マリモ(T21)

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マリモ(T21) - (2017/10/16 (月) 02:30:03) のソース

#contents
*部品構造

-大部品: 玄霧藩国のマリモ(T21) RD:147 評価値:12
--大部品: 玄霧の民 RD:10 評価値:5
---大部品: 森国人 RD:9 評価値:5
----大部品: 森国人の身体的特徴 RD:3 評価値:2
-----部品: 長い耳
-----部品: 長身痩躯
-----部品: 長い髪
----部品: 革製の日常着
----部品: 瞑想通信を使うことが出来る
----部品: 基本の職業適性
----部品: 森国人の習慣
----部品: 森の恵みを得る
----部品: 森国人の流用実績
---部品: 玄霧藩国の森国人
--大部品: 人物像 RD:2 評価値:1
---部品: 経歴と性格
---部品: 藩国での役職
--大部品: マリモの趣味 RD:9 評価値:5
---大部品: 趣味:アウトドア RD:8 評価値:5
----部品: アウトドアとは?
----部品: 長時間の活動のために
----部品: 泳ぐ時には
----部品: 釣りの楽しみ方
----部品: 火おこしと火の後始末
----部品: 服装について
----部品: 汗の対応と水分補給の重要性
----部品: 趣味:アウトドアの流用実績
---部品: 趣味:川釣り
--大部品: かくれんぼ上手 RD:7 評価値:4
---部品: かくれんぼ上手とは
---部品: そもそもかくれんぼってなに?
---部品: 物陰にひそむ
---部品: 音と気配のコントロール
---部品: 誘導
---部品: 走って逃げる。走って捕まえる。
---部品:  運
--大部品: 護身術の心得 RD:6 評価値:4
---部品: 会得する目的
---部品: 特徴
---部品: 習得方法
---部品: 訓練方法
---部品: 注意点
---部品: 護身術の心得の流用実績
--大部品: 猫好き RD:13 評価値:6
---部品: 猫好きとは
---大部品: 猫好きの宿命 RD:7 評価値:4
----部品: 猫に話しかけると赤ちゃん言葉になる
----部品: 猫の肉球にふまれるのが幸せ
----部品: 猫と添い寝
----部品: 猫写真フォルダー
----部品: つい自分のうちの猫の話をしてしまう
----部品: 猫の声に敏感
----部品: 猫グッズ収集
---大部品: 猫にご挨拶(技術) RD:1 評価値:0
----部品: 猫にご挨拶の効果
---大部品: 猫なでテクニック(技術) RD:1 評価値:0
----部品: 猫なでテクニックの効果
---大部品: 猫ブラッシング(技術) RD:1 評価値:0
----部品: 猫ブラッシングの効果
---大部品: 猫の爪切り(技術) RD:1 評価値:0
----部品: 猫の爪切りの効果
---部品: 猫好きの流用実績
--大部品: お話し上手 RD:6 評価値:4
---部品: お話上手とは
---大部品: 聞く力 RD:2 評価値:1
----部品: 話しやすい空気をつくる
----部品: 質問上手
---大部品: 会話術 RD:1 評価値:0
----部品: 巧みな説明
---大部品: 色仕掛け RD:2 評価値:1
----部品: 相手のツボを探る
----部品: 自分をアピールする
--大部品: 情報収集能力 RD:13 評価値:6
---部品: 情報を集めるということ
---大部品: メディアから RD:3 評価値:2
----部品: 目的のものを探し出す
----部品: 要点をかいつまむ
----部品: 記録を写す
---大部品: 現場や状況から RD:3 評価値:2
----部品: 注意深い調査
----部品: 危険性の考慮
----部品: そこに至るまでの経緯の考慮
---大部品: 人や知的生物から RD:4 評価値:3
----部品: 会話から得る情報
----部品: 表情や動作の観察
----部品: 外見への注目
----部品: 相手の力量を量る
---部品: 自身の活動跡について
---部品: ダミーへの注意
--大部品: 魔法医(職業) RD:37 評価値:8
---大部品: 医師としての基盤 RD:30 評価値:8
----大部品: 名医 RD:29 評価値:8
-----大部品: 医師(現代版)(職業) RD:17 評価値:6
------大部品: 現代医の能力と技能 RD:10 評価値:5
-------部品: 人体への理解
-------部品: 基礎医学の心得
-------部品: 地域医療の実地実習経験
-------部品: 清潔操作と基本的医療手技修得
-------部品: 一次救命処置能力
-------部品: 患者とのコミュニケーション能力
-------部品: 臨床実習で得た臨床医としての能力
-------部品: 共通試験・国家試験を合格する能力
-------部品: 臨床研修で得た経験
-------部品: 6年間の医学生生活
------大部品: 医師の心得 RD:6 評価値:4
-------部品: 医療関連ルールを遵守する
-------部品: 生涯を人道に捧げる誓い
-------部品: 患者へ尽力する誓い
-------部品: 公平で公正な治療行う誓い
-------部品: 人命尊重の誓い
-------部品: 医師という職業への誓い
------部品: 医師の流用実績
-----大部品: 高度なインフォームド・コンセントの形成力 RD:5 評価値:3
------部品: 礼儀作法(医療
------部品: 医師に求められる外見
------部品: 正確な診断力・検査力
------部品: ムンテラ力
------部品: 最新医療知識の維持
-----大部品: 鋼の心臓(医師) RD:3 評価値:2
------部品: 動揺しても態度に出さない。
------部品: 経験と実績から発生する自負心
------部品: 強い自制心
-----大部品: 医師の腕力 RD:3 評価値:2
------部品: うなされるほどの練習
------部品: 無駄のない手技
------部品: 瞬時判断
-----部品: 名医の流用実績
----部品: 臨床経験で知る限界
---大部品: 魔法の力を借りる RD:2 評価値:1
----部品: 森国人の魔法の素養
----部品: 科学的な医療技術とは異なる
---部品: TLOの封印
---大部品: 魔法による治療 RD:3 評価値:2
----部品: 術式
----部品: 刺青
----部品: 魔法医としての修行
---部品: 医師の基本の上に積まれる修行
--大部品: 火炎の魔法使い RD:29 評価値:8
---大部品: 魔法使い(玄霧藩国版) RD:20 評価値:7
----部品: 魔法の専門家
----部品: 魔法とは
----大部品: 魔法使いという生き方 RD:18 評価値:7
-----大部品: 幼少期の魔法教育 RD:9 評価値:5
------大部品: 理力・魔力の扱い RD:3 評価値:2
-------部品: 魔法のある生活
-------部品: 魔法の危険に向き合う
-------部品: 科学技術と距離を置く
------部品: 生活のための魔法の習得
------大部品: 魔法の基礎修行 RD:5 評価値:3
-------部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
-------部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
-------部品: 三の教え:術式の構造と呪文の意味
-------部品: 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法
-------部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
-----大部品: 高度な魔法の修行 RD:8 評価値:5
------部品: 修行を受けられるかどうか
------部品: 魔法の修行と技術伝承
------大部品: 伝承制限のある魔法修行 RD:6 評価値:4
-------部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
-------部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
-------部品: 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達
-------部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
-------部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
-------部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
-----部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容
---部品: 炎を使う魔法使い
---部品: 大きな魔力の運用
---部品: 精緻な火炎操作能力
---部品: 延焼被害への忌避感
---大部品: 魔法投射技術 RD:5 評価値:3
----部品: 周辺状況の正しい把握
----部品: 投射対象の認識と指定
----部品: 魔法の効果設定調整
----部品: 呪文の素早い詠唱
----部品: 魔法の発動と後処理
--大部品: 火炎の魔法 RD:15 評価値:6
---部品: 大きな炎を使う魔法攻撃
---大部品: 火の魔法 RD:6 評価値:4
----部品: 火を使う魔法
----大部品: 低位魔法 RD:3 評価値:2
-----部品: 魔力を使って現象をおこす
-----部品: 効果と規模の調節能力
-----部品: ごくわずかな詠唱
----大部品: 火の球による攻撃 RD:2 評価値:1
-----部品: ごく狭い面に対する熱攻撃
-----部品: 燃焼による追加効果
---部品: 高度な魔法制御技術の要求
---大部品: 強い伝承制限 RD:3 評価値:2
----部品: 人格面の信頼性
----部品: 魔法制御技術の万全な習得
----部品: 伝承者の記録
---部品: およそ5倍の呪文詠唱
---部品: 強大な熱量と必要な魔力
---部品: 延焼の効果範囲と付加効果
---部品: 森国で使う危険性の大きさ



*部品定義

**部品: 長い耳
長い耳とはいわゆるエルフ耳である。大きさはまちまちだが、耳の先がとがっているのが特徴であり耳たぶは短めである。長さと関係あるかは不明であるが、遠くの、あるいは小さな音を捉える能力にも優れている。

**部品: 長身痩躯
種族的な特徴として肥満体になりにくく痩せた体つきをしている者が多い。総じて、細い見かけによらず膂力はあり衣服を脱ぐとしっかり筋肉のついた引き締まった体つきをしている。また他国人と比べて背丈は高めが標準である。

**部品: 長い髪
森国人の髪の色にこれと決まった特徴傾向はない。髪型としては男女の別なく長髪が伝統と言える。もちろん髪型を選ぶのは個人の自由であり、短髪を好む者もいて、それが咎められることはない。

**部品: 革製の日常着
天然繊維の肌着の上に身体にぴったり付くデザインのなめし革の胴着を着用するのが、森国人の伝統的な日常活動時の服装である。ズボン、スカート、長靴など様々な部分に皮革が多く用いられるが、もちろん、必要に迫られたり職業によってはこの限りではない。

**部品: 瞑想通信を使うことが出来る
森国人の特徴として瞑想通信を使用できる。瞑想通信を使うには道具の補助や数人がかりでの瞑想など、入念な準備が必要となる。 

**部品: 基本の職業適性
人種的に、理力・魔法との親和性がとくに高い。その他に、優れた視力と聴力や自然の中での隠密行動に長けていることから忍者、また指先の器用さに優れる者が多く整備士・医師などにむいているとも言われる。

**部品: 森国人の習慣
自然を大切にし、森を切り拓かないまま森の中に村を築く。樹木をそのまま活かす木造建築物を好み、自然環境を破壊しない生活を送ることを良しとする。

**部品: 森の恵みを得る
森国人は、その名の通り森で暮らしてきたという歴史から、自然の恵みを採集活用する技能に長けている。森とともに生きるというライフスタイルをもち、資源の獲りすぎによる種の絶滅が起こらないように生活を律してきた。近年では開けた場所で畑作も行っているが、森を減らすことは本末転倒として嫌う傾向が強い。森がなくなることは災害を呼ぶという伝承を伝えており、森の手入れのための間伐は行うが必要以上の伐採は戒められている。

**部品: 森国人の流用実績
このアイドレスは玄霧藩国が製作しました。
飛翔@海法よけ藩国さんに流用いただきました。
ありがとうございます。

**部品: 玄霧藩国の森国人
森国人国家と一口で言っても、国が違えば気性も少しずつ異なるものである。玄霧藩国では、よく言えば職人気質、別の言い方をすればオタク気質の、おのおのが自分のウデを磨き上げることに熱意を見いだす傾向があった。それは各人の好みによっていろいろな方面に向けられたものであったが、家庭の娯楽としての食事、ひいては美味しい家庭料理を作ることへむけても発揮され、家族・友人の喜ぶ顔を見ようと自分の腕を磨くことにみな熱心に取り組む様子もみられた。それは他者を癒すことに感じる喜びともつながっていった。

**部品: 経歴と性格
地元では名医と呼ばれるほどの臨床経験を積んだが、それでも助けられない難病に侵された患者を診て心を痛めていた。自分にはないと思っていた魔法の適性が少なからずあることに気付いて魔法の教えを受けることに専念し、魔法医と呼ばれるに足る実力を身につけることができた。森国人の中でも童顔のため年齢は不詳、独身。森国人にしては背は低いほう。
仕事中は冷静を保つため、性格も落ち着いているように受け止められるが、休憩中は砕けた話題にものってくる、明るい一面もある。自分の興味のない分野について調べる気をほとんどもたないヲタク気質。
鉄火場でも表情を変えないので他人からは落ち着いているように見えるらしい、がその実は、舞い上がるのを抑えようと意識して表情を殺すようにしていた。これも修行というものか、経験を積んだ今では自分で意識のスイッチを切り替えるようにクールダウンすることができるようになった。他人と自分の命を守るため最善のことを探すためのスキルだと思っている。

**部品: 藩国での役職
藩国の皆と一緒に復興に尽力している中で上下水道の敷設と水質管理を担当することになり、あれよというまに水道局の立ち上げの音頭をとってそのまま水道局の管理責任者に着任することになった。生命活動に欠かすことができない水資源を守るために重要なインフラである水道と水質管理について密に管理を行っていくつもりである。
水道局の管理者となって騎士領を賜ったので個人宅をもつことができるのだが、今はまだ政庁の寮に住んで騎士領の中に好みの樹がよい大きさに育つのを待っているところである。寮なのでまだ猫と同居はしていない。
趣味の川釣りから、自分の気配を静かに周りと溶け込ませるスキルを磨くことができた。

**部品: アウトドアとは?
屋外での活動をさす言葉で、一般的な定義では「自然豊かな野外での活動」とされる。
有名なものはキャンプなどだが、天体観測や野鳥観察もアウトドアに含まれる。

**部品: 長時間の活動のために
アウトドアと一言で言っても行き先は様々である。
しかし大抵の場合、徒歩による長時間の移動が発生する。その際に備え、よく履きなれた、少しいい靴を用意しておくのが望ましい。
また、荷物はなるべく軽く、もしもの際に連絡が着くものを持つ、等の注意も忘れずにしたい。

**部品: 泳ぐ時には
海や川、湖に行けば、泳ぎたくなるのが人のサガかもしれない。
しかし、海には海の、川には川の危険があることを忘れてはならない。
シッカリと準備体操を行って体をほぐし、海でも川・湖でも、陸地から離れすぎない場所で泳ぐことが安全の上では望ましい。

**部品: 釣りの楽しみ方
水辺に行けば泳ぎたくなるほかに、釣りをしたくなるのも趣味人のサガであろう。
海には海の、川には川の仕掛けや餌があるので事前の準備はしっかりと。
しかし、釣りを楽しむという意味で一番大事なことは「待つことを楽しめるかどうか」に尽きる。
釣れなくてイライラするのではなく、環境音を楽しみながらのんびりと時間を過ごすのが、一つの贅沢だと思えば釣りはより楽しくなる。
もちろん、そのうえで連れたらもっと楽しい。

**部品: 火おこしと火の後始末
キャンプや夜間の天体観察などでは野外で火を起こすこともある。
その際、火を起こす際には周囲に気を付け、可燃物を遠ざけるなどせねばならない。
そして、何より重要なのは火の後始末である。
しっかりと火を消した後、水をかけて完全に火種を消す。さらにその上から砂をかけておく。
ここまでせねば、何かのはずみで燃え上がり、大規模な山火事なども、十分起こり得るのだ。

**部品: 服装について
アウトドアにおいては、どこに向かうかによって服装はかなり変わってくる。
そのうえで大事なのは、野外活動をする際には長袖と長ズボンをが推奨される。
袖や裾が短いと、虫にかまれる・植物で足を切る等が起こり、最悪の場合は傷口からの感染症もありうる。
そういったことを避けるために、なるべく服装はしっかりとするのが望ましい。
夏の暑い日などは大変だが、そういった時こそ気を付けたい。

**部品: 汗の対応と水分補給の重要性
外を歩くことの多いアウトドアでは、汗をかくことが多い。
夏場は特に汗をかくため、充分な水分と塩分補給をすることが必要だ。
冬場は冬場で、着込んだ服の中で汗をかき、休憩中に服をはだけることで外気で汗が冷え、同時に体が冷える。ということが起こる。
衛生面を考えても汗をそのままにするのは良くないため、汗を拭くタオルと簡単に水分補給できるような水筒だけは最低でも持ち歩こう。

**部品: 趣味:アウトドアの流用実績
この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。

これまでに自国以外では

劔城 藍@海法よけ藩国
静@無名騎士藩国

にて流用されています。

**部品: 趣味:川釣り
森国人にとって自然の中で過ごすのは当然心安らぐものであるが、そのなかでも、釣りはマリモにとって格別の時間である。日頃のどたばたした心情を離れて自分をクールダウンさせるのにちょうどいい静かな時間を与えてくれる。釣れないときもそれはそれ。釣れたらありがたく釣果を生物資源として利用する。具体的には食べられるものであればこれを食べ、食べられない部分は畑に埋めて肥料にする。

**部品: かくれんぼ上手とは
かくれんぼ上手とはかくれんぼの技術が高いものことをいう。幼少期からかくれんぼを遊ぶ中で、遊びながらも技術の向上を胸におき、試行錯誤を繰り返した結果かくれんぼ上手となる。
かくれんぼ上手になるために必要なのは素早く正確かつ冷静な判断と行動である。
判断が遅ければ行動も遅れ刻一刻と変化する状況についていけず取り残されるであろうし、間違った判断を下せば行動は思いもよらぬ結果を生むだろう。また、冷静さを失えば判断や行動そのものも危うくなる。
何度も何千度もこれらの判断と行動を繰り返し、素早く正確かつ冷静な判断と行動を行えるようになったものがかくれんぼを制する。
大人になってからも大人げなく子どもに混じったり大人同士で本気のかくれんぼ遊びを繰り返した結果、身につくこともある。

**部品: そもそもかくれんぼってなに?
「かくれんぼ」とは、主に子供向けの遊戯の一種である。
鬼になる人を決め、その者が一定時間視界を塞ぎ数を数える間に、鬼以外のものは鬼に見つからぬよう隠れる。
一定時間後、鬼は探索を開始し、鬼以外のものを探し出すといったルールが一般的である。
子どもの遊びのためその場の空気やメンバーで細かなルールは変わるが、一方が隠れ一方がそれを見つけるといったルールはおおむね共通する。


**部品: 物陰にひそむ
隠れる側の基本は隠密である。
鬼の視界から外れる場所や見つけにくい場所の検討をつけ、潜む。
建物内はもちろん、遮蔽がある場所や視界が悪い場所なども有効である。
そして隠れる側になったとき、ただ単に逃げる、隠れるだけではなく「自分が鬼ならどう考え動くか?」といった思考も重要だ。
もし自分が相手の立場だったら、と考えることでより柔軟な思考が可能となり、思わぬ危険に気付くことがある。

**部品: 音と気配のコントロール
人がいる音というのは存外目立つものである。
この音と気配を極力殺すために細心の注意を払う。
「抜き足・差し足・忍び足」で素早くかつ足音をなるべく立てずに移動する。
足をそっとつま先立ちをするように抜き上げ、差し入れるように静かに下ろし、人に気付かれないよう忍んで歩く。
膝とつま先と踵を意識するとやりやすい。
また、呼吸音や自分の体温による熱気など、自身と周囲の物や状況を観察、確認し、なるべく気配を殺し、音を立てぬように行動する。

**部品: 誘導
より能動的な隠密として、誘導がある。
自分と離れた場所に目立つものを置いておく、どこから投げたかわからぬよう小石を投げる、わざと物音を立てるなどの行動により相手の注意をひいたり、逸らしたりする。
失敗すれば発見の確率は上がるが、うまくいけば相手の行動をコントロールできるだろう。

**部品: 走って逃げる。走って捕まえる。
万が一見つかってしまった場合や、見つかりそうになったときにはその場所を捨て逃げることも有効である。
相手が複数である危険性や、動くことにより発見の確率が上がることなどは十分意識し、隠密か、逃走かその場に合わせた行動を行う。
自分が鬼の場合は逃走する相手のルートを想定し、追いかけ、捕まえる。

