玄霧藩国の食糧生産地(T21) テキストデータ

「玄霧藩国の食糧生産地(T21) テキストデータ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

玄霧藩国の食糧生産地(T21) テキストデータ」(2017/10/04 (水) 20:02:54) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

ページ作成:玄霧 酪農や養殖を加えてさらにパワーアップですよ #ls() #contents *部品構造 -大部品: 玄霧藩国の食糧生産地(T21) RD:120 評価値:11 --大部品: 玄霧藩国の食糧生産地 RD:62 評価値:10 ---大部品: 食糧生産地 RD:19 評価値:7 ----大部品: 生産する作物の選定 RD:5 評価値:3 -----部品: 季節に合った作付け -----部品: 環境にあった品種 -----部品: 救荒作物 -----部品: 穀物畑 -----部品: 根菜畑 ----大部品: 連作障害対策 RD:5 評価値:3 -----部品: 土壌診断 -----部品: 有機物の投入 -----部品: 湛水 -----部品: 輪作での対応 -----部品: 藩国の環境に適した対応 ----大部品: 害獣・害虫対策 RD:6 評価値:4 -----部品: 害獣・害虫の定義 -----部品: 害獣除けの工夫 -----部品: 害虫除けの知識 -----部品: 獣・虫よけの薬品 -----部品: 直接駆除をする -----部品: 畑の監視体制 ----部品: 農地管理 ----部品: 一時保管倉庫 ----部品: 食糧生産地の流用実績 ---大部品: 食糧倉庫 RD:21 評価値:7 ----部品: 食糧倉庫の意味 ----大部品: 倉庫の管理体制 RD:10 評価値:5 -----部品: 人員の管理 -----部品: 重量・形状による管理 -----部品: 温度と湿度の管理 -----部品: 数量の管理 -----部品: 品種による管理 -----部品: 映像による管理 -----部品: ミスと在庫の管理 -----部品: 時間経過に関する管理 -----部品: 複数の場所に分ける -----部品: 警備体制 ----大部品: 食糧の管理・備蓄について RD:9 評価値:5 -----部品: 虫対策 -----部品: ネズミ対策 -----部品: 穀物の場合 -----部品: 根菜の場合 -----部品: 青果物の場合 -----部品: 肉類の場合 -----部品: 海産物の場合 -----部品: 乾物・燻製・漬物の場合 -----部品: 液体の場合 ----部品: 食糧倉庫の流用実績 ---大部品: 玄霧藩国の畑事情 RD:6 評価値:4 ----部品: 玄霧藩の生産物 ----部品: サトウカエデの栽培 ----部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画 ----部品: 陽当たりの確保 ----部品: 栄養豊かな土 ----部品: 水源の確保 ---大部品: 養蜂 RD:7 評価値:4 ----部品: 巣箱の設置 ----部品: 定置式養蜂 ----部品: 越冬について ----部品: 蜂蜜の採集 ----部品: ローヤルゼリーの採取 ----部品: その他の生産物 ----部品: 外敵への対策 ---大部品: キノコの採取と人工栽培 RD:9 評価値:5 ----部品: 原木栽培 ----部品: 菌床栽培 ----部品: 堆肥栽培 ----部品: 人工栽培できるキノコの種類 ----部品: キノコに適した環境整備 ----部品: 自然のキノコの採取について ----部品: キノコに関する危険性 ----部品: キノコの薬効について ----部品: 毒キノコの毒抜き --大部品: 玄霧藩国の畜産・養殖について RD:58 評価値:10 ---大部品: 畜産・酪農・養殖について RD:58 評価値:10 ----大部品: 畜産 RD:31 評価値:8 -----部品: 大まかな概要 -----部品: 適切な地形 -----部品: 繁殖に関して -----部品: 交配 -----部品: 屠殺場も必要 -----部品: 食肉と副産物 -----部品: 食肉用以外の経済動物の最後 -----部品: 愛情を込めて育てる -----大部品: 飼料 RD:5 評価値:3 ------部品: 飼料とは ------部品: 繊維質豊富な粗飼料 ------部品: 高カロリーな濃厚飼料 ------部品: そのほかの添加物 ------部品: 飼料計算 -----大部品: 畜産業による周辺環境問題とその対策 RD:3 評価値:2 ------部品: 臭いの問題と対応 ------部品: 害虫問題とその対応 ------部品: 根本的には糞尿処理の問題 -----大部品: 酪農 RD:15 評価値:6 ------部品: 酪農の概要 ------大部品: 放牧と繋ぎ飼い RD:7 評価値:4 -------大部品: 繋ぎ飼い RD:2 評価値:1 --------部品: 畜舎につなぐことのメリット --------部品: 狭さゆえのデメリット -------大部品: 放牧 RD:2 評価値:1 --------部品: 放牧によるメリットとは --------部品: 土地問題というデメリット -------大部品: 第三の選択肢 RD:2 評価値:1 --------部品: いいとこどりした「放し飼い」 --------部品: 畜舎の造り -------部品: 選択は規模や国次第 ------大部品: 搾乳について RD:7 評価値:4 -------部品: 種付けの必要がある -------部品: 搾乳の間隔 -------部品: 小まめな消毒 -------部品: 健康管理の側面 -------部品: 異常乳の対応 -------部品: 各種器具や搾乳方法の扱い -------部品: 生まれた仔の扱いについて ----大部品: 養殖全般 RD:11 評価値:5 -----部品: 養殖の概要 -----部品: 大前提としての知識 -----部品: 稚魚・稚貝の確保 -----部品: 海や河川は共通の資源場 -----部品: 養殖のメリット -----部品: 完全養殖 -----大部品: 養殖における問題点とその解決策 RD:5 評価値:3 ------部品: 環境汚染の問題 ------部品: 生産過剰による問題 ------部品: 天然資源へのダメージ ------部品: 遺伝的多様性の問題 ------部品: 遺伝子攪乱の問題 ----大部品: 玄霧藩で育てられる動物たち RD:9 評価値:5 -----部品: 玄霧藩国の家畜・水棲生物一覧 -----部品: ヤギ(アルパイン近縁種) -----部品: 羊(サフォーク近縁種) -----部品: 羊(イースト・フリージャン近縁種) -----部品: ヤク -----部品: 養殖ナマズ(マナマズ) -----部品: 養殖コイ -----部品: 養殖ヤマメ -----部品: 養殖イワナ ----大部品: 畜産・養殖に関する設備 RD:2 評価値:1 -----部品: 畜産・酪農に関する設備 -----部品: 養殖に関する設備 ----大部品: 家畜等についての取り決め RD:5 評価値:3 -----部品: 積極的な品種改良はしない -----部品: 稚魚の放流等について -----部品: 放牧地と放牧に関して -----部品: 脱走防止の柵 -----部品: 除角について *部品定義 **部品: 季節に合った作付け 当然のことながら、作物には「育つのに適した天候・気温・湿度」がある。 それから逆算し、適した時期に作付けを行うことで、安定した成長を見込める。 自然を操作することはできないが、合わせることは出来るのだ。 **部品: 環境にあった品種 藩国によって、寒暖の差、乾季と雨季、四季の流れといった環境は違う。 そのため、品種は生産国の環境に沿った物が選定される。 **部品: 救荒作物 主流の作物が不作の際にも比較的生育が良く、安定した収穫が見込める作物。 一般的には粟・稗や、蕎麦、根菜ではジャガイモやサツマイモ等。備荒作物ともいう。 共通して、「低温に強い」「生育期間が短い」「乾燥に強い」という作物が該当する。 これらは収穫後、使用する分以外は保管倉庫に緊急用に備蓄される。 **部品: 穀物畑 主に穀物類を育てる畑。広大な土地が必要。 主食となる米・麦・トウモロコシといった代表的な穀物の中から、藩国に適した種類を育てる。 その用途の他、飼料としての雑穀や、酒造用の穀物の栽培も行われる。 **部品: 根菜畑 救荒作物ともなるジャガイモやサツマイモの他、ニンジンやダイコンといった根菜を育てる畑。 主食だけでは栄養に偏りがあるため、土壌改良を兼ねて根菜が育てられる。 **部品: 土壌診断 土壌の状態を確認し、土地がやせ細らないために適切な量の堆肥や土壌改善用の薬品を割り出す作業。 低物理と高物理では手段が違うが、土壌の栄養分を探ることで不足を割り出す方法をとる。 **部品: 有機物の投入 動物性肥料や植物性肥料を使用し、土壌を改善することで病気を避け、生産性を安定化させる。 わざわざ書くまでもないが、生育に適した状態に調整するために行うことであって、作物が大量にとれるように土壌を改良するというものではない。 **部品: 湛水 畑によっては、一定期間水を溜めることで病原体や害虫を処理し、水溶性の塩類を水に溶け出させることで塩害を避ける手段も取れる。 殆どの病原体や害虫は、水中で長時間は生きられないため効果は高い。 が、畑の地形や形状によってはこの手段はとれない。 **部品: 輪作での対応 いくつかの異なる作物を同じ畑で作り回すことで、土壌の養分の偏りを防ぐ。 連作障害の原因のうち、ほぼすべての物に有効ではあるが、同じ畑で一つの種類を栽培することに比べると 「同じ量を取るために倍以上の面積を必要とする」「育てる作物が変わるので、その分の知識や技術が必要となる」という欠点がある。 **部品: 藩国の環境に適した対応 これらの連作障害対策のうち、各藩国で育成する作物や環境、食糧生産地の規模により、各国に適した物を行う。 全てをやることで効果が高まるわけではなく、適した物を、必要なだけ行うことが大事である。 **部品: 害獣・害虫の定義 自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。 家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。 同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。 **部品: 害獣除けの工夫 藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。 その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。 **部品: 害虫除けの知識 害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。 その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。 **部品: 獣・虫よけの薬品 人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。 薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。 どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。 **部品: 直接駆除をする 害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。 必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。 なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。 **部品: 畑の監視体制 生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。 そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。 **部品: 農地管理 各自が自由に、好きな物を作るのではなく、農地を区切り、気候と環境に合わせた生産物の管理を行うことで効率的な生産が可能となる。 また、連作障害対策で輪作をする場合や、虫害発生時にも有効となる。 **部品: 一時保管倉庫 収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。 ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。 **部品: 食糧生産地の流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では 後ほねっこ男爵領 フィーブル藩国 FROG レンジャー連邦 よんた藩国 満天星国 土場藩国 紅葉国 リワマヒ国 にて流用されています。 **部品: 食糧倉庫の意味 食糧は、そのまま放置しておけば(当たり前だが)時間がたてばたつほど劣化していくし、虫が食ったり、雨ざらし日ざらしでカビが生えたり焼けたりしてしまう。 そういうことを避けるために、食糧倉庫がある。 また、同系統の物を同じ場所にそろえて保管することで、数量の確認や管理のコストが下がるという利点もある。 そのうえで、数量や種類がはっきりすることで、必要な生産や消費の配分もわかるため、作ったものをそのまま売る、加工するよりも、余剰を出さす、不足を出さないという風に、効率的な生産と消費にもつながるため極めて重要な設備である。 **部品: 人員の管理 倉庫に搬入されるものは、須らく重要な物資である。 そのため、「誰が」「何時」「どのような理由で」倉庫に出入りしたか、厳格に管理される。 これにより、(完全ではないが)盗難は勿論、火付けや異物混入を防ぐことができる。 **部品: 重量・形状による管理 管理形式を統一することでミスなどを減らす目的で、基本的には全て「kg単位」で管理される。 但し、ほぼ同じ形状であったりする品物に関しては、「〇本」「〇枚」等で管理される。 例として、穀物の袋はkg単位だが、鉄の棒材などは定型の場合は4m棒〇本、といった形で管理される。 これらの管理形式は国によって若干の違いはあるが、基本は統一されている。 **部品: 温度と湿度の管理 物資によって適切な温度・湿度は違ってくるため、それらに配慮した空調管理により、常に一定の温度・湿度に保たれている。 空調管理については、低物理の国ならば魔法や氷室等。高物理の国ならば、機械的な環境により対応されている。 **部品: 数量の管理 物資の搬入・供給等で、備蓄されている物資は常に変動する。 有事の際に「何が」「どれだけ」あるかが分からないのは危険である。 それらを明確に管理するため、帳簿を毎日つけることが義務付けられている。 これらは、物理域にかかわらず存在できるよう、基本的には紙媒体に残され、責任者のサインと判子で管理される。 **部品: 品種による管理 搬入される物資によって必要な管理(温度や湿度等)は違う。 低温が望ましいもの、乾燥しているほうがよいもの、その逆に常温~高温がよいもの、多湿が良いもの。 それらを保存するコストを削減するべく、同種の品はまとめて置くことで、管理コストの低下と効率化を図ることが出来る。 **部品: 映像による管理 万が一、盗難や異物混入等が起きた際に、書類上のチェックの他、映像によるチェックが必要となる。 そのため、倉庫内は高物理であれば監視カメラ、低物理であれば記録の魔法などで24時間体制で記録されている。 記録媒体の取り換えタイミングや取り換えるカメラなどについては、担当以外には秘密にされている。 **部品: ミスと在庫の管理 品物によっては、管理の漏れや消費・納入のミスなどで予定よりも品物が足りない・余ることがある。 余った場合は、その旨を明記してそれらを「在庫」として扱い、優先的に処理する。 足りなかった際は、「在庫」から消費する、別のところから融通してもらうなどで対応する。 このように、ミスの記録もしっかりと残し、以後のトラブル回避の材料とすることが推奨されている。 **部品: 時間経過に関する管理 倉庫の中には次々と品物が入り、また、出ていく。 その際に、基本的には古いものを出し、新しいものを備蓄するのが原則とされる。 これは、時間経過による劣化を防ぐ目的と、物資の消費量の確認から、生産数の調整を行うためにも必要となる。 数年前のものがずっと残っている、というものは、生産をやや抑える等で対応し、生産力を別の元に振り分ける。 または、死蔵しかねないものを活用するものを新しく作る等、これらの管理から生産力の向上の可能性も見えてくるため、重要な管理と言える。 **部品: 複数の場所に分ける 倉庫は同種のものを同じ場所に集め、管理することでコストを下げる目的がある。 しかし、全てを一つの場所に集めてしまうと、そこで火災や事故等が起きてしまった場合に全ての物資が消滅することもあり得る。 そういった危険を避けるため、また、流通の問題から、全てを一か所に集めるのではなく、藩国の各所に倉庫を作ることで事故や虫害等へのリスクを分散させ、一番近い倉庫から物資を消費する。 品物が足りない、等もこの方法を取っておくことで、ある程度の対応が出来る。 **部品: 警備体制 倉庫の物資を守るために管理やチェックを厳しくしても、物理的・間接的な障害は起こりうる。 それらに対応するために、警備員等により、倉庫は常に警備体制が敷かれている。 これらは、各藩国によって特色ある警備員があてられることが多い。 **部品: 虫対策 畑の対策と違い、こちらは倉庫内に沸く虫に対する対策となる。 ポピュラーな物であればゴキブリなどだが、穀物に沸く米くい虫、葉物に着く蝶の幼虫等も気を付けなければならない。 そのため、倉庫に納入する前に品種別で「振るいにかける」「水洗いする」などの対策を経て納入される。 そうして、虫の卵などの侵入を防いだうえで、倉庫内の清潔を保つ、隙間を作らない等の対策をされ、外と中からの被害を軽減する方策がとられている。 **部品: ネズミ対策 所謂獣害だが、畑と違って、小さなネズミなどが入り込んで食料を齧ることを想定された対策となっている。 基本的には虫の対策と同じく、清潔を保ち、外から入り込む隙間等をふさぎ、そのうえで倉庫内にネズミとりの罠を仕掛ける等が対策とされる。 倉庫内に猫を放つこともあるが、その猫によって物資が荒らされることもあるため注意が必要である。 **部品: 穀物の場合 一般的に、米や麦の場合は、脱穀されて粒の状態でキロ単位で通気性の良い袋に詰められて保管される。 トウモロコシなどは、乾燥したうえで粒で同様に袋詰めか、ものによってはそのまま箱詰めで保管される。 これらの保管の際には、涼しく、乾燥した通気性の良い場所が適しているため、そのように管理される。 **部品: 根菜の場合 ジャガイモやサツマイモといったものは、傷がつかないように水洗いされ、そのまま箱詰めされる。 これらはキロ単位での管理が難しい(大きさや形状で個別に重さが違いすぎる)ため、10キロ、20キロなどの大きな単位で管理されることが多い。 ニンジンやダイコンといったものは、葉を根元から数センチ上で切られ、紙にくるまれるなどして箱詰めで保管される。 管理に関しては冷暗所で高温多湿を避けるのは穀物と変わらないが、含有水分量が違うため、あまり長期間の保存には向かないことを留意するべきである。 **部品: 青果物の場合 野菜や果物、山菜やキノコを纏めて青果物として扱うが、これらは細かく保存方法が変わることが多い。 みずみずしいままの保管が望ましいものは、表面を水洗いする等だけで袋詰め、もしくは箱詰めされるが、傷がつくのもダメな高級品の場合、そもそも備蓄用倉庫に入らず直接梱包されて売られることも多い。 生のままの保存の場合は、基本的に低温で湿気の少ない状態だが、ものによっては多湿の状況を好むものもあるため、管理に注意せねばならない。 乾燥しての保管が可能な場合は、乾燥させて保管することが多いが、味や風味等が変わるため、用途次第である。 **部品: 肉類の場合 家畜や狩りの獲物の肉の保管の場合は、その後の用途によって切り分け方法は変わるが、基本は冷凍となる。 常温や低温の保管では肉が熟成するメリットもあるが、長期間の保存は向かないためである。 **部品: 海産物の場合 海産物は、保管が極めて難しい部類に入る。 というのも、通常であればそのまますべて冷凍するのが望ましいが、一度冷凍してしまえば生食の際の風味の違いは問題となる。 それを防ぐため、大きな生簀を作り、生きたまま保存する場合もある。 この場合は、専用の設備がどうしても必要となるため、生簀が無い倉庫もある。その場合は、すべて冷凍して保管される。 **部品: 乾物・燻製・漬物の場合 肉類や魚介類や果物などは下処理(捌いて開く等)をした後、キノコなどはそのまま天日や工場で乾燥させることで乾物に。 燻煙用の木材などで温度を管理しながら燻すことで燻製に。 ぬか漬け、塩漬け、砂糖漬け、酢漬け、油漬けすることで漬物に。 それぞれの加工で日持ちする日数が増えるが、乾物以外は一年以上持たせるためには注意点があることに注意。 乾物や漬物は冷暗所、燻製は冷蔵・冷凍されることが基本となる。 **部品: 液体の場合 酒や調味料などは樽や瓶で保管される。 水のものは、腐ることを避けるためにタンクに保管される。これは有事の際の給水用で保管されることが多いが、水の少ない国では、他国から買い付けたものを補完することもある。 低物理国家の場合、タンクがない代わりに防腐の魔法などで樽詰めされることもある。 牛乳のような、痛むのが早い品物は倉庫で保管されることは基本的にはない。 **部品: 食糧倉庫の流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では フィーブル藩国 FROG にて流用されています。 **部品: 玄霧藩の生産物 麦類や米、ジャガイモやサツマイモといった主食になる穀物や根菜の他は、果樹園にてリンゴやブドウにマタタビ。休耕地にてナッツ類やレンゲ(食用の他、蜂蜜用)等が生産されている。 保存食になるものや、土壌改善に役立つもの、養蜂に使えるもの等が多い。 **部品: サトウカエデの栽培 国内での甘味を得るため、サトウカエデ種の楓を植え、樹液を煮詰めてメープルシロップおよびメープルシュガーを作っている。 **部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画 食用ではないが、生産地の一部として輪作の休耕期間だけではなく養蜂用のレンゲ(ゲンゲソウ)の花畑が存在する。 また、薬用酒に用いるハーブ類や、酒に混ぜ込むスパイス類を育てるハーブ区画もあり、これらは明確に区画が分けられている。 特に、ハーブ区画は日光が入るように作られた室内であり、種類ごとに、根が区画の外に出ないようにまで工夫されている。 総じてハーブ類は生命力が高く、自然環境の破壊につながりかねないからの対策とされる。 **部品: 陽当たりの確保 作物がよく生育するよう、畑の場所は陽光を遮る木々の無い開けたところを選ぶか、必要最小限に絞って木々を伐採し、陽当たりを確保している。 **部品: 栄養豊かな土 木々が豊かな森国であるため、その保水力から土には適度な水分を含む。 また、当然ながら木々から落ちる枯れ葉も多く、それを分解して栄養に変える虫も多くなり、栄養豊かな土を作り上げている。 **部品: 水源の確保 大水車の設置された大きな川から、農業を行うのに非常に重要となる水を確保している。 川から水路を引いたり、近くに畑を作ったりと、水の確保には気を使っている。 **部品: 巣箱の設置 縦横1:2程度の比率な直方体の箱に、巣礎と呼ばれる厚い板を鉛直面に平行に、8枚から10枚ほど並べたものが巣箱となる。 巣箱の壁面の一つに蜜蝋を使った厚紙上の土台を張り付けて起き、六角形の型を刻んでおくことで、それを足掛かりにミツバチが巣を作り始める。 これに出入り口を付け、上部を取り外しできるようにしたものを、養蜂の規模に合わせて設置することが養蜂の基礎となる。 **部品: 定置式養蜂 養蜂には移動式と定置式があるが、食糧生産地等の果樹の受粉なども視野に入れているため、定置式での養蜂を行う。 季節により蜜を取る花や果樹が変わるため、蜂蜜の味が変化していくが、それもまた一つの味である。 **部品: 越冬について ミツバチは元来寒さに弱く、冬の間に数を減らし、悪くすれば全滅してしまう。 それを防ぐ方法として、蜂たちが集まって暖を取れるように巣箱を纏める、麻袋をかぶせて冷えを防ぐ等があるが、特に寒い場所では「越冬庫」と呼ばれる場所に移動させることもある。 この時期に全滅させないため、蜂蜜の採取は冬の前は控え、蓄えた蜜で蜂たちが越冬するのに協力することが重要となる。 **部品: 蜂蜜の採集 ミツバチの性質上、巣の高い場所に蜜をため、低い場所に卵や幼虫を置く。 そのため、採取の際には上半分だけを取り、押しつぶす方法もあったが、ミツバチへのダメージが大きいため、現在では遠心分離機での採取が主流である。 TLに合わせ、機械式、手回し式の違いはあるが、卵や幼虫の層には蓋がされているため、速度を上げすぎなければそれらが混ざることはない。 **部品: ローヤルゼリーの採取 女王蜂のみが食べる食事として、巣の中にはローヤルゼリーが存在する。 これは栄養価が高く、健康食品として重宝されるが、捕りすぎると女王蜂の食事がなくなり、次代の女王蜂が育たなくなるため、採取量は厳格に定められている。 これを破ったものは、ミツバチたちを全滅させてしまう(自分の職を失う)ので、養蜂を営むもので破るものはいない。 **部品: その他の生産物 蜂の巣の主成分である蜜蝋は、ワックス成分が主であるため、そのままワックスとして、加工して蠟燭や石鹸、口紅としての使用。 蜂の種類によってはプロポリスや花粉玉なども採取できるが、これらの採取はそのままミツバチの巣へのダメージに直結するため、捕りすぎは厳禁である。 目先の利益に飛びつくと、ミツバチが全滅することも十分あり得るのだ。 **部品: 外敵への対策 ミツバチの外敵といえば、有名なものでスズメバチであるが、それ以外にも寄生虫や、蜜を目的とする獣も該当する。 それらからミツバチを守ることも、重要な仕事となる。巣箱の近くには獣を寄せ付けないようにし、ミツバチを食べる虫が活発になる時期には、警戒を強める。 養蜂はミツバチによって成り立っているため、快適な生活を送れるように注力することが重要なのだ。 **部品: 原木栽培 天然の木材を培地としてキノコを育成する方法。 養殖方法の中では最も天然のものに環境が近く、主に広葉樹の間伐材の幹等が使用される。 培地となる木材(ほだ木)に種菌が増殖した駒木をくさび上にして打ち込み、それらが繁殖するに任せる方法のため、環境や天候で生産が安定しないが、味は最も天然のものに近い。 主に、シイタケ、マイタケ、ヒラタケといった種類がこちらの方法で栽培される。 **部品: 菌床栽培 自然の形に近い原木栽培に対し、おがくずや米ぬかなどを固めたものに菌糸を繁殖させたものを使う方法。 専用の設備で管理されながら栽培され、基本的には一度使った菌床は砕かれ、乾燥して肥料に使われる。 原木栽培や天然ものと比べ、安定した収穫を見込めるが、温度や湿度の環境を整える必要があるため、コストがかかる。 また、味や触感が天然ものと比べるとやや落ちるが、形状や大きさなどはこちらのほうに分が上がる。 主にブナシメジ、ホンシメジ、エリンギ、ナメコ、エノキダケ等がこの方法で栽培される。 **部品: 堆肥栽培 その名の通り、家畜の糞や藁、堆肥等でキノコを栽培する方法。 主にマッシュルームやフクロタケがこの方法で栽培される。 キノコの栽培方法としては、最古の物であるとされる。 **部品: 人工栽培できるキノコの種類 主に、キノコは栄養の接種法で以下の3つに分類される。 腐生菌:動物や植物の遺体を分解して栄養を得るもの。シイタケやマイタケ等。 菌根菌:生きた植物の根に菌根を這わせ、お互いが作れない栄養を分け合うもの。マツタケやホンシメジ等。 寄生菌:生きた動植物やほかの菌類に寄生し、養分を吸収し、宿主を殺してしまうもの。冬虫夏草等。 菌根菌は「生きた植物の根」が必要となるため、人工栽培には不向きである。 寄生菌も同じく、生きた動植物が必要だが、昆虫の幼虫等を使用する方法がある。 このため、人工栽培されるキノコは、主に腐生菌。少量が寄生菌、となる。 **部品: キノコに適した環境整備 種類にもよるが、キノコの栽培に必要なものは「適度な湿気」と「適度な温度」である。大体の場合、菌床の表面がしっとりと湿る程度、温度は20度から25度である。 自然に近い方法も、施設内で栽培する方法も、これらの環境になるべく近づけることで育成の手助けをする。 **部品: 自然のキノコの採取について 菌根菌のキノコは人工栽培が難しく、欲するなら山を丸々管理することが必要となる。 そこまでいかなくとも、ある程度手入れされた山でのキノコ狩りにて天然のキノコを採取することができる。 但し、その場合は経験を積んだ先導者がいなければいけない。素人は決して手を出してはいけないのが、天然のキノコである。 **部品: キノコに関する危険性 キノコはそもそも食べれる種類のほうが少なく、毒性の高いものも多い。 しかも、環境によって微妙に形状や色、大きさも変わるため、どれだけ知識と経験があっても間違えるときは間違える。 キノコを見分ける勉強会では、以下の二つの言葉がしつこく繰り返される。 「少しでもあやしいと思ったものは、どれだけ貴重な種類でも取らないこと」 「経験を積んだキノコ採取者と、命知らずのキノコ採取者がいる。だが、経験を積み、なおかつ命知らずのキノコ採取者は、一人もいない」 ひとかけら口に含んだだけで内臓を破壊しつくされて死ぬキノコも存在するため、これらの言葉は何も大げさではないのだ。 **部品: キノコの薬効について 本来、キノコというものは薬として扱われてきた。 身近な例で言えばシイタケは広く食用として扱われているが、昔は「胃の働きを助け、病人等の体力が低下した人に良い」薬として扱われていた。 実際に乾燥シイタケにはコレステロール値や血圧を下げる成分が含まれているため、薬としての見方は間違いではなく、現代でもシイタケ茶などにその名残が見られる。 キノコは総じて「カロリーが低く」「食物繊維が豊富で」「ミネラルがバランスよく含まれている」ため、健康食品としてのスペックは高い。 その他、有名なところで冬虫夏草や霊芝などは漢方の原料として扱われる。面白いところでは、ガン治療に効果があるとされるカバノアナタケというキノコもある。 薬効も様々であり、多種多様なキノコを適切に使うことで医療用途にも高い効果を得ることができる。 勿論、薬効もだが、毒性も様々なので、間違った採取、間違った見分けでの素人知識は、大事故につながる。 あやしいキノコ、だめ、ゼッタイ。である。 **部品: 毒キノコの毒抜き 余り褒められた手段ではないが、どうしても食べるものが少ない時期、仕方なく食べるために毒キノコの毒抜き方法が存在する。 真似をして事故が起きてはいけないので詳しい説明は省くが、水溶性の毒であれば鍋にお湯を沸かせてその中に投入し、わざと吹きこぼさせる方法や、一年塩漬けにするなどがある。 それでも毒性が完全に抜けるわけではないため、決して真似をしてはいけない。 が、毒キノコの毒性の主成分はアミノ酸等のうま味成分であるため、ものすごくおいしい、という説も、ある。が、真似をしてはいけない。 **部品: 大まかな概要 酪農は主に乳を取るために行うが、乳製品、肉、卵、皮革などの畜産物を得るために家畜を飼育することを畜産と呼ぶ。 基本的に、養殖や酪農を含む畜産業を営む為には国家または領地の担当部署による認可が必要となる。 **部品: 適切な地形 主に冷涼な高地が向いているとされる。 但し、これはどちらかというと「そういった場所は土地がやせていることが多く、田畑にできない分牧草地帯にし、畜産・酪農を行うことで食糧を得る」という側面のほうが強い。 肥沃な大地であれば飼料を自らの畑で生産し、それを使って家畜を育てることも可能である。 つまり、極めて厳しい地形でもない限りは、広ささえあれば可能ではある。 **部品: 繁殖に関して 食肉にする、ということはつまり、屠殺するという事である。 そうすると勿論、飼育している家畜は一匹減る。 増やさずに減らしていけば、最終的には何も残らない。 そのため、畜産業の規模を維持する以上の繁殖が常に必須となる。 **部品: 交配 優れた個体を掛け合わせてより良い種を作ることを交配と呼ぶ。 これは例えば、「味はあまり良くないが卵をたくさん産む鶏の品種」と「味はいいがあまり卵を産まない鶏の品種」を掛け合わせ、「味のいい卵をよく産む鶏の品種」を作るようなことである。 技術力の関係もあるが、主に倫理面の問題で遺伝子の組み換えなどではなく、通常の繁殖によって交配は行われる。 **部品: 屠殺場も必要 家畜を肉にするためには、所謂「屠殺場」と呼ばれる専用の場所が必要となる。 これらは藩国の物理域によって設備は変わるが、基本的に家畜にストレスを与えずに、速やかに絶命させる手段がとられる。 家畜に対する配慮もあるが、暴れられると作業する職員も危険になるための取り決めでもある。 なお、屠殺場はその性質上、外からそれと分からないように作られていることが多い。 **部品: 食肉と副産物 食肉等の「食品を生産する事」を目的として家畜を育てるわけだが、屠殺し、肉にする際に皮革や羽等の副産物が発生する。 これらも大事な資源であり、適切に使用するために屠殺所の近くには皮革加工所があることが多い。 **部品: 食肉用以外の経済動物の最後 乳牛や、卵を取るために育てている鶏でも、無限に乳や卵を出すわけではない。 年を取ればそれだけ生産量は落ちていくため、最終的にはほぼすべて「潰す」ことになる。 それらの処理も含めて、畜産である。おいしく食べるように心がけよう。 **部品: 愛情を込めて育てる 家畜とは、経済動物である。 可愛がるのが目的の愛玩動物ではなく、経済動物である以上は、割り切らなければならないことは多い。 しかし、だからと言って家畜を物のように扱うのではなく、きちんと愛情をもって接するべきである。 割り切るべきところは割り切り、愛情を注ぐべきところは注ぐ。これが重要である。 **部品: 飼料とは 簡単に言えば、家畜の食事全般のことである。 育てる家畜によって様々だが、大まかに繊維質の多いものと少ないもので区別される。 主に反芻動物を対象にして記述しているが、それ以外でもほぼ同様である。 **部品: 繊維質豊富な粗飼料 主に牧草がこれに該当する。 反芻を行う家畜の「反芻胃」の機能を維持するために不可欠で、乾燥させたものや、乳酸発酵させたものを与える。 牧場につきもののサイロ(塔のような建物)は、この乳酸発酵させた粗飼料(サイレージ)を作るためのものである。 昨今ではサイロを使わずに、ロール状に牧草を巻き取ってビニールで包み込んで発酵させるラップサイレージという方法でサイレージを作ることも多い。 **部品: 高カロリーな濃厚飼料 繊維質が少ない飼料はデントコーン等の穀物や、植物油を搾った後の搾りかすなど、ほとんどすべてが高カロリーのものである。 粗飼料に比べて(当たり前だが)栄養分が豊富であるため、家畜の体を作る目的の他、乳を濃厚にする目的や脂肪を蓄えさせる目的で与えることが多い。 **部品: そのほかの添加物 飼料に海藻や貝殻の粉末、重曹等を混ぜ込むことで、カルシウムやミネラルを摂取させることも重要である。 人間でいうところのサプリメントのようなもので、これのみでは飼料としては成立しないが、重要な飼料でもある。 特に、乳をだす家畜はカルシウムを消費するため、カルシウム不足にならないように配合しよう。 **部品: 飼料計算 粗飼料、濃厚飼料、添加物は、どれも多すぎても少なすぎても家畜には良くないため適切な量を計算する必要がある。 これらの計算には複雑な式を使うが、低物理国家では長年の感覚でそれらを使わずともバランスよく飼料を混ぜる者も居るだろう。 適量を配合した混合飼料により育てた家畜は、乳量や健康面での効果が期待できる。 **部品: 臭いの問題と対応 家畜を育てるにあたって、一番の問題は臭いの問題である。 これの主な原因は家畜の糞尿であり、消臭・糞尿処理によって対応するしかない。 しかし、処理にも限界があるため、完璧な対応は通常では難しい。 **部品: 害虫問題とその対応 大量の糞尿がどうしても発生する関係で、それにたかるハエ等の害虫問題も出てくる。 殺虫剤などでの対処は可能だが、根本的な解決のためには大量の糞尿問題を解決せねばならない。 **部品: 根本的には糞尿処理の問題 臭いも、害虫も、基本的には家畜を育てるにあたって毎日出る大量の糞尿が原因となる。 高火力で一気に燃やす、穴を掘って埋める、等の手段で解決できるが、これがまた別の問題を起こすこともありうる。 一番よいのは、畜舎を住宅街から遠ざける事だが、これらの解決は各国の取り決めによるところが大きい。 **部品: 酪農の概要 畜産の一種で、主に牛やヤギなどを飼育し、乳や乳製品を生産することをさす。 所謂遊牧民が行っているのも畜産ではなくこちら。 畜産全般に言えることだが、酪農をするためには、国家または領地の認可を必要とする。 **部品: 畜舎につなぐことのメリット なんと言っても、管理がしやすく、家畜同士による喧嘩などがおきないことと、使用する土地が放牧よりは少ないことが一番のメリットである。 繋ぐ方法はスタンチョン(首の部分を挟み込んで繋いでおく器具)や、チェーンでつなぐのが一般的だが、このあたりは国によって様々だろう。 極端な話、(家畜への負担の関係でほぼあり得ないが)一頭ぶんのスペースさえあれば成立する飼育方法である。 **部品: 狭さゆえのデメリット 最大のデメリットとして、繋ぎ飼いは家畜を拘束するためストレスを与えてしまう。 これを解消するのは難しく、家畜にストレスがたまると生産量減少から始まり、最悪の場合は病死につながる。 **部品: 放牧によるメリットとは 牧草地もしくは放牧地を用意できるのであれば、飼料の用意が必要なくなることが大きい。 また、適度な運動もできるため、繋ぎ飼いに比べると家畜のストレスも軽減される。 **部品: 土地問題というデメリット 放牧における一番のデメリットは、土地の問題である。 広大な土地による牧草地帯がなければ成り立たないため、土地に対するリターンが釣り合わない可能性が高くなる。 また、管理に関しても問題があり、放牧中に家畜がゴミなどを誤飲する事故も起こりうる。 **部品: いいとこどりした「放し飼い」 放牧によるメリット・デメリットをうまく調整したいいとこどりの方法として、「畜舎内での放し飼い」という手段もある。 畜舎の規模を大きくし、家畜をつながずにある程度自由に動き回るスペースを作ることで、放牧よりは土地を使わないがストレスを溜めにくい、という形にすることが出来る。 **部品: 畜舎の造り 主に、通路・寝床・飼槽・飲水設備・トイレなどで構成される。 家畜たちがすれ違える程度の広さや家畜に対して十分な量の寝床を用意する必要はあるが、家畜たちが自由に生活することでストレスを受けにくく、生産量向上や、発情の傾向が分かりやすくなるメリットが大きい。 半面、やはりデメリットも存在する。 家畜の中で序列が弱いものや足を悪くした家畜は、十分な食事をとれない等の行動制限を受けるため、こまめな観察は必要となる。 **部品: 選択は規模や国次第 土地の問題や技術の問題で、放牧か、放し飼いか、繋ぎ飼いかは各国様々である。 もしかしたらこれ以外の方法をとる国があるかもしれない。 中には、普段は繋いで飼っているが週に数回放牧地で放牧する、等と言うところもあるだろう。 それらの選択については規模や、各国の取り決め次第である。 **部品: 種付けの必要がある 当たり前だが、家畜が乳を出すのは子供に与える為である。 所謂乳牛も、年がら年中ミルクを出すのではなく、子供を産み、育てるときにしか出さない。 そのため、酪農においては定期的に種付けを行うこととなる。 **部品: 搾乳の間隔 酪農においては、一日に搾乳を何度行うかが重要なポイントとなる。 専用に品種改良された乳牛などでは、搾乳を怠ると乳房炎を起こすこともあるため一日二回の搾乳がむしろ必須となる、 が、野生に近い種類の家畜の場合は生産量が少ないため、同様に搾乳するとこれまた問題が起きる。 各国で育てている家畜に合わせたスタイルが必要となる。 **部品: 小まめな消毒 酪農の主目的である搾乳においては、しつこいほどに消毒の工程がある。 これは勿論、直接口に入るものであるからであり、さらに言えば、乳は変質しやすいためである。 具体的には搾乳前に消毒液を付け、それをふき取り、搾乳を行い、その後また消毒し、という程度には消毒を行う。 勿論、貯蔵するタンクや器具などもだ。 **部品: 健康管理の側面 搾乳することによって、家畜の体調が分かるという側面もある。 乳量が少なければ餌を食べていない、体調が悪い。血が混じっていたり、固形物のようなものが混ざっていれば、乳房炎の可能性。 一日一回以上は搾乳するため、その際に健康管理を行うのは効率的でもあるため、これらのチェックも行われる。 **部品: 異常乳の対応 家畜は生きている以上、体調不良により乳に血が混じったりすることもある。 そういったものや、病気にかかった家畜の乳は「異常乳」として、ほかの乳と混ざらないように厳密に隔離される。 また、出産直後の初乳も、仔に与えるための成分が多いため、扱いとしては「異常乳」である。 品質を一定に保つためにもこれらのチェックは厳しく行われ、前搾り(試し絞り)をしてチェックしてから搾乳することが決められている。 **部品: 各種器具や搾乳方法の扱い 搾乳におけるミルカー(搾乳機)や、ミルキングパーラー(牛を専用のコンベアに乗せて流れ作業で搾乳を行う方法)方式など、酪農においては様々な器具や設備が開発されている。 