九条イズミ(T22)

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九条イズミ(T22) - (2017/12/15 (金) 00:31:18) のソース

#contents

*部品構造

-大部品: 九条イズミ(T22) RD:152 評価値:12
--大部品: 九条イズミについて(T22) RD:6 評価値:4
---部品: プロフィール
---部品: 騎士叙勲(玄霧藩国より九条イズミへ)
---部品: 経歴
---部品: 信仰と盟約
---部品: T22の持ち物について
---部品: 基本行動指針
--大部品: 玄霧の民(T22) RD:14 評価値:6
---部品: おおよそ普通に森国人
---部品: 共和国民および玄霧藩国民としての権利と義務を持つ
---部品: 長命化と森国木への変質を経て
---部品: 魔法の素質と盟約の魔法
---部品: 瞑想通信という技術とその使用制限
---部品: 魔法で何でもは出来ない
---部品:  魔法の適性が低いものも魔法のある国で暮らす
---部品: 力は強くないが身軽
---部品: こだわり派であるということは納得がいるということ
---部品: 理解を喜びとするために
---部品: 居住環境と生活圏
---部品: 経済との触れ方と流通好き
---部品: 食には興味があります
---部品: 自分語りが好き
--大部品: 火炎の魔法使い(T22登録版) RD:32 評価値:8
---大部品: 魔法使い(玄霧藩国T22版) RD:22 評価値:7
----部品: 魔法の専門家
----部品: 盟約を結ぶ事で使える魔法とは
----部品: 魔法の危険性と禁じられた魔法について
----大部品: 魔法使いという生き方(T22登録版) RD:19 評価値:7
-----大部品: 幼少期の魔法教育(T22版) RD:10 評価値:5
------部品: 生活のための魔法知識の習得
------大部品: 理力・魔力の扱い(T22登録版) RD:3 評価値:3
-------部品: 魔法のある生活
-------部品: 信仰のもとにある魔法
-------部品: 科学技術と距離を置く
------大部品: 魔法の基礎修行(T22登録版) RD:6 評価値:4
-------部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
-------部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
-------部品: 魔法の盟約を結ぶ時期
-------部品: 三の教え:呪文詠唱の構造と意味
-------部品: 四の教え:詠唱と魔法の発動を伴わない練習
-------部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
-----大部品: 高度な魔法の修行(T22登録版) RD:8 評価値:5
------部品: 修行を受けられるかどうか
------部品: 魔法の修行と技術伝承
------大部品: 伝承制限のある魔法修行(T22登録版) RD:6 評価値:4
-------部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
-------部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
-------部品: 真伝三の教え:魔法効果調整能力の熟達
-------部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
-------部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
-------部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
-----部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容
---大部品: 火炎の魔法使いとは RD:4 評価値:3
----部品: 炎を使う魔法使い
----部品: 大きな魔力の運用
----部品: 精緻な火炎操作能力
----部品: 延焼被害への忌避感
---大部品: 魔法投射技術(T22登録版) RD:6 評価値:4
----部品: 周辺状況の正しい把握
----部品: 投射対象の認識と指定
----部品: 魔法の効果設定調整
----部品: 呪文の素早い詠唱
----部品: 魔法の発動と周辺行動
----部品: 盟約相手は道具ではない
--大部品: 火炎の魔法(T22登録版) RD:16 評価値:6
---部品: 大きな炎を使う魔法攻撃
---大部品: 火の魔法(T22登録版) RD:7 評価値:5
----部品: 火を使う魔法
----部品: 火の神との盟約
----大部品: 低位魔法(T22登録版) RD:3 評価値:3
-----部品: 魔力を消費して現象をおこす
-----部品: 盟約を結ばなければ使えない
-----部品: 詠唱の呪文とその意味
----大部品: 火の球による攻撃(T22登録版) RD:2 評価値:2
-----部品: ごく狭い面に対する熱攻撃
-----部品: 燃焼による追加効果
---部品: 高度な魔法制御技術の要求
---大部品: 強い伝承制限(T22登録版) RD:3 評価値:3
----部品: 人格面の信頼性
----部品: 魔法制御技術の万全な習得
----部品: 習得者の記録
---部品: およそ5倍の呪文詠唱
---部品: 強大な熱量と必要な魔力
---部品: 延焼の効果範囲と付加効果
---部品: 森国で使う危険性の大きさ
--大部品: うどん職人 RD:14 評価値:6
---部品: うどん職人とは何か
---大部品: うどん職人の仕事内容 RD:4 評価値:3
----部品: 手打ちの麺作り
----部品: 季節に合わせた微調整
----部品: 麺つゆ作り
----部品: 衛生管理
---大部品: うどん職人の修行 RD:6 評価値:4
----部品: うどん職人になった理由
----部品: 弟子入り
----部品: 下積み時代
----部品: 見て覚える、技を盗む
----部品: とにかくうどんを打つ
----部品: うどんへの理解を深める
---大部品: うどんの調理道具 RD:3 評価値:3
----部品: 麺切り包丁
----部品: 麺棒
----部品: その他の調理器具
--大部品: 麺棒闘法 RD:16 評価値:6
---大部品: 麺棒闘法の概要・成り立ち RD:4 評価値:3
----部品: 麺棒闘法(護身術)の開発
----部品: 麺棒闘法の習得制限
----部品: 不殺の心得(代金は頂きます)
----部品: 麺棒闘法に用いる麺棒の選び方
---大部品: 麺棒闘法による白兵戦闘 RD:7 評価値:5
----部品: 日頃の鍛錬
----部品: 「麺」気合の掛け声
----部品: 半身に構える
----部品: 間合いを図る
----部品: 麺棒水月突
----部品: 麺棒巻き落とし打ち
----部品: 麺棒乱舞
---大部品: 麺棒闘法における白兵防御 RD:2 評価値:2
----部品: 攻撃をいなす
----部品: 武器・手・足を払う
---大部品: 麺棒闘法における近距離戦(投擲) RD:3 評価値:3
----部品: 麺棒を投げる
----部品: 狙いを付ける
----部品: 全身のバネを利用する。
--大部品: 趣味:歌うこと RD:5 評価値:4
---部品: 歌について
---部品: 感情表現
---部品: 鼻歌
---部品: ただ歌いたいだけ
---部品: 上手さなんて関係ない
--大部品: 対人関係の心得 RD:7 評価値:5
---部品: 対人関係とは
---部品: 相手を大切にする気持ち
---部品: 相手の立場に立った言動
---部品: わかりやすい言葉で
---部品: おだやかに
---部品: 報連相
---大部品: 対人関係の心得の流用実績 RD:1 評価値:1
----部品: 流用実績(対人関係の心得) 
--大部品: もふもふ(技術) RD:5 評価値:4
---部品: 犬や猫、その他の生き物のもふもふの感触を堪能する
---部品: まずはご挨拶となでなでから
---部品: 愛情と感謝を込めて接する
---部品: 終わったら毛並みを整えてお礼を伝える
---部品: もふもふ(技術)の流用実績
--大部品: かくれんぼ上手 RD:7 評価値:5
---部品: かくれんぼ上手とは
---部品: そもそもかくれんぼってなに?
---部品: 物陰にひそむ
---部品: 音と気配のコントロール
---部品: 誘導
---部品: 走って逃げる。走って捕まえる。
---部品:  運
--大部品: 実戦的な柔道技術 RD:5 評価値:4
---部品: 柔道とは
---部品: 投げ技
---部品: 固め技
---部品: 当て身技
---部品: 柔道の鍛錬とその経験
--大部品: ストレッチ RD:10 評価値:5
---部品: ストレッチとは
---部品: 静的と動的
---部品: 無理は禁物
---部品: 続けることが大事
---大部品: ストレッチの効能 RD:6 評価値:4
----部品: 運動不足の解消
----部品: 柔軟性の向上
----部品: 基礎代謝の向上
----部品: 怪我の予防
----部品: クールダウン効果
----部品: ストレスの解消
--大部品: 読書同好会 RD:11 評価値:6
---大部品: 同好会について RD:11 評価値:6
----部品: 読書同好会について
----部品: 活動拠点
----部品: シンボルマーク
----部品: ワインレッドの栞
----大部品: 在籍資格 RD:3 評価値:3
-----部品: 本が好きであること
-----部品: 本を、人を批判しないこと
-----部品: 本に優劣をつけない
----大部品: 同好会主催のイベント RD:4 評価値:3
-----部品: 読み聞かせボランティア
-----部品: ブックマーケット
-----部品: 再現料理の会
-----部品: 聖地巡礼
--大部品: 青様親衛隊会員証 RD:4 評価値:3
---部品: 会員番号と名前
---大部品: 青様親衛隊の隊員とは RD:2 評価値:2
----部品: 青様への愛を胸に抱きし者達
----部品: 親衛隊員の愛と活動
---大部品: 流用実績部品(青様親衛隊会員証) RD:1 評価値:1
----部品: 流用実績(青様親衛隊会員証)



*部品定義

**部品: プロフィール
長い髪を首の後で一つ括りにしていることが多い。たまにそのまま流していたり、ポニーテールにしたりしているが、そんなに器用でもないので、あまり凝った括り方はしない。
森国人にしてはあまり身長は高い方ではなく、若干のコンプレックスがある。
よく走り回るし跳び回るので、スカートはあまりはかず、パーカーとシャツにズボンでいることが多い。
若干人見知りなところがあるが、慣れるとすぐになつくタイプ。好奇心は旺盛で、いろいろなことに顔を突っ込みたがる。
あんまり人と争ったりするのは好きではなく、みんなで楽しくやっていけたらいいと思っているし、なにか自分が役に立つことがあればいいとも思っている。
出身がうどんの盛んなところだったのもあってか、うどんが好き。毎食うどんでもたぶんいけると思う。これと言ってうどんの味にこだわりはなく、とにかくいつもうどんが食べたいだの、うどんおいしいだの言っている。みんなにおいしいうどんを食べてもらいたいと思っている。

**部品: 騎士叙勲(玄霧藩国より九条イズミへ)
玄霧藩国より騎士叙勲をいただき、自宅のほか、屋台のうどん屋を管理している。
屋台のうどん屋に関しては、政庁付近に自分で出店することもある。

**部品: 経歴
T20では現在の職以外に幻影使いと魔法医の職業にも就いていたが、T21においては火炎の魔法使いとうどん職人の2つの職業に絞ることにした。


**部品: 信仰と盟約
火炎の魔法使いとして火炎の魔法を使うため、火の神様と盟約を結んでいる。うどん職人として、調理に火を使うこともあり、火が危険なものであることはよく知っている。誰かを守るために火炎の魔法を使いたいと願い、その気持ちを持って火の神様を敬い、炎を操るために努力を惜しまない。
また、盟約は火の神様と結んでいるが、T20に魔法医だったこともあって前から蛇神様にはお世話になっているので、蛇神様のことも尊敬し、信仰している。

**部品: T22の持ち物について
青様親衛隊の会員証と、読書同好会の会員証であるワインレッドの栞は、それぞれの組織に所属した当初渡されたものを、なくさないよう大事に持ち歩いている。
うどん職人の道具である包丁や麺棒は、変な使い方でもしない限り新しいものが必要になるものでもないので、前々から使っているものをきっちり手入れして使用している。

