「なるほど、こうやって倒していったわけか! この世に108人しかいない俺の友を次々と!」

【名前】 ハートロイミュード
【読み方】 はーとろいみゅーど
【声】 蕨野友也
【スーツ】 藤田洋平
【登場作品】 仮面ライダードライブ など
【初登場話】 第2話「仮面ライダーとはなにか」
【分類】 ロイミュード/進化型
【進化前】 スパイダー型「002」
【特色/力】 大爆発を引き起こす超光波
自身を強化して相手を上回る戦闘力を得る
【モチーフ】 心臓

【詳細】

ロイミュード002が独自進化を完了した個体。
人間態は「ハート」。
リーダー格として活動するロイミュード幹部。

心臓や血管をモチーフにしたグロテスクな姿を有する。

同族の反乱を齎した筆頭の3体の内のスパイダー型の002が進化し、ドライブの武器による攻撃や様々なシフトカーの突撃を豪腕が生み出す怪力で払い除ける程の驚異的な戦闘力を誇る。
力の根本は心臓部にあり、胸部に露出している心臓型の機関の作用で自身の動力源の臨界点以上のエネルギーを生み出し、通常のロイミュードを遥かに凌ぐ身体能力を得ている。

更に怒りが頂点に達するとその機関がオーバーヒートを起こし、より強大なパワーを放出するが、その際は自身でも制御が効かない危険な状態に陥り、「デッドゾーン」と自称。

かつて蛮野博士の友人「クリム」の宅を部下と共に襲撃、更にグローバルフリーズの終結直後にプロトドライブを襲い、両者の命を奪う。

第10話でドライブとチェイスとの交戦中、突如「俺も混ぜろよ」と言いながら姿を現すが、ハートロイミュードの姿を目視して恐怖で戦意喪失したベルトさんがトライドロンを遠隔操作した事でエスケープされてしまう。

その後、クリム宅跡にいた進ノ介の前に現れて交戦。
圧倒的な力でドライブの攻撃を次々と退けていたが、ドライブの策で『ミキサー』に凝固されてピンチに陥ると、今まで同胞を葬られていた憎悪から上記の「デッドゾーン」に覚醒して暴走、ドライブを締め上げる。
その動力源の心臓部が同時に弱点であると見抜いたドライブと、「デッドヒートレース」に突入。

翌話で元々「もしも自分がデッドゾーンに入ったら止めてもらう」という『約束』を交わしていたチェイスの乱入により、必殺技をぶつけるチェイスの強引な方法によってドライブとの戦いは痛み分けに終わる。

暫くは「デッドゾーン」の反動で前線から離脱してロイミュードの戦いを見守っていたが、メディックの介護で復帰し、そのような反動も以降軽減されている。
更に中盤からは魔進チェイサーの成果を参考に、メディックの改造で魔進チェイサーが使っていた『超重加速』を使えるようになる。

37話での本人の発言から「強い攻撃に打たれると、相手に合わせて自分のスペックも上昇する」というチートレベルな能力を備えている事が判明。
実際に本来対ハート用として開発されていたデットヒートを越える(更に当初の予定で「最強形態」だったタイプフォーミュラさえも凌ぐ)タイプトライドロンとの戦闘で、ドライブを互角か一歩苦戦させるほどの実力を見せた。

【ロイミュード002/ハート】

「ハートロイミュード」の人間としての姿。ロイミュードの指導者の1体。
人間態は蛮野博士への出資を断った「青年実業家(広井真蔵)」。

赤いコートを身につけた大柄な男の姿をとり、豪快かつ目立ちたがり屋とも言える性格で実質的なロイミュードの指導者ながら時に自ら前線に赴くなど強引に物事を進める性質がある。

人間を支配するのに日々進化すると豪語するようにロイミュードとしての正体を現した際の戦闘力は驚異的。
108体しかいないロイミュードを「トモダチ」として認識しており、どのような性格のロイミュードであっても「この世に108人しかいない」として大切にしている。
だが、反面人間に対しては残虐性を隠さず、「トモダチ(覚醒寸前のロイミュード)に会うため」として他者の所有する自動車を平然と強奪する場面もあった。

目的はプロトドライブに阻止されたグローバルフリーズの再来。
「来るべき日」に備え、一定数以上の進化したロイミュードを集めようとしている。

記憶を失っているとはいえかつての仇敵のプロトドライブ(プロトゼロ)を「チェイス」としてそばに置き、自身の能力で歯止めの効かない暴走状態になった際には止めるように頼むなど、
過去に拘らずにトモダチとして認識するロイミュードに対しては全幅の信頼を置き、とくに自身を慕う「メディック」(メディックロイミュード)に対しては「非の打ち所がない」と賞賛。