これらの使用については、各藩国による取り決めなどで変わる。手絞りをするところもあれば、搾乳ロボットがいる藩国もあるだろう。 **部品: 生まれた仔の扱いについて 種付けをして仔を産ませ、搾乳を行うにあたり、「生まれた仔」の扱いは大体二つである。 メスならばそのまま育て、搾乳する。オスならば、肉牛として育てられる。 稀に種牛になるオスもいるが、極めて稀な部類である。 経済動物の飼育は、このあたりの折り合いをつけるのも重要である。せめておいしく食べてあげよう。 **部品: 養殖の概要 畜産における飼育する動物が水棲生物である場合、「養殖」と呼ぶことが一般的である。 より正確には、生物全般を「その本体または副生成物」を利用するために育てることを言うが、このアイドレスでは水産業(養殖漁業)の一種として、魚介類や海藻などの水棲生物を育てることとする。 これを生業とするためには、国家ないしは領地の認可が必要となる。 **部品: 大前提としての知識 水棲生物、主に魚介類の養殖については、まず十分な知識を必要とする。 適切な水温、淡水か海水か、海流の条件、与える餌、様々な要因を理解し、そのうえで研究を重ねることで安定した養殖を行う技術を確立する必要がある。 **部品: 稚魚・稚貝の確保 魚介類の場合、卵から、もしくは稚魚(稚貝)から育てて養殖する。 親からの採卵や孵化の難易度による稚魚の確保が難しい場合、自然界から捕らえて育てることもある。 **部品: 海や河川は共通の資源場 稚魚等を自然界からとらえて養殖する場合は、必ず各国の「未成魚の捕獲行為」に関する法に従った上での捕獲が義務付けられる。 不用意な乱獲は自然界の崩壊につながり、また、種の絶滅を招く可能性があるため、これを破るものには厳しく罰が与えられる。 海には国境はないが、共通の資源場であることを忘れてはならない。 もちろん、複数の国を流れる河川も同様である。 **部品: 養殖のメリット そもそも漁とは不安定なものであるため、生産量が安定しない。 養殖はそもそも、漁による生産量の安定を目的として発展してきた。 また、時間経過による劣化を防ぐ他、漁の準備等に取られる時間他のコストを抑えられることも大きい。 一部の種類によっては、天然の環境よりも早いペースでの成長も見込めるため、メリット自体は大きい。 **部品: 完全養殖 生物の誕生から次世代への継続というサイクルをすべて人工飼育で実施することを完全養殖という。 要するに、親の魚(貝)に産卵させ、卵を採取し、それを人工孵化させ、稚魚を育て、成魚にしたものを産卵させ、というサイクルの確立をもって完全養殖とされる。 現代日本レベルの技術では、一部のエビやサケ科、マス科、マダイ等が完全養殖に成功しているが、逆を言えば、それ以外は全て自然界より稚魚を捕獲している。 勿論のこと、技術的には可能であっても商業として成り立たないものである場合は成功したとは言えないため、難易度は極めて高い。 NWにおける各藩国によっては、ある種の魚介類の完全養殖に成功しているかもしれない。 **部品: 環境汚染の問題 自然の海や川等を仕切って生簀を作るタイプの養殖場では、海流の穏やかな場所が選ばれる傾向がある。 そのため、海流による浄化作用が起きにくく、餌の過剰投与等による周辺海域の富栄養化や水質汚染が起こりうる。 これらが悪化すると、プランクトンの異常発生による赤潮などで広い範囲にダメージを与えかねない。 この問題を回避するために、餌の改良や投餌技術の進歩が進められ、食べ残しが少なく、自然の物に近い水質を汚染しない餌を用いられることになった。 **部品: 生産過剰による問題 養殖技術が確立されると起こりうる問題として、生産過剰の問題がある。 技術確立による成魚の確保量増加、それによる収益増加からの生産業者の増加、さらにそこから成魚の過剰供給による暴落、までがワンセットで起こりうる。 この問題に関しては解決策はほぼ存在しないが、市場の浄化作用により落ち着くことや、稚魚自体が希少である場合、設備投資にコストがかかる場合は起こりにくい傾向にある。 **部品: 天然資源へのダメージ 基本的には、既存の養殖技術では稚魚を自然界から取ってくるほうが多い。 そのため、養殖規模を拡大していき、消費が増えれば増えるほど、自然界から稚魚が減少していく現象が起こりうる。 これを回避するためには稚魚の捕獲制限等、広い範囲での法整備による抑制によって対応される。 **部品: 遺伝的多様性の問題 完全養殖に成功している場合、世代を長く重ねて荒廃していく過程で遺伝的多様性が薄れ、画一的な個体群が生まれていく。 この状態は感染症に対する耐性が低いため、それらが蔓延しやすく、また、自然界に放流した際の生存率も低い問題が起こる。 これらを回避するため、適度に外の個体を取り入れて多様性を維持する試みがある。 なお、昔ながらの手法で養殖している低物理国家の場合でも、手法として外の血を取り入れることで同様の効果が狙えるだろう。 **部品: 遺伝子攪乱の問題 養殖のために他国から持ち込まれた種が、養殖時の事故などで自然界に逃げ出す場合がある。 もしもその種が繁殖してしまえば、「生態系の破壊」や「近い種との遺伝子交雑」が起こる。 所謂外来種として野生化すると対応が難しいため、管理には細心の注意が払われるほか、外来種は駆除対象として処理されることで対応を行うしかない。 これは物理域の高・低関係なく、他国の野生動物による自然環境の破壊に対応するために必要である。 **部品: 玄霧藩国の家畜・水棲生物一覧 玄霧藩国では、酪農・畜産用として主に山岳地帯を使ってヤギ、羊、ヤクを育てている。 養殖は藩国を流れる河の上流や湖を使ってのサケマス類やコイ、ナマズを育てている。 鳥類は農協側で管理されているが、そちらでは鶏の他、アヒルやガチョウが育成されている。 **部品: ヤギ(アルパイン近縁種) 玄霧藩国で育てられるヤギは、アルパイン種に近い特徴を持った独自の種とされる。 所謂真っ白いヤギではなく、体毛が茶色の種類である。 ヤギは何でも食べてしまうため、基本的には畜舎内で育てる。下手に外に出すと、地面を掘り返してでも食いつくしてしまうからだ。 そのため、脱走対策は非常に厳重に行われている。 とはいえ、玄霧藩国は山間部でも植生は豊かなため、外で育てることも不可能ではない。実際に野生の種もいる。 主な用途としては、乳用であり、積極的に肉を取ることは少ない。 **部品: 羊(サフォーク近縁種) 羊は羊毛を取る目的もあるが、肉用としての需要もある。 玄霧藩国で食用にされる羊は、肌が黒くて毛が白い、サフォーク種が藩国の環境に適応した近縁種である。 生後一年未満をラム、それ以上をマトンとして分けており、ラムは臭みが少なく美味。 マトンは独特の臭みがあるが、脂肪を落としたり香辛料や香草と炒めることで臭みを飛ばすことができ、これもまた美味である。 **部品: 羊(イースト・フリージャン近縁種) 玄霧藩では、乳用の羊も飼育されている。 こちらはイースト・フリージャン系の種で、乳量こそ多くはないが、脂肪分が多く、これで作ったチーズは絶品。 乳量の問題から、そのまま飲むことは少ない。 **部品: ヤク 4000m級の高地に住む偶蹄類。換毛をしないため暑さに弱く、山岳地帯の涼しい場所を好む。 毛皮・肉・乳の他に尾の毛や角まで装飾品に使われるなど、捨てるところがないほど有用な家畜。 玄霧藩国ではオスは肉・毛皮用、メスは乳用として育てられる。 ヤクの乳から作るバターはチーズに近い風味を持ち、濃厚で美味である。 **部品: 養殖ナマズ(マナマズ) 玄霧藩国では、湖畔を利用して藩国で捕れたマナマズの養殖を行っている。 喜ばしいことに完全養殖に成功しており、稚魚の一部は自然に放流されている。 ナマズは骨も少なく、白身の淡白でありながらも脂の乗った味も楽しめる、として藩王玄霧が強く養殖に踏み切った経緯がある。 その形状から通常の魚よりさばくのが難しいが、頭を落として開いたものをかば焼きにすると絶品である。 そのほか、てんぷら等も美味。たたきや刺身でも食べれなくはないが、寄生虫である顎口虫がいることもあるので天然物は生食非推奨 養殖ナマズは寄生虫が着かないように育てているので生食可能であるが、ぶっちゃけ火を通したほうが旨い。 そのまま調理してもよし、すり身にして加工食品にしてよしと、様々な料理・食品に使われる。 **部品: 養殖コイ 玄霧藩国では河川を利用してのコイの養殖を行っている。 河の一部を利用しての養殖を行っているが、採取した卵を孵化させ稚魚まで育てるのは専用の設備にて別途行う形をとっている。 海の遠い玄霧藩国では貴重な大型魚であり、鯉こくや甘露煮などにして食べられるほか、洗いにして食べることもある。 寄生虫の問題が付きまとう上に泥臭さを抜くために調理する前に前工程が必要と、なかなか面倒な魚だが、なじみの味だし胆嚢が生薬になったりもするため、養殖が続けられている。 鯉の調理方法の一つに鯉の丸揚げの甘酢あん掛けがあり、玄霧藩では祝い事の際にこれが食べられることがある。 **部品: 養殖ヤマメ 玄霧藩国では、藩国に流れる川の上流部に養殖池を作り、サケマス類を養殖している。 サケマス類は完全養殖に成功しており、その中の一つがヤマメである。 正確には、種としてはサクラマスだが、海の遠い玄霧藩国で育てる場合はどうしても陸封型の種になってしまうため、ヤマメとなる。 小さなものは内臓を抜いてから揚げや酢漬けに。型の良いものは塩焼きにして食べるのが一般的。 養殖物は刺身でも食べれなくはないが、寄生虫の危険があるため、火を入れるのが無難である。 **部品: 養殖イワナ 養殖池の中でも一番上流に位置する場所では、イワナの養殖がおこなわれている。 冷水を好む習性と陸封型の性質を持つため、玄霧藩国では地形的に育てやすい部類に入る種である。 主に塩焼きやから揚げで食べられるが、塩を振って焼いたイワナを清酒につけて飲む骨酒も美味とされる。 が、玄霧藩国では日本酒や清酒をT21段階で作っていないため、この方法を取るには輸入した酒が必要と、やや残念なことになっている。 **部品: 畜産・酪農に関する設備 酪農用として飼育する家畜がヤギ・ヒツジ・ヤクであるため、一日に一回程度の搾乳となる。 そのため、搾乳に関する設備は器具などは使うがほぼ人力、という形になっている。 畜舎に関しては放し飼いのスタイルであり、山岳部に広めの畜舎を建て中を自由に歩き回らせる形をとっている。 **部品: 養殖に関する設備 生態の研究などは科学的な分野として進められているが、実際の養殖池は機械式の物は殆どない。 川の上流域、森の中に養殖池を作る関係で、機械関連を極力排除したやや手間のかかる方法で養殖を行っている。 とはいえ、水温調整の必要もないほど適した環境であるため、比較的労力は少ない。 コイやナマズに関しては、川の中流域、林業関係の邪魔にならない場所を利用して入り江のような形の養殖場にて育てている。 こちらも環境的に機械を使うことはほとんどない。 **部品: 積極的な品種改良はしない 玄霧藩国で飼育する家畜や水棲生物は、基本的に藩国で固有化していた種を家畜化したものである。 家畜化に当たって人に慣れはしたが、種としての特性などはいじってはいない。 乳量の増加や肉質などの改良をすることはできるが、それらも行わない。 というのも、陸上・水棲を問わず、定期的に野生の種の血を入れるようにしている関係で、下手に品種改良をすると生殖能力の無い仔ばかり生まれる可能性があるからだったりもする。 これらの経緯と、水棲生物の場合はある程度の稚魚の放流も行うため、国内の生態系を壊さず、また、実利の面からも品種改良は行わないこととなった。 **部品: 稚魚の放流等について 玄霧藩国に流れる河は、はるか先で海につながっている。 領地ではないのでそこで魚を取ったり養殖することは出来ないが、生態系の維持の他、降海型として海に下った後、サクラマスとして戻ってくる狙いからヤマメの稚魚などを放流している。 また、要望があった場合に限るが「養殖用途のみ。放流はしない」という条件で他国に稚魚を販売することもある。 **部品: 放牧地と放牧に関して 玄霧藩国では、なるべく自然の環境で育てるために夏季の放牧が推奨されている。 山間部に作られた牧草地帯で春の終わりから夏の間はのんびりと育て、秋口から冬にかけては畜舎で育てる形式をとっている。 とはいえ、搾乳の関係で完全に自由な放牧は出来ないため、柵を作っての放牧となる。 この際、家畜たちが脱走しないかを見張るのも重要な仕事である。 特にヤギに関しては、脱走して野生化してしまった際の環境破壊の問題があるため入念にチェックされる。 **部品: 脱走防止の柵 見た目は普通の木の柵だが、外側に紋様が彫り込まれており、魔力を流すと3mほどの透明な魔力の壁を生み出す造りになっている。 これにより、景観を崩さずに脱走を防止できる造りになっている。 夏場のバイトとして、監視役兼魔力補充の仕事はそこそこの人気である。 **部品: 除角について 角の生える家畜に関しては、生後1~2週間の間に除角を行う決まりになっている。 これは飼育する際の事故を減らし、家畜同士の怪我を防ぐ目的があるため、飼育の際の義務とされている。 方法は一般的な焼き鏝式で切った後に焼き、それ以上生えないようにする形である。生後1~2週間の間ならばこの際の怪我も少なく、また直りが早い。 なお、ヤクに関しては角も副産物として有用のため、除角されない。そのため、扱いは難しい家畜とされる。 当たり前だが、角が生えない種であれば態々けがをさせるようなことをしないため、除角も行わない。 *提出書式 大部品: 玄霧藩国の食糧生産地(T21) RD:120 評価値:11 -大部品: 玄霧藩国の食糧生産地 RD:62 評価値:10 --大部品: 食糧生産地 RD:19 評価値:7 ---大部品: 生産する作物の選定 RD:5 評価値:3 ----部品: 季節に合った作付け ----部品: 環境にあった品種 ----部品: 救荒作物 ----部品: 穀物畑 ----部品: 根菜畑 ---大部品: 連作障害対策 RD:5 評価値:3 ----部品: 土壌診断 ----部品: 有機物の投入 ----部品: 湛水 ----部品: 輪作での対応 ----部品: 藩国の環境に適した対応 ---大部品: 害獣・害虫対策 RD:6 評価値:4 ----部品: 害獣・害虫の定義 ----部品: 害獣除けの工夫 ----部品: 害虫除けの知識 ----部品: 獣・虫よけの薬品 ----部品: 直接駆除をする ----部品: 畑の監視体制 ---部品: 農地管理 ---部品: 一時保管倉庫 ---部品: 食糧生産地の流用実績 --大部品: 食糧倉庫 RD:21 評価値:7 ---部品: 食糧倉庫の意味 ---大部品: 倉庫の管理体制 RD:10 評価値:5 ----部品: 人員の管理 ----部品: 重量・形状による管理 ----部品: 温度と湿度の管理 ----部品: 数量の管理 ----部品: 品種による管理 ----部品: 映像による管理 ----部品: ミスと在庫の管理 ----部品: 時間経過に関する管理 ----部品: 複数の場所に分ける ----部品: 警備体制 ---大部品: 食糧の管理・備蓄について RD:9 評価値:5 ----部品: 虫対策 ----部品: ネズミ対策 ----部品: 穀物の場合 ----部品: 根菜の場合 ----部品: 青果物の場合 ----部品: 肉類の場合 ----部品: 海産物の場合 ----部品: 乾物・燻製・漬物の場合 ----部品: 液体の場合 ---部品: 食糧倉庫の流用実績 --大部品: 玄霧藩国の畑事情 RD:6 評価値:4 ---部品: 玄霧藩の生産物 ---部品: サトウカエデの栽培 ---部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画 ---部品: 陽当たりの確保 ---部品: 栄養豊かな土 ---部品: 水源の確保 --大部品: 養蜂 RD:7 評価値:4 ---部品: 巣箱の設置 ---部品: 定置式養蜂 ---部品: 越冬について ---部品: 蜂蜜の採集 ---部品: ローヤルゼリーの採取 ---部品: その他の生産物 ---部品: 外敵への対策 --大部品: キノコの採取と人工栽培 RD:9 評価値:5 ---部品: 原木栽培 ---部品: 菌床栽培 ---部品: 堆肥栽培 ---部品: 人工栽培できるキノコの種類 ---部品: キノコに適した環境整備 ---部品: 自然のキノコの採取について ---部品: キノコに関する危険性 ---部品: キノコの薬効について ---部品: 毒キノコの毒抜き -大部品: 玄霧藩国の畜産・養殖について RD:58 評価値:10 --大部品: 畜産・酪農・養殖について RD:58 評価値:10 ---大部品: 畜産 RD:31 評価値:8 ----部品: 大まかな概要 ----部品: 適切な地形 ----部品: 繁殖に関して ----部品: 交配 ----部品: 屠殺場も必要 ----部品: 食肉と副産物 ----部品: 食肉用以外の経済動物の最後 ----部品: 愛情を込めて育てる ----大部品: 飼料 RD:5 評価値:3 -----部品: 飼料とは -----部品: 繊維質豊富な粗飼料 -----部品: 高カロリーな濃厚飼料 -----部品: そのほかの添加物 -----部品: 飼料計算 ----大部品: 畜産業による周辺環境問題とその対策 RD:3 評価値:2 -----部品: 臭いの問題と対応 -----部品: 害虫問題とその対応 -----部品: 根本的には糞尿処理の問題 ----大部品: 酪農 RD:15 評価値:6 -----部品: 酪農の概要 -----大部品: 放牧と繋ぎ飼い RD:7 評価値:4 ------大部品: 繋ぎ飼い RD:2 評価値:1 -------部品: 畜舎につなぐことのメリット -------部品: 狭さゆえのデメリット ------大部品: 放牧 RD:2 評価値:1 -------部品: 放牧によるメリットとは -------部品: 土地問題というデメリット ------大部品: 第三の選択肢 RD:2 評価値:1 -------部品: いいとこどりした「放し飼い」 -------部品: 畜舎の造り ------部品: 選択は規模や国次第 -----大部品: 搾乳について RD:7 評価値:4 ------部品: 種付けの必要がある ------部品: 搾乳の間隔 ------部品: 小まめな消毒 ------部品: 健康管理の側面 ------部品: 異常乳の対応 ------部品: 各種器具や搾乳方法の扱い ------部品: 生まれた仔の扱いについて ---大部品: 養殖全般 RD:11 評価値:5 ----部品: 養殖の概要 ----部品: 大前提としての知識 ----部品: 稚魚・稚貝の確保 ----部品: 海や河川は共通の資源場 ----部品: 養殖のメリット ----部品: 完全養殖 ----大部品: 養殖における問題点とその解決策 RD:5 評価値:3 -----部品: 環境汚染の問題 -----部品: 生産過剰による問題 -----部品: 天然資源へのダメージ -----部品: 遺伝的多様性の問題 -----部品: 遺伝子攪乱の問題 ---大部品: 玄霧藩で育てられる動物たち RD:9 評価値:5 ----部品: 玄霧藩国の家畜・水棲生物一覧 ----部品: ヤギ(アルパイン近縁種) ----部品: 羊(サフォーク近縁種) ----部品: 羊(イースト・フリージャン近縁種) ----部品: ヤク ----部品: 養殖ナマズ(マナマズ) ----部品: 養殖コイ ----部品: 養殖ヤマメ ----部品: 養殖イワナ ---大部品: 畜産・養殖に関する設備 RD:2 評価値:1 ----部品: 畜産・酪農に関する設備 ----部品: 養殖に関する設備 ---大部品: 家畜等についての取り決め RD:5 評価値:3 ----部品: 積極的な品種改良はしない ----部品: 稚魚の放流等について ----部品: 放牧地と放牧に関して ----部品: 脱走防止の柵 ----部品: 除角について 部品: 季節に合った作付け 当然のことながら、作物には「育つのに適した天候・気温・湿度」がある。 それから逆算し、適した時期に作付けを行うことで、安定した成長を見込める。 自然を操作することはできないが、合わせることは出来るのだ。 部品: 環境にあった品種 藩国によって、寒暖の差、乾季と雨季、四季の流れといった環境は違う。 そのため、品種は生産国の環境に沿った物が選定される。 部品: 救荒作物 主流の作物が不作の際にも比較的生育が良く、安定した収穫が見込める作物。 一般的には粟・稗や、蕎麦、根菜ではジャガイモやサツマイモ等。備荒作物ともいう。 共通して、「低温に強い」「生育期間が短い」「乾燥に強い」という作物が該当する。 これらは収穫後、使用する分以外は保管倉庫に緊急用に備蓄される。 部品: 穀物畑 主に穀物類を育てる畑。広大な土地が必要。 主食となる米・麦・トウモロコシといった代表的な穀物の中から、藩国に適した種類を育てる。 その用途の他、飼料としての雑穀や、酒造用の穀物の栽培も行われる。 