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野球知識のQ&A」(2023/02/09 (木) 21:40:32) の最新版変更点

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*&this_page() ---- #image(https://i.imgur.com/RrEXIEo.png,width=615,height=105) #contents(fromhere=true) 彡(-)(-)「今日は贔屓が雨天中止でやることがないわ…」 (´・ω・`)「お兄ちゃんもしかして暇なのかな?」 彡(●)(●) 「ワイの事暇人みたいに言うなや!」 (´・ω・`)(ヒエッ…) (´・ω・`)「ハ、ハチナイやっててOPSとかRCとか良くわからないんだけど教えて欲しいな…」 彡(゚)(゚)「ファッ!?そんなことも知らんでワイにハチナイ勧めたんか!?しゃーない、今回はワイが特別に野球のこと教えたる!」 (´・ω・`)(急に元気になったね…) *野手指標について **打率と出塁率 (´・ω・`)「早速OPSについて教えてよ」 彡(゚)(゚)「原ちゃん焦ったらアカン。物事には順序ってもんがあるんや。&bold(){OPSの前に出塁率と長打率について学んで知らなアカン}のや。 彡(゚)(゚)「原ちゃんは打率と出塁率ってなんだかわかるか?」 (´・ω・`)「う~ん、打率がヒットを打った割合ってことは知っているんだけど違いが良くわからないんだよね」 彡(゚)(゚)「定義を数式で表現するとそれぞれ &bold(){打率 = 安打÷打数} &bold(){出塁率 = (安打 + 四球 + 死球) ÷ (打数 + 四球 + 死球 + 犠飛)} で表されるんや。安打ってのはヒット、四球はフォアボール、犠飛は犠牲フライのことやな。死球(デッドボール)を投げる子はハチナイにおらんから死球については割愛するで。 ところで打数と打席の関係は &bold(){打数 = 打席 - (四球 + 死球) - (犠打 + 犠飛) - (打撃妨害 + 走塁妨害) } になっとる。妨害は現実のやきうだと語り草になるガバプレーだけどハチナイにはないから無視できる。犠打も戦術を押さないと出てこないしまずもって使うことはないやろな。 要は「打数 = 打席 - 四球 - 犠飛」 ということになるんやな。 数式をざっと言い換えると &bold(){打率 = (安打)÷(打席 - 四球 - 犠飛)} &bold(){出塁率 = (安打 + 四球) ÷ (打席)} に変形できるから、 &bold(){打率は四球と犠飛を&color(red){除いた}時の&color(red){ヒットを打った割合}} &bold(){出塁率は四球と犠飛を&color(red){含めた}時にヒットなり四球なりで&color(red){出塁した割合}} なんやな」 もっといえば &bold(){出塁率は"アウトにならない確率"} ともいえるんやね。出塁率は分母が打席になるから諸々の計算が簡単で意味も分かりやすい。 やきうは3個アウトを取られない限り攻撃し続けられるから、 ビル=ジェイムズていうアメリカのおっちゃんは『出塁率こそ本質的な数字』とか云ってたりするな」 彡(゚)(゚)「数式だけじゃわかりにくいやろから具体例を出そうか、有原が打数:100、四球:15、安打:30、犠飛:5、死球:0の時の打率と出塁率は分かるか?」 (´・ω・`)「ええと… 打率は安打30÷打数100=0.300 出塁率は(安打30+四球15+死球0)÷(打数100+四球15+死球0+犠飛5)=45÷120=0.375 かな?」 彡(^)(^)「その通りやな!ハチナイで120打席で15も四球がある訳ないんやけどな…」 **長打率 彡(゚)(゚)「じゃあ長打率ってのは知っとるか?」 (´・ω・`)「あっ!それは知ってるよ!これのことでしょ? &ref(https://i.imgur.com/LwJqQlN.png) 」 彡(゚)(゚)「&bold(){それはよくある&color(red){間違い}やな。長打率ってのは長打を打つ確率ではないんやで。} 長打率ってのは &bold(){長打率 = 塁打÷打数} &bold(){塁打 = 単打の本数×1 + 二塁打の本数×2 + 三塁打の本数×3 + 本塁打の本数×4} で表されるんや。 」 (´・ω・`)「ええと…?単打よりも本塁打が評価される割合ってことなのかな?」 彡(゚)(゚)「そういうことや。最大で4.000と1.000を超える数値を取ることを考えると割合ではなく加重平均なんやろな。&bold(){この数値が高いバッターほど、一般的に打席に入った時長打を期待できると考えてええやろな}」 彡(゚)(゚)「こっちも具体例をあげてみようか、例えばさっきの有原の打数100の内訳が単打20本、二塁打8本、三塁打0本、HR2本打った時の長打率は分かるか?」 (´・ω・`)「ええと(単打20×1 + 二塁打8×2 + 三塁打0×3 + HR2×4) ÷ 打数100 = 44÷100 = 0.440かな…?」 彡(^)(^)「飲みこみがええな!その通りやな!」 **OPS 彡(゚)(゚)「それじゃあお待ちかねのOPSに行こうか」 (´・ω・`)(ワクワク) 彡(゚)(゚)「OPSってのは &color(red){&bold(){OPS = 出塁率 + 長打率}} ってことや」 (´・ω・`)「それだけ…!?」 彡(゚)(゚)「それだけや。出塁率と長打率の有原の例でいうとOPS=出塁率0.375+長打率0.440=0.815になるな」 (´・ω・`)「&bold(){お手軽に}計算できるんだね」 彡(゚)(゚)「それがOPSのええとこやな。それでいて&bold(){長打と出塁という打撃の主要な能力を評価できる}んや」 (´・ω・`)「じゃあ、野手はこれだけを見ればいいんだね!」 彡(゚)(゚)「それは違うで。&bold(){OPSは便利な指標やが、表現しきれていない部分もある。}進塁能力とかやな」 (´・ω・`)「進塁能力?」 彡(゚)(゚)「そうや。例えば盗塁とか足に関する部分やな。それはハチナイで表示される指標だとRCが進塁能力を含めたものになってるで」 彡(゚)(゚)「それから、OPSは得点力と相関する部分はあるんやけど、点数のスケールになっとらんから必ずしも得点とは直結しないんやな。 OPSが大きいほうが打つ選手なのはわかりやすいんやけど、じゃあ何点得点を増やせるかどうかはわからないんや。 彡(゚)(゚)「セイバーメトリクスの名映画『マネーボール』ではイェール大卒のギークがこんなとこを言ってるんや &bold(){『球団は選手を買うのではありません、勝利を買うべきなのです』} 優勝するにはいくつ勝利できるかが大事で、試合に勝つにはじゃあ得点をいくつ増やせばいいかが明確にわからないといけないんやな。 せやからOPSはその場でパパっと計算できる手軽さはあんねんけど、その分厳密さを欠くところがあるから最近は使われないらしいな。詳しくは得点期待値、wOBAとかでググってみてくれな」 (´・ω・`)「へ~(無関心)。次はRCについて教えてよ」 彡(゚)(゚)「わかったで」 **RC 彡(゚)(゚)「RCは何度か改良が加えられたが、この指標の基本は&color(red){(出塁能力A × 進塁能力B)÷ 出塁機会C}を基に構成されている。[1] A = 安打 + (四球 + 死球) - 盗塁死 - 併殺打 B = 塁打 + 0.26 ×(四球 + 死球) + 0.53 ×(犠飛 + 犠打) + 0.64 × 盗塁 - 0.03 × 三振 C = 打数 + (四球 + 死球) + (犠飛 + 犠打) &bold(){RC = (A + 2.4C) × (B + 3C) ÷ 9C - 0.9C} ってことやな」 (´・ω・`)「サンキュー[[wikipedia>https://en.wikipedia.org/wiki/Runs_created]]ニキ」 彡(゚)(゚)「最初は&bold(){RC Basic=(安打+四球)× 塁打 ÷(打数+四球)}だったんやな。もともとRCはチームの総得点を考える式だったんや。 このBasicの式をざっと変形すると&color(red){RC = 出塁率 × 長打率 × 打数}という構造になっとるな。出塁したランナーが生還すると得点になるやきうの仕組みを考えたんやね。 ただこのRCはちょっとイカれてるところがあって、わかりやすいところだと(ソロ)ホームラン1本だけを代入すると4点だの0.4点だのちゃんとした点数が出てこないんやね。ホームランはいつだって1点必ず入るもんな。 これを解消し、本塁打は本塁打だけで評価したBsRっていう非常によくできた指標がある。BsRも打ちすぎるチームにはちょっと挙動がおかしくなるらしいが、現状の指標では一番よくできた得点推定式やな。 RCはよくできた指標やったけど、残念ながら今は基本的にはBsRを使っとけばええんやないかな。 トム・タンゴは『[[RCは死んだ.BsRが今や>http://www.tangotiger.net/rc3.html]]』といっとる。 彡(゚)(゚)「こんなヤヤコシイ式になっとるのは 「RCを調べたいバッターと平均的なバッター8人で打線を組み、その総得点から平均的なバッター8人の得点創出を引いてRCを求める」 という回りくどいことをしとるんやな。 出塁×進塁の2乗で数字が大きくなるから、調べたいバッターがレジェンドクラスのぶっ壊れだと数字が乖離しちゃうんやね。」 彡(゚)(゚)「RCがOPSよりもいいところは、単位が点数で出てくることと、やきうの得点の仕組みを反映しとるから連打がちゃんと影響されることやな」 (´・ω・`)「そうなるとRCの計算自体は面倒くさそうだけど自分で計算するわけじゃないし、&bold(){RCが総合的な得点能力を表すならOPSなんていらなくない?}」 彡(゚)(゚)「それもまた&bold(){正しくない}考え方やろな。RCは打席の結果を積み重ねた指標であって出場試合数や打順による打席機会の差が当然出てくるから、ぱっと個人間の比較はできへんやろな。 一方でOPSは割合と平均値の合計やから個人の比較は簡単や。得点創出を比較したいだとか、どっちのほうが打ちやすそうかを考えたいだとか状況に応じて&color(red){RCとOPSを使い分ける}ことが必要になってくるやろなぁ」 (´・ω・`)「ああああああああああああ(〆の一言)」 **打席結果の意味 #image(https://imgur.com/mjGEVOn.png,,height=450,inline,https://imgur.com/mjGEVOn.png,blank) (見やすさ重視で大きめやで。すまんな。あと、筆者の対戦相手高校名は隠してあるで) (´・ω・`)「打席結果ってのは何?なんとなくわかるんだけど。あと略し方」 彡(゚)(゚)「略し方は後で説明するとして、&bold(){要は誰がいつどの場面でどんな打席結果を残したかがひと目で分かる}んや。 例えば4回に永井、すずわかの2連打から河北に3ラン打たれて白囲みの3打点が記録されてるし、5回には有原、泉田で1点。ひとつ飛んで永井が打って白で囲った1が記録されてるのが分かるで」 (´・ω・`)「じゃあ2回の黒囲みは?」 彡(゚)(゚)「エラーによる得点やね。普通に取っていればアウトにできたはずのプレーをエラーして献上しとるから打点は付かないんや。(しっかし2回もエラーするとか外野ガバガバやなこの高校……)」 (´・ω・`)「打点?得点?」 彡(゚)(゚)「そこからか…… ***打点とは &bold(){ヒット}、スクイズ、犠牲フライ、内野ゴロ、野手選択(FC)&bold(){によって走者がホームに還ってきたり}、&bold(){満塁から四死球}、打撃妨害、走塁妨害&bold(){で打者に1塁への進塁を与えられて3塁走者がホームに還ってきた時に打者に記録される}んや。ダブルプレーの間の得点時には記録されないから注意やで。&color(lightgray){(打点つかないはずなのに白囲みのことがあるのはどうして…)} 基本的にランナーがいっぱいおったらたくさんつきやすい記録やな。今岡(阪神→ロッテ)みたいなおかしなことやっとる(褒め言葉)選手が出てくるのも見どころやね。 悪く言えば1番打者はたいていランナーなしだからクリーンナップより打点がつきにくい、みたいに打順によって有利不利があるわな。セイバー党に言わせれば他人に依存するうんち指標らしいで。 因みにハチナイ世界では打撃・走塁・守備妨害は存在せんから線犯は起こり得ないで。フィールダースチョイスも記録されへんな。 エラーをしたとしても打点が与えられる場合もあるにはあるが……。ハチナイ世界ではないやろな。どんな野球ゲームもそんなんないし…… ***得点とは &bold(){本塁に還ってきた回数}や。簡単やろ?」 //(´・ω・`)「なるほどね。でも、5回の2得点ちょっとおかしくない?安打3つで2点って……」 //彡(゚)(゚)「ハチナイ世界での打席結果は2塁打と3塁打は表示されないんや。そこは察するしかあらへん。元々鈍足美食組が安打で1塁からホームに還ってくるようなゲームやから大目に見るんや」 //(6/7のアプデでサイレント修正されて&bold(){2塁打3塁打がわかるようになった}で!おそない…?) (´・ω・`)「ふーん。あ。あと略し方なんだけど」 彡(゚)(゚)「ちょっとまっててな。一応ハチナイ世界でしか起こらん事しか書かへんで。 三振・・・言うまでも無いな。みのさんも空振りも一緒やで。他ゲームだと区別あったりするけどな。 飛・・・フライの事やな。飛の前に守備位置が書いてあるから中飛だとセンターフライ、一飛だとファーストフライやな。なおファールフライは一般的には邪飛と書いてキャッチャーフライなら捕邪飛となるんやけど……ハチナイ世界はファールフライも普通のフライも一緒の扱いみたいやね。 直・・・ライナーの事。フライとライナーの区別は若干曖昧だけどそこは気分やで。 失・・・エラーの事。悪送球なのかポローなのかは察してあげてな。 安・・・ヒットの事。2塁打は二、3塁打は三のように安が漢数字に変わるで。 本・・・本塁打の事。ランニングホームランは走本とも書くで。 四球・・・説明はいらんな 併殺・・・言うまでも無い。これまた別ゲームで4-6-3だと二併打とかで併殺の起点を頭に持ってきたりするで。なのでハチナイ世界では4-6-3なのか6-4-3なのか、はたまた5-4-3なのかは察してな。&font(l,#CCCCCC){面倒くさかったんやろなぁ……} 気付いてると思うが、基本的に頭に守備位置、ケツに結果があってそれを合わせた形になるんやな。