「俺はロイミュードの番人」

【名前】 魔進チェイサー
【読み方】 ましんちぇいさー
【声/俳優】 上遠野太洸
【スーツ】 今井靖彦
【登場作品】 仮面ライダードライブ など
【初登場話】 第3話「だれが彼女の笑顔を奪ったのか」
【分類】 ロイミュード/特殊型
【特色/力】 バイラルコアによる武装、超重加速
【モチーフ】 ジャンクパーツ、プロトドライブ

【詳細】

「チェイス」が専用銃「ブレイクガンナー」で変身する戦士。
専用バイク「ライドチェイサー」を駆り、「死神」という名の通りに狙った相手を容赦なく襲う獰猛性がある。

ブレイクガンナーは自身のエネルギーを弾丸に加工して発射する「ガンモード」の他、ナックルガードをメリケンサックに用いる打撃武器として使用することが可能な遠近対応した万能武器。
ハートより与えられた専用バイラルコアや、プロトドライブのシステムをドライブのシフトカーをチューンして使用する事も可能となる。

ドライブと類似した性能にベルトさんは「プロトドライブのシステムをコピーしたのか」と口走ったが、後に「プロトゼロ」だったことが判明。
変身システムやシフトカー運用など、戦闘スタイルはプロトドライブに近く、変身シークエンスや武器のブレイクガンナーはドライブよりもむしろドライブの後継型「マッハ」に近い。

処刑対象になったロイミュードからも恐れられるように彼らの中でも一目置かれる存在で、ドライブも「互角、いや向こうの方が少し強いかな」と素直に力量の差を認めてしまう程の実力を有する。

第5話で「ハート」から専用バイラルコアを受け取り、セットする事で「武装チェイサー」と呼ばれる形態に強化する。

第21話で「メディック」の改造によって新たに覚醒した「超重加速」という力を入手する。
能力は名の通り自分以外の周囲一帯を「重加速」を更に超えるプレッシャーで支配する力場を発生させるもので、ライダー達の動作を封じるのは勿論、出力が高いタイプデッドヒートに変身しても「辛うじて動ける程度」にまで体感速度を鈍重にしてしまう。

22話で「超重加速」の力を駆使してドライブを排除しようとするが、タイプフォーミュラに変身したドライブとの激しい衝突の末、「トレーラーインパクト」を受け敗退。
手元を離れた愛機のライドチェイサーはドライブ達に回収、ドライブピットに安置された(剛曰く「戦利品として乗るのは気まずい」)。

45話でマッハドライバー炎が破壊された事で久々に変身。

『スーパーヒーロー大戦GP』ではショッカー所属の怪人として登場。

【武装チェイサースパイダー】

ブレイクガンナーにスパイダー型バイラルコアをセットした近距離攻撃形態。

右腕にクモを模した手甲「ファングスパイディー」を装備し、脚にあたる鋭利な爪を突き刺す。
爪の先端からは相手を内部から破壊するスパークを発生させる「エグゼキューションスパイダー」を必殺技としている。

【武装チェイサーコブラ】

ブレイクガンナーにコブラ型バイラルコアをセットした中距離攻撃形態。

右腕にヘビのような液体金属製の鞭「テイルウィッパー」を装備し、「叩き付ける」や「締め付ける」といった変幻自在の攻撃を繰り出す。
必殺技は「エグゼキューションコブラ」。

【武装チェイサーバット】

ブレイクガンナーにバット型バイラルコアをセットした遠距離攻撃形態。

コウモリの翼を展開したような弓「ウィングスナイパー」を装備し、エネルギー状の矢を放つ。
パーツを背面に移動させる事で飛翔も可能となる(プロセスから射撃と飛行の能力は同時に発動できないと思われる)。
必殺技は「エグゼキューションバット」。

【トリプルチューン】

厳密には武装形態ではなく、最大級の必殺技の発動状態。

3種のバイラルコアの力を続けて発動する事で右腕の武装がスパイディーの爪、ウィッパーの触腕、スナイパーの弓を同時に展開した形状に変化、それぞれの生物を模した禍々しいエネルギー球を同時に放つ。

【超魔進チェイサー】

『仮面ライダーチェイサー』でサイ型バイラルコアをブレイクガンナーにセットした事で変身した疑似超進化態。
サイ型バイラルコア(「ライノスーパーバイラルコア」)はエンジェル(エンジェルロイミュード)から与えられた。

「フェザーサーキット」を胸部に寄生させている事で、「仮面ライダーチェイサー」に変身できず、バット型「051」への対処として変身。
終盤で「ライノスーパーバイラルコア」はエンジェルへの拒絶の意味をこめて攻撃として返却され、変身不可能となった(現状ではチェイスも亡くなっているので変身者は誰もいない。)。

【プロトゼロ】

「000」のナンバーを持つ個体。「チェイス」の本来の姿。『仮面ライダーチェイサー』では遠藤大智氏が声を担当。
他の「下級ロイミュード」と同様に「000」というナンバリングが胸部に刻印されているが、3種とは異なり、筋骨隆々とした外骨格を持つアンドロイドの姿をしている。
実はロイミュードの危険性を危惧してクリムが制作した試作型ロイミュードで、「グローバルフリーズ」で戦ったプロトドライブの正体。

第11話でドライブとの交戦中にドライブの説得で戦意を喪失、激昂した「ブレン」(ブレンロイミュード)からの制裁により、ダメージによるものか、「ブレン」に謝罪する際に変貌。

自身の番号を把握していなかったり、他の「下級ロイミュード」のように「番号」ではなく、「チェイス」という呼び名を仲間内から使用され、「他のロイミュードとは違うイレギュラーな存在」という事に変わりはない模様(ベルトさんは初めてチェイスの姿を見た瞬間に何かに気付いている。)。

他の「下級ロイミュード」との共通点が少なく、どちらかと言うと劇場版に登場した「サイバロイドZZZ」に近い。

【チェイス】

「プロトゼロ」が人間をコピーした姿、「魔進チェイサー」の変身者。元となったのは白バイ警官の狩野洸一。

「死神」の異名があり、変身して「下級ロイミュード」を粛清する役割を担う。
「ハート」や「ブレン」に協力するが、実は「グローバルフリーズ」で「ロイミュード」と果敢に戦った「プロトドライブ(プロトゼロ)」本人。

14話で真実を告げられ、錯乱し姿を消すが、ロイミュード側に捕まり、新たな幹部の「メディック」により洗脳を施される。
洗脳によって「ロイミュードを守れ」という命令が含まれてしまい、今までのような粛清ができなくなる。

22話でドライブと死闘を繰り広げて、倒されたかに見えたが、存命。
23話で詩島霧子に保護され、マッドドクターの力で修復、秘かに霧子に協力するようになる。
26話ではシグナルチェイサーを得た事で「仮面ライダーチェイサー」という新たな仮面ライダーに変身、以後はドライブ達の仲間になる。

45話で変身能力を失い、捨て身で「ゴルドドライブ」に特攻し自爆。大きなダメージによってナンバーも消滅した。

【余談】

脚本家の三条陸氏によれば、「近藤勇のハートと土方歳三のブレンに対し、沖田総司か斉藤一のような位置づけのキャラにした」らしい。
「仮面ライダー」と名の付かない敵陣営のキャラクターにも関わらず、放送直後からソフビ人形や変身アイテムなどが発売される破格の扱いがなされており、更に変身者は「新たな仮面ライダー」となる。

最終更新:2018年10月10日 15:39