部品: 根菜畑 救荒作物ともなるジャガイモやサツマイモの他、ニンジンやダイコンといった根菜を育てる畑。 主食だけでは栄養に偏りがあるため、土壌改良を兼ねて根菜が育てられる。 部品: 土壌診断 土壌の状態を確認し、土地がやせ細らないために適切な量の堆肥や土壌改善用の薬品を割り出す作業。 低物理と高物理では手段が違うが、土壌の栄養分を探ることで不足を割り出す方法をとる。 部品: 有機物の投入 動物性肥料や植物性肥料を使用し、土壌を改善することで病気を避け、生産性を安定化させる。 わざわざ書くまでもないが、生育に適した状態に調整するために行うことであって、作物が大量にとれるように土壌を改良するというものではない。 部品: 湛水 畑によっては、一定期間水を溜めることで病原体や害虫を処理し、水溶性の塩類を水に溶け出させることで塩害を避ける手段も取れる。 殆どの病原体や害虫は、水中で長時間は生きられないため効果は高い。 が、畑の地形や形状によってはこの手段はとれない。 部品: 輪作での対応 いくつかの異なる作物を同じ畑で作り回すことで、土壌の養分の偏りを防ぐ。 連作障害の原因のうち、ほぼすべての物に有効ではあるが、同じ畑で一つの種類を栽培することに比べると 「同じ量を取るために倍以上の面積を必要とする」「育てる作物が変わるので、その分の知識や技術が必要となる」という欠点がある。 部品: 藩国の環境に適した対応 これらの連作障害対策のうち、各藩国で育成する作物や環境、食糧生産地の規模により、各国に適した物を行う。 全てをやることで効果が高まるわけではなく、適した物を、必要なだけ行うことが大事である。 部品: 害獣・害虫の定義 自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。 家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。 同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。 部品: 害獣除けの工夫 藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。 その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。 部品: 害虫除けの知識 害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。 その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。 部品: 獣・虫よけの薬品 人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。 薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。 どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。 部品: 直接駆除をする 害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。 必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。 なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。 部品: 畑の監視体制 生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。 そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。 部品: 農地管理 各自が自由に、好きな物を作るのではなく、農地を区切り、気候と環境に合わせた生産物の管理を行うことで効率的な生産が可能となる。 また、連作障害対策で輪作をする場合や、虫害発生時にも有効となる。 部品: 一時保管倉庫 収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。 ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。 部品: 食糧生産地の流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では 後ほねっこ男爵領 フィーブル藩国 FROG レンジャー連邦 よんた藩国 満天星国 土場藩国 紅葉国 リワマヒ国 にて流用されています。 部品: 食糧倉庫の意味 食糧は、そのまま放置しておけば(当たり前だが)時間がたてばたつほど劣化していくし、虫が食ったり、雨ざらし日ざらしでカビが生えたり焼けたりしてしまう。 そういうことを避けるために、食糧倉庫がある。 また、同系統の物を同じ場所にそろえて保管することで、数量の確認や管理のコストが下がるという利点もある。 そのうえで、数量や種類がはっきりすることで、必要な生産や消費の配分もわかるため、作ったものをそのまま売る、加工するよりも、余剰を出さす、不足を出さないという風に、効率的な生産と消費にもつながるため極めて重要な設備である。 部品: 人員の管理 倉庫に搬入されるものは、須らく重要な物資である。 そのため、「誰が」「何時」「どのような理由で」倉庫に出入りしたか、厳格に管理される。 これにより、(完全ではないが)盗難は勿論、火付けや異物混入を防ぐことができる。 部品: 重量・形状による管理 管理形式を統一することでミスなどを減らす目的で、基本的には全て「kg単位」で管理される。 但し、ほぼ同じ形状であったりする品物に関しては、「〇本」「〇枚」等で管理される。 例として、穀物の袋はkg単位だが、鉄の棒材などは定型の場合は4m棒〇本、といった形で管理される。 これらの管理形式は国によって若干の違いはあるが、基本は統一されている。 部品: 温度と湿度の管理 物資によって適切な温度・湿度は違ってくるため、それらに配慮した空調管理により、常に一定の温度・湿度に保たれている。 空調管理については、低物理の国ならば魔法や氷室等。高物理の国ならば、機械的な環境により対応されている。 部品: 数量の管理 物資の搬入・供給等で、備蓄されている物資は常に変動する。 有事の際に「何が」「どれだけ」あるかが分からないのは危険である。 それらを明確に管理するため、帳簿を毎日つけることが義務付けられている。 これらは、物理域にかかわらず存在できるよう、基本的には紙媒体に残され、責任者のサインと判子で管理される。 部品: 品種による管理 搬入される物資によって必要な管理(温度や湿度等)は違う。 低温が望ましいもの、乾燥しているほうがよいもの、その逆に常温~高温がよいもの、多湿が良いもの。 それらを保存するコストを削減するべく、同種の品はまとめて置くことで、管理コストの低下と効率化を図ることが出来る。 部品: 映像による管理 万が一、盗難や異物混入等が起きた際に、書類上のチェックの他、映像によるチェックが必要となる。 そのため、倉庫内は高物理であれば監視カメラ、低物理であれば記録の魔法などで24時間体制で記録されている。 記録媒体の取り換えタイミングや取り換えるカメラなどについては、担当以外には秘密にされている。 部品: ミスと在庫の管理 品物によっては、管理の漏れや消費・納入のミスなどで予定よりも品物が足りない・余ることがある。 余った場合は、その旨を明記してそれらを「在庫」として扱い、優先的に処理する。 足りなかった際は、「在庫」から消費する、別のところから融通してもらうなどで対応する。 このように、ミスの記録もしっかりと残し、以後のトラブル回避の材料とすることが推奨されている。 部品: 時間経過に関する管理 倉庫の中には次々と品物が入り、また、出ていく。 その際に、基本的には古いものを出し、新しいものを備蓄するのが原則とされる。 これは、時間経過による劣化を防ぐ目的と、物資の消費量の確認から、生産数の調整を行うためにも必要となる。 数年前のものがずっと残っている、というものは、生産をやや抑える等で対応し、生産力を別の元に振り分ける。 または、死蔵しかねないものを活用するものを新しく作る等、これらの管理から生産力の向上の可能性も見えてくるため、重要な管理と言える。 部品: 複数の場所に分ける 倉庫は同種のものを同じ場所に集め、管理することでコストを下げる目的がある。 しかし、全てを一つの場所に集めてしまうと、そこで火災や事故等が起きてしまった場合に全ての物資が消滅することもあり得る。 そういった危険を避けるため、また、流通の問題から、全てを一か所に集めるのではなく、藩国の各所に倉庫を作ることで事故や虫害等へのリスクを分散させ、一番近い倉庫から物資を消費する。 品物が足りない、等もこの方法を取っておくことで、ある程度の対応が出来る。 部品: 警備体制 倉庫の物資を守るために管理やチェックを厳しくしても、物理的・間接的な障害は起こりうる。 それらに対応するために、警備員等により、倉庫は常に警備体制が敷かれている。 これらは、各藩国によって特色ある警備員があてられることが多い。 部品: 虫対策 畑の対策と違い、こちらは倉庫内に沸く虫に対する対策となる。 ポピュラーな物であればゴキブリなどだが、穀物に沸く米くい虫、葉物に着く蝶の幼虫等も気を付けなければならない。 そのため、倉庫に納入する前に品種別で「振るいにかける」「水洗いする」などの対策を経て納入される。 そうして、虫の卵などの侵入を防いだうえで、倉庫内の清潔を保つ、隙間を作らない等の対策をされ、外と中からの被害を軽減する方策がとられている。 部品: ネズミ対策 所謂獣害だが、畑と違って、小さなネズミなどが入り込んで食料を齧ることを想定された対策となっている。 基本的には虫の対策と同じく、清潔を保ち、外から入り込む隙間等をふさぎ、そのうえで倉庫内にネズミとりの罠を仕掛ける等が対策とされる。 倉庫内に猫を放つこともあるが、その猫によって物資が荒らされることもあるため注意が必要である。 部品: 穀物の場合 一般的に、米や麦の場合は、脱穀されて粒の状態でキロ単位で通気性の良い袋に詰められて保管される。 トウモロコシなどは、乾燥したうえで粒で同様に袋詰めか、ものによってはそのまま箱詰めで保管される。 これらの保管の際には、涼しく、乾燥した通気性の良い場所が適しているため、そのように管理される。 部品: 根菜の場合 ジャガイモやサツマイモといったものは、傷がつかないように水洗いされ、そのまま箱詰めされる。 これらはキロ単位での管理が難しい(大きさや形状で個別に重さが違いすぎる)ため、10キロ、20キロなどの大きな単位で管理されることが多い。 ニンジンやダイコンといったものは、葉を根元から数センチ上で切られ、紙にくるまれるなどして箱詰めで保管される。 管理に関しては冷暗所で高温多湿を避けるのは穀物と変わらないが、含有水分量が違うため、あまり長期間の保存には向かないことを留意するべきである。 部品: 青果物の場合 野菜や果物、山菜やキノコを纏めて青果物として扱うが、これらは細かく保存方法が変わることが多い。 みずみずしいままの保管が望ましいものは、表面を水洗いする等だけで袋詰め、もしくは箱詰めされるが、傷がつくのもダメな高級品の場合、そもそも備蓄用倉庫に入らず直接梱包されて売られることも多い。 生のままの保存の場合は、基本的に低温で湿気の少ない状態だが、ものによっては多湿の状況を好むものもあるため、管理に注意せねばならない。 乾燥しての保管が可能な場合は、乾燥させて保管することが多いが、味や風味等が変わるため、用途次第である。 部品: 肉類の場合 家畜や狩りの獲物の肉の保管の場合は、その後の用途によって切り分け方法は変わるが、基本は冷凍となる。 常温や低温の保管では肉が熟成するメリットもあるが、長期間の保存は向かないためである。 部品: 海産物の場合 海産物は、保管が極めて難しい部類に入る。 というのも、通常であればそのまますべて冷凍するのが望ましいが、一度冷凍してしまえば生食の際の風味の違いは問題となる。 それを防ぐため、大きな生簀を作り、生きたまま保存する場合もある。 この場合は、専用の設備がどうしても必要となるため、生簀が無い倉庫もある。その場合は、すべて冷凍して保管される。 部品: 乾物・燻製・漬物の場合 肉類や魚介類や果物などは下処理(捌いて開く等)をした後、キノコなどはそのまま天日や工場で乾燥させることで乾物に。 燻煙用の木材などで温度を管理しながら燻すことで燻製に。 ぬか漬け、塩漬け、砂糖漬け、酢漬け、油漬けすることで漬物に。 それぞれの加工で日持ちする日数が増えるが、乾物以外は一年以上持たせるためには注意点があることに注意。 乾物や漬物は冷暗所、燻製は冷蔵・冷凍されることが基本となる。 部品: 液体の場合 酒や調味料などは樽や瓶で保管される。 水のものは、腐ることを避けるためにタンクに保管される。これは有事の際の給水用で保管されることが多いが、水の少ない国では、他国から買い付けたものを補完することもある。 低物理国家の場合、タンクがない代わりに防腐の魔法などで樽詰めされることもある。 牛乳のような、痛むのが早い品物は倉庫で保管されることは基本的にはない。 部品: 食糧倉庫の流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では フィーブル藩国 FROG にて流用されています。 部品: 玄霧藩の生産物 麦類や米、ジャガイモやサツマイモといった主食になる穀物や根菜の他は、果樹園にてリンゴやブドウにマタタビ。休耕地にてナッツ類やレンゲ(食用の他、蜂蜜用)等が生産されている。 保存食になるものや、土壌改善に役立つもの、養蜂に使えるもの等が多い。 部品: サトウカエデの栽培 国内での甘味を得るため、サトウカエデ種の楓を植え、樹液を煮詰めてメープルシロップおよびメープルシュガーを作っている。 部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画 食用ではないが、生産地の一部として輪作の休耕期間だけではなく養蜂用のレンゲ(ゲンゲソウ)の花畑が存在する。 また、薬用酒に用いるハーブ類や、酒に混ぜ込むスパイス類を育てるハーブ区画もあり、これらは明確に区画が分けられている。 特に、ハーブ区画は日光が入るように作られた室内であり、種類ごとに、根が区画の外に出ないようにまで工夫されている。 総じてハーブ類は生命力が高く、自然環境の破壊につながりかねないからの対策とされる。 部品: 陽当たりの確保 作物がよく生育するよう、畑の場所は陽光を遮る木々の無い開けたところを選ぶか、必要最小限に絞って木々を伐採し、陽当たりを確保している。 部品: 栄養豊かな土 木々が豊かな森国であるため、その保水力から土には適度な水分を含む。 また、当然ながら木々から落ちる枯れ葉も多く、それを分解して栄養に変える虫も多くなり、栄養豊かな土を作り上げている。 部品: 水源の確保 大水車の設置された大きな川から、農業を行うのに非常に重要となる水を確保している。 川から水路を引いたり、近くに畑を作ったりと、水の確保には気を使っている。 部品: 巣箱の設置 縦横1:2程度の比率な直方体の箱に、巣礎と呼ばれる厚い板を鉛直面に平行に、8枚から10枚ほど並べたものが巣箱となる。 巣箱の壁面の一つに蜜蝋を使った厚紙上の土台を張り付けて起き、六角形の型を刻んでおくことで、それを足掛かりにミツバチが巣を作り始める。 これに出入り口を付け、上部を取り外しできるようにしたものを、養蜂の規模に合わせて設置することが養蜂の基礎となる。 部品: 定置式養蜂 養蜂には移動式と定置式があるが、食糧生産地等の果樹の受粉なども視野に入れているため、定置式での養蜂を行う。 季節により蜜を取る花や果樹が変わるため、蜂蜜の味が変化していくが、それもまた一つの味である。 部品: 越冬について ミツバチは元来寒さに弱く、冬の間に数を減らし、悪くすれば全滅してしまう。 それを防ぐ方法として、蜂たちが集まって暖を取れるように巣箱を纏める、麻袋をかぶせて冷えを防ぐ等があるが、特に寒い場所では「越冬庫」と呼ばれる場所に移動させることもある。 この時期に全滅させないため、蜂蜜の採取は冬の前は控え、蓄えた蜜で蜂たちが越冬するのに協力することが重要となる。 部品: 蜂蜜の採集 ミツバチの性質上、巣の高い場所に蜜をため、低い場所に卵や幼虫を置く。 そのため、採取の際には上半分だけを取り、押しつぶす方法もあったが、ミツバチへのダメージが大きいため、現在では遠心分離機での採取が主流である。 TLに合わせ、機械式、手回し式の違いはあるが、卵や幼虫の層には蓋がされているため、速度を上げすぎなければそれらが混ざることはない。 部品: ローヤルゼリーの採取 女王蜂のみが食べる食事として、巣の中にはローヤルゼリーが存在する。 これは栄養価が高く、健康食品として重宝されるが、捕りすぎると女王蜂の食事がなくなり、次代の女王蜂が育たなくなるため、採取量は厳格に定められている。 これを破ったものは、ミツバチたちを全滅させてしまう(自分の職を失う)ので、養蜂を営むもので破るものはいない。 部品: その他の生産物 蜂の巣の主成分である蜜蝋は、ワックス成分が主であるため、そのままワックスとして、加工して蠟燭や石鹸、口紅としての使用。 蜂の種類によってはプロポリスや花粉玉なども採取できるが、これらの採取はそのままミツバチの巣へのダメージに直結するため、捕りすぎは厳禁である。 目先の利益に飛びつくと、ミツバチが全滅することも十分あり得るのだ。 部品: 外敵への対策 ミツバチの外敵といえば、有名なものでスズメバチであるが、それ以外にも寄生虫や、蜜を目的とする獣も該当する。 それらからミツバチを守ることも、重要な仕事となる。巣箱の近くには獣を寄せ付けないようにし、ミツバチを食べる虫が活発になる時期には、警戒を強める。 養蜂はミツバチによって成り立っているため、快適な生活を送れるように注力することが重要なのだ。 部品: 原木栽培 天然の木材を培地としてキノコを育成する方法。 養殖方法の中では最も天然のものに環境が近く、主に広葉樹の間伐材の幹等が使用される。 培地となる木材(ほだ木)に種菌が増殖した駒木をくさび上にして打ち込み、それらが繁殖するに任せる方法のため、環境や天候で生産が安定しないが、味は最も天然のものに近い。 主に、シイタケ、マイタケ、ヒラタケといった種類がこちらの方法で栽培される。 部品: 菌床栽培 自然の形に近い原木栽培に対し、おがくずや米ぬかなどを固めたものに菌糸を繁殖させたものを使う方法。 専用の設備で管理されながら栽培され、基本的には一度使った菌床は砕かれ、乾燥して肥料に使われる。 原木栽培や天然ものと比べ、安定した収穫を見込めるが、温度や湿度の環境を整える必要があるため、コストがかかる。 また、味や触感が天然ものと比べるとやや落ちるが、形状や大きさなどはこちらのほうに分が上がる。 主にブナシメジ、ホンシメジ、エリンギ、ナメコ、エノキダケ等がこの方法で栽培される。 部品: 堆肥栽培 その名の通り、家畜の糞や藁、堆肥等でキノコを栽培する方法。 主にマッシュルームやフクロタケがこの方法で栽培される。 キノコの栽培方法としては、最古の物であるとされる。 部品: 人工栽培できるキノコの種類 主に、キノコは栄養の接種法で以下の3つに分類される。 腐生菌:動物や植物の遺体を分解して栄養を得るもの。シイタケやマイタケ等。 菌根菌:生きた植物の根に菌根を這わせ、お互いが作れない栄養を分け合うもの。マツタケやホンシメジ等。 寄生菌:生きた動植物やほかの菌類に寄生し、養分を吸収し、宿主を殺してしまうもの。冬虫夏草等。 菌根菌は「生きた植物の根」が必要となるため、人工栽培には不向きである。 寄生菌も同じく、生きた動植物が必要だが、昆虫の幼虫等を使用する方法がある。 このため、人工栽培されるキノコは、主に腐生菌。少量が寄生菌、となる。 部品: キノコに適した環境整備 種類にもよるが、キノコの栽培に必要なものは「適度な湿気」と「適度な温度」である。大体の場合、菌床の表面がしっとりと湿る程度、温度は20度から25度である。 自然に近い方法も、施設内で栽培する方法も、これらの環境になるべく近づけることで育成の手助けをする。 部品: 自然のキノコの採取について 菌根菌のキノコは人工栽培が難しく、欲するなら山を丸々管理することが必要となる。 そこまでいかなくとも、ある程度手入れされた山でのキノコ狩りにて天然のキノコを採取することができる。 但し、その場合は経験を積んだ先導者がいなければいけない。素人は決して手を出してはいけないのが、天然のキノコである。 部品: キノコに関する危険性 キノコはそもそも食べれる種類のほうが少なく、毒性の高いものも多い。 しかも、環境によって微妙に形状や色、大きさも変わるため、どれだけ知識と経験があっても間違えるときは間違える。 キノコを見分ける勉強会では、以下の二つの言葉がしつこく繰り返される。 「少しでもあやしいと思ったものは、どれだけ貴重な種類でも取らないこと」 「経験を積んだキノコ採取者と、命知らずのキノコ採取者がいる。