**部品:  運
運も実力のうちである。
たまたま鬼がいない方向に進めた、たまたま鬼が明後日の方向を向いているときに移動できた、たまたま何気なく探した場に隠れている相手がいた。
実力が明らかに上の相手にもひょんなことから勝利する。いわゆる時の運であり、そんなこともある。

**部品: 会得する目的
護身術は相手を倒すことが目的ではない。被害を最小限にとどめ、自分もしくは他人の身体の安全と命を守ることを第一としている。相手との間合いを取り攻撃を回避する、もしくはそのための時間を作ることで危機敵状況を回避するための武道のひとつである。

**部品: 特徴
攻撃を封じるために、相手の体を投げる、絞める、振り払う、関節を取る、急所を狙うなどの対敵動作が主となる。力のあまりない男性や女性でも、自分より力の強い相手を躱して安全な距離を取ることができる。

**部品: 習得方法
基本的に道場などに通い、きちんとした資格を持ったインストラクターの元で時間をかけて学んでいく。平均で、初段を取るまでに3年程はかかる。

**部品: 訓練方法
具体的な状況を想定し、そこから脱するための行動訓練を主として行う。危険な距離に相手がいる場合、組み付かれた場合、相手が武器を携帯している場合などをシミュレーションし、それを制御するための動きを型として学ぶことが多い。

**部品: 注意点
あくまで護身のためであるということを念頭におき、身の安全が取れた場合は相手に追い打ちをかけることはしない。また、対象が無抵抗の場合や、無関係の人間に対してこれを行使してはならない。

**部品: 護身術の心得の流用実績
ダムレイ@リワマヒ国さんのFROG緊急時対応スタッフに流用いただきました。
マリモ@宰相府藩国さんの玄霧藩国の魔法医 マリモに流用いただきました。
みぽりん@暁の円卓さんのみぽりんに流用いただきました。

**部品: 猫好きとは
猫好きとは何か。それはなるものではない、いつのまにか猫の魅力にめろめろになってしまったものがそう呼ばれるのである。

**部品: 猫に話しかけると赤ちゃん言葉になる
猫が近くに寄ってきて「にゃーん」と鳴いたら
「どしたの~~?ご飯でしゅか~?(デレデレ)」と返してしまうのが猫好き。
「猫なで声」は、なでられている猫側の声なのでこれとは違う。

**部品: 猫の肉球にふまれるのが幸せ
猫の肉球はよいものである。ぷにぷにしてひんやり。
寝ているとき顔を踏まれても 猫の肉球ならそれは猫好きにとってご褒美である。

**部品: 猫と添い寝
猫は眠るときくっついて眠るものである。
冬場は暖かいが 夏場は暑い…暑いがそれは仕方がない
猫との添い寝の幸せに比べたらささいな問題である。
そうたとえ布団が毛だらけになろうとも。

**部品: 猫写真フォルダー
猫好きの写真フォルダーは猫の写真でいっぱいである。
我が家の猫からご近所で出会った猫、さまざまであるがどんどん増える。

**部品: つい自分のうちの猫の話をしてしまう
猫を飼っている猫好き同士が集まるとうちの猫かわいい自慢大会が始まる。
しかしここで喧嘩にはならない。
なぜならお互い「自分のうちの猫が一番可愛いがそっちが可愛いのもわかる…わかる猫かわいい…わかる」
と思っているからである。

**部品: 猫の声に敏感
外出先で猫の鳴き声がするとつい目で探してしまう。
子猫の「みーみー」言う声だと必死に探す。
急いでるときは死活問題だが…子猫ならしかたない。

**部品: 猫グッズ収集
猫好きになるといつの間にか増えているのが猫グッズである。
ちょっとしたものでも猫柄を選んでしまうことがある。
カレンダーを子猫がいっぱい写ってるやつにしてしまったり…

**部品: 猫にご挨拶の効果
ご近所の猫さんへのご挨拶は猫好きのたしなみである。
散歩の途中で見かけた猫に警戒されない位置からそっとまばたきと声かけ。
可能ならば指の匂いを嗅いでいただく。
慣れてくればなでなでも許してもらえるかもしれない。まずは覚えてもらおう。

**部品: 猫なでテクニックの効果
猫が喜ぶ箇所を的確になでなでする技。猫によって好みが違うため喜ぶ箇所を見極める力も重要である。
基本的には猫が自分であまり触ることが出来ない 背中や額、アゴの下などが喜ぶポイントだろう。
うまく撫でることができれば猫からの好感度があがるぞ!

**部品: 猫ブラッシングの効果
猫をブラッシングすることで抜け毛を取り除き、毛並みをつやつやに保てる。
またスキンシップも兼ね、体調の変化などにも気付きやすくなる。
ブラッシングされて猫はご機嫌になる。

**部品: 猫の爪切りの効果
室内で猫と同居している場合必須技術ともいえよう。
猫が嫌がる暇を与えずさっと伸びてとがっている部分の爪を爪切りで切る。
そうすることで家具や壁紙への爪とぎを減らしたり
猫にひっかかれて怪我をすることや、猫の爪が割れて猫自身が痛い思いをすることが減らせる。

**部品: 猫好きの流用実績
蒼燐:hhttps://www24.atwiki.jp/riwamahi/pages/799.html
図書館を得た後の黒霧:hhttps://www37.atwiki.jp/lathyrus_odoratus/pages/179.html
銀 倖斗:hhttps://www24.atwiki.jp/riwamahi/pages/819.html
黒野無明:hhttps://www7.atwiki.jp/genz/pages/709.html
矢神サク(T20用):hhttps://www65.atwiki.jp/sac39/pages/19.html
厚母うぬ:hhttps://www65.atwiki.jp/unuidress88/pages/33.amp
玄霧藩国の魔法医 マリモ:hhttps://www65.atwiki.jp/kurogiri_all/pages/155.html


**部品: お話上手とは
お話上手とは、字の通りお話が上手なもののことである。
単に人と話すのが上手というだけでなく、総合的にコミュニケーション能力に秀で、情報と感情のやり取りに優れた力量を持つもののことをいう。

**部品: 話しやすい空気をつくる
話を聞くにあたり、相手にとって話しやすい空気を作ることは重要である。
表情や仕草で、相手が進んで話を出来る空間をその場に提供する。
例えば、適切な相槌をうつことで相手に「この人は話をきちんと聞いてくれているな」という満足感を与えるとともに、相手の気持ちを尊重していることを伝え、共感や同調で円滑な雰囲気を場に与えることができる。
また、同意を示すときに頷く、疑問のときに首を傾げる、否定するときは横に手をふるなど、仕草も言葉と同様に重要である。
話を聞き、受け止めていますよというのが目に見えてわかり、相手が話しやすい空気をつくるために有効なテクニックの1つである。


**部品: 質問上手
相手の話をひたすら聞くだけでなく、聞きながら質問をして話を広げていくというのも重要だ。
相手に「自分の話に好奇心をもっている」と思わせ会話がスムーズに広がると共に、必要な情報を手に入れる。

**部品: 巧みな説明
物事を相手にわかりやすく伝えるためには、相手の知識や状況を配慮し、それに合わせた適切な説明をすることが重要である。
自分が話したい事に気を取られず、聞き手の気持ちを尊重し、シンプルに結論から伝えるなど要点を絞り、相手に理解をしてもらえるよう最大限の努力を行う。

**部品: 相手のツボを探る
色仕掛けは単に性的な事柄のみではなく、相手の好みが重要となってくる。
事前の調査があればこしたことはないが、対話の最中でも会話のやり取りや目線などから相手の好みや性癖を探り、相手が何を好ましく思い魅力的に感じるのかのツボを探るのが大切だ。

**部品: 自分をアピールする
自分を相手に売り込む、つまり相手に自分の魅力をアピールするのが色仕掛けの重要な点の一つである。
相手のツボが胸なら胸を強調する仕草をさりげなく行うといった単純な方法ももちろん有効であろう。
また、目線が合ったとき数秒目を合わせた後にはにかんだ笑顔を見せる、会話の端々に好意を示し「ひょっとしてこの人は自分に好意を抱いているのではないか」という期待を持たせるように上手く言動を調整するなど、いかに自分が相手にとって魅力的にうつるか考え、行動する。

**部品: 情報を集めるということ
何か行動を起こす前に必要なものとは情報である。
情報を元に予測を行い、それに基づきリスク管理と行動決定を行うことで、行動の成功率は段違いに上がる。
このとき情報は正確なものでなければならず、また物事のあらゆる側面から集めるのが好ましい。
そのため情報と一口に言えど種類は様々である。
情報収集力に長けた人物とは、求める情報に応じて情報源を絞り、効率よく正確な情報を集めることが出来る人のことを指す。


**部品: 目的のものを探し出す
メディアから情報を得る場合、まず求める情報に関連するそれらを探し、集める必要がある。
紙媒体なら図書館や本屋でかき集めて調べるのが最も良いかもしれないし、誰か個人の所有する本や書類、もしかしたら手紙が必要かもしれない。政府保管の書類にしか記されていないかもしれない。
データならネットワークにあるものかもしれないし、厳重なセキュリティの元記録媒体に保存されているかもしれない。
そういった求める情報が有りそうな場所への知識、それを手に入れるためのコネや手段があればあるほど、情報を手に入れやすい。


**部品: 要点をかいつまむ
媒体に記録されていること全てが必要な情報とは限らない。迅速に情報を収集する為、要点を把握し、重要な箇所だけを詳細に確認する必要がある。

**部品: 記録を写す
手に入れた文書等が持ち出せない場合、情報を正確に写す用意をしておく必要がある。メモや写真等方法は様々。
特に予め急いで写す必要があることがわかっている場合、情報収集時はそれなりの準備をもちろんしていく。

**部品: 注意深い調査
現場を調べる場合、そこに存在する全ての物が情報となる。
一見してわかる情報の他、
非常に小さな手がかりが残されていたり、通常では見えない場所に情報が潜んでいることもある。
魔法や技術で隠蔽されているかもしれない。
また何気ない物や状態でも、論理的に考えれば矛盾を孕んでいる可能性がある。
五感全てを活用し、思考を働かせながら情報を獲得する事に励む。

**部品: 危険性の考慮
何かの調査を行う場合、周囲や己の安全に気を配らなければ、思わぬ被害をこうむることがある。
毒性の植物だったり、人為的に仕掛けられた罠であったり、ぽっかり空いた穴だったり。
そういった危険に気を配り、手袋などの道具を効果的に使いながら調査を行う必要がある。


**部品: そこに至るまでの経緯の考慮
出来事とは、目に見えているものだけがすべてではない。
そこに至るまでの経緯を手に入れた情報と知識を元に推測することによって、
更なる情報を得ることができたり、目の前の情報に惑わされず正しい情報を獲得することが出来る。


**部品: 会話から得る情報
相手が知っている情報や知識を得るには、会話をして話してもらうのが最も簡単である。
相手の話しやすい雰囲気を作り、的確な質問で情報を引き出すテクニックは非常に有用だ。
また多くの人物から話を聞くことでより正確な情報を入手することが出来る。

**部品: 表情や動作の観察
言葉よりも時に雄弁に表情や人の動作が情報を語ることもある。
会話をしながら相手の反応を伺い真実を探ったり、体の動かし方で相手の調子を確認したり、時には攻撃手段等を想定することが出来る。


**部品: 外見への注目
相手の外見によって、相手自身のことや、相手が置かれている状況や今の状態を推測することが出来る。
服装、清潔感、怪我の跡や靴の泥等、注意深く見れば見る程、相手のパーソナリティがわかるのだ。


**部品: 相手の力量を量る
咄嗟の行動や運動時の身のこなし、戦闘の動き等から、相手の戦闘時の力量を量ることは大切な技術だ。
それには武器や道具、魔法などの肉体以外の要素もすべてまとめて情報として活用する。
相手が自分より強いのか弱いのかを正確に把握することで、無駄な怪我を避けることが出来る。
そして相手の動きをよく知ることで対処を行うことが出来る。
相手の力量を量るにはそれなりの戦闘の知識が必要なこともある。

**部品: 自身の活動跡について
自身が情報を集めていたことを誰かに知られたくない場合、自身が活動した痕跡を残さないことが重要だ。
その為には内密に行動したり、怪しまれないように自分の行動に注意を払ったり、
調べた場所の完璧な復元を行ったりする必要がある。
また逆に、自分が調査済みであることを他の誰かに知らせたい場合、あえて痕跡を残すこともある。
それを行うことで共に調査する味方の時間節約をしたり、敵対する相手の警戒心を煽り注意を惹きつけることが出来る。


**部品: ダミーへの注意
入手した情報がすべて正しいとは限らない。誰かに作為的に用意された偽物(ダミー)の可能性もある。
そのため常に手に入れた情報に疑いを持ち、それにまつわるより多くの情報を入手して、
その情報が信頼できるかどうか判断するように心がける。

**部品: 人体への理解
医師として病気や痛みを理解するには、まずからだの正常な状態を知らなければならない。正確な人体の組織と生理への理解は医師として人を助ける原動力となる。

**部品: 基礎医学の心得
人体への理解を基本として、微生物学、生化学、病理学、薬理学を医師は学んでいる。これらの学問を一定レベルで修めていることは、病気の診断と治療を行う上での重要な基本となる。


**部品: 地域医療の実地実習経験
医師は医学生である間に、患者さんがまずかかる一般医や家庭医での現場を知るため、地域での医療実習を行っている。医療現場での活きた経験を感じ、患者さんとのコミュニケーションの基礎を学んでいることは医師としての必要な能力の一つである。

**部品: 清潔操作と基本的医療手技修得
医師として医療に関わるため、臨床で実習を行う前に最低限修得しておくべきなのが清潔操作である。
清潔域と不潔域の理解と、実践を行うこと、習慣をつけることは予想外に難しい事であるが医師として必要不可欠な要素である。

**部品: 一次救命処置能力
医師には、緊急時に危篤の患者に出会った際には救命の機会を維持し続ける能力が求められる。
この基礎的な救命処置はABCと省略される生命維持に必要な処置と、AED(自動体外式除細動器)が周辺にあった場合に使用できる能力を指す。
救命処置のABCはA=Airway、つまり気道の確保。B=Breathing。つまり呼吸のことであり、自発呼吸がない場合は人工呼吸が必要となる。
C=Circulation。循環であり、一般で言う心臓マッサージで血液の循環を確保することである。近年では動作に対する誤解をなくすため、胸骨圧迫と定義されている場合もある。

**部品: 患者とのコミュニケーション能力
医師とは人を相手にする職業である以上、職務上必要な情報を取得するためには患者との信頼関係の構築が不可欠である。
このため最低限の礼儀作法に加え、平時、緊急時双方で効率よく必要な医療情報を取得できるような質問法、話術を修得している必要がある。

**部品: 臨床実習で得た臨床医としての能力
医師は知識の積み重ねだけではなく、実際に現場で患者さんを相手にすることでしか得られない臨床医としての能力が絶対に必要である。
患者と指導医の協力によって獲得できる、内科系、外科系、病理系、社会医学系など臨床医学の全ての分野に関して通常一年を通して修得される。
いわゆる臨床実習で得られる知識、見識、経験は医師として最低限必要な能力の一つである。

**部品: 共通試験・国家試験を合格する能力
一般的にどの国でも国家によって医師として必要最低限の知識と技術、倫理を持ち合わせているかの試験が行われている。
これに合格することは、医師として最低限の能力を修めていることの社会的指標となり、これにより発光される医師免許を持たなければ、医師として人と関わることは許されない。

**部品: 臨床研修で得た経験
一般に医師免許を取得した後は指導医の元、単独で医師として医療行為を行うに足る能力があると認められるまで、臨床研修を行う必要がある。
臨床研修で涵養しなければならない能力は国が定めており、これを修めることで初めて医師の最低限度が満たされる。

**部品: 6年間の医学生生活
医師になるためには、防衛以下大学医学部を持つ大学に入学し、6年間医師として必要な知識、技術、倫理観の涵養を行う必要がある。
これは国家試験の受験資格として必要な条件の一つとして、定められた大学で医学の正規の過程を修めて卒業した者として定められているためであり、
同時、一人の人間が医師として成り立つまでに必要な期間なのである。
なお、例外として他国ですでに大学を卒業し、医師免許を取得している場合は、当時国で医師として必要な知識と技能を修めていると認定された場合は国家試験の受験資格を与えられる。

**部品: 医療関連ルールを遵守する
医師として定められた法を守ることは医師の倫理の最低限度である。ルールで定められたことを守ることは、医師として活動するために最低限必要な要素の一つである。

**部品: 生涯を人道に捧げる誓い
医師として活動することは人を助けるため、人体に手を加えることである。治療は人に危害を与えかねないことを忘れず、人への貢献に人生を費やすことを誓わなければならない。医療の怖さを知ることが医師の第一歩である。

**部品: 患者へ尽力する誓い
医師は患者の健康を一番の関心事として考え、診療で信頼され、打ち明けられた、明らかになった患者の秘密を尊重する。これを遵守することが医師という職業への信頼につながる。

**部品: 公平で公正な治療行う誓い
医師は年齢、疾患や障害、信条、民族的起源、性別、国籍、所属政治団体、人種、性的指向、社会的地位、その他いかなる他の要因の斟酌であっても、医師の職務と患者との間に干渉を許してはならない。患者自身、と医師という職業に常に真摯に向き合うことは医師を医師たらしめる重要なファクターである。

**部品: 人命尊重の誓い
医者は人命を最大限尊重し続けるべきである。たとえ脅迫の下であっても、人権や市民の自由を侵害するために自分の医学的知識を使用しないと誓う。これは医者としての誇りとなり、医師の精神を支える力となる。


**部品: 医師という職業への誓い
医師としての心得を守り続けた恩師たちへ、尊敬と感謝を忘れず、先人が守り続けてきた医者という職業の社会的立場と名誉、伝統を堅持しつづけようと誓う。これは自身の能力への驕りを戒め、先人や同僚医師から学び続け、信頼を維持しようと努力する力となる。

**部品: 医師の流用実績
以下の藩国様、PCに流用していただきました。根拠:http://nekowasa.at.webry.info/201708/article_22.html

(申請順)(敬称略)
涼原秋春@akiharu国:医者(akiharu国版)
不変空沙子@FVB:不変空沙子
竜宮・司@詩歌藩国:竜宮・司・ヒメリアス・ドラグゥーン
セントラル越前:設問205に提出:https://www65.atwiki.jp/wanwanempire/pages/172.html
マリモ@玄霧藩国:独自職業、玄霧藩国の医師に流用
結城由羅@世界忍者国:独自職業、マルチフィクサーに流用
たらすじ@後ほねっこ男爵領:たらすじ




**部品: 礼儀作法(医療
医師は患者に「先生」と呼ばれることが多いが、当然無条件に医師へ敬意を払うわけでも、信頼を持っているわけでもない。
しかし患者が自身にとって一番良い治療を選ぶには、医師と患者互いの信頼が必要不可欠である。
その入口として相手を慮り、話しやすい雰囲気を醸成する礼儀作法は医師にとって大事な能力である。


**部品: 医師に求められる外見
第一に清潔さである。この場合実際に清潔であることはもちろんのこと、医療知識のない患者からみて「清潔そう」に見えることが重要である。
よく洗濯されシミ一つない白衣を身に着け、医師自身も清潔そうにまとまった外見をしていることは、医師と初めて面談した患者の安心材料の一つになる。
余談であるが、患者を安心させる他の要素として威厳があるが、主に年齢によるものが大きい。だから若い医師は(議論はあるが)ヒゲを生やしてみたりするのである。


**部品: 正確な診断力・検査力
高度なインフォームド・コンセントを形成するためには、前提として、良い説明をするための土台が必要である。
医師にとっては患者の現在の状態を正確に把握していることは具体的な治療法や代替治療の説明に絶対必要である。
余談ではあるが、これらの正確な診断にレントゲンなどの検査が必要である場合、検査の必要性を説明するのもインフォームド・コンセントである。難しい。