ひと目で分かれば原ちゃんも立派なやきう民やで!」 (´・ω・`)「あっはい……」 ***猛打賞とは (´・ω・`)「猛打賞ってのは何?」 彡(゚)(゚)「一選手が一試合で3本以上ヒットを打ったことやで。上の画像だと三番ショートの星原がこの試合で三本ヒットを打ってるやろ。こっちのチームだと星原だけが猛打賞やな。ちなみにNPBだと焼肉屋の食券などがスポンサーから猛打賞記録の選手に送られてるで」 *投手成績について #image(https://imgur.com/3nKlpBi.png,,height=450,inline,https://imgur.com/3nKlpBi.png,blank) ※画像投稿者注:投手:SSR蝶野崎 ポテ:オールA 凸:0 スキル・才能:MAX TP:4/lv.3         捕手:SR月近藤 ポテ:肩・リードS 凸:ミミパパ走 スキル・才能:MAX TP:5/lv.1 ※画像のリクエストあったらコメントで言ってな。なるべく沿う形にはするで 投球回・・・イニング数のこと。6回投げきってそこから2つしかアウトを取れなかった(=7回終了まで完全に投げきってない)ときは6 2/3と書く 打者数・・・対戦した打者の数。四死球だろうがエラーだろうが必ず記録される 被安打・・・浴びたヒットの数。これを0で9回投げきるのが先発投手の夢であり目標である 被本打・・・&bold(){浴びた本塁打の数。これが多いと飛翔と呼ばれる。}(例:成瀬(ロッテ→ヤクルト→オリックス)・岸(西武→楽天)・上原(巨人→MLB→巨人)  画像では&bold(){ジャイロ野崎なので打者に(HRを)飛ばされ自分も(HRを)飛ばす稀有な投手}(例:吉見祐治(横浜→ロッテ→阪神))&bold(){になっている} 奪三振・・・奪った三振の数。ハチナイ世界では振り逃げが存在しないが実際には振り逃げによる三振も記録される 与四球・・・与えたフォアボールの数。&bold(){ある意味ノーコン指標} 失点・・・相手に与えた点数。&bold(){失点数は必ず相手の得点数と一致する} 自責点・・・失点のうち投手の責任とみなされた点数。&bold(){失点と一致しない場合がある(ただし失点を上回ることはない)}。詳しくは下記参照。(2019/10/8より部室にて確認可能) 防御率・・・その投手が1試合(9イニング)投げたとき何点取られるかの目安。投手の総合力を示す古典的な指標として最もよく用いられる。詳しくは下記参照。(2019/10/8より部室にて確認可能) (´・ω・`)「とうとうお兄ちゃんが待ち焦がれてた投手成績が部室で見られるようになったね」 彡(゚)(゚)「やったで原ちゃん!アカツキはようやっとる。これでワイもしのカスの防御率を眺められるわ」 (´・ω・`)「防御率は聞いたことあるけど、その左の失点と自責点の違いは何?なんだか失点の方が多いみたいだけど…」 彡(゚)(゚)「(さてはこいつの守備陣ガバガバやな…)確かにそれについては説明が必要やな。ちょっと複雑な話になるけど頑張ってついてきてクレメンス」 **失点と自責点 彡(゚)(゚)「簡単に言うと失点は&bold(){その投手が投げているときに出たランナー}がホームに帰ってきた数、自責点は&bold(){その投手の責任で出したランナー}がホームに帰ってきた数や」 (´・ω・`)「?????」 彡(゚)(゚)「&infobox(title=上の打席結果の例,trigger=hover,size=small,url=https://i.imgur.com/mjGEVOn.png){}をもとに計算してみよか。注目すべきは2回や。この回は味方のエラーでランナーが出塁。その後ヒットを打たれるも続く2人を打ち取って2アウト。その後またまた味方のエラーでランナーが生還して1点を失うわけやが…」 (´・ω・`)「とりあえず失点は1だよね?」 彡(゚)(゚)「せやで。しかしこのランナーは味方のエラーによって出たランナーや。&bold(){エラーがなければ出ていなかったランナー}やから、このランナーは&bold(){投手の責任には問われない}んや。結果ランナーは生還してしまったけど、投手の自責点は0となるわけや」 (´・ω・`)「野手のエラーとかが絡むと自責点がつかない場面があるんだね」 (´・ω・`)「じゃあさ、もし最初のエラーの後のランナーがその後帰ってきてたら投手の自責点になるの?これはヒットを打たれて出たランナーだから立派な投手の責任だよね」 彡(゚)(゚)「たしかに2人めのランナー自体は投手の責任なんやが…仮にこのランナーが帰ってきても自責点はつかないんや」 (´・ω・`)「??????????」 彡(゚)(゚)「注目すべきはヒットの後の2人のバッターや。この2人はいずれもアウトになっとる。ということは、もし&bold(){最初のエラーが無ければ3アウトでチェンジ}になってたはずなんや。こうなると&bold(){この後投手は何点取られようと自責点はつかへん}のや」 (´・ω・`)「!?」 彡(゚)(゚)「まあちょっと不思議な話ではあるんやけどな。自責点については[[このページ>http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%87%AA%E8%B2%AC%E7%82%B9]]がわかりやすいと思うから、気が向いたら勉強してみてくれや」 **防御率 彡(゚)(゚)「ほな防御率の話に入ろか。野手で言う打率みたいに、でかでかと表示される基本的な数値やな (´・ω・`)「中継で投手の紹介が入る時って大体防御率だもんね」 彡(●)(●)「防御率は &bold(){防御率 = (自責点 × 9 × 3) ÷ (投球回 × 3)} で計算するのが一番厳密や。その他にも &bold(){防御率 =(自責点 × 9) ÷ 投球回} や &bold(){防御率 = (自責点 × 9 × 3) ÷ アウトを取った数} といった式もあるで」 (´・ω・`)「めっちゃ早口で言ってそう(なんでこんなに複雑な式になってるの?二つ目が一番簡単だしそれでよくない?)」 彡(-)(-)「計算に使われるイニング数が野手指標みたく整数だけならええんやけどな…あいにくイニングは3アウトカウントで1イニングなんや。つまり…0/3、1/3、2/3、1の4種類あるんや」 (´・ω・`)「だから3をかける必要があるんだね。でもなんでまず9で自責点を乗算する必要があるの?これは全部整数だよね?」 彡(゚)(゚)「こっちは防御率の意味を説明する必要があるな。防御率は &bold(){その投手が9イニング(27アウト)を投げ切った際の自責点の平均} を表す数値なんや。投手が毎回全員完投するわけやないからこうして調整が必要なんやな」 (´・ω・`)「そういうことだったんだね」 彡(゚)(゚)「面白いところで言うと防御率はその計算式上無限になることがあるんや。1アウトも取れずに失点した場合は 1 × 9 × 3 ÷ 0 = ? とゼロで割ることになるせいで…まあワイは数学の心得はないから下手な用語は使わないでおくが、算出不可能、つまり無限という数値になるらしいんやね 西武の元レジェンド デストラーデは晩年一回だけ投手として登板し被安打。これによって防御率無限が記録されとるらしい」 #region(簡単に計算できる投手指標) (´・ω・`)「防御率についてはよくわかったけど投手には野手でいうOPSやRCみたいな指標はないの?」 彡(゚)(゚)「指標自体はいろいろあるし、使い道や取り扱いの簡単さが違うけど、とりあえずFIPを見ておけば間違いないね」 彡(゚)(゚)「今日はワイが特別にハチナイで見えるデータから簡単に計算できる指標を教えたるわ!」 **投手の責任と野手の責任(DIPS) 彡(゚)(゚)「さて原ちゃん、いきなりだけど打撃成績と投手成績、何が違うかわかるかな? (´・ω・`)「打率と防御率の違いとか?わからない… 彡(゚)(゚)「簡単にいってしまえば&bold(){投手の成績はチームの成績}なんだよね。 つまり、『その投手がマウンドに立っている間に起きた全ての出来事の記録』なんやね。 打撃成績も正直相手の守備次第だけど、攻撃側のチームの成績は打席に立ってる打者1人だけが影響するよね。 でも守備のチームの成績は、投手の能力と野手の能力が両方入ってくる。((これは別にだから投手は役に立たないんだとかではなく、投手成績には投手と野手の両方が関係するよね、そういうものとして受け入れましょう、ということです。)) 同じ投手でもひちょり・新庄・稲葉がバックにいたら被安打は減るだろうってことだね。逆にハチナイやきうで本庄・永井・逢坂を外野に置いといたら悲惨やろ? だから、「投手の能力を推定」するには「投手だけが影響する出来事」と「野手の影響もある出来事」に切り分けたほうがすっきりわかりやすいよね」 (´・ω・`)「.。○〇(山本由伸の成績だ…) 彡(゚)(゚)「この&bold(){投手の影響と野手の影響を切り分けて調べよう}っていう考え方を&bold(){DIPS}といって、現代の投手評価をガラッと変えた考え方やな。 一番有名な指標が"FIP"やな。 **FIP 彡(゚)(゚)「FIPは防御率と同じスケールの指標で、 &bold(){FIP = (13×被本塁打 + 3×(与四死球-故意四球)-2×奪三振)÷ 投球回 + 定数} で計算するんや。見てほしいのは分子のところやな。」 (´・ω・`)「ホームランと三振と四球しか使っとらんぞ?!被安打はいらないんか?まず失点はどこいったんや? 彡(゚)(゚)「そう、そこや。防御率の仲間なのに被安打・失点を使わないってことで出てきたときには大荒れしたんやな((時系列的には、先にマクラッケンがDIPSを提唱し、あとからトム・タンゴがFIPに落とし込んだ))。 DIPSを言い出したマクラッケンっておじちゃんは&bold(){投手がコントロールできるのは三振・四球・本塁打だけ}で、&color(red){&bold(){本塁打以外のヒットはただの運}}とまで言い切ったんよね。 実際のところはある程度はヒットにも介入できるらしいがな、ある程度であって全部コントロールできるわけじゃない。 詳しい根拠は「BABIP 年度間相関」とかグーグル先生に聞いてみてもらえばええんやが、ともかくこのDIPSの考えは正しいと証明されたんやね。 彡(゚)(゚)「FIPのいいところは被本塁打・奪三振・与四球・投球回というすぐに手に入るスタッツから簡単に計算できて、 そのわりに安定して投手の能力を純粋に評価できるところやな。ハチナイでもこの4つは直接手に入るね。 ハチナイ的には敬遠は指示した回数を覚えておけばいいし、トム・タンゴはそこらへんは好きに扱ってくれ(意訳)とも言っとる。 定数は(リーグ平均防御率に揃える調整なので)なかったものとしておけばええやろ。NPBでは3.0、MLBでは3.2くらいらしいね。 彡(゚)(゚)「最近はHR・K・BBの3つに内野フライを加えた4つが野手の影響によらないスタッツということになっとる。 ま、捕手の影響はあるだろうから、そこは無視しちゃいかんところやろね。&s(){&color(lightgray){現実でも捕手軽視した楽天は…}} 彡(゚)(゚)「防御率は昔からある投手成績で、FIP(DIPS)と同じく野手の責任を除外しようと失策(エラー)を抜いとるわけだけど、今となってはその意味ではFIPを使ったほうがマシやね。 じゃあ防御率が意味ないのかといえば、そうでもない。すぐに入手できるってのはいいことやし、慣れた数字の感覚で判断できるのは楽やろな。実際FIPも防御率のスケールに合わせてるわけで、それくらい防御率の数字の感覚はしみついたものやからね。打者成績でも同じことがいえて、打率といえば「3割」がパッと出てくるだろうけど、出塁率で「4割」がパッと出てくる人はそうおらんやろね。 それと、試合に勝つには結局何点失点したかが重要で、失点率と並行する防御率は結果がわかりやすいわな。ま、この場合普通に失点率使っとけばええやろけどね。 彡(゚)(゚)「ちなみに、ゴロとフライをどれくらいの割合で打たせるかまでは投手の責任で、 そのゴロが取れるかどうかは野手の責任ということもわかっとる(取りやすいゴロを打たせる能力はあまりないらしい)。 フライを打たれたらホームランも増えるだろうし、ホームランはサンプルが少なくブレが出やすいってことで改良したバージョンもいくつかあるけど、そっちは大変やね。原ちゃん暇なら姉妹校戦で試してデータ作ってみてや(ハナホジ)。 **クオリティ・スタート(QS) 彡(゚)(゚)「先発投手の働きを評価する指標としてはクオリティ・スタート(以下QS)ってのがあるで」 (´・ω・`)「なんかかっこいい名前だね。でそのQSってのはどういうものなの?」 彡(゚)(゚)「&bold(){6回3失点以下}。それだけや」 (´・ω・`)「えっ、それだけ?」 彡(゚)(゚)「それだけや。この数字は&bold(){先発投手として最低限の仕事}、試合を作ったとされるラインやな。実はこれ6回終わって3失点がちょうど勝率50%のラインなんやで」 (´・ω・`)「たしかに先発が3失点以下だったらこの投手のせいで負けたとは言いづらいね…」 彡(゚)(゚)「せやろ?ちなみに7回2失点以下に抑えると『ハイクオリティ・スタート(HQS)』に認定されるんや。7回2失点だと勝率8割くらいはあるから、それで負けたら%%オリックスみたいな%%貧打ってことやね。 まあハチナイのSSR先発は5回で降りてまうことが多いからQSもHQSも正確には判断出来へんのやけどな。とりあえず5回を2失点(勝率67%)で終わらせてくれれば先発のことは褒めてあげてもええんちゃうか?」 **WHIP 彡(゚)(゚)「次はWHIPを紹介するで」 (´・ω・`)「おっ、なんか本格的だね」 彡(゚)(゚)「WHIPは &bold(){WHIP=(被安打+与四球)÷投球回} で計算するんや。つまり&bold(){1イニングあたり何人のランナーを出したか}を示す指標やな。もちろん少ないほど優秀やで。 ホームランも四球も一緒くたなのが玉に瑕やけどな。計算がラクチンで便利やろ」 (´・ω・`)「たしかにこれはわかりやすいし、ハチナイの中でも簡単に計算できるね」 彡(゚)(゚)「目安としては1以下なら優秀やな。原ちゃんの投手たちもWHIPが1以下だったら褒めてあげてな。 ただ、こんなに簡単な割には意外と失点の理由を説明できるらしいけど、FIPが計算できるならそっちのほうがええわね。ちなみに、防御率との関係でいうと[[5倍して3引くとだいたい防御率>https://baseballconcrete.web.fc2.com/alacarte/whip.html]]なんだってな」 **K/BB 彡(゚)(゚)「最後はK/BBやな。