**部品: 基本行動指針
自分にできることをできるだけ、を、念頭に置いて、行動するようにしている。そのためにも自分の体力や身体能力を、いつもきっちり把握するように心がけている。
普段から他の人との交流を持つようにし、元々好きな読書から新たな知識を得るようにする。炊き出しがあるのであれば、うどんに限らずどんな料理でも手伝う。
また、麺棒闘法の鍛錬やストレッチなどで毎日体を動かして体力づくりも怠らず、読書したり歌ったりと、時間のある時は人らしい生活をおくる。
戦闘時には火の神と盟約を結んだ火炎の魔法使いとしての火炎の魔法での遠距離戦、または麺棒闘法、実戦的な柔道技術を使用した近接戦が可能。 かくれんぼ上手を利用して奇襲したり、隠れてやりすごすこともできる。

**部品: おおよそ普通に森国人
玄霧の民とは、玄霧藩国に属する森国人の事を指す種族名である。
種族名と言っても、種として森国人から大きく分化した存在ではなく、単に文化的・特性的な個性を持つだけに留まる。
特に外見的特徴においては一般的な森国人そのものであり、他の森国国家の民と並んで立っている中で玄霧の民だけを見分けるというのは困難であろう。
つまり、総じて長身痩躯であり、耳が長く(付け根から先端までを数えて5cmくらいある)、衣類として革製品を日常的に使う。
長髪の傾向もあるが、制限がかけられているわけではないので、短髪のものも奇抜な髪型に整えるものもいるし、それが問題視される事はない。
衣類や体型についても同様の事が言え、全体の傾向があったとしても例外がないわけではないし、例外が許されないわけでもない。
なお、瞳および髪色は紫から茶色から金色から灰色まで多種多様であり、ここに遺伝的特性はあまり感じられない。



**部品: 共和国民および玄霧藩国民としての権利と義務を持つ
玄霧藩国に所属し、国籍を得ている場合、それは同時ににゃんにゃん共和国の民である事も意味し、陣営および藩国のルールの適用対象になる。
これは法的な制限を受けるというだけでなく、人としての権利を守られていること、陣営や国が定めた保護を受ける資格を持っているという事も意味する。
共に和すから共和制。他者と手を取り合い助け合うのが共和国の大原則であり、玄霧藩国においてのそれは、朋友を助け支え続けてきた歴史と文化を守るという事でもある。
特に国民の愛国心が飛びぬけて高い国というわけではないが、玄霧藩国がいろんな人を助けてきたことを、国民達は誇りに思っている。
助ける、という姿勢が若干上から目線気味なのは悪癖かもしれない。


**部品: 長命化と森国木への変質を経て
T20~21頃、魔法理論の異常に端を発するとみられる魔力の異常増殖が発生し、
それに伴って森国人の平均寿命が異常に長くなるという現象が見られた。
病気やケガによる死傷は普通に負うものの、老衰による死亡が起きなかったのである。また、出生率も大きく低下し、一時期は30年間ほぼ子供が生まれていない状況ですらあった。
また、『理想的な夢』を現実かのように体験できるほどの幻影技術が蔓延し、これをより効率よく受けるために身体を樹木化させる国民が多数発生した。
樹木として生きれば人間として生きるよりも生きるのにかかる苦労が少なく、かつ『理想的な夢』を低コストで見る事ができたためである。
この事態は魔法理論の健全化と信仰対象としての神の明確化、および神への信仰を集めた影響力で国民の魔法耐性が上がる事で解消されたが、
人間生活を長らく放棄し、社会基盤が失われきった玄霧藩国は、国としての物質文明を一度全て失ったのに近い。
この大きな失敗から学ぶことが出来なければ、玄霧藩国の民に未来はなかった。
これによる傾向の変化として、魔法の濫用(むやみやたらな使用)や何でも魔法で解決しようとする性向については大きく抑えられ、限られた能力の中でどう暮らし、どう周囲と協力していくかを学び取る文化が芽生えつつある。


**部品: 魔法の素質と盟約の魔法
森国人に共通する特徴として、玄霧藩国の民も生来の魔法適性が高い水準にある。
神(やオーマの長など)との間に結んだ盟約によって魔法を運用する事ができる。
この時、実際に魔法を発動させるのは盟約を結んだ信仰対象であり、魔法使いと呼ばれる存在も、魔法を自分で発動させることができるわけではない。
ただ、魔力を体内に貯めて必要なときに使ったり、魔法の使い所を見極めたり、発動させてもらった魔法を適切に運用する事ができるというのは立派な技能であり、
玄霧の民はそういった観点において魔法を扱うのに向いた傾向を持つ。
もちろん、扱えるのは盟約を結んだ存在のありように沿った魔法系統だけであるので、魔法使い個人が魔法で何でもできるという事はもうない。
例えば、火の神を信仰し、火の神と盟約を結んだ民はもう、治療の魔法も空飛ぶ魔法の馬も使う事はできず、しかし火にまつわる系統の魔法(火の魔法によって灯りをつけたり、火炎の魔法によって外敵に対処したり)を扱う事はできる。


**部品: 瞑想通信という技術とその使用制限
森国人全般が持つ技術として『瞑想通信』というものがあり、魔法樹を介して魔法的ネットワークを構築する能力を保有する。
ただしこの技術については、適切に運用するための技術整備が行われて共有されなければ使用ができない。

**部品: 魔法で何でもは出来ない
盟約が結ばれる前のように誰もが魔法を使えて当たり前だった時代ほどではないが、それでも信仰対象と盟約を結んで魔法を扱えるようになる国民の割合は高い。
魔法を使える人間が多いのであれば、自然とその魔法は国民生活に根付いたものになっていき、魔法を使える人間がいる事が前提になった生活環境というのが生まれてくる。
『空を飛ぶことのできる魔法の馬』を扱う事ができる者(ペガサスを信仰して盟約を結んだ民)がいれば、空を飛ぶ馬が飛ぶ環境を整える必要があるし、
急いで移動したいときに魔法の馬に同乗させてもらう事もあるだろう。
一人が出来る事が限られているということは、他者と協力して得意な事で補い合えるということであり、
一人で何でもやらないという事は、人と関わり続け、社会を形成し続けるということである。
もちろん、強い魔法を日常生活の中で使おうとしても(信仰対象が濫用を許さない事もあるだろうし)、効果がコストや求める結果に見合わないであろうから、
魔法を使わなくてもよい状況であれば、可能な限り魔法を使わずに済ませるのが大事ではある。


**部品:  魔法の適性が低いものも魔法のある国で暮らす
玄霧藩国民に魔法適性が高い傾向があるといっても、あくまで傾向であって個人差は存在するので、中には魔法の盟約を結べない個人や、盟約を結んでも上手く運用できない個人はいるし、
そういった個人または集団でも問題なく暮らしていける環境である事が、魔法を扱う国としての玄霧藩国が求めるべき姿である。
魔法理論の健全化によって盟約なき魔法が使えなくなった事は、この大きな後押しとなっており、魔法ではなく自らの手足や道具を使って生活を成り立たせて行ける環境が広く整備されたことで、
結果として魔法を全く使えない者でも暮らしやすい国が近づいたと言える。
もちろん、魔法を使える素質がある方が有利だという側面は存在するが、人間、足が速い子もいれば頭の良い子もいるし、手先の器用な子もいるのである。
魔法の素質が全てと呼べるほど、人間は単純ではないだろう。


**部品: 力は強くないが身軽
身体能力という意味では、玄霧の民を含む森国人は余り優れた種族ではない。特に体格・筋力の育ちはあまり良い方ではなく、南国系やはてない国系の民と比較するとひよわと見られる事もある。
とはいえ、長身ではあるし、基礎体力面において大きく劣るわけではなく、
とりわけ敏捷性においては、秀でた才を持つ者が(全種族の統計分布と比較して)多めに現れる傾向がある。
木々に囲まれ山も谷もある国土で幼少期から過ごすので、足腰が鍛えられているからかもしれない。


**部品: こだわり派であるということは納得がいるということ
何をするにつけ、自分の納得のいくまでやってみる、という職人肌のこだわり派が多め。
魔法も医療も料理も農業も、それぞれ専門化が長じやすい傾向があり、このタイプが経済に無頓着な方である。
ただ、こだわるという事は倫理や法律という壁とぶつかりやすいという事でもあるため、
それらのルールがなぜ必要で、なぜ守られなければならないのかの説明を詳しく求める事が多い。
損得よりも納得を優先させるのがこだわり派の傾向であるので、理由に納得ができればルールはちゃんと守る。
納得できない時は納得がいくまでしっかり話せばよいのだし、納得を求める人間たちに囲まれて育った者は、正しく伝わる説明の必要性をよく理解している。


**部品: 理解を喜びとするために
森国の伝統として、知識を蓄える事がよろずの助けになると信じている側面があり、
広く知識を得て物事を理解していくことに喜びを見出している。
頭の回転が特別に速いかというとそこまでではないのだが、豊富な知識が問題解決の案を導き出す助けになる事は多い。
機械に触れることが少なく、データベースによる知識の検索・閲覧という文化に接することがないからこその特質と言えるかもしれない。
もちろん、理解の喜びを優先させすぎればやはり倫理や法の壁にぶつかるので、
喜びを喜びのままで享受するために、守るべき規範の在り方とその理由を学ぶことになるのである。
「なぜそのルールが存在するのか」「そのルールを守ることにどういった目的と益があるのか」を知るのもまた、楽しい事ではあるのだ。



**部品: 居住環境と生活圏
玄霧の民は、木々の生い茂る土地で暮らしている。
自然の強い環境なので近代化の波はあまり激しく訪れているわけではなく、森を大事にする文化もあって、
木々を切り開いて広い土地を作る、と言った事はあまり行われないが、環状線の通っている箇所を含めた都市部は
(藩国再建時に森林の生育をあまり行わなかった場所であるため)開けた土地として成立している。
住居としては木造のものや、木の洞に居住設備を設置した『木の中の家』が中心であるが、石造や鉄筋コンクリートの建物も全くないわけではない(水道は整備されているし、電気も引くことは可能である)。
地形的に大きな居住区を設置する事は難しいことから、小さな集落(5~15家族)を基本単位として各地に点在しており、
それらに隣接するように商業施設が大小さまざまに作られている。
国土に細かく網の目のように広がった国民の住環境を繋いでいるのは、舗装された(石畳の)道路であったり、空を飛ぶ魔法の馬であったりする。
道路があるにしても、国土のかなりの部分が森林におおわれている事から移動にかかる制限は大きく、
生活圏は魔法の馬(マジカルポニー)が利用できれば広く、そうでなければ狭くなる。


**部品: 経済との触れ方と流通好き
生活圏が狭い事もあり、自給自足に近い経済サイクルが身近なものとして知られている。
よって農作業に関わる者が多く、空陸を走る馬車による幹線輸送とそれによる物資の流通がなければ、
商売というものを知らずに終わるものもいるかもしれない。
それもあってか、経済観念については個人個人の落差が激しく、無頓着なものと情熱的なものの両極端な傾向にある。
経済に明るい者は「物と金が巡るのを見るのが好き」というタイプが多い。流通好きなのである。