**部品: ムンテラ力
ムンテラ(むんてら)とは、病状説明のことである。ドイツ語のMund「口」+Therapie「治療」を組み合わせた単語。
患者にとってみて、説明を受けた上で自由に治療法を選択することが望ましい。
望ましいのだが医師にとってみて、その患者に選択してほしい治療は当然ある。これが患者の価値観や知識と一致しているとは限らない。
医師に必要なのは「正確に」病状の説明をし、「正確に」各治療後の予後を説明する力である。
治療法選択の自由を尊重することと、説明の不足で患者にとって不利益な選択をすることになってしまうことは別である。
敬意と具体的でわかりやすい説明力は医師に必須の能力である。

**部品: 最新医療知識の維持
正確な診断と十分な説明がなされた後、高度なインフォームドコンセント形成に必要なのは患者の納得である。
納得するためには患者からの質問が必要であり、中には巷で評判を聞いたエビデンスのない治療法もある。これをきちんと否定し患者を危険から守るには常に最新の知識が必要である。
何をかいわんや当然診断にも説明にも治療にも必要なのだ。医者は一生勉強!
これができなければ他全ての要素の信頼性が弱まり、高度なインフォームドコンセントとは言えなくなる。

**部品: 動揺しても態度に出さない。
医師も人間である以上ヒューマンエラーは必ずある。1件の重大なミスには29件の軽微なミス付いて回り、その周辺にはミスにならなかったもののミスになってもおかしくない直前の例、つまりヒヤリ・ハットが3000件存在している。ミスを起こしてはならないが、ヒヤリ・ハットな例に直面した際に動揺を表に出すことは患者にとっても不利益となる。
予防を十分に行った上でも起きてしまうヒヤリ・ハットや軽微なミスは適切にリカバリーされるべきで、患者が求めているのは落ち着いた医師である。「あっ」「しまった」とは思っても絶対に態度に出してはならない。口に出すのは最悪だ。

**部品: 経験と実績から発生する自負心
ミスに限らず、医療は人体を相手にする職業である以上、偶発的事故も起こりうるし、治療の結果も100パーセント思った方向に進むとは限らない。感染症の治療後体力の問題で治癒に時間がかかることもあれば、外傷の治療後安静をよく指示したにもかかわらず暴れて悪化させてくる患者もいる。これらのことが起きた時に「大丈夫ですよ」とはっきりみ行きれるのが自負心である。実際に近似の例を経験しているからこそ、知識として知っているからこそ、そして実際に自分の手でリカバリーしたことがあるからこそはっきり言い切れるのだ。この自負心の醸成には医師として誠意ある治療を多数実際に行なっている必要がある。

**部品: 強い自制心
患者が求めているのは落ち着いていて、かつ精力的に働く医師である。私事で何があろうと不機嫌さや悲しさを患者に伝えてはならない。患者さんは細やかな動作や声色に出る雰囲気を必ず感じ取る。
当然どのくらい疲れているかも患者さんにはなんら関係ない。つねに安定して親切で真面目でよく説明してくれる先生こそが名医だ。
実は患者さんが大事にしているのは手技の早さではないことを知っておくべきだ。

**部品: うなされるほどの練習
治療の手技であるにしろ、滑らかな説明や表情作りにしろ、練習でできない人間が本番で安定して成功できるはずがない。
緊張するのだ。予想外のことが起こるのだ。ささいな手違いでさらに緊張するのだ。地震が起きるかもしれないのだ。患者を安心させる落ち着いた医者でいたければひたすらに練習するしかない。練習が短い睡眠時間に出てくるほどだ。

**部品: 無駄のない手技
名医の治療は早い。
何がはやいのだろうか。手の動きが速いわけではない。無駄が切り落とされているのだ。練習で何千回と繰り返した動作が、医師となってから臨床で繰り返した手技が名医の手技を早くしている。そこに生まれた余裕に丁寧さと工夫を加えることもできる。早さが命の手技ではもちろんのこと、それ以外でも治療の予後を良い方向へ動かす力となる。

**部品: 瞬時判断
どの仕事でも言えることだが、例に漏れず医師の仕事も判断の連続である。救急の患者が搬送されてきた時、また目の前で人が倒れた時、治療中不可避の大出血があった時。名医は自分の専門で即時に結論を出す能力がある。これは毎日の診療経験と勉強の反復が、呼吸と同じように最適な治療を教えてくれるからである。

**部品: 名医の流用実績
以下の藩国様、PCに流用していただきました。根拠:http://nekowasa.at.webry.info/201708/article_22.html

(申請順)(敬称略)
矢上ミサ@鍋の国:独自職業、鍋の国の名医さん
マリモ@玄霧藩国:独自職業、玄霧藩国の名医
神室@紅葉国:紅葉国の神室(T20)




**部品: 臨床経験で知る限界
医師として修練を積み厳しく能力を鍛え上げて出た現場で、患者を救えない場面に遭遇することもある。現代医療を修めた者だからこそ知る、科学的治療の限界はある。

**部品: 森国人の魔法の素養
森国人とは元来魔法適性の高い種族であるとも言える。森の民であり、自然・精霊と交感し、瞑想通信を使うことができる。森国人の中に魔法による医療(治癒)を行いうる素質を持つ者が多く存在することは知られている。素質は素質であり、実際に使えることとは厳格に一線を画す。

**部品: 科学的な医療技術とは異なる
魔法医療は科学的な医療アプローチに限界を感じた者のうち、たまたま魔法の素養を強くもっていたものが、運良く、魔法による治癒という玄霧藩国の一部部族に伝承されていたまったく別系統の治癒技術と出会い、それを習得するために力を尽くした結果得られたスキルである。

**部品: TLOの封印
魔法医療と科学医療の技術を融合することは危険であることは知られており、固く禁じられている。つまり魔法術式の中に科学的情報を組み込むことは禁忌であり、伝統的医療に携わる者にそれを試みる者はいない。
一旦医師としての”科学”教育を受けた者も、魔法医療技術の習得を目指すとき、例えば医療情報機械(バイタルモニター)などの科学的アプローチとは絶縁する。実際問題として、魔法による治療はそれら”高物理”と位置づけられる電子機器のノイズなどと非常に相性が悪く集中の邪魔となる。魔法治療を行うとき、彼らは自然物とふれあうことを必要とし、それらの息吹から完全に閉ざされた中で行使することはほぼ不可能となる。


**部品: 術式
魔法の行使には術式が必要であり、術式には理論とルールがある。物理科学とはまったく異なる体系ではあるものの、そこには学問が存在する。行使するためには、術者が正しい状態で正しく術式を唱えることが必要となる。玄霧藩国において魔法による高度な治療術式は秘伝であり、口伝である。素養をもつ者が、正しく伝承を受けることで行使することが可能になる。

**部品: 刺青
魔法医療を修めた者は身体に刺青のように見える模様をもっている。実際に墨を入れているのかどうかは定かではない。(一説にはボディペイントであるという話もある。)この模様を施すことで精霊との対話がしやすくなるとか、魔除けのようなものだと言う噂もあるが、魔法医療自体が神秘のヴェールに包まれている状態で、彼ら自身が科学的に分析されることを当然好まず、真相は霧の向こうに閉ざされている。

**部品: 魔法医としての修行
魔法医療の修行は伝統的に深い森の奥で行われる。水と樹木、生命の息吹を深く感じ取ることのできる場で、外界の雑事から意識を切り離すためだと言われている。すでに述べたように、魔法術式は電子ノイズと相性が悪いため、初期の修練にそれを極限まで廃するのは”理にかなっている”と言えよう。

**部品: 医師の基本の上に積まれる修行
魔法術式は適切な結果を求めるために的確に術式を選択して行使されなければならないものであり、医療として行われる際にも正しい人体知識を必要とするが、医師としての学習を終えている者が魔法医の学びに入るときその学習過程は自然とスキップされつつより高度な治療結果を得ることができるのは当然の結果である。
その上で、魔法を発動させうるレベルに精神の集中を高めるのは、各個人の素質によって再現性が異なるため物理科学の学びよりさらに困難なものとなる。切り替えができない者はここで脱落していく。

**部品: 魔法の専門家
魔法使いとは、魔法技術を一定以上まで習得した専門家レベルの技術者に与えられる称号である。
森国国家において、魔法とは生活に根付いた技術であり文化であり、魔法が使えるか否かで言えば、使える国民は多い。
子供たちは生まれ育つ中で魔法があって当然の生活をしており、習い事の一環として魔法の基礎を覚える国もある。
そんな中で、魔法を正しく教え、誤った使い方がないよう人々を導き、また魔法の研究に従事する人物を指して魔法使いと呼ぶ。
玄霧藩国においては、国家に中位魔法の習得(およびその習得に求められる各種素養の獲得)を認められ登録された者たちのことを主に示す。

**部品: 魔法とは
魔法とは、物理法則ではない、魔力というエネルギーを用いた法則である。
人や自然物が生み出す魔力を決められた術式に流し込む事で、物理法則と異なる現象を発生させ、それをコントロールするのが魔法であり、
火や水、風を起こしたり、物を動かしたりといった幅広い効果を生み出すことができる。

物理法則の外で多用な可能性を持つということは、危険も大きい。
特に強力な魔法は世界に与える影響も強く、また歴史上、魔法の強大化によって悲劇が起きた事も多いため、魔法の使用は常に、世界のバランスと周囲の安全を考慮して行われなければならない。
特に、禁じられた魔法として指定されるものは世界を滅ぼすほどのものとして知られており、
空間転移、時間移動、増殖、自律稼動、共通夢の操作などの魔法は法律や国家規模での制限が掛かっているほか、倫理面においても忌避される対象となる。

**部品: 魔法のある生活
高物理域に住む者には想像しにくいかもしれないが、当たり前に魔法のある世界において、それは日常のひとつである。
足が速い人と遅い人がいるように、理力や魔力の扱いが上手い人と下手な人がいる。
マッチがあればマッチで火をつけるし、マッチがなければそれを取りに行くか、魔法で火をつけるかは人によるだろう。マッチがあっても魔法で火をつける人もいるかもしれない。
包丁が切れなくなったら研ぎに出すひともいれば、魔法をかけて使い続ける人も居るだろう。単に包丁を買い替える人もいるかもしれない。
日々の生活の選択肢に自然と魔法がある、それが低物理域の生活である。

**部品: 魔法の危険に向き合う
理力や魔力が当たり前にあると言っても、それは誰もが簡単に詠唱戦を行える、という意味ではもちろんない。
誰だってパンチはできるが、軍人や格闘家のような的確なパンチが打てるわけではない。
包丁があれば誰でも人を傷つけられるが、普通の人は包丁を振りかざして他者を切りつけたりはしない。
理力も魔力も同じことである。当たり前に使えるものだからこそ、その扱いが危険にならないよう気をつけねばならないし、本当に効果的に危険な扱いをしようと思えば相応の訓練が必要である。

**部品: 科学技術と距離を置く
魔法を扱う素養を持つ者は、みな科学技術とは距離を置くようにして生活している傾向が強い。これは歴史的にみて魔法と科学を一緒に使うとろくなことにならない、と広く知られていることがひとつの理由である。
それはそれとして、ボタンを押すだけで火が出るとか、鉄の塊が空を飛ぶとかなんとなう胡散臭いと思っている者もそこそこにいるようだ。

**部品: 生活のための魔法の習得
森国に生まれた子が魔法を覚える時は、まず周囲に住んでいる魔法使いに教えを受ける事から始める。
魔法使いは周辺に生まれた子らにまとめて魔法の基礎を教え、その使い方と使い道、危険性についてよく教え聞かせ、
子らが魔法を正しく使えるよう導き育てる。
(もちろん学校に通うなどの日常生活を送りながら)おおよそ4年ほどの魔法学習過程を経て、子らは魔法文明において生活していくための魔法の基礎を身に着け、
やがて家業を継いだり社会に出て働く時などに、魔法の力を役立てる事となる。

**部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
どんなに初歩的な魔法であっても、それを学ぶ前には必ず魔法の危険性を教えられる。
魔法は人を簡単に傷つける事のできる力である事を忘れてはならない。

子が痛みを知った時、その痛みが引き起こす辛さと不安な気持ちの正体を教えられる。
人は痛いと苦しみ、苦しむと辛く、辛いと痛く、そしてそれらによって心が乱れるのだと。
そこで子は、失う事、死の恐怖を実感する。

そして痛みを癒された時、救われる喜びと安心を教えられる。
痛み、苦しみ、辛さから助けられると安心し、嬉しくなり、救われるという事、生の喜びを知るのだ。
人が健やかに生きているだけでそれは喜びであり、人が健やかに生きているというのはそれだけで誰かに助けられている事も理解する。

痛みと生の喜びを知った頃に、師が魔法を使う姿を見せられる。
その魔法の強大さに直面したとき、恐怖を思う事で魔法の危険性が心に刻まれるのだ。
そして、その力が人を生を救える事も理解し、子は魔法を知る。

**部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
世界の万物に宿る力、魔力がどういったものであるかを教えられる。
魔法とは魔力によって世界に変化を起こす技術なので、魔力の理解はその基礎であると言えるだろう。

そして、魔力を知るという事は世界を知るという事でもある。
繰り返しになるが、魔力は万物に宿る力であるので、魔力を知るにはより多くの物に触れ、それを知らなければならない。
自分の身の回りだけが世界の全てである幼少期の子供にとって、多くを知るとは世界を広げる事を意味する。
知識は翼であり、理解は喜びである。多くを知り、世界を知っていくのが魔法を使うものとしてとても大切な事なのだ。

蓄えた知識は子に想像力を与え、想像力が魔法を形作る術式をイメージすることを助ける。
なお、魔力は自然物だけでなく素養ある人間の体内でも生成できるが、人間が生成できる魔力の量はさほど多くない。
基礎的な魔法であったり、時間をかけて魔力をため込む性質の魔法であれば人間が生成する魔力で事足りるが、
難易度の高い魔法や効果の大きい魔法は、自然物に少しずつ魔力を借りるか、密度の高い魔力含有物である魔力触媒からの供給を必要とする。


**部品: 三の教え:術式の構造と呪文の意味
情操教育と知識教育を受けて下地が出来たところで、魔法を発動させるための基本の術式を教えられる。
実体のない術式というルールをイメージと呪文で起動させ、そこに魔力を通すことで魔法は発動する。
呪文の詠唱はこの術式の起動キーと、起動した魔法の効果を調整する制御コマンドによって構成されている。
詠唱というのは、魔法を起動させ、魔法の効果を自分の想像通りに調整するために行うものなのだ。


**部品: 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法
基礎的な魔法ほど術式の起動も簡単になるが、それでも要領をつかむまでは時間がかかるのが普通であり、
術式が起動できるようになった後も、その魔法を正しく制御できるようになるまで更なる時間を要する。

この期間は練習を繰り返し、成功した体験をよく覚えておくことを教え込まれることになる。
一回の練習ごとに、イメージしたもの、呪文詠唱の仕方を細かく意識し、その手順と結果を関連付けて覚える。
確かな実感と共に蓄積される経験は、ただ繰り返すだけの練習よりもはるかに大きな価値を持ち、子の成長を助ける。
子がやがて魔法を使わなくなる日がくるとしても、自分が何かの技術を身に着けたこと、そのために何をしたか、という成功体験は絶対に助けになるのだ。


**部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
魔法の使い方を覚えた事と、魔法を使えるようになったという事は似ているが同じではない。
正しく魔法の効果を理解し、目的に合わせて使う魔法を選び、その魔法を不足なく起動し、狙い通りに制御する。
そこまでできて初めて、魔法を使えるようになったと言える。

そのためには知識と技量だけでは足りない。
魔力の生成と利用によって体力の消耗があるので身体の育成も大事であるし、魔法や呪文の選択を行うには波立っていない穏やかで冷静な心が必要となる。
魔法の基礎を教えられる時、子らはよく動きよく食べて体を鍛え、師や友との交友から心を育てる。
心技体のバランスよい成長が魔法の活用を助ける事を、育ちつつある子は経験として学んでいく。

**部品: 修行を受けられるかどうか
子らの中で魔法の才に秀でた者、あるいは魔法に強い興味を示す者は、より高度な魔法を学ぶ事を希望する事もできる。
ただし高度な魔法は危険も大きく、習得には多大な責任を伴うため、師はそれまでの子の行いや言動、学習態度などからその資質を判断し、
高度な魔法の修行を認めるか認めないかを判断しなければならない。
判断基準として『善き魔法使いであるための心得』が参考となる。

**部品: 魔法の修行と技術伝承
高度な魔法の修行を認められると、そこで子は初めて魔法の弟子なり、一日の中の多くの時間を魔法の修行に費やす事となる。
魔法の修行には学問(知識の獲得)と精神(倫理面の育成)の修行および体を使った訓練も含まれているため、魔法使いとして成熟した際の社会性においては他の道で成長した子らと大きな差は生まれない。
師はまず高度な魔法を扱えるだけの下地を弟子に身に付けさせ、心技体において求める水準へと弟子が達した事を認めた時、初めて高度な魔法(中位クラスの魔法)の伝授が行われる事となる。
高度な魔法の伝授が行われる事で、弟子は魔法使いとなる資格を得、師と共に国に新しい魔法使いとしての登録を申請できる。
申請が受理されれば弟子は正式に魔法使いとなり、魔法教育や研究を行う上での資金援助を含めた多くの権利と、人々のために活動する事、有事に国の力となる事を含めた多くの義務を負う。
魔法使いとしての登録を行わない事もできるが、その際は魔法の行使に対する法的制限が多く存在するため、野に隠れて細々と暮らすか、治安が悪ければ裏社会へと流れていくかという道を選ぶことになる。魔法の悪用は重罪である。

**部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。
魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。
玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。

一.天下万民のためにあるべし 
一.その力の大きさを忘れざるべし 
一.自らの心を偽らざるべし 
一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし 
一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし 
一.考えの異なる者の存在を認めるべし 
一.常に世界を広く見るべし 
一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし 
一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし 

これらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。
また、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。
しかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。

弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。
すぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。

**部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
高度な魔法を覚えるにあたって、まず上手く扱える魔力の量を増やしていく修行を行う。
主に魔力触媒から引き出す魔力の量を適切に調節できることが大事なので、制御術式を沢山つけることで消費魔力を増やした基礎魔法を、何度も何度も起動し、
魔力の流れと用途に応じた必要量をより細かく正しく覚えていく。
魔力の量を測る『感覚のものさし』をより細かいものへと入れ替え、わずかな魔力量の違いとそれによる魔法効果の変更を実感として理解する。
繰り返し、何度も何度も練習して、基礎魔法の達人と言えるくらいに上達する頃、魔力の制御技術が過去と比べ物にならないほど高くなっている事に気づくのだ。


**部品: 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達
魔力制御訓練と同時並行で、より高度な技術の習得も進めていく。
魔法の効力を抑える、魔法の効果範囲を広げる、縮める、魔法の投射軌道を曲げる、投射後の発動位置を前に、後ろに。
狙った効果を狙ったタイミングで狙った場所に発揮できるよう、高度な制御術式を覚えたり、集中したイメージを素早く描けるように反復練習したりといった、
『魔法を上手く使う技術』と呼べるもの全般を時間をかけて鍛えていく。
使い方に長じれば、基礎魔法と少ない魔力で、沢山の魔力を使った中位魔法を越える結果(効果ではない)を生み出すことすら可能になる。
道の先は長いが、歩み続ける事でしかたどり着けないのだ。