だが、経験を積み、なおかつ命知らずのキノコ採取者は、一人もいない」 ひとかけら口に含んだだけで内臓を破壊しつくされて死ぬキノコも存在するため、これらの言葉は何も大げさではないのだ。 部品: キノコの薬効について 本来、キノコというものは薬として扱われてきた。 身近な例で言えばシイタケは広く食用として扱われているが、昔は「胃の働きを助け、病人等の体力が低下した人に良い」薬として扱われていた。 実際に乾燥シイタケにはコレステロール値や血圧を下げる成分が含まれているため、薬としての見方は間違いではなく、現代でもシイタケ茶などにその名残が見られる。 キノコは総じて「カロリーが低く」「食物繊維が豊富で」「ミネラルがバランスよく含まれている」ため、健康食品としてのスペックは高い。 その他、有名なところで冬虫夏草や霊芝などは漢方の原料として扱われる。面白いところでは、ガン治療に効果があるとされるカバノアナタケというキノコもある。 薬効も様々であり、多種多様なキノコを適切に使うことで医療用途にも高い効果を得ることができる。 勿論、薬効もだが、毒性も様々なので、間違った採取、間違った見分けでの素人知識は、大事故につながる。 あやしいキノコ、だめ、ゼッタイ。である。 部品: 毒キノコの毒抜き 余り褒められた手段ではないが、どうしても食べるものが少ない時期、仕方なく食べるために毒キノコの毒抜き方法が存在する。 真似をして事故が起きてはいけないので詳しい説明は省くが、水溶性の毒であれば鍋にお湯を沸かせてその中に投入し、わざと吹きこぼさせる方法や、一年塩漬けにするなどがある。 それでも毒性が完全に抜けるわけではないため、決して真似をしてはいけない。 が、毒キノコの毒性の主成分はアミノ酸等のうま味成分であるため、ものすごくおいしい、という説も、ある。が、真似をしてはいけない。 部品: 大まかな概要 酪農は主に乳を取るために行うが、乳製品、肉、卵、皮革などの畜産物を得るために家畜を飼育することを畜産と呼ぶ。 基本的に、養殖や酪農を含む畜産業を営む為には国家または領地の担当部署による認可が必要となる。 部品: 適切な地形 主に冷涼な高地が向いているとされる。 但し、これはどちらかというと「そういった場所は土地がやせていることが多く、田畑にできない分牧草地帯にし、畜産・酪農を行うことで食糧を得る」という側面のほうが強い。 肥沃な大地であれば飼料を自らの畑で生産し、それを使って家畜を育てることも可能である。 つまり、極めて厳しい地形でもない限りは、広ささえあれば可能ではある。 部品: 繁殖に関して 食肉にする、ということはつまり、屠殺するという事である。 そうすると勿論、飼育している家畜は一匹減る。 増やさずに減らしていけば、最終的には何も残らない。 そのため、畜産業の規模を維持する以上の繁殖が常に必須となる。 部品: 交配 優れた個体を掛け合わせてより良い種を作ることを交配と呼ぶ。 これは例えば、「味はあまり良くないが卵をたくさん産む鶏の品種」と「味はいいがあまり卵を産まない鶏の品種」を掛け合わせ、「味のいい卵をよく産む鶏の品種」を作るようなことである。 技術力の関係もあるが、主に倫理面の問題で遺伝子の組み換えなどではなく、通常の繁殖によって交配は行われる。 部品: 屠殺場も必要 家畜を肉にするためには、所謂「屠殺場」と呼ばれる専用の場所が必要となる。 これらは藩国の物理域によって設備は変わるが、基本的に家畜にストレスを与えずに、速やかに絶命させる手段がとられる。 家畜に対する配慮もあるが、暴れられると作業する職員も危険になるための取り決めでもある。 なお、屠殺場はその性質上、外からそれと分からないように作られていることが多い。 部品: 食肉と副産物 食肉等の「食品を生産する事」を目的として家畜を育てるわけだが、屠殺し、肉にする際に皮革や羽等の副産物が発生する。 これらも大事な資源であり、適切に使用するために屠殺所の近くには皮革加工所があることが多い。 部品: 食肉用以外の経済動物の最後 乳牛や、卵を取るために育てている鶏でも、無限に乳や卵を出すわけではない。 年を取ればそれだけ生産量は落ちていくため、最終的にはほぼすべて「潰す」ことになる。 それらの処理も含めて、畜産である。おいしく食べるように心がけよう。 部品: 愛情を込めて育てる 家畜とは、経済動物である。 可愛がるのが目的の愛玩動物ではなく、経済動物である以上は、割り切らなければならないことは多い。 しかし、だからと言って家畜を物のように扱うのではなく、きちんと愛情をもって接するべきである。 割り切るべきところは割り切り、愛情を注ぐべきところは注ぐ。これが重要である。 部品: 飼料とは 簡単に言えば、家畜の食事全般のことである。 育てる家畜によって様々だが、大まかに繊維質の多いものと少ないもので区別される。 主に反芻動物を対象にして記述しているが、それ以外でもほぼ同様である。 部品: 繊維質豊富な粗飼料 主に牧草がこれに該当する。 反芻を行う家畜の「反芻胃」の機能を維持するために不可欠で、乾燥させたものや、乳酸発酵させたものを与える。 牧場につきもののサイロ(塔のような建物)は、この乳酸発酵させた粗飼料(サイレージ)を作るためのものである。 昨今ではサイロを使わずに、ロール状に牧草を巻き取ってビニールで包み込んで発酵させるラップサイレージという方法でサイレージを作ることも多い。 部品: 高カロリーな濃厚飼料 繊維質が少ない飼料はデントコーン等の穀物や、植物油を搾った後の搾りかすなど、ほとんどすべてが高カロリーのものである。 粗飼料に比べて(当たり前だが)栄養分が豊富であるため、家畜の体を作る目的の他、乳を濃厚にする目的や脂肪を蓄えさせる目的で与えることが多い。 部品: そのほかの添加物 飼料に海藻や貝殻の粉末、重曹等を混ぜ込むことで、カルシウムやミネラルを摂取させることも重要である。 人間でいうところのサプリメントのようなもので、これのみでは飼料としては成立しないが、重要な飼料でもある。 特に、乳をだす家畜はカルシウムを消費するため、カルシウム不足にならないように配合しよう。 部品: 飼料計算 粗飼料、濃厚飼料、添加物は、どれも多すぎても少なすぎても家畜には良くないため適切な量を計算する必要がある。 これらの計算には複雑な式を使うが、低物理国家では長年の感覚でそれらを使わずともバランスよく飼料を混ぜる者も居るだろう。 適量を配合した混合飼料により育てた家畜は、乳量や健康面での効果が期待できる。 部品: 臭いの問題と対応 家畜を育てるにあたって、一番の問題は臭いの問題である。 これの主な原因は家畜の糞尿であり、消臭・糞尿処理によって対応するしかない。 しかし、処理にも限界があるため、完璧な対応は通常では難しい。 部品: 害虫問題とその対応 大量の糞尿がどうしても発生する関係で、それにたかるハエ等の害虫問題も出てくる。 殺虫剤などでの対処は可能だが、根本的な解決のためには大量の糞尿問題を解決せねばならない。 部品: 根本的には糞尿処理の問題 臭いも、害虫も、基本的には家畜を育てるにあたって毎日出る大量の糞尿が原因となる。 高火力で一気に燃やす、穴を掘って埋める、等の手段で解決できるが、これがまた別の問題を起こすこともありうる。 一番よいのは、畜舎を住宅街から遠ざける事だが、これらの解決は各国の取り決めによるところが大きい。 部品: 酪農の概要 畜産の一種で、主に牛やヤギなどを飼育し、乳や乳製品を生産することをさす。 所謂遊牧民が行っているのも畜産ではなくこちら。 畜産全般に言えることだが、酪農をするためには、国家または領地の認可を必要とする。 部品: 畜舎につなぐことのメリット なんと言っても、管理がしやすく、家畜同士による喧嘩などがおきないことと、使用する土地が放牧よりは少ないことが一番のメリットである。 繋ぐ方法はスタンチョン(首の部分を挟み込んで繋いでおく器具)や、チェーンでつなぐのが一般的だが、このあたりは国によって様々だろう。 極端な話、(家畜への負担の関係でほぼあり得ないが)一頭ぶんのスペースさえあれば成立する飼育方法である。 部品: 狭さゆえのデメリット 最大のデメリットとして、繋ぎ飼いは家畜を拘束するためストレスを与えてしまう。 これを解消するのは難しく、家畜にストレスがたまると生産量減少から始まり、最悪の場合は病死につながる。 部品: 放牧によるメリットとは 牧草地もしくは放牧地を用意できるのであれば、飼料の用意が必要なくなることが大きい。 また、適度な運動もできるため、繋ぎ飼いに比べると家畜のストレスも軽減される。 部品: 土地問題というデメリット 放牧における一番のデメリットは、土地の問題である。 広大な土地による牧草地帯がなければ成り立たないため、土地に対するリターンが釣り合わない可能性が高くなる。 また、管理に関しても問題があり、放牧中に家畜がゴミなどを誤飲する事故も起こりうる。 部品: いいとこどりした「放し飼い」 放牧によるメリット・デメリットをうまく調整したいいとこどりの方法として、「畜舎内での放し飼い」という手段もある。 畜舎の規模を大きくし、家畜をつながずにある程度自由に動き回るスペースを作ることで、放牧よりは土地を使わないがストレスを溜めにくい、という形にすることが出来る。 部品: 畜舎の造り 主に、通路・寝床・飼槽・飲水設備・トイレなどで構成される。 家畜たちがすれ違える程度の広さや家畜に対して十分な量の寝床を用意する必要はあるが、家畜たちが自由に生活することでストレスを受けにくく、生産量向上や、発情の傾向が分かりやすくなるメリットが大きい。 半面、やはりデメリットも存在する。 家畜の中で序列が弱いものや足を悪くした家畜は、十分な食事をとれない等の行動制限を受けるため、こまめな観察は必要となる。 部品: 選択は規模や国次第 土地の問題や技術の問題で、放牧か、放し飼いか、繋ぎ飼いかは各国様々である。 もしかしたらこれ以外の方法をとる国があるかもしれない。 中には、普段は繋いで飼っているが週に数回放牧地で放牧する、等と言うところもあるだろう。 それらの選択については規模や、各国の取り決め次第である。 部品: 種付けの必要がある 当たり前だが、家畜が乳を出すのは子供に与える為である。 所謂乳牛も、年がら年中ミルクを出すのではなく、子供を産み、育てるときにしか出さない。 そのため、酪農においては定期的に種付けを行うこととなる。 部品: 搾乳の間隔 酪農においては、一日に搾乳を何度行うかが重要なポイントとなる。 専用に品種改良された乳牛などでは、搾乳を怠ると乳房炎を起こすこともあるため一日二回の搾乳がむしろ必須となる、 が、野生に近い種類の家畜の場合は生産量が少ないため、同様に搾乳するとこれまた問題が起きる。 各国で育てている家畜に合わせたスタイルが必要となる。 部品: 小まめな消毒 酪農の主目的である搾乳においては、しつこいほどに消毒の工程がある。 これは勿論、直接口に入るものであるからであり、さらに言えば、乳は変質しやすいためである。 具体的には搾乳前に消毒液を付け、それをふき取り、搾乳を行い、その後また消毒し、という程度には消毒を行う。 勿論、貯蔵するタンクや器具などもだ。 部品: 健康管理の側面 搾乳することによって、家畜の体調が分かるという側面もある。 乳量が少なければ餌を食べていない、体調が悪い。血が混じっていたり、固形物のようなものが混ざっていれば、乳房炎の可能性。 一日一回以上は搾乳するため、その際に健康管理を行うのは効率的でもあるため、これらのチェックも行われる。 部品: 異常乳の対応 家畜は生きている以上、体調不良により乳に血が混じったりすることもある。 そういったものや、病気にかかった家畜の乳は「異常乳」として、ほかの乳と混ざらないように厳密に隔離される。 また、出産直後の初乳も、仔に与えるための成分が多いため、扱いとしては「異常乳」である。 品質を一定に保つためにもこれらのチェックは厳しく行われ、前搾り(試し絞り)をしてチェックしてから搾乳することが決められている。 部品: 各種器具や搾乳方法の扱い 搾乳におけるミルカー(搾乳機)や、ミルキングパーラー(牛を専用のコンベアに乗せて流れ作業で搾乳を行う方法)方式など、酪農においては様々な器具や設備が開発されている。 これらの使用については、各藩国による取り決めなどで変わる。手絞りをするところもあれば、搾乳ロボットがいる藩国もあるだろう。 部品: 生まれた仔の扱いについて 種付けをして仔を産ませ、搾乳を行うにあたり、「生まれた仔」の扱いは大体二つである。 メスならばそのまま育て、搾乳する。オスならば、肉牛として育てられる。 稀に種牛になるオスもいるが、極めて稀な部類である。 経済動物の飼育は、このあたりの折り合いをつけるのも重要である。せめておいしく食べてあげよう。 部品: 養殖の概要 畜産における飼育する動物が水棲生物である場合、「養殖」と呼ぶことが一般的である。 より正確には、生物全般を「その本体または副生成物」を利用するために育てることを言うが、このアイドレスでは水産業(養殖漁業)の一種として、魚介類や海藻などの水棲生物を育てることとする。 これを生業とするためには、国家ないしは領地の認可が必要となる。 部品: 大前提としての知識 水棲生物、主に魚介類の養殖については、まず十分な知識を必要とする。 適切な水温、淡水か海水か、海流の条件、与える餌、様々な要因を理解し、そのうえで研究を重ねることで安定した養殖を行う技術を確立する必要がある。 部品: 稚魚・稚貝の確保 魚介類の場合、卵から、もしくは稚魚(稚貝)から育てて養殖する。 親からの採卵や孵化の難易度による稚魚の確保が難しい場合、自然界から捕らえて育てることもある。 部品: 海や河川は共通の資源場 稚魚等を自然界からとらえて養殖する場合は、必ず各国の「未成魚の捕獲行為」に関する法に従った上での捕獲が義務付けられる。 不用意な乱獲は自然界の崩壊につながり、また、種の絶滅を招く可能性があるため、これを破るものには厳しく罰が与えられる。 海には国境はないが、共通の資源場であることを忘れてはならない。 もちろん、複数の国を流れる河川も同様である。 部品: 養殖のメリット そもそも漁とは不安定なものであるため、生産量が安定しない。 養殖はそもそも、漁による生産量の安定を目的として発展してきた。 また、時間経過による劣化を防ぐ他、漁の準備等に取られる時間他のコストを抑えられることも大きい。 一部の種類によっては、天然の環境よりも早いペースでの成長も見込めるため、メリット自体は大きい。 部品: 完全養殖 生物の誕生から次世代への継続というサイクルをすべて人工飼育で実施することを完全養殖という。 要するに、親の魚(貝)に産卵させ、卵を採取し、それを人工孵化させ、稚魚を育て、成魚にしたものを産卵させ、というサイクルの確立をもって完全養殖とされる。 現代日本レベルの技術では、一部のエビやサケ科、マス科、マダイ等が完全養殖に成功しているが、逆を言えば、それ以外は全て自然界より稚魚を捕獲している。 勿論のこと、技術的には可能であっても商業として成り立たないものである場合は成功したとは言えないため、難易度は極めて高い。 NWにおける各藩国によっては、ある種の魚介類の完全養殖に成功しているかもしれない。 部品: 環境汚染の問題 自然の海や川等を仕切って生簀を作るタイプの養殖場では、海流の穏やかな場所が選ばれる傾向がある。 そのため、海流による浄化作用が起きにくく、餌の過剰投与等による周辺海域の富栄養化や水質汚染が起こりうる。 これらが悪化すると、プランクトンの異常発生による赤潮などで広い範囲にダメージを与えかねない。 この問題を回避するために、餌の改良や投餌技術の進歩が進められ、食べ残しが少なく、自然の物に近い水質を汚染しない餌を用いられることになった。 部品: 生産過剰による問題 養殖技術が確立されると起こりうる問題として、生産過剰の問題がある。 技術確立による成魚の確保量増加、それによる収益増加からの生産業者の増加、さらにそこから成魚の過剰供給による暴落、までがワンセットで起こりうる。 この問題に関しては解決策はほぼ存在しないが、市場の浄化作用により落ち着くことや、稚魚自体が希少である場合、設備投資にコストがかかる場合は起こりにくい傾向にある。 部品: 天然資源へのダメージ 基本的には、既存の養殖技術では稚魚を自然界から取ってくるほうが多い。 そのため、養殖規模を拡大していき、消費が増えれば増えるほど、自然界から稚魚が減少していく現象が起こりうる。 これを回避するためには稚魚の捕獲制限等、広い範囲での法整備による抑制によって対応される。 部品: 遺伝的多様性の問題 完全養殖に成功している場合、世代を長く重ねて荒廃していく過程で遺伝的多様性が薄れ、画一的な個体群が生まれていく。 この状態は感染症に対する耐性が低いため、それらが蔓延しやすく、また、自然界に放流した際の生存率も低い問題が起こる。 これらを回避するため、適度に外の個体を取り入れて多様性を維持する試みがある。 なお、昔ながらの手法で養殖している低物理国家の場合でも、手法として外の血を取り入れることで同様の効果が狙えるだろう。 部品: 遺伝子攪乱の問題 養殖のために他国から持ち込まれた種が、養殖時の事故などで自然界に逃げ出す場合がある。 もしもその種が繁殖してしまえば、「生態系の破壊」や「近い種との遺伝子交雑」が起こる。 所謂外来種として野生化すると対応が難しいため、管理には細心の注意が払われるほか、外来種は駆除対象として処理されることで対応を行うしかない。 これは物理域の高・低関係なく、他国の野生動物による自然環境の破壊に対応するために必要である。 部品: 玄霧藩国の家畜・水棲生物一覧 玄霧藩国では、酪農・畜産用として主に山岳地帯を使ってヤギ、羊、ヤクを育てている。 養殖は藩国を流れる河の上流や湖を使ってのサケマス類やコイ、ナマズを育てている。 鳥類は農協側で管理されているが、そちらでは鶏の他、アヒルやガチョウが育成されている。 部品: ヤギ(アルパイン近縁種) 玄霧藩国で育てられるヤギは、アルパイン種に近い特徴を持った独自の種とされる。 所謂真っ白いヤギではなく、体毛が茶色の種類である。 ヤギは何でも食べてしまうため、基本的には畜舎内で育てる。下手に外に出すと、地面を掘り返してでも食いつくしてしまうからだ。 そのため、脱走対策は非常に厳重に行われている。 とはいえ、玄霧藩国は山間部でも植生は豊かなため、外で育てることも不可能ではない。実際に野生の種もいる。 主な用途としては、乳用であり、積極的に肉を取ることは少ない。 部品: 羊(サフォーク近縁種) 羊は羊毛を取る目的もあるが、肉用としての需要もある。 玄霧藩国で食用にされる羊は、肌が黒くて毛が白い、サフォーク種が藩国の環境に適応した近縁種である。 生後一年未満をラム、それ以上をマトンとして分けており、ラムは臭みが少なく美味。 マトンは独特の臭みがあるが、脂肪を落としたり香辛料や香草と炒めることで臭みを飛ばすことができ、これもまた美味である。 部品: 羊(イースト・フリージャン近縁種) 玄霧藩では、乳用の羊も飼育されている。 こちらはイースト・フリージャン系の種で、乳量こそ多くはないが、脂肪分が多く、これで作ったチーズは絶品。 乳量の問題から、そのまま飲むことは少ない。 部品: ヤク 4000m級の高地に住む偶蹄類。換毛をしないため暑さに弱く、山岳地帯の涼しい場所を好む。 毛皮・肉・乳の他に尾の毛や角まで装飾品に使われるなど、捨てるところがないほど有用な家畜。 玄霧藩国ではオスは肉・毛皮用、メスは乳用として育てられる。 ヤクの乳から作るバターはチーズに近い風味を持ち、濃厚で美味である。 部品: 養殖ナマズ(マナマズ) 玄霧藩国では、湖畔を利用して藩国で捕れたマナマズの養殖を行っている。 喜ばしいことに完全養殖に成功しており、稚魚の一部は自然に放流されている。 ナマズは骨も少なく、白身の淡白でありながらも脂の乗った味も楽しめる、として藩王玄霧が強く養殖に踏み切った経緯がある。 その形状から通常の魚よりさばくのが難しいが、頭を落として開いたものをかば焼きにすると絶品である。 そのほか、てんぷら等も美味。たたきや刺身でも食べれなくはないが、寄生虫である顎口虫がいることもあるので天然物は生食非推奨 養殖ナマズは寄生虫が着かないように育てているので生食可能であるが、ぶっちゃけ火を通したほうが旨い。 そのまま調理してもよし、すり身にして加工食品にしてよしと、様々な料理・食品に使われる。 部品: 養殖コイ 玄霧藩国では河川を利用してのコイの養殖を行っている。 河の一部を利用しての養殖を行っているが、採取した卵を孵化させ稚魚まで育てるのは専用の設備にて別途行う形をとっている。 海の遠い玄霧藩国では貴重な大型魚であり、鯉こくや甘露煮などにして食べられるほか、洗いにして食べることもある。 寄生虫の問題が付きまとう上に泥臭さを抜くために調理する前に前工程が必要と、なかなか面倒な魚だが、なじみの味だし胆嚢が生薬になったりもするため、養殖が続けられている。 鯉の調理方法の一つに鯉の丸揚げの甘酢あん掛けがあり、玄霧藩では祝い事の際にこれが食べられることがある。 部品: 養殖ヤマメ 玄霧藩国では、藩国に流れる川の上流部に養殖池を作り、サケマス類を養殖している。 サケマス類は完全養殖に成功しており、その中の一つがヤマメである。 