無誘導爆弾

むゆうどうばくだん


航空機から投下する爆弾のカテゴリーの一つ。自由落下爆弾とも呼ばれる。
誘導装置を持たず、自由落下運動によって目標に向かう。

無誘導爆弾の投下にあたっては、目標と運搬する航空機の位置関係、速度、重力、空気抵抗、風向きなどを計算し、正確な照準で投下しない限り命中は望めない。条件に依らず一定の命中精度が確保されている誘導爆弾と異なり基本的に高度差が大きいほど命中率は低下する傾向にある。ただし現代では機上コンピューターによる弾道計算で無誘導でも命中率が向上しておりF-2はバスサイズの制止物体なら直撃させることはできる。

複雑な誘導装置を必要としないため大量生産しやすく安価。そのため一度に大量使用することで地域ごと目標を破壊する絨毯爆撃に適している

複数の勢力が使用しているため使用勢力ごとに解説する。

航空自衛隊の無誘導爆弾



諸元
名称 Mk82 M117
全長 2,220mm 2,060mm
直径 273mm 408mm
重量 227kg(500ポンド) 340kg(750ポンド)
炸薬 トリトナール87kg トリトナール183kg

概要

航空自衛隊が使用する無誘導爆弾はMk82とM117の2種類、このうちMk82が主流でM117はすでに生産されていない。
主に現用中のMk82について解説する。

特徴

1940年代後半に高速のジェット機が主流になると第2次世界大戦時に設計された空気抵抗の大きな爆弾による性能低下が顕著になった。
これを解決するため名機A-1やA-4を設計したダグラス社のエド・ハイネマンによって開発された低抵抗爆弾がMk80シリーズである。
長さと直径の比は約8対1で抵抗削減に有利な細長い形状をしている。重量ごとに主に4つのバリエーションがある。
Mk81:重量250ポンド
Mk82:重量500ポンド
Mk83:重量1,000ポンド
Mk84:重量2,000ポンド
またモジュラー構造のため汎用性にも優れており、頭部の信管と尾部の安定翼を取り換えることで低高度投下用の高抗力爆弾、誘導爆弾、地雷、機雷にも早変わりする。

作中での活躍

作中に明確な記述は無いが状況からF-2が行った空対地攻撃のほとんどで使用されたと思われる。*1

書籍3巻の記述からBP-3CはMk82を想定して改造が行われている。パーパルディア皇国との戦争ではBP-3Cによる絨毯爆撃で大量使用され、パーパルディア皇国に大打撃を与えた。


グラ・バルカス帝国の無誘導爆弾



諸元
名称 250kg爆弾
重量 250kg

概要

グラ・バルカス帝国もシリウス型艦上爆撃機での無誘導爆弾の運用が確認されている。
性能は旧日本海軍の二五番通常爆弾ないし二五番陸用爆弾と同等と思われる。
また800㎏爆弾や60㎏爆弾も存在している模様。


作中での活躍

『崩れる均衡』編以降、第零式魔導艦隊への空襲を皮切りに、大量の爆弾が世界連合軍艦隊に向けて使用・投下され、多くの魔導戦列艦を一撃で轟沈させているほか、ミリシアル艦隊やムー艦隊の艦艇に損害を負わせているのが確認出来る。


神聖ミリシアル帝国の無誘導爆弾


諸元
名称 500kg爆弾
重量 500kg

概要

ジグラント2が運用していた魔導爆弾、ジグラント3も恐らく運用していると思われる。

作中での活躍

マグドラ海戦でジグラント2の1機がオリオン級に直撃弾を与えたが小破だった。*2


ムーの無誘導爆弾



概要

爆撃機による運用がされている他にフォーク海峡海戦マリンに爆装の有無を伺う描写がある。

作中での活躍

イシュタムの残存艦隊を撃沈したと思われる他にバルクルスを二度に渡って爆撃している。



随時加筆願います。
関連項目
兵器自衛隊日本国

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過去のコメント
  • アンガイデッドボム、UGBってやつだな。 - ハインフェッツ (2019-08-18 22:49:08)
  • そもそもとして、重たい爆弾を空中から投下できる国が(ア皇とか描写ない国除いて)4か国しかない - 名無しさん (2019-08-25 08:18:05)
    • ワイバーン(マギカライヒのを除く)のペイロードがクソ雑魚ナメクジだからね、仕方ないね - ドリフ提督 (2020-05-30 12:14:36)

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〔最終更新日:2019年09月09日〕

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最終更新:2019年09月09日 22:28

*1 漫画版だとMk82を使用している。

*2 これはミリシアルの航空攻撃の見方からして爆弾の弾厚が薄くなっている可能性があるかもしれない。ちなみにこの場合は空母の飛行甲板に対しては絶大な効果を発揮する。