**部品: 食には興味があります
総じて、美味しい食事を愛する。
藩王玄霧が料理を好む事もあってか、美味しいご飯を作り出すことへの情熱が強い者が多数見受けられ、
美食に繋がる食材の生育、調理技術の研鑽、レシピの公開などがそれぞれ盛んにおこなわれている。
近年においては特にうどんを愛する者が増加傾向にあるという。
もちろん、倫理や法律に反する料理は認められない。

**部品: 自分語りが好き
特に脈絡なく、自分や自分に起きた出来事についての話を他人に語りたがる傾向がある。
人口密集地が少なく、他人とのコミュニケーション機会がさほど多くないことから、うまい話題をあまり選べないのだと考えられるが、
大抵の場合、全く関係のない話の最中にいきなり自分語りを聞かされても反応に困るものであり、話がこじれやすく喧嘩の原因になりがち。
とはいえ、繰り返し何度もやっていれば、自分についての説明が上手くなっていくものである。
自分についてだけでなく、自分の好きなもの、好きなことについての説明が上手くなっていくようになると、友達は増えやすい。
嫌いなものについて語る事が上手くなると、友達は減っていく。



**部品: 魔法の専門家
魔法使いとは、魔法の運用技術を一定以上まで習得した専門家レベルの技術者に与えられる称号である。
魔法を運用可能であるというのは、神やオーマの長といった力ある存在に信仰を寄せ、力ある存在との盟約を結ぶことによって、魔法の発動を代替してもらう事ができるようになった者という事も意味する。
森国国家において、魔法とは生活に根付いた技術であり文化であり、魔法が使えるか否かで言えば、使える国民は多い。
子供たちは、生まれ育つ中で魔法を使うものを身近に感じながら育ち、魔法を身に着けようとするものであれば幼少期からそのための修行を行って生きる。
そんな中で、魔法を正しく教え、誤った使い方がないよう人々を導き、また必要に応じた魔法の利用を担う人物たちを指して魔法使いと呼ぶ。
玄霧藩国においては、国家に中位魔法とされる規模の盟約魔法を使えるようになった人員を魔法使いであるとして登録を受け付けており、魔法使いという公的な身分を与えている。


**部品: 盟約を結ぶ事で使える魔法とは
魔法を使うには対価の一つとして魔力を消費する必要がある。魔力とは高密度情報(例えば宝石に描かれたごく細かい模様など)をエネルギーに変換して運用可能な状態にしたもののことであるが、
魔力として用意された触媒の密度が高く情報量が多いかどうかは、それを観測によって判断する他者がいなければならない。
例えば、細かい模様の複雑さを誰かが観測して「これは細かくて複雑な模様だ! 情報量が多い!」と認識することで、初めて情報の量は意味を持ち始めるのであるし、観測を受けてなお得られる魔力はほんのごくわずかである。
加えて、その情報を観測する対象の影響力が大きくなければ、情報の密度は正しく魔力に変換されない。
つまり、魔法を使うには、その魔法を使うのに消費する魔力を得られるだけの情報密度をもった触媒を用意した上で、その触媒の持つ情報を『影響力のある存在に』観測してもらわなければいけないということになる。
神やオーマの長といった力ある存在との盟約が必要なのはこのためで、魔法使いは魔力と盟約対象の求める在り様を守るという対価を払って、『魔法を発動してもらう』ことで魔法の効果を得る。
魔法の発動自体を魔法使いが行っているわけではない事と、発動した魔法をどう使うかの方向性を指定する事そのものは魔法使いが行えるという点は重要であるだろう。
なお、盟約対象となる存在ごとに、扱える魔法の性質は決まっており、かつ玄霧藩国では一人の国民が複数の神などと盟約を結ぶことは認められていないので、
一人が万能の魔法使いでいられる時代は終わっている。


**部品: 魔法の危険性と禁じられた魔法について
力ある存在によって発動が行われる魔法は総じて効果が大きめであり、危険も大きい。
特に強力な魔法は世界に与える影響も強く、また歴史上、魔法の強大化によって悲劇が起きた事も多いため、魔法の使用は常に、世界のバランスと周囲の安全を考慮して行われなければならない。
私利私欲のために魔法を使うことが危険とされるのはこのためであり、魔法を使う時は自分の感情の影響を遮断出来ている事が重要とされる。
特に、禁じられた魔法として指定されるものは世界を滅ぼすほどのものとして知られており、
空間転移、時間移動、増殖、自律稼動、共通夢の操作などの魔法は法律や国家規模での制限が掛かっているほか、倫理面においても忌避される対象となる。


**部品: 生活のための魔法知識の習得
森国に生まれた子が魔法を覚える時は、まず周囲に住んでいる魔法使いに教えを受ける事から始める。この魔法使いは基本的に同じ存在を信仰している者である。
魔法使いは周辺に生まれた子らにまとめて魔法がどういうものであるのかの基礎理論を教え、盟約を結ぶまでの筋道と神殿と神(など)との関係性と規則、魔法の使い道、その危険性についてよく教え聞かせ、
子らが魔法というものを正しく理解できるよう教え育てる。
これは、魔法を使うためというよりは魔法のある環境の中で適切な生き方を選ぶためのものであり、魔法を使う隣人と如何にして付き合うか、などといった要素も含まれる。
(もちろん学校に通うなどの日常生活を送りながら)おおよそ4年ほどの魔法学習過程を経て、子らは魔法文明において生活していくための基礎知識を身に着け、
魔法の盟約を結ぶことを望む場合は、神殿に師の推薦をもって送り出され、信仰対象である神などとの盟約を結ぶ事に挑戦する。
無事に盟約を結び、魔法の力を借りられるようになった場合は、魔法の力を人々のために役立てる事となる。


**部品: 魔法のある生活
高物理域国家に住む者には想像しにくいかもしれないが、当たり前に魔法のある世界において、それは日常のひとつである。
足が速い人と遅い人がいるように、理力や魔力の扱いが出来る人と出来ない人、上手い人と下手な人がいる。
力ある存在との盟約によって魔法が使える者、というのは(国や情勢によるが)さほど特別な存在というわけでもないので、
効果の弱い魔法などを日常生活の中で目にすることはなくもないだろう。
魔法でできることはそれ以外の手段でも代替できることが多いが、魔法があればそれだけで大きく助かるということもある。
低物理域国家で暮らすということは、魔法の存在を近しく感じ、それと馴染みを持つという事でもある。


**部品: 信仰のもとにある魔法
理力や魔力が当たり前にあると言っても、それは誰もが簡単に魔法行使を行える、という意味ではもちろんない。
魔法を使うためには魔力を消費する必要があるし、魔力を消費するためには力ある存在と盟約を結ばなければいけない。
今のニューワールドでは、この盟約によってのみ魔法が使われるため、魔法を使う文化に生きるものは、
盟約対象となる力ある存在(主に神やオーマの長)のうちどれかを信仰して生きる事となる。
暮らしている国で信仰されている神がどのようなものであるか、またどういった種類のものであるかはまちまちであるが、
力ある存在への信仰の中で、それらとの盟約による魔法が人々に与えられる、という文化のありようが魔法の存在を支えている。


**部品: 科学技術と距離を置く
魔法を扱う素養を持つ者は、みな科学技術とは距離を置くようにして生活している傾向が強い。これは歴史的にみて魔法と科学を一緒に使うとろくなことにならない、と広く知られていることがひとつの理由である。
それはそれとして、ボタンを押すだけで火が出るとか、鉄の塊が空を飛ぶとかなんとなう胡散臭いと思っている者もそこそこにいるようだ。


**部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
どんなに初歩的な魔法であっても、それを学ぶ前には必ず魔法の危険性を教えられる。
魔法は人を簡単に傷つける事のできる力である事を忘れてはならない。

子が痛みを知った時、その痛みが引き起こす辛さと不安な気持ちの正体を教えられる。
人は痛いと苦しみ、苦しむと辛く、辛いと痛く、そしてそれらによって心が乱れるのだと。
そこで子は、失う事、死の恐怖を実感する。

そして痛みを癒された時、救われる喜びと安心を教えられる。
痛み、苦しみ、辛さから助けられると安心し、嬉しくなり、救われるという事、生の喜びを知るのだ。
人が健やかに生きているだけでそれは喜びであり、人が健やかに生きているというのはそれだけで誰かに助けられている事も理解する。

痛みと生の喜びを知った頃に、師が魔法を使う姿を見せられる。
その魔法の強大さに直面したとき、恐怖を思う事で魔法の危険性が心に刻まれるのだ。
そして、その力が人を生を救える事も理解し、子は魔法を知る。

**部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
世界に宿る無形の力、魔力がどういったものであるかを教えられる。
魔法とは魔力によって世界に変化を起こす技術なので、魔力の理解はその基礎であると言えるだろう。

魔力とは密度の高い情報量を持つもの、とされている。
非常に細かく描かれた模様であったり、そういった複雑な形状を備えた物品に魔力が宿るとされ、
人間の体内に魔力を蓄える手段の一つとして、複雑な模様を構成物の中に含んだ食用物(魔力ヨモギや桃などである)を食べるといった手段がある。
(正しくは、それら情報量のあるとされる物品が観測され『情報量が多い』と強く認識される事で発生するエネルギーが魔力と考えられる)
何に魔力が宿っており、それが力として扱われるのはどういう時なのか。これが魔力を知るという事だ。

そして、魔力を知るという事は世界を知るという事でもある。
繰り返しになるが、魔力は(情報であると考えるならば)万物に宿る力であるので、魔力を知るにはより多くの物に触れ、それを知らなければならない。
自分の身の回りだけが世界の全てである幼少期の子供にとって、多くを知るとは世界を広げる事を意味する。
知識は翼であり、理解は喜びである。多くを知り、世界を知っていくのが魔法を使うものとしてとても大切な事なのだ。
蓄えた知識は子に想像力を与え、想像力が魔法を形作る術式をイメージすることを助ける。

**部品: 魔法の盟約を結ぶ時期
子が魔法を使おうと望み、かつ魔法を得るための下地となる情操教育と知識教育が済んだと考えられた場合、
神殿にて魔法の盟約を結ぶ儀式を執り行う事となる。
通常、魔法使いの師とその教え子は同じ神(やそれに類する存在)を信仰しているので、自身らの信仰する存在を祀った神殿には縁があり、
教え子が盟約を結ぼうとする際には、師による推薦状を持たされることが多い。
師が推薦するという事は、教え子がその信仰対象の求めるあり方を正しく学び、理解し、実践できているという事のある程度の証明ともなり、
教え子は師の名誉を背負った上で盟約の儀式に臨むこととなる。
盟約の際、
『盟約を結ぶに足ると信じられる人格を持つこと』
『魔法を扱うに耐える能力と技術を持つと認められること』
『他の神などとの盟約を結んでおらず、1人につき1柱(または1人)の間でしか盟約を結ばないこと』
という条件を満たし、魔法の力を得る対価として
『信仰対象の望む、喜ぶ生き方や振る舞いをよく考え、その意に反する行いがないよう気を配ること』
『信仰対象が魔法の発動を拒否する場合、必ずその旨に従うこと』
というあり方を受け入れなければ盟約を結ぶことはできず、また盟約を結ぶには藩国への届け出も必要となる。
もちろん、信仰対象の性質によっては、気まぐれで盟約を許してくれない、などといった事態も起きないとは言い切れないのだが。
なお、使えるのはこの時に盟約を結んだ魔法のみであるので、自分で新しく魔法を創造したり、盟約を結んだ魔法を改造するといった事はできない。