Kは三振、BBは四球のことや」 (´・ω・`)「これもしかして見たまんまかな? &bold(){K/BB=奪三振÷与四球} で合ってる?」 彡(゚)(゚)「正解や!つまり&bold(){四球を1つ出すまでに三振をいくつとったか}を表すんや。」 (´・ω・`)「四球を出さずに三振をたくさんとってくれる投手は頼りになるね」 彡(゚)(゚)「そうやな。奪三振を打席で割ればK%、四球を打席で割ればBB%になるね。 こっちは投球の内容を評価する指標、ってことになるんやろかね。 これはそのままその投手のコントロールを評価する手法にもなり得るんやが…ハチナイ選手たちのコントロールのステータスとどう関連してるんかはワイにはわからへんわ」 彡(゚)(゚)「とりあえずハチナイの中で簡単に計算できる指標としてはこんなもんやろか」 (´・ω・`)「お兄ちゃんありがとう!これからは投手結果も覗いてみるよ!(覗くとは言っていない)」 #endregion *守備について (´・ω・`)「戦術機能が追加されたね。守備に関する用語が出てきたんだけどどういうこと?」 彡(゚)(゚)「実は守備ってのは選手がいつも同じところを守っているわけやないんや。状況や相手打者の打球傾向なんかに合わせて時に細かく、時に大胆に守る位置を変えとるんや。今回戦術機能で出てきたのはそのほんの一例やな」 (´・ω・`)「ふーん。それじゃあその守備戦術についておしえてよ」 **守備隊形「前進守備」 (´・ω・`)「まずこの前進守備ってのは?」 彡(゚)(゚)「見ての通り野手が前進して守るシフトやな。主に&bold(){相手の得点を阻止したいときに使われる}で。ホームへの送球をしやすくしてランナーを刺しやすくする、あるいはそもそも進塁させないのが狙いやで」 (´・ω・`)「なるほどね。でも前進するってことはその後ろを狙われやすくなるんじゃないの?」 彡(゚)(゚)「その通りやわ。打者との距離が近くなるから強い打球への対応も難しくなる。ハチナイでは敵単打率UPという形で表現されとるな。やから基本的には勝負所でほんまに点をやりたくないときにしか使われない戦術やね。 広島・楽天のベースを投げる人がやっとった[[内野5人シフト>https://www.nicovideo.jp/watch/sm7347326]]は極端な前進守備の一つとも言えるな。 ちなみに前進守備は得点を与えたくないときにとる戦術やから、何が何でもバックホーム優先や。そうでないと[[何のための前進守備や>https://wikiwiki.jp/livejupiter/%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%A0%E4%BD%90%E4%BC%AF%EF%BC%81]]、ってことになりかねへんで」 **守備隊形「長打警戒」 (´・ω・`)「じゃあこっちの長打警戒は?前進守備とは逆に後ろに下がるってこと?」 彡(゚)(゚)「せやな。パワーのあるバッターに対して守備位置を下げることで&bold(){本来外野の頭を超える長打性の当たりをアウトにするのが狙い}や 極端な例だとガッフェやMLBのタンパベイがやっとった[[外野4人シフト>https://www.youtube.com/watch?v=OdGpiOurI9A]]がそうなんやろな」 (´・ω・`)「でも今度は前が空いちゃうよね。短い打球には対応できないんじゃないの?」 彡(゚)(゚)「ようわかっとるな。単打はしゃあないって割り切りが必要や。ハチナイでは敵単打率UPって形で表現されとるな。せやからさっきとは逆で、&bold(){点を取られたくない場面では使わない}戦術やで。」 **守備固め(野手交代) 彡(゚)(゚)「ところで原ちゃんは野手交代は使っとるか?」 (´・ω・`)「うーん。代打とか投手交代は使うけど野手交代はつかってないなあ」 彡(゚)(゚)「野手も立派な守備戦術の一つやで。例えば9回1点リードでこの回を抑えれば勝ちという状況。なんとしても点をとられるわけにはいかん。こういう状況で原ちゃんは守備の悪い選手を置いたままにしておくんか?」 (´・ω・`)「そりゃあ守備のいい選手に守ってもらいたいよ。…そうか、最後に&bold(){守備のいい選手を出して、守りを固めて勝ちに行く}、そういう時に使うんだね」 彡(゚)(゚)「その通りや!ちなみに実際の野球、特にプロ野球やメジャーリーグではもっと高度な守備戦術をつかっとるから、そういうところに着目してみるのもええんやないかな。テレビで見るよりも実際に球場に足を運んでみたらよりわかると思うで」 *シナリオに出てきた野球用語・シチュエーション **パスボール/捕逸 投球時に捕手が原因でその球を取れずに後ろに逸らしてしまうこと。ランナーが二塁にいる時、ランナーは三塁に進塁を狙う。ランナーが三塁にいる時、大きく捕逸したならば、ランナーは本塁に帰還し得点を狙う。キャッチャーとしてはミットで取れなくとも文字通り体を使ってボールをキャッチャーの前で止めたいところ。 なお投手原因で捕手が後ろにそらしたものをワイルドピッチ/暴投と区別する。 ちなみに打者が三振となった場合でもパスボールでボールを逸らしてしまったとき、打者は1塁に走り出塁を狙うことができる。この時捕手は打者が1塁に到達するより早く送球しアウトにしなければならない。アウトにできなかった場合「&bold(){振り逃げ}」が成立し、記録上は三振となるが打者走者は1塁に残る。 #region(''参考動画'') https://player.vimeo.com/video/98197092 https://tv.pacificleague.jp/vod/pc/vods/2886 (広島・大瀬良のフォークを取り損ねて走者生還を許した様子。プロではこのパターンが比較的多い。&color(lightgray){最後に解説が何か言いかけてるけど記録は暴投やからええやろ}) #video(https://www.youtube.com/watch?v=Z__fuFZsPWs,width=600) (スッポ抜けた暴投で一塁ランナーが三塁まで進んだ様子) #video(https://www.youtube.com/watch?v=PnwL8fGFqU0,width=600) (暴投を見て三塁ランナーが本塁を狙うもタッチアウトになった例。こういうこともある) #endregion **併殺打 &ref(https://imgur.com/P92RTqA.jpg,height=300) (´・ω・`)「試合描写でダブルプレーってのが出てくるね。一度にアウトを2つ取るプレーってことでいいのかな?」 彡(゚)(゚)「せやな。日本語では併殺打、俗称ではゲッツーとも言うな。守備の花形とも言えるプレーで、ときに試合の流れを大きく変えるで」 #region(フォースアウトについて) (´・ω・`)「ランナーをアウトにするときはランナーにタッチするのが基本だよね。でも試合とかをみてるとランナーにはタッチせずに送球していることがほとんどだけど…」 彡(゚)(゚)「それについては&bold(){フォースアウト}について説明せなあかんな」 ***フォースアウト 彡(゚)(゚)「例えば、先頭打者がヒットなりフォアボールなりで出塁してノーアウトランナー1塁…守備側としては是非ともダブルプレーがほしい場面やな」 彡(゚)(゚)「そしてこの次の打者がゴロ性の当たりを打った。もちろんバッターは1塁へ向かうわけやから、このとき1塁にいるランナーは何をせなあかんやろか?」 (´・ω・`)「決まってるじゃん。2塁へ向かうんだよ。さすがに馬鹿にしすぎだよお兄ちゃん」 彡(゚)(゚)「まあそう怒らんといてや。&bold(){2塁へ向かわなければならない1塁ランナー}…これがこの状況のキモなんや。このように&bold(){ランナーが進塁を強いられている状態}を&bold(){フォース状態}、と言うんや」 彡(゚)(゚)「そしてフォース状態にあるランナーに対しては、守備側はランナーへのタッチを省略して、ボールを持った状態で次の塁に触ればアウトにすることができる。これを&bold(){フォースアウト}と言うんや。」 (´・ω・`)「要するに&bold(){塁が詰まってるときは次のベースをタッチすればOK}、ってことだね」 彡(゚)(゚)「その通りや!この&bold(){フォースアウトを活かしてこそほとんどのダブルプレーは成立する}んやで。ランナー1塁の状態でセカンドへのゴロをセカンドがショートに送球、ショートは2塁ベースをタッチしてからファーストに送球してバッターランナーもアウト。4-6-3のゲッツーの完成や!ちなみにランナー1,2塁や満塁の状況では同じ原理でトリプルプレー成立、なんてことも極稀にあるで」 #endregion ***ポジション表記 #region (´・ω・`)「ところで併殺打の時の4-6-3?って何を表す数字なの?貢献度?」 彡(゚)(゚)「それはな、ポジションを表しとるんや」 (´・ω・`)「???3は三塁手、百歩譲って4は遊撃手はわかるけど6って何?」 彡(-)(-)「前提からして間違っとるな…1から順に &bold(){投捕一二三遊左中右} の順や。実はハチナイのキャラ評価記事の適正ポジション表もこの順番に沿ってるで」 (´・ω・`)「4-6-3は…二塁手が捕球…遊撃にトスして…一塁フォースアウトでゲッツーってところかな?覚えにくいよ」 彡(^)(^)「そういう時に役立つのがパワプロのあかつき大付属高校の十傑やな。アカツキとは何の関係もないで!あかつき十傑は猪狩守を除いて &bold(){一}ノ瀬塔(&bold(){投})哉、&bold(){二}宮瑞穂(&bold(){捕})、&bold(){三}本松&bold(){一}、&bold(){四}条賢&bold(){二}、&bold(){五}十嵐権&bold(){三}、&bold(){六}本木優(&bold(){遊})希、&bold(){七}井=ア&bold(){レフト}、&bold(){八}嶋&bold(){中}、&bold(){九}十&bold(){九}宇(&bold(){右})宙 と名字にポジションの数字、名前にポジションの名称を使用して名前が作られとる。覚えておくと覚えやすいで!」 #endregion **バント 彡(゚)(゚)「原ちゃん&bold(){バント}はわかるか?」 (´・ω・`)「出てるランナーを進めるためにやるイメージかな。よくバッターがバットを寝かせてボールに当てるようにして転がしてるよね」 彡(゚)(゚)「大体そのとおりやな。&bold(){バットを寝かせてボールを転がす}…これがバントという行為やな。&bold(){確実にフェアゾーンにボールを飛ばす}ことができる代わりに処理もされやすいから、&bold(){バッターはアウトになることがほとんど}やけどな。けどこのことを活かした戦術も確かに存在するで」 ***送りバント 彡(゚)(゚)「まずは&bold(){送りバント}や。さっき原ちゃんも言っとったやつで、まさしくランナーを&bold(){確実に次の塁に送る}ための手段やな。ハチナイでは[[たゆたゆのSR>【覚悟の犠打】直江 太結 (遊) ]]が印象的やな」 (´・ω・`)「打球が弱くなりがちだから、ボールを取った後2塁とかに送球するのは難しいってことかな?1塁でバッターランナーをアウトにするほうがはるかに簡単だよね」 彡(゚)(゚)「せや。バッターを&bold(){犠牲}にしてでも出ているランナーを進めたい…そんなときは送りバントや。犠牲の文字をとって日本語では&bold(){犠打}と書くで」 (´・ω・`)「犠打?そんなの試合結果とかでみたことないよ?」 彡(゚)(゚)「君のようにカンのいい(ry それは今後のアカツキはんに期待するしかないな」 彡(゚)(゚)「ところで送りバントはバッターランナーがほぼ確実にアウトになる、という性質上、2アウトの状況ではほぼなんの意味もない行為やということには注意やで。 「ハチナイでは現状ロクに成功しない戦術やから使わなくてええんやけどね…。それから、セイバー的にはよほどの場合でない限り勝利確率を下げる敗退行為って言われてるから、気にせんでええ戦術やね」 ***スクイズ 彡(゚)(゚)「さて次は&bold(){スクイズ}や。これも送りバントの一種、というか応用のような戦術やな」 (´・ω・`)「バントで点を取るやつだよね。[[倉敷SR>【この1点に賭ける】倉敷 舞子 (投先)]]で出てきたから覚えてるよ」 (´・ω・`)「でもよく考えたらこれすごく難しくない?バントの打球はほとんど前に飛ばないから、&bold(){肝心のホームでタッチアウトにされやすい}んじゃ…」 彡(゚)(゚)「その通りや。せやからスクイズを成功させるためにはバントの技術はもちろんやけど、何より&bold(){相手の意表をつく}ことが重要や。普通の構えでギリギリまでボールを引きつけて、さも普通に打つかのように相手に思わせてからバットを寝かせてバントする…とこんな具合やな」 (´・ω・`)「でもそうやってうまい具合に転がせたとして、ランナーはホームに間に合うのかな?」 彡(゚)(゚)「そこももう1つ大きな問題や。相手の送球より早くホームに突入するために、&bold(){ランナーは相手ピッチャーが投げた瞬間にスタートを切る}ことがほとんどやな。せやからランナーの足も重要やし、バッターには飛び出したランナーがアウトにならないようにバッターには難しい球でもフェアゾーンに転がす技術が求められる。いくつもの技術が揃って初めて成功するプレーやな!」 (´・ω・`)「なんだかすごくリスキーだね…」 彡(゚)(゚)「まあ確実に点を取る手段、というよりは奇襲の類に含まれるかもしれんな…けど成功したときには盛り上がるで」 ちなみに (´・ω・`)「そういえば倉敷SRの場面だけど、普段は左打の委員長が右打席に入ってるよね。あれはなんで?」 彡(゚)(゚)「委員長は右投げ左打ち…つまり利き手は右やと思われるな。ワイも聞いた話なんやが、右利きの選手が左打席でバントをするのは意外と難しいらしいんや。せやから確実にバントをしてスクイズを決めるために右打席に入ったんやろな」 (´・ω・`)「ふんふん。たしかに逆手でバットをコントロールするのはやりにくいね。でもこんなことしたら[[相手にスクイズって教えてる>https://wikiwiki.jp/livejupiter/%E7%94%B3%E5%91%8A%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA]]ようなもんじゃ…」 彡(゚)(゚)「まあそこはご愛敬ってとこやろ。