灰色の兄ちゃん(山下)

時空のおっさん 6に投下された体験談です。
ID:XxFBfJjW0,ID:EOdBWehZ0が時空のおっさん世界で出会った、肌が灰色の謎の兄ちゃんに聞いたとされる話です。
以下まとめをどうぞ。一部カットしてあります。全文が見たい方はこちら

879 :本当にあった怖い名無し:2012/04/03(火) 18:31:53.37 ID:XxFBfJjW0
ある人からここに書き込みをしてくれと頼まれたのだが書いてもいいだろうか・・?

俺は四日ほど前、ここのスレにある時空っぽいところに迷い込んだ。

周りはすっごい静かで、人も一人もいない。
うっそ!?何これって!?って思って家の庭に入って、家の扉に手を掛けようとしたとき
俺は腕を思いっきり引っ張られた。

引っ張られた先には一人の兄ちゃんがいた。
ただ、その兄ちゃん手とか顔とか、肌が灰色だった。
俺はうわっ!って声だしそうになったけど、兄ちゃんが鼻に指を当ててシーってやったから声出さなかった。

兄ちゃんは周りを警戒しながら家のそばの大通りまで俺を連れて行った。

それで俺は、なんで誰もいないんですか?って兄ちゃんに聞いてみた。
そしたら、ここはそういう世界なんだって、答えた。

で、唐突に、お前「時空のおっさん」って知ってるか?って聞かれた。
知りませんって答えると、兄ちゃんは「時空のおっさん」について簡単に説明してくれた。
それで、この世界は多分その「時空のおっさん」の世界なんだって言った。

なんでわかるんですか?って聞いたら、俺はもう一週間くらいここにいるから間違いないと思うって言った。
で、多分近くにいるであろうおっさんに会えれば、お前は元の世界に帰れるだろう。
けど、その前に俺の話を聞いてくれ、って頼んできた。

兄ちゃんは一週間前に時空に迷い込んだとき、すぐに「時空のおっさん」の話を思い出したらしい。
んで、戻される前に色々調べてやろうと思って、探検してみたみたい。
で、すぐに例の「おっさん」に遭遇した。
でも、おっさんに見つかったら元の世界に戻されると思った兄ちゃんは、隠れておっさんを観察することにした。
おっさんは作業服に帽子姿で何やら作業しているみたいだったらしいが、
しばらく観察していると、ふっと煙のように消えてしまったらしい。

兄ちゃんは慌てた。唯一元の世界に戻る手段を失ったからだ。
急いで周りを捜してみたけど、もうおっさんの姿はどこにもない。
もちろんそれ以外の人の姿もない。
兄ちゃんは丸一日くらい無人の街を歩き回ったらしい。

でも、歩き回ってたらお腹がすいた。
それで近くにあった無人のコンビニに入ってパンをくすねた。
ちなみに兄ちゃんは俺の近所に住んでいるとかではなく、出張先でたまたま迷い込んだって言ってた。

で、まぁパン食ったらしい。
それで、パンを食い終ったくらいのタイミングでいきなりおっさんが現れた。
おっさんは「あ!お前!」って言って近づいて来た。
兄ちゃんもおっさんに会えたから元の世界に戻れると思って安心したらしい。

おっさんは手にスプレー缶みたいな物を持ってて、近づくなり兄ちゃんにそれをぶっかけた。
そのスプレーはめちゃくちゃ熱かったらしい。
兄ちゃんは驚いて走って逃げた。
おっさんは追いかけて来たけど、なんとか振り切ったらしい。

兄ちゃんが言うには、物を食べるとおっさんは察知して現れるらしい。
だからそれ以来食べるのをできるだけ避けて、食べるときは動きながら食べることにしたそうだ。

おっさんから逃げてたら帰れないじゃないですか?って聞いたら。
俺はもうどうあがいても帰れないと思うって言われた。
俺は既に「別世界からの迷子」ではなく「この世界の異物」になったんだって。

どうも異世界の物を食べたのがまずかったらしくて、兄ちゃんは帰れない体になっちまったみたい。
肌の色が灰色なのもそのせいらしい。スプレーが原因ではなかった。
あのスプレーは兄ちゃんを消去するためにかけたんじゃないかって言ってた。

