KETCindyの通常インストール(Mac) 修正日:2018.01.06
注)既にインストールが済んでいて,KeTCindyだけを更新するとき
・通常は,以下3) だけを実行すればよい.
・従来の作業ディレクトリ(ketcindy)は名前を変えておく.
更新後必要なファイルを移動(コピー)する.
・これまでのcdyファイルを使うときは,立ち上げた後
CindyScript/ketlib
の中身を作業ディレクトリ(work)にあるScriptInitializationで置き換えてギヤを押す.
0)準備
(1)以後の操作では,「Macintosh HD」を表示しておいた方がやりやすい.
Finderで次のようにする.
Finder => 環境設定 => 一般 => ハードディスクにチェック
(2)以下の1),2),3)(1)では管理者としてログインしておく必要がある.
(3)以下の圧縮ファイルをデスクトップにコピーして,ダブルクリック
Macstart.dmg
ketcindyfolder.dmg
kettexnormal.dmg(kettexを用いる場合)
それぞれの仮想ディスクができる.
(4)ketcindyfolderのcopyfilessetcindy.shを選択,「情報を見る」を開いて,
「このアプリケーションで開く」を「ターミナル」に変更
その他>すべてのアプリケーション>ユーティリティ>ターミナル>追加
「すべてを変更する」をクリック(管理者権限がある場合)
注1)ターミナルは以下の場所にある.
Macintosh HD>アプリケーション>ユーティリティ>ターミナル
注2)Sierra以降の場合
ターミナルで
sudo spctl --master-disable
を実行(一度実行すればすべての場合に有効である)
実行後すべてを閉じる
1)TeXのインストール
(1)kettexを用いる場合
・TeXLiveをKeTCindy用にアレンジしたもので,標準のTeXLiveより軽い.
・環境変数を使わないので,既にインストールされているTeXと干渉しない.
・KeTCindyに必要なファイルが既に入っている.
i) texmf-dist/scripts/ketcindy ketlib, setketcindy, ketoutsetなど
ii) texmf-dist/tex/latex/ketcindy ketcindy関連のstyleファイル
iii) texmf-dist/doc/support/ketcindy 各種マニュアルとソースファイル
・仮想ディスクkettexnormalを開き,kettexをApplicationsに入れる.
注1)多少の時間がかかる.
注2)終わったら仮想ディスクkettexnormalをゴミ箱に入れる.
(2)既にインストールしている他のTeXを用いる場合
・3)(1)を実行すれば,必要なファイルがコピーされる.
・TeXLive以外では,TeXのパスとtexbinのパスを入力する.
・「ketpic stylesをコピーする」を選ぶ.
2) Cinderella, R, Maximaのインストール
(1)仮想ディスクMacstartを開く.
(2)Cinderella2をフォルダ内のApplicationsに入れる.
(3)TeXWorks(インストールされていない場合)も同様にする.
(4)R-3.3.3.pkgをダブルクリックしてインストール.
注)Scilabを使う場合,SciliabInstall.dmgを開いて同様にする.
(5)Maxima.dmgをダブルクリックして仮想ディスクを作る.
maximaをアプリケーションに入れる.
注1)既にインストールしてあれば,インストールは不要
注2)終わったら仮想ディスクMacstart,Maximaをゴミ箱に入れる.
3)KeTCindyのインストール
( 1)copyfilessetcindy.shをダブルクリック(管理者権限必要)
・TeXのパス kettexの場合は1を選択する.
・scriptsの内容が選択したTeXの中にコピーされる
・ketcindyのstyleファイルがTeXにコピーされmktexlsrが実行される.
・ユーザホームのヘッド ユーザー名の前のパス
注)通常の/Users の場合は単に d でもよい.
・CinderellaのPluginsにKetcindyPlugin.jarとdirhead.txtがコピーされる.
・dirhead.txtの内容
PathThead TeXのrootパス
Homehead ユーザホームのヘッド
Dirhead ketcindyのlibのパス
setdirectory(Dirhead);
import("setketcindy.txt");
import("ketoutset.txt");
Pathpdf="skim" または "preview";
(2)copywork.shをダブルクリック(管理者権限不要)
・作業ディレクトリ名
通常のketcindyの場合は単に d でもよい.
