ジン・ハーク攻防戦

じんはーくこうぼうせん

ロウリア王国の王都ジン・ハーク自衛隊が攻め入り、戦争に終止符を打った戦い。本編中では特に戦いの名前は記されていない(要精査)が、便宜上当wikiではこの名前で取り扱うこととする。
なお、Web版ではロウリア王の逮捕を簡潔にまとめられていただけだったが、書籍版で大規模な陽動作戦も同時に実施していたことが判明した。
また自衛隊は地上戦にロウリア軍の注意を釘付けにする為に、わざと接近して戦闘機の航空支援も受けられない*1制限が非常に強い状態で、戦闘をしていたことが明らかになっている。

その様子はコミカライズ版でも健在であり、ロウリア王国側からの視点で詳しく描かれている。

日付
中央暦1639年9月1日
ロウリア王国王都ジン・ハークとその周辺
交戦勢力
日本国陸上自衛隊第7師団、第1空挺団
警視庁警備部警備第一課特殊部隊(漫画版では未登場)
ロウリア王国王都防衛騎士団
ロウリア王国近衛隊
指導者/指揮官
第7師団長大内田 和樹
第1空挺団中隊長中野
第一課特殊部隊小隊長青木
ハーク・ロウリア34世
王国防衛騎士団将軍パタジン
王宮主席魔導師ヤミレイ
近衛隊大隊長ランド
第3騎兵隊大隊長カルシオ
戦力
90式戦車数量不明
99式自走155mm榴弾砲数量不明
MLRS数量不明
AH-64D3機(4機?)
AH-1S7機
CH-47JA1機
UH-60JA1機
UH-1J3機(漫画版のみ)
歩兵5万人前後
騎兵2,400騎以上
重装歩兵多数
ワイバーン1騎
損害
AH-1S・1機被弾損傷
漫画版では作戦離脱
出撃部隊壊滅
ワイバーン1騎撃墜
近衛隊全滅
ハーク・ロウリア34世逮捕
近衛隊大隊長ランド戦死
第3騎兵大隊長カルシオ戦死
結果
日本側の圧勝
ハーク・ロウリア34世は警視庁に身柄拘束
ジン・ハーク空爆後の中央暦1639年9月1日未明、日本国陸上自衛隊第7師団が、王都ジン・ハークの北側4kmまで接近。99式自走155mm榴弾砲で監視塔を破壊した。*2
「次に狙われるのは、王都東側の工業都市ビーズルであろう」と予測していたロウリア側は、敵が王都を直接狙ってきたことに驚きつつ、騎兵400騎に威力偵察を命ずるが90式戦車の車載機関銃により部隊は壊滅した。

日中、重装歩兵や弓兵、騎兵、魔導師などあらゆる戦力を投入して攻撃を試みるが、陸上自衛隊の砲撃と機関銃攻撃、ヘリからの攻撃により戦力の大半を喪失。
日没後、カルシオ率いる騎兵2,000騎が夜襲を決行するも、あっさり見破られ壊滅。戦乱時代の名将を失う嵌めになった。

手詰まりとなったロウリア側司令官パタジンは、援軍到着まで籠城戦に移行することを決意するも、その直後に90式戦車のDM33により王都を守る3重の北側正面の城門すべてが破壊された。(漫画だとHEAT-MPで外壁の門のみ)
パタジンはただちに城門に残存兵力を集結させるが、これは自衛隊の陽動であった。その混乱と夜闇に紛れ、ヘリが王城に接近。国王ハーク・ロウリア34世捕縛のため、日本が第1空挺団SATを送り込んだのである。
近衛兵たちの奮戦も虚しく、国王は日本に捕らえられ、事実上の終戦。「ロデニウス大陸の統一、亜人の撲滅」というロウリア王家の夢は、こうして潰えた。

以後、王を失ったロウリア王国は内乱となり、属領もすべて喪失。しかし、誰にとっても幸いなことに、内乱そのものは長く続かなかったようである。

コミカライズ版では、布陣する90式戦車から2km離れた場所に到達するのが限界だった書籍版と違いスワウロの奮戦による鼓舞により、90式戦車の目前まで到達しており、犠牲を恐れず数で劣る自衛隊を包囲しかけた。その包囲を排除するために「既に敵航空戦力は機能しない」珍しく日本側が奢った状況で充分な戦闘機のエアカバーがないにも関わらずでヘリ部隊を支援に呼び、ターナケインの奇襲によってAH-1S・1機を作戦離脱させられる*3など、本当に「まさに一矢」だが報いているシーンがある。これを考えると、日本側の投入戦力の問題や不慣れなどもあるが、ロウリア王都騎士団は圧倒的劣位にありながら自衛隊の作戦を妨害することに一定の成果を出しているわけで、日本にとってはパーパルディア皇国よりロウリア王国の方が手強かったとも捉えることができる*4*5。またSATが登場していないため、事前の国王への逮捕権のエピソードもなく国王の逮捕も第1空挺団が担当している。
関連項目
歴史ロウリア王国日本国自衛隊SAT

