シルガイア

しるがいあ

バルス!!

パーパルディア皇国の海軍施設で掃除夫として雇われていた初老の男。
皇国軍海将バルスとは同窓生であり、かつては成績や運動能力などほぼ互角のライバルだったが、その「ほぼ」の分だけ彼よりも劣っていた。
そして数十年の年月が流れ、その差(具体的な経緯は不明だが)は皇国軍の将軍としがない掃除夫という残酷なまでに圧倒的なものになっていた。
なお、バルスの事は恨んだり妬んだりはしておらず、むしろ良き友人として誇りに思っており、同窓会の時もバルスが彼の事を忘れていなかった事は彼にとっては救いになっていたらしい。

しかし日本国海上自衛隊の攻撃(エストシラント沖大海戦)により、海軍本部ほか海軍施設は壊滅。バルスもそれに巻き込まれ死亡。一方その時外にいたシルガイアは攻撃に巻き込まれず生き残る。ある意味圧倒的な差により命を拾ったと言えるだろう。

さらにはカイオスのクーデター後、逃走中だったレミールに遭遇。危うく口封じされかかるも返り討ちにし*1、彼女を捕らえた者として褒賞を得、後日、名誉職ではあるものの軍の高い地位*2に就くことになった。


なおこれは、彼が掃除夫のままでは非常に体裁が悪いと政府側が判断したため。
シルガイアも断る理由が無いため快諾したが、これが彼の女性観に思わぬ影響を及ぼすことに*3

そんな彼はその後、何冊かの本を執筆・出版するなど文筆業でも成功。その中でも作中でのサクセスストーリーに関すると思われる、『人生は運*4』なる本はベストセラーになったという。
関連項目
登場人物パーパルディア皇国バルス