情報がない相手に対してやからこそ成功したのかもしれんな」 ***セーフティバント 彡(゚)(゚)「ほな次はノーアウトランナーなしの状況や。この状況でバント…あり得ると思うか?」 (´・ω・`)「ないよ。先頭バッターは出塁してほしいものだし、それをバントして自らアウトになりに行くなんてありえないよ。」 彡(゚)(゚)「と思うやろ?これを逆手にとった戦術こそ&bold(){セーフティバント}や。相手がバントを警戒せずに深めに守っている、こんな時こそセーフティバントのチャンスやな。バントの特性を活かして、&bold(){相手の意表をついて出塁を狙う}んや。」 (´・ω・`)「たしかに奇襲としては効果がありそうだね。ところで春大会では竹富くんがランナー1塁の場面でやってたけど…」 彡(゚)(゚)「そういえばそうやな。あの場面は9回裏の1番バッターという勝負所やったから、セーフティバントは想定されにくいんや。そういう意味ではやっぱり奇襲なんやな」 (´・ω・`)「そうだね。でもやっぱり難しいんじゃないの?竹富くんも失敗してたし」 彡(゚)(゚)「実際これはスクイズ以上に難しいと思うわ。普通の構えでボールをギリギリまで引き付けてバントする。野手の取りにくい場所(3塁線ギリギリを狙うのがセオリーやな)にボールを転がす。実際はそれでも厳しいからバッターの走力もめちゃめちゃ重要や。いくつもの技術が揃って初めて成功するプレーやな!」 (´・ω・`)(またそれか…) **盗塁 &ref(https://imgur.com/Dde5Y0T.jpg,height=300) 彡(゚)(゚)「ところで塁上のランナーを進める手段はバントだけやないんや。主に使われるのは&bold(){盗塁}やな」 (´・ω・`)「ランナーが次の塁まで一人で走るやつだね。ストーリーでも度々出てくるよね」 彡(゚)(゚)「せや。基本的にランナーの足に大きく依存するから、&bold(){走力がめちゃめちゃ大事}やな。ハチナイでは打席結果でも成績を確認できるし、試合画面もよく見ると盗塁を決めている場面を見ることができるで。ほんとはピッチャーやキャッチャーとの駆け引き、ピッチャーが投げてからキャッチャーが送球して塁に届くまでのスピード勝負なんかもあるんやけど、ここでは割愛するで」 **(ヒット)エンドラン 彡(゚)(゚)「そしてこの盗塁を応用してランナーを大きく進める戦術が&bold(){(ヒット)エンドラン}や」 (´・ω・`)「打って走る…盗塁の要領で&bold(){ランナーがスタートを切ってさらにバッターが打つ}ってことかな?」 彡(゚)(゚)「その通りや!&bold(){エンドランは成功すればランナーを大きく進める事ができる}…例えばランナー1塁の場面、次のバッターが普通に単打を打てばランナー1,2塁となるところを、エンドランをかけてランナーをスタートさせれば単打でもさらに進塁して、&bold(){ランナー1,3塁とチャンスを広げることができる}んや。ランナー2塁でエンドランを仕掛けて単打でも得点、なんてのも狙えるで」 (´・ω・`)「攻撃力の高い戦術だね。でもやっぱりリスクは高いんじゃないの?それこそバッターが空振りでもしたら…」 彡(゚)(゚)「飛び出したランナーが刺されてアウトなんてこともあり得るわな。けどこれは&bold(){フォース状態のランナーに仕掛けてダブルプレーを回避}したりと、リスク回避にも使える戦術でもあるんや。実際の試合でも度々使われてるで」 (´・ω・`)「走力を活かした戦術ってのも結構あるんだね。単純に次の塁に速く到達しやすい、ってだけじゃないんだね」 **犠牲フライ &ref(https://imgur.com/sO9TN9l.jpg,height=300) (´・ω・`)「じゃあこの犠牲フライってのは?ランナーが3塁にいればフライでも点が入るの?」 彡(゚)(゚)「まあその通りやな。フライやから打者はもちろんアウトになるんやけど、その後走者はタッチアップをして次の塁を狙うことができるんや。これが3塁ランナーであれば次の塁はもちろんホームやから得点が認められるわけやな」 (´・ω・`)「そもそもタッチアップって何?戦術機能でも用語として出てくるけど」 彡(゚)(゚)「うーん。まずはそのルールから説明せなアカンな」 #region(リタッチとフライング) ***リタッチ 彡(゚)(゚)「まず大前提として、&bold(){野手が打球をノーバウンドでしっかり捕ったらランナーは元居た塁に触れてなアカン}のや」 (´・ω・`)「どうして?」 彡(゚)(゚)「そら、ボールが捕られる前にホームに着いて得点になるよなルールやったら高く打ち上げた方が有利やんけ。だから元居た塁に戻って塁に触れる必要があるんや。これを&bold(){リタッチの義務}と言うで。&bold(){更に言えば元居た塁に戻る前にその塁にボールが帰ってきてしまったらその走者はアウトになる}で(さっき説明したフォースアウトの亜種ともいえる)。要は&bold(){リタッチの義務を果たせなかった=反則}と言うわけやな」 ***フライング (´・ω・`)「じゃあもし&bold(){3塁ランナーがフライでフライングをしちゃったら、野手は3塁にボールを投げてしまえば、その3塁ランナーはアウトになるの?}」 彡(゚)(゚)「&bold(){惜しい!フライングしたとしてもボールが帰ってくる前に元居た塁に戻れればええんや。}そこからスタートするかは自由や。&bold(){だけどフライングしたまま戻って来なかったら、審判にこの走者はフライングをしたからボールを持って3塁に触れるで。と言うアピールをするわけやんな。そしてそのアピールが審判に認められたらアウトになるんや。言うまでも無いが、既にフライングした3塁ランナーがホームに生還したとしてもその得点は認められないで!}」 #endregion &ref(https://i.imgur.com/vvScwVt.jpg,height=300) ***タッチアップ(リタッチとフライングを踏まえて) (´・ω・`)「うん。なんとなくだけどわかってきたよ。&bold(){タッチアップと言うのはランナーは野手がボールをノーバンで捕ったのを見届けてからスタートしてもいい。}という事になるのかな?」 彡(゚)(゚)「ぐうの音も出ませんわ。原ちゃんの言う通りやで。そしてそれを決めるのは、&bold(){打球の飛んだ深さ・走者の走力・捕球者の肩・捕球者の捕球体制・走者の反射神経。そして何よりも絶対に進んでやる!という度胸}なんや。どれかいっこでもダメやったら成功率はガクッと落ちるで」 (※わかりやすくノーバンで捕ると記述していますが、&u(){ノーバンのボールと言うのはフライやライナーの事をいい、これを飛球と呼びます}) 彡(゚)(゚)「ちなみにタッチアップは2塁ランナーが3塁へ進塁する場面で見られることもたびたびあるで。春大会清城戦とか、ぼっちのシナリオでもそんな場面が出てくるな。本塁突入に比べて刺されやすいから、ライト方向へのフライで狙っていくのがセオリーやな」 **ピックオフプレー (´・ω・`)「お兄ちゃんお兄ちゃん、最近シナリオで出てきたピックオフプレーがよくわからないよ」 彡(゚)(゚)「急に難しい単語が出てきたな…これは野球をみててもあんまり聞かない単語やな。経験者やないとあんまりなじみがないと思うわ」 (´・ω・`)「シナリオを見てても状況がいまいち掴み切れなかったから野球に詳しいお兄ちゃんに説明してほしいな」 彡(゚)(゚)「任せとき!ばっちり説明したるで!」 ***けん制 (´・ω・`)「じゃあ早速ピックオフプレーを教えてよ」 彡(゚)(゚)「といきたいところなんやけど、その前にまずはけん制について知っておかなあかんな」 (´・ω・`)「ピッチャーが塁にいるランナーに対してボールを投げるあれのことだよね?」 彡(゚)(゚)「その通りや。試合でよく見るのは1塁へのけん制やな。ランナーも2塁への盗塁は刺されにくいから積極的に狙ってくるし、その分けん制も多くなるで」 (´・ω・`)「そもそもどうしてけん制をするの?ランナーが走ってきたらキャッチャーが送球してアウトにすればいいんじゃない?」 彡(゚)(゚)「まあ色々目的はあるわな。塁に出たランナーをけん制でアウトにすること自体も目的なんやけど、大きくは&bold(){ランナーに盗塁をさせにくくするため}や。次はバッターに向かって投げるかこちらにけん制してくるか…とランナーに考えさせることが大事なんや。&bold(){けん制があると思わせることで自然とランナーのリードも小さくなって、走りにくくなる}んやで」 (´・ω・`)「なるほどね。ランナーは常にけん制を警戒してないといけないんだね」 ***ランナーをだます (´・ω・`)「けん制についてはわかったよ。でもそれがどうやってあのピックオフプレーにつながるの?」 彡(゚)(゚)「ピックオフプレーは簡単に言うと、&bold(){ランナーにけん制がないと思わせてランナーをつり出してから、けん制をしてランナーをアウトにすることを狙うプレー}なんや。要するに&bold(){ランナーをだます}ってことなんやけど、そのためには内野の連携が不可欠やからサインのもとに行うことが多いわな」 (´・ω・`)「たしかに新田ちゃんも竹富くんもけん制がないと思って意表を突かれてたね。でもあの場面でなんでけん制がないと思い込んじゃったの?」 彡(゚)(゚)「それはピッチャーがけん制をするときの内野手の動きがカギなんや。一塁へのけん制の時はファーストがベースに張り付いてけん制を待つんやけど、二塁へのけん制の時はそうはいかへん。&bold(){二塁へのけん制はショートが入るのが多い}んやけど、二塁ベースとショートの定位置は遠いから、タイミングを合わせてショートが二塁ベースに向かって走りこむんや。タイミングが難しいから、この時は&bold(){セカンドがけん制のバックアップに回る}ことが多いんや」 (´・ω・`)「セカンドがカバーに入るんだね。ということはあの場面はどっちもセカンドが前進していたけど、&bold(){セカンドが前進することで『けん制のカバーに入れない→二塁へのけん制がない』とランナーに思わせた}んだね」 彡(゚)(゚)「その通りや!あとはランナーが騙されたてリードが大きくなったのをみてショートが二塁ベースに入ってけん制を受けてタッチアウト!ってことやな。新田ちゃんと竹富くんはみすみす引っかかってしまったというわけや」 (´・ω・`)「なるほどね。よくわかったよ。もしかしてこれ、いろいろバリエーションがあるんじゃない?」 彡(゚)(゚)「実際色々あるみたいやな。ショートやなくてセンターが入ったり、一塁けん制でのピックオフプレーなんかもあるで。興味があったら調べてみるとええわ」 **敬遠 彡(゚)(゚)「現在9回表1点リードのツーアウトランナー3塁やが本日ヒットを3本打っている打者と本日一本もヒットを打っていない打者、原ちゃんならどっちと勝負したいやろうか」 (´・ω・`)「あと一人抑えれば終わりなんだからもちろん不調の打者の方だよ」 彡(゚)(゚)「せやろな。でも現実は次の対戦は好調の打者が次で、不調の打者が次の次なんや」 (´・ω・`)「うーん。なんとか不調の打者とだけ対戦できないかな?」 彡(゚)(゚)「そういった時に好調の打者相手にわざと四球をなげるんや。そうすれば逆転のランナーは出てしまうリスクはあるが、不調の打者と対戦できるんや」 (´・ω・`)「無失点でしのぐ可能性を上げることができるわけだね!」 彡(゚)(゚)「せや。相手打者の好不調は勿論、次の打者はHRをバンバン打つが、次の次の打者はあまり打てない打者みたいな打者の力量差でも敬遠を選択したりするで」 *その他野球用語 彡(゚)(゚)「そういえば原ちゃんFB革命の意味とかってわかるか?突然何の説明もなくスキルに追加されたんやが」 (´・ω・`)「フェイスブック革命でしょ?知ってる知ってる」 **FB革命 彡(゚)(゚)「…FB革命は正式にはフライボール革命、略してフラレボと言うんや。メジャーリーグで急に流行しだした考え方でな、30°を目指して打球を飛ばすことで良い打球が飛ばせるようになるって考え方なんや。ハチナイ世界ではHR率↑ミート↑パワー↑と表されとるな」 (´・ω・`)「30°って結構上向きじゃない?フライになりそう」 彡(^)(^)「だからフライボールって言うんやな。このフラレボ。長打だけじゃなくヒット増加の効果もあるみたいでな、そこらへんはハチナイはよくわかってるみたいやわ!ワイみたくちゃんとググったんやろな!」 (´・ω・`)「…」 **アベックHR (´・ω・`)「じゃあお兄ちゃん、このアベックHRって何かわかる?」 彡(-)(-)「アベック…もう死語やな。フランス語で英語のwithにあたる単語でな、かつては今でいうカップルみたいな意味合いで使われてたんや。転じて&bold(){同球団の2人の選手が1試合でそれぞれ本塁打を放つこと}の意味なんやで」 (´・ω・`)「あれ?ハチナイは&bold(){前の打者がHRを打った場合にHR率とパワーが上がる}よね?二者連続ってことじゃないの?」 彡(゚)(゚)「…それは二者連続HRやな。確かにアベックHRの一つではあるけど本来そこまで条件は厳しくないんや。例えばカープの山本浩二と故・衣笠祥雄の有名な2打席連続アベックHRは山本が3番、衣笠が6番の打順での出来事なんや」 **セットアッパー (´・ω・`)「セットアッパーってなに?リリーフとは違うの?」 彡(゚)(゚)「厳密には違うで。リリーフって言うのは&bold(){救援投手}の事で、先発以外の投手を指すんや」 (´・ω・`)「なるほど。リリーフの意味はわかったよ。セットアッパーを詳しく教えてほしいな」 彡(゚)(゚)「&bold(){セットアッパーというのは}中継ぎエースと同じようなもんやで。先発が7回でバテて&bold(){抑え(クローザー)}を8回から出すわけにはいかんから&bold(){抑えとほぼ同等の実力を持った投手を8回に投入する}んや。その時に出てくる投手をセットアッパーと呼ぶわけやな」 (´・ω・`)「でも最近だと先発6回→中継7回→中継8回→抑え9回というパターンが多くない?」 彡(゚)(゚)「いいところ見とるなぁ……。7回のは準セットアッパーって呼んだりするけど、面倒くさいのもあってこの投手もセットアッパーって呼んだりするで。&bold(){セットアップ(試合完了=チームの勝利)の為の投手}やからな」 ---- 編集者注 編集者は野球に詳しいわけではないので誤りがあるかもしれないで。間違いを見つけたらコメントで指摘してもいいし、ページそのものを修正してくれると助かるで。ネタとかを考えての修正も大歓迎や。また、ハチナイやっててこの野球用語の意味が分からなかった/シナリオで野球のシチュエーションがわからなかったって意見も大歓迎や。 #pcomment(reply)