正確には、種としてはサクラマスだが、海の遠い玄霧藩国で育てる場合はどうしても陸封型の種になってしまうため、ヤマメとなる。 小さなものは内臓を抜いてから揚げや酢漬けに。型の良いものは塩焼きにして食べるのが一般的。 養殖物は刺身でも食べれなくはないが、寄生虫の危険があるため、火を入れるのが無難である。 部品: 養殖イワナ 養殖池の中でも一番上流に位置する場所では、イワナの養殖がおこなわれている。 冷水を好む習性と陸封型の性質を持つため、玄霧藩国では地形的に育てやすい部類に入る種である。 主に塩焼きやから揚げで食べられるが、塩を振って焼いたイワナを清酒につけて飲む骨酒も美味とされる。 が、玄霧藩国では日本酒や清酒をT21段階で作っていないため、この方法を取るには輸入した酒が必要と、やや残念なことになっている。 部品: 畜産・酪農に関する設備 酪農用として飼育する家畜がヤギ・ヒツジ・ヤクであるため、一日に一回程度の搾乳となる。 そのため、搾乳に関する設備は器具などは使うがほぼ人力、という形になっている。 畜舎に関しては放し飼いのスタイルであり、山岳部に広めの畜舎を建て中を自由に歩き回らせる形をとっている。 部品: 養殖に関する設備 生態の研究などは科学的な分野として進められているが、実際の養殖池は機械式の物は殆どない。 川の上流域、森の中に養殖池を作る関係で、機械関連を極力排除したやや手間のかかる方法で養殖を行っている。 とはいえ、水温調整の必要もないほど適した環境であるため、比較的労力は少ない。 コイやナマズに関しては、川の中流域、林業関係の邪魔にならない場所を利用して入り江のような形の養殖場にて育てている。 こちらも環境的に機械を使うことはほとんどない。 部品: 積極的な品種改良はしない 玄霧藩国で飼育する家畜や水棲生物は、基本的に藩国で固有化していた種を家畜化したものである。 家畜化に当たって人に慣れはしたが、種としての特性などはいじってはいない。 乳量の増加や肉質などの改良をすることはできるが、それらも行わない。 というのも、陸上・水棲を問わず、定期的に野生の種の血を入れるようにしている関係で、下手に品種改良をすると生殖能力の無い仔ばかり生まれる可能性があるからだったりもする。 これらの経緯と、水棲生物の場合はある程度の稚魚の放流も行うため、国内の生態系を壊さず、また、実利の面からも品種改良は行わないこととなった。 部品: 稚魚の放流等について 玄霧藩国に流れる河は、はるか先で海につながっている。 領地ではないのでそこで魚を取ったり養殖することは出来ないが、生態系の維持の他、降海型として海に下った後、サクラマスとして戻ってくる狙いからヤマメの稚魚などを放流している。 また、要望があった場合に限るが「養殖用途のみ。放流はしない」という条件で他国に稚魚を販売することもある。 部品: 放牧地と放牧に関して 玄霧藩国では、なるべく自然の環境で育てるために夏季の放牧が推奨されている。 山間部に作られた牧草地帯で春の終わりから夏の間はのんびりと育て、秋口から冬にかけては畜舎で育てる形式をとっている。 とはいえ、搾乳の関係で完全に自由な放牧は出来ないため、柵を作っての放牧となる。 この際、家畜たちが脱走しないかを見張るのも重要な仕事である。 特にヤギに関しては、脱走して野生化してしまった際の環境破壊の問題があるため入念にチェックされる。 部品: 脱走防止の柵 見た目は普通の木の柵だが、外側に紋様が彫り込まれており、魔力を流すと3mほどの透明な魔力の壁を生み出す造りになっている。 これにより、景観を崩さずに脱走を防止できる造りになっている。 夏場のバイトとして、監視役兼魔力補充の仕事はそこそこの人気である。 部品: 除角について 角の生える家畜に関しては、生後1~2週間の間に除角を行う決まりになっている。 これは飼育する際の事故を減らし、家畜同士の怪我を防ぐ目的があるため、飼育の際の義務とされている。 方法は一般的な焼き鏝式で切った後に焼き、それ以上生えないようにする形である。生後1~2週間の間ならばこの際の怪我も少なく、また直りが早い。 なお、ヤクに関しては角も副産物として有用のため、除角されない。そのため、扱いは難しい家畜とされる。 当たり前だが、角が生えない種であれば態々けがをさせるようなことをしないため、除角も行わない。
ページ作成:玄霧 酪農や養殖を加えてさらにパワーアップですよ こちらはテキストデータ。 [[JSONデータはこちら>玄霧藩国の食糧生産地(T21) JSONデータ]] #ls() #contents *部品構造 -大部品: 玄霧藩国の食糧生産地(T21) RD:120 評価値:11 --大部品: 玄霧藩国の食糧生産地 RD:62 評価値:10 ---大部品: 食糧生産地 RD:19 評価値:7 ----大部品: 生産する作物の選定 RD:5 評価値:3 -----部品: 季節に合った作付け -----部品: 環境にあった品種 -----部品: 救荒作物 -----部品: 穀物畑 -----部品: 根菜畑 ----大部品: 連作障害対策 RD:5 評価値:3 -----部品: 土壌診断 -----部品: 有機物の投入 -----部品: 湛水 -----部品: 輪作での対応 -----部品: 藩国の環境に適した対応 ----大部品: 害獣・害虫対策 RD:6 評価値:4 -----部品: 害獣・害虫の定義 -----部品: 害獣除けの工夫 -----部品: 害虫除けの知識 -----部品: 獣・虫よけの薬品 -----部品: 直接駆除をする -----部品: 畑の監視体制 ----部品: 農地管理 ----部品: 一時保管倉庫 ----部品: 食糧生産地の流用実績 ---大部品: 食糧倉庫 RD:21 評価値:7 ----部品: 食糧倉庫の意味 ----大部品: 倉庫の管理体制 RD:10 評価値:5 -----部品: 人員の管理 -----部品: 重量・形状による管理 -----部品: 温度と湿度の管理 -----部品: 数量の管理 -----部品: 品種による管理 -----部品: 映像による管理 -----部品: ミスと在庫の管理 -----部品: 時間経過に関する管理 -----部品: 複数の場所に分ける -----部品: 警備体制 ----大部品: 食糧の管理・備蓄について RD:9 評価値:5 -----部品: 虫対策 -----部品: ネズミ対策 -----部品: 穀物の場合 -----部品: 根菜の場合 -----部品: 青果物の場合 -----部品: 肉類の場合 -----部品: 海産物の場合 -----部品: 乾物・燻製・漬物の場合 -----部品: 液体の場合 ----部品: 食糧倉庫の流用実績 ---大部品: 玄霧藩国の畑事情 RD:6 評価値:4 ----部品: 玄霧藩の生産物 ----部品: サトウカエデの栽培 ----部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画 ----部品: 陽当たりの確保 ----部品: 栄養豊かな土 ----部品: 水源の確保 ---大部品: 養蜂 RD:7 評価値:4 ----部品: 巣箱の設置 ----部品: 定置式養蜂 ----部品: 越冬について ----部品: 蜂蜜の採集 ----部品: ローヤルゼリーの採取 ----部品: その他の生産物 ----部品: 外敵への対策 ---大部品: キノコの採取と人工栽培 RD:9 評価値:5 ----部品: 原木栽培 ----部品: 菌床栽培 ----部品: 堆肥栽培 ----部品: 人工栽培できるキノコの種類 ----部品: キノコに適した環境整備 ----部品: 自然のキノコの採取について ----部品: キノコに関する危険性 ----部品: キノコの薬効について ----部品: 毒キノコの毒抜き --大部品: 玄霧藩国の畜産・養殖について RD:58 評価値:10 ---大部品: 畜産・酪農・養殖について RD:58 評価値:10 ----大部品: 畜産 RD:31 評価値:8 -----部品: 大まかな概要 -----部品: 適切な地形 -----部品: 繁殖に関して -----部品: 交配 -----部品: 屠殺場も必要 -----部品: 食肉と副産物 -----部品: 食肉用以外の経済動物の最後 -----部品: 愛情を込めて育てる -----大部品: 飼料 RD:5 評価値:3 ------部品: 飼料とは ------部品: 繊維質豊富な粗飼料 ------部品: 高カロリーな濃厚飼料 ------部品: そのほかの添加物 ------部品: 飼料計算 -----大部品: 畜産業による周辺環境問題とその対策 RD:3 評価値:2 ------部品: 臭いの問題と対応 ------部品: 害虫問題とその対応 ------部品: 根本的には糞尿処理の問題 -----大部品: 酪農 RD:15 評価値:6 ------部品: 酪農の概要 ------大部品: 放牧と繋ぎ飼い RD:7 評価値:4 -------大部品: 繋ぎ飼い RD:2 評価値:1 --------部品: 畜舎につなぐことのメリット --------部品: 狭さゆえのデメリット -------大部品: 放牧 RD:2 評価値:1 --------部品: 放牧によるメリットとは --------部品: 土地問題というデメリット -------大部品: 第三の選択肢 RD:2 評価値:1 --------部品: いいとこどりした「放し飼い」 --------部品: 畜舎の造り -------部品: 選択は規模や国次第 ------大部品: 搾乳について RD:7 評価値:4 -------部品: 種付けの必要がある -------部品: 搾乳の間隔 -------部品: 小まめな消毒 -------部品: 健康管理の側面 -------部品: 異常乳の対応 -------部品: 各種器具や搾乳方法の扱い -------部品: 生まれた仔の扱いについて ----大部品: 養殖全般 RD:11 評価値:5 -----部品: 養殖の概要 -----部品: 大前提としての知識 -----部品: 稚魚・稚貝の確保 -----部品: 海や河川は共通の資源場 -----部品: 養殖のメリット -----部品: 完全養殖 -----大部品: 養殖における問題点とその解決策 RD:5 評価値:3 ------部品: 環境汚染の問題 ------部品: 生産過剰による問題 ------部品: 天然資源へのダメージ ------部品: 遺伝的多様性の問題 ------部品: 遺伝子攪乱の問題 ----大部品: 玄霧藩で育てられる動物たち RD:9 評価値:5 -----部品: 玄霧藩国の家畜・水棲生物一覧 -----部品: ヤギ(アルパイン近縁種) -----部品: 羊(サフォーク近縁種) -----部品: 羊(イースト・フリージャン近縁種) -----部品: ヤク -----部品: 養殖ナマズ(マナマズ) -----部品: 養殖コイ -----部品: 養殖ヤマメ -----部品: 養殖イワナ ----大部品: 畜産・養殖に関する設備 RD:2 評価値:1 -----部品: 畜産・酪農に関する設備 -----部品: 養殖に関する設備 ----大部品: 家畜等についての取り決め RD:5 評価値:3 -----部品: 積極的な品種改良はしない -----部品: 稚魚の放流等について -----部品: 放牧地と放牧に関して -----部品: 脱走防止の柵 -----部品: 除角について *部品定義 **部品: 季節に合った作付け 当然のことながら、作物には「育つのに適した天候・気温・湿度」がある。 それから逆算し、適した時期に作付けを行うことで、安定した成長を見込める。 自然を操作することはできないが、合わせることは出来るのだ。 **部品: 環境にあった品種 藩国によって、寒暖の差、乾季と雨季、四季の流れといった環境は違う。 そのため、品種は生産国の環境に沿った物が選定される。 **部品: 救荒作物 主流の作物が不作の際にも比較的生育が良く、安定した収穫が見込める作物。 一般的には粟・稗や、蕎麦、根菜ではジャガイモやサツマイモ等。備荒作物ともいう。 共通して、「低温に強い」「生育期間が短い」「乾燥に強い」という作物が該当する。 これらは収穫後、使用する分以外は保管倉庫に緊急用に備蓄される。 **部品: 穀物畑 主に穀物類を育てる畑。広大な土地が必要。 主食となる米・麦・トウモロコシといった代表的な穀物の中から、藩国に適した種類を育てる。 その用途の他、飼料としての雑穀や、酒造用の穀物の栽培も行われる。 **部品: 根菜畑 救荒作物ともなるジャガイモやサツマイモの他、ニンジンやダイコンといった根菜を育てる畑。 主食だけでは栄養に偏りがあるため、土壌改良を兼ねて根菜が育てられる。 **部品: 土壌診断 土壌の状態を確認し、土地がやせ細らないために適切な量の堆肥や土壌改善用の薬品を割り出す作業。 低物理と高物理では手段が違うが、土壌の栄養分を探ることで不足を割り出す方法をとる。 **部品: 有機物の投入 動物性肥料や植物性肥料を使用し、土壌を改善することで病気を避け、生産性を安定化させる。 わざわざ書くまでもないが、生育に適した状態に調整するために行うことであって、作物が大量にとれるように土壌を改良するというものではない。 **部品: 湛水 畑によっては、一定期間水を溜めることで病原体や害虫を処理し、水溶性の塩類を水に溶け出させることで塩害を避ける手段も取れる。 殆どの病原体や害虫は、水中で長時間は生きられないため効果は高い。 が、畑の地形や形状によってはこの手段はとれない。 **部品: 輪作での対応 いくつかの異なる作物を同じ畑で作り回すことで、土壌の養分の偏りを防ぐ。 連作障害の原因のうち、ほぼすべての物に有効ではあるが、同じ畑で一つの種類を栽培することに比べると 「同じ量を取るために倍以上の面積を必要とする」「育てる作物が変わるので、その分の知識や技術が必要となる」という欠点がある。 **部品: 藩国の環境に適した対応 これらの連作障害対策のうち、各藩国で育成する作物や環境、食糧生産地の規模により、各国に適した物を行う。 全てをやることで効果が高まるわけではなく、適した物を、必要なだけ行うことが大事である。 **部品: 害獣・害虫の定義 自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。 家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。 同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。 **部品: 害獣除けの工夫 藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。 その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。 **部品: 害虫除けの知識 害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。 その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。 **部品: 獣・虫よけの薬品 人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。 薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。 どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。 **部品: 直接駆除をする 害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。 必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。 なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。 **部品: 畑の監視体制 生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。 そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。 **部品: 農地管理 各自が自由に、好きな物を作るのではなく、農地を区切り、気候と環境に合わせた生産物の管理を行うことで効率的な生産が可能となる。 また、連作障害対策で輪作をする場合や、虫害発生時にも有効となる。 **部品: 一時保管倉庫 収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。 ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。 **部品: 食糧生産地の流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では 後ほねっこ男爵領 フィーブル藩国 FROG レンジャー連邦 よんた藩国 満天星国 土場藩国 紅葉国 リワマヒ国 にて流用されています。 **部品: 食糧倉庫の意味 食糧は、そのまま放置しておけば(当たり前だが)時間がたてばたつほど劣化していくし、虫が食ったり、雨ざらし日ざらしでカビが生えたり焼けたりしてしまう。 そういうことを避けるために、食糧倉庫がある。 また、同系統の物を同じ場所にそろえて保管することで、数量の確認や管理のコストが下がるという利点もある。 そのうえで、数量や種類がはっきりすることで、必要な生産や消費の配分もわかるため、作ったものをそのまま売る、加工するよりも、余剰を出さす、不足を出さないという風に、効率的な生産と消費にもつながるため極めて重要な設備である。 **部品: 人員の管理 倉庫に搬入されるものは、須らく重要な物資である。 そのため、「誰が」「何時」「どのような理由で」倉庫に出入りしたか、厳格に管理される。 これにより、(完全ではないが)盗難は勿論、火付けや異物混入を防ぐことができる。 **部品: 重量・形状による管理 管理形式を統一することでミスなどを減らす目的で、基本的には全て「kg単位」で管理される。 但し、ほぼ同じ形状であったりする品物に関しては、「〇本」「〇枚」等で管理される。 例として、穀物の袋はkg単位だが、鉄の棒材などは定型の場合は4m棒〇本、といった形で管理される。 これらの管理形式は国によって若干の違いはあるが、基本は統一されている。 **部品: 温度と湿度の管理 物資によって適切な温度・湿度は違ってくるため、それらに配慮した空調管理により、常に一定の温度・湿度に保たれている。 空調管理については、低物理の国ならば魔法や氷室等。高物理の国ならば、機械的な環境により対応されている。 **部品: 数量の管理 物資の搬入・供給等で、備蓄されている物資は常に変動する。 有事の際に「何が」「どれだけ」あるかが分からないのは危険である。 それらを明確に管理するため、帳簿を毎日つけることが義務付けられている。 これらは、物理域にかかわらず存在できるよう、基本的には紙媒体に残され、責任者のサインと判子で管理される。 **部品: 品種による管理 搬入される物資によって必要な管理(温度や湿度等)は違う。 低温が望ましいもの、乾燥しているほうがよいもの、その逆に常温~高温がよいもの、多湿が良いもの。 それらを保存するコストを削減するべく、同種の品はまとめて置くことで、管理コストの低下と効率化を図ることが出来る。 **部品: 映像による管理 万が一、盗難や異物混入等が起きた際に、書類上のチェックの他、映像によるチェックが必要となる。 そのため、倉庫内は高物理であれば監視カメラ、低物理であれば記録の魔法などで24時間体制で記録されている。 記録媒体の取り換えタイミングや取り換えるカメラなどについては、担当以外には秘密にされている。 **部品: ミスと在庫の管理 品物によっては、管理の漏れや消費・納入のミスなどで予定よりも品物が足りない・余ることがある。 余った場合は、その旨を明記してそれらを「在庫」として扱い、優先的に処理する。 足りなかった際は、「在庫」から消費する、別のところから融通してもらうなどで対応する。 このように、ミスの記録もしっかりと残し、以後のトラブル回避の材料とすることが推奨されている。 **部品: 時間経過に関する管理 倉庫の中には次々と品物が入り、また、出ていく。 その際に、基本的には古いものを出し、新しいものを備蓄するのが原則とされる。 これは、時間経過による劣化を防ぐ目的と、物資の消費量の確認から、生産数の調整を行うためにも必要となる。 数年前のものがずっと残っている、というものは、生産をやや抑える等で対応し、生産力を別の元に振り分ける。 または、死蔵しかねないものを活用するものを新しく作る等、これらの管理から生産力の向上の可能性も見えてくるため、重要な管理と言える。 **部品: 複数の場所に分ける 倉庫は同種のものを同じ場所に集め、管理することでコストを下げる目的がある。 