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過去のコメント
  • 名誉職とはいえ当人が満足できるほどの地位に就けたんだから、カイオスも豪快な恩返しをしたもんだと言いたいけど、状況考えたら仕方ないわな。 -- 名無しさん (2017-12-27 21:47:33)
  • 「人生は運」という本のタイトルが(笑)です。 -- 名無しさん (2017-12-27 22:22:37)
  • むしろ、「人生万事塞翁が馬」だよなこの人 -- 名無しさん (2018-01-10 15:46:35)
    • ↑バルスの立場にまで、あるいはそれには及ばなくとも皇国海軍の幹部にまで登り詰めてたら日本の攻撃で吹っ飛ばされてたでしょうしネー。かといってちっとも戦闘訓練を行わないような人生を歩んでいたらレミールに口封じされて死体にされてたでしょうし。実際塞翁が馬。 -- 名無しさん (2018-01-10 23:29:58)
  • 幸運に舞い上がって最後は破滅する人間が多いが、シルガイアが幸せな晩年を送れたのは、一時の幸運におごることなく欲をかかずに控えめに生きたため。 -- 名無しさん (2018-03-18 11:39:45)
  • 証明書を見た窓口職員が「将軍」と呼んでいたので、名目的な地位は准将(待遇)以上ってことかな。また「将軍」であって「提督」ではないので所属は陸軍か? -- 名無しさん (2018-03-20 01:40:01)
  • 「大罪人捕まえて名誉将軍になった人の末路」なる本が出なくてよかったね。 -- 名無しさん (2018-03-21 08:08:50)
  • 若い頃に真面目に訓練していた事が幸運になったと思う。点数だけもらう態度だったらどれほど残っていたやら -- 名無しさん (2018-03-21 15:12:42)
    • ↑真面目で善良な性格の上にライバルが超有能なバルスだったから全力で訓練や勉強していたのでしょうね。 -- 名無しさん (2018-03-23 20:25:10)
  • 特典小説の最後の文章、これさりげなく魔帝にこの世界が勝った事の証明になってないか?結婚して子供ができて、その子供が成長して孫ができるまでどう考えても20年くらいは掛かりそうだし。 - 名無しさん (2018-05-02 23:07:32)
    • そう断言はできませんね。書籍版の設定によれば、魔帝の復活まで長ければ20年以上かかることになっていますし。 - 名無しさん (2018-05-02 23:17:03)
    • 他にも「晩年」や「後世」とかいう表現で語られる人物がいます。魔帝戦で世界が滅亡しなかったのか、または魔帝の復活が防止されたのか、いろいろと読み取れますね。 - 名無しさん (2018-05-02 23:19:02)
      • ラストで「魔帝が再び未来へ逃げる」可能性も有るのじゃないかと。 - 名無しさん (2018-05-02 23:43:15)
      • 実は魔帝は、長いワープ期間の間に革命が起こって善良な国になった可能性も微レ存で… - 名無しさん (2018-05-03 11:36:12)
        • なせワープ期間という概念があるんか(言いたいこととネタなのは分かる) - 名無しさん (2021-04-20 14:10:14)
  • シルガイアみたいなキャラを本編のテンポを悪くしない程度に小出しするのはこの小説の魅力の一つだと思う - 名無しさん (2018-06-24 02:10:00)
  • この人は士官学校出身だから貧しく学も無い男が社会の底辺で喘いでいたって訳では無い筈なんだよね。士官学校時代の成績も後の海将バルスに僅かに劣る程度だった訳だから優秀ではある筈なのに、なんであんなに零落してたんだ - 名無しさん (2020-02-27 20:21:50)
  • なまじ有能だったせいで上に疎まれたとか、スケープゴートにされたとかそんな感じでは - 名無しさん (2020-03-12 02:24:10)
  • 権力闘争に負けた説は有力そう。こういうのを好きに妄想するの楽しいわ - 名無しさん (2021-01-12 10:21:27)
    • 逆恨みするようないきさつではなかったみたいだし、あくまで本人のせいという可能性は? 口論の末逆鱗に触れることを言われ、逆上して相手に大怪我をさせてしまい、軍から追い出されたとか? - 名無しさん (2021-01-12 17:35:11)
  • 皇国人にしては謙虚でお人好しだよな - 名無しさん (2021-04-20 14:09:08)
    • シルガイアの存在が日パ関係の良化につながるかもしれん - 名無しさん (2021-05-21 10:25:05)
  • 「メディアへの露出も多くなり、日本の映画制作にも参加する」ってかなり有名人じゃないか? - 名無しさん (2021-08-08 13:58:36)
    • 日本人からしたら虐殺だけでなく日本殲滅を進言した全ての張本人って事も知られてるだろうからそんなヘイト溜めた女が終戦間際に1人だけ逃げ出すとか誰でも怒るから、そら日本でも有名どころか偉大な人物扱いはされるだろうな。 - 名無しさん (2021-08-23 05:41:28)
  • パ皇一の棚ぼたおじさん。しかしほんとうになんで掃除夫とかしてたんだ?ステゴロ強くて頭も切れる、性格も善人(パ皇人の常識内で)な上に運もある、まぁ誰かにはめられたんだろうけど - 名無しさん (2021-11-11 13:47:18)
    • 本人の能力考えると運が相当悪かったと思うよ。 - 名無しさん (2021-11-11 21:51:42)
  • この人レミールとの関わりだけでコミック版でも描かれるだろうなぁ。 - 名無しさん (2021-11-11 14:12:09)
  • 「ONE PIECE」に出て来そうな漢じゃないですかね。シルガイア。降格の理由はきっと、上官殴打だと思います。上官の取り巻きも併せて殴打、全治数日のケガ。そこまで強い&筋が通っていて支持者が多いと、海軍側も体裁の為に人事考査の低下ぐらいしか措置が出来ない。戦犯レミールには、後遺症が見られなかったので、漢は敵が女である事を理由に手加減したのだと思います。 - 「まさゑのバウケン」創始者 (2022-03-25 22:55:11)
  • バルスを恨んだり妬んだりしてないあたり出世競争に負けたとか蹴落とされたとかじゃなさそう。何かの責任を自分から引っ被ってキャリア降りたってとこなんかねぇ - 名無しさん (2023-07-18 08:16:08)

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〔最終更新日:2021年08月07日〕

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最終更新:2021年08月07日 18:46

*1 シルガイアには、本格的な戦闘訓練を積んだ経験があった。レミールも素人ではなかったが、シルガイアに比べれば圧倒的に未熟であった。これぞ「生兵法は怪我の素」の典型と言える。

*2 特典SSによると、少なくとも将官であることは確定している。

*3 特典3-1 幸運のシルガイアより。「……女性は現実を生きるものなのだな……」

*4 シルガイア曰く「努力する土台が作れるという、力や才覚を育てられる場に生まれてくることこそ、運が良い」とのこと。