寛大さ故の放任主義に加え、少々周囲の現状変化を察知できない鈍感さも兼ね備えているようで、「メディック」が粛清(コアを破壊)した「072」の去就について「仮面ライダーに倒された」というあからさまな嘘を信じたり、「メディック」と嫉妬する「ブレン」との内輪揉めを知らなかったり、更には巨大化した同胞の存在にも気づかなかったりと、リーダー格に立つ存在としては監督不行き届きに難がある(しかも、組織内の派閥が自分への忠誠心が全ての発端だという事は勿論無自覚る)。

特にチェイスに対しては心底気にかけているようで、チェイスがドライブに討伐されたと思ってた時期にはブレン達の「約束の数にも含まれない男(所詮は捨て駒の存在だ)」という慰めを受けても上記の台詞で声を荒げて悲観になっていたりと、大切な仲間として捉えていた(チェイスのことを「解放した」と言ってるように、グローバルフリーズを直接阻止したチェイスの行動も、あくまで「クリムに操られていた」と解釈しているようだ。)。

26話でチェイスの生存を何らかの方法で知り、進ノ介や霧子がチェイスに接触してる際に割り込み、再び自分達の仲間にしようとする。
その場で進ノ介と一触即発になると、相手の実父の死の真相を仄めかす挑発を行い、激昂した進ノ介(ドライブ)と交戦。
ロイミュード形態でデッドヒートと互角に戦っていると、自棄を起こした魔進チェイサーの必殺技に救われる。
チェイスがまだ人間への未練を棄てきれない事を悟ると、プロトドライブとしての象徴たるシフトスピードのプロトタイプを手渡し、敢えて突き放す。
チェイスが人間を守る「仮面ライダー」としての道を選び、ソードロイミュード(007)を破壊したのを静観すると、かつての「トモダチ」として決意を受け入れる。

40話では蛮野博士の非道を明らかにする。

悪魔と揶揄する蛮野博士が新たに得た肉体「仮面ライダーゴルドドライブ」の出現と共に、「メディック」が洗脳されて窮地に立たされるが、「ブレン」の捨て身の行動で敵対関係を解消し、ドライブ達と「ゴルドドライブ」との最後の戦いに向かう。
その後、「ゴルドドライブ」の最終兵器「シグマサーキュラー」を止めるのに奮闘、ドライブタイプトライドロンと協力して「シグマサーキュラー」を破壊、戦いの中でロイミュード最後の1体となり、泊進ノ介と人類をかけた最後の戦いを行うが、すでにコア・ドライビアは限界を迎え、最期は人間で唯一の友となった「泊進ノ介」に未来を託して消滅した。

『ドライブサーガ マッハ/ハート』ではプロトゼロを真似たロイミュードボディで偶発的に復活。
体内にブレン、メディックも宿っており、時を同じくしてロイミュードの残留思念体「ロイミュード5886」と激闘を繰り広げる。
その際は「仮面ライダーハート」と呼ばれる仮面ライダーに変身(ドライブタイプスピードワイルドテクニックと呼ばれる失敗形態にも変身している。)。

激闘の末にプロトボディのエネルギーを超える力を酷使し、機能を停止。

『MOVIE大戦フルスロットル』では意外な事に仮面ライダー達(ただしドライブではなく、あくまで前作のアーマードライダー達)に加勢。
「全ての生命体の個を奪い、統一融合させる」という宇宙からの侵略者「機械生命体メガヘクス」の意思に対して「俺達は個人主義者の集まりでね」と断固として反対、最終決戦時には沢芽市で「メガヘクス」が作り出した無数の下級ロイミュードや初級インベスのコピーと激闘を繰り広げていたバロン、龍玄、斬月・真の前にブレンと魔進チェイサーを引き付けて現れ、ライダー達と共に戦った。

【超進化態】

「ハートロイミュード」が、幹部クラスの秘めたる力で覚醒した強化形態。感情要素は「喜び」。
幾度となく戦ったドライブを対象として超進化に到る。

全身が金色に変化、ドライブ達の前で姿を見せ、強大な攻撃を発動するがデータとして生存する蛮野博士によって阻止されてドライブ達に逃亡を許す。

【仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!】

第1章でドライブゴースト眼魂を生み出すのに用意された過去の怪人。
他の怪人と同様に本物の人格が使用されている模様。

ゴースト、スペクターと交戦、2大ライダーを追い詰めるが、謎の存在「フレイヤ」が介入、「フレイヤ」が召喚したシフトスピードを使い、「仮面ライダードライブ」の心と共鳴し、ドライブゴースト眼魂が誕生。

ドライブゴースト眼魂でゴーストチェンジしたゴーストドライブ魂のハンドル剣、ドア銃を駆使する攻撃に追い込まれ、「オメガドライブ ドライブ」を受け爆散した。

【余談】

脚本家を務める三条陸氏によれば、「(ハートだけに)心が広い存在にし、温厚に組織を束ねる立ち回りは『近藤勇』のようにした」らしい。

最終更新:2018年10月11日 16:55