**部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
高度な魔法の起動キーであったり複雑な制御術式であったりの呪文は、当然ながら簡単な魔法の呪文よりも長くて難しい。
使う魔法によっては、呪文詠唱がまるで早口言葉のようになる事もあるため、判断力や集中力といった能力とは全く別の能力、すなわち滑舌の良さが必要になってくる。
魔法使いがいざと言う時に呪文を噛んで失敗するというのでは目も当てられないので、
発音をよくするための発声の修行、スムーズに呪文を唱えるための早口言葉の修行も行われることとなる。
長じた魔法使いは、深い知識と優れた滑舌により、それなりに優れた弁士たりうると言えなくもない。

**部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
高度な魔法を扱うということは、その魔法が求められる環境に出向く可能性があるということでもある。
効果の高い魔法を求める環境は大抵の場合問題が大きく、危険がある事も少なくないため、自らと、そして周囲の色々なものを守るために、
しっかりと身体を動かせるよう、体力を鍛えておかなければならない。
修行場の周りを毎日走り、薪を割り、水を汲み、山を登りそして降り、呪文詠唱の修行として大きく声を出し、時間をかけて身体をたくましいものへと育てていく。
魔法を使う土台となる肉体が強固であれば、魔法使用時の対応の幅と選択肢も広くなるのだ。
修行のさなか、体術や杖術を身に着けるものもいる。


**部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
長い修行の中、心を鍛える事も怠ってはならない。

物事のうち、何が正しくて何が間違っているのかを判断するには、まず状況を理解するための知識がいる。
そのため魔法の修行時間の中の少なくない割合は勉学に使われており、魔法に関係のあることもないことも、
広い世界についてより多くの知識を学んでいき、そしてそれらバラバラだった知識達が、実は繋がっているという事に考え至る。
言語も、歴史も、軍事も、経済も、数学も、全ての知識は相互に繋がっていて、世界という大きな枠組みの中の一つの欠片なのだという事、
自分自身もその欠片の一つであり、同時に自己があるからこそ世界を認識できるのだという事を知る。

広い世界の中の自分、という視点で客観性を意識出来るようになると、物事を多面的に見る習慣が根付いてくる。
これは感情に身を任せて冷静さを失うのを避ける事に繋がるし、自分と相手の考え方の違いを認識するためのクッションにもなり、問題を解決するために必要な道筋を見つける思考にも役立つ。
同時に、本当に正しいと思う事をより高精度に判断できるようにもなるため、『なんとなく』周囲や権威に流されるといった事も減る。
正しいと信じるやり方を通す上で、知識も冷静さも立派な武器になり、勇気の後押しをしてくれるのだ。

常に新しきを知り、それについて考え、別の方向性からも考え、出た結論を別の知識と並べてもう一度考える。
その繰り返しが、心を育てる事にも繋がっていき、育った心はいつしか『善き魔法使い』たるにふさわしいものへと形を変えている。


**部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容
魔法使いとして認められた者は、自身の魔法を研鑽してより高度かつ安全な魔法の在り方を求めると共に、かつて自分が受けたように、周囲の子らが魔法を正しく扱えるよう育成する教育者としても活動する。
教育者としてのノウハウは魔法使いたちにとって(伝承者の確保や人材の質の向上のため)重要であるため、魔法使い同士で共有され、よりよい教え方が模索されていく。
いずれ優れた弟子を育て、一人前の善き魔法使いとすることが魔法使いの目標の一つとされる。
自身の研究を弟子に伝承し、世界との調和を保ちながらより効果的な魔法を使っていける魔法使いが育っていくことを目指すのである。

また、有事に魔法が求められた際は、国の要請に従って問題の解決に力を提供する事が義務とされている。
それは戦力としてであったり、知恵と知識に優れた助言者であったりと、形は様々。


**部品: 炎を使う魔法使い
玄霧藩国に所属する魔法使いのうち、特に火と炎の魔法を扱う事に長けた者たちのことを火炎の魔法使いと呼ぶ。
その魔法は非常に強い攻撃力を持っており、医療魔法の発達が特徴である玄霧藩国の歴史においてはやや珍しいものとみられる事が多かったが、
玄霧藩国においても医療魔法の発達前は攻撃魔法の運用が盛んだったため、古来よりある技術が近年になって発達してきたというのが正しい。

火炎という言葉は、藩国王妃玄霧火焔の名に因むものでもあり、そこに親しみと誇らしさを感じるものもいるという。
なお、高度な魔法技術の安定性が実証されているのはこの世界(B世界と呼ばれる)においてのみであり、A世界と呼ばれる世界においてはその安全性が保障されておらず、使用には制限がかかる。

**部品: 大きな魔力の運用
火炎の魔法に使われる魔力の量は大きなものであり、人間一人が生成できる魔力量で賄うにはかなり厳しいものがある。
よって火炎の魔法使いが実戦で魔法行使をする場合、基本的には魔力触媒の利用による補助を受けて魔力の供出を行う。
この魔力が適切に運用され、必要な量をその時必要なだけ使える事は、中位魔法の使い手としては必須の技能とされている。

**部品: 精緻な火炎操作能力
炎という現象をより安全に扱うための操作技術を備えている。
火炎の魔法は暴発させれば自分が危険にさらされて死ぬだけでなく、周囲に甚大な被害をもたらす可能性があるため、
正しい制御術式の習得と使用選択能力が備わっている事が、魔法習得の前提として求められている。
主に詠唱する制御呪文の選択とイメージによる対象選択によって行われ、この修行には長い年付きが使われる。

また、習得した魔法を狙った対象に正しく命中させるための投射技能についても高い水準で習得している。

**部品: 延焼被害への忌避感
森国において木々というのは非常に重い存在であり、これらを燃やし破壊しかねない火炎の魔法には、常に延焼というリスクがつきまとう。
延焼による山火事などの事故・事件に対しては火炎の魔法使いも強い忌避感を抱いているものが多く、これを避けるためにも適切な術式選択と操作技術が研鑽されている。

**部品: 周辺状況の正しい把握
魔法の発動を行い、狙った効果を得ようと思う際、怠るべきではないのが周辺状況の把握である。
人や物などがどのように配置されている状況で、対象との距離はどれくらいで、間に遮蔽物などは存在するか、また、それは本当に魔法を必要とするのか。
魔法の使用は危険を伴うため、使用の是非を判断する材料を素早くそして正しく認識し、理解しなければならない。
時間をかけてもよい状況であれば丁寧な観察と思考によってこれを行えるが、緊急時や戦闘時などにこれを正しく行うためには、
予め想定状況に合わせた訓練を行っておかなければならない。


**部品: 投射対象の認識と指定
魔法が必要だと判断されたならば、次は魔法の投射対象を正しく認識する事が重要となる。
魔法の発動には呪文詠唱以外に正しいイメージが求められるので、限られた情報から対象の位置や状態を明確化して脳裏に描く。


**部品: 魔法の効果設定調整
発動する魔法にどういった効果調整や挙動制御のコマンド呪文を付加するかを素早く判断しなければならない。
とりわけ軍用に使われる魔法の発動には素早さを求められる事から、使用する制御コマンドは用途の多いものごとに組み合わせておくことが重要となる。
術式の挙動を安定化させたり、事故を防ぐための安全装置的な機能を果たす制御コマンドは原則として常時使われるが、
オプションとして付加する制御コマンドの組み合わせの例としては以下のようなものがある。

『射程5/100』+『効果量90/100』+『持続性90/100』=すぐ近くの対象に大きい効果を与える(魔法治療など)
『射程70/100』+『弾頭速度80/100』+『弾頭分割2*2*2』=射撃レンジの対象に多弾頭化(8発)した魔法を投射して命中精度を上げる(攻撃魔法など)
『軌道変化一回』+『範囲80/100』=曲射および範囲を対象とした魔法効果を付加する(範囲攻撃魔法化)
『射程15/100』+『効果量20/100』+『持続性15/100』+『範囲2/100』=狙った箇所に対してピンポイントにだけ魔法の効果を発揮させる(精密作業など)

※射程、効果量、持続性、魔法弾頭速度、効果範囲といったパラメータを1~100の範囲で指定し(指定がなければ50として扱われる)調整する他、追加の挙動を魔法に付加できる。効果が大きければ大きいだけ魔力の消費は大きい。
※使う魔法の種類によって数値50時の効果設定は異なるが、基本的に射程は設定値をそのままm換算、持続性は『設定値/60』秒とされる。範囲や効果量、速度は魔法の種類や規模によって大きく変動する。

組み合わせごとによく使う状況があるため、訓練によって習熟すれば、同じ魔法であっても多種多様な効果を得られうる。


**部品: 呪文の素早い詠唱
使う魔法とその制御設定が決まったならば、その呪文を素早く詠唱して発動までにかかる時間を減らさなければならない。
通常、魔法使いとして公的に認定された術者であれば、基礎魔法の詠唱に平均して3秒、中位魔法の詠唱は15秒程度の詠唱で可能とする。
実践でこれだけの速度を維持できるとしても、詠唱が素早くなればそれだけ時間や状況のロスを防ぐ事ができるため、呪文詠唱の修行は魔法使いの日常である。


**部品: 魔法の発動と後処理
確かなイメージと共に詠唱を完了させれば、魔法は設定した通りに発動して効果を発揮する。
正しく魔法が使えたのであれば、後はその結果に合わせて次の行動に移り(攻撃後に遮蔽を取る、治療後に患者の経過を観察する等)、
目的を果たすために活動を続ければよい。魔法は目的ではなく手段の一つなので、魔法の発動が狙った通り成功する事が当然にならなければ、魔法使いと呼べないだろう。

もし万が一、魔法の発動に失敗し、誤った効果を発揮させてしまった場合、魔法使いは周囲の魔法使いから協力を得て、誤った効果の魔法が事故を起こさないよう対処する必要がある。
効果が霧散するだけならばよし、周辺に被害を引き起こそうとするならば、解呪して効果を打ち消さなければならない。
この時、失敗によって冷静さを失う事のないよう、心を鍛えておくのも魔法使いの修行の大切な一つだ。

**部品: 大きな炎を使う魔法攻撃
大きな炎を使う魔法攻撃
火の魔法よりもずっと大きな炎を扱う魔法技術。
おおよそ、ハンドボール大からバスケットボール大程度のサイズの火炎球を発生させる事が出来、その熱量は非常に高い。
この規模となれば強大な敵に対する攻撃用途以外で使われる事はほぼなく、火炎の魔法は攻撃のための中位魔法(熟達した魔法使いにとっての奥義相当)として知られる。
中物理域の兵器に換算するとロケットランチャーに近い。

**部品: 火を使う魔法
小さい火、主に指先サイズから大きくても拳大までの火を魔法で作り出して扱う技術。
敵に投射してダメージを与える他、焚火の火種や臨時の灯りとしての使用も可能。
規模の大きさとその持続時間に応じて魔力の使用量とコントロールに求められる技量が上がるため、
初心者はまず指先ほどの小さな火を瞬間的につけるところから始める。
魔法としては習得の簡単な部類に入り、低位魔法として位置づけられる。

**部品: 魔力を使って現象をおこす
魔力というエネルギーは、そのままでは火を起こす事も物を凍らせる事も風を起こす事もできない。
例えば火の魔法であれば、『火を発生させる』という術式に魔力を通すことによって初めて結果を得られるのであり、
考え方としては電化製品に電気を通す事で熱を発生させたり冷気を発生させるのと近い。
魔法とはその術式を構築して運用する技術の事を指す。


**部品: 効果と規模の調節能力
術式に通す魔力の量に応じて発生する効果の大小が決まるが、この時に必要なだけの魔力を必要なだけ通し、
更に発生する魔法効果を狙い通りの形にして扱うための技術がなければ、魔法が使えているとは言えない。
この発動時の調整は術者のイメージと呪文の詠唱によって行われるため、魔法使いには高い集中力と適切な呪文の選択を行う判断力の両方が資質として求められる。


**部品: ごくわずかな詠唱
詠唱する呪文は、術式の起動キーとなる文章と術式の制御コマンドとなる文章によって構成される。
低位魔法そのものは、必要な魔力制御が多くないために求められる呪文詠唱の量は少ない。
迅速な詠唱完了によって起動できるという点において、高威力の魔法よりも優れている部分でもあるが、
その分だけ流せる魔力の上限が低く設定されており、したがって引き出せる効果量も限られている。

**部品: ごく狭い面に対する熱攻撃
火の魔法によって生み出した熱量=火球を目標に向かって投射する攻撃。
火球は着弾するか射程限界に達するまで霧散することなく収束状態を保ち、目標に命中した際にその熱量を対象にそのままダメージとして与える。
射程距離は最大でも50mほど。
安全装置として、目標として設定した対象以外に命中した場合は威力を大きく減じる術式が組み込まれているが、
その術式に魔力を割いている分だけ、消費魔力に対する威力効率がやや悪い。


**部品: 燃焼による追加効果
目標に着弾した場合、熱ダメージが発生する他、二次効果として熱による燃焼が着弾点から発生する。
ごく小さい火球であればすぐに消える程度の燃え方しかしないが、最大威力であれば可燃物とされる物質には即座に燃え移る程度の火が起こるため、
この攻撃を使用する際は周辺環境に延焼が発生しない事を考慮しなければならない。

**部品: 高度な魔法制御技術の要求
火の魔法とは比較にならないほど、この魔法を意図通りに操るために求められる技術の水準は高い。
制御の呪文選択を一つ間違えるだけで事故につながる可能性があり、二つ間違えれば自滅どころか周辺へ甚大な被害をもたらす可能性もある。
また、投射対象選択とそのイメージを正しく行うための手順の数も、火の魔法よりずっと多くなっている。
適切な呪文を詠唱し、正しく対象をとらえて発射するためには、正しい術式への理解と冷静な判断力、状況予測能力と詠唱の正確さが常に必要とされる。


**部品: 人格面の信頼性
非常に大きな危険を伴う魔法であるため、この魔法の習得については大きな制限が課せられている。
基本的に玄霧藩国の魔法というのは師から弟子への技術伝承によって学ばれるものであり、年単位の長い修行期間の中で師は弟子の人間性を見極め、
その資質が正しく魔法を行使するものであると確信できた場合に限り、奥義としての中位魔法を伝授するための修行に入る事を許すのである。
魔法使いの師は弟子の心の育成も行わねばならず、資質なきものに奥義を伝承してしまうと、他の魔法使いを含めた周囲からの信用を失う事になる。
魔法によって人々を助ける事で生計を立てる魔法使いにとって、周囲の信用は非常に大切な糧であり、魔法使いは基本的に『善き魔法使い』であるべく努める。
藩国から公示された『善き魔法使いであるための心得』はその参考として使われる。

**部品: 魔法制御技術の万全な習得
弟子が資質あるものだと確信出来ても、強力な魔法を制御するための術を正しく身に着けた後でなければ魔法の伝授は行われない。
基礎となる魔法修行(通常4年かかると言われている)を終えた後、認められたものだけが高度な上位技術の習得を開始できる。
魔力の運用技術、効果調整のための高度な呪文の習得、長くなった呪文の詠唱技術をそれぞれ学び、身に着け、
また精神面での成熟が求めらる水準に達したと認められた時、初めて中位魔法の起動キーとなる呪文の伝承が行われる事となる。


**部品: 伝承者の記録
中位魔法の習得に至った魔法使いは、その存在が非常に大きな戦力であり、場合によっては周囲に対する脅威となり得ると考えられる。
伝承が行われたという時点でその魔法使いに対する信用と身分が国から保証される理由にもなるため、
藩国政府は中位魔法の伝承を受けた魔法使いに対して、国への身元登録の提出を(師の保証も条件として)推奨している。
野に隠れて魔法を研究する魔法使いの存在を法的・倫理的に誤りであるとはしていないが、そういった魔法使いが国で活動する際は、法による制限が多く課せられる事になっている。


**部品: およそ5倍の呪文詠唱
火炎の魔法の制御呪文は数が多く、その適切な運用に求められる呪文の長さは、火の呪文と比較しておよそ5倍が相場である。
詠唱にかかる時間は初心者で20秒、熟達者で8秒程度かかるため、素早い発動には向かないが、これを省略する事は認められない。
(なお、無詠唱発動には宝重クラスのマジックアイテムが必要とされている)

**部品: 強大な熱量と必要な魔力
火炎の魔法で発生する熱量はとても強力であり、この直撃は鉄などの不燃性物質も(耐熱・耐魔法性のさほど高くないものは)溶解させうる威力を持つ。
おおよそ人間個人に対して使うにはオーバースペックであり、大型の怪物や軍団規模の敵に対しての使用が主な用途となる。
射程は最大で400mほどであり、発射にかかる時間や弾速の遅さから狙撃用途には向かない他、銃相手の射撃戦は不利要素が強い。
威力、射程、効果範囲に応じて必要な魔力量が大きく上がり、この規模の魔法となると個人の生み出せる魔力ではまるで足りないため、
使用には基本的に魔力触媒の併用が必要不可欠とされる。
着弾時の安全装置としての術式はこの魔法にも組み込まれているが、そもそもの威力が大きすぎるために相殺しきれるものではなく、
誤爆してしまった際は速やかな対処(非戦闘時であれば消防隊への通報など)が求められる。


**部品: 延焼の効果範囲と付加効果
主に軍団相手の使用時の主効果として、熱量によって発生する延焼を狙って使われる事も多い。
直撃と比較した場合は熱ダメージの量として大きく劣るが、規模を最大まで広げれば50m四方までの延焼を発生させることが可能であるため、
面制圧火力として非常に大きな効果を持つこととなる。火傷による追加被害も無視できない。


**部品: 森国で使う危険性の大きさ
火の魔法、火炎の魔法は効果のわかりやすく、また強力なものではあるが、
追加効果として発生する延焼による周辺被害は決して無視していいものではなく、
特に魔法使い全般の住む森国国家にとって、森林の延焼は山火事に繋がる非常に危険なものである。
これらの魔法の習得に対して制限がかかるのは、魔法使いたちが自らの住む土地を焼き尽くすことのないようにするためのものであり、
『森を焼いてはいけない』という認識が『人の住む土地を焼いてはいけない』という認識に繋がり、
他国でこの魔法を使う際も使用時に細心の注意を払えるよう意識を根付かせるためとして行われているものである。

玄霧藩国で延焼事件や山火事が発生した場合、消防組織がこの消火に全力で当たって対処する。
そして魔法使いたちは、消火が済んだ燃え跡に集まり、その危険性を改めて学ぶのである。



