イシュタム

いしゅたむ

グラ・バルカス帝国本国艦隊・第52地方艦隊の通称。別名「死神イシュタム」。出撃シーンから艦隊の母港は帝都ラグナと思われる。
占領地の護衛と、その地における反乱防止を専門とする艦隊で、つまりは弱者を一方的に蹂躙し恐怖を植え付けるための艦隊である。

役割上、司令官から一兵卒に至るまで残虐・非道・粗暴で品性下劣なサディストが集められており、そのあまりの狂暴さゆえに、現地人から恐怖と畏怖を込めて「死神イシュタム」と呼ばれていた。
同じ理由で、軍の大部分を含め国の上層部から相当蔑視されているが、当人たちは意にも介さないようで、「ようやく来た出番」と「再び弱い者苛めができること」に喜んでいた。*1

なお、司令官メイナードは青白い顔をした病人のような男で、それが「死神」の異名に一役買っているのかもしれない。

その艦隊戦力は、戦艦1隻、正規空母1隻、軽空母1隻、重巡洋艦3隻、巡洋艦3隻、駆逐艦12隻、補給艦3隻の計24隻。
元が外地駐留艦隊だったせいか、地方隊とは名ばかりの一個艦隊に相当する戦力である。

作中では、ダラスが提案した作戦により、中央歴1643年2月7日にバルチスタ沖大海戦で手薄になっているはずのムー本国を攻撃しようとする。

しかし、陽動の分遣隊8隻は、日本で改装を受けたばかりの『ラ・カサミ改』とムーの航空隊により、首都オタハイトへの攻撃に失敗して全滅
商業都市マイカルへの攻撃を目論む本隊16隻は、日本の海上自衛隊第4護衛隊群によって、90式艦対艦誘導弾の飽和攻撃を受け、わずか数分で全艦壊滅

なお、イシュタムが報告を行わないまま全滅したため、グラ・バルカス本国は、彼らが消息を絶った原因を突き止めるのに、かなりの日数を要した模様。*2
にもかかわらず「どこかで沈んでいても心は痛まない」と記載されており、軍部からは相当疎まれる存在であったことを窺わせる。
ちなみにWeb版でも描写が存在しなかっただけで、イシュタムによる作戦そのものは行われており、書籍版同様に全滅している。

余談だが「イシュタム」の名は、「死神」と呼ばれることから見て、大元は、おそらくこれであろう
主な構成員
保有艦艇
関連項目
用語グラ・バルカス帝国ラ・カサミ改オタハイト沖海戦マイカル沖海戦

