「私の終末、私が完成してしまう」

【名前】 恐竜グリード
【読み方】 きょうりゅうぐりーど
【声】 神尾佑
浜田賢二(MOVIE大戦CORE)
【登場作品】 仮面ライダーオーズ/OOO など
【登場話】 第44話「全員集合と完全復活と君の欲」~
最終話「明日のメダルとパンツと掴む腕」
【分類】 グリード/恐竜系グリード/元人間
【コアM(終盤時)】 プテラ×1・トリケラ×1・ティラノ×1
【モチーフ】 プテラノドン、トリケラトプス、
ティラノサウルス、バフォメット
【カラー】

【詳細】

真木清人が恐竜系コアメダル(紫のメダル)を受け入れた事で変貌した6体目のグリード。

ティラノサウルスのような頭部、トリケラトプスの頭部が悪魔「バフォメット」の頭部のような意匠となっている胴体、プテラノドンの頭部のような両肩と同じく両膝にはプテラノドンの頭蓋骨を連想させるものが取り付けられている。
ビルを瞬時に凍結を行う物質凍結能力を有し、飛行する能力に加え恐竜系コアメダルの力で他のコアメダルを破壊する事が出来る。
また、紫の波動による周囲へのカウンター、紫色の光弾での遠距離攻撃、他のグリードに強制的にコアメダルを取り込ませるなど、異質で圧倒的な力がある。

劇中では主に素手での格闘戦や「紫の波動」、光弾を使用して戦闘を行う。
真木清人がコアメダルを積極的に受け入れ同化を進めたからか強さは作中でも群を抜いており、内包する恐竜系コアが3枚でも残りの7枚を取り込んでいたオーズプトティラコンボ相手に終始優勢だった程。

「鴻上ファウンデーション」から退職金替わりとして持ち出した真木清人が恐竜のレリーフが刻まれた台座を開封。
10枚のメダルの内、5枚の恐竜系コアメダル(紫のコアメダル)は突如飛び去り、「ウヴァ」達と戦闘中だった火野映司に憑依、影響で第32話ではオーズを新たな姿へと変える事となる。
その後、残りの5枚をグリードの人間にセルメダルを投入する能力を応用、真木清人が協力者の「カザリ」の手を借りて自身の体内に取り込む。
こうなった火野映司を「紫のグリードの誕生」と祝福した(プテラノドンヤミー2体は同類だが別の存在と敵意を向けている。)。

第41話で、真木が自分と映司の体に何かが起こっている事に気付き、第42話で人がグリードになる事、紫のメダルについて赤裸々に語り始める。第44話で弱体化したカザリ完全体の前で姿を披露、自身が思い描く暴走をしなかった「カザリ」から内包しているコア15枚を奪い取る。
第45話では火野映司達とグリード達の交戦中に変貌、凍結能力や衝撃波によって単身でライダー、他のグリードを追い詰めるほどの力を見せつけ、第46話ではガメル完全体のコアメダル2枚に致命的な攻撃を与えた後、映司に自身のコアメダル2枚を投入して「映司グリード」へと変貌させる。

最終話では「ウヴァ完全体」を器として「メダルの器 暴走形態」を生み出す事に成功。
齎す世界の終末を見守り、止めようと駆け付けた無限ともいえるセルメダルを取り込んだオーズプトティラコンボ、アンクさえ苦しめる。
映司の中の恐竜系コアを奪おうとして手を突っ込んだところに冷気で足下を凍らされて動きを止められ、火野映司が吸収していた無限のセルメダルを使用した「グランド・オブ・レイジ」により倒される。

だが、瞬時に「メダルの器」から照射されたエネルギーフィールドの力で復活。
凄まじい力を使用した反動で変身解除したオーズを暴走は避けられないとして見守るも、アンク自身を現在構成している3枚のコアメダルを使って変身したオーズタジャドルコンボと交戦、幻影アンクの援護もあって押されメダルの器内に逃走。

光弾を乱射するが幻影アンクに防がれ、幻影アンクの火炎弾を纏った恐竜系コア7枚を使用したギガスキャンのエネルギー弾「ロストブレイズ」を受けた事で胸部がブラックホールと化す。
自身の完成(=死ぬ事)を嘆きながら、自身と「メダルの器」を構成するコアメダルを飲み込んで最期を迎えた。

『MOVIE大戦MEGA MAX』では発生したブラックホールが、40年後の未来に繋がった事が判明。
「仮面ライダーポセイドン」から奪取する形で、他のコアメダルやセルメダルは破損した恐竜系を除き、ある程度戻ってきた。

変貌の際に人形のキヨちゃんも一部分となり(他にも紫のオーラが宿ったりしている。)、相手と向き合って会話できる。
ただし、強い衝撃を受け変身解除に追い込まれ人形が落ちてしまうと、やはりパニックを起こし戦闘不能状態になる。
最終話では鴻上光生との対話で自らの「終末」への思想をさらに固めた事で遂に人間状態でも面と向かって話せるようになり、キヨちゃんを自分の格好そっくりにしてクスクシエに置いてきていた。

【ギル】

『MOVIE大戦CORE』に登場した恐竜系グリード。「ガメル」が口にした言葉によって名前と存在だけが判明した。
恐竜系ヤミーを生み出すようで、他のヤミーに比べパワーが強いらしい。たった一言喋っただけだが、古風な喋り方をする。ヤミーを生み出す際には宿主の想いの篭った持ち物にセルメダルを投入し創りだす。

少なくとも第1話の時点で棺から復活したグリードの中にはいなかった事、グリードの台詞から『MOVIE大戦CORE』の世界観では800年前の封印を免れていたと思われる。

正式な名前の由来は名言されていないが、他のグリードの場合の法則性を考えると「ぎる(「盗む」という意味の北海道の方言)」が有力。 実質的には自身はTVシリーズに登場する事はなく、ある意味で設定上の怪人となってしまう。

【仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!】

第5章でオーズゴースト眼魂を生み出すのに用意された過去の怪人。
他の怪人と同様に本物の人格が使用されている模様。

スペクターと交戦、グリードとしての力で追い詰めるが、「他者と繋がる想い」が「仮面ライダーオーズ」の心と共鳴、タカ・コア3枚を介し、オーズゴースト眼魂が誕生。
オーズゴースト眼魂でゴーストチェンジしたスペクターオーズ魂に苦しめられ、「オメガドライブ オーズ」を受け爆散した。

【余談】

スーツは頭部を除いて映司グリードと同一(『ファイナルエピソード』コメンタリーより)。
共演するシーンは一度しかない。

元となった「ギル」はMOVIE大戦COREディレクターズカット版のコメンタリーでは劇場版に封印を免れたグリードの1体として登場させたものの話が進むにつれて、想定していた設定が変わっていった事が明かされている。

最終更新:2018年10月11日 16:59