*提出書式

  大部品: 玄霧藩国のマリモ(T21) RD:147 評価値:12
  -大部品: 玄霧の民 RD:10 評価値:5
  --大部品: 森国人 RD:9 評価値:5
  ---大部品: 森国人の身体的特徴 RD:3 評価値:2
  ----部品: 長い耳
  ----部品: 長身痩躯
  ----部品: 長い髪
  ---部品: 革製の日常着
  ---部品: 瞑想通信を使うことが出来る
  ---部品: 基本の職業適性
  ---部品: 森国人の習慣
  ---部品: 森の恵みを得る
  ---部品: 森国人の流用実績
  --部品: 玄霧藩国の森国人
  -大部品: 人物像 RD:2 評価値:1
  --部品: 経歴と性格
  --部品: 藩国での役職
  -大部品: マリモの趣味 RD:9 評価値:5
  --大部品: 趣味:アウトドア RD:8 評価値:5
  ---部品: アウトドアとは?
  ---部品: 長時間の活動のために
  ---部品: 泳ぐ時には
  ---部品: 釣りの楽しみ方
  ---部品: 火おこしと火の後始末
  ---部品: 服装について
  ---部品: 汗の対応と水分補給の重要性
  ---部品: 趣味:アウトドアの流用実績
  --部品: 趣味:川釣り
  -大部品: かくれんぼ上手 RD:7 評価値:4
  --部品: かくれんぼ上手とは
  --部品: そもそもかくれんぼってなに?
  --部品: 物陰にひそむ
  --部品: 音と気配のコントロール
  --部品: 誘導
  --部品: 走って逃げる。走って捕まえる。
  --部品:  運
  -大部品: 護身術の心得 RD:6 評価値:4
  --部品: 会得する目的
  --部品: 特徴
  --部品: 習得方法
  --部品: 訓練方法
  --部品: 注意点
  --部品: 護身術の心得の流用実績
  -大部品: 猫好き RD:13 評価値:6
  --部品: 猫好きとは
  --大部品: 猫好きの宿命 RD:7 評価値:4
  ---部品: 猫に話しかけると赤ちゃん言葉になる
  ---部品: 猫の肉球にふまれるのが幸せ
  ---部品: 猫と添い寝
  ---部品: 猫写真フォルダー
  ---部品: つい自分のうちの猫の話をしてしまう
  ---部品: 猫の声に敏感
  ---部品: 猫グッズ収集
  --大部品: 猫にご挨拶(技術) RD:1 評価値:0
  ---部品: 猫にご挨拶の効果
  --大部品: 猫なでテクニック(技術) RD:1 評価値:0
  ---部品: 猫なでテクニックの効果
  --大部品: 猫ブラッシング(技術) RD:1 評価値:0
  ---部品: 猫ブラッシングの効果
  --大部品: 猫の爪切り(技術) RD:1 評価値:0
  ---部品: 猫の爪切りの効果
  --部品: 猫好きの流用実績
  -大部品: お話し上手 RD:6 評価値:4
  --部品: お話上手とは
  --大部品: 聞く力 RD:2 評価値:1
  ---部品: 話しやすい空気をつくる
  ---部品: 質問上手
  --大部品: 会話術 RD:1 評価値:0
  ---部品: 巧みな説明
  --大部品: 色仕掛け RD:2 評価値:1
  ---部品: 相手のツボを探る
  ---部品: 自分をアピールする
  -大部品: 情報収集能力 RD:13 評価値:6
  --部品: 情報を集めるということ
  --大部品: メディアから RD:3 評価値:2
  ---部品: 目的のものを探し出す
  ---部品: 要点をかいつまむ
  ---部品: 記録を写す
  --大部品: 現場や状況から RD:3 評価値:2
  ---部品: 注意深い調査
  ---部品: 危険性の考慮
  ---部品: そこに至るまでの経緯の考慮
  --大部品: 人や知的生物から RD:4 評価値:3
  ---部品: 会話から得る情報
  ---部品: 表情や動作の観察
  ---部品: 外見への注目
  ---部品: 相手の力量を量る
  --部品: 自身の活動跡について
  --部品: ダミーへの注意
  -大部品: 魔法医(職業) RD:37 評価値:8
  --大部品: 医師としての基盤 RD:30 評価値:8
  ---大部品: 名医 RD:29 評価値:8
  ----大部品: 医師(現代版)(職業) RD:17 評価値:6
  -----大部品: 現代医の能力と技能 RD:10 評価値:5
  ------部品: 人体への理解
  ------部品: 基礎医学の心得
  ------部品: 地域医療の実地実習経験
  ------部品: 清潔操作と基本的医療手技修得
  ------部品: 一次救命処置能力
  ------部品: 患者とのコミュニケーション能力
  ------部品: 臨床実習で得た臨床医としての能力
  ------部品: 共通試験・国家試験を合格する能力
  ------部品: 臨床研修で得た経験
  ------部品: 6年間の医学生生活
  -----大部品: 医師の心得 RD:6 評価値:4
  ------部品: 医療関連ルールを遵守する
  ------部品: 生涯を人道に捧げる誓い
  ------部品: 患者へ尽力する誓い
  ------部品: 公平で公正な治療行う誓い
  ------部品: 人命尊重の誓い
  ------部品: 医師という職業への誓い
  -----部品: 医師の流用実績
  ----大部品: 高度なインフォームド・コンセントの形成力 RD:5 評価値:3
  -----部品: 礼儀作法(医療
  -----部品: 医師に求められる外見
  -----部品: 正確な診断力・検査力
  -----部品: ムンテラ力
  -----部品: 最新医療知識の維持
  ----大部品: 鋼の心臓(医師) RD:3 評価値:2
  -----部品: 動揺しても態度に出さない。
  -----部品: 経験と実績から発生する自負心
  -----部品: 強い自制心
  ----大部品: 医師の腕力 RD:3 評価値:2
  -----部品: うなされるほどの練習
  -----部品: 無駄のない手技
  -----部品: 瞬時判断
  ----部品: 名医の流用実績
  ---部品: 臨床経験で知る限界
  --大部品: 魔法の力を借りる RD:2 評価値:1
  ---部品: 森国人の魔法の素養
  ---部品: 科学的な医療技術とは異なる
  --部品: TLOの封印
  --大部品: 魔法による治療 RD:3 評価値:2
  ---部品: 術式
  ---部品: 刺青
  ---部品: 魔法医としての修行
  --部品: 医師の基本の上に積まれる修行
  -大部品: 火炎の魔法使い RD:29 評価値:8
  --大部品: 魔法使い(玄霧藩国版) RD:20 評価値:7
  ---部品: 魔法の専門家
  ---部品: 魔法とは
  ---大部品: 魔法使いという生き方 RD:18 評価値:7
  ----大部品: 幼少期の魔法教育 RD:9 評価値:5
  -----大部品: 理力・魔力の扱い RD:3 評価値:2
  ------部品: 魔法のある生活
  ------部品: 魔法の危険に向き合う
  ------部品: 科学技術と距離を置く
  -----部品: 生活のための魔法の習得
  -----大部品: 魔法の基礎修行 RD:5 評価値:3
  ------部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
  ------部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
  ------部品: 三の教え:術式の構造と呪文の意味
  ------部品: 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法
  ------部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
  ----大部品: 高度な魔法の修行 RD:8 評価値:5
  -----部品: 修行を受けられるかどうか
  -----部品: 魔法の修行と技術伝承
  -----大部品: 伝承制限のある魔法修行 RD:6 評価値:4
  ------部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
  ------部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
  ------部品: 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達
  ------部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
  ------部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
  ------部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
  ----部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容
  --部品: 炎を使う魔法使い
  --部品: 大きな魔力の運用
  --部品: 精緻な火炎操作能力
  --部品: 延焼被害への忌避感
  --大部品: 魔法投射技術 RD:5 評価値:3
  ---部品: 周辺状況の正しい把握
  ---部品: 投射対象の認識と指定
  ---部品: 魔法の効果設定調整
  ---部品: 呪文の素早い詠唱
  ---部品: 魔法の発動と後処理
  -大部品: 火炎の魔法 RD:15 評価値:6
  --部品: 大きな炎を使う魔法攻撃
  --大部品: 火の魔法 RD:6 評価値:4
  ---部品: 火を使う魔法
  ---大部品: 低位魔法 RD:3 評価値:2
  ----部品: 魔力を使って現象をおこす
  ----部品: 効果と規模の調節能力
  ----部品: ごくわずかな詠唱
  ---大部品: 火の球による攻撃 RD:2 評価値:1
  ----部品: ごく狭い面に対する熱攻撃
  ----部品: 燃焼による追加効果
  --部品: 高度な魔法制御技術の要求
  --大部品: 強い伝承制限 RD:3 評価値:2
  ---部品: 人格面の信頼性
  ---部品: 魔法制御技術の万全な習得
  ---部品: 伝承者の記録
  --部品: およそ5倍の呪文詠唱
  --部品: 強大な熱量と必要な魔力
  --部品: 延焼の効果範囲と付加効果
  --部品: 森国で使う危険性の大きさ
  
  
  部品: 長い耳
  長い耳とはいわゆるエルフ耳である。大きさはまちまちだが、耳の先がとがっているのが特徴であり耳たぶは短めである。長さと関係あるかは不明であるが、遠くの、あるいは小さな音を捉える能力にも優れている。
  
  部品: 長身痩躯
  種族的な特徴として肥満体になりにくく痩せた体つきをしている者が多い。総じて、細い見かけによらず膂力はあり衣服を脱ぐとしっかり筋肉のついた引き締まった体つきをしている。また他国人と比べて背丈は高めが標準である。
  
  部品: 長い髪
  森国人の髪の色にこれと決まった特徴傾向はない。髪型としては男女の別なく長髪が伝統と言える。もちろん髪型を選ぶのは個人の自由であり、短髪を好む者もいて、それが咎められることはない。
  
  部品: 革製の日常着
  天然繊維の肌着の上に身体にぴったり付くデザインのなめし革の胴着を着用するのが、森国人の伝統的な日常活動時の服装である。ズボン、スカート、長靴など様々な部分に皮革が多く用いられるが、もちろん、必要に迫られたり職業によってはこの限りではない。
  
  部品: 瞑想通信を使うことが出来る
  森国人の特徴として瞑想通信を使用できる。瞑想通信を使うには道具の補助や数人がかりでの瞑想など、入念な準備が必要となる。 
  
  部品: 基本の職業適性
  人種的に、理力・魔法との親和性がとくに高い。その他に、優れた視力と聴力や自然の中での隠密行動に長けていることから忍者、また指先の器用さに優れる者が多く整備士・医師などにむいているとも言われる。
  
  部品: 森国人の習慣
  自然を大切にし、森を切り拓かないまま森の中に村を築く。樹木をそのまま活かす木造建築物を好み、自然環境を破壊しない生活を送ることを良しとする。
  
  部品: 森の恵みを得る
  森国人は、その名の通り森で暮らしてきたという歴史から、自然の恵みを採集活用する技能に長けている。森とともに生きるというライフスタイルをもち、資源の獲りすぎによる種の絶滅が起こらないように生活を律してきた。近年では開けた場所で畑作も行っているが、森を減らすことは本末転倒として嫌う傾向が強い。森がなくなることは災害を呼ぶという伝承を伝えており、森の手入れのための間伐は行うが必要以上の伐採は戒められている。
  
  部品: 森国人の流用実績
  このアイドレスは玄霧藩国が製作しました。
  飛翔@海法よけ藩国さんに流用いただきました。
  ありがとうございます。
  
  部品: 玄霧藩国の森国人
  森国人国家と一口で言っても、国が違えば気性も少しずつ異なるものである。玄霧藩国では、よく言えば職人気質、別の言い方をすればオタク気質の、おのおのが自分のウデを磨き上げることに熱意を見いだす傾向があった。それは各人の好みによっていろいろな方面に向けられたものであったが、家庭の娯楽としての食事、ひいては美味しい家庭料理を作ることへむけても発揮され、家族・友人の喜ぶ顔を見ようと自分の腕を磨くことにみな熱心に取り組む様子もみられた。それは他者を癒すことに感じる喜びともつながっていった。
  
  部品: 経歴と性格
  地元では名医と呼ばれるほどの臨床経験を積んだが、それでも助けられない難病に侵された患者を診て心を痛めていた。自分にはないと思っていた魔法の適性が少なからずあることに気付いて魔法の教えを受けることに専念し、魔法医と呼ばれるに足る実力を身につけることができた。森国人の中でも童顔のため年齢は不詳、独身。森国人にしては背は低いほう。
  仕事中は冷静を保つため、性格も落ち着いているように受け止められるが、休憩中は砕けた話題にものってくる、明るい一面もある。自分の興味のない分野について調べる気をほとんどもたないヲタク気質。
  鉄火場でも表情を変えないので他人からは落ち着いているように見えるらしい、がその実は、舞い上がるのを抑えようと意識して表情を殺すようにしていた。これも修行というものか、経験を積んだ今では自分で意識のスイッチを切り替えるようにクールダウンすることができるようになった。他人と自分の命を守るため最善のことを探すためのスキルだと思っている。
  
  部品: 藩国での役職
  藩国の皆と一緒に復興に尽力している中で上下水道の敷設と水質管理を担当することになり、あれよというまに水道局の立ち上げの音頭をとってそのまま水道局の管理責任者に着任することになった。生命活動に欠かすことができない水資源を守るために重要なインフラである水道と水質管理について密に管理を行っていくつもりである。
  水道局の管理者となって騎士領を賜ったので個人宅をもつことができるのだが、今はまだ政庁の寮に住んで騎士領の中に好みの樹がよい大きさに育つのを待っているところである。寮なのでまだ猫と同居はしていない。
  趣味の川釣りから、自分の気配を静かに周りと溶け込ませるスキルを磨くことができた。
  
  部品: アウトドアとは?
  屋外での活動をさす言葉で、一般的な定義では「自然豊かな野外での活動」とされる。
  有名なものはキャンプなどだが、天体観測や野鳥観察もアウトドアに含まれる。
  
  部品: 長時間の活動のために
  アウトドアと一言で言っても行き先は様々である。
  しかし大抵の場合、徒歩による長時間の移動が発生する。その際に備え、よく履きなれた、少しいい靴を用意しておくのが望ましい。
  また、荷物はなるべく軽く、もしもの際に連絡が着くものを持つ、等の注意も忘れずにしたい。
  
  部品: 泳ぐ時には
  海や川、湖に行けば、泳ぎたくなるのが人のサガかもしれない。
  しかし、海には海の、川には川の危険があることを忘れてはならない。
  シッカリと準備体操を行って体をほぐし、海でも川・湖でも、陸地から離れすぎない場所で泳ぐことが安全の上では望ましい。
  
  部品: 釣りの楽しみ方
  水辺に行けば泳ぎたくなるほかに、釣りをしたくなるのも趣味人のサガであろう。
  海には海の、川には川の仕掛けや餌があるので事前の準備はしっかりと。
  しかし、釣りを楽しむという意味で一番大事なことは「待つことを楽しめるかどうか」に尽きる。
  釣れなくてイライラするのではなく、環境音を楽しみながらのんびりと時間を過ごすのが、一つの贅沢だと思えば釣りはより楽しくなる。
  もちろん、そのうえで連れたらもっと楽しい。
  
  部品: 火おこしと火の後始末
  キャンプや夜間の天体観察などでは野外で火を起こすこともある。
  その際、火を起こす際には周囲に気を付け、可燃物を遠ざけるなどせねばならない。
  そして、何より重要なのは火の後始末である。
  しっかりと火を消した後、水をかけて完全に火種を消す。さらにその上から砂をかけておく。
  ここまでせねば、何かのはずみで燃え上がり、大規模な山火事なども、十分起こり得るのだ。
  
  部品: 服装について
  アウトドアにおいては、どこに向かうかによって服装はかなり変わってくる。
  そのうえで大事なのは、野外活動をする際には長袖と長ズボンをが推奨される。
  袖や裾が短いと、虫にかまれる・植物で足を切る等が起こり、最悪の場合は傷口からの感染症もありうる。
  そういったことを避けるために、なるべく服装はしっかりとするのが望ましい。
  夏の暑い日などは大変だが、そういった時こそ気を付けたい。
  
  部品: 汗の対応と水分補給の重要性
  外を歩くことの多いアウトドアでは、汗をかくことが多い。
  夏場は特に汗をかくため、充分な水分と塩分補給をすることが必要だ。
  冬場は冬場で、着込んだ服の中で汗をかき、休憩中に服をはだけることで外気で汗が冷え、同時に体が冷える。ということが起こる。
  衛生面を考えても汗をそのままにするのは良くないため、汗を拭くタオルと簡単に水分補給できるような水筒だけは最低でも持ち歩こう。
  
  部品: 趣味:アウトドアの流用実績
  この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。
  
  これまでに自国以外では
  
  劔城 藍@海法よけ藩国
  静@無名騎士藩国
  
  にて流用されています。
  
  部品: 趣味:川釣り
  森国人にとって自然の中で過ごすのは当然心安らぐものであるが、そのなかでも、釣りはマリモにとって格別の時間である。日頃のどたばたした心情を離れて自分をクールダウンさせるのにちょうどいい静かな時間を与えてくれる。釣れないときもそれはそれ。釣れたらありがたく釣果を生物資源として利用する。具体的には食べられるものであればこれを食べ、食べられない部分は畑に埋めて肥料にする。
  
  部品: かくれんぼ上手とは
  かくれんぼ上手とはかくれんぼの技術が高いものことをいう。幼少期からかくれんぼを遊ぶ中で、遊びながらも技術の向上を胸におき、試行錯誤を繰り返した結果かくれんぼ上手となる。
  かくれんぼ上手になるために必要なのは素早く正確かつ冷静な判断と行動である。
  判断が遅ければ行動も遅れ刻一刻と変化する状況についていけず取り残されるであろうし、間違った判断を下せば行動は思いもよらぬ結果を生むだろう。また、冷静さを失えば判断や行動そのものも危うくなる。
  何度も何千度もこれらの判断と行動を繰り返し、素早く正確かつ冷静な判断と行動を行えるようになったものがかくれんぼを制する。
  大人になってからも大人げなく子どもに混じったり大人同士で本気のかくれんぼ遊びを繰り返した結果、身につくこともある。
  
  部品: そもそもかくれんぼってなに?
  「かくれんぼ」とは、主に子供向けの遊戯の一種である。
  鬼になる人を決め、その者が一定時間視界を塞ぎ数を数える間に、鬼以外のものは鬼に見つからぬよう隠れる。
  一定時間後、鬼は探索を開始し、鬼以外のものを探し出すといったルールが一般的である。
  子どもの遊びのためその場の空気やメンバーで細かなルールは変わるが、一方が隠れ一方がそれを見つけるといったルールはおおむね共通する。
  
  
  部品: 物陰にひそむ
  隠れる側の基本は隠密である。
  鬼の視界から外れる場所や見つけにくい場所の検討をつけ、潜む。
  建物内はもちろん、遮蔽がある場所や視界が悪い場所なども有効である。
  そして隠れる側になったとき、ただ単に逃げる、隠れるだけではなく「自分が鬼ならどう考え動くか?」といった思考も重要だ。
  もし自分が相手の立場だったら、と考えることでより柔軟な思考が可能となり、思わぬ危険に気付くことがある。
  
  部品: 音と気配のコントロール
  人がいる音というのは存外目立つものである。
  この音と気配を極力殺すために細心の注意を払う。
  「抜き足・差し足・忍び足」で素早くかつ足音をなるべく立てずに移動する。
  足をそっとつま先立ちをするように抜き上げ、差し入れるように静かに下ろし、人に気付かれないよう忍んで歩く。
  膝とつま先と踵を意識するとやりやすい。
  また、呼吸音や自分の体温による熱気など、自身と周囲の物や状況を観察、確認し、なるべく気配を殺し、音を立てぬように行動する。
  
  部品: 誘導
  より能動的な隠密として、誘導がある。
  自分と離れた場所に目立つものを置いておく、どこから投げたかわからぬよう小石を投げる、わざと物音を立てるなどの行動により相手の注意をひいたり、逸らしたりする。
  失敗すれば発見の確率は上がるが、うまくいけば相手の行動をコントロールできるだろう。
  
  部品: 走って逃げる。走って捕まえる。
  万が一見つかってしまった場合や、見つかりそうになったときにはその場所を捨て逃げることも有効である。
  相手が複数である危険性や、動くことにより発見の確率が上がることなどは十分意識し、隠密か、逃走かその場に合わせた行動を行う。
  自分が鬼の場合は逃走する相手のルートを想定し、追いかけ、捕まえる。
  
  部品:  運
  運も実力のうちである。
  たまたま鬼がいない方向に進めた、たまたま鬼が明後日の方向を向いているときに移動できた、たまたま何気なく探した場に隠れている相手がいた。
  実力が明らかに上の相手にもひょんなことから勝利する。いわゆる時の運であり、そんなこともある。
  
  部品: 会得する目的
  護身術は相手を倒すことが目的ではない。被害を最小限にとどめ、自分もしくは他人の身体の安全と命を守ることを第一としている。相手との間合いを取り攻撃を回避する、もしくはそのための時間を作ることで危機敵状況を回避するための武道のひとつである。
  
