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小西六は
コニカ F以降、一眼レフを順次発展していましたが、レンズの更なる大口経化や自動絞りの実用化に迫られ、ついにマウントそのものを口径47mm/フランジバック40.5mmに変更する決断をします。
この新型マウントを社内では 'コニカマウント II' という名称で呼ばれていた様です。
しかし、レンズに 'AR' と記述していた事から市場では 'コニカ AR マウント' と呼ばれ始め、これが大衆に浸透した事から社内名称も 'コニカ AR マウント' で通じますが、カタログ表記は一貫して'コニカマウント II' です。
1. コニカ AUTOREX(オートレックス)
海外では「AUTOREX」ではなく、商品名は「AUTO-RFLEX」となる。
ドイツ等ヨーロッパでは 'Revue' ブランドで発売された。
[出典1-4.]
確定情報
1965年(昭和40年)12月に発売。
[図1-1.]店頭用パンフレット
発売価格は Hexanon 52mm F1.8(5群6枚)付きが42,500円、Hexanon 57mm F1.4(5群6枚)付きが49,500円だった。
[出典1-1.]
AUTOREXはTTL測光(ディアドロップ形式
[出典1-3.])ではなかったものの、シャッター速度優先の自動露出を備えた一眼レフとして宣伝された。(マニュアル撮影時でも自動絞りで撮影出来た)
[出典1-1.]
この自動露出はEV2~EV18まで対応しており、「マッチ1本から眩しい雪景色まで」というのがキャッチコピーであった。
[出典1-1.]
EEを使用しない場合は内蔵露出計としても活用出来た。
[出典1-1.]
露出計の駆動には当時標準的だった水銀電池(MR9 H-D)を採用していた。
しかし、レリーズ荷重が850gと重かった。
[出典1-3.]
また、レバー切替えで撮影途中でも、ハーフサイズとフルサイズのフォーマットを瞬時に切替え可能である事が特徴だった。
[出典1-1, 出典1-4.]
ただし切替えは以下のルールで行う。
- フルサイズからハーフサイズへの変更:巻上げてからレバーを切替える。
- ハーフサイズからフルサイズへの変更:レバーを切替えてから巻上げる。
何れの場合も、フィルムサイズ変更間に 1cm 程のデットスペースが生じる。
コニカではAUTOREX以降の新しいレンズマウントを 'コニカマウント II' と呼んで区別した。(従来のマウントは 'コニカマウント I' と呼ばれる事になった)[出典1-2.]
今までのレンズは、マウントアダプタ(純正品 1,000円)を介して使用する事が出来た。
マウントアダプタは他にもエクザクタ用とプラクテチカ用が供給されたのは、従来機と同じである。(価格は何れも1,000円)[出典1-1, 出典1-4.]
シャッターもコパルの開発した新型 'コパルスクエア(スケア)S' となり、多少ではあるが全高が下がった。
電池蓋とペンタ部全面は、前期と中期以降で意匠の異なる2つの形状が確認されている。[実機確認.]
巻上げレバーと巻戻しノブも2種類の仕様が確認されいるが、これらは発売時期に関係なく混在している。[実機確認.]
これら仕様の異なる個体はコニカ 1型同様に製造番号でまとまっていない。[実機確認.]
新マウントとしてAUTOREX時代に供給されたレンズ[出典1-1, 実物確認.]
- Hexanon 21mm F4, EE対応, 7群11枚, フィルター径 77mm, 最短撮影距離 0.2m, 38,000円.
- Hexanon 28mm F3.5, 手動プリセット絞り, 6群7枚, フィルター径 58mm, 最短撮影距離 0.3m, 15,000円.
- Hexanon 35mm F2.8, EE対応, 5群6枚, フィルター径 55mm, 最短撮影距離 0.3m, 18,900円.
- Hexanon 35mm F2.8, 手動プリセット絞り, 5群6枚, フィルター径 55mm, 最短撮影距離 0.3m, 14,000円.