んで、俺はもう帰れないから、もしお前が元の世界に帰れたらこの話をネットで公表してくれって言われたんだ。
2chなんかにスレがあるからって。

話が終わったら、おっさんに会って帰れ、って言われたからおっさん探した。
兄ちゃんの話だと、近くにおっさんがいると、正常な人間はおっさんの方に近づくように進んでしまうらしい。

その通りおっさんはすぐに見つかった。車のいない大通りの真ん中に立ってた。
作業着にキャップ帽みたいなのかぶってた。
おっさんは俺に気付くとすぐ寄ってきて、怪しむように俺をじろじろ見た。
俺は兄ちゃんに言われた通り「あの~、なんで誰も人がいないんでしょうか・・?」って聞いた。

おっさんの顔は、兄ちゃんに言われてたから観察してみたけど、なんかぼんやりしてるな。
ヒゲとかそういう特徴的なものは無かったと思うが、目がよくわからん。ってかぼやけてた感じ?

そんで、おっさんが、お前じゃない、って一言言った瞬間、俺は俺の家の扉の前にいた。
家に入って時間確認したら、午前零時過ぎくらい。
ちょっと戻ったり過ぎたりしてるかもしれんが、大体変な世界に飛ばされたのと同じくらいの時間だった。


兄ちゃんの推察ね。
まず俺が、話してる間におっさんが消えちゃったら、俺まで帰れなくなるんじゃないですか?って聞いたら
おっさんは今俺を捜してるから、俺がいる限り消えることはないって言ってた

兄ちゃんによると、おっさんは異世界の中で異常が起こると、それを修正しに出てくるらしい
修正する時になんらかの理由でこちらの世界とリンクさせる必要があって、
そのリンクした時にこっちの人間が迷い込むことがあるんじゃないかって感じだったかな

んで、異世界の食べ物を誰かが食べると、その異常が起こるってことみたい
兄ちゃんは最初におっさんが消えたのを見た以外では、おっさんは消えなかったらしいから、正しいのかも

それと、兄ちゃんがパン食べて二度目の遭遇するまでは、かなり色々な場所に行けたらしい
でも時空がねじれてるのか、アパートの扉を開けたらそこが遊園地みたいな場所だったりしたらしい

でもおっさんが現れてからは、走り回っても同じ場所ばかりに出たって言ってた
兄ちゃんはおっさんが空間を固定したとか言ってたかな

迷子がおっさんに遭遇しやすいのもそのせいだってさ

まぁあくまで兄ちゃんの予想だけどな


ID:XxFBfJjW0とその兄ちゃんが元いた場所は近所ってことだよな?
近所かもしれないしそうじゃないかもしれん
兄ちゃんは丸一日くらい歩き回ったらしいから場所は移動してるかも・・
少なくともウチの近所に遊園地はない

創作だろ 詰めが甘いんだよ 兄ちゃんが公表しろって言ったのなら何故名前や住所を聞かないんだ
もうこっちの世界に戻って来られないならネットに晒してもいい筈だ
俺もあの出来事は夢だったんじゃないかと思ってるし、夢じゃないという証拠もない
俺自身書いてて、創作っぽく聞こえるなーって思ったから、901の感想は当然だよな
兄ちゃんの情報についても後で聞いときゃよかったと思ったけど、
当時は多少質問もしたけど、早口でまくしたてる兄ちゃんの話を聞いてただけだったからなぁ
ただ、兄ちゃんの名前は「山下」だって言ってたはず
下の名前は知らんけど

もちろん家族や知人へのメッセージも言付かったんだよね?
何故か兄ちゃんは家族とか自分のことはほとんど話してなかったな
言ってたのは自分がセールスマンで出張中に異世界に入り込んだってことだけだ
普通に考えたら自分がもう元の世界に戻れないとわかったら、家族とかに何かを伝えたいと思うんだろうけど、
兄ちゃんは何故か、自分の体験をネットに書き込むことにやたらと執着してて
焦ったように説明してくれたよ

身体的な移動がなくても意識がウトウトすることだけで
向こうに行くきっかけになり得るということ?
空間移行の瞬間はかなり違和感無く、すごい自然に起こった感じだったな
あれ?俺なんでここに立ってたんだっけ?・・・いやいや!寝てた!俺、寝てたはずだよ!?みたいな

空の話だけど、赤みたいな強烈な色はついてなかったな
何ていうか、雨は降ってなかったけど、雨の日みたいな明るさだったな

俺が見た空には夜中だったけど星とか見えなかったよ


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最終更新:2022年04月24日 13:46