  部品: 特徴
  攻撃を封じるために、相手の体を投げる、絞める、振り払う、関節を取る、急所を狙うなどの対敵動作が主となる。力のあまりない男性や女性でも、自分より力の強い相手を躱して安全な距離を取ることができる。
  
  部品: 習得方法
  基本的に道場などに通い、きちんとした資格を持ったインストラクターの元で時間をかけて学んでいく。平均で、初段を取るまでに3年程はかかる。
  
  部品: 訓練方法
  具体的な状況を想定し、そこから脱するための行動訓練を主として行う。危険な距離に相手がいる場合、組み付かれた場合、相手が武器を携帯している場合などをシミュレーションし、それを制御するための動きを型として学ぶことが多い。
  
  部品: 注意点
  あくまで護身のためであるということを念頭におき、身の安全が取れた場合は相手に追い打ちをかけることはしない。また、対象が無抵抗の場合や、無関係の人間に対してこれを行使してはならない。
  
  部品: 護身術の心得の流用実績
  ダムレイ@リワマヒ国さんのFROG緊急時対応スタッフに流用いただきました。
  マリモ@宰相府藩国さんの玄霧藩国の魔法医 マリモに流用いただきました。
  みぽりん@暁の円卓さんのみぽりんに流用いただきました。
  
  部品: 猫好きとは
  猫好きとは何か。それはなるものではない、いつのまにか猫の魅力にめろめろになってしまったものがそう呼ばれるのである。
  
  部品: 猫に話しかけると赤ちゃん言葉になる
  猫が近くに寄ってきて「にゃーん」と鳴いたら
  「どしたの~~?ご飯でしゅか~?(デレデレ)」と返してしまうのが猫好き。
  「猫なで声」は、なでられている猫側の声なのでこれとは違う。
  
  部品: 猫の肉球にふまれるのが幸せ
  猫の肉球はよいものである。ぷにぷにしてひんやり。
  寝ているとき顔を踏まれても 猫の肉球ならそれは猫好きにとってご褒美である。
  
  部品: 猫と添い寝
  猫は眠るときくっついて眠るものである。
  冬場は暖かいが 夏場は暑い…暑いがそれは仕方がない
  猫との添い寝の幸せに比べたらささいな問題である。
  そうたとえ布団が毛だらけになろうとも。
  
  部品: 猫写真フォルダー
  猫好きの写真フォルダーは猫の写真でいっぱいである。
  我が家の猫からご近所で出会った猫、さまざまであるがどんどん増える。
  
  部品: つい自分のうちの猫の話をしてしまう
  猫を飼っている猫好き同士が集まるとうちの猫かわいい自慢大会が始まる。
  しかしここで喧嘩にはならない。
  なぜならお互い「自分のうちの猫が一番可愛いがそっちが可愛いのもわかる…わかる猫かわいい…わかる」
  と思っているからである。
  
  部品: 猫の声に敏感
  外出先で猫の鳴き声がするとつい目で探してしまう。
  子猫の「みーみー」言う声だと必死に探す。
  急いでるときは死活問題だが…子猫ならしかたない。
  
  部品: 猫グッズ収集
  猫好きになるといつの間にか増えているのが猫グッズである。
  ちょっとしたものでも猫柄を選んでしまうことがある。
  カレンダーを子猫がいっぱい写ってるやつにしてしまったり…
  
  部品: 猫にご挨拶の効果
  ご近所の猫さんへのご挨拶は猫好きのたしなみである。
  散歩の途中で見かけた猫に警戒されない位置からそっとまばたきと声かけ。
  可能ならば指の匂いを嗅いでいただく。
  慣れてくればなでなでも許してもらえるかもしれない。まずは覚えてもらおう。
  
  部品: 猫なでテクニックの効果
  猫が喜ぶ箇所を的確になでなでする技。猫によって好みが違うため喜ぶ箇所を見極める力も重要である。
  基本的には猫が自分であまり触ることが出来ない 背中や額、アゴの下などが喜ぶポイントだろう。
  うまく撫でることができれば猫からの好感度があがるぞ!
  
  部品: 猫ブラッシングの効果
  猫をブラッシングすることで抜け毛を取り除き、毛並みをつやつやに保てる。
  またスキンシップも兼ね、体調の変化などにも気付きやすくなる。
  ブラッシングされて猫はご機嫌になる。
  
  部品: 猫の爪切りの効果
  室内で猫と同居している場合必須技術ともいえよう。
  猫が嫌がる暇を与えずさっと伸びてとがっている部分の爪を爪切りで切る。
  そうすることで家具や壁紙への爪とぎを減らしたり
  猫にひっかかれて怪我をすることや、猫の爪が割れて猫自身が痛い思いをすることが減らせる。
  
  部品: 猫好きの流用実績
  蒼燐:hhttps://www24.atwiki.jp/riwamahi/pages/799.html
  図書館を得た後の黒霧:hhttps://www37.atwiki.jp/lathyrus_odoratus/pages/179.html
  銀 倖斗:hhttps://www24.atwiki.jp/riwamahi/pages/819.html
  黒野無明:hhttps://www7.atwiki.jp/genz/pages/709.html
  矢神サク(T20用):hhttps://www65.atwiki.jp/sac39/pages/19.html
  厚母うぬ:hhttps://www65.atwiki.jp/unuidress88/pages/33.amp
  玄霧藩国の魔法医 マリモ:hhttps://www65.atwiki.jp/kurogiri_all/pages/155.html
  
  
  部品: お話上手とは
  お話上手とは、字の通りお話が上手なもののことである。
  単に人と話すのが上手というだけでなく、総合的にコミュニケーション能力に秀で、情報と感情のやり取りに優れた力量を持つもののことをいう。
  
  部品: 話しやすい空気をつくる
  話を聞くにあたり、相手にとって話しやすい空気を作ることは重要である。
  表情や仕草で、相手が進んで話を出来る空間をその場に提供する。
  例えば、適切な相槌をうつことで相手に「この人は話をきちんと聞いてくれているな」という満足感を与えるとともに、相手の気持ちを尊重していることを伝え、共感や同調で円滑な雰囲気を場に与えることができる。
  また、同意を示すときに頷く、疑問のときに首を傾げる、否定するときは横に手をふるなど、仕草も言葉と同様に重要である。
  話を聞き、受け止めていますよというのが目に見えてわかり、相手が話しやすい空気をつくるために有効なテクニックの1つである。
  
  
  部品: 質問上手
  相手の話をひたすら聞くだけでなく、聞きながら質問をして話を広げていくというのも重要だ。
  相手に「自分の話に好奇心をもっている」と思わせ会話がスムーズに広がると共に、必要な情報を手に入れる。
  
  部品: 巧みな説明
  物事を相手にわかりやすく伝えるためには、相手の知識や状況を配慮し、それに合わせた適切な説明をすることが重要である。
  自分が話したい事に気を取られず、聞き手の気持ちを尊重し、シンプルに結論から伝えるなど要点を絞り、相手に理解をしてもらえるよう最大限の努力を行う。
  
  部品: 相手のツボを探る
  色仕掛けは単に性的な事柄のみではなく、相手の好みが重要となってくる。
  事前の調査があればこしたことはないが、対話の最中でも会話のやり取りや目線などから相手の好みや性癖を探り、相手が何を好ましく思い魅力的に感じるのかのツボを探るのが大切だ。
  
  部品: 自分をアピールする
  自分を相手に売り込む、つまり相手に自分の魅力をアピールするのが色仕掛けの重要な点の一つである。
  相手のツボが胸なら胸を強調する仕草をさりげなく行うといった単純な方法ももちろん有効であろう。
  また、目線が合ったとき数秒目を合わせた後にはにかんだ笑顔を見せる、会話の端々に好意を示し「ひょっとしてこの人は自分に好意を抱いているのではないか」という期待を持たせるように上手く言動を調整するなど、いかに自分が相手にとって魅力的にうつるか考え、行動する。
  
  部品: 情報を集めるということ
  何か行動を起こす前に必要なものとは情報である。
  情報を元に予測を行い、それに基づきリスク管理と行動決定を行うことで、行動の成功率は段違いに上がる。
  このとき情報は正確なものでなければならず、また物事のあらゆる側面から集めるのが好ましい。
  そのため情報と一口に言えど種類は様々である。
  情報収集力に長けた人物とは、求める情報に応じて情報源を絞り、効率よく正確な情報を集めることが出来る人のことを指す。
  
  
  部品: 目的のものを探し出す
  メディアから情報を得る場合、まず求める情報に関連するそれらを探し、集める必要がある。
  紙媒体なら図書館や本屋でかき集めて調べるのが最も良いかもしれないし、誰か個人の所有する本や書類、もしかしたら手紙が必要かもしれない。政府保管の書類にしか記されていないかもしれない。
  データならネットワークにあるものかもしれないし、厳重なセキュリティの元記録媒体に保存されているかもしれない。
  そういった求める情報が有りそうな場所への知識、それを手に入れるためのコネや手段があればあるほど、情報を手に入れやすい。
  
  
  部品: 要点をかいつまむ
  媒体に記録されていること全てが必要な情報とは限らない。迅速に情報を収集する為、要点を把握し、重要な箇所だけを詳細に確認する必要がある。
  
  部品: 記録を写す
  手に入れた文書等が持ち出せない場合、情報を正確に写す用意をしておく必要がある。メモや写真等方法は様々。
  特に予め急いで写す必要があることがわかっている場合、情報収集時はそれなりの準備をもちろんしていく。
  
  部品: 注意深い調査
  現場を調べる場合、そこに存在する全ての物が情報となる。
  一見してわかる情報の他、
  非常に小さな手がかりが残されていたり、通常では見えない場所に情報が潜んでいることもある。
  魔法や技術で隠蔽されているかもしれない。
  また何気ない物や状態でも、論理的に考えれば矛盾を孕んでいる可能性がある。
  五感全てを活用し、思考を働かせながら情報を獲得する事に励む。
  
  部品: 危険性の考慮
  何かの調査を行う場合、周囲や己の安全に気を配らなければ、思わぬ被害をこうむることがある。
  毒性の植物だったり、人為的に仕掛けられた罠であったり、ぽっかり空いた穴だったり。
  そういった危険に気を配り、手袋などの道具を効果的に使いながら調査を行う必要がある。
  
  
  部品: そこに至るまでの経緯の考慮
  出来事とは、目に見えているものだけがすべてではない。
  そこに至るまでの経緯を手に入れた情報と知識を元に推測することによって、
  更なる情報を得ることができたり、目の前の情報に惑わされず正しい情報を獲得することが出来る。
  
  
  部品: 会話から得る情報
  相手が知っている情報や知識を得るには、会話をして話してもらうのが最も簡単である。
  相手の話しやすい雰囲気を作り、的確な質問で情報を引き出すテクニックは非常に有用だ。
  また多くの人物から話を聞くことでより正確な情報を入手することが出来る。
  
  部品: 表情や動作の観察
  言葉よりも時に雄弁に表情や人の動作が情報を語ることもある。
  会話をしながら相手の反応を伺い真実を探ったり、体の動かし方で相手の調子を確認したり、時には攻撃手段等を想定することが出来る。
  
  
  部品: 外見への注目
  相手の外見によって、相手自身のことや、相手が置かれている状況や今の状態を推測することが出来る。
  服装、清潔感、怪我の跡や靴の泥等、注意深く見れば見る程、相手のパーソナリティがわかるのだ。
  
  
  部品: 相手の力量を量る
  咄嗟の行動や運動時の身のこなし、戦闘の動き等から、相手の戦闘時の力量を量ることは大切な技術だ。
  それには武器や道具、魔法などの肉体以外の要素もすべてまとめて情報として活用する。
  相手が自分より強いのか弱いのかを正確に把握することで、無駄な怪我を避けることが出来る。
  そして相手の動きをよく知ることで対処を行うことが出来る。
  相手の力量を量るにはそれなりの戦闘の知識が必要なこともある。
  
  部品: 自身の活動跡について
  自身が情報を集めていたことを誰かに知られたくない場合、自身が活動した痕跡を残さないことが重要だ。
  その為には内密に行動したり、怪しまれないように自分の行動に注意を払ったり、
  調べた場所の完璧な復元を行ったりする必要がある。
  また逆に、自分が調査済みであることを他の誰かに知らせたい場合、あえて痕跡を残すこともある。
  それを行うことで共に調査する味方の時間節約をしたり、敵対する相手の警戒心を煽り注意を惹きつけることが出来る。
  
  
  部品: ダミーへの注意
  入手した情報がすべて正しいとは限らない。誰かに作為的に用意された偽物(ダミー)の可能性もある。
  そのため常に手に入れた情報に疑いを持ち、それにまつわるより多くの情報を入手して、
  その情報が信頼できるかどうか判断するように心がける。
  
  部品: 人体への理解
  医師として病気や痛みを理解するには、まずからだの正常な状態を知らなければならない。正確な人体の組織と生理への理解は医師として人を助ける原動力となる。
  
  部品: 基礎医学の心得
  人体への理解を基本として、微生物学、生化学、病理学、薬理学を医師は学んでいる。これらの学問を一定レベルで修めていることは、病気の診断と治療を行う上での重要な基本となる。
  
  
  部品: 地域医療の実地実習経験
  医師は医学生である間に、患者さんがまずかかる一般医や家庭医での現場を知るため、地域での医療実習を行っている。医療現場での活きた経験を感じ、患者さんとのコミュニケーションの基礎を学んでいることは医師としての必要な能力の一つである。
  
  部品: 清潔操作と基本的医療手技修得
  医師として医療に関わるため、臨床で実習を行う前に最低限修得しておくべきなのが清潔操作である。
  清潔域と不潔域の理解と、実践を行うこと、習慣をつけることは予想外に難しい事であるが医師として必要不可欠な要素である。
  
  部品: 一次救命処置能力
  医師には、緊急時に危篤の患者に出会った際には救命の機会を維持し続ける能力が求められる。
  この基礎的な救命処置はABCと省略される生命維持に必要な処置と、AED(自動体外式除細動器)が周辺にあった場合に使用できる能力を指す。
  救命処置のABCはA=Airway、つまり気道の確保。B=Breathing。つまり呼吸のことであり、自発呼吸がない場合は人工呼吸が必要となる。
  C=Circulation。循環であり、一般で言う心臓マッサージで血液の循環を確保することである。近年では動作に対する誤解をなくすため、胸骨圧迫と定義されている場合もある。
  
  部品: 患者とのコミュニケーション能力
  医師とは人を相手にする職業である以上、職務上必要な情報を取得するためには患者との信頼関係の構築が不可欠である。
  このため最低限の礼儀作法に加え、平時、緊急時双方で効率よく必要な医療情報を取得できるような質問法、話術を修得している必要がある。
  
  部品: 臨床実習で得た臨床医としての能力
  医師は知識の積み重ねだけではなく、実際に現場で患者さんを相手にすることでしか得られない臨床医としての能力が絶対に必要である。
  患者と指導医の協力によって獲得できる、内科系、外科系、病理系、社会医学系など臨床医学の全ての分野に関して通常一年を通して修得される。
  いわゆる臨床実習で得られる知識、見識、経験は医師として最低限必要な能力の一つである。
  
  部品: 共通試験・国家試験を合格する能力
  一般的にどの国でも国家によって医師として必要最低限の知識と技術、倫理を持ち合わせているかの試験が行われている。
  これに合格することは、医師として最低限の能力を修めていることの社会的指標となり、これにより発光される医師免許を持たなければ、医師として人と関わることは許されない。
  
  部品: 臨床研修で得た経験
  一般に医師免許を取得した後は指導医の元、単独で医師として医療行為を行うに足る能力があると認められるまで、臨床研修を行う必要がある。
  臨床研修で涵養しなければならない能力は国が定めており、これを修めることで初めて医師の最低限度が満たされる。
  
  部品: 6年間の医学生生活
  医師になるためには、防衛以下大学医学部を持つ大学に入学し、6年間医師として必要な知識、技術、倫理観の涵養を行う必要がある。
  これは国家試験の受験資格として必要な条件の一つとして、定められた大学で医学の正規の過程を修めて卒業した者として定められているためであり、
  同時、一人の人間が医師として成り立つまでに必要な期間なのである。
  なお、例外として他国ですでに大学を卒業し、医師免許を取得している場合は、当時国で医師として必要な知識と技能を修めていると認定された場合は国家試験の受験資格を与えられる。
  
  部品: 医療関連ルールを遵守する
  医師として定められた法を守ることは医師の倫理の最低限度である。ルールで定められたことを守ることは、医師として活動するために最低限必要な要素の一つである。
  
  部品: 生涯を人道に捧げる誓い
  医師として活動することは人を助けるため、人体に手を加えることである。治療は人に危害を与えかねないことを忘れず、人への貢献に人生を費やすことを誓わなければならない。医療の怖さを知ることが医師の第一歩である。
  
  部品: 患者へ尽力する誓い
  医師は患者の健康を一番の関心事として考え、診療で信頼され、打ち明けられた、明らかになった患者の秘密を尊重する。これを遵守することが医師という職業への信頼につながる。
  
  部品: 公平で公正な治療行う誓い
  医師は年齢、疾患や障害、信条、民族的起源、性別、国籍、所属政治団体、人種、性的指向、社会的地位、その他いかなる他の要因の斟酌であっても、医師の職務と患者との間に干渉を許してはならない。患者自身、と医師という職業に常に真摯に向き合うことは医師を医師たらしめる重要なファクターである。
  
  部品: 人命尊重の誓い
  医者は人命を最大限尊重し続けるべきである。たとえ脅迫の下であっても、人権や市民の自由を侵害するために自分の医学的知識を使用しないと誓う。これは医者としての誇りとなり、医師の精神を支える力となる。
  
  
  部品: 医師という職業への誓い
  医師としての心得を守り続けた恩師たちへ、尊敬と感謝を忘れず、先人が守り続けてきた医者という職業の社会的立場と名誉、伝統を堅持しつづけようと誓う。これは自身の能力への驕りを戒め、先人や同僚医師から学び続け、信頼を維持しようと努力する力となる。
  
  部品: 医師の流用実績
  以下の藩国様、PCに流用していただきました。根拠:http://nekowasa.at.webry.info/201708/article_22.html
  
  (申請順)(敬称略)
  涼原秋春@akiharu国:医者(akiharu国版)
  不変空沙子@FVB:不変空沙子
  竜宮・司@詩歌藩国:竜宮・司・ヒメリアス・ドラグゥーン
  セントラル越前:設問205に提出:https://www65.atwiki.jp/wanwanempire/pages/172.html
  マリモ@玄霧藩国:独自職業、玄霧藩国の医師に流用
  結城由羅@世界忍者国:独自職業、マルチフィクサーに流用
  たらすじ@後ほねっこ男爵領:たらすじ
  
  
  
  
  部品: 礼儀作法(医療
  医師は患者に「先生」と呼ばれることが多いが、当然無条件に医師へ敬意を払うわけでも、信頼を持っているわけでもない。
  しかし患者が自身にとって一番良い治療を選ぶには、医師と患者互いの信頼が必要不可欠である。
  その入口として相手を慮り、話しやすい雰囲気を醸成する礼儀作法は医師にとって大事な能力である。
  
  
  部品: 医師に求められる外見
  第一に清潔さである。この場合実際に清潔であることはもちろんのこと、医療知識のない患者からみて「清潔そう」に見えることが重要である。
  よく洗濯されシミ一つない白衣を身に着け、医師自身も清潔そうにまとまった外見をしていることは、医師と初めて面談した患者の安心材料の一つになる。
  余談であるが、患者を安心させる他の要素として威厳があるが、主に年齢によるものが大きい。だから若い医師は(議論はあるが)ヒゲを生やしてみたりするのである。
  
