経済表 ケネー




ケネーの時代
低穀物価格 弱い農業(資本)
農民に徴税して、僧侶と貴族に金を流し込む財政
ストックに対する課税ではなくフローに対する課税を主張→資本を毀損することなく、自由に処分しうる富・収入にのみ課税すべき

経済表の解説
①農業のみが生産的と考え得る
②収入と前払
ⅰ「収入」は社会的な純生産物、あるいは剰余価値である。賃金部分は費用として年前払に含まれているので収入に入らない。小作人の利潤はない。収入は小作人から地主にすべて支払われているものとする
ⅱ「前払」とは、投下資本のこと
「土地前払」は耕地の開墾・改良などのために地主階級がなすもので、「表」の対象外
「原前払」は会計上の創設資本と、ケネーは説明しているが、学説では、固定資本とみなされている。
「年前払」流動資本と理解されている

※利子とは、固定資本の減耗分と同額分積み立てるので、「利子」という表現を用いていると思われる


① 地主階級は、年初生産階級から受領した20億の貨幣のうち、半分の10億で農産物を購入、消費する。貨幣10億は、生産階級に還流する。
② 地主階級は残りの貨幣10億で工業品を購入、消費する。
③ 不生産階級は②で得た貨幣10億で農産物を生活資料として購入する。これにより、更に貨幣10億が生産階級に還流する。
④ 不生産階級は前払資本の貨幣10億で、生産品原料を購入する。貨幣10億が生産階級に移動する。
⑤ 生産階級は保有する30億の貨幣のうち、20億を年末の地代支払いのために保留し、貨幣10億で工業品を購入し原前払の利子に充当する。貨幣10億は不生産階級に戻り、次年(度)の前払となる。



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最終更新:2019年06月09日 19:26