- Hexanon 52mm F1.8, EE対応, 5群6枚, フィルター径 55mm, 最短撮影距離 0.45m, 本体セット販売.
- Hexanon 57mm F1.4, EE対応, 5群6枚, フィルター径 55mm, 最短撮影距離 0.45m, 本体セット販売.
- Hexanon 135mm F3.5, EE対応, 4群4枚, フィルター径 55mm, 最短撮影距離 1.5m, 13,200円.
- Hexanon 135mm F3.5, 手動プリセット絞り, 4群4枚, フィルター径 55mm, 最短撮影距離 1.5m, 12,000円.
- Hexanon 200mm F3.5, 手動プリセット絞り, 5群5枚, フィルター径 67mm, 最短撮影距離 2.5m, 23,300円.
- Hexanon 400mm F4.5, 手動クリック絞り, 4群4枚, フィルター径 55mm, 最短撮影距離 8m, 62,000円.
- Hexanon 800mm F8, 手動クリック絞り, 1群2枚, フィルター径 55mm, 最短撮影距離 20m, 不明.
- Hexanon Zoom 47mm-100mm F3.5, EE対応, 8群13枚, フィルター径 52mm, 最短撮影距離 0.95m-1.15m, 48,400円.
未確定情報
45,000円とする記述もあるが、出典がよくわかっていない。
資料
- [図1-1.][出典1-1.] (1965)小西六写真工業株式会社 店頭用パンフレット, 発売時.
- [図1-2.] 小西六写真工業株式会社 店頭展示用看板
- [出典1-2.]コニカ25記念誌グループ編集(1988.7). コニカ株式会社 コニカ八王子工場25周年記念誌, PP.10.
- [出典1-3.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.68.
- [出典1-4.] 宮崎繁幹(2003). コニカオートレックス コニカ第2世代35mm一眼レフ クラシックカメラ選書-28 コニカカメラの50年 株式会社朝日ソノラマ, PP.96-99.
2. コニカ AUTOREX P(オートレックス P)
海外では「AUTO-REFLEX P」
ドイツ等ヨーロッパでの商品名「Revue SP」。
確定情報
1966年(昭和41年)3月発売。
AUTOREXからEE機能を省き、シャッター機構を簡略化して価格を引き下げて発売した。
小西六によると「P」はプロフェッショナルと定義している。
これは当時、自動露出は技術の無い素人が使うものだという認識があった為である。
事実上廉価版の普及機という扱いであったが、フルサイズとハーフサイズの変更機構は残されている。
AUTOREXより省略された自動露出を補う為に別売りで専用露出計が作られた。
これは旧型機の露出計と同様、シャッター調節ダイヤルの上に接続するが、調整ダイヤルが前方の関係で独特の形状となった。
未確定情報
資料
- [出典2-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.68.
3. コニカ ARW
確定情報
1967年(昭和42年)4月発売。
未確定情報
資料
4. コニカ FTA
国内正式名称は「AUTOREFLEX FTA」であり、発音は「オートリフレックス エフティエー」となる。
アメリカでの商品名「AUTOREFLEX T」、後に区別する為の俗称「T1」が生まれた。
ヨーロッパでは国内と同じ商品名が使われたが一部地域(ドイツ等)では 'Revue' ブランドで発売された。
確定情報
1968年(昭和43年)4月発売。
発売価格はレンズなしで33,000円、Hexanon 52mm F1.4が付いて53,500円だった。
TTL開放測光を実現する為にCdS受光部を2個アイピース脇へ移動し、これを傾斜させる事で可変測光機能を得た。[出典4-1, 出典4-2.]
この為レンズも開放測光専用にF値リングを仕様変更している。(従来レンズはサービスステーションへ持ち込めば無料で対応改造してくれた)[出典4-1, 出典4-2.]
シャッターダイヤルを2個のベベルギアによって90度向きを変え、視認性が良く操作しやすい上部へ移動させた。[出典4-1, 出典4-2.]
未確定情報
資料
- [出典4-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.68-69.