  
  部品: 正確な診断力・検査力
  高度なインフォームド・コンセントを形成するためには、前提として、良い説明をするための土台が必要である。
  医師にとっては患者の現在の状態を正確に把握していることは具体的な治療法や代替治療の説明に絶対必要である。
  余談ではあるが、これらの正確な診断にレントゲンなどの検査が必要である場合、検査の必要性を説明するのもインフォームド・コンセントである。難しい。
  
  部品: ムンテラ力
  ムンテラ(むんてら)とは、病状説明のことである。ドイツ語のMund「口」+Therapie「治療」を組み合わせた単語。
  患者にとってみて、説明を受けた上で自由に治療法を選択することが望ましい。
  望ましいのだが医師にとってみて、その患者に選択してほしい治療は当然ある。これが患者の価値観や知識と一致しているとは限らない。
  医師に必要なのは「正確に」病状の説明をし、「正確に」各治療後の予後を説明する力である。
  治療法選択の自由を尊重することと、説明の不足で患者にとって不利益な選択をすることになってしまうことは別である。
  敬意と具体的でわかりやすい説明力は医師に必須の能力である。
  
  部品: 最新医療知識の維持
  正確な診断と十分な説明がなされた後、高度なインフォームドコンセント形成に必要なのは患者の納得である。
  納得するためには患者からの質問が必要であり、中には巷で評判を聞いたエビデンスのない治療法もある。これをきちんと否定し患者を危険から守るには常に最新の知識が必要である。
  何をかいわんや当然診断にも説明にも治療にも必要なのだ。医者は一生勉強!
  これができなければ他全ての要素の信頼性が弱まり、高度なインフォームドコンセントとは言えなくなる。
  
  部品: 動揺しても態度に出さない。
  医師も人間である以上ヒューマンエラーは必ずある。1件の重大なミスには29件の軽微なミス付いて回り、その周辺にはミスにならなかったもののミスになってもおかしくない直前の例、つまりヒヤリ・ハットが3000件存在している。ミスを起こしてはならないが、ヒヤリ・ハットな例に直面した際に動揺を表に出すことは患者にとっても不利益となる。
  予防を十分に行った上でも起きてしまうヒヤリ・ハットや軽微なミスは適切にリカバリーされるべきで、患者が求めているのは落ち着いた医師である。「あっ」「しまった」とは思っても絶対に態度に出してはならない。口に出すのは最悪だ。
  
  部品: 経験と実績から発生する自負心
  ミスに限らず、医療は人体を相手にする職業である以上、偶発的事故も起こりうるし、治療の結果も100パーセント思った方向に進むとは限らない。感染症の治療後体力の問題で治癒に時間がかかることもあれば、外傷の治療後安静をよく指示したにもかかわらず暴れて悪化させてくる患者もいる。これらのことが起きた時に「大丈夫ですよ」とはっきりみ行きれるのが自負心である。実際に近似の例を経験しているからこそ、知識として知っているからこそ、そして実際に自分の手でリカバリーしたことがあるからこそはっきり言い切れるのだ。この自負心の醸成には医師として誠意ある治療を多数実際に行なっている必要がある。
  
  部品: 強い自制心
  患者が求めているのは落ち着いていて、かつ精力的に働く医師である。私事で何があろうと不機嫌さや悲しさを患者に伝えてはならない。患者さんは細やかな動作や声色に出る雰囲気を必ず感じ取る。
  当然どのくらい疲れているかも患者さんにはなんら関係ない。つねに安定して親切で真面目でよく説明してくれる先生こそが名医だ。
  実は患者さんが大事にしているのは手技の早さではないことを知っておくべきだ。
  
  部品: うなされるほどの練習
  治療の手技であるにしろ、滑らかな説明や表情作りにしろ、練習でできない人間が本番で安定して成功できるはずがない。
  緊張するのだ。予想外のことが起こるのだ。ささいな手違いでさらに緊張するのだ。地震が起きるかもしれないのだ。患者を安心させる落ち着いた医者でいたければひたすらに練習するしかない。練習が短い睡眠時間に出てくるほどだ。
  
  部品: 無駄のない手技
  名医の治療は早い。
  何がはやいのだろうか。手の動きが速いわけではない。無駄が切り落とされているのだ。練習で何千回と繰り返した動作が、医師となってから臨床で繰り返した手技が名医の手技を早くしている。そこに生まれた余裕に丁寧さと工夫を加えることもできる。早さが命の手技ではもちろんのこと、それ以外でも治療の予後を良い方向へ動かす力となる。
  
  部品: 瞬時判断
  どの仕事でも言えることだが、例に漏れず医師の仕事も判断の連続である。救急の患者が搬送されてきた時、また目の前で人が倒れた時、治療中不可避の大出血があった時。名医は自分の専門で即時に結論を出す能力がある。これは毎日の診療経験と勉強の反復が、呼吸と同じように最適な治療を教えてくれるからである。
  
  部品: 名医の流用実績
  以下の藩国様、PCに流用していただきました。根拠:http://nekowasa.at.webry.info/201708/article_22.html
  
  (申請順)(敬称略)
  矢上ミサ@鍋の国:独自職業、鍋の国の名医さん
  マリモ@玄霧藩国:独自職業、玄霧藩国の名医
  神室@紅葉国:紅葉国の神室(T20)
  
  
  
  
  部品: 臨床経験で知る限界
  医師として修練を積み厳しく能力を鍛え上げて出た現場で、患者を救えない場面に遭遇することもある。現代医療を修めた者だからこそ知る、科学的治療の限界はある。
  
  部品: 森国人の魔法の素養
  森国人とは元来魔法適性の高い種族であるとも言える。森の民であり、自然・精霊と交感し、瞑想通信を使うことができる。森国人の中に魔法による医療(治癒)を行いうる素質を持つ者が多く存在することは知られている。素質は素質であり、実際に使えることとは厳格に一線を画す。
  
  部品: 科学的な医療技術とは異なる
  魔法医療は科学的な医療アプローチに限界を感じた者のうち、たまたま魔法の素養を強くもっていたものが、運良く、魔法による治癒という玄霧藩国の一部部族に伝承されていたまったく別系統の治癒技術と出会い、それを習得するために力を尽くした結果得られたスキルである。
  
  部品: TLOの封印
  魔法医療と科学医療の技術を融合することは危険であることは知られており、固く禁じられている。つまり魔法術式の中に科学的情報を組み込むことは禁忌であり、伝統的医療に携わる者にそれを試みる者はいない。
  一旦医師としての”科学”教育を受けた者も、魔法医療技術の習得を目指すとき、例えば医療情報機械(バイタルモニター)などの科学的アプローチとは絶縁する。実際問題として、魔法による治療はそれら”高物理”と位置づけられる電子機器のノイズなどと非常に相性が悪く集中の邪魔となる。魔法治療を行うとき、彼らは自然物とふれあうことを必要とし、それらの息吹から完全に閉ざされた中で行使することはほぼ不可能となる。
  
  
  部品: 術式
  魔法の行使には術式が必要であり、術式には理論とルールがある。物理科学とはまったく異なる体系ではあるものの、そこには学問が存在する。行使するためには、術者が正しい状態で正しく術式を唱えることが必要となる。玄霧藩国において魔法による高度な治療術式は秘伝であり、口伝である。素養をもつ者が、正しく伝承を受けることで行使することが可能になる。
  
  部品: 刺青
  魔法医療を修めた者は身体に刺青のように見える模様をもっている。実際に墨を入れているのかどうかは定かではない。(一説にはボディペイントであるという話もある。)この模様を施すことで精霊との対話がしやすくなるとか、魔除けのようなものだと言う噂もあるが、魔法医療自体が神秘のヴェールに包まれている状態で、彼ら自身が科学的に分析されることを当然好まず、真相は霧の向こうに閉ざされている。
  
  部品: 魔法医としての修行
  魔法医療の修行は伝統的に深い森の奥で行われる。水と樹木、生命の息吹を深く感じ取ることのできる場で、外界の雑事から意識を切り離すためだと言われている。すでに述べたように、魔法術式は電子ノイズと相性が悪いため、初期の修練にそれを極限まで廃するのは”理にかなっている”と言えよう。
  
  部品: 医師の基本の上に積まれる修行
  魔法術式は適切な結果を求めるために的確に術式を選択して行使されなければならないものであり、医療として行われる際にも正しい人体知識を必要とするが、医師としての学習を終えている者が魔法医の学びに入るときその学習過程は自然とスキップされつつより高度な治療結果を得ることができるのは当然の結果である。
  その上で、魔法を発動させうるレベルに精神の集中を高めるのは、各個人の素質によって再現性が異なるため物理科学の学びよりさらに困難なものとなる。切り替えができない者はここで脱落していく。
  
  部品: 魔法の専門家
  魔法使いとは、魔法技術を一定以上まで習得した専門家レベルの技術者に与えられる称号である。
  森国国家において、魔法とは生活に根付いた技術であり文化であり、魔法が使えるか否かで言えば、使える国民は多い。
  子供たちは生まれ育つ中で魔法があって当然の生活をしており、習い事の一環として魔法の基礎を覚える国もある。
  そんな中で、魔法を正しく教え、誤った使い方がないよう人々を導き、また魔法の研究に従事する人物を指して魔法使いと呼ぶ。
  玄霧藩国においては、国家に中位魔法の習得(およびその習得に求められる各種素養の獲得)を認められ登録された者たちのことを主に示す。
  
  部品: 魔法とは
  魔法とは、物理法則ではない、魔力というエネルギーを用いた法則である。
  人や自然物が生み出す魔力を決められた術式に流し込む事で、物理法則と異なる現象を発生させ、それをコントロールするのが魔法であり、
  火や水、風を起こしたり、物を動かしたりといった幅広い効果を生み出すことができる。
  
  物理法則の外で多用な可能性を持つということは、危険も大きい。
  特に強力な魔法は世界に与える影響も強く、また歴史上、魔法の強大化によって悲劇が起きた事も多いため、魔法の使用は常に、世界のバランスと周囲の安全を考慮して行われなければならない。
  特に、禁じられた魔法として指定されるものは世界を滅ぼすほどのものとして知られており、
  空間転移、時間移動、増殖、自律稼動、共通夢の操作などの魔法は法律や国家規模での制限が掛かっているほか、倫理面においても忌避される対象となる。
  
  部品: 魔法のある生活
  高物理域に住む者には想像しにくいかもしれないが、当たり前に魔法のある世界において、それは日常のひとつである。
  足が速い人と遅い人がいるように、理力や魔力の扱いが上手い人と下手な人がいる。
  マッチがあればマッチで火をつけるし、マッチがなければそれを取りに行くか、魔法で火をつけるかは人によるだろう。マッチがあっても魔法で火をつける人もいるかもしれない。
  包丁が切れなくなったら研ぎに出すひともいれば、魔法をかけて使い続ける人も居るだろう。単に包丁を買い替える人もいるかもしれない。
  日々の生活の選択肢に自然と魔法がある、それが低物理域の生活である。
  
  部品: 魔法の危険に向き合う
  理力や魔力が当たり前にあると言っても、それは誰もが簡単に詠唱戦を行える、という意味ではもちろんない。
  誰だってパンチはできるが、軍人や格闘家のような的確なパンチが打てるわけではない。
  包丁があれば誰でも人を傷つけられるが、普通の人は包丁を振りかざして他者を切りつけたりはしない。
  理力も魔力も同じことである。当たり前に使えるものだからこそ、その扱いが危険にならないよう気をつけねばならないし、本当に効果的に危険な扱いをしようと思えば相応の訓練が必要である。
  
  部品: 科学技術と距離を置く
  魔法を扱う素養を持つ者は、みな科学技術とは距離を置くようにして生活している傾向が強い。これは歴史的にみて魔法と科学を一緒に使うとろくなことにならない、と広く知られていることがひとつの理由である。
  それはそれとして、ボタンを押すだけで火が出るとか、鉄の塊が空を飛ぶとかなんとなう胡散臭いと思っている者もそこそこにいるようだ。
  
  部品: 生活のための魔法の習得
  森国に生まれた子が魔法を覚える時は、まず周囲に住んでいる魔法使いに教えを受ける事から始める。
  魔法使いは周辺に生まれた子らにまとめて魔法の基礎を教え、その使い方と使い道、危険性についてよく教え聞かせ、
  子らが魔法を正しく使えるよう導き育てる。
  (もちろん学校に通うなどの日常生活を送りながら)おおよそ4年ほどの魔法学習過程を経て、子らは魔法文明において生活していくための魔法の基礎を身に着け、
  やがて家業を継いだり社会に出て働く時などに、魔法の力を役立てる事となる。
  
  部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
  どんなに初歩的な魔法であっても、それを学ぶ前には必ず魔法の危険性を教えられる。
  魔法は人を簡単に傷つける事のできる力である事を忘れてはならない。
  
  子が痛みを知った時、その痛みが引き起こす辛さと不安な気持ちの正体を教えられる。
  人は痛いと苦しみ、苦しむと辛く、辛いと痛く、そしてそれらによって心が乱れるのだと。
  そこで子は、失う事、死の恐怖を実感する。
  
  そして痛みを癒された時、救われる喜びと安心を教えられる。
  痛み、苦しみ、辛さから助けられると安心し、嬉しくなり、救われるという事、生の喜びを知るのだ。
  人が健やかに生きているだけでそれは喜びであり、人が健やかに生きているというのはそれだけで誰かに助けられている事も理解する。
  
  痛みと生の喜びを知った頃に、師が魔法を使う姿を見せられる。
  その魔法の強大さに直面したとき、恐怖を思う事で魔法の危険性が心に刻まれるのだ。
  そして、その力が人を生を救える事も理解し、子は魔法を知る。
  
  部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
  世界の万物に宿る力、魔力がどういったものであるかを教えられる。
  魔法とは魔力によって世界に変化を起こす技術なので、魔力の理解はその基礎であると言えるだろう。
  
  そして、魔力を知るという事は世界を知るという事でもある。
  繰り返しになるが、魔力は万物に宿る力であるので、魔力を知るにはより多くの物に触れ、それを知らなければならない。
  自分の身の回りだけが世界の全てである幼少期の子供にとって、多くを知るとは世界を広げる事を意味する。
  知識は翼であり、理解は喜びである。多くを知り、世界を知っていくのが魔法を使うものとしてとても大切な事なのだ。
  
  蓄えた知識は子に想像力を与え、想像力が魔法を形作る術式をイメージすることを助ける。
  なお、魔力は自然物だけでなく素養ある人間の体内でも生成できるが、人間が生成できる魔力の量はさほど多くない。
  基礎的な魔法であったり、時間をかけて魔力をため込む性質の魔法であれば人間が生成する魔力で事足りるが、
  難易度の高い魔法や効果の大きい魔法は、自然物に少しずつ魔力を借りるか、密度の高い魔力含有物である魔力触媒からの供給を必要とする。
  
  
  部品: 三の教え:術式の構造と呪文の意味
  情操教育と知識教育を受けて下地が出来たところで、魔法を発動させるための基本の術式を教えられる。
  実体のない術式というルールをイメージと呪文で起動させ、そこに魔力を通すことで魔法は発動する。
  呪文の詠唱はこの術式の起動キーと、起動した魔法の効果を調整する制御コマンドによって構成されている。
  詠唱というのは、魔法を起動させ、魔法の効果を自分の想像通りに調整するために行うものなのだ。
  
  
  部品: 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法
  基礎的な魔法ほど術式の起動も簡単になるが、それでも要領をつかむまでは時間がかかるのが普通であり、
  術式が起動できるようになった後も、その魔法を正しく制御できるようになるまで更なる時間を要する。
  
  この期間は練習を繰り返し、成功した体験をよく覚えておくことを教え込まれることになる。
  一回の練習ごとに、イメージしたもの、呪文詠唱の仕方を細かく意識し、その手順と結果を関連付けて覚える。
  確かな実感と共に蓄積される経験は、ただ繰り返すだけの練習よりもはるかに大きな価値を持ち、子の成長を助ける。
  子がやがて魔法を使わなくなる日がくるとしても、自分が何かの技術を身に着けたこと、そのために何をしたか、という成功体験は絶対に助けになるのだ。
  
  
  部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
  魔法の使い方を覚えた事と、魔法を使えるようになったという事は似ているが同じではない。
  正しく魔法の効果を理解し、目的に合わせて使う魔法を選び、その魔法を不足なく起動し、狙い通りに制御する。
  そこまでできて初めて、魔法を使えるようになったと言える。
  
  そのためには知識と技量だけでは足りない。
  魔力の生成と利用によって体力の消耗があるので身体の育成も大事であるし、魔法や呪文の選択を行うには波立っていない穏やかで冷静な心が必要となる。
  魔法の基礎を教えられる時、子らはよく動きよく食べて体を鍛え、師や友との交友から心を育てる。
  心技体のバランスよい成長が魔法の活用を助ける事を、育ちつつある子は経験として学んでいく。
  
  部品: 修行を受けられるかどうか
  子らの中で魔法の才に秀でた者、あるいは魔法に強い興味を示す者は、より高度な魔法を学ぶ事を希望する事もできる。
  ただし高度な魔法は危険も大きく、習得には多大な責任を伴うため、師はそれまでの子の行いや言動、学習態度などからその資質を判断し、
  高度な魔法の修行を認めるか認めないかを判断しなければならない。
  判断基準として『善き魔法使いであるための心得』が参考となる。
  
  部品: 魔法の修行と技術伝承
  高度な魔法の修行を認められると、そこで子は初めて魔法の弟子なり、一日の中の多くの時間を魔法の修行に費やす事となる。
  魔法の修行には学問(知識の獲得)と精神(倫理面の育成)の修行および体を使った訓練も含まれているため、魔法使いとして成熟した際の社会性においては他の道で成長した子らと大きな差は生まれない。
  師はまず高度な魔法を扱えるだけの下地を弟子に身に付けさせ、心技体において求める水準へと弟子が達した事を認めた時、初めて高度な魔法(中位クラスの魔法)の伝授が行われる事となる。
  高度な魔法の伝授が行われる事で、弟子は魔法使いとなる資格を得、師と共に国に新しい魔法使いとしての登録を申請できる。
  申請が受理されれば弟子は正式に魔法使いとなり、魔法教育や研究を行う上での資金援助を含めた多くの権利と、人々のために活動する事、有事に国の力となる事を含めた多くの義務を負う。
  魔法使いとしての登録を行わない事もできるが、その際は魔法の行使に対する法的制限が多く存在するため、野に隠れて細々と暮らすか、治安が悪ければ裏社会へと流れていくかという道を選ぶことになる。魔法の悪用は重罪である。
  
  部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
  魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。
  魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。
  玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。
  
  一.天下万民のためにあるべし 
  一.その力の大きさを忘れざるべし 
  一.自らの心を偽らざるべし 
  一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし 
  一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし 
  一.考えの異なる者の存在を認めるべし 
  一.常に世界を広く見るべし 
  一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし 
  一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし 
  
  これらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。
  また、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。
  しかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。
  
  弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。
  すぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。
  
  部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
  高度な魔法を覚えるにあたって、まず上手く扱える魔力の量を増やしていく修行を行う。
  主に魔力触媒から引き出す魔力の量を適切に調節できることが大事なので、制御術式を沢山つけることで消費魔力を増やした基礎魔法を、何度も何度も起動し、
  魔力の流れと用途に応じた必要量をより細かく正しく覚えていく。
  魔力の量を測る『感覚のものさし』をより細かいものへと入れ替え、わずかな魔力量の違いとそれによる魔法効果の変更を実感として理解する。
  繰り返し、何度も何度も練習して、基礎魔法の達人と言えるくらいに上達する頃、魔力の制御技術が過去と比べ物にならないほど高くなっている事に気づくのだ。
  
