルガールズ - アットウィキで一番早く作られた大宇宙ガールズシリーズの記事。政治関係者が多いのが特徴。
  • クレデリアガールズ - 三番目に登場した大宇宙ガールズシリーズの記事。戦闘が得意なアイドル集団という位置づけ。