*&this_page() ---- #image(https://i.imgur.com/RrEXIEo.png,width=615,height=105) #contents(fromhere=true) 彡(-)(-)「今日は贔屓が雨天中止でやることがないわ…」 (´・ω・`)「お兄ちゃんもしかして暇なのかな?」 彡(●)(●) 「ワイの事暇人みたいに言うなや!」 (´・ω・`)(ヒエッ…) (´・ω・`)「ハ、ハチナイやっててOPSとかRCとか良くわからないんだけど教えて欲しいな…」 彡(゚)(゚)「ファッ!?そんなことも知らんでワイにハチナイ勧めたんか!?しゃーない、今回はワイが特別に野球のこと教えたる!」 (´・ω・`)(急に元気になったね…) *野手指標について **打率と出塁率 (´・ω・`)「早速OPSについて教えてよ」 彡(゚)(゚)「原ちゃん焦ったらアカン。物事には順序ってもんがあるんや。&bold(){OPSの前に出塁率と長打率について学んで知らなアカン}のや。 彡(゚)(゚)「原ちゃんは打率と出塁率ってなんだかわかるか?」 (´・ω・`)「う~ん、打率がヒットを打った割合ってことは知っているんだけど違いが良くわからないんだよね」 彡(゚)(゚)「定義を数式で表現するとそれぞれ &bold(){打率 = 安打÷打数} &bold(){出塁率 = (安打 + 四球 + 死球) ÷ (打数 + 四球 + 死球 + 犠飛)} で表されるんや。安打ってのはヒット、四球はフォアボール、犠飛は犠牲フライのことやな。死球(デッドボール)を投げる子はハチナイにおらんから死球については割愛するで。 ところで打数と打席の関係は &bold(){打数 = 打席 - (四球 + 死球) - (犠打 + 犠飛) - (打撃妨害 + 走塁妨害) } になっとる。妨害は現実のやきうだと語り草になるガバプレーだけどハチナイにはないから無視できる。犠打も戦術を押さないと出てこないしまずもって使うことはないやろな。 要は「打数 = 打席 - 四球 - 犠飛」 ということになるんやな。 数式をざっと言い換えると &bold(){打率 = (安打)÷(打席 - 四球 - 犠飛)} &bold(){出塁率 = (安打 + 四球) ÷ (打席)} に変形できるから、 &bold(){打率は四球と犠飛を&color(red){除いた}時の&color(red){ヒットを打った割合}} &bold(){出塁率は四球と犠飛を&color(red){含めた}時にヒットなり四球なりで&color(red){出塁した割合}} なんやな」 もっといえば &bold(){出塁率は"アウトにならない確率"} ともいえるんやね。出塁率は分母が打席になるから諸々の計算が簡単で意味も分かりやすい。 やきうは3個アウトを取られない限り攻撃し続けられるから、 ビル=ジェイムズていうアメリカのおっちゃんは『出塁率こそ本質的な数字』とか云ってたりするな」 彡(゚)(゚)「数式だけじゃわかりにくいやろから具体例を出そうか、有原が打数:100、四球:15、安打:30、犠飛:5、死球:0の時の打率と出塁率は分かるか?」 (´・ω・`)「ええと… 打率は安打30÷打数100=0.300 出塁率は(安打30+四球15+死球0)÷(打数100+四球15+死球0+犠飛5)=45÷120=0.375 かな?」 彡(^)(^)「その通りやな!ハチナイで120打席で15も四球がある訳ないんやけどな…」 **長打率 彡(゚)(゚)「じゃあ長打率ってのは知っとるか?」 (´・ω・`)「あっ!それは知ってるよ!これのことでしょ? &ref(https://i.imgur.com/LwJqQlN.png) 」 彡(゚)(゚)「&bold(){それはよくある&color(red){間違い}やな。長打率ってのは長打を打つ確率ではないんやで。} 長打率ってのは &bold(){長打率 = 塁打÷打数} &bold(){塁打 = 単打の本数×1 + 二塁打の本数×2 + 三塁打の本数×3 + 本塁打の本数×4} で表されるんや。 」 (´・ω・`)「ええと…?単打よりも本塁打が評価される割合ってことなのかな?」 彡(゚)(゚)「そういうことや。最大で4.000と1.000を超える数値を取ることを考えると割合ではなく加重平均なんやろな。&bold(){この数値が高いバッターほど、一般的に打席に入った時長打を期待できると考えてええやろな}」 彡(゚)(゚)「こっちも具体例をあげてみようか、例えばさっきの有原の打数100の内訳が単打20本、二塁打8本、三塁打0本、HR2本打った時の長打率は分かるか?」 (´・ω・`)「ええと(単打20×1 + 二塁打8×2 + 三塁打0×3 + HR2×4) ÷ 打数100 = 44÷100 = 0.440かな…?」 彡(^)(^)「飲みこみがええな!その通りやな!」 **OPS 彡(゚)(゚)「それじゃあお待ちかねのOPSに行こうか」 (´・ω・`)(ワクワク) 彡(゚)(゚)「OPSってのは &color(red){&bold(){OPS = 出塁率 + 長打率}} ってことや」 (´・ω・`)「それだけ…!?」 彡(゚)(゚)「それだけや。出塁率と長打率の有原の例でいうとOPS=出塁率0.375+長打率0.440=0.815になるな」 (´・ω・`)「&bold(){お手軽に}計算できるんだね」 彡(゚)(゚)「それがOPSのええとこやな。それでいて&bold(){長打と出塁という打撃の主要な能力を評価できる}んや」 (´・ω・`)「じゃあ、野手はこれだけを見ればいいんだね!」 彡(゚)(゚)「それは違うで。&bold(){OPSは便利な指標やが、表現しきれていない部分もある。}進塁能力とかやな」 (´・ω・`)「進塁能力?」 彡(゚)(゚)「そうや。例えば盗塁とか足に関する部分やな。それはハチナイで表示される指標だとRCが進塁能力を含めたものになってるで」 彡(゚)(゚)「それから、OPSは得点力と相関する部分はあるんやけど、点数のスケールになっとらんから必ずしも得点とは直結しないんやな。 OPSが大きいほうが打つ選手なのはわかりやすいんやけど、じゃあ何点得点を増やせるかどうかはわからないんや。 彡(゚)(゚)「セイバーメトリクスの名映画『マネーボール』ではイェール大卒のギークがこんなとこを言ってるんや &bold(){『球団は選手を買うのではありません、勝利を買うべきなのです』} 優勝するにはいくつ勝利できるかが大事で、試合に勝つにはじゃあ得点をいくつ増やせばいいかが明確にわからないといけないんやな。 せやからOPSはその場でパパっと計算できる手軽さはあんねんけど、その分厳密さを欠くところがあるから最近は使われないらしいな。詳しくは得点期待値、wOBAとかでググってみてくれな」 (´・ω・`)「へ~(無関心)。次はRCについて教えてよ」 彡(゚)(゚)「わかったで」 **RC 彡(゚)(゚)「RCは何度か改良が加えられたが、この指標の基本は&color(red){(出塁能力A × 進塁能力B)÷ 出塁機会C}を基に構成されている。[1] A = 安打 + (四球 + 死球) - 盗塁死 - 併殺打 B = 塁打 + 0.26 ×(四球 + 死球) + 0.53 ×(犠飛 + 犠打) + 0.64 × 盗塁 - 0.03 × 三振 C = 打数 + (四球 + 死球) + (犠飛 + 犠打) &bold(){RC = (A + 2.4C) × (B + 3C) ÷ 9C - 0.9C} ってことやな」 (´・ω・`)「サンキュー[[wikipedia>https://en.wikipedia.org/wiki/Runs_created]]ニキ」 彡(゚)(゚)「最初は&bold(){RC Basic=(安打+四球)× 塁打 ÷(打数+四球)}だったんやな。もともとRCはチームの総得点を考える式だったんや。 このBasicの式をざっと変形すると&color(red){RC = 出塁率 × 長打率 × 打数}という構造になっとるな。出塁したランナーが生還すると得点になるやきうの仕組みを考えたんやね。 ただこのRCはちょっとイカれてるところがあって、わかりやすいところだと(ソロ)ホームラン1本だけを代入すると4点だの0.4点だのちゃんとした点数が出てこないんやね。ホームランはいつだって1点必ず入るもんな。 これを解消し、本塁打は本塁打だけで評価したBsRっていう非常によくできた指標がある。BsRも打ちすぎるチームにはちょっと挙動がおかしくなるらしいが、現状の指標では一番よくできた得点推定式やな。 RCはよくできた指標やったけど、残念ながら今は基本的にはBsRを使っとけばええんやないかな。 トム・タンゴは『[[RCは死んだ.BsRが今や>http://www.tangotiger.net/rc3.html]]』といっとる。 彡(゚)(゚)「こんなヤヤコシイ式になっとるのは 「RCを調べたいバッターと平均的なバッター8人で打線を組み、その総得点から平均的なバッター8人の得点創出を引いてRCを求める」 という回りくどいことをしとるんやな。 出塁×進塁の2乗で数字が大きくなるから、調べたいバッターがレジェンドクラスのぶっ壊れだと数字が乖離しちゃうんやね。」 彡(゚)(゚)「RCがOPSよりもいいところは、単位が点数で出てくることと、やきうの得点の仕組みを反映しとるから連打がちゃんと影響されることやな」 (´・ω・`)「そうなるとRCの計算自体は面倒くさそうだけど自分で計算するわけじゃないし、&bold(){RCが総合的な得点能力を表すならOPSなんていらなくない?}」 彡(゚)(゚)「それもまた&bold(){正しくない}考え方やろな。RCは打席の結果を積み重ねた指標であって出場試合数や打順による打席機会の差が当然出てくるから、ぱっと個人間の比較はできへんやろな。 一方でOPSは割合と平均値の合計やから個人の比較は簡単や。得点創出を比較したいだとか、どっちのほうが打ちやすそうかを考えたいだとか状況に応じて&color(red){RCとOPSを使い分ける}ことが必要になってくるやろなぁ」 (´・ω・`)「ああああああああああああ(〆の一言)」 **打席結果の意味 #image(https://imgur.com/mjGEVOn.png,,height=450,inline,https://imgur.com/mjGEVOn.png,blank) (見やすさ重視で大きめやで。すまんな。あと、筆者の対戦相手高校名は隠してあるで) (´・ω・`)「打席結果ってのは何?なんとなくわかるんだけど。あと略し方」 彡(゚)(゚)「略し方は後で説明するとして、&bold(){要は誰がいつどの場面でどんな打席結果を残したかがひと目で分かる}んや。 例えば4回に永井、すずわかの2連打から河北に3ラン打たれて白囲みの3打点が記録されてるし、5回には有原、泉田で1点。ひとつ飛んで永井が打って白で囲った1が記録されてるのが分かるで」 (´・ω・`)「じゃあ2回の黒囲みは?」 彡(゚)(゚)「エラーによる得点やね。普通に取っていればアウトにできたはずのプレーをエラーして献上しとるから打点は付かないんや。(しっかし2回もエラーするとか外野ガバガバやなこの高校……)」 (´・ω・`)「打点?得点?」 彡(゚)(゚)「そこからか…… ***打点とは &bold(){ヒット}、スクイズ、犠牲フライ、内野ゴロ、野手選択(FC)&bold(){によって走者がホームに還ってきたり}、&bold(){満塁から四死球}、打撃妨害、走塁妨害&bold(){で打者に1塁への進塁を与えられて3塁走者がホームに還ってきた時に打者に記録される}んや。ダブルプレーの間の得点時には記録されないから注意やで。&color(lightgray){(打点つかないはずなのに白囲みのことがあるのはどうして…)} 基本的にランナーがいっぱいおったらたくさんつきやすい記録やな。今岡(阪神→ロッテ)みたいなおかしなことやっとる(褒め言葉)選手が出てくるのも見どころやね。 悪く言えば1番打者はたいていランナーなしだからクリーンナップより打点がつきにくい、みたいに打順によって有利不利があるわな。セイバー党に言わせれば他人に依存するうんち指標らしいで。 因みにハチナイ世界では打撃・走塁・守備妨害は存在せんから線犯は起こり得ないで。フィールダースチョイスも記録されへんな。 エラーをしたとしても打点が与えられる場合もあるにはあるが……。ハチナイ世界ではないやろな。どんな野球ゲームもそんなんないし…… ***得点とは &bold(){本塁に還ってきた回数}や。簡単やろ?」 //(´・ω・`)「なるほどね。でも、5回の2得点ちょっとおかしくない?安打3つで2点って……」 //彡(゚)(゚)「ハチナイ世界での打席結果は2塁打と3塁打は表示されないんや。そこは察するしかあらへん。元々鈍足美食組が安打で1塁からホームに還ってくるようなゲームやから大目に見るんや」 //(6/7のアプデでサイレント修正されて&bold(){2塁打3塁打がわかるようになった}で!おそない…?) (´・ω・`)「ふーん。あ。あと略し方なんだけど」 彡(゚)(゚)「ちょっとまっててな。一応ハチナイ世界でしか起こらん事しか書かへんで。 三振・・・言うまでも無いな。みのさんも空振りも一緒やで。他ゲームだと区別あったりするけどな。 飛・・・フライの事やな。飛の前に守備位置が書いてあるから中飛だとセンターフライ、一飛だとファーストフライやな。なおファールフライは一般的には邪飛と書いてキャッチャーフライなら捕邪飛となるんやけど……ハチナイ世界はファールフライも普通のフライも一緒の扱いみたいやね。 直・・・ライナーの事。フライとライナーの区別は若干曖昧だけどそこは気分やで。 失・・・エラーの事。悪送球なのかポローなのかは察してあげてな。 安・・・ヒットの事。2塁打は二、3塁打は三のように安が漢数字に変わるで。 本・・・本塁打の事。ランニングホームランは走本とも書くで。 四球・・・説明はいらんな 併殺・・・言うまでも無い。これまた別ゲームで4-6-3だと二併打とかで併殺の起点を頭に持ってきたりするで。なのでハチナイ世界では4-6-3なのか6-4-3なのか、はたまた5-4-3なのかは察してな。&font(l,#CCCCCC){面倒くさかったんやろなぁ……} 気付いてると思うが、基本的に頭に守備位置、ケツに結果があってそれを合わせた形になるんやな。ひと目で分かれば原ちゃんも立派なやきう民やで!」 (´・ω・`)「あっはい……」 ***猛打賞とは (´・ω・`)「猛打賞ってのは何?」 彡(゚)(゚)「一選手が一試合で3本以上ヒットを打ったことやで。