**部品: 三の教え:呪文詠唱の構造と意味
無事に魔法の盟約が結べたならば、子は魔法が使えるようになる。
魔法を使う場合、盟約相手に向けて魔力(触媒または触媒を体内に取り込んだ術者の状態)を捧げて魔法の発動を代替してもらわなければならない。
この時に盟約相手へと魔法発動を願う意思を伝えるのが呪文の詠唱であり、呪文詠唱は望む魔法の形を正しく盟約相手に伝えるための手段のうちの大きな一つである。

通常の場合、呪文の冒頭は魔法発動を願う盟約相手の名前を呼ぶ形をとり、魔力として捧げる高密度情報を盟約相手に観測してエネルギーに変換してもらうために構成されている。
情報を魔力というエネルギーに変換する際には膨大なロスが発生し、得られる魔力はとても小さいが、正しい形での魔力使用のためには避け得ないロスでもある。

これに続いて、使いたい魔法に求める効果とその詳細を述べる呪文が入り、最後に魔法の名前を呼ぶことで詠唱は完成する。
魔法の詳細を呪文として詠唱しなければならないのは、その効果が具体化されていなければ発動者たる盟約相手に正しく意図が伝わらないからであり、
誤った結果を魔法で招いてしまう事がないよう、発動に関する定義づけを正しく細かく行っていくことが適切な魔法使用に繋がる。


**部品: 四の教え:詠唱と魔法の発動を伴わない練習
基礎的な魔法は呪文の詠唱と使用も比較的簡単になるが、それでも要領をつかむまでは時間がかかるのが普通であり、
魔法行使ができるようになった後も、その魔法を正しく制御できるようになるまでには更なる時間を要する。

この期間は『魔法の発動を伴わない形での』練習を繰り返し、上手く出来た体験をよく覚えておくことを教え込まれることになる。
一回の練習ごとに、イメージしたもの、呪文詠唱の仕方を細かく意識し、その手順と結果を関連付けて覚える。
確かな実感と共に蓄積される経験は、ただ繰り返すだけの練習よりもはるかに大きな価値を持ち、子の成長を助ける。
子がやがて魔法を使わなくなる日がくるとしても、自分が何かの技術を身に着けたこと、そのために何をしたか、という成功体験は絶対に助けになるのだ。
なお、練習の際に使われる呪文詠唱が誰かに届いたり魔法の発動を起こさないよう、使われる文言は厳しく管理され、魔力触媒の扱いも慎重に行われる。


**部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
魔法の使い方を覚えた事と、魔法を使えるようになったという事は似ているが同じではない。
正しく魔法の効果を理解し、目的に合わせて使う魔法を選び、その魔法を不足なく起動し、狙い通りに制御する。
そこまでできて初めて、魔法を使えるようになったと言える。

そのためには知識と技量だけでは足りない。
魔法の利用によって体力の消耗があるので身体の育成も大事であるし、魔法や呪文の選択を行うには波立っていない穏やかで冷静な心が必要となる。
魔法の基礎を教えられる時、子らはよく動きよく食べて体を鍛え、師や友との交友から心を育てつつ、必要な際には感情を遮断する事を覚えこまされる。
心技体のバランスよい成長が魔法の活用を助ける事を、育ちつつある子は経験として学んでいく。

**部品: 修行を受けられるかどうか
子らの中で魔法の才に秀でた者、あるいは魔法に強い興味を示す者は、より高度な魔法を学ぶ事を希望する事もできる。
ただし高度な魔法は危険も大きく、習得には多大な責任を伴うため、師はそれまでの子の行いや言動、学習態度などからその資質を判断し、
高度な魔法の修行を認めるか認めないかを判断しなければならない。
判断基準として『善き魔法使いであるための心得』が参考となる。

**部品: 魔法の修行と技術伝承
高度な魔法の修行を認められると、そこで子は初めて魔法の弟子なり、一日の中の多くの時間を魔法の修行に費やす事となる。
魔法の修行には学問(知識の獲得)と精神(倫理面の育成)の修行および体を使った訓練も含まれているため、魔法使いとして成熟した際の社会性においては他の道で成長した子らと大きな差は生まれない。
師はまず高度な魔法を扱えるだけの下地を弟子に身に付けさせ、心技体において求める水準へと弟子が達した事を認めた時、初めて高度な魔法(中位クラスの魔法)の盟約を結ぶのを許される事となる。
信仰対象との間に高度な魔法の盟約が結ばれる事で、弟子は魔法使いとなる資格を得、師と共に国に新しい魔法使いとしての登録を申請できる(これは盟約を結ぶ際の登録とは別で、魔法使いという資格の取得申請というべきものである)。
申請が受理されれば弟子は正式に魔法使いとなり、魔法教育や研究を行う上での資金援助を含めた多くの権利と、人々のために活動する事、有事に国の力となる事を含めた多くの義務を負う。
魔法使いとしての登録を行わない事もできるが、その際は魔法の行使に対する法的制限が多く存在するため、野に隠れて細々と暮らすか、治安が悪ければ裏社会へと流れていくかという道を選ぶことになる。魔法の悪用は重罪である。


**部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。
魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。
信仰する神の性質などによって求められる倫理や規範はやや異なるものの、共用できるものとして玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。

一.天下万民のためにあるべし
一.その力の大きさを忘れざるべし
一.自らの心を偽らざるべし
一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし
一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし
一.考えの異なる者の存在を認めるべし
一.常に世界を広く見るべし
一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし
一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし

これらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。
また、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。
しかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。

弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。
すぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。

**部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
高度な魔法を覚えるにあたって、まず上手く扱える魔力の量を増やしていく修行を行う。
主に魔力触媒から引き出す魔力の量を適切に調節できることが大事なので、求める結果に応じた魔力の消費量を詠唱における定義ないようごとに正しく理解し
細かい仕様状況に応じた魔力の必要量をより細かく正しく覚えていく。
魔力の必要量を測る『感覚のものさし』をより細かいものへと入れ替え、想定した魔法使用状況ごとに合わせた必要魔力量の計算を何度も何度も反復して行う事で、
必要なときに一々意識して魔力量を計算する事もなく、即座に回答を導き出して行動に移せるように身につけていく。


**部品: 真伝三の教え:魔法効果調整能力の熟達
魔力計算訓練と同時並行で、より高度な魔法使用技術の習得も進めていく。
魔法の効力を抑える、魔法の効果範囲を広げる、縮める、魔法の投射軌道を曲げる、投射後の発動位置を前に、後ろに。
狙った効果を狙ったタイミングで狙った場所に発揮できるよう、魔法効果の定義を正しく理解し、組み合わせを覚えていくことで、
『魔法を上手く使う技術』と呼べるもの全般を時間をかけて鍛えていく。
効果調整能力に長じれば、それは魔法を上手く使う技術を伸ばすことにもつながり、
使い方に長じれば、基礎魔法と少ない魔力で、沢山の魔力を使った中位魔法を越える結果(効果ではない)を生み出すことすら可能になる。
道の先は長いが、歩み続ける事でしかたどり着けないのだ。

**部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
高度な魔法の呪文は、当然ながら簡単な魔法の呪文よりも長くて難しい。
使う魔法によっては、呪文詠唱がまるで早口言葉のようになる事もあるため、判断力や集中力といった能力とは全く別の能力、すなわち滑舌の良さが必要になってくる。
魔法使いがいざと言う時に呪文を噛んで失敗するというのでは目も当てられないので、
発音をよくするための発声の修行、スムーズに呪文を唱えるための早口言葉の修行も行われることとなる。
長じた魔法使いは、深い知識と優れた滑舌により、それなりに優れた弁士たりうると言えなくもない。

**部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
高度な魔法を扱うということは、その魔法が求められる環境に出向く可能性があるということでもある。
効果の高い魔法を求める環境は大抵の場合問題が大きく、危険がある事も少なくないため、自らと、そして周囲の色々なものを守るために、
しっかりと身体を動かせるよう、体力を鍛えておかなければならない。
修行場の周りを毎日走り、薪を割り、水を汲み、山を登りそして降り、呪文詠唱の修行として大きく声を出し、時間をかけて身体をたくましいものへと育てていく。
魔法を使う土台となる肉体が強固であれば、魔法使用時の対応の幅と選択肢も広くなるのだ。
修行のさなか、体術や杖術を身に着けるものもいる。

**部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
長い修行の中、心を鍛える事も怠ってはならない。

物事のうち、何が正しくて何が間違っているのかを判断するには、まず状況を理解するための知識がいる。
そのため魔法の修行時間の中の少なくない割合は勉学に使われており、魔法に関係のあることもないことも、
広い世界についてより多くの知識を学んでいき、そしてそれらバラバラだった知識達が、実は繋がっているという事に考え至る。
言語も、歴史も、軍事も、経済も、数学も、全ての知識は相互に繋がっていて、世界という大きな枠組みの中の一つの欠片なのだという事、
自分自身もその欠片の一つであり、同時に自己があるからこそ世界を認識できるのだという事を知る。

広い世界の中の自分、という視点で客観性を意識出来るようになると、物事を多面的に見る習慣が根付いてくる。
これは感情に身を任せて冷静さを失うのを避ける事に繋がるし、自分と相手の考え方の違いを認識するためのクッションにもなり、問題を解決するために必要な道筋を見つける思考にも役立つ。
同時に、本当に正しいと思う事をより高精度に判断できるようにもなるため、『なんとなく』周囲や権威に流されるといった事も減る。
正しいと信じるやり方を通す上で、知識も冷静さも立派な武器になり、勇気の後押しをしてくれるのだ。

常に新しきを知り、それについて考え、別の方向性からも考え、出た結論を別の知識と並べてもう一度考える。
その繰り返しが、心を育てる事にも繋がっていき、育った心はいつしか『善き魔法使い』たるにふさわしいものへと形を変えている。


**部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容
魔法使いとして認められた者は、自身の魔法を研鑽してより高度かつ安全な魔法の在り方を求めると共に、かつて自分が受けたように、周囲の子らが魔法を正しく扱えるよう育成する教育者としても活動する。
教育者としてのノウハウは魔法使いたちにとって(伝承者の確保や人材の質の向上のため)重要であるため、魔法使い同士で共有され、よりよい教え方が模索されていく。
いずれ優れた弟子を育て、一人前の善き魔法使いとすることが魔法使いの目標の一つとされる。
自身の研究を弟子に伝承し、世界との調和を保ちながらより効果的な魔法を使っていける魔法使いが育っていくことを目指すのである。

また、有事に魔法が求められた際は、国の要請に従って問題の解決に力を提供する事が義務とされている。
それは戦力としてであったり、知恵と知識に優れた助言者であったりと、形は様々。
なお、軍務に魔法使いが就く事となる場合、統率のとれた活動のためや殺傷を伴う活動のための追加訓練が(給与対象の職務として)行われ、
軍事行動のプロとしての責任を果たせる能力が認められてから実戦に赴くこととなる。



