銀行員の登竜門より
http://web.archive.org/web/20120121030517/http://bank.gozaru.jp:80/eigyou/skill.html
銀行員のスキル
 入行後の研修で色々鍛えられる技術があります。これらの技術は、社会人として事務職として必ず必要なものなのでしっかり身につけましょう。

札勘…いわゆるお札を数えるやつです。約100枚を縦勘で30秒、横勘で25秒というテストがありました。銀行員を辞めた今もこの技術は重宝していて、良くも悪くも結婚式や葬式の受付に引っ張りダコです。やり方やコツは人それぞれ違うので、昼休みに練習して色々な先輩からアドバイスをもらいましょう。以下に私のやり方を説明しますが、極めて長嶋監督みたいな感覚的なものとなってしまいました。これについてクレーム等は受け付けませんのでご了承願います(笑)。
★縦勘のコツ(右利きver)…グーにした左手の中指と薬指の間に札束を挟みこんで、お札の端を親指で押さえつけながら曲げます。この左手はしっかり固定しましょう。右手は人差し指と中指を札束の裏側に沿え、札の右上に置いた親指で挟み込みます。ここから、親指で一番上の札を下に押し下げ、薬指ではじきます。そして薬指ではじくと同時に親指を先程の位置に戻します。このとき親指は常にお札から離さず滑らせるのがポイントです。
★横勘のコツ(右利きver)…両手の形は札束を神様に差し出すような感じです(人差し指と中指、薬指は裏側で親指が表側。左右対称)。親指の押える場所は下から1/4から1/3の位置です(裏側は親指より少し下め)。固定する方の指の先に少し力を入れて扇の支点を作ります。一方、回す方の右手の指はそれほど力を入れずに添えるイメージです。回すときは、右手の手首(スナップ)だけをうまく使って回しますが、このとき両手の形と押える位置を変えないで、かつ手首の回転に逆らわないように力を逃がすのがポイントです。
電卓ブラインドタッチ…まず、指の使用位置をしっかり厳守します(147→人差し指、258→中指、369→薬指)。基本(ホームポジション)は456にそれぞれ指を置き、反復練習すれば1ヶ月で相当速くなります。この技術はいうまでもなく、簿記の試験にも使えますし、銀行員といわずとも社会人ならば絶対身につけておきたい技術の一つです。必ず大きめの卓上電卓を買い愛用機にしましょう。
★電卓ブラインドタッチの練習になるゲームを発見しました。面白いです!→Tontie
Non Stop Masti 電卓ネタ
数字読み…銀行員は数字を素早く読めなければなりません。10,200,507,000円(3桁で区切ります)ならば「ヒャクトビニオクトビトビゴジュウマントビナナセンエンちょうど」と読みます。ゼロの読み方が特殊ですが、100億円位なら即答できるようになりましょう。電話等で復唱するときは「イチゼロニゼロ…」と数字読みすると親切です。
数字書き…銀行員は数字がきちんと書けなければなりません。0~9をひたすら書かされたときは、本当にうまくなるのか疑問に思い、あまりにも適当にやって怒られたこともありました。しかし、案外馬鹿らしく思えるこれも意外に効果があるもので、3ヶ月後にはすっかり上手くなっていました。やればできるものです。
コンピュータ…パソコンと敢えて区別するためにコンピュータと書きましたが、銀行の勘定を動かす専用の機械があります。それは外見上パソコンそのものなのですが、マウスやオフィスを使うわけではない専用機です。営業係はこれをマスターしなければ仕事にならないのです。
パソコン…オジサマ方は、若者はみんなパソコンを使えると思っています。ワードやエクセル、ウィンドゥズの基本操作は知っておきましょう。さらに、ブラインドタッチができれば言うことはありません。ちなみに私のいた銀行では、研修で何も教えてくれませんでした。
事務の裏技
パンチのコツ…パンチとは、書類に二つの穴を開けるアイテムのことです。書類を綴るのに使う場面も多いパンチですが、毎回穴を開けるポイントがずれてファイルがいまいち綺麗に揃っていないことなんてありませんか?そんなときは、一旦書類を半分に折り、中心線を作ってから使うときちんとできるのです。大したことではありませんが、事務の基本です。
コピーの活用術…銀行の書類には、ボールペンで記入しなければならない場面がたくさんあります。ただし、その書類の種類(主に内部書類)によっては、最初エンピツで書いて、それをコピーすれば正本として認められる場合があります。コピーする手間はあるのですが、間違ったときの訂正印よりは見やすいですし、何度も書き直せるから便利ですよ。
ハサミよりレターカッター…レターカッターはすごいですよ。左利きの私は通常のハサミがうまく使えません。書類の切りたい部分に折り目をつけてシュッとレターカッターを通せば、あら不思議。一瞬にしてしかも綺麗に切れているじゃありませんか。これは重宝しますよ。
修正ペンより修正テープ…銀行員は訂正も経緯を残さなければいけませんから、めったに修正ペンを使う場面がありません。しかし、内部書類においては充分利用できます。そんなとき、修正ペンをカシャカシャ振って乾いた先っちょにイライラするより、修正テープでシュッとやればあら不思議。なんだかテレビショッピングみたいなノリできれいに消せちゃいます。しかもこれは太めのを用意して、細く使いたいときに不要な紙をうまく重ねるとよいでしょう。
ボールペン復活…ボールペンのインクが出にくくなったら、ティッシュの重なっている部分でゴシゴシやってみましょう。強い摩擦力で復活するはずです(by伊藤家の食卓)。そして、お気に入りのボールペンが切れたら、インク自体引っこ抜いて他のボールペンから移植しましょう。長さが合わなければハサミで調節するとよいです。
ホチキス復元…一度外したホチキスの穴をめがけて、再度同じ位置にホチキスをする技術のことです。これは、使い慣れたマイホチキスで紙に書いた直線の上から留める練習をすればすぐ身につきます。ちなみに、ホチキスを軽んじてはいけません。力要らずで使えるホチキスを是非マイホチキスにして下さい。安物と比べて本当に全然違いますよ。
印鑑を真っ直ぐに押す方法…印鑑がナナメになるのは格好悪いですよね?中には、係印の押し方で担当者の気合を汲み取るという上司もいますので、真っ直ぐ押すに越したことはありません。そこで裏技なのですが、印鑑の真横(右利きなら9時の方向)に目印(直線や傷など)をつけておくのです。すると、押す時にその目印が見えるからほとんど真っ直ぐに押せるはずです。
A4用紙を3つ折り…銀行の書類はA4サイズが基本です。そして、A4サイズの書類を120×235mmの長形3号というクラフト封筒に入れる場面が多いのです。つまり、A4サイズの用紙をいかにして手早く3つ折りにできるかが仕事のスピードアップの秘訣でもあるわけです。慣れてくれば目をつぶってでもきちんと3つ折りできるようになりますが、慣れるまで以下のサイトを参考にして反復練習をしましょう。
ITmedia Biz.ID:A4用紙を手軽に三つ折りする方法
ITmedia Biz.ID:ものすごい速さで紙をめくる方法
ITmedia Biz.ID:コインやお札で長さを計る
【面白話 真横の印鑑】
 私は、自分のシャチハタに細工を施して、通常真上にある目印(ライン)を真横に移動させて使っていました。 そしたらある日、、、上司「きむしん、稟議書の係印が漏れているよ。ここに印鑑押して?」私「すいません。ちょっと作業していますので、一瞬待ってくださいね。」上司「いいよいいよ、俺が押すよ。ちょっと借りるね…」私「あっ、その印鑑…」上司&私「あ゜っ」押された印鑑はなんとも見事なまでに90度に傾いた印鑑でした。
 この裏技の弱点は、別の人が代わりに押したときにこのような結果になることです(実際よくありました)。但し、悪用された場合には一目瞭然なので、私はある意味長所だと思っていますけどね。それにしても、私のいた支店の書庫に「90度に傾いた私の係印」がいくつあることだろう…。事情を知らずに後で見た人は、きっと「こいつまた真横に押しているよ」なんて言っているかもー