上の画像だと三番ショートの星原がこの試合で三本ヒットを打ってるやろ。こっちのチームだと星原だけが猛打賞やな。ちなみにNPBだと焼肉屋の食券などがスポンサーから猛打賞記録の選手に送られてるで」 *投手成績について #image(https://imgur.com/3nKlpBi.png,,height=450,inline,https://imgur.com/3nKlpBi.png,blank) ※画像投稿者注:投手:SSR蝶野崎 ポテ:オールA 凸:0 スキル・才能:MAX TP:4/lv.3         捕手:SR月近藤 ポテ:肩・リードS 凸:ミミパパ走 スキル・才能:MAX TP:5/lv.1 ※画像のリクエストあったらコメントで言ってな。なるべく沿う形にはするで 投球回・・・イニング数のこと。6回投げきってそこから2つしかアウトを取れなかった(=7回終了まで完全に投げきってない)ときは6 2/3と書く 打者数・・・対戦した打者の数。四死球だろうがエラーだろうが必ず記録される 被安打・・・浴びたヒットの数。これを0で9回投げきるのが先発投手の夢であり目標である 被本打・・・&bold(){浴びた本塁打の数。これが多いと飛翔と呼ばれる。}(例:成瀬(ロッテ→ヤクルト→オリックス)・岸(西武→楽天)・上原(巨人→MLB→巨人)  画像では&bold(){ジャイロ野崎なので打者に(HRを)飛ばされ自分も(HRを)飛ばす稀有な投手}(例:吉見祐治(横浜→ロッテ→阪神))&bold(){になっている} 奪三振・・・奪った三振の数。ハチナイ世界では振り逃げが存在しないが実際には振り逃げによる三振も記録される 与四球・・・与えたフォアボールの数。&bold(){ある意味ノーコン指標} 失点・・・相手に与えた点数。&bold(){失点数は必ず相手の得点数と一致する} 自責点・・・失点のうち投手の責任とみなされた点数。&bold(){失点と一致しない場合がある(ただし失点を上回ることはない)}。詳しくは下記参照。(2019/10/8より部室にて確認可能) 防御率・・・その投手が1試合(9イニング)投げたとき何点取られるかの目安。投手の総合力を示す古典的な指標として最もよく用いられる。詳しくは下記参照。(2019/10/8より部室にて確認可能) (´・ω・`)「とうとうお兄ちゃんが待ち焦がれてた投手成績が部室で見られるようになったね」 彡(゚)(゚)「やったで原ちゃん!アカツキはようやっとる。これでワイもしのカスの防御率を眺められるわ」 (´・ω・`)「防御率は聞いたことあるけど、その左の失点と自責点の違いは何?なんだか失点の方が多いみたいだけど…」 彡(゚)(゚)「(さてはこいつの守備陣ガバガバやな…)確かにそれについては説明が必要やな。ちょっと複雑な話になるけど頑張ってついてきてクレメンス」 **失点と自責点 彡(゚)(゚)「簡単に言うと失点は&bold(){その投手が投げているときに出たランナー}がホームに帰ってきた数、自責点は&bold(){その投手の責任で出したランナー}がホームに帰ってきた数や」 (´・ω・`)「?????」 彡(゚)(゚)「&infobox(title=上の打席結果の例,trigger=hover,size=small,url=https://i.imgur.com/mjGEVOn.png){}をもとに計算してみよか。注目すべきは2回や。この回は味方のエラーでランナーが出塁。その後ヒットを打たれるも続く2人を打ち取って2アウト。その後またまた味方のエラーでランナーが生還して1点を失うわけやが…」 (´・ω・`)「とりあえず失点は1だよね?」 彡(゚)(゚)「せやで。しかしこのランナーは味方のエラーによって出たランナーや。&bold(){エラーがなければ出ていなかったランナー}やから、このランナーは&bold(){投手の責任には問われない}んや。結果ランナーは生還してしまったけど、投手の自責点は0となるわけや」 (´・ω・`)「野手のエラーとかが絡むと自責点がつかない場面があるんだね」 (´・ω・`)「じゃあさ、もし最初のエラーの後のランナーがその後帰ってきてたら投手の自責点になるの?これはヒットを打たれて出たランナーだから立派な投手の責任だよね」 彡(゚)(゚)「たしかに2人めのランナー自体は投手の責任なんやが…仮にこのランナーが帰ってきても自責点はつかないんや」 (´・ω・`)「??????????」 彡(゚)(゚)「注目すべきはヒットの後の2人のバッターや。この2人はいずれもアウトになっとる。ということは、もし&bold(){最初のエラーが無ければ3アウトでチェンジ}になってたはずなんや。こうなると&bold(){この後投手は何点取られようと自責点はつかへん}のや」 (´・ω・`)「!?」 彡(゚)(゚)「まあちょっと不思議な話ではあるんやけどな。自責点については[[このページ>http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%87%AA%E8%B2%AC%E7%82%B9]]がわかりやすいと思うから、気が向いたら勉強してみてくれや」 **防御率 彡(゚)(゚)「ほな防御率の話に入ろか。野手で言う打率みたいに、でかでかと表示される基本的な数値やな (´・ω・`)「中継で投手の紹介が入る時って大体防御率だもんね」 彡(●)(●)「防御率は &bold(){防御率 = (自責点 × 9 × 3) ÷ (投球回 × 3)} で計算するのが一番厳密や。その他にも &bold(){防御率 =(自責点 × 9) ÷ 投球回} や &bold(){防御率 = (自責点 × 9 × 3) ÷ アウトを取った数} といった式もあるで」 (´・ω・`)「めっちゃ早口で言ってそう(なんでこんなに複雑な式になってるの?二つ目が一番簡単だしそれでよくない?)」 彡(-)(-)「計算に使われるイニング数が野手指標みたく整数だけならええんやけどな…あいにくイニングは3アウトカウントで1イニングなんや。つまり…0/3、1/3、2/3、1の4種類あるんや」 (´・ω・`)「だから3をかける必要があるんだね。でもなんでまず9で自責点を乗算する必要があるの?これは全部整数だよね?」 彡(゚)(゚)「こっちは防御率の意味を説明する必要があるな。防御率は &bold(){その投手が9イニング(27アウト)を投げ切った際の自責点の平均} を表す数値なんや。投手が毎回全員完投するわけやないからこうして調整が必要なんやな」 (´・ω・`)「そういうことだったんだね」 彡(゚)(゚)「面白いところで言うと防御率はその計算式上無限になることがあるんや。1アウトも取れずに失点した場合は 1 × 9 × 3 ÷ 0 = ? とゼロで割ることになるせいで…まあワイは数学の心得はないから下手な用語は使わないでおくが、算出不可能、つまり無限という数値になるらしいんやね 西武の元レジェンド デストラーデは晩年一回だけ投手として登板し被安打。これによって防御率無限が記録されとるらしい」 #region(簡単に計算できる投手指標) (´・ω・`)「防御率についてはよくわかったけど投手には野手でいうOPSやRCみたいな指標はないの?」 彡(゚)(゚)「指標自体はいろいろあるし、使い道や取り扱いの簡単さが違うけど、とりあえずFIPを見ておけば間違いないね」 彡(゚)(゚)「今日はワイが特別にハチナイで見えるデータから簡単に計算できる指標を教えたるわ!」 **投手の責任と野手の責任(DIPS) 彡(゚)(゚)「さて原ちゃん、いきなりだけど打撃成績と投手成績、何が違うかわかるかな? (´・ω・`)「打率と防御率の違いとか?わからない… 彡(゚)(゚)「簡単にいってしまえば&bold(){投手の成績はチームの成績}なんだよね。 つまり、『その投手がマウンドに立っている間に起きた全ての出来事の記録』なんやね。 打撃成績も正直相手の守備次第だけど、攻撃側のチームの成績は打席に立ってる打者1人だけが影響するよね。 でも守備のチームの成績は、投手の能力と野手の能力が両方入ってくる。((これは別にだから投手は役に立たないんだとかではなく、投手成績には投手と野手の両方が関係するよね、そういうものとして受け入れましょう、ということです。)) 同じ投手でもひちょり・新庄・稲葉がバックにいたら被安打は減るだろうってことだね。逆にハチナイやきうで本庄・永井・逢坂を外野に置いといたら悲惨やろ? だから、「投手の能力を推定」するには「投手だけが影響する出来事」と「野手の影響もある出来事」に切り分けたほうがすっきりわかりやすいよね」 (´・ω・`)「.。○〇(山本由伸の成績だ…) 彡(゚)(゚)「この&bold(){投手の影響と野手の影響を切り分けて調べよう}っていう考え方を&bold(){DIPS}といって、現代の投手評価をガラッと変えた考え方やな。 一番有名な指標が"FIP"やな。 **FIP 彡(゚)(゚)「FIPは防御率と同じスケールの指標で、 &bold(){FIP = (13×被本塁打 + 3×(与四死球-故意四球)-2×奪三振)÷ 投球回 + 定数} で計算するんや。見てほしいのは分子のところやな。」 (´・ω・`)「ホームランと三振と四球しか使っとらんぞ?!被安打はいらないんか?まず失点はどこいったんや? 彡(゚)(゚)「そう、そこや。防御率の仲間なのに被安打・失点を使わないってことで出てきたときには大荒れしたんやな((時系列的には、先にマクラッケンがDIPSを提唱し、あとからトム・タンゴがFIPに落とし込んだ))。 DIPSを言い出したマクラッケンっておじちゃんは&bold(){投手がコントロールできるのは三振・四球・本塁打だけ}で、&color(red){&bold(){本塁打以外のヒットはただの運}}とまで言い切ったんよね。 実際のところはある程度はヒットにも介入できるらしいがな、ある程度であって全部コントロールできるわけじゃない。 詳しい根拠は「BABIP 年度間相関」とかグーグル先生に聞いてみてもらえばええんやが、ともかくこのDIPSの考えは正しいと証明されたんやね。 彡(゚)(゚)「FIPのいいところは被本塁打・奪三振・与四球・投球回というすぐに手に入るスタッツから簡単に計算できて、 そのわりに安定して投手の能力を純粋に評価できるところやな。ハチナイでもこの4つは直接手に入るね。 ハチナイ的には敬遠は指示した回数を覚えておけばいいし、トム・タンゴはそこらへんは好きに扱ってくれ(意訳)とも言っとる。 定数は(リーグ平均防御率に揃える調整なので)なかったものとしておけばええやろ。NPBでは3.0、MLBでは3.2くらいらしいね。 彡(゚)(゚)「最近はHR・K・BBの3つに内野フライを加えた4つが野手の影響によらないスタッツということになっとる。 ま、捕手の影響はあるだろうから、そこは無視しちゃいかんところやろね。&s(){&color(lightgray){現実でも捕手軽視した楽天は…}} 彡(゚)(゚)「防御率は昔からある投手成績で、FIP(DIPS)と同じく野手の責任を除外しようと失策(エラー)を抜いとるわけだけど、今となってはその意味ではFIPを使ったほうがマシやね。 じゃあ防御率が意味ないのかといえば、そうでもない。すぐに入手できるってのはいいことやし、慣れた数字の感覚で判断できるのは楽やろな。実際FIPも防御率のスケールに合わせてるわけで、それくらい防御率の数字の感覚はしみついたものやからね。打者成績でも同じことがいえて、打率といえば「3割」がパッと出てくるだろうけど、出塁率で「4割」がパッと出てくる人はそうおらんやろね。 それと、試合に勝つには結局何点失点したかが重要で、失点率と並行する防御率は結果がわかりやすいわな。ま、この場合普通に失点率使っとけばええやろけどね。 彡(゚)(゚)「ちなみに、ゴロとフライをどれくらいの割合で打たせるかまでは投手の責任で、 そのゴロが取れるかどうかは野手の責任ということもわかっとる(取りやすいゴロを打たせる能力はあまりないらしい)。 フライを打たれたらホームランも増えるだろうし、ホームランはサンプルが少なくブレが出やすいってことで改良したバージョンもいくつかあるけど、そっちは大変やね。原ちゃん暇なら姉妹校戦で試してデータ作ってみてや(ハナホジ)。 **クオリティ・スタート(QS) 彡(゚)(゚)「先発投手の働きを評価する指標としてはクオリティ・スタート(以下QS)ってのがあるで」 (´・ω・`)「なんかかっこいい名前だね。でそのQSってのはどういうものなの?」 彡(゚)(゚)「&bold(){6回3失点以下}。それだけや」 (´・ω・`)「えっ、それだけ?」 彡(゚)(゚)「それだけや。この数字は&bold(){先発投手として最低限の仕事}、試合を作ったとされるラインやな。実はこれ6回終わって3失点がちょうど勝率50%のラインなんやで」 (´・ω・`)「たしかに先発が3失点以下だったらこの投手のせいで負けたとは言いづらいね…」 彡(゚)(゚)「せやろ?ちなみに7回2失点以下に抑えると『ハイクオリティ・スタート(HQS)』に認定されるんや。7回2失点だと勝率8割くらいはあるから、それで負けたら%%オリックスみたいな%%貧打ってことやね。 まあハチナイのSSR先発は5回で降りてまうことが多いからQSもHQSも正確には判断出来へんのやけどな。とりあえず5回を2失点(勝率67%)で終わらせてくれれば先発のことは褒めてあげてもええんちゃうか?」 **WHIP 彡(゚)(゚)「次はWHIPを紹介するで」 (´・ω・`)「おっ、なんか本格的だね」 彡(゚)(゚)「WHIPは &bold(){WHIP=(被安打+与四球)÷投球回} で計算するんや。つまり&bold(){1イニングあたり何人のランナーを出したか}を示す指標やな。もちろん少ないほど優秀やで。 ホームランも四球も一緒くたなのが玉に瑕やけどな。計算がラクチンで便利やろ」 (´・ω・`)「たしかにこれはわかりやすいし、ハチナイの中でも簡単に計算できるね」 彡(゚)(゚)「目安としては1以下なら優秀やな。原ちゃんの投手たちもWHIPが1以下だったら褒めてあげてな。 ただ、こんなに簡単な割には意外と失点の理由を説明できるらしいけど、FIPが計算できるならそっちのほうがええわね。ちなみに、防御率との関係でいうと[[5倍して3引くとだいたい防御率>https://baseballconcrete.web.fc2.com/alacarte/whip.html]]なんだってな」 **K/BB 彡(゚)(゚)「最後はK/BBやな。Kは三振、BBは四球のことや」 (´・ω・`)「これもしかして見たまんまかな? &bold(){K/BB=奪三振÷与四球} で合ってる?」 彡(゚)(゚)「正解や!