プルゴー・シャ=ウマン(
檀語:
prgou-sha-umang)は、プルゴーの樹液を練って固めて香料や甘味料などで味付けした菓子である。
主に
ニーネン=シャプチで親しまれている菓子だが、薬草のような独特の風味があるため好き嫌いは分かれる。
概要
プルゴー・シャ=ウマンとはダン=ラ=ハン語で「固体のプルゴー」という意味である。その名前が示す通り、プルゴー・シャ=ウマンは非常に硬いキャンディとして知られる。多少の成分の差異こそあるが、固めた樹液という意味では琥珀と大差ないので、奥歯で噛み砕こうとすると歯が欠けるなどするので注意を要する。ニーネン=シャプチ国外ではしばしばこのプルゴー・シャ=ウマンで釘を打つ映像がこの飴の不味さを酷評する内容と共に放送されることがあるほどである。
プルゴー・シャ=ウマンはニーネン=シャプチの伝統的なお菓子としてご当地プルゴー・シャ=ウマンが各地の土産物屋で売っていることがあるが、近年では好きな人以外はあまり口にしなくなりつつあり、また、高齢者が好む傾向がある。
種類
プルゴー・シャ=ウマンの味や硬さはニーネン=シャプチの各地域でばらつきがある。ニーネン=シャプチ政府元老院プルゴー・シャ=ウマン振興委員会によれば、「プルゴーの樹液から作った、もしくは樹液を50%以上含有するキャンディ菓子」かつ「何らかの香味成分または甘味料を添加しているキャンディ菓子」が「プルゴー・シャ=ウマン」と名乗ることができる。そうでない菓子を「プルゴー・シャ=ウマン」の名称で販売する個人経営者は当局の尋問を受けるのが通例である。
主にプルゴー・シャ=ウマンには以下の種類がある。
名称 |
産地 |
特徴 |
ガールン=ニェル |
チャグマ=ダプラ |
タルニ地方の伝統的なプルゴー・シャ=ウマン。 香味成分がなく、りんご味でサクサクとした食感が特徴 |
マフ・シャ=ウマン |
チャグマ=ダプラ |
動物の頭を模しているプルゴー・シャ=ウマン。 一時期密猟した獣肉を成分としたため問題になった |
ネルカ=ファウ |
ジャフーグ |
「首都ファウの夜」をイメージして作られたプルゴー・シャ=ウマン。 乳成分とコーヒー成分を含み、ほろ苦い |
シュトム=ネルヴジェジ |
プダージ |
研究と工業の居住星プダージをイメージして作られたプルゴー・シャ=ウマン。 人工着色料で色付けされた38種類の色合いが特徴 |
チェディシャム |
シ=ギーラム |
チェディシの好んだ味付けと言われる伝統的なレシピで作られたプルゴー・シャ=ウマン。 チェディシ研究家が当時の一般的なプルゴー・シャ=ウマンを再現したものが元になっている |
サナイユ |
マウニ、ラーニ |
シャグマ=ラゴン星系のラーニとマウニで売られているプルゴー・シャ=ウマン。 「(サナイユ(聖女)」をイメージした酸っぱくてほのかに甘い味付けが特徴 |
トリビア
- アース連邦では「龍角散のど飴に似た味がする」と言及される。ただし龍角散のど飴は噛み砕いても歯は欠けない。
- 世の中には強靭な顎と歯に恵まれた人間がおり、プルゴー・シャ=ウマンを噛み砕くことができる者がいるとされる。
プルゴー飴が好きな人
天命の人。チェディシ教の開祖。スワーシャカーチェ集約神教設立者。国教院設立者。初代融和党党首。初代臨時宰相。
プルゴー・シャ=ウマンに特別な思い入れのある人物。
第53代星衛主席。カーリチ教のオラム(宗教指導者)。
プルゴー・シャ=ウマンをトレーミャナルチにあげる優しさを持つ。
第55代星衛主席。セティスカトールプ戦犯。かつてはニーネン=シャプチで一番有害な男。現在では一番無害な男
好物としてプルゴー・シャ=ウマンを挙げている。
シャグマ=ラゴン開拓地学園「マグチ=ラ=グヤーム」理事長。トレーミャナルチと非常に親しい。
なぜかプルゴー・シャ=ウマンをずっと口の中に入れていた女性。
プルゴー飴が嫌いな人
招民院遠星系軍救援試験教導艦隊「アランダイ」陸戦軍将軍(
アクース内戦)、招民院遠星系第六艦隊陸戦隊将軍(
マーカス内戦)、シャグマ=ラゴン開拓地学園「マグチ=ラ=グヤーム」校長のヤームのニーネン=ラフェウのミュンシャ女性。
そこまで嫌いだったわけではないが、サンシャンマヒャパがプルゴー・シャ=ウマンをあげようとすると毎回断っていた。
関連項目
最終更新:2020年06月05日 16:48