【面白話 銀行員の内職】
 これは私のいた貧乏銀行だけかもしれませんが、12月になると年明けにお客様に配るためのカレンダーがどっさり支店に到着します。そして一人100枚をノルマに、昼休みや業後にカレンダー巻きをしなければなりませんでした。もちろんカレンダーを一枚一枚コンパクトに巻いて、あの袋に詰めるところまでやるのですが、慣れないとコレがまたなかなか難しいのです。しかし12月末になると、新人はさぼった先輩のノルマも大量に押し付けられ、イヤでもカレンダー巻きのプロフェッショナルになるのでした。この内職ないかなー…?

【面白話 欲に負けた同期に負けた】
 初ボーナスの内、10万円分を千円札に両替し(100枚)、札勘の練習をするというのが同期で流行りました。ある日、同じ寮の同期の部屋に行くと、部屋の鍵を開けたままその同期は不在でした。しかしベッドの上には千円札の10万円が散乱していて、何ともリスク管理のプロのはずである銀行員とは思えない光景でした。
 またある日、その同期とストップウォッチでお互いに100枚の札勘タイムを競い合うことになりました。すると、いつもは私が圧勝のはずなのに、その日は意外にも圧倒的な差で負けてしまいました。しかし良く見ると、その同期の千円札はもはや86枚しかありませんでした…