つまり&bold(){四球を1つ出すまでに三振をいくつとったか}を表すんや。」 (´・ω・`)「四球を出さずに三振をたくさんとってくれる投手は頼りになるね」 彡(゚)(゚)「そうやな。奪三振を打席で割ればK%、四球を打席で割ればBB%になるね。 こっちは投球の内容を評価する指標、ってことになるんやろかね。 これはそのままその投手のコントロールを評価する手法にもなり得るんやが…ハチナイ選手たちのコントロールのステータスとどう関連してるんかはワイにはわからへんわ」 彡(゚)(゚)「とりあえずハチナイの中で簡単に計算できる指標としてはこんなもんやろか」 (´・ω・`)「お兄ちゃんありがとう!これからは投手結果も覗いてみるよ!(覗くとは言っていない)」 #endregion *守備について (´・ω・`)「戦術機能が追加されたね。守備に関する用語が出てきたんだけどどういうこと?」 彡(゚)(゚)「実は守備ってのは選手がいつも同じところを守っているわけやないんや。状況や相手打者の打球傾向なんかに合わせて時に細かく、時に大胆に守る位置を変えとるんや。今回戦術機能で出てきたのはそのほんの一例やな」 (´・ω・`)「ふーん。それじゃあその守備戦術についておしえてよ」 **守備隊形「前進守備」 (´・ω・`)「まずこの前進守備ってのは?」 彡(゚)(゚)「見ての通り野手が前進して守るシフトやな。主に&bold(){相手の得点を阻止したいときに使われる}で。ホームへの送球をしやすくしてランナーを刺しやすくする、あるいはそもそも進塁させないのが狙いやで」 (´・ω・`)「なるほどね。でも前進するってことはその後ろを狙われやすくなるんじゃないの?」 彡(゚)(゚)「その通りやわ。打者との距離が近くなるから強い打球への対応も難しくなる。ハチナイでは敵単打率UPという形で表現されとるな。やから基本的には勝負所でほんまに点をやりたくないときにしか使われない戦術やね。 広島・楽天のベースを投げる人がやっとった[[内野5人シフト>https://www.nicovideo.jp/watch/sm7347326]]は極端な前進守備の一つとも言えるな。 ちなみに前進守備は得点を与えたくないときにとる戦術やから、何が何でもバックホーム優先や。そうでないと[[何のための前進守備や>https://wikiwiki.jp/livejupiter/%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%A0%E4%BD%90%E4%BC%AF%EF%BC%81]]、ってことになりかねへんで」 **守備隊形「長打警戒」 (´・ω・`)「じゃあこっちの長打警戒は?前進守備とは逆に後ろに下がるってこと?」 彡(゚)(゚)「せやな。パワーのあるバッターに対して守備位置を下げることで&bold(){本来外野の頭を超える長打性の当たりをアウトにするのが狙い}や 極端な例だとガッフェやMLBのタンパベイがやっとった[[外野4人シフト>https://www.youtube.com/watch?v=OdGpiOurI9A]]がそうなんやろな」 (´・ω・`)「でも今度は前が空いちゃうよね。短い打球には対応できないんじゃないの?」 彡(゚)(゚)「ようわかっとるな。単打はしゃあないって割り切りが必要や。ハチナイでは敵単打率UPって形で表現されとるな。せやからさっきとは逆で、&bold(){点を取られたくない場面では使わない}戦術やで。」 **守備固め(野手交代) 彡(゚)(゚)「ところで原ちゃんは野手交代は使っとるか?」 (´・ω・`)「うーん。代打とか投手交代は使うけど野手交代はつかってないなあ」 彡(゚)(゚)「野手も立派な守備戦術の一つやで。例えば9回1点リードでこの回を抑えれば勝ちという状況。なんとしても点をとられるわけにはいかん。こういう状況で原ちゃんは守備の悪い選手を置いたままにしておくんか?」 (´・ω・`)「そりゃあ守備のいい選手に守ってもらいたいよ。…そうか、最後に&bold(){守備のいい選手を出して、守りを固めて勝ちに行く}、そういう時に使うんだね」 彡(゚)(゚)「その通りや!ちなみに実際の野球、特にプロ野球やメジャーリーグではもっと高度な守備戦術をつかっとるから、そういうところに着目してみるのもええんやないかな。テレビで見るよりも実際に球場に足を運んでみたらよりわかると思うで」 *シナリオに出てきた野球用語・シチュエーション **パスボール/捕逸 投球時に捕手が原因でその球を取れずに後ろに逸らしてしまうこと。ランナーが二塁にいる時、ランナーは三塁に進塁を狙う。ランナーが三塁にいる時、大きく捕逸したならば、ランナーは本塁に帰還し得点を狙う。キャッチャーとしてはミットで取れなくとも文字通り体を使ってボールをキャッチャーの前で止めたいところ。 なお投手原因で捕手が後ろにそらしたものをワイルドピッチ/暴投と区別する。 ちなみに打者が三振となった場合でもパスボールでボールを逸らしてしまったとき、打者は1塁に走り出塁を狙うことができる。この時捕手は打者が1塁に到達するより早く送球しアウトにしなければならない。アウトにできなかった場合「&bold(){振り逃げ}」が成立し、記録上は三振となるが打者走者は1塁に残る。 #region(''参考動画'') https://player.vimeo.com/video/98197092 https://tv.pacificleague.jp/vod/pc/vods/2886 (広島・大瀬良のフォークを取り損ねて走者生還を許した様子。プロではこのパターンが比較的多い。&color(lightgray){最後に解説が何か言いかけてるけど記録は暴投やからええやろ}) #video(https://www.youtube.com/watch?v=Z__fuFZsPWs,width=600) (スッポ抜けた暴投で一塁ランナーが三塁まで進んだ様子) #video(https://www.youtube.com/watch?v=PnwL8fGFqU0,width=600) (暴投を見て三塁ランナーが本塁を狙うもタッチアウトになった例。こういうこともある) #endregion **併殺打 &ref(https://imgur.com/P92RTqA.jpg,height=300) (´・ω・`)「試合描写でダブルプレーってのが出てくるね。一度にアウトを2つ取るプレーってことでいいのかな?」 彡(゚)(゚)「せやな。日本語では併殺打、俗称ではゲッツーとも言うな。守備の花形とも言えるプレーで、ときに試合の流れを大きく変えるで」 #region(フォースアウトについて) (´・ω・`)「ランナーをアウトにするときはランナーにタッチするのが基本だよね。でも試合とかをみてるとランナーにはタッチせずに送球していることがほとんどだけど…」 彡(゚)(゚)「それについては&bold(){フォースアウト}について説明せなあかんな」 ***フォースアウト 彡(゚)(゚)「例えば、先頭打者がヒットなりフォアボールなりで出塁してノーアウトランナー1塁…守備側としては是非ともダブルプレーがほしい場面やな」 彡(゚)(゚)「そしてこの次の打者がゴロ性の当たりを打った。もちろんバッターは1塁へ向かうわけやから、このとき1塁にいるランナーは何をせなあかんやろか?」 (´・ω・`)「決まってるじゃん。2塁へ向かうんだよ。さすがに馬鹿にしすぎだよお兄ちゃん」 彡(゚)(゚)「まあそう怒らんといてや。&bold(){2塁へ向かわなければならない1塁ランナー}…これがこの状況のキモなんや。このように&bold(){ランナーが進塁を強いられている状態}を&bold(){フォース状態}、と言うんや」 彡(゚)(゚)「そしてフォース状態にあるランナーに対しては、守備側はランナーへのタッチを省略して、ボールを持った状態で次の塁に触ればアウトにすることができる。これを&bold(){フォースアウト}と言うんや。」 (´・ω・`)「要するに&bold(){塁が詰まってるときは次のベースをタッチすればOK}、ってことだね」 彡(゚)(゚)「その通りや!この&bold(){フォースアウトを活かしてこそほとんどのダブルプレーは成立する}んやで。ランナー1塁の状態でセカンドへのゴロをセカンドがショートに送球、ショートは2塁ベースをタッチしてからファーストに送球してバッターランナーもアウト。4-6-3のゲッツーの完成や!ちなみにランナー1,2塁や満塁の状況では同じ原理でトリプルプレー成立、なんてことも極稀にあるで」 #endregion ***ポジション表記 #region (´・ω・`)「ところで併殺打の時の4-6-3?って何を表す数字なの?貢献度?」 彡(゚)(゚)「それはな、ポジションを表しとるんや」 (´・ω・`)「???3は三塁手、百歩譲って4は遊撃手はわかるけど6って何?」 彡(-)(-)「前提からして間違っとるな…1から順に &bold(){投捕一二三遊左中右} の順や。実はハチナイのキャラ評価記事の適正ポジション表もこの順番に沿ってるで」 (´・ω・`)「4-6-3は…二塁手が捕球…遊撃にトスして…一塁フォースアウトでゲッツーってところかな?覚えにくいよ」 彡(^)(^)「そういう時に役立つのがパワプロのあかつき大付属高校の十傑やな。アカツキとは何の関係もないで!あかつき十傑は猪狩守を除いて &bold(){一}ノ瀬塔(&bold(){投})哉、&bold(){二}宮瑞穂(&bold(){捕})、&bold(){三}本松&bold(){一}、&bold(){四}条賢&bold(){二}、&bold(){五}十嵐権&bold(){三}、&bold(){六}本木優(&bold(){遊})希、&bold(){七}井=ア&bold(){レフト}、&bold(){八}嶋&bold(){中}、&bold(){九}十&bold(){九}宇(&bold(){右})宙 と名字にポジションの数字、名前にポジションの名称を使用して名前が作られとる。覚えておくと覚えやすいで!」 #endregion **バント 彡(゚)(゚)「原ちゃん&bold(){バント}はわかるか?」 (´・ω・`)「出てるランナーを進めるためにやるイメージかな。よくバッターがバットを寝かせてボールに当てるようにして転がしてるよね」 彡(゚)(゚)「大体そのとおりやな。&bold(){バットを寝かせてボールを転がす}…これがバントという行為やな。&bold(){確実にフェアゾーンにボールを飛ばす}ことができる代わりに処理もされやすいから、&bold(){バッターはアウトになることがほとんど}やけどな。けどこのことを活かした戦術も確かに存在するで」 ***送りバント 彡(゚)(゚)「まずは&bold(){送りバント}や。さっき原ちゃんも言っとったやつで、まさしくランナーを&bold(){確実に次の塁に送る}ための手段やな。ハチナイでは[[たゆたゆのSR>【覚悟の犠打】直江 太結 (遊) ]]が印象的やな」 (´・ω・`)「打球が弱くなりがちだから、ボールを取った後2塁とかに送球するのは難しいってことかな?1塁でバッターランナーをアウトにするほうがはるかに簡単だよね」 彡(゚)(゚)「せや。バッターを&bold(){犠牲}にしてでも出ているランナーを進めたい…そんなときは送りバントや。犠牲の文字をとって日本語では&bold(){犠打}と書くで」 (´・ω・`)「犠打?そんなの試合結果とかでみたことないよ?」 彡(゚)(゚)「君のようにカンのいい(ry それは今後のアカツキはんに期待するしかないな」 彡(゚)(゚)「ところで送りバントはバッターランナーがほぼ確実にアウトになる、という性質上、2アウトの状況ではほぼなんの意味もない行為やということには注意やで。 「ハチナイでは現状ロクに成功しない戦術やから使わなくてええんやけどね…。それから、セイバー的にはよほどの場合でない限り勝利確率を下げる敗退行為って言われてるから、気にせんでええ戦術やね」 ***スクイズ 彡(゚)(゚)「さて次は&bold(){スクイズ}や。これも送りバントの一種、というか応用のような戦術やな」 (´・ω・`)「バントで点を取るやつだよね。[[倉敷SR>【この1点に賭ける】倉敷 舞子 (投先)]]で出てきたから覚えてるよ」 (´・ω・`)「でもよく考えたらこれすごく難しくない?バントの打球はほとんど前に飛ばないから、&bold(){肝心のホームでタッチアウトにされやすい}んじゃ…」 彡(゚)(゚)「その通りや。せやからスクイズを成功させるためにはバントの技術はもちろんやけど、何より&bold(){相手の意表をつく}ことが重要や。普通の構えでギリギリまでボールを引きつけて、さも普通に打つかのように相手に思わせてからバットを寝かせてバントする…とこんな具合やな」 (´・ω・`)「でもそうやってうまい具合に転がせたとして、ランナーはホームに間に合うのかな?」 彡(゚)(゚)「そこももう1つ大きな問題や。相手の送球より早くホームに突入するために、&bold(){ランナーは相手ピッチャーが投げた瞬間にスタートを切る}ことがほとんどやな。せやからランナーの足も重要やし、バッターには飛び出したランナーがアウトにならないようにバッターには難しい球でもフェアゾーンに転がす技術が求められる。いくつもの技術が揃って初めて成功するプレーやな!」 (´・ω・`)「なんだかすごくリスキーだね…」 彡(゚)(゚)「まあ確実に点を取る手段、というよりは奇襲の類に含まれるかもしれんな…けど成功したときには盛り上がるで」 ちなみに (´・ω・`)「そういえば倉敷SRの場面だけど、普段は左打の委員長が右打席に入ってるよね。あれはなんで?」 彡(゚)(゚)「委員長は右投げ左打ち…つまり利き手は右やと思われるな。ワイも聞いた話なんやが、右利きの選手が左打席でバントをするのは意外と難しいらしいんや。せやから確実にバントをしてスクイズを決めるために右打席に入ったんやろな」 (´・ω・`)「ふんふん。たしかに逆手でバットをコントロールするのはやりにくいね。でもこんなことしたら[[相手にスクイズって教えてる>https://wikiwiki.jp/livejupiter/%E7%94%B3%E5%91%8A%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA]]ようなもんじゃ…」 彡(゚)(゚)「まあそこはご愛敬ってとこやろ。情報がない相手に対してやからこそ成功したのかもしれんな」 ***セーフティバント 彡(゚)(゚)「ほな次はノーアウトランナーなしの状況や。この状況でバント…あり得ると思うか?」 (´・ω・`)「ないよ。先頭バッターは出塁してほしいものだし、それをバントして自らアウトになりに行くなんてありえないよ。」 