**部品: 炎を使う魔法使い
玄霧藩国に所属する魔法使いのうち、特に火と炎の魔法を扱う事に長けた者たちのことを火炎の魔法使いと呼ぶ。
その魔法は非常に強い攻撃力を持っており、医療魔法の発達が特徴である玄霧藩国の歴史においてはやや珍しいものとみられる事が多かったが、
玄霧藩国においても医療魔法の発達前は攻撃魔法の運用が盛んだったため、古来よりある技術が近年になって発達してきたというのが正しい。
魔法が盟約によって用いられるようになって以降は、火の神と盟約を結び、それに魔力と祈りを捧げて発動をこいねがう魔法となり、
火炎の魔法使いは例外なく火の神に信仰を捧げ、これと盟約を結んでいる。他の神などと多重に盟約を結んでいる事はない。

火炎という言葉は、藩国王妃玄霧火焔の名に因むものでもあり、そこに親しみと誇らしさを感じるものもいるという。
なお、高度な魔法技術の安定性が実証されているのはこの世界(B世界と呼ばれる)においてのみであり、A世界と呼ばれる世界においてはその安全性が保障されておらず、使用には制限がかかる。



**部品: 大きな魔力の運用
火炎の魔法に使われる魔力の量は大きなものであり、特に多くの魔力を宿すとされる魔力触媒の運用を必要とする。
この大量の魔力を適切に運用できることは、中位魔法の使い手としては必須の技能とされている。


**部品: 精緻な火炎操作能力
炎という現象をより安全に扱うための魔法発動状況定義をよく理解している。
火炎の魔法は暴発させれば自分が危険にさらされて死ぬだけでなく、周囲に甚大な被害をもたらす可能性があるため、
正しい制御定義の習得と使用選択能力が備わっている事が、魔法習得の前提として求められている。
主に詠唱する制御定義の選択とそれを助けるイメージ能力によって行われ、この修行には長い年月が使われる。

また、習得した魔法を狙った対象に正しく命中させるための投射技能についても高い水準で習得している。


**部品: 延焼被害への忌避感
森国において木々というのは非常に重い存在であり、これらを燃やし破壊しかねない火炎の魔法には、常に延焼というリスクがつきまとう。
延焼による山火事などの事故・事件に対しては火炎の魔法使いも強い忌避感を抱いているものが多く、これを避けるためにも適切な術式選択と操作技術が研鑽されている。


**部品: 周辺状況の正しい把握
魔法の発動を盟約対象に願い奉り、狙った効果を得ようと思う際、怠るべきではないのが周辺状況の把握である。
人や物などがどのように配置されている状況で、対象との距離はどれくらいで、間に遮蔽物などは存在するか、また、それは本当に魔法を必要とするのか。
魔法の使用は危険を伴うため、使用の是非を判断する材料を素早くそして正しく認識し、理解しなければならない。
時間をかけてもよい状況であれば丁寧な観察と思考によってこれを行えるが、緊急時や戦闘時などにこれを正しく行うためには、
予め想定状況に合わせた訓練を行っておかなければならない。


**部品: 投射対象の認識と指定
魔法が必要だと判断されたならば、次は魔法の投射対象を正しく認識する事が重要となる。
魔法の発動には魔力を含む代償だけでなく、盟約対象に必要な魔法の在り方を正しく伝えるための呪文詠唱が必要で、
呪文詠唱の中には魔法の発動状況や効果に関する細かい定義設定がなければならないので、限られた情報から対象の位置や状態を明確化して定義を求め、詠唱内容に盛り込まなければならない。


**部品: 魔法の効果設定調整
魔法の定義設定は細かければ細かいだけコントロールが安定する上、大規模な魔法であればあるだけ定義設定の量も多く必要とする。
軍用に使われる魔法の発動には素早さを求められるが、それでも安定性は必要不可欠であるため、使用頻度の高い定義設定を複数、パターンごとに覚える事で判断に要する時間を短縮することができる。
それでも細かい状況変動に合わせて最適な定義設定を行うには優れた判断力が必要であるし、安定化のための定義設定(人体の内部で発生しないなど)だけでなく、
必要な効果形態の定義設定も良い結果を導き出すうえで重要である。
詠唱する呪文によって定義される効果とその主な組み合わせは以下のようになっている。

『射程5/100』+『効果量90/100』+『持続性90/100』=すぐ近くの対象に大きい効果を与える(魔法治療など)
『射程70/100』+『弾頭速度80/100』+『弾頭分割2*2*2』=射撃レンジの対象に多弾頭化(8発)した魔法を投射して命中精度を上げる(攻撃魔法など)
『軌道変化一回』+『範囲80/100』=曲射および範囲を対象とした魔法効果を付加する(範囲攻撃魔法化)
『射程15/100』+『効果量20/100』+『持続性15/100』+『範囲2/100』=狙った箇所に対してピンポイントにだけ魔法の効果を発揮させる(精密作業など)

※射程、効果量、持続性、魔法弾頭速度、効果範囲といったパラメータを1~100の範囲で指定し(指定がなければ50として扱われる)調整する他、追加の挙動を魔法に付加できる。効果が大きければ大きいだけ魔力の消費は大きい。
※使う魔法の種類によって数値50時の効果設定は異なるが、基本的に射程は設定値をそのままm換算、持続性は『設定値/60』秒とされる。範囲や効果量、速度は魔法の種類や規模によって大きく変動する。

組み合わせごとによく使う状況があるため、訓練によって習熟すれば、同じ魔法であっても多種多様な効果を得られうる。
なお、実際の詠唱時における文言はもう少し文学的というか、盟約対象に意図を正しく伝えるために言葉を選ぶこととなっている。


**部品: 呪文の素早い詠唱
使う魔法とその設定定義が決まったならば、その呪文を素早く詠唱して発動までにかかる時間を減らさなければならない。
通常、魔法使いとして公的に認定された術者であれば、基礎魔法の詠唱に平均して5秒、中位魔法の詠唱は20秒程度の詠唱で可能とする。
実践でこれだけの速度を維持できるとしても、詠唱が素早くなればそれだけ時間や状況のロスを防ぐ事ができるため、呪文詠唱の修行は魔法使いの日常である。


**部品: 魔法の発動と周辺行動
確かなイメージと共に詠唱を完了させ、魔力を含めた代償を盟約相手に捧げる言葉がしっかり聞き届けられれば、魔法は設定した通りに発動して効果を発揮する。
正しく魔法が使えたのであれば、後はその結果に合わせて次の行動に移り(攻撃後に遮蔽を取る、治療後に患者の経過を観察する等)、
目的を果たすために活動を続ければよい。魔法は目的ではなく手段の一つなので、魔法の発動が狙った通り成功する事が当然にならなければ、魔法使いと呼べないだろう。

そしてもし万が一、魔法の発動に失敗し、誤った効果を発揮させてしまった場合、魔法使いは周囲の魔法使いから協力を得て、誤った効果の魔法が事故を起こさないよう対処する必要がある。
効果が霧散するだけならばよし、周辺に被害を引き起こそうとするならば、解呪して効果を打ち消さなければならない。
この時、失敗によって冷静さを失う事のないよう、心を鍛えておくのも魔法使いの修行の大切な一つだ。


**部品: 盟約相手は道具ではない
魔法を技術として扱うための研鑽を行ったと言っても、実際に魔法を発動するのは魔法使いではなく盟約を結んだ神やオーマの長である。
基本的な話としてそれらの存在は力あるものであり、人と比較して上位者であるので、魔法の発動を人の都合で、まるで道具のように行う事には多いに問題がある。
例として、魔法の定義設定を細かく丁寧に行うのは、それだけ盟約相手に自分の意図を正しく伝え、望んだとおりの効果をもたらしてもらうためのものであるが、
それをもって神の力を自分のものとして行使してると勘違いすることは、信仰を基にした魔法の盟約の在り方に反するものであり、魔法使いとしてあるべき姿ではない。
力を借りること、それをもって世界に変化をもたらしていることを自覚しなければ、魔法の投射技術は何の役にも立たないどころか、世界に害をなす技術となり得てしまう事に留意する必要がある。
魔法使いの修行において、魔法投射技術が伝授される際は、必ずこれを守っていること、守っていくことを認められなければならない。

**部品: 大きな炎を使う魔法攻撃
火の魔法よりもずっと大きな炎を扱う盟約魔法。
おおよそ、ハンドボール大からバスケットボール大程度のサイズの火炎球を発生させる事が出来、その熱量は非常に高い。
この規模となれば強大な敵に対する攻撃用途以外で使われる事はほぼなく、火炎の魔法は攻撃のための中位魔法(熟達した魔法使いにとっての奥義相当)として知られる。
中物理域の兵器に換算するとロケットランチャーに近い。
この魔法は火の神との盟約によって行使され、火の神と盟約を結んだ者が火の神の影響圏内で使う事しかできない。
玄霧藩国において火の神との盟約を結ぶ者の(魔法使いの総数における)割合はあまり高くなく、自国防衛目的以外に投入される事はほぼなくなっていく想定であるため、この魔法の使用者は減少傾向にある。


**部品: 火を使う魔法
小さい火、主に指先サイズから大きくても拳大までの火を魔法で作り出して扱う術。火の神との盟約による魔法である。
敵に投射してダメージを与える他、焚火の火種や臨時の灯りとしての使用も可能。
規模の大きさとその持続時間に応じて魔力の使用量とコントロールに求められる定義設定の数、つまり必要な技術力が上がるため、
初心者はまず指先ほどの小さな火を瞬間的につけるところから始める。
魔法としては習得の簡単な部類に入り、低位魔法として位置づけられる。
火の魔法の系統には、中位魔法として強力な火炎を放つ火炎の魔法などが存在する。


**部品: 火の神との盟約
火の魔法とその系統上にある魔法を使う事ができるのは、火の神と盟約を結び、魔法を扱う事を認められた者だけである。
盟約を結ぶということは、火の神を畏れ敬う心を持ち、火の神の信仰者であるという事も意味する。
火の神を祀り信仰する者は、火という力の大きさと危険さをよく心得え、取り扱いを誤らないよう教育を受けていなければならないし、
その上で火という力が人々に与える恩恵に感謝し、これを大切にする心を育むことを修行の一環とする。
信仰する神を祀る神殿として火の神の神殿を大切にし、冬の火祭りでは火の神への感謝を形にするべくよく働く。


**部品: 魔力を消費して現象をおこす
魔力をエネルギーと現象に変換する術のことを魔法といい、あらゆる魔法は例外なく魔力を消費する。
消費の結果として得られる効果は、火を出したり物を動かしたり、傷を癒したりと魔法ごとに様々だが、
効果が大きければ大きいほど消費される魔力の量は多くなり、かつ根本的に消費される魔力量に対して得られる効果の比率は(消費される情報量を基準として考える場合)ごくごく小さい。
魔法で出来る事は色々あるが、効率のいい技術かというと決してそんなことはないのだ。
低位魔法は魔法の中でも規模が小さく、扱いが簡単なものの事を示す玄霧藩国内での区分であり、消費魔力が小さく、効果も小さいために扱いが比較的易いという特徴がある。
大きな効果を持つ魔法を扱うには数多くの専門技能が必要となる上、習得にかかる制限も多いため、魔法を志した者が基礎修行を経て身に着けられる魔法は基本的に低位魔法のみである。


