玄霧藩国政庁内役所食堂

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玄霧藩国政庁内役所食堂 - (2018/07/11 (水) 22:13:28) のソース

玄霧藩国政庁内役所食堂
役所食堂

役所食堂とは
役所食堂とは、行政機能を持つ役所がその施設内に保有する食堂設備の事を指す。
主にその施設内で働く人員が休憩時に食事をとるための場所で、
多くの場合は中休み(昼休みともいう)の長時間休憩に食事によって栄養補給を行う際、食料を得るための手段の一つとして利用される。
もちろん、夜勤労働がある環境においても中休みの時間に食事をする場所は必要なので、使われるのは昼に限った話ではない。
一般的に、役所の運営者である行政組織が、役所内で働く人員の労働環境を向上させる目的で給食産業者と契約を行い、
役所内の一区画を使って食堂の運営を委託することで開設される。


食堂を利用する意味
昼食などのために食料を確保する手段はいくつかあり、中でも自分で弁当などを用意してくることや、
近隣の食品販売店などから購入することなどがポピュラーであるが、食堂は『そこに行けば食料が安定して供給される』という事を大きな利点としている。
自分で弁当の献立を考えたり、通勤時などにどこかに立ち寄って食料を購入するといった手間をかけず、
自分の職場である役所の中でそれなりのメニューの中から安定した味の食料を得る事ができるのは、
手間というコストを大きく削減する効果があり、ありていに言ってしまえばとても楽なのだ。
食堂の利用にはもちろん金銭による対価の支払いが必要にはなるものの、手間と諸条件(味や値段など)の比較検討で納得できるならば、
これほど便利な昼食の選択肢はない。
また、弁当や購入した昼食を役所内食堂で食べる事も認められる傾向がある。
食堂は店舗というよりも役所の一部施設なので、食堂で料理を注文する人物に限らず利用できるということだ。

食事処としての性能
役所内部にある食堂設備であるため、本格的な料理店に比べて設備状況(窯などの加工手段や食材管理手段など)では劣る事が多いが、
総じて必要な栄養素をバランスよく摂取できてかつ安定した味の料理を、それなりの数のメニューの中から選択でき、かつ値段も安価とはいかないまでも割高ではない。
美食を求める場ではないが、日々の暮らしに食という彩を与える大事な役割は果たすことができる
もちろん、給食業者や依頼した行政組織が必要性や好みなどによってメニューの性質を特徴的にすることはあり、
味にこだわる代わりに高価な食堂があったり、とにかく価格に対してボリュームのある量を重視した食堂があったりというゆらぎは存在する。
なお、役所で働く人員に食事を提供するのが主目的であることから、営業時間は通常の食事処と比較するとごく短く、決まった時間に限られている。
営業時間外に昼食をとりたい場合、事前申請などによって取り置きをしてもらうケースもあるだろう。

休憩の場として
食事処ではあるものの、役所内食堂は役所の一部区画として扱われる事が多く、
普段は食事のために使われるテーブルや椅子を、食事時間以外には座って休むためであったり、
同僚や友人との歓談の場として使う事もままある。
ただ、役所内に休憩所が少なければ少ないほど休む場がない労働者が食堂に集まることになるため、
食堂以外の休憩所の分散設置が行われていた方が、労働者の休憩環境が良くなるのは言うまでもない。
当然、営業時間外であっても食堂の利用にはルールが設けられ、周囲や設備、および給食業者に迷惑をかけないよう留意しなければならない。


玄霧藩国における役所食堂
玄霧藩国の政庁内にある食堂も、一般的な役所食堂とほぼ同じ性質を持つ。
藩国政府が国内の給食業者に運営を委託していて、政庁で働く職員が昼食をとるために集まっても問題のない広さとテーブルおよび椅子の数があって、
そこで出される昼食は高くも安くもない。ただし値段の割にかなり美味しいという評価がなされる事が多く、これは藩王玄霧が趣味で給食業者と試行錯誤した結果による。
若干ながら給食業者への委託コストが高くついているが、その分だけ職員の士気が高くなっているのだと藩王玄霧は信じていた。
(藩国内の食に関する実態を把握する目的もあるため、定期的に打ち合わせと献立の検討を行っている他、社会情勢に応じて監査も行っている)
営業時間は1日に昼食時間帯および夕食時間帯の2回であり、夜間営業はしていない。玄霧藩国政庁で夜間に働く職員は数が少ないためだ。
ただし、営業時間を過ぎた谷間の時間に食事がずれ込む場合や政庁の夜間業務の際は作り置きの弁当を食堂に提供してもらう事が可能となっていて、これはこれで美味しい。
また、営業時間中であれば政庁職員でない外部の人間も利用することは可能だが、わざわざ外部から役所食堂に食べにくるよりは、
専門の食事処で更に美味しい昼食を食べられる国にしたいというのが藩王玄霧の言であり、この食堂の魅力をことさらにアピールしたりはしていない。


玄霧藩国の役所食堂における主なメニューとその理由
メニュー構成として、日替わり定食2種類と定番メニュー7品ほどが主食として提供されている。
日替わり定食は日々の昼食を彩ることができるように、また栄養の偏りがないようにと多様な食材を使われて作られており、
一般によいとされる1日30品目のうちの20品目近くを賄う事が可能となるよう考えられている。
(これら品目の多くは玄霧藩国産の食材が使われているが、これは仕入れおよび品質確認が行いやすく、コストも軽くなることを主な理由とする)
肉や魚も使われているため、種族的・信教的な理由による申請が事前に集まっていれば、品目数を削ったものも用意が可能。
定番メニューは『カレー』『カツ丼』『生姜焼き定食』『焼き魚定食』など。
当然ながらうどんもこの中に含まれており、オプションとして海苔、おぼろ昆布、カレー、肉などを追加可能。
その他、おにぎりなどの軽食メニューも少数ながら提供されているが、施設内に別途存在するカフェと被る事を気にしてか、サンドイッチ類やスイーツ類の取り扱いは行われていない。