  
  部品: 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達
  魔力制御訓練と同時並行で、より高度な技術の習得も進めていく。
  魔法の効力を抑える、魔法の効果範囲を広げる、縮める、魔法の投射軌道を曲げる、投射後の発動位置を前に、後ろに。
  狙った効果を狙ったタイミングで狙った場所に発揮できるよう、高度な制御術式を覚えたり、集中したイメージを素早く描けるように反復練習したりといった、
  『魔法を上手く使う技術』と呼べるもの全般を時間をかけて鍛えていく。
  使い方に長じれば、基礎魔法と少ない魔力で、沢山の魔力を使った中位魔法を越える結果(効果ではない)を生み出すことすら可能になる。
  道の先は長いが、歩み続ける事でしかたどり着けないのだ。
  
  
  部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
  高度な魔法の起動キーであったり複雑な制御術式であったりの呪文は、当然ながら簡単な魔法の呪文よりも長くて難しい。
  使う魔法によっては、呪文詠唱がまるで早口言葉のようになる事もあるため、判断力や集中力といった能力とは全く別の能力、すなわち滑舌の良さが必要になってくる。
  魔法使いがいざと言う時に呪文を噛んで失敗するというのでは目も当てられないので、
  発音をよくするための発声の修行、スムーズに呪文を唱えるための早口言葉の修行も行われることとなる。
  長じた魔法使いは、深い知識と優れた滑舌により、それなりに優れた弁士たりうると言えなくもない。
  
  部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
  高度な魔法を扱うということは、その魔法が求められる環境に出向く可能性があるということでもある。
  効果の高い魔法を求める環境は大抵の場合問題が大きく、危険がある事も少なくないため、自らと、そして周囲の色々なものを守るために、
  しっかりと身体を動かせるよう、体力を鍛えておかなければならない。
  修行場の周りを毎日走り、薪を割り、水を汲み、山を登りそして降り、呪文詠唱の修行として大きく声を出し、時間をかけて身体をたくましいものへと育てていく。
  魔法を使う土台となる肉体が強固であれば、魔法使用時の対応の幅と選択肢も広くなるのだ。
  修行のさなか、体術や杖術を身に着けるものもいる。
  
  
  部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
  長い修行の中、心を鍛える事も怠ってはならない。
  
  物事のうち、何が正しくて何が間違っているのかを判断するには、まず状況を理解するための知識がいる。
  そのため魔法の修行時間の中の少なくない割合は勉学に使われており、魔法に関係のあることもないことも、
  広い世界についてより多くの知識を学んでいき、そしてそれらバラバラだった知識達が、実は繋がっているという事に考え至る。
  言語も、歴史も、軍事も、経済も、数学も、全ての知識は相互に繋がっていて、世界という大きな枠組みの中の一つの欠片なのだという事、
  自分自身もその欠片の一つであり、同時に自己があるからこそ世界を認識できるのだという事を知る。
  
  広い世界の中の自分、という視点で客観性を意識出来るようになると、物事を多面的に見る習慣が根付いてくる。
  これは感情に身を任せて冷静さを失うのを避ける事に繋がるし、自分と相手の考え方の違いを認識するためのクッションにもなり、問題を解決するために必要な道筋を見つける思考にも役立つ。
  同時に、本当に正しいと思う事をより高精度に判断できるようにもなるため、『なんとなく』周囲や権威に流されるといった事も減る。
  正しいと信じるやり方を通す上で、知識も冷静さも立派な武器になり、勇気の後押しをしてくれるのだ。
  
  常に新しきを知り、それについて考え、別の方向性からも考え、出た結論を別の知識と並べてもう一度考える。
  その繰り返しが、心を育てる事にも繋がっていき、育った心はいつしか『善き魔法使い』たるにふさわしいものへと形を変えている。
  
  
  部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容
  魔法使いとして認められた者は、自身の魔法を研鑽してより高度かつ安全な魔法の在り方を求めると共に、かつて自分が受けたように、周囲の子らが魔法を正しく扱えるよう育成する教育者としても活動する。
  教育者としてのノウハウは魔法使いたちにとって(伝承者の確保や人材の質の向上のため)重要であるため、魔法使い同士で共有され、よりよい教え方が模索されていく。
  いずれ優れた弟子を育て、一人前の善き魔法使いとすることが魔法使いの目標の一つとされる。
  自身の研究を弟子に伝承し、世界との調和を保ちながらより効果的な魔法を使っていける魔法使いが育っていくことを目指すのである。
  
  また、有事に魔法が求められた際は、国の要請に従って問題の解決に力を提供する事が義務とされている。
  それは戦力としてであったり、知恵と知識に優れた助言者であったりと、形は様々。
  
  
  部品: 炎を使う魔法使い
  玄霧藩国に所属する魔法使いのうち、特に火と炎の魔法を扱う事に長けた者たちのことを火炎の魔法使いと呼ぶ。
  その魔法は非常に強い攻撃力を持っており、医療魔法の発達が特徴である玄霧藩国の歴史においてはやや珍しいものとみられる事が多かったが、
  玄霧藩国においても医療魔法の発達前は攻撃魔法の運用が盛んだったため、古来よりある技術が近年になって発達してきたというのが正しい。
  
  火炎という言葉は、藩国王妃玄霧火焔の名に因むものでもあり、そこに親しみと誇らしさを感じるものもいるという。
  なお、高度な魔法技術の安定性が実証されているのはこの世界(B世界と呼ばれる)においてのみであり、A世界と呼ばれる世界においてはその安全性が保障されておらず、使用には制限がかかる。
  
  部品: 大きな魔力の運用
  火炎の魔法に使われる魔力の量は大きなものであり、人間一人が生成できる魔力量で賄うにはかなり厳しいものがある。
  よって火炎の魔法使いが実戦で魔法行使をする場合、基本的には魔力触媒の利用による補助を受けて魔力の供出を行う。
  この魔力が適切に運用され、必要な量をその時必要なだけ使える事は、中位魔法の使い手としては必須の技能とされている。
  
  部品: 精緻な火炎操作能力
  炎という現象をより安全に扱うための操作技術を備えている。
  火炎の魔法は暴発させれば自分が危険にさらされて死ぬだけでなく、周囲に甚大な被害をもたらす可能性があるため、
  正しい制御術式の習得と使用選択能力が備わっている事が、魔法習得の前提として求められている。
  主に詠唱する制御呪文の選択とイメージによる対象選択によって行われ、この修行には長い年付きが使われる。
  
  また、習得した魔法を狙った対象に正しく命中させるための投射技能についても高い水準で習得している。
  
  部品: 延焼被害への忌避感
  森国において木々というのは非常に重い存在であり、これらを燃やし破壊しかねない火炎の魔法には、常に延焼というリスクがつきまとう。
  延焼による山火事などの事故・事件に対しては火炎の魔法使いも強い忌避感を抱いているものが多く、これを避けるためにも適切な術式選択と操作技術が研鑽されている。
  
  部品: 周辺状況の正しい把握
  魔法の発動を行い、狙った効果を得ようと思う際、怠るべきではないのが周辺状況の把握である。
  人や物などがどのように配置されている状況で、対象との距離はどれくらいで、間に遮蔽物などは存在するか、また、それは本当に魔法を必要とするのか。
  魔法の使用は危険を伴うため、使用の是非を判断する材料を素早くそして正しく認識し、理解しなければならない。
  時間をかけてもよい状況であれば丁寧な観察と思考によってこれを行えるが、緊急時や戦闘時などにこれを正しく行うためには、
  予め想定状況に合わせた訓練を行っておかなければならない。
  
  
  部品: 投射対象の認識と指定
  魔法が必要だと判断されたならば、次は魔法の投射対象を正しく認識する事が重要となる。
  魔法の発動には呪文詠唱以外に正しいイメージが求められるので、限られた情報から対象の位置や状態を明確化して脳裏に描く。
  
  
  部品: 魔法の効果設定調整
  発動する魔法にどういった効果調整や挙動制御のコマンド呪文を付加するかを素早く判断しなければならない。
  とりわけ軍用に使われる魔法の発動には素早さを求められる事から、使用する制御コマンドは用途の多いものごとに組み合わせておくことが重要となる。
  術式の挙動を安定化させたり、事故を防ぐための安全装置的な機能を果たす制御コマンドは原則として常時使われるが、
  オプションとして付加する制御コマンドの組み合わせの例としては以下のようなものがある。
  
  『射程5/100』+『効果量90/100』+『持続性90/100』=すぐ近くの対象に大きい効果を与える(魔法治療など)
  『射程70/100』+『弾頭速度80/100』+『弾頭分割2*2*2』=射撃レンジの対象に多弾頭化(8発)した魔法を投射して命中精度を上げる(攻撃魔法など)
  『軌道変化一回』+『範囲80/100』=曲射および範囲を対象とした魔法効果を付加する(範囲攻撃魔法化)
  『射程15/100』+『効果量20/100』+『持続性15/100』+『範囲2/100』=狙った箇所に対してピンポイントにだけ魔法の効果を発揮させる(精密作業など)
  
  ※射程、効果量、持続性、魔法弾頭速度、効果範囲といったパラメータを1~100の範囲で指定し(指定がなければ50として扱われる)調整する他、追加の挙動を魔法に付加できる。効果が大きければ大きいだけ魔力の消費は大きい。
  ※使う魔法の種類によって数値50時の効果設定は異なるが、基本的に射程は設定値をそのままm換算、持続性は『設定値/60』秒とされる。範囲や効果量、速度は魔法の種類や規模によって大きく変動する。
  
  組み合わせごとによく使う状況があるため、訓練によって習熟すれば、同じ魔法であっても多種多様な効果を得られうる。
  
  
  部品: 呪文の素早い詠唱
  使う魔法とその制御設定が決まったならば、その呪文を素早く詠唱して発動までにかかる時間を減らさなければならない。
  通常、魔法使いとして公的に認定された術者であれば、基礎魔法の詠唱に平均して3秒、中位魔法の詠唱は15秒程度の詠唱で可能とする。
  実践でこれだけの速度を維持できるとしても、詠唱が素早くなればそれだけ時間や状況のロスを防ぐ事ができるため、呪文詠唱の修行は魔法使いの日常である。
  
  
  部品: 魔法の発動と後処理
  確かなイメージと共に詠唱を完了させれば、魔法は設定した通りに発動して効果を発揮する。
  正しく魔法が使えたのであれば、後はその結果に合わせて次の行動に移り(攻撃後に遮蔽を取る、治療後に患者の経過を観察する等)、
  目的を果たすために活動を続ければよい。魔法は目的ではなく手段の一つなので、魔法の発動が狙った通り成功する事が当然にならなければ、魔法使いと呼べないだろう。
  
  もし万が一、魔法の発動に失敗し、誤った効果を発揮させてしまった場合、魔法使いは周囲の魔法使いから協力を得て、誤った効果の魔法が事故を起こさないよう対処する必要がある。
  効果が霧散するだけならばよし、周辺に被害を引き起こそうとするならば、解呪して効果を打ち消さなければならない。
  この時、失敗によって冷静さを失う事のないよう、心を鍛えておくのも魔法使いの修行の大切な一つだ。
  
  部品: 大きな炎を使う魔法攻撃
  大きな炎を使う魔法攻撃
  火の魔法よりもずっと大きな炎を扱う魔法技術。
  おおよそ、ハンドボール大からバスケットボール大程度のサイズの火炎球を発生させる事が出来、その熱量は非常に高い。
  この規模となれば強大な敵に対する攻撃用途以外で使われる事はほぼなく、火炎の魔法は攻撃のための中位魔法(熟達した魔法使いにとっての奥義相当)として知られる。
  中物理域の兵器に換算するとロケットランチャーに近い。
  
  部品: 火を使う魔法
  小さい火、主に指先サイズから大きくても拳大までの火を魔法で作り出して扱う技術。
  敵に投射してダメージを与える他、焚火の火種や臨時の灯りとしての使用も可能。
  規模の大きさとその持続時間に応じて魔力の使用量とコントロールに求められる技量が上がるため、
  初心者はまず指先ほどの小さな火を瞬間的につけるところから始める。
  魔法としては習得の簡単な部類に入り、低位魔法として位置づけられる。
  
  部品: 魔力を使って現象をおこす
  魔力というエネルギーは、そのままでは火を起こす事も物を凍らせる事も風を起こす事もできない。
  例えば火の魔法であれば、『火を発生させる』という術式に魔力を通すことによって初めて結果を得られるのであり、
  考え方としては電化製品に電気を通す事で熱を発生させたり冷気を発生させるのと近い。
  魔法とはその術式を構築して運用する技術の事を指す。
  
  
  部品: 効果と規模の調節能力
  術式に通す魔力の量に応じて発生する効果の大小が決まるが、この時に必要なだけの魔力を必要なだけ通し、
  更に発生する魔法効果を狙い通りの形にして扱うための技術がなければ、魔法が使えているとは言えない。
  この発動時の調整は術者のイメージと呪文の詠唱によって行われるため、魔法使いには高い集中力と適切な呪文の選択を行う判断力の両方が資質として求められる。
  
  
  部品: ごくわずかな詠唱
  詠唱する呪文は、術式の起動キーとなる文章と術式の制御コマンドとなる文章によって構成される。
  低位魔法そのものは、必要な魔力制御が多くないために求められる呪文詠唱の量は少ない。
  迅速な詠唱完了によって起動できるという点において、高威力の魔法よりも優れている部分でもあるが、
  その分だけ流せる魔力の上限が低く設定されており、したがって引き出せる効果量も限られている。
  
  部品: ごく狭い面に対する熱攻撃
  火の魔法によって生み出した熱量=火球を目標に向かって投射する攻撃。
  火球は着弾するか射程限界に達するまで霧散することなく収束状態を保ち、目標に命中した際にその熱量を対象にそのままダメージとして与える。
  射程距離は最大でも50mほど。
  安全装置として、目標として設定した対象以外に命中した場合は威力を大きく減じる術式が組み込まれているが、
  その術式に魔力を割いている分だけ、消費魔力に対する威力効率がやや悪い。
  
  
  部品: 燃焼による追加効果
  目標に着弾した場合、熱ダメージが発生する他、二次効果として熱による燃焼が着弾点から発生する。
  ごく小さい火球であればすぐに消える程度の燃え方しかしないが、最大威力であれば可燃物とされる物質には即座に燃え移る程度の火が起こるため、
  この攻撃を使用する際は周辺環境に延焼が発生しない事を考慮しなければならない。
  
  部品: 高度な魔法制御技術の要求
  火の魔法とは比較にならないほど、この魔法を意図通りに操るために求められる技術の水準は高い。
  制御の呪文選択を一つ間違えるだけで事故につながる可能性があり、二つ間違えれば自滅どころか周辺へ甚大な被害をもたらす可能性もある。
  また、投射対象選択とそのイメージを正しく行うための手順の数も、火の魔法よりずっと多くなっている。
  適切な呪文を詠唱し、正しく対象をとらえて発射するためには、正しい術式への理解と冷静な判断力、状況予測能力と詠唱の正確さが常に必要とされる。
  
  
  部品: 人格面の信頼性
  非常に大きな危険を伴う魔法であるため、この魔法の習得については大きな制限が課せられている。
  基本的に玄霧藩国の魔法というのは師から弟子への技術伝承によって学ばれるものであり、年単位の長い修行期間の中で師は弟子の人間性を見極め、
  その資質が正しく魔法を行使するものであると確信できた場合に限り、奥義としての中位魔法を伝授するための修行に入る事を許すのである。
  魔法使いの師は弟子の心の育成も行わねばならず、資質なきものに奥義を伝承してしまうと、他の魔法使いを含めた周囲からの信用を失う事になる。
  魔法によって人々を助ける事で生計を立てる魔法使いにとって、周囲の信用は非常に大切な糧であり、魔法使いは基本的に『善き魔法使い』であるべく努める。
  藩国から公示された『善き魔法使いであるための心得』はその参考として使われる。
  
  部品: 魔法制御技術の万全な習得
  弟子が資質あるものだと確信出来ても、強力な魔法を制御するための術を正しく身に着けた後でなければ魔法の伝授は行われない。
  基礎となる魔法修行(通常4年かかると言われている)を終えた後、認められたものだけが高度な上位技術の習得を開始できる。
  魔力の運用技術、効果調整のための高度な呪文の習得、長くなった呪文の詠唱技術をそれぞれ学び、身に着け、
  また精神面での成熟が求めらる水準に達したと認められた時、初めて中位魔法の起動キーとなる呪文の伝承が行われる事となる。
  
  
  部品: 伝承者の記録
  中位魔法の習得に至った魔法使いは、その存在が非常に大きな戦力であり、場合によっては周囲に対する脅威となり得ると考えられる。
  伝承が行われたという時点でその魔法使いに対する信用と身分が国から保証される理由にもなるため、
  藩国政府は中位魔法の伝承を受けた魔法使いに対して、国への身元登録の提出を(師の保証も条件として)推奨している。
  野に隠れて魔法を研究する魔法使いの存在を法的・倫理的に誤りであるとはしていないが、そういった魔法使いが国で活動する際は、法による制限が多く課せられる事になっている。
  
  
  部品: およそ5倍の呪文詠唱
  火炎の魔法の制御呪文は数が多く、その適切な運用に求められる呪文の長さは、火の呪文と比較しておよそ5倍が相場である。
  詠唱にかかる時間は初心者で20秒、熟達者で8秒程度かかるため、素早い発動には向かないが、これを省略する事は認められない。
  (なお、無詠唱発動には宝重クラスのマジックアイテムが必要とされている)
  
  部品: 強大な熱量と必要な魔力
  火炎の魔法で発生する熱量はとても強力であり、この直撃は鉄などの不燃性物質も(耐熱・耐魔法性のさほど高くないものは)溶解させうる威力を持つ。
  おおよそ人間個人に対して使うにはオーバースペックであり、大型の怪物や軍団規模の敵に対しての使用が主な用途となる。
  射程は最大で400mほどであり、発射にかかる時間や弾速の遅さから狙撃用途には向かない他、銃相手の射撃戦は不利要素が強い。
  威力、射程、効果範囲に応じて必要な魔力量が大きく上がり、この規模の魔法となると個人の生み出せる魔力ではまるで足りないため、
  使用には基本的に魔力触媒の併用が必要不可欠とされる。
  着弾時の安全装置としての術式はこの魔法にも組み込まれているが、そもそもの威力が大きすぎるために相殺しきれるものではなく、
  誤爆してしまった際は速やかな対処(非戦闘時であれば消防隊への通報など)が求められる。
  
  
  部品: 延焼の効果範囲と付加効果
  主に軍団相手の使用時の主効果として、熱量によって発生する延焼を狙って使われる事も多い。
  直撃と比較した場合は熱ダメージの量として大きく劣るが、規模を最大まで広げれば50m四方までの延焼を発生させることが可能であるため、
  面制圧火力として非常に大きな効果を持つこととなる。火傷による追加被害も無視できない。
  
  
  部品: 森国で使う危険性の大きさ
  火の魔法、火炎の魔法は効果のわかりやすく、また強力なものではあるが、
  追加効果として発生する延焼による周辺被害は決して無視していいものではなく、
  特に魔法使い全般の住む森国国家にとって、森林の延焼は山火事に繋がる非常に危険なものである。
  これらの魔法の習得に対して制限がかかるのは、魔法使いたちが自らの住む土地を焼き尽くすことのないようにするためのものであり、
  『森を焼いてはいけない』という認識が『人の住む土地を焼いてはいけない』という認識に繋がり、
  他国でこの魔法を使う際も使用時に細心の注意を払えるよう意識を根付かせるためとして行われているものである。
  
  玄霧藩国で延焼事件や山火事が発生した場合、消防組織がこの消火に全力で当たって対処する。
  そして魔法使いたちは、消火が済んだ燃え跡に集まり、その危険性を改めて学ぶのである。