GPD-WIN
GPD-WINとはZ8700とWindows10を搭載したUMPCで
キーボード、モニタ、バッテリ、拡張性を備えたモバイルマシンです。
最近キーボード付きWindows10って無かったので
日本人を中心に盛り上がっています。
ハードウェア的な内容はこちら。
勿論この機種にもLinuxをインストールする事が可能です。
ATOM Cherry-Trail世代の機種なので面倒です。
GrubとXサーバの関係上で設定変更が必要です。
下記はUbuntu16.10の設定方法です。
他のLinuxディストリでは追加で必要になるかも。
1.インストール時と再起動時にgrub.cfgの設定変更が必要
⇒grub.cfgに"i915.modeset=0"を"quiet"の前に追加
2.グラフィックドライバが移殖されていないのでフレームバッファ
3.標準では無線LANは認識するが使えず、USB無線LANカード必要。
タッチパネルは動作。
4.画面は90度回転しているので、xorg.confの設定変更必要
CUIブートの画面を横表示にしたい場合はgrub.cfgに"fbcon=rotate:1"を"quiet"の前に追加
ubuntuの場合は、xorg.confファイルは無いので
各デバイス事に作成します。
端末から
sudo gedit
/usr/share/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf
テキストエディタは何でも良いです。
下記内容をコピペして保存します。
Section
"Device"
Identifier
"Configured Video Device"
Driver
"fbdev"
Option "UseFBDev"
"true"
Option "Rotate"
"CW"
EndSection
Section
"Screen"
Identifier
"Default Screen"
Monitor
"Configured Monitor"
DefaultDepth
24
SubSection
"Display"
Depth
24
Modes
"800x1280"
EndSubSection
EndSection
保存したら再起動します。
重要なのは"CW"の部分です。ここが回転設定です。
再起動しますと、画面だけでなくキーアサインも全て回転されています。
5.サウンドはUbuntu標準で動作している。
初期設定ではヘッドフォンの設定になっているので音が出ないだけ。
サウンドのオプションでヘッドフォンからスピーカー似切り替えれば音が出る
6.内蔵無線LANをLinuxで認識させる為には、
brcmfmac4356-pcie.txtとbrcmfmac4356-pcie.binの両方が必要です。
Ubuntuの場合、brcmfmac4356-pcie.binはあるので、
brcmfmac4356-pcie.txtだけ拾ってきてコピーします。
テキストエディタでコピー貼り付けして保存します。
端末から
sudo cp
/(ファイルのある場所)/brcmfmac4356-pcie.txt /lib/firmware/brcm/
sudo
modprobe -r brcmfmac
sudo
modprobe brcmfmac
これで内蔵無線LANがLinuxで認識します。
多分ディストリは問わないはずです。
データはこちらから。
brcmfmac4356-pcie.txt
2018/4/18更新事項
今まではKernel4.9でないとGPUが使えなくてBlackscreenになりましたが、
Kernel4.16では蓋の開閉により一時的にGPUをON,OFFにするという
作業を通じてGPUで表示出来る様になりました。