・作業ディレクトリのパス
ユーザホーム(u),デスクトップ(d) ,他(o) から選択
・タイプセットの方法(TeXの種類)
通常は,platex (p)またはuplatex(u)を選ぶ.
・ターミナルの実行方法
sh (過程を表示しない),open(過程を表示する)
注)テストランで,openが正常に動かないときはshを選択する.
・指定した作業ディレクトリにworkフォルダの中身がコピーされる.
・また、ユーザホームに以下の内容のketcindyhead.txtが作られる.
Dirfile 作業ディレクトリのフルパス
PathT 使用するTeXのフルパス
Mackc "sh"か"open"
注)TeXを切り替えるときなどはこのファイルを修正する.
4)KeTCindyのテストラン
(1)作業ディレクトリの中のtemplate1basic.cdyを選び,「情報を見る」を開く.
・アプリケーションが所定のCinderella2になっていることを確かめる.
・「情報」を閉じて,template1basic.cdyをダブルクリックする.
・画面に白い枠が出れば,ライブラリは読み込まれている.
・そうでないとき
・トップメニューから,次を選択
スクリプト >「 プラグインを開く」
・次を確認する
i) KetCindyPlugin.jarが入っているか.
ii) dirhead.txtに書かれているパスが合っているか.
(2)スクリーンの上部にあるFigureボタンを押してPDFが表示されれば成功である.
・表示されないとき
ユーザホームのketcindyhead.txtを確認する.
注)PDFの表示後,ターミナル画面を閉じるようにするには:
・アプリケーション/ユーティリティ/ターミナルを開く
・トップメニューから
ターミナル>環境設定>(プロファイル)>シェル
「シェルが正常に終了した場合閉じる」を選択
5)TeXエディタの設定(kettexnormalの場合)
(1)TeXworksをuplatexまたはplatexのエディタとして使うときは,次のようにする.
・TeXworksを立ち上げる
・次を選択
TeXworks > 環境設定 > タイプセット
・上の欄(パス)に以下を追加
/Applications/kettex/texlive/bin/x86_64-darwin
注)上の1行目を上の欄の先頭になるように移動する.
・下の欄の横にある + をクリック
名前:uplatex(ptex2pdf)またはplatex(ptex2pdf)
プログラム : ptex2pdf
引数:
-u (uplatexの場合のみ)
-l
-ot
$synctexoption
$fullname
OKボタンを押し,デフォルトを変更してOKボタンを押す.
(2)TeXshopをエディタとして使うときは,次のようにする.
・TeXshopの最新版をダウンロードする.
・TeXshopの環境設定を開く.
・内部設定/TeXのパスを設定する.
kettexの場合 /Applications/kettex/texlive/bin/x86_64-darwin
・書類/設定プロファイル
platexの場合 ptex(ptex2pdf)
uplatexの場合 uptex(ptex2pdf)
・OKを押してTeXshopを一旦終了する.
6)その他のインストール
- Meshlab など,他のソフトのインストーラはRelatedsoftwares.zipにある.
- 曲面描画を高速化するには,gccが必要である.
Xcodeがインストールされていなければ,インストールする.
注)ターミナルで次を実行すれば,gccだけがインストールされる.
sudo xcode-select --install
7)カスタマイズ
(1)管理者以外の場合
・各ソフトウェアのインストールは管理者が行う.
・ketcindywork.dmgをダウンロードして,3)(3),4)と同様に行う.
8)トラブルシューティング
(1)ketworkにできているkc.shをエディタで開く.
(2)ターミナルも開いて,kc.shの1行ずつをコピーして実行,結果を見る.
注)1行目の「#!/bin/sh」は実行不要
- High SierraでScilab5.5.2を動かすとき
(1)scilab-5.5.2.app/Contents/MacOS/lib/thirdparty/libz.1.dylib を
libz.1.dylib.bak にリネーム
(2)scilab-5.52.app/Contents/MacOS/lib/thirdparty/libBLAS.dylib を
libBLAS.dylib.bak にリネーム
注)6.0.0でも同様
最終更新:2018年02月24日 12:43