- [出典4-2.] 宮崎繁幹(2003). コニカオートレックス コニカ第2世代35mm一眼レフ クラシックカメラ選書-28 コニカカメラの50年 株式会社朝日ソノラマ, PP.99.
5. コニカ ニュー FTA
アメリカでの商品名「AUTOREFLEX T」、同じく俗称として「T2」と呼ばれる。
[出典5-1.]
小西六写真工業のマニュアルには「FTA-II」の表記も見られるが、当時の広告では「ニューFTA」の表記で統一されており、ユーザーの間での呼び名も「ニューFTA」であった。
[出典5-2.]
確定情報
1970年(昭和45年)6月発売。
名前の刻印に関してはFTAから変更されていない。
シャッターストロークが 5mm、レリーズ圧は 600gと改良されていた。
TTL測光の ON/OFF スイッチが背面からシャッターボタンの同軸へ移動され、シャッターボタンから少し指を移動するだけで切り替える事が出来る様になった。
ファイダー内のシャッター速度表示位置を変更。
未確定情報
資料
- [出典5-1.] (1970)小西六写真工業株式会社 アメリカ店頭用パンフレット, 発売時.
- [出展5-2.] (1970). EEジャンルへの挑戦 Konica ニューFTA広告 写真工業出版社 写真工業, 12月号. 裏表紙広告.
- [出典5-3.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.68-69.
6. コニカ AUTOREFLEX A(オートリフレックス A)
確定情報
未確定情報
資料
7. コニカ AUTOREFLEX A1000(オートリフレックス A1000)
確定情報
未確定情報
資料
8. コニカ AUTOREFLEX T3(オートリフレックス T3)
確定情報
1973年(昭和48年)4月発売。
未確定情報
資料
- [出典8-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.69.
9. コニカ AUTOREFLEX A3(オートリフレックス A3)
確定情報
1973年(昭和48年)4月発売。
未確定情報
資料
10. コニカ AUTOREFLEX ニュー T3(オートリフレックス ニュー T3)
確定情報
1974年(昭和49年)9月発売。
未確定情報
資料
- [出10-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.69.
11. コニカ Acom-1(エイコム-ワン)
アメリカでの商品名は「AUTOREFLEX TC」となる。
確定情報
国内でAcom-1は1976年(昭和51年)11月発売される。
2年後にデート機能の付いた「Acom-1 AUTODATE」が1978年(昭和53年)8月発売された。
アメリカ市場では「AUTOREFLEX TC」が、1980年(昭和55年)10月発売という記録がKonicaに残っている。
これは「AUTOREFLEX T4」より後になっているが、あくまでアメリカでは「AUTOREFLEX T4」が主力商品であり、廉価機という位置付けで販売されたからだ。
未確定情報
資料
- [出典11-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.69-70.
12. コニカ AUTOREFLEX T4(オートリフレックス T4)
確定情報
1977年(昭和52年)1月主にアメリカ市場で「AUTOREFLEX TC」の上位機種として発売された。
未確定情報
資料
13. コニカ FS-1
確定情報
1979年(昭和54年)4月発売。
レンズなし発売価格56,300円、Hexanon 40mm F1.8付き発売価格74,800円。
未確定情報
資料
- [出典13-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.70.
14. コニカ FP-1
確定情報
1980年(昭和55年)8月発売。
未確定情報
資料
15. コニカ FC-1
確定情報
1980年(昭和55年)10月発売。
未確定情報
資料
- [出典15-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.70-71.
16. コニカ FT-1 MOTOR
確定情報
1983年(昭和58年)4月発売。
FT-1 PROHARFは、1985年(昭和60年)11月発売。
未確定情報
資料
- [出典16-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.71-72.
17. コニカ TC-X
確定情報
1985年(昭和60年)4月発売。
未確定情報
資料
- [出典17-1.] 菱田耕四郎(1987). 戦後のカメラ クラシックカメラ専科-10 小西六カメラの歴史 株式会社朝日ソノラマ, PP.72.
最終更新:2021年03月07日 16:07