**部品: 盟約を結ばなければ使えない
魔力の変換そのものを人間が行う事は原則的に出来ないので、力ある存在と盟約を結んでおき、これを代替してもらわなければならない。力ある存在とは神やオーマの長などである。
呪文詠唱によって盟約の相手に魔力を捧げ、魔法の在り方とその効果設定を定義として伝えて発動してもらう事で、魔力を魔法に変えて行使することができるのである。
とはいえ、ただの人間が力ある存在の助力を得るのだから、そのためには事前に力ある存在との盟約を結び、信仰を捧げ、魔法の行使権を認めてもらわなければならないし、
魔法の発動時にもその発動を認めてもらわなければならない。
なお、神などの力ある存在でも、盟約によって与えられるのは自身の能力(権能などと呼ばれる)に沿った魔法のみであり、結ばれる盟約ごとに扱える魔法の種類が限られる。
この限られた魔法を体系化して、求められる技術を身につけ、使用を盟約対象に認めてもらっていくのが魔法を習得するということであり、
玄霧藩国においては一人が盟約を結べる対象は一つに限られるので、一人の魔法使いが使える魔法系統は一種類であるし、その系統の魔法も(順を追って習得していかなければ)全て使う事はできない。


**部品: 詠唱の呪文とその意味
玄霧藩国において、魔法を使うために詠唱する呪文は以下の形をとる。

1.盟約を結んだ存在に対して呼びかける。
2.魔法発動のために必要なだけの魔力を備えた触媒を差し出す。
3.触媒を魔力に変換して魔法を発動してもらいたい旨を宣言する。
4.発動してほしい魔法の効果・規模を含めた魔法の定義設定を指定する。
5.魔法の名前を最後に宣言し、盟約者に対してその発動をこいねがう。

この詠唱形式はどれかが欠けても事故につながりうる危険なものなので、必ずすべてを満たした形で唱えなければならない。これは絶対である。
また、使う魔法の規模に応じて、定義設定の量は大きく変動する。規模の大きい魔法の制御にはとても多くの定義設定が必要になるのである。
低位魔法の習得が簡単とされるのは、定義設定に必要な量が少なく、安全に運用することが比較的容易い事が理由として大きい。


**部品: ごく狭い面に対する熱攻撃
火の魔法によって生み出した熱量=火球を目標に向かって投射する攻撃。
火球は着弾するか射程限界に達するまで霧散することなく収束状態を保ち、目標に命中した際にその熱量を対象にそのままダメージとして与える。
射程距離は最大でも50mほど。
安全装置として、目標として設定した対象以外に命中した場合は威力を大きく減じる定義設定が組み込まれているが、
その効果を得ようとする分だけ、消費魔力に対する威力効率がやや悪い。


**部品: 燃焼による追加効果
目標に着弾した場合、熱ダメージが発生する他、二次効果として熱による燃焼が着弾点から発生する。
ごく小さい火球であればすぐに消える程度の燃え方しかしないが、最大威力であれば可燃物とされる物質には即座に燃え移る程度の火が起こるため、
この攻撃を使用する際は周辺環境に延焼が発生しない事を考慮しなければならない。


**部品: 高度な魔法制御技術の要求
火の魔法とは比較にならないほど、この魔法を意図通りに操るために求められる技術の水準は高い。
制御の定義設定を一つ間違えるだけで事故につながる可能性があり、二つ間違えれば自滅どころか周辺へ甚大な被害をもたらす可能性もある。
また、投射対象選択とそのイメージを正しく行うための手順の数も、火の魔法よりずっと多くなっている。
適切な呪文を詠唱し、正しく対象をとらえて発射するためには、正しい術式への理解と感情に左右されない冷静な判断力、状況予測能力と詠唱の正確さが常に必要とされる。


**部品: 人格面の信頼性
非常に大きな危険を伴う魔法であるため、この魔法の習得については大きな制限が課せられている。
基本的に玄霧藩国の魔法というのは師から弟子への技術伝承によって学ばれるものであり、年単位の長い修行期間の中で師は弟子の人間性を見極め、
その資質が正しく魔法を行使するものであると確信できた場合に限り、奥義としての中位魔法を伝授するための修行に入る事を許し、修行の成果を受けて神殿でその魔法の盟約を結ぶ許可を出すものである。
魔法使いの師は弟子の心の育成も行わねばならず、資質なきものに奥義を伝承してしまうと、他の魔法使いを含めた周囲からの信用を失う事になる。
魔法によって人々を助ける事で生計を立てる魔法使いにとって、周囲の信用は非常に大切な糧であり、魔法使いは基本的に『善き魔法使い』であるべく努める。
藩国から公示された『善き魔法使いであるための心得』はその参考として使われる。


**部品: 魔法制御技術の万全な習得
弟子が資質あるものだと確信出来ても、強力な魔法を制御するための術を正しく身に着けた後でなければ魔法習得の盟約を結ぶ許可は与えられない。
基礎となる魔法修行(通常4年かかると言われている)を終えた後、認められたものだけが高度な上位技術の習得を開始できる。
魔力の運用技術、効果調整のための高度な呪文の習得、長くなった呪文の詠唱技術をそれぞれ学び、身に着け、
また精神面での成熟が求めらる水準に達したと認められた時、初めて神殿で中位呪文の盟約を結びに行く許可を与えられるのである。
もちろん、師が許しても盟約相手に許されなければ、魔法を習得する事はできないし、盟約を結ぶためには国と神殿に正式な届け出を行わなければならない。


**部品: 習得者の記録
中位魔法の習得に至った魔法使いは、その存在が非常に大きな戦力であり、場合によっては周囲に対する脅威となり得ると考えられる。
盟約が結ばれたという時点でその魔法使いに対する信用と身分が国から保証される理由にもなるため、
藩国政府は中位魔法の盟約を結んだ魔法使いに対して、国への身元登録の提出を(師の保証も条件として)義務付けている。
盟約は神殿という重要施設で行われるため、国に届け出のないまま行われる事は大きな問題である。


**部品: およそ5倍の呪文詠唱
火炎の魔法の制御に必要な定義設定は数が多く、その適切な運用に求められる呪文の長さは、火の呪文と比較しておよそ5倍が相場である。
詠唱にかかる時間は初心者で25秒、熟達者で10秒程度かかるため、素早い発動には向かないが、これを省略する事は絶対に認められない。


**部品: 強大な熱量と必要な魔力
火炎の魔法で発生する熱量はとても強力であり、この直撃は鉄などの不燃性物質も(耐熱・耐魔法性のさほど高くないものは)溶解させうる威力を持つ。
おおよそ人間個人に対して使うにはオーバースペックであり、大型の怪物や軍団規模の敵に対しての使用が主な用途となる。
射程は最大で400mほどであり、発射にかかる時間や弾速の遅さから狙撃用途には向かない他、銃相手の射撃戦は不利要素が強い。
威力、射程、効果範囲に応じて必要な魔力量が大きく上がり、この規模の魔法となると、魔力触媒を多く使用する事が必要不可欠とされる。
着弾時の安全装置としての制御定義設定はこの魔法にも組み込まれているが、そもそもの威力が大きすぎるために相殺しきれるものではなく、
誤爆してしまった際は速やかな対処(非戦闘時であれば消防隊への通報など)が求められる。


**部品: 延焼の効果範囲と付加効果
主に軍団相手の使用時の主効果として、熱量によって発生する延焼を狙って使われる事も多い。
直撃と比較した場合は熱ダメージの量として大きく劣るが、規模を最大まで広げれば50m四方までの延焼を発生させることが可能であるため、
面制圧火力として非常に大きな効果を持つこととなる。火傷による追加被害も無視できない。


**部品: 森国で使う危険性の大きさ
火の魔法、火炎の魔法は効果のわかりやすく、また強力なものではあるが、
追加効果として発生する延焼による周辺被害は決して無視していいものではなく、
特に魔法使い全般の住む森国国家にとって、森林の延焼は山火事に繋がる非常に危険なものである。
これらの魔法の習得に対して制限がかかるのは、魔法使いたちが自らの住む土地を焼き尽くすことのないようにするためのものであり、
『森を焼いてはいけない』という認識が『人の住む土地を焼いてはいけない』という認識に繋がり、
他国でこの魔法を使う際も使用時に細心の注意を払えるよう意識を根付かせるためとして行われているものである。

玄霧藩国で延焼事件や山火事が発生した場合、消防組織がこの消火に全力で当たって対処する。
そして魔法使いたちは、消火が済んだ燃え跡に集まり、その危険性を改めて学ぶのである。

**部品: うどん職人とは何か
うどん職人とは、うどんを作る職人のことである。
何年うどんを作っているからうどん職人だ、というものではなく、ひとにおいしいと言ってもらえるうどんを作れるようになったところで、初めて自分からうどん職人と名乗れるのだ。

**部品: 手打ちの麺作り
小麦粉と水と塩を、練って、寝かせて、踏む。
この踏むという工程が重要であり、よく踏むことによって、手打ちうどん最大の特徴であるコシを出すことができる。
出来上がった生地を麺棒で平たく伸ばし、重ねて折りたたみ、包丁で切ると麺が完成する。

**部品: 季節に合わせた微調整
生地は季節や天気によってだれたり硬くなったりするので、水と塩の量を調整する必要がある。
しかし、これに決まったレシピがあるわけではない。感覚で学ぶものなのだ。
職人になっても毎日が修行と言える。

**部品: 麺つゆ作り
つゆはカツオや昆布、いりこの煮出汁に、醤油と砂糖、みりんから作る。
そうやって出来た麺つゆは、薄めてたっぷりかけたり、濃いままのつゆをちょっとかけたり、天ぷらのつゆにしたりといろいろな使い方がある。

**部品: 衛生管理
食料を扱うので、食中毒や異物の混入を避けるために、手指や衣服の消毒を徹底している。
また、清掃や消毒を定期的に行い、調理設備を衛生的に保っている。

**部品: うどん職人になった理由
うどんが好き。おいしいうどんが食べたい。いっそ作りたい。みんなに食べてもらいたい。
その気持ちでうどんを作り始め、気がついたらうどん職人を目指していた。

**部品: 弟子入り
一から独学で、という手ももちろんある。が、しかし、誰かに師事し、その技術を継承することも大事だ。
自分だけでは気づけないこともたくさんある。そんなとき、師匠がいるのはとても心強いものだ。

**部品: 下積み時代
まずは接客や雑用などをすることになるが、どんなメニューがあってどれが人気なのか、サイドメニューはどうなのか、どんな道具を使って、どういう流れで調理をするのかなど、色々知ることができる。この時期に覚えた情報は後々も役に立つ。