しかし、全てを一つの場所に集めてしまうと、そこで火災や事故等が起きてしまった場合に全ての物資が消滅することもあり得る。 そういった危険を避けるため、また、流通の問題から、全てを一か所に集めるのではなく、藩国の各所に倉庫を作ることで事故や虫害等へのリスクを分散させ、一番近い倉庫から物資を消費する。 品物が足りない、等もこの方法を取っておくことで、ある程度の対応が出来る。 **部品: 警備体制 倉庫の物資を守るために管理やチェックを厳しくしても、物理的・間接的な障害は起こりうる。 それらに対応するために、警備員等により、倉庫は常に警備体制が敷かれている。 これらは、各藩国によって特色ある警備員があてられることが多い。 **部品: 虫対策 畑の対策と違い、こちらは倉庫内に沸く虫に対する対策となる。 ポピュラーな物であればゴキブリなどだが、穀物に沸く米くい虫、葉物に着く蝶の幼虫等も気を付けなければならない。 そのため、倉庫に納入する前に品種別で「振るいにかける」「水洗いする」などの対策を経て納入される。 そうして、虫の卵などの侵入を防いだうえで、倉庫内の清潔を保つ、隙間を作らない等の対策をされ、外と中からの被害を軽減する方策がとられている。 **部品: ネズミ対策 所謂獣害だが、畑と違って、小さなネズミなどが入り込んで食料を齧ることを想定された対策となっている。 基本的には虫の対策と同じく、清潔を保ち、外から入り込む隙間等をふさぎ、そのうえで倉庫内にネズミとりの罠を仕掛ける等が対策とされる。 倉庫内に猫を放つこともあるが、その猫によって物資が荒らされることもあるため注意が必要である。 **部品: 穀物の場合 一般的に、米や麦の場合は、脱穀されて粒の状態でキロ単位で通気性の良い袋に詰められて保管される。 トウモロコシなどは、乾燥したうえで粒で同様に袋詰めか、ものによってはそのまま箱詰めで保管される。 これらの保管の際には、涼しく、乾燥した通気性の良い場所が適しているため、そのように管理される。 **部品: 根菜の場合 ジャガイモやサツマイモといったものは、傷がつかないように水洗いされ、そのまま箱詰めされる。 これらはキロ単位での管理が難しい(大きさや形状で個別に重さが違いすぎる)ため、10キロ、20キロなどの大きな単位で管理されることが多い。 ニンジンやダイコンといったものは、葉を根元から数センチ上で切られ、紙にくるまれるなどして箱詰めで保管される。 管理に関しては冷暗所で高温多湿を避けるのは穀物と変わらないが、含有水分量が違うため、あまり長期間の保存には向かないことを留意するべきである。 **部品: 青果物の場合 野菜や果物、山菜やキノコを纏めて青果物として扱うが、これらは細かく保存方法が変わることが多い。 みずみずしいままの保管が望ましいものは、表面を水洗いする等だけで袋詰め、もしくは箱詰めされるが、傷がつくのもダメな高級品の場合、そもそも備蓄用倉庫に入らず直接梱包されて売られることも多い。 生のままの保存の場合は、基本的に低温で湿気の少ない状態だが、ものによっては多湿の状況を好むものもあるため、管理に注意せねばならない。 乾燥しての保管が可能な場合は、乾燥させて保管することが多いが、味や風味等が変わるため、用途次第である。 **部品: 肉類の場合 家畜や狩りの獲物の肉の保管の場合は、その後の用途によって切り分け方法は変わるが、基本は冷凍となる。 常温や低温の保管では肉が熟成するメリットもあるが、長期間の保存は向かないためである。 **部品: 海産物の場合 海産物は、保管が極めて難しい部類に入る。 というのも、通常であればそのまますべて冷凍するのが望ましいが、一度冷凍してしまえば生食の際の風味の違いは問題となる。 それを防ぐため、大きな生簀を作り、生きたまま保存する場合もある。 この場合は、専用の設備がどうしても必要となるため、生簀が無い倉庫もある。その場合は、すべて冷凍して保管される。 **部品: 乾物・燻製・漬物の場合 肉類や魚介類や果物などは下処理(捌いて開く等)をした後、キノコなどはそのまま天日や工場で乾燥させることで乾物に。 燻煙用の木材などで温度を管理しながら燻すことで燻製に。 ぬか漬け、塩漬け、砂糖漬け、酢漬け、油漬けすることで漬物に。 それぞれの加工で日持ちする日数が増えるが、乾物以外は一年以上持たせるためには注意点があることに注意。 乾物や漬物は冷暗所、燻製は冷蔵・冷凍されることが基本となる。 **部品: 液体の場合 酒や調味料などは樽や瓶で保管される。 水のものは、腐ることを避けるためにタンクに保管される。これは有事の際の給水用で保管されることが多いが、水の少ない国では、他国から買い付けたものを補完することもある。 低物理国家の場合、タンクがない代わりに防腐の魔法などで樽詰めされることもある。 牛乳のような、痛むのが早い品物は倉庫で保管されることは基本的にはない。 **部品: 食糧倉庫の流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では フィーブル藩国 FROG にて流用されています。 **部品: 玄霧藩の生産物 麦類や米、ジャガイモやサツマイモといった主食になる穀物や根菜の他は、果樹園にてリンゴやブドウにマタタビ。休耕地にてナッツ類やレンゲ(食用の他、蜂蜜用)等が生産されている。 保存食になるものや、土壌改善に役立つもの、養蜂に使えるもの等が多い。 **部品: サトウカエデの栽培 国内での甘味を得るため、サトウカエデ種の楓を植え、樹液を煮詰めてメープルシロップおよびメープルシュガーを作っている。 **部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画 食用ではないが、生産地の一部として輪作の休耕期間だけではなく養蜂用のレンゲ(ゲンゲソウ)の花畑が存在する。 また、薬用酒に用いるハーブ類や、酒に混ぜ込むスパイス類を育てるハーブ区画もあり、これらは明確に区画が分けられている。 特に、ハーブ区画は日光が入るように作られた室内であり、種類ごとに、根が区画の外に出ないようにまで工夫されている。 総じてハーブ類は生命力が高く、自然環境の破壊につながりかねないからの対策とされる。 **部品: 陽当たりの確保 作物がよく生育するよう、畑の場所は陽光を遮る木々の無い開けたところを選ぶか、必要最小限に絞って木々を伐採し、陽当たりを確保している。 **部品: 栄養豊かな土 木々が豊かな森国であるため、その保水力から土には適度な水分を含む。 また、当然ながら木々から落ちる枯れ葉も多く、それを分解して栄養に変える虫も多くなり、栄養豊かな土を作り上げている。 **部品: 水源の確保 大水車の設置された大きな川から、農業を行うのに非常に重要となる水を確保している。 川から水路を引いたり、近くに畑を作ったりと、水の確保には気を使っている。 **部品: 巣箱の設置 縦横1:2程度の比率な直方体の箱に、巣礎と呼ばれる厚い板を鉛直面に平行に、8枚から10枚ほど並べたものが巣箱となる。 巣箱の壁面の一つに蜜蝋を使った厚紙上の土台を張り付けて起き、六角形の型を刻んでおくことで、それを足掛かりにミツバチが巣を作り始める。 これに出入り口を付け、上部を取り外しできるようにしたものを、養蜂の規模に合わせて設置することが養蜂の基礎となる。 **部品: 定置式養蜂 養蜂には移動式と定置式があるが、食糧生産地等の果樹の受粉なども視野に入れているため、定置式での養蜂を行う。 季節により蜜を取る花や果樹が変わるため、蜂蜜の味が変化していくが、それもまた一つの味である。 **部品: 越冬について ミツバチは元来寒さに弱く、冬の間に数を減らし、悪くすれば全滅してしまう。 それを防ぐ方法として、蜂たちが集まって暖を取れるように巣箱を纏める、麻袋をかぶせて冷えを防ぐ等があるが、特に寒い場所では「越冬庫」と呼ばれる場所に移動させることもある。 この時期に全滅させないため、蜂蜜の採取は冬の前は控え、蓄えた蜜で蜂たちが越冬するのに協力することが重要となる。 **部品: 蜂蜜の採集 ミツバチの性質上、巣の高い場所に蜜をため、低い場所に卵や幼虫を置く。 そのため、採取の際には上半分だけを取り、押しつぶす方法もあったが、ミツバチへのダメージが大きいため、現在では遠心分離機での採取が主流である。 TLに合わせ、機械式、手回し式の違いはあるが、卵や幼虫の層には蓋がされているため、速度を上げすぎなければそれらが混ざることはない。 **部品: ローヤルゼリーの採取 女王蜂のみが食べる食事として、巣の中にはローヤルゼリーが存在する。 これは栄養価が高く、健康食品として重宝されるが、捕りすぎると女王蜂の食事がなくなり、次代の女王蜂が育たなくなるため、採取量は厳格に定められている。 これを破ったものは、ミツバチたちを全滅させてしまう(自分の職を失う)ので、養蜂を営むもので破るものはいない。 **部品: その他の生産物 蜂の巣の主成分である蜜蝋は、ワックス成分が主であるため、そのままワックスとして、加工して蠟燭や石鹸、口紅としての使用。 蜂の種類によってはプロポリスや花粉玉なども採取できるが、これらの採取はそのままミツバチの巣へのダメージに直結するため、捕りすぎは厳禁である。 目先の利益に飛びつくと、ミツバチが全滅することも十分あり得るのだ。 **部品: 外敵への対策 ミツバチの外敵といえば、有名なものでスズメバチであるが、それ以外にも寄生虫や、蜜を目的とする獣も該当する。 それらからミツバチを守ることも、重要な仕事となる。巣箱の近くには獣を寄せ付けないようにし、ミツバチを食べる虫が活発になる時期には、警戒を強める。 養蜂はミツバチによって成り立っているため、快適な生活を送れるように注力することが重要なのだ。 **部品: 原木栽培 天然の木材を培地としてキノコを育成する方法。 養殖方法の中では最も天然のものに環境が近く、主に広葉樹の間伐材の幹等が使用される。 培地となる木材(ほだ木)に種菌が増殖した駒木をくさび上にして打ち込み、それらが繁殖するに任せる方法のため、環境や天候で生産が安定しないが、味は最も天然のものに近い。 主に、シイタケ、マイタケ、ヒラタケといった種類がこちらの方法で栽培される。 **部品: 菌床栽培 自然の形に近い原木栽培に対し、おがくずや米ぬかなどを固めたものに菌糸を繁殖させたものを使う方法。 専用の設備で管理されながら栽培され、基本的には一度使った菌床は砕かれ、乾燥して肥料に使われる。 原木栽培や天然ものと比べ、安定した収穫を見込めるが、温度や湿度の環境を整える必要があるため、コストがかかる。 また、味や触感が天然ものと比べるとやや落ちるが、形状や大きさなどはこちらのほうに分が上がる。 主にブナシメジ、ホンシメジ、エリンギ、ナメコ、エノキダケ等がこの方法で栽培される。 **部品: 堆肥栽培 その名の通り、家畜の糞や藁、堆肥等でキノコを栽培する方法。 主にマッシュルームやフクロタケがこの方法で栽培される。 キノコの栽培方法としては、最古の物であるとされる。 **部品: 人工栽培できるキノコの種類 主に、キノコは栄養の接種法で以下の3つに分類される。 腐生菌:動物や植物の遺体を分解して栄養を得るもの。シイタケやマイタケ等。 菌根菌:生きた植物の根に菌根を這わせ、お互いが作れない栄養を分け合うもの。マツタケやホンシメジ等。 寄生菌:生きた動植物やほかの菌類に寄生し、養分を吸収し、宿主を殺してしまうもの。冬虫夏草等。 菌根菌は「生きた植物の根」が必要となるため、人工栽培には不向きである。 寄生菌も同じく、生きた動植物が必要だが、昆虫の幼虫等を使用する方法がある。 このため、人工栽培されるキノコは、主に腐生菌。少量が寄生菌、となる。 **部品: キノコに適した環境整備 種類にもよるが、キノコの栽培に必要なものは「適度な湿気」と「適度な温度」である。大体の場合、菌床の表面がしっとりと湿る程度、温度は20度から25度である。 自然に近い方法も、施設内で栽培する方法も、これらの環境になるべく近づけることで育成の手助けをする。 **部品: 自然のキノコの採取について 菌根菌のキノコは人工栽培が難しく、欲するなら山を丸々管理することが必要となる。 そこまでいかなくとも、ある程度手入れされた山でのキノコ狩りにて天然のキノコを採取することができる。 但し、その場合は経験を積んだ先導者がいなければいけない。素人は決して手を出してはいけないのが、天然のキノコである。 **部品: キノコに関する危険性 キノコはそもそも食べれる種類のほうが少なく、毒性の高いものも多い。 しかも、環境によって微妙に形状や色、大きさも変わるため、どれだけ知識と経験があっても間違えるときは間違える。 キノコを見分ける勉強会では、以下の二つの言葉がしつこく繰り返される。 「少しでもあやしいと思ったものは、どれだけ貴重な種類でも取らないこと」 「経験を積んだキノコ採取者と、命知らずのキノコ採取者がいる。だが、経験を積み、なおかつ命知らずのキノコ採取者は、一人もいない」 ひとかけら口に含んだだけで内臓を破壊しつくされて死ぬキノコも存在するため、これらの言葉は何も大げさではないのだ。 **部品: キノコの薬効について 本来、キノコというものは薬として扱われてきた。 身近な例で言えばシイタケは広く食用として扱われているが、昔は「胃の働きを助け、病人等の体力が低下した人に良い」薬として扱われていた。 実際に乾燥シイタケにはコレステロール値や血圧を下げる成分が含まれているため、薬としての見方は間違いではなく、現代でもシイタケ茶などにその名残が見られる。 キノコは総じて「カロリーが低く」「食物繊維が豊富で」「ミネラルがバランスよく含まれている」ため、健康食品としてのスペックは高い。 その他、有名なところで冬虫夏草や霊芝などは漢方の原料として扱われる。面白いところでは、ガン治療に効果があるとされるカバノアナタケというキノコもある。 薬効も様々であり、多種多様なキノコを適切に使うことで医療用途にも高い効果を得ることができる。 勿論、薬効もだが、毒性も様々なので、間違った採取、間違った見分けでの素人知識は、大事故につながる。 あやしいキノコ、だめ、ゼッタイ。である。 **部品: 毒キノコの毒抜き 余り褒められた手段ではないが、どうしても食べるものが少ない時期、仕方なく食べるために毒キノコの毒抜き方法が存在する。 真似をして事故が起きてはいけないので詳しい説明は省くが、水溶性の毒であれば鍋にお湯を沸かせてその中に投入し、わざと吹きこぼさせる方法や、一年塩漬けにするなどがある。 それでも毒性が完全に抜けるわけではないため、決して真似をしてはいけない。 が、毒キノコの毒性の主成分はアミノ酸等のうま味成分であるため、ものすごくおいしい、という説も、ある。が、真似をしてはいけない。 **部品: 大まかな概要 酪農は主に乳を取るために行うが、乳製品、肉、卵、皮革などの畜産物を得るために家畜を飼育することを畜産と呼ぶ。 基本的に、養殖や酪農を含む畜産業を営む為には国家または領地の担当部署による認可が必要となる。 **部品: 適切な地形 主に冷涼な高地が向いているとされる。 但し、これはどちらかというと「そういった場所は土地がやせていることが多く、田畑にできない分牧草地帯にし、畜産・酪農を行うことで食糧を得る」という側面のほうが強い。 肥沃な大地であれば飼料を自らの畑で生産し、それを使って家畜を育てることも可能である。 つまり、極めて厳しい地形でもない限りは、広ささえあれば可能ではある。 **部品: 繁殖に関して 食肉にする、ということはつまり、屠殺するという事である。 そうすると勿論、飼育している家畜は一匹減る。 増やさずに減らしていけば、最終的には何も残らない。 そのため、畜産業の規模を維持する以上の繁殖が常に必須となる。 **部品: 交配 優れた個体を掛け合わせてより良い種を作ることを交配と呼ぶ。 これは例えば、「味はあまり良くないが卵をたくさん産む鶏の品種」と「味はいいがあまり卵を産まない鶏の品種」を掛け合わせ、「味のいい卵をよく産む鶏の品種」を作るようなことである。 技術力の関係もあるが、主に倫理面の問題で遺伝子の組み換えなどではなく、通常の繁殖によって交配は行われる。 **部品: 屠殺場も必要 家畜を肉にするためには、所謂「屠殺場」と呼ばれる専用の場所が必要となる。 これらは藩国の物理域によって設備は変わるが、基本的に家畜にストレスを与えずに、速やかに絶命させる手段がとられる。 家畜に対する配慮もあるが、暴れられると作業する職員も危険になるための取り決めでもある。 なお、屠殺場はその性質上、外からそれと分からないように作られていることが多い。 **部品: 食肉と副産物 食肉等の「食品を生産する事」を目的として家畜を育てるわけだが、屠殺し、肉にする際に皮革や羽等の副産物が発生する。 これらも大事な資源であり、適切に使用するために屠殺所の近くには皮革加工所があることが多い。 **部品: 食肉用以外の経済動物の最後 乳牛や、卵を取るために育てている鶏でも、無限に乳や卵を出すわけではない。 年を取ればそれだけ生産量は落ちていくため、最終的にはほぼすべて「潰す」ことになる。 それらの処理も含めて、畜産である。おいしく食べるように心がけよう。 **部品: 愛情を込めて育てる 家畜とは、経済動物である。 可愛がるのが目的の愛玩動物ではなく、経済動物である以上は、割り切らなければならないことは多い。 しかし、だからと言って家畜を物のように扱うのではなく、きちんと愛情をもって接するべきである。 割り切るべきところは割り切り、愛情を注ぐべきところは注ぐ。これが重要である。 **部品: 飼料とは 簡単に言えば、家畜の食事全般のことである。 育てる家畜によって様々だが、大まかに繊維質の多いものと少ないもので区別される。 主に反芻動物を対象にして記述しているが、それ以外でもほぼ同様である。 **部品: 繊維質豊富な粗飼料 主に牧草がこれに該当する。 反芻を行う家畜の「反芻胃」の機能を維持するために不可欠で、乾燥させたものや、乳酸発酵させたものを与える。 牧場につきもののサイロ(塔のような建物)は、この乳酸発酵させた粗飼料(サイレージ)を作るためのものである。 昨今ではサイロを使わずに、ロール状に牧草を巻き取ってビニールで包み込んで発酵させるラップサイレージという方法でサイレージを作ることも多い。 **部品: 高カロリーな濃厚飼料 繊維質が少ない飼料はデントコーン等の穀物や、植物油を搾った後の搾りかすなど、ほとんどすべてが高カロリーのものである。 粗飼料に比べて(当たり前だが)栄養分が豊富であるため、家畜の体を作る目的の他、乳を濃厚にする目的や脂肪を蓄えさせる目的で与えることが多い。 **部品: そのほかの添加物 飼料に海藻や貝殻の粉末、重曹等を混ぜ込むことで、カルシウムやミネラルを摂取させることも重要である。 人間でいうところのサプリメントのようなもので、これのみでは飼料としては成立しないが、重要な飼料でもある。 特に、乳をだす家畜はカルシウムを消費するため、カルシウム不足にならないように配合しよう。 **部品: 飼料計算 粗飼料、濃厚飼料、添加物は、どれも多すぎても少なすぎても家畜には良くないため適切な量を計算する必要がある。 これらの計算には複雑な式を使うが、低物理国家では長年の感覚でそれらを使わずともバランスよく飼料を混ぜる者も居るだろう。 適量を配合した混合飼料により育てた家畜は、乳量や健康面での効果が期待できる。 **部品: 臭いの問題と対応 家畜を育てるにあたって、一番の問題は臭いの問題である。 これの主な原因は家畜の糞尿であり、消臭・糞尿処理によって対応するしかない。 しかし、処理にも限界があるため、完璧な対応は通常では難しい。 **部品: 害虫問題とその対応 大量の糞尿がどうしても発生する関係で、それにたかるハエ等の害虫問題も出てくる。 殺虫剤などでの対処は可能だが、根本的な解決のためには大量の糞尿問題を解決せねばならない。 **部品: 根本的には糞尿処理の問題 臭いも、害虫も、基本的には家畜を育てるにあたって毎日出る大量の糞尿が原因となる。 高火力で一気に燃やす、穴を掘って埋める、等の手段で解決できるが、これがまた別の問題を起こすこともありうる。 一番よいのは、畜舎を住宅街から遠ざける事だが、これらの解決は各国の取り決めによるところが大きい。 **部品: 酪農の概要 畜産の一種で、主に牛やヤギなどを飼育し、乳や乳製品を生産することをさす。 所謂遊牧民が行っているのも畜産ではなくこちら。 畜産全般に言えることだが、酪農をするためには、国家または領地の認可を必要とする。 **部品: 畜舎につなぐことのメリット なんと言っても、管理がしやすく、家畜同士による喧嘩などがおきないことと、使用する土地が放牧よりは少ないことが一番のメリットである。 繋ぐ方法はスタンチョン(首の部分を挟み込んで繋いでおく器具)や、チェーンでつなぐのが一般的だが、このあたりは国によって様々だろう。 極端な話、(家畜への負担の関係でほぼあり得ないが)一頭ぶんのスペースさえあれば成立する飼育方法である。 **部品: 狭さゆえのデメリット 最大のデメリットとして、繋ぎ飼いは家畜を拘束するためストレスを与えてしまう。 これを解消するのは難しく、家畜にストレスがたまると生産量減少から始まり、最悪の場合は病死につながる。 **部品: 放牧によるメリットとは 牧草地もしくは放牧地を用意できるのであれば、飼料の用意が必要なくなることが大きい。 また、適度な運動もできるため、繋ぎ飼いに比べると家畜のストレスも軽減される。 **部品: 土地問題というデメリット 放牧における一番のデメリットは、土地の問題である。 広大な土地による牧草地帯がなければ成り立たないため、土地に対するリターンが釣り合わない可能性が高くなる。 また、管理に関しても問題があり、放牧中に家畜がゴミなどを誤飲する事故も起こりうる。 **部品: いいとこどりした「放し飼い」 放牧によるメリット・デメリットをうまく調整したいいとこどりの方法として、「畜舎内での放し飼い」という手段もある。 畜舎の規模を大きくし、家畜をつながずにある程度自由に動き回るスペースを作ることで、放牧よりは土地を使わないがストレスを溜めにくい、という形にすることが出来る。 **部品: 畜舎の造り 主に、通路・寝床・飼槽・飲水設備・トイレなどで構成される。 家畜たちがすれ違える程度の広さや家畜に対して十分な量の寝床を用意する必要はあるが、家畜たちが自由に生活することでストレスを受けにくく、生産量向上や、発情の傾向が分かりやすくなるメリットが大きい。 半面、やはりデメリットも存在する。 家畜の中で序列が弱いものや足を悪くした家畜は、十分な食事をとれない等の行動制限を受けるため、こまめな観察は必要となる。 **部品: 選択は規模や国次第 土地の問題や技術の問題で、放牧か、放し飼いか、繋ぎ飼いかは各国様々である。 もしかしたらこれ以外の方法をとる国があるかもしれない。 中には、普段は繋いで飼っているが週に数回放牧地で放牧する、等と言うところもあるだろう。 それらの選択については規模や、各国の取り決め次第である。 **部品: 種付けの必要がある 当たり前だが、家畜が乳を出すのは子供に与える為である。 所謂乳牛も、年がら年中ミルクを出すのではなく、子供を産み、育てるときにしか出さない。 そのため、酪農においては定期的に種付けを行うこととなる。 **部品: 搾乳の間隔 酪農においては、一日に搾乳を何度行うかが重要なポイントとなる。 専用に品種改良された乳牛などでは、搾乳を怠ると乳房炎を起こすこともあるため一日二回の搾乳がむしろ必須となる、 が、野生に近い種類の家畜の場合は生産量が少ないため、同様に搾乳するとこれまた問題が起きる。 各国で育てている家畜に合わせたスタイルが必要となる。 **部品: 小まめな消毒 酪農の主目的である搾乳においては、しつこいほどに消毒の工程がある。 これは勿論、直接口に入るものであるからであり、さらに言えば、乳は変質しやすいためである。 具体的には搾乳前に消毒液を付け、それをふき取り、搾乳を行い、その後また消毒し、という程度には消毒を行う。 勿論、貯蔵するタンクや器具などもだ。 **部品: 健康管理の側面 搾乳することによって、家畜の体調が分かるという側面もある。 乳量が少なければ餌を食べていない、体調が悪い。血が混じっていたり、固形物のようなものが混ざっていれば、乳房炎の可能性。 一日一回以上は搾乳するため、その際に健康管理を行うのは効率的でもあるため、これらのチェックも行われる。 **部品: 異常乳の対応 家畜は生きている以上、体調不良により乳に血が混じったりすることもある。 そういったものや、病気にかかった家畜の乳は「異常乳」として、ほかの乳と混ざらないように厳密に隔離される。 また、出産直後の初乳も、仔に与えるための成分が多いため、扱いとしては「異常乳」である。 品質を一定に保つためにもこれらのチェックは厳しく行われ、前搾り(試し絞り)をしてチェックしてから搾乳することが決められている。 **部品: 各種器具や搾乳方法の扱い 搾乳におけるミルカー(搾乳機)や、ミルキングパーラー(牛を専用のコンベアに乗せて流れ作業で搾乳を行う方法)方式など、酪農においては様々な器具や設備が開発されている。 これらの使用については、各藩国による取り決めなどで変わる。手絞りをするところもあれば、搾乳ロボットがいる藩国もあるだろう。 **部品: 生まれた仔の扱いについて 種付けをして仔を産ませ、搾乳を行うにあたり、「生まれた仔」の扱いは大体二つである。 メスならばそのまま育て、搾乳する。オスならば、肉牛として育てられる。 稀に種牛になるオスもいるが、極めて稀な部類である。 経済動物の飼育は、このあたりの折り合いをつけるのも重要である。せめておいしく食べてあげよう。 **部品: 養殖の概要 畜産における飼育する動物が水棲生物である場合、「養殖」と呼ぶことが一般的である。 より正確には、生物全般を「その本体または副生成物」を利用するために育てることを言うが、このアイドレスでは水産業(養殖漁業)の一種として、魚介類や海藻などの水棲生物を育てることとする。 これを生業とするためには、国家ないしは領地の認可が必要となる。 **部品: 大前提としての知識 水棲生物、主に魚介類の養殖については、まず十分な知識を必要とする。 適切な水温、淡水か海水か、海流の条件、与える餌、様々な要因を理解し、そのうえで研究を重ねることで安定した養殖を行う技術を確立する必要がある。 **部品: 稚魚・稚貝の確保 魚介類の場合、卵から、もしくは稚魚(稚貝)から育てて養殖する。 親からの採卵や孵化の難易度による稚魚の確保が難しい場合、自然界から捕らえて育てることもある。 **部品: 海や河川は共通の資源場 稚魚等を自然界からとらえて養殖する場合は、必ず各国の「未成魚の捕獲行為」に関する法に従った上での捕獲が義務付けられる。 不用意な乱獲は自然界の崩壊につながり、また、種の絶滅を招く可能性があるため、これを破るものには厳しく罰が与えられる。 海には国境はないが、共通の資源場であることを忘れてはならない。 もちろん、複数の国を流れる河川も同様である。 **部品: 養殖のメリット そもそも漁とは不安定なものであるため、生産量が安定しない。 養殖はそもそも、漁による生産量の安定を目的として発展してきた。 また、時間経過による劣化を防ぐ他、漁の準備等に取られる時間他のコストを抑えられることも大きい。 一部の種類によっては、天然の環境よりも早いペースでの成長も見込めるため、メリット自体は大きい。 **部品: 完全養殖 生物の誕生から次世代への継続というサイクルをすべて人工飼育で実施することを完全養殖という。 要するに、親の魚(貝)に産卵させ、卵を採取し、それを人工孵化させ、稚魚を育て、成魚にしたものを産卵させ、というサイクルの確立をもって完全養殖とされる。 現代日本レベルの技術では、一部のエビやサケ科、マス科、マダイ等が完全養殖に成功しているが、逆を言えば、それ以外は全て自然界より稚魚を捕獲している。 勿論のこと、技術的には可能であっても商業として成り立たないものである場合は成功したとは言えないため、難易度は極めて高い。 NWにおける各藩国によっては、ある種の魚介類の完全養殖に成功しているかもしれない。 **部品: 環境汚染の問題 自然の海や川等を仕切って生簀を作るタイプの養殖場では、海流の穏やかな場所が選ばれる傾向がある。 そのため、海流による浄化作用が起きにくく、餌の過剰投与等による周辺海域の富栄養化や水質汚染が起こりうる。 これらが悪化すると、プランクトンの異常発生による赤潮などで広い範囲にダメージを与えかねない。 この問題を回避するために、餌の改良や投餌技術の進歩が進められ、食べ残しが少なく、自然の物に近い水質を汚染しない餌を用いられることになった。 **部品: 生産過剰による問題 養殖技術が確立されると起こりうる問題として、生産過剰の問題がある。 技術確立による成魚の確保量増加、それによる収益増加からの生産業者の増加、さらにそこから成魚の過剰供給による暴落、までがワンセットで起こりうる。 この問題に関しては解決策はほぼ存在しないが、市場の浄化作用により落ち着くことや、稚魚自体が希少である場合、設備投資にコストがかかる場合は起こりにくい傾向にある。 **部品: 天然資源へのダメージ 基本的には、既存の養殖技術では稚魚を自然界から取ってくるほうが多い。 そのため、養殖規模を拡大していき、消費が増えれば増えるほど、自然界から稚魚が減少していく現象が起こりうる。 これを回避するためには稚魚の捕獲制限等、広い範囲での法整備による抑制によって対応される。 **部品: 遺伝的多様性の問題 完全養殖に成功している場合、世代を長く重ねて荒廃していく過程で遺伝的多様性が薄れ、画一的な個体群が生まれていく。 この状態は感染症に対する耐性が低いため、それらが蔓延しやすく、また、自然界に放流した際の生存率も低い問題が起こる。 これらを回避するため、適度に外の個体を取り入れて多様性を維持する試みがある。 なお、昔ながらの手法で養殖している低物理国家の場合でも、手法として外の血を取り入れることで同様の効果が狙えるだろう。 **部品: 遺伝子攪乱の問題 養殖のために他国から持ち込まれた種が、養殖時の事故などで自然界に逃げ出す場合がある。 もしもその種が繁殖してしまえば、「生態系の破壊」や「近い種との遺伝子交雑」が起こる。 所謂外来種として野生化すると対応が難しいため、管理には細心の注意が払われるほか、外来種は駆除対象として処理されることで対応を行うしかない。 これは物理域の高・低関係なく、他国の野生動物による自然環境の破壊に対応するために必要である。 **部品: 玄霧藩国の家畜・水棲生物一覧 玄霧藩国では、酪農・畜産用として主に山岳地帯を使ってヤギ、羊、ヤクを育てている。 養殖は藩国を流れる河の上流や湖を使ってのサケマス類やコイ、ナマズを育てている。 鳥類は農協側で管理されているが、そちらでは鶏の他、アヒルやガチョウが育成されている。 **部品: ヤギ(アルパイン近縁種) 玄霧藩国で育てられるヤギは、アルパイン種に近い特徴を持った独自の種とされる。 所謂真っ白いヤギではなく、体毛が茶色の種類である。 ヤギは何でも食べてしまうため、基本的には畜舎内で育てる。下手に外に出すと、地面を掘り返してでも食いつくしてしまうからだ。 そのため、脱走対策は非常に厳重に行われている。 とはいえ、玄霧藩国は山間部でも植生は豊かなため、外で育てることも不可能ではない。実際に野生の種もいる。 主な用途としては、乳用であり、積極的に肉を取ることは少ない。 **部品: 羊(サフォーク近縁種) 羊は羊毛を取る目的もあるが、肉用としての需要もある。 玄霧藩国で食用にされる羊は、肌が黒くて毛が白い、サフォーク種が藩国の環境に適応した近縁種である。 生後一年未満をラム、それ以上をマトンとして分けており、ラムは臭みが少なく美味。 マトンは独特の臭みがあるが、脂肪を落としたり香辛料や香草と炒めることで臭みを飛ばすことができ、これもまた美味である。 **部品: 羊(イースト・フリージャン近縁種) 玄霧藩では、乳用の羊も飼育されている。 こちらはイースト・フリージャン系の種で、乳量こそ多くはないが、脂肪分が多く、これで作ったチーズは絶品。 乳量の問題から、そのまま飲むことは少ない。 **部品: ヤク 4000m級の高地に住む偶蹄類。換毛をしないため暑さに弱く、山岳地帯の涼しい場所を好む。 毛皮・肉・乳の他に尾の毛や角まで装飾品に使われるなど、捨てるところがないほど有用な家畜。 玄霧藩国ではオスは肉・毛皮用、メスは乳用として育てられる。 ヤクの乳から作るバターはチーズに近い風味を持ち、濃厚で美味である。 **部品: 養殖ナマズ(マナマズ) 玄霧藩国では、湖畔を利用して藩国で捕れたマナマズの養殖を行っている。 喜ばしいことに完全養殖に成功しており、稚魚の一部は自然に放流されている。 ナマズは骨も少なく、白身の淡白でありながらも脂の乗った味も楽しめる、として藩王玄霧が強く養殖に踏み切った経緯がある。 その形状から通常の魚よりさばくのが難しいが、頭を落として開いたものをかば焼きにすると絶品である。 そのほか、てんぷら等も美味。たたきや刺身でも食べれなくはないが、寄生虫である顎口虫がいることもあるので天然物は生食非推奨 養殖ナマズは寄生虫が着かないように育てているので生食可能であるが、ぶっちゃけ火を通したほうが旨い。 そのまま調理してもよし、すり身にして加工食品にしてよしと、様々な料理・食品に使われる。 **部品: 養殖コイ 玄霧藩国では河川を利用してのコイの養殖を行っている。 河の一部を利用しての養殖を行っているが、採取した卵を孵化させ稚魚まで育てるのは専用の設備にて別途行う形をとっている。 海の遠い玄霧藩国では貴重な大型魚であり、鯉こくや甘露煮などにして食べられるほか、洗いにして食べることもある。 寄生虫の問題が付きまとう上に泥臭さを抜くために調理する前に前工程が必要と、なかなか面倒な魚だが、なじみの味だし胆嚢が生薬になったりもするため、養殖が続けられている。 鯉の調理方法の一つに鯉の丸揚げの甘酢あん掛けがあり、玄霧藩では祝い事の際にこれが食べられることがある。 **部品: 養殖ヤマメ 玄霧藩国では、藩国に流れる川の上流部に養殖池を作り、サケマス類を養殖している。 サケマス類は完全養殖に成功しており、その中の一つがヤマメである。 正確には、種としてはサクラマスだが、海の遠い玄霧藩国で育てる場合はどうしても陸封型の種になってしまうため、ヤマメとなる。 小さなものは内臓を抜いてから揚げや酢漬けに。型の良いものは塩焼きにして食べるのが一般的。 養殖物は刺身でも食べれなくはないが、寄生虫の危険があるため、火を入れるのが無難である。 **部品: 養殖イワナ 養殖池の中でも一番上流に位置する場所では、イワナの養殖がおこなわれている。 冷水を好む習性と陸封型の性質を持つため、玄霧藩国では地形的に育てやすい部類に入る種である。 主に塩焼きやから揚げで食べられるが、塩を振って焼いたイワナを清酒につけて飲む骨酒も美味とされる。 が、玄霧藩国では日本酒や清酒をT21段階で作っていないため、この方法を取るには輸入した酒が必要と、やや残念なことになっている。 **部品: 畜産・酪農に関する設備 酪農用として飼育する家畜がヤギ・ヒツジ・ヤクであるため、一日に一回程度の搾乳となる。 そのため、搾乳に関する設備は器具などは使うがほぼ人力、という形になっている。 畜舎に関しては放し飼いのスタイルであり、山岳部に広めの畜舎を建て中を自由に歩き回らせる形をとっている。 **部品: 養殖に関する設備 生態の研究などは科学的な分野として進められているが、実際の養殖池は機械式の物は殆どない。 川の上流域、森の中に養殖池を作る関係で、機械関連を極力排除したやや手間のかかる方法で養殖を行っている。 とはいえ、水温調整の必要もないほど適した環境であるため、比較的労力は少ない。 コイやナマズに関しては、川の中流域、林業関係の邪魔にならない場所を利用して入り江のような形の養殖場にて育てている。 こちらも環境的に機械を使うことはほとんどない。 **部品: 積極的な品種改良はしない 玄霧藩国で飼育する家畜や水棲生物は、基本的に藩国で固有化していた種を家畜化したものである。 家畜化に当たって人に慣れはしたが、種としての特性などはいじってはいない。 乳量の増加や肉質などの改良をすることはできるが、それらも行わない。 というのも、陸上・水棲を問わず、定期的に野生の種の血を入れるようにしている関係で、下手に品種改良をすると生殖能力の無い仔ばかり生まれる可能性があるからだったりもする。 これらの経緯と、水棲生物の場合はある程度の稚魚の放流も行うため、国内の生態系を壊さず、また、実利の面からも品種改良は行わないこととなった。 **部品: 稚魚の放流等について 玄霧藩国に流れる河は、はるか先で海につながっている。 領地ではないのでそこで魚を取ったり養殖することは出来ないが、生態系の維持の他、降海型として海に下った後、サクラマスとして戻ってくる狙いからヤマメの稚魚などを放流している。 また、要望があった場合に限るが「養殖用途のみ。放流はしない」という条件で他国に稚魚を販売することもある。 **部品: 放牧地と放牧に関して 玄霧藩国では、なるべく自然の環境で育てるために夏季の放牧が推奨されている。 山間部に作られた牧草地帯で春の終わりから夏の間はのんびりと育て、秋口から冬にかけては畜舎で育てる形式をとっている。 とはいえ、搾乳の関係で完全に自由な放牧は出来ないため、柵を作っての放牧となる。 この際、家畜たちが脱走しないかを見張るのも重要な仕事である。 特にヤギに関しては、脱走して野生化してしまった際の環境破壊の問題があるため入念にチェックされる。 **部品: 脱走防止の柵 見た目は普通の木の柵だが、外側に紋様が彫り込まれており、魔力を流すと3mほどの透明な魔力の壁を生み出す造りになっている。 これにより、景観を崩さずに脱走を防止できる造りになっている。 夏場のバイトとして、監視役兼魔力補充の仕事はそこそこの人気である。 **部品: 除角について 角の生える家畜に関しては、生後1~2週間の間に除角を行う決まりになっている。 これは飼育する際の事故を減らし、家畜同士の怪我を防ぐ目的があるため、飼育の際の義務とされている。 方法は一般的な焼き鏝式で切った後に焼き、それ以上生えないようにする形である。生後1~2週間の間ならばこの際の怪我も少なく、また直りが早い。 なお、ヤクに関しては角も副産物として有用のため、除角されない。そのため、扱いは難しい家畜とされる。 当たり前だが、角が生えない種であれば態々けがをさせるようなことをしないため、除角も行わない。 *提出書式 大部品: 玄霧藩国の食糧生産地(T21) RD:120 評価値:11 -大部品: 玄霧藩国の食糧生産地 RD:62 評価値:10 --大部品: 食糧生産地 RD:19 評価値:7 ---大部品: 生産する作物の選定 RD:5 評価値:3 ----部品: 季節に合った作付け ----部品: 環境にあった品種 ----部品: 救荒作物 ----部品: 穀物畑 ----部品: 根菜畑 ---大部品: 連作障害対策 RD:5 評価値:3 ----部品: 土壌診断 ----部品: 有機物の投入 ----部品: 湛水 ----部品: 輪作での対応 ----部品: 藩国の環境に適した対応 ---大部品: 害獣・害虫対策 RD:6 評価値:4 ----部品: 害獣・害虫の定義 ----部品: 害獣除けの工夫 ----部品: 害虫除けの知識 ----部品: 獣・虫よけの薬品 ----部品: 直接駆除をする ----部品: 畑の監視体制 ---部品: 農地管理 ---部品: 一時保管倉庫 ---部品: 食糧生産地の流用実績 --大部品: 食糧倉庫 RD:21 評価値:7 ---部品: 食糧倉庫の意味 ---大部品: 倉庫の管理体制 RD:10 評価値:5 ----部品: 人員の管理 ----部品: 重量・形状による管理 ----部品: 温度と湿度の管理 ----部品: 数量の管理 ----部品: 品種による管理 ----部品: 映像による管理 ----部品: ミスと在庫の管理 ----部品: 時間経過に関する管理 ----部品: 複数の場所に分ける ----部品: 警備体制 ---大部品: 食糧の管理・備蓄について RD:9 評価値:5 ----部品: 虫対策 ----部品: ネズミ対策 ----部品: 穀物の場合 ----部品: 根菜の場合 ----部品: 青果物の場合 ----部品: 肉類の場合 ----部品: 海産物の場合 ----部品: 乾物・燻製・漬物の場合 ----部品: 液体の場合 ---部品: 食糧倉庫の流用実績 --大部品: 玄霧藩国の畑事情 RD:6 評価値:4 ---部品: 玄霧藩の生産物 ---部品: サトウカエデの栽培 ---部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画 ---部品: 陽当たりの確保 ---部品: 栄養豊かな土 ---部品: 水源の確保 --大部品: 養蜂 RD:7 評価値:4 ---部品: 巣箱の設置 ---部品: 定置式養蜂 ---部品: 越冬について ---部品: 蜂蜜の採集 ---部品: ローヤルゼリーの採取 ---部品: その他の生産物 ---部品: 外敵への対策 --大部品: キノコの採取と人工栽培 RD:9 評価値:5 ---部品: 原木栽培 ---部品: 菌床栽培 ---部品: 堆肥栽培 ---部品: 人工栽培できるキノコの種類 ---部品: キノコに適した環境整備 ---部品: 自然のキノコの採取について ---部品: キノコに関する危険性 ---部品: キノコの薬効について ---部品: 毒キノコの毒抜き -大部品: 玄霧藩国の畜産・養殖について RD:58 評価値:10 --大部品: 畜産・酪農・養殖について RD:58 評価値:10 ---大部品: 畜産 RD:31 評価値:8 ----部品: 大まかな概要 ----部品: 適切な地形 ----部品: 繁殖に関して ----部品: 交配 ----部品: 屠殺場も必要 ----部品: 食肉と副産物 ----部品: 食肉用以外の経済動物の最後 ----部品: 愛情を込めて育てる ----大部品: 飼料 RD:5 評価値:3 -----部品: 飼料とは -----部品: 繊維質豊富な粗飼料 -----部品: 高カロリーな濃厚飼料 -----部品: そのほかの添加物 -----