「古いイメージは俺の名誉に関わる」

【名前】 ヌエ
【読み方】 ぬえ
【声】 玄田哲章
【登場作品】 忍者戦隊カクレンジャー
【登場話】 第27話「無敵将軍の最期」
第28話「超大物・来日!!」
第29話「史上初の超対決(スーパーバトル)」
【所属】 妖怪軍団
【分類】 妖怪
【妖怪モチーフ】
【他のモチーフ】 ワシ、ライオン、トラ、ヘビ、士官

【詳細】

「妖怪大魔王」に仕える妖怪戦士。

ロサンゼルスで暗殺組織を率い、刀や大蛇を模した触手を武器とする他、両目と頭部から破壊光線、羽根手裏剣を放つ。
戦闘力も然る事ながら心の隙間を突くのが非常に上手く、揺さぶりや罠で精神的にダメージを与える事で無上の喜びを感じる狡猾で卑劣な性格の持ち主。

「貴公子ジュニア」を見兼ねた妖怪大魔王に派遣され、忍之巻を探索中のサイゾウとセイカイの前に出現。
「妖怪の刑」として「へのカッパ」に変えた2人に殺し合いを強要するが、彼らの信頼、心動かされたドロドロの飛び蹴りでダメージを負う(同時に2人は元の姿に戻る。)。

ジュニアの撤退後、妖怪エネルギーの落雷を浴びて巨大化する。
無敵将軍と互角の戦いを繰り広げ、不意討ちで無敵将軍に大ダメージを負わせて消滅させるが、出現した忍之巻から召喚されたゴッドロウガン、ゴッドクマードの攻撃で地割れの中に消える。

忍之巻を探索中のジライヤの前に出現。
ジライヤの父親殺害を「ガリ」にけしかけた張本人だった事が判明し、怒るジライヤを圧倒的な力で苦戦させる。

ガリの死後、妖怪エネルギーの落雷を浴びて再び巨大化する。
だが、忍之巻から召喚されたゴッドガンマーのガンマーファイヤー、ガンマーダイナマイトに怯み、更に他の超忍獣とツバサマルになす術もなく、最期はツバサマルと超忍獣(ゴッドサルダー、ゴッドガンマー以外)の一斉攻撃を受け爆散した(その際に大魔王の名を発言。)。

昔の「鵺」は様々な動物の一部(サルの頭部、タヌキの身体、ヘビの尻尾、トラの手足)を有し、伝統と格式を誇る妖怪の中の妖怪で京の都を騒がせた。
現代は上記の台詞を思い、上記の4匹の動物が組み合わさっている「妖怪戦士」となった。

【ガリ】

「ヌエ」の客分、ジライヤに空手を教えた師匠。
第28話、第29話に登場。演じるのはケインの実夫、ショー・コスギ氏。

ジライヤの父親とは親友同士で、「ヌエに力を与えられていた」とは言えども戦闘力は高く、空手の技の他にも釵や鉄の爪を武器としている。

数年前(1986年)、事故で大怪我をした娘を助けてもらう見返りとしてヌエの策略に乗り、ジライヤの父親を殺害した。
「ジライヤにも大切な父親がいた」という事に気付いて後悔し、ジライヤに武道を教え込み、日本に旅立つ際は師弟関係を象徴する石を渡す。

その後もヌエに殺人を何度も頼まれ、ジライヤ抹殺に姿を現す。
持ち前の戦闘力でジライヤやレッドを苦しめるが、本心では「過去の贖罪で強くなった弟子に倒される」事を望み、ジライヤのスリーキックで鉄の爪を落とした挙句に武器を奪われてしまう。

ジライヤの鉄の爪と蹴りによるコンビネーションで致命傷を負い、最期は上述の真相を明かして命を落とした。

ヌエのデザイナー・篠原保氏によれば、「元々はヌエの人間態だった」らしい(『百化繚乱[上之巻]』より)。
演じるショー・コスギ氏はニンジャブラック/ジライヤ役のケイン・コスギ氏の実父。

【余談】

デザイナーの篠原保氏によれば、「デザインはフライトジャケットを着た駐屯地の外国人士官をイメージし、元々はガリが変身する妖怪だった」らしい(『百化繚乱[上之巻]』より)。
第28、29話でニンジャブラック/ジライヤ役のケイン・コスギ氏の父親ショー・コスギ氏がガリ役としてゲスト出演。

声を演じる玄田哲章氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は初となる。
『東映特撮』では『仮面ライダー(新)』の黄金ジャガー以来、14年振りに特撮作品の怪人の声を演じている。

最終更新:2018年10月12日 16:31