**部品: 見て覚える、技を盗む
師匠に教えてもらうだけでなく、どんなことをしているのか、どうしたらいいのかを自分で見て覚え、その技を盗み、自分のものにする。

**部品: とにかくうどんを打つ
うどんの作り方を覚えたら、毎日とにかく打つ。
季節や天気で塩や水の量がかわることや、小麦粉によっても味が全然違うことなどを実践で覚えていく。

**部品: うどんへの理解を深める
うどんの成り立ちやその歴史、文化などのほか、様々な地域の食べ方やうどんを使った調理法、どうしてコシが出るのかなど、うどんを作る以外のことを知る。
新しいメニューを考えるときなど、きっとなにかの役に立つ。

**部品: 麺切り包丁
うどんやそばを切るための専用包丁。
延ばした生地を折り重ねて切り、長い麺にするため、麺切り包丁は刃渡りが長く、柄の下まで刃が伸びた特殊な形をしている。

**部品: 麺棒
麺の生地を延ばすために利用される、木でできた細長い棒。太さは均一。
長さと太さは様々で、自分の用いやすいものを使うのが一般的。

**部品: その他の調理器具
調理器具の基本である普通の包丁やまな板はもちろん、計量カップ、おたま、麺を茹でるための大きな鍋など、いろいろな調理器具も用意している。

**部品: 麺棒闘法(護身術)の開発
麺棒闘法、それは玄霧藩国のうどん職人(弟子一号)久藤睦月が編み出した麺職人用の護身術である。
麺棒闘法の着想は二つの奇跡によって成し遂げられた。
一つは師である九条イズミ氏がある時に麺棒で凶悪な食い逃げ犯を撃退した事による。
一つは玄霧藩王の紳士格闘術におけるステッキ格闘術の存在である。
身近なもので自分の身を守り、店を守り、お客様(未来・現在問わず)を守る、その着想により開発は行われた。
一流の麺職人にとって麺棒は己が手足の如し、当に打ってつけの護身用具となるのだ。


**部品: 麺棒闘法の習得制限
麺棒闘法は勿論のこと、麺棒を使う麺職人以外には習得出来ない。
麺棒を使いさえすれば良いのでうどん職人以外のラーメン職人や蕎麦職人なども習得が出来る。


**部品: 不殺の心得(代金は頂きます)
麺棒闘法は麺棒を用いる以上、殺傷力は低い。
むしろ対象を無力化し、捕縛するのに適している。
そして捕縛した後きっちりと食べたものの金は徴収し、その後に官憲へ引き渡すのが麺棒闘法流である。

**部品: 麺棒闘法に用いる麺棒の選び方
麺棒には多種多様な長さ・太さ・材質があるが、麺棒闘法では硬い樫の木を使った長さ90センチ程度の物を使う。
注意したいのは護身術に使った麺棒をそのまま麺打ちに使ってはいけないことだ。
きちんと洗浄・消毒して使わなければ食品衛生上宜しくないからだ、むしろ麺棒闘法専用の物を使うと良い。
最悪麺棒がない場合は相当する長さの棒でも良い。
重要なのは身近な物でお客様(未来・現在問わず)や自分達の身を守る事なのだ。

**部品: 日頃の鍛錬
麺棒闘法は護身術である。麺棒闘法を身につけた者は毎朝仕込み前に攻撃と防御の型を練習しなければならない。
いつ何時食い逃げ犯や強盗が現れて店やお客様に危害を加えないとも限らない。
いつでも即応出来るように毎日型を反復する必要がある。

**部品: 「麺」気合の掛け声
麺棒闘法では気合を込める為、敵を威嚇するため、力を込める為に掛け声を出す。
掛け声は腹に力を込めて裂帛の気合とともに「メーン!」と出す。
胴を打っても手を打っても「麺」である。武術に慣れている相手を惑わす意味もある。


**部品: 半身に構える
麺棒闘法の基本的な構え。
相手に対して身体を斜めにすることにより被断面積を小さくし、首を振るだけで後ろの状況も把握出来る。

**部品: 間合いを図る
麺棒は徒手や短刀よりも間合いが広い、
適切な間合いを把握することで反撃の機会を与えずに攻撃を行う事が出来る。

**部品: 麺棒水月突
麺棒の細さと長さを利用して相対した敵の鳩尾を突く。
相手が向かってくる場合は相手の体重をも利用して突く為、シンプルだが一撃必倒の威力を持つ。


**部品: 麺棒巻き落とし打ち
麺棒で相手の攻撃の起点となる腕や足、
長物であれば武器そのものを円の動きで巻き付けるように払って、しかる後に打撃を加える。


**部品: 麺棒乱舞
麺棒闘法における制圧攻撃。
麺棒の両端をそれぞれの手で持ち、前進しながら上段より振り下ろす。
前進する度に自然と持ち手を入れ替える事で連続攻撃を可能とする。
狙うのは対象の武器を持った方の肩で不必要に頭部は狙わない。


**部品: 攻撃をいなす
麺棒による防御で重要なのは麺棒は木材なので攻撃をまともに麺棒で受けてしまえば折れたり、切れたりしてしまう事である。
その為、敵の攻撃をいなし、逸らす事に重点を置く必要がある。


**部品: 武器・手・足を払う
相手の攻撃に合わせて持ち手を打ったり、足を打って動きを制したり、
あるいは武器そのものをすくいあげたりして相手の攻撃を無力化する。

**部品: 麺棒を投げる
麺棒闘法の裏技、麺棒投げにより白兵距離外の敵へも対応が出来る。
基本は槍投げの要領である。注意したいのは麺棒を投げてしまうと以降の攻撃が出来ない事だ。
まさに禁じ手である。

**部品: 狙いを付ける
麺棒闘法にとって投擲とは自分の武器を手放す事であり、一歩間違えれば自殺行為である。
決して外す事は出来ない、対象に正確に狙いを付ける必要がある。


**部品: 全身のバネを利用する。
麺棒を投げる際に重要なのは腕力ではなく、身体のバネである。
麺職人として麺打ちで鍛え上げた筋肉をしなやかに使い、投擲する必要がある。


**部品: 歌について
歌とは簡単に言うと、声で音楽を作ること。言葉にリズムや節をつけて歌うこと。
歌にもいろいろあり、ポピュラーな歌謡曲以外にも民謡や国歌、軍歌、応援歌、さらに宗教歌など、いろんなジャンルがある。

**部品: 感情表現
歌をうたう最大の目的は、感情を表現することであると言われている。
歌詞に、声に思いを込めて、感情を込めて歌うだけで、その目的は果たされる。

**部品: 鼻歌
主に気分のいいときなどに、口を開かず、鼻にかかったような小さな声でメロディーを奏でることを鼻歌という。
気分が乗ると、ついつい体が音楽を求めるのだ。

**部品: ただ歌いたいだけ
何か伝えたい事があるわけでもなく、ただ歌いたいことだってある。もちろん構わない。
何も持ってなくても、どこでだって好きなように歌えるのが、歌の良いところだ。
でもTPOはわきまえようね。

**部品: 上手さなんて関係ない
歌うことに、上手下手なんて関係ない。
心のままに音に歌詞をのせ、声を出す。
多少音が外れたって、自分が楽しく、そして何かを伝えることができたなら、それでいいのだ。

**部品: 対人関係とは
対人関係とは、個人と個人の結びつきをみた人間関係である。この世界には様々な存在がいる。ここでは自分以外の他者との結びつきをいわゆる対人関係としてゆく。

**部品: 相手を大切にする気持ち
世の中にはいろいろな存在がいる。友好な関係を築くには相手を尊重し、大切に思う気持ちをもつとよい。みんな違ってみんないいのである。

**部品: 相手の立場に立った言動
自分に様々な思いがあるように相手にもいろいろな事情がある。それらを考えながら、相手の立場に立った言動を心がけることで気持ちの良いコミュニケーションがとれる。

**部品: わかりやすい言葉で
例えば専門用語は知らない人からすると意味不明な言葉である。そういうものもわかりやすい言葉でおきかえて伝えることで、相手の理解を深める手助けになる。

**部品: おだやかに
感情は伝染する。こちらから穏やかな姿勢で望むことで、相手の心も穏やかになりやすい。また、言葉選びも重要である。

**部品: 報連相
報告、連絡、相談である。対人関係の基本は報連相にもある。適切な報連相をすることで、さわやかな関係を築くことができるうえ、不備が少なくなる利点もある。

**部品: 流用実績(対人関係の心得) 
部品: 流用実績(対人関係の心得) 
以下の個人データへの流用申請をいただいています(敬称略) 
国民番号:PC名
11-00585-01:小鳥遊
33-00750-01:黒野無明
33-00926-01:JUNK-C@Drache
11-00891-01:九条イズミ

15-00295-01:乃亜・クラウ・オコーネル

11-00935-01:ニム
11-00585-01:小鳥遊(T21)

**部品: 犬や猫、その他の生き物のもふもふの感触を堪能する
ふわふわだったり、もこもこだったり、さらさらだったり、ちょっとごわごわしていたり、そんないろんな生き物の毛の感触を存分に堪能するための技術である。

**部品: まずはご挨拶となでなでから
もふもふをいきなり行うのは御法度である。まずは声を掛けたり、手を差し出して匂いをかがせたりと相手に合った挨拶をしたのち、身体をなでなでさせてもらうところから始めるべし。その後、相手が許してくれるようであればもふもふへと移ろう。

**部品: 愛情と感謝を込めて接する
もふもふは独りよがりにするものではない。もふもふさせてもらう相手への愛情と感謝の気持ちを忘れずに行うべし。

**部品: 終わったら毛並みを整えてお礼を伝える
存分にもふもふをさせてもらったら、もふもふで乱れた毛並みがあれば整えて、もふもふのお礼を言おう。もふもふに礼儀あり。きちんと接することでまた今度もふもふさせてもらえるかもしれないのだから。

**部品: もふもふ(技術)の流用実績
もふもふ(技術)は、
まんずうさんの「まんずう」
むねみさんの「むねみ」
フツカ・ニカさんの「フツカ・ニカ@T20」
九条イズミさんの「九条イズミ」
双海 環さんの「双海 環」
鷺坂祐介さんの「鷺坂祐介」
メー・メーメーさんの「メー・メーメー(PC)」に流用していただいています。

**部品: かくれんぼ上手とは
かくれんぼ上手とはかくれんぼの技術が高いものことをいう。幼少期からかくれんぼを遊ぶ中で、遊びながらも技術の向上を胸におき、試行錯誤を繰り返した結果かくれんぼ上手となる。
かくれんぼ上手になるために必要なのは素早く正確かつ冷静な判断と行動である。
判断が遅ければ行動も遅れ刻一刻と変化する状況についていけず取り残されるであろうし、間違った判断を下せば行動は思いもよらぬ結果を生むだろう。また、冷静さを失えば判断や行動そのものも危うくなる。
何度も何千度もこれらの判断と行動を繰り返し、素早く正確かつ冷静な判断と行動を行えるようになったものがかくれんぼを制する。
大人になってからも大人げなく子どもに混じったり大人同士で本気のかくれんぼ遊びを繰り返した結果、身につくこともある。

**部品: そもそもかくれんぼってなに?
「かくれんぼ」とは、主に子供向けの遊戯の一種である。
鬼になる人を決め、その者が一定時間視界を塞ぎ数を数える間に、鬼以外のものは鬼に見つからぬよう隠れる。
一定時間後、鬼は探索を開始し、鬼以外のものを探し出すといったルールが一般的である。
子どもの遊びのためその場の空気やメンバーで細かなルールは変わるが、一方が隠れ一方がそれを見つけるといったルールはおおむね共通する。