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過去のコメント
  • 日本側にとっては地上部隊はただの囮だったのですが、ロウリア軍はこれに戦力の大半を溶かされる羽目になりました。- 名無しさん (2018-06-03 11:59:29)
  • 向こうの被害の合計は某クソスレに出てるぞ - 名無しさん (2018-06-03 17:34:13)
  • 「いくら日本でも食糧が持つはずがない。時間を稼ごう」と最初から籠城してたなら、どうなったかな? - 名無しさん (2018-06-04 11:33:27)
    • その場合、王都の軍事施設を次々に破壊され、混乱したところで王を捕らえられて、結果は同じだっただろう。 - 名無しさん (2018-06-04 11:45:09)
      • まあ民間人に確実に被害が出るから戦後には影響するだろうけど損害とかは一切変わらない(ロウリア側はさらに被害酷くなるだろうけど)だろうね - 名無しさん (2019-04-20 13:01:53)
      • 転移したての、予算が涙ちょちょ切れ状態の陸自の弾と油が保ちゃあの話だがな…… - 名無しさん (2023-09-01 05:15:15)
  • 城の堅固さに慢心して、国王の非常脱出路や影武者を準備していなかったことも敗因。 - 名無しさん (2018-08-05 05:53:22)
  • 思ったんだが陽動目的なら90式戦車を王都に突っ込ませて入り口付近で走らせた方が良かったんじゃね?それなら空挺団が王城に突入したと気づかれた後、王城に救援に向かう兵士がかなり減っただろうし。 - 名無しさん (2019-04-23 01:56:55)
    • いくら戦車でも完璧防御ではないし、ドでかい質量落とされたら壊れるか身動き取れなくなる。 - 名無しさん (2019-12-18 08:22:05)
      • ミス、続き そしたら自衛官の救出やら戦車回収やら面倒なことになるのはまず間違いないし、それで得られる陽動効果はそこまで増えないでしょう。優先順位はあくまで王だし。 - 名無しさん (2019-12-18 08:24:26)
    • 王都に突っ込ませて間違えて城に戦力集中されたら困る - 名無しさん (2020-03-12 17:09:10)
  • 中世レベルの軍隊といってもプレートアーマーの重量は現代の兵士のフル装備と同じ 第1空挺団の方が長距離行軍訓練等で体力が多いかもしれないが、中世レベルでもフル装備の現代の兵士と同じ重量を纏って人間が移動できるなら、CQBやCQCあ - 名無しさん (2020-03-12 08:26:04)
  • 続き かん - 名無しさん (2020-03-12 08:26:18)
  • ていせい 環境ならば第1空挺団側にも損害がでていたんじゃないかな。敵兵と至近距離で接敵して格闘戦に持ち込まれるなり。 竹葉信玄の騎馬隊が長篠の戦で負けた理由に鉄砲の音に馬が驚いたからという説があるみたい、89式小銃の攻撃や銃声にびびって実力出せなかったならともかく  - 名無しさん (2020-03-12 08:28:41)
  • 空白の一カ月強(7月26日~9月1日)に戦線がどう動いた(ジン・ハークの7Dと1ABは海上機動か内陸部迂回か、ビールズ周辺に居る部隊はどの師団?PKO慣れしてる10や5、7と戦列組むのが前提の2とか)かも、妄想のし甲斐がある。 - 名無しさん (2020-12-21 21:54:11)

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〔最終更新日:2024年01月25日〕
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最終更新:2024年01月25日 12:27

*1 戦闘機を貼り付けると空に注意が向いてヘリボーン作戦が、スムーズに行かなくなるのを懸念したため

*2 書籍版のみ国内でアレコレ追求されないために90式一両を城壁に接近させて矢に被弾させることで正当防衛射撃ということにするという苦し紛れな理由付けを取ってから砲撃している。

*3 Web版・書籍版では攻撃を続行した点が異なる。攻撃力が高い分ユニットコストのデカい現代兵器を戦線離脱させるのは、ロウリアの軍事力の水準からすれば大金星に等しい。

*4 実際問題、「プロローグ」として一気に進行したWeb版・書籍版と異なり、3.5冊を使って詳細に描かれた漫画版のロウリア軍は、自軍の装備面での劣勢を目の当たりにし、ジン・ハーク攻防戦ではなんとか戦術でひっくり返そうと、あの手この手を駆使して、ハーク34世の玉座の間の前まで抵抗を続けた。「魔導兵器なら魔力切れを起こすかも……」という判断も、燃料と弾薬をドカ食いする機甲部隊の性格を考えれば的外れとは言いにくい。それに対して、パーパルディア軍は傲慢と保身からの現実逃避に終始し、そもそも日本と本格的に戦う前にフェンの伏兵戦術で損害を出したにも関わらず、戦術の見直しもできないまま日本に喧嘩を売って一方的にボコボコにされ、国が分解しかけたところでカイオスによる内部クーデターで国そのものは救われたと、軍指揮官の能力に限って言えばどう考えてもロウリア軍の方が優秀なんである。

*5 ついでに、コミカライズ版では地方都市ビーズルでの迎撃を考えていたロウリア軍に対し、自衛隊はこれを海岸側に迂回する形で戦闘を避けた。……ということはつまり、もしロウリア軍の包囲が成功し自衛隊が後退に転じた場合、王都騎士団とビズールの部隊から挟撃を受けかねない。いくら自衛隊の装備品と言ってもトラックなどはロウリア軍でも破壊できないほどではないし、燃料輸送車にファイアボールでもブチ込まれた日には目も当てられない。したがって、大きくギム対岸まで後退することも考えなければならず、作戦はまるっとパーである。