「溢れる勇気を魔法に変える!」
【あらすじ】
「魔法、それは聖なる力!魔法、それは未知への冒険!魔法、そしてそれは、勇気の証!」
とある街の古風な一軒家に住む小津家。この家の主の深雪は自営農園を営む長男の蒔人達5人の子供に恵まれ、ごく普通の暮らしを営んでいたが、ある日曜日の朝、一家の前に光の魔法陣が出現、そこから醜悪な化物が飛び出した。
子供達が動揺する中、深雪は奇妙な形の携帯電話を用いて天使を思わせる白い戦衣姿に変身し、化物を倒す。
家に帰り、驚く子供達に深雪は告げる。先程倒した化物はかつて地上侵略を企み、天空聖者達によって封印された「地底冥府インフェルシア」の冥獣だという事。自分は復活した「インフェルシア」と戦い、天空聖者から魔法を授かった魔法使い「マジマザー」だという事。
深雪は長男の蒔人、長女の芳香、次女の麗、次男の翼の4人に「魔法戦隊マジレンジャー」となって戦うように告げた。
ただ1人、三男で末っ子の魁だけには魔法ケータイ「マージフォン」が与えられなかったが、魁はマージフォンを自身の勇気で作り出し、正式にマジレンジャーの一員となった。
そんな中、突如現れたウルケンタウロスが子供達に襲い掛かる。巨大化したマジマザーは戦いで深いダメージを受け消え去ってしまう。
こうして、小津5兄弟のマジレンジャーとしての戦いが始まるのであった。
スーパー戦隊シリーズ29作目。
『ハリー・ポッター』シリーズの人気にあやかり、「魔法」をメインモチーフとして製作された。
三度目の兄弟戦隊で、追加戦士という概念がなかった『地球戦隊ファイブマン』や、兄弟戦隊という設定を尊重して追加戦士を出さなかった『救急戦隊ゴーゴーファイブ』との違いとして、追加戦士が複数登場するが最終的に全員が家族となって変身する家族戦隊となった事が挙げられる(最終話で「我ら、魔法家族!」と名乗っている。)。
この設定はテレビ朝日側のプロデューサーのシュレック・ヘドウィック氏によると、「家庭崩壊などが憂えられていた世相から『家族愛』『兄妹愛』を強く主張する作品にしようという意図があった」との事。
「マージ・マジ・マジーロ」などの呪文は『仮面ライダーW』などの脚本家・三条陸氏が担当。
当時のスーパー戦隊シリーズでは珍しく、最終回もOP、EDが同じ仕様。
最終更新:2018年02月15日 17:17