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過去のコメント
  • パーパルディアの統治機構とは別ベクトルで最低な連中だった。ただ、日本と戦闘して亡国の道が開けることを確信して、情報を持ち帰らなければと考えていたけど、パーパルディアの報告書以上に信用されないだろう。内容じゃなくて書いた本人たちの人格のせいで - 名無しさん (2019-02-26 21:53:31)
  • 同国人にも心が痛まんとかどんだけwwww - 名無しさん (2019-02-26 23:04:07)
    • SCP Foundationの「Dクラス職員」並みの扱いだなw - 名無しさん (2019-03-02 09:57:23)
  • Web版の、E400搭載機のパイロット「アストル」も、この艦隊にふさわしい奴だった。 - 名無しさん (2019-02-27 00:18:49)
  • 本来無差別攻撃はラクスラル艦長じゃなくて、こいつらを引き連れるべきだよなぁ。後、パガンダとかも投入はされなかったのだろうか? - 名無しさん (2019-02-27 21:49:15)
    • ダラスやゲスタでも、こんな連中の艦に乗るなんて真っ平御免だろう。 - 名無しさん (2019-02-27 22:53:05)
  • わざわざ粗暴な者たちを集めてるはいえ情報を持ち帰らなければと考えるなど、無能ではない点もあるが・・・ - 名無しさん (2019-02-28 18:36:35)
  • 米軍の海兵隊なんかもそうだけど、粗暴で品がなくても優秀な兵隊っていうのは多いらしいですね。 - 笠三和大 (2019-02-28 20:46:18)
    • 兵士の品質と人格の品質は別問題というわけですね。 - 名無しさん (2019-02-28 21:05:35)
    • こいつらは粗暴である以上にサディストだったから。 - 名無しさん (2019-03-01 08:51:45)
  • グラ・バルカス本国で「イシュタム」という言葉が何を意味するのか知りたいです。もちろんろくな意味じゃないでしょうが。 - 名無しさん (2019-02-28 22:27:41)
    • オッパイに生えた毛、意訳すると乳毛という意味になります。 - 名無しさん (2019-03-02 02:42:27)
      • 本当にろくでもない意味だw - 名無しさん (2021-11-13 17:10:42)
  • 宇宙のイシュタムなら喪中のイシュタム。なーむー - 名無しさん (2019-03-01 01:35:58)
  • 彼らは歴史上に、「残虐な」ではなく「日本に最初に殲滅させられた」艦隊として残るでしょう。 - 名無しさん (2019-03-02 10:37:53)
  • ペルソナに出て来そうな名前だな - 名無しさん (2019-03-05 14:11:16)
  • 正直、"「死神」と呼ばれることから見て、おそらく「女神転生シリーズ」から取ったもの。"という記述は余計だと思う。元々のマヤ神に死者を誘う神=死神としての側面があるのに、「死神イシュタム」という語の並びだけを見て短絡的に女神転生に結びつけるのは、メガテン脳と言わざるを得ないわ。 - 名無しさん (2019-03-05 14:35:50)
  • 漂流していた乗組員数名が発見された。よく生き伸びていたな。 - 名無しさん (2019-03-05 18:50:16)
    • そりゃまあ、海面に投げ出された乗組員まで機銃掃射して37564したわけじゃないからな。 大方ムーにはそうやって逮捕されたイシュタム隊の面々がそれなりの数残ってるんではないのかね。 - ハインフェッツ (2019-03-07 20:31:39)
      • オスニエルの記事にもあるけど原作読んだ限りだとオタハイト沖海戦の終わりで援軍の飛行機部隊来たあと残存艦船はフルボッコにされたからイシュタムの生き残りそんなに多くはないんじゃないかなあ? - 名無しさん (2021-11-13 17:17:11)
  • 一応彼らも任務でやっているのだから、適性があって集められたとは言えど、「全滅しても心は痛まない」とまで言われる故は無いんじゃ…前世界でのやり口が相当アレだったのか? - 名無しさん (2020-04-29 16:48:23)
    • 本文にちゃんと書かれてるけど、「全滅しても心は痛まない」と言われているのは、グラ・バルカス国内でのこと。味方からさえそう言われるなんて、どんな連中だったんだろうね? - 名無しさん (2021-01-10 19:11:13)
  • こいつらこそ、ここまでの物語の中で、最も『蛮族』と呼ぶにふさわしい連中だ。 - 名無しさん (2021-01-14 22:03:59)
  • ナチスでも似たような部隊があったな。投獄されてた犯罪者を集めて恩赦の名目で出獄させて部隊編成したやつ。 - 名無しさん (2021-02-10 21:38:05)
    • ロシアとかだと未だに囚人部隊があるって聞きますし - 名無しさん (2021-06-29 11:11:13)
      • 現実で編成されてて草(ウクライナ) - 名無しさん (2022-08-13 18:40:58)
        • しかも反乱まで起こしててもうカオス - 名無しさん (2023-06-26 07:52:38)
  • 最悪だなこのドSクソ艦隊。こんな艦隊の旗艦になったメイサちゃんかわいそう、、、 - 名無しさん (2023-03-17 18:45:13)

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〔最終更新日:2023年12月22日〕

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最終更新:2023年12月22日 20:11

*1 5巻81P

*2 スパイからの情報に加え、漂流していた生存者を発見。彼らからの聞き取りで、ようやく真相を掴んでいる。