彡(゚)(゚)「と思うやろ?これを逆手にとった戦術こそ&bold(){セーフティバント}や。相手がバントを警戒せずに深めに守っている、こんな時こそセーフティバントのチャンスやな。バントの特性を活かして、&bold(){相手の意表をついて出塁を狙う}んや。」 (´・ω・`)「たしかに奇襲としては効果がありそうだね。ところで春大会では竹富くんがランナー1塁の場面でやってたけど…」 彡(゚)(゚)「そういえばそうやな。あの場面は9回裏の1番バッターという勝負所やったから、セーフティバントは想定されにくいんや。そういう意味ではやっぱり奇襲なんやな」 (´・ω・`)「そうだね。でもやっぱり難しいんじゃないの?竹富くんも失敗してたし」 彡(゚)(゚)「実際これはスクイズ以上に難しいと思うわ。普通の構えでボールをギリギリまで引き付けてバントする。野手の取りにくい場所(3塁線ギリギリを狙うのがセオリーやな)にボールを転がす。実際はそれでも厳しいからバッターの走力もめちゃめちゃ重要や。いくつもの技術が揃って初めて成功するプレーやな!」 (´・ω・`)(またそれか…) **盗塁 &ref(https://imgur.com/Dde5Y0T.jpg,height=300) 彡(゚)(゚)「ところで塁上のランナーを進める手段はバントだけやないんや。主に使われるのは&bold(){盗塁}やな」 (´・ω・`)「ランナーが次の塁まで一人で走るやつだね。ストーリーでも度々出てくるよね」 彡(゚)(゚)「せや。基本的にランナーの足に大きく依存するから、&bold(){走力がめちゃめちゃ大事}やな。ハチナイでは打席結果でも成績を確認できるし、試合画面もよく見ると盗塁を決めている場面を見ることができるで。ほんとはピッチャーやキャッチャーとの駆け引き、ピッチャーが投げてからキャッチャーが送球して塁に届くまでのスピード勝負なんかもあるんやけど、ここでは割愛するで」 **(ヒット)エンドラン 彡(゚)(゚)「そしてこの盗塁を応用してランナーを大きく進める戦術が&bold(){(ヒット)エンドラン}や」 (´・ω・`)「打って走る…盗塁の要領で&bold(){ランナーがスタートを切ってさらにバッターが打つ}ってことかな?」 彡(゚)(゚)「その通りや!&bold(){エンドランは成功すればランナーを大きく進める事ができる}…例えばランナー1塁の場面、次のバッターが普通に単打を打てばランナー1,2塁となるところを、エンドランをかけてランナーをスタートさせれば単打でもさらに進塁して、&bold(){ランナー1,3塁とチャンスを広げることができる}んや。ランナー2塁でエンドランを仕掛けて単打でも得点、なんてのも狙えるで」 (´・ω・`)「攻撃力の高い戦術だね。でもやっぱりリスクは高いんじゃないの?それこそバッターが空振りでもしたら…」 彡(゚)(゚)「飛び出したランナーが刺されてアウトなんてこともあり得るわな。けどこれは&bold(){フォース状態のランナーに仕掛けてダブルプレーを回避}したりと、リスク回避にも使える戦術でもあるんや。実際の試合でも度々使われてるで」 (´・ω・`)「走力を活かした戦術ってのも結構あるんだね。単純に次の塁に速く到達しやすい、ってだけじゃないんだね」 **犠牲フライ &ref(https://imgur.com/sO9TN9l.jpg,height=300) (´・ω・`)「じゃあこの犠牲フライってのは?ランナーが3塁にいればフライでも点が入るの?」 彡(゚)(゚)「まあその通りやな。フライやから打者はもちろんアウトになるんやけど、その後走者はタッチアップをして次の塁を狙うことができるんや。これが3塁ランナーであれば次の塁はもちろんホームやから得点が認められるわけやな」 (´・ω・`)「そもそもタッチアップって何?戦術機能でも用語として出てくるけど」 彡(゚)(゚)「うーん。まずはそのルールから説明せなアカンな」 #region(リタッチとフライング) ***リタッチ 彡(゚)(゚)「まず大前提として、&bold(){野手が打球をノーバウンドでしっかり捕ったらランナーは元居た塁に触れてなアカン}のや」 (´・ω・`)「どうして?」 彡(゚)(゚)「そら、ボールが捕られる前にホームに着いて得点になるよなルールやったら高く打ち上げた方が有利やんけ。だから元居た塁に戻って塁に触れる必要があるんや。これを&bold(){リタッチの義務}と言うで。&bold(){更に言えば元居た塁に戻る前にその塁にボールが帰ってきてしまったらその走者はアウトになる}で(さっき説明したフォースアウトの亜種ともいえる)。要は&bold(){リタッチの義務を果たせなかった=反則}と言うわけやな」 ***フライング (´・ω・`)「じゃあもし&bold(){3塁ランナーがフライでフライングをしちゃったら、野手は3塁にボールを投げてしまえば、その3塁ランナーはアウトになるの?}」 彡(゚)(゚)「&bold(){惜しい!フライングしたとしてもボールが帰ってくる前に元居た塁に戻れればええんや。}そこからスタートするかは自由や。&bold(){だけどフライングしたまま戻って来なかったら、審判にこの走者はフライングをしたからボールを持って3塁に触れるで。と言うアピールをするわけやんな。そしてそのアピールが審判に認められたらアウトになるんや。言うまでも無いが、既にフライングした3塁ランナーがホームに生還したとしてもその得点は認められないで!}」 #endregion &ref(https://i.imgur.com/vvScwVt.jpg,height=300) ***タッチアップ(リタッチとフライングを踏まえて) (´・ω・`)「うん。なんとなくだけどわかってきたよ。&bold(){タッチアップと言うのはランナーは野手がボールをノーバンで捕ったのを見届けてからスタートしてもいい。}という事になるのかな?」 彡(゚)(゚)「ぐうの音も出ませんわ。原ちゃんの言う通りやで。そしてそれを決めるのは、&bold(){打球の飛んだ深さ・走者の走力・捕球者の肩・捕球者の捕球体制・走者の反射神経。そして何よりも絶対に進んでやる!という度胸}なんや。どれかいっこでもダメやったら成功率はガクッと落ちるで」 (※わかりやすくノーバンで捕ると記述していますが、&u(){ノーバンのボールと言うのはフライやライナーの事をいい、これを飛球と呼びます}) 彡(゚)(゚)「ちなみにタッチアップは2塁ランナーが3塁へ進塁する場面で見られることもたびたびあるで。春大会清城戦とか、ぼっちのシナリオでもそんな場面が出てくるな。本塁突入に比べて刺されやすいから、ライト方向へのフライで狙っていくのがセオリーやな」 **ピックオフプレー (´・ω・`)「お兄ちゃんお兄ちゃん、最近シナリオで出てきたピックオフプレーがよくわからないよ」 彡(゚)(゚)「急に難しい単語が出てきたな…これは野球をみててもあんまり聞かない単語やな。経験者やないとあんまりなじみがないと思うわ」 (´・ω・`)「シナリオを見てても状況がいまいち掴み切れなかったから野球に詳しいお兄ちゃんに説明してほしいな」 彡(゚)(゚)「任せとき!ばっちり説明したるで!」 ***けん制 (´・ω・`)「じゃあ早速ピックオフプレーを教えてよ」 彡(゚)(゚)「といきたいところなんやけど、その前にまずはけん制について知っておかなあかんな」 (´・ω・`)「ピッチャーが塁にいるランナーに対してボールを投げるあれのことだよね?」 彡(゚)(゚)「その通りや。試合でよく見るのは1塁へのけん制やな。ランナーも2塁への盗塁は刺されにくいから積極的に狙ってくるし、その分けん制も多くなるで」 (´・ω・`)「そもそもどうしてけん制をするの?ランナーが走ってきたらキャッチャーが送球してアウトにすればいいんじゃない?」 彡(゚)(゚)「まあ色々目的はあるわな。塁に出たランナーをけん制でアウトにすること自体も目的なんやけど、大きくは&bold(){ランナーに盗塁をさせにくくするため}や。次はバッターに向かって投げるかこちらにけん制してくるか…とランナーに考えさせることが大事なんや。&bold(){けん制があると思わせることで自然とランナーのリードも小さくなって、走りにくくなる}んやで」 (´・ω・`)「なるほどね。ランナーは常にけん制を警戒してないといけないんだね」 ***ランナーをだます (´・ω・`)「けん制についてはわかったよ。でもそれがどうやってあのピックオフプレーにつながるの?」 彡(゚)(゚)「ピックオフプレーは簡単に言うと、&bold(){ランナーにけん制がないと思わせてランナーをつり出してから、けん制をしてランナーをアウトにすることを狙うプレー}なんや。要するに&bold(){ランナーをだます}ってことなんやけど、そのためには内野の連携が不可欠やからサインのもとに行うことが多いわな」 (´・ω・`)「たしかに新田ちゃんも竹富くんもけん制がないと思って意表を突かれてたね。でもあの場面でなんでけん制がないと思い込んじゃったの?」 彡(゚)(゚)「それはピッチャーがけん制をするときの内野手の動きがカギなんや。一塁へのけん制の時はファーストがベースに張り付いてけん制を待つんやけど、二塁へのけん制の時はそうはいかへん。&bold(){二塁へのけん制はショートが入るのが多い}んやけど、二塁ベースとショートの定位置は遠いから、タイミングを合わせてショートが二塁ベースに向かって走りこむんや。タイミングが難しいから、この時は&bold(){セカンドがけん制のバックアップに回る}ことが多いんや」 (´・ω・`)「セカンドがカバーに入るんだね。ということはあの場面はどっちもセカンドが前進していたけど、&bold(){セカンドが前進することで『けん制のカバーに入れない→二塁へのけん制がない』とランナーに思わせた}んだね」 彡(゚)(゚)「その通りや!あとはランナーが騙されたてリードが大きくなったのをみてショートが二塁ベースに入ってけん制を受けてタッチアウト!ってことやな。新田ちゃんと竹富くんはみすみす引っかかってしまったというわけや」 (´・ω・`)「なるほどね。よくわかったよ。もしかしてこれ、いろいろバリエーションがあるんじゃない?」 彡(゚)(゚)「実際色々あるみたいやな。ショートやなくてセンターが入ったり、一塁けん制でのピックオフプレーなんかもあるで。興味があったら調べてみるとええわ」 **敬遠 彡(゚)(゚)「現在9回表1点リードのツーアウトランナー3塁やが本日ヒットを3本打っている打者と本日一本もヒットを打っていない打者、原ちゃんならどっちと勝負したいやろうか」 (´・ω・`)「あと一人抑えれば終わりなんだからもちろん不調の打者の方だよ」 彡(゚)(゚)「せやろな。でも現実は次の対戦は好調の打者が次で、不調の打者が次の次なんや」 (´・ω・`)「うーん。なんとか不調の打者とだけ対戦できないかな?」 彡(゚)(゚)「そういった時に好調の打者相手にわざと四球をなげるんや。そうすれば逆転のランナーは出てしまうリスクはあるが、不調の打者と対戦できるんや」 (´・ω・`)「無失点でしのぐ可能性を上げることができるわけだね!」 彡(゚)(゚)「せや。相手打者の好不調は勿論、次の打者はHRをバンバン打つが、次の次の打者はあまり打てない打者みたいな打者の力量差でも敬遠を選択したりするで」 *その他野球用語 彡(゚)(゚)「そういえば原ちゃんFB革命の意味とかってわかるか?突然何の説明もなくスキルに追加されたんやが」 (´・ω・`)「フェイスブック革命でしょ?知ってる知ってる」 **FB革命 彡(゚)(゚)「…FB革命は正式にはフライボール革命、略してフラレボと言うんや。メジャーリーグで急に流行しだした考え方でな、30°を目指して打球を飛ばすことで良い打球が飛ばせるようになるって考え方なんや。ハチナイ世界ではHR率↑ミート↑パワー↑と表されとるな」 (´・ω・`)「30°って結構上向きじゃない?フライになりそう」 彡(^)(^)「だからフライボールって言うんやな。このフラレボ。長打だけじゃなくヒット増加の効果もあるみたいでな、そこらへんはハチナイはよくわかってるみたいやわ!ワイみたくちゃんとググったんやろな!」 (´・ω・`)「…」 **アベックHR (´・ω・`)「じゃあお兄ちゃん、このアベックHRって何かわかる?」 彡(-)(-)「アベック…もう死語やな。フランス語で英語のwithにあたる単語でな、かつては今でいうカップルみたいな意味合いで使われてたんや。転じて&bold(){同球団の2人の選手が1試合でそれぞれ本塁打を放つこと}の意味なんやで」 (´・ω・`)「あれ?ハチナイは&bold(){前の打者がHRを打った場合にHR率とパワーが上がる}よね?二者連続ってことじゃないの?」 彡(゚)(゚)「…それは二者連続HRやな。確かにアベックHRの一つではあるけど本来そこまで条件は厳しくないんや。例えばカープの山本浩二と故・衣笠祥雄の有名な2打席連続アベックHRは山本が3番、衣笠が6番の打順での出来事なんや」 **セットアッパー (´・ω・`)「セットアッパーってなに?リリーフとは違うの?」 彡(゚)(゚)「厳密には違うで。リリーフって言うのは&bold(){救援投手}の事で、先発以外の投手を指すんや」 (´・ω・`)「なるほど。リリーフの意味はわかったよ。セットアッパーを詳しく教えてほしいな」 彡(゚)(゚)「&bold(){セットアッパーというのは}中継ぎエースと同じようなもんやで。先発が7回でバテて&bold(){抑え(クローザー)}を8回から出すわけにはいかんから&bold(){抑えとほぼ同等の実力を持った投手を8回に投入する}んや。その時に出てくる投手をセットアッパーと呼ぶわけやな」 (´・ω・`)「でも最近だと先発6回→中継7回→中継8回→抑え9回というパターンが多くない?」 彡(゚)(゚)「いいところ見とるなぁ……。7回のは準セットアッパーって呼んだりするけど、面倒くさいのもあってこの投手もセットアッパーって呼んだりするで。&bold(){セットアップ(試合完了=チームの勝利)の為の投手}やからな」 ---- *コメント [[ログを開く>コメント/野球知識のQ&A]] 編集者注 編集者は野球に詳しいわけではないので誤りがあるかもしれないで。間違いを見つけたらコメントで指摘してもいいし、ページそのものを修正してくれると助かるで。ネタとかを考えての修正も大歓迎や。また、ハチナイやっててこの野球用語の意味が分からなかった/シナリオで野球のシチュエーションがわからなかったって意見も大歓迎や。 #pcomment(reply)

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