**部品: 物陰にひそむ
隠れる側の基本は隠密である。
鬼の視界から外れる場所や見つけにくい場所の検討をつけ、潜む。
建物内はもちろん、遮蔽がある場所や視界が悪い場所なども有効である。
そして隠れる側になったとき、ただ単に逃げる、隠れるだけではなく「自分が鬼ならどう考え動くか?」といった思考も重要だ。
もし自分が相手の立場だったら、と考えることでより柔軟な思考が可能となり、思わぬ危険に気付くことがある。

**部品: 音と気配のコントロール
人がいる音というのは存外目立つものである。
この音と気配を極力殺すために細心の注意を払う。
「抜き足・差し足・忍び足」で素早くかつ足音をなるべく立てずに移動する。
足をそっとつま先立ちをするように抜き上げ、差し入れるように静かに下ろし、人に気付かれないよう忍んで歩く。
膝とつま先と踵を意識するとやりやすい。
また、呼吸音や自分の体温による熱気など、自身と周囲の物や状況を観察、確認し、なるべく気配を殺し、音を立てぬように行動する。

**部品: 誘導
より能動的な隠密として、誘導がある。
自分と離れた場所に目立つものを置いておく、どこから投げたかわからぬよう小石を投げる、わざと物音を立てるなどの行動により相手の注意をひいたり、逸らしたりする。
失敗すれば発見の確率は上がるが、うまくいけば相手の行動をコントロールできるだろう。

**部品: 走って逃げる。走って捕まえる。
万が一見つかってしまった場合や、見つかりそうになったときにはその場所を捨て逃げることも有効である。
相手が複数である危険性や、動くことにより発見の確率が上がることなどは十分意識し、隠密か、逃走かその場に合わせた行動を行う。
自分が鬼の場合は逃走する相手のルートを想定し、追いかけ、捕まえる。

**部品:  運
運も実力のうちである。
たまたま鬼がいない方向に進めた、たまたま鬼が明後日の方向を向いているときに移動できた、たまたま何気なく探した場に隠れている相手がいた。
実力が明らかに上の相手にもひょんなことから勝利する。いわゆる時の運であり、そんなこともある。

**部品: 柔道とは
柔道とは、投げる、抑える、絞める、打つ、蹴るなどの技を用いて、相手を制す徒手格闘術のひとつである。
スポーツ的な試合では当て身技は禁止されているが、実戦的に柔道を用いる際はこの限りではない。


**部品: 投げ技
投げ技とはその名のとおり相手を投げ倒す技である。
立ったままの姿勢で投げ倒す立ち技と、自分の身体を倒しながら相手を投げる捨て身技とがある。
相手を殺傷することを必ずしも目的とせず、自分の体勢を崩さず相手を制すことで、自らの命を守る技術としても優秀である。
無論攻撃的な手段に用いるのも有効だ。体勢を崩し反撃能力を失った相手にとどめをさすのは比較的容易だろう。


**部品: 固め技
固め技とは相手の身体を抑え込んで起き上がれないようにしたり、相手を絞めて制したり、関節を伸ばしたり曲げたりひねったりして、相手の動きを封じる技である。
実力の優るものが使えば、相手を傷つけずに制圧することができるが、実戦においては危険が大きく、頸部を絞め窒息による気絶など、逆関節を取り・関節の破壊などを目的として行うほうが適切である。


**部品: 当て身技
相手の生理的弱点(急所)を手、足、頭などで突く、打つ、蹴るなどして制する技である。
急所としては眼球、頭頂中央部、眉間、こめかみ、みぞおち、あばら、下腹部、睾丸などがある。
危険性が高いため、試合などのスポーツ面では禁止されており、実戦でも使用には十分な注意を払う。 

**部品: 柔道の鍛錬とその経験
基礎的な鍛錬はもちろん、スポーツでの柔道と実戦での柔道の違いはしっかりと区別することが大切である。
練習法には形と乱取りの二つの形式があり、この二つの練習法を組み合わせ日々鍛錬を重ねることにより、技術の向上を得ることができる。 

**部品: ストレッチとは
ストレッチとは、身体の筋肉を良好な状態にするために引っ張り伸ばす運動のことである。
主に静的ストレッチと動的ストレッチの2つに分類され、それらを使い分けることで心身を健康な状態に保つ。

**部品: 静的と動的
静的ストレッチとは、筋肉をゆっくりと可動域の範囲内で伸ばし、反動をつけずに10~30秒ほど同じ姿勢で止まったまま行うストレッチのことをいう。
主に筋肉の可動性の向上や、乳酸などの老廃物を流す疲労回復効果を目的として行う。
動的ストレッチはそれとは逆に、身体を動かし、反動をつけて筋肉を伸張させるストレッチのことをいう。
心拍数や体温を上げ、筋肉の柔軟性の向上させ、怪我の予防や運動前のウォーミングアップに効果がある。

目的に応じてこれらストレッチを使い分けることで身体パフォーマンスの向上に繋がる。

**部品: 無理は禁物
何事もやりすぎは厳禁である。
ストレッチも痛みが出ない程度の力で、各々の関節可動域の範囲内で少しずつ動かしていくことが肝心である。
またストレッチの最中は息を止めず、自然な呼吸を心がける。開始前後に深呼吸をするのもよいだろう。

**部品: 続けることが大事
一日に数時間やるものではなく、一日10分程度を毎日こつこつと継続するのが効果的である。
朝一番、風呂上り、就寝前など習慣づけを行い、日々の生活に取り入れる。
誰かと誘い合わせて一緒に行うのも良いだろう。

**部品: 運動不足の解消
適度なストレッチを継続して行うことで、デスクワークの人間では特に不足しがちな運動量を補うことができる。
激しいスポーツにはしり込みする人でも、少しのストレッチを行うことが運動をはじめるきっかけとなったりもする。

**部品: 柔軟性の向上
ストレッチを行うことにより、筋肉ならびに結合組織の柔軟性を高め、関節可動域を広げる効果が期待できる。
柔軟性を十分に確保することにより、素早い動きやしなやかな動きが可能になり、身体能力のアップにもつながる。

**部品: 基礎代謝の向上
可動域が拡大することで、筋肉の収縮が容易になる。
そのため、同じ動作でも消費カロリーが上がり、結果として基礎代謝の向上につながる。
また、硬くなっていた筋肉がしっかりと収縮が可能となることにより筋ポンプの働きが正常化し、全体の血流が良くなることから、体温の上昇、冷えの改善が期待できる。

**部品: 怪我の予防
ウォームアップとして動的なストレッチを運動前に行うことにより、体温が上昇し、身体のパフォーマンスは向上する。
また、柔軟性を日ごろから高めておくことで肉離れ・ぎっくり腰などの怪我の予防にもつながる。

**部品: クールダウン効果
運動のあとにストレッチを行うことにより、損傷した筋肉の回復を早め、成長を促すことができる。
また興奮した神経や筋を落ち着かせ、疲労物質の代謝を促進し、疲れがたまらないようにする効果もある。

**部品: ストレスの解消
ストレッチはストレス解消の助けとなる。
凝りかたまった筋肉が原因の圧迫感や息苦しさを軽減する一因となるほか、単純に身体を動かすことは気分転換になる。
身体がやわらかくなると、心もやわらかくなるともいえるだろう。

**部品: 読書同好会について
読書同好会には「三度の飯よりも本が好き」と胸を張れる者ばかりが集まっている。同好会において「好き」を表現する方法は基本的に制限されない。そのため、数人で集まって本の好きなところを語り合う会員もいれば、一人で黙々と本を読み耽ることを好む人もいる。また、本を読むだけでなく、個人でも複数人でも本を作る会員も存在する。

**部品: 活動拠点
規定された活動拠点はなく、会員の良識に一任されている。会員の家で少人数で集まり活動することもあれば、一室を借りて大人数で活動することもある。

**部品: シンボルマーク
読書同好会のシンボルマークはリンゴの傍で眠る猫がが描かれる。シンボルマークは同好会に在籍していることを証明するものであり、同時に同好会員である責任を背負うものである。会員が作った本には必ずシンボルマークをつけなければならない。

**部品: ワインレッドの栞
同好会に在籍すると、会員証としてワインレッドの栞が贈られる。本来の用途でも使い勝手がいいように上質なワインレッドの紙にシンボルマークが描かれている。

**部品: 本が好きであること
同好会に在籍する一番大切な資格は、ただひとつ「本が好き」それだけである。その気持ちがあれば年齢も性別も種族関係なく同好会への扉が開かれる。

**部品: 本を、人を批判しないこと
他の会員が好きな本や作った本の批判を口に出してはならない。同好会を円滑に活動するための最低限の礼儀であり、努力である。

**部品: 本に優劣をつけない
「たとえ面白いと思わなかった本も、それは他の人の好きな本である」ということを忘れてはならない。もちろん、同様に本に優劣をつけることも好まれない。

**部品: 読み聞かせボランティア
保育園の時期に読書に触れることは大事であり、同好会は読書への関心を深めることへの手助けとして、有志を募ってボランティアを毎年開催している。

**部品: ブックマーケット
月に一度、ブックマーケットを開催している。同好会会員の作った絵本や児童書、小説がマーケットに出している。会員によってはファンがつくこともあり、交流の場ともなっている。

**部品: 再現料理の会
物語を読んでいると気が抜くと涎が出てしまいそうになる料理に出会うことがある。再現料理の会は、そういった本の中の料理を再現し、登場人物の気持ちを味わうことを目的としている。

**部品: 聖地巡礼
テーマになった一冊の物語を軸に、関連する地域や料理などを巡り、より物語を身近に感じさせるイベントとして開催されている。

**部品: 会員番号と名前
届いた会員証には会員番号が振り分けられている。カードを使用するには所有者のサインが必要であり、サインが書かれていないカードは使用不可となる。なお、デザインはイラスト付きのものや名刺風のものまで5種類のデザインがあり、隊員は入隊時に好きなものを選べる。デザインの変更は手続きが必要となるが、可能。偽造防止としてグラデーション加工などが個別で施されている。

**部品: 青様への愛を胸に抱きし者達
今代のシオネ・アラダ、青の厚志の親衛隊に所属する我らは、彼の幸せを心から願い、彼の姿を、心を、生き方を愛し、彼の守る世界を愛し、その気持ちを共有するためにこの親衛隊に集った。我らを繋ぐのは愛であり、好きだという気持ち、ただそれだけである。

**部品: 親衛隊員の愛と活動
我らは日々青様への愛を語らい、時には絵や詩や踊りといった形にし、共有し合う。「好き」は損ではないが、得でもない。我らの活動は世の中の何も動かさないが、 だからと言って未来に影響を与えないものでもない。そういうものである。

**部品: 流用実績(青様親衛隊会員証)
青様親衛隊会員証は厚母うぬ@暁の円卓が作成した部品です。
頒布させていただいた会員の方
エド・戒さん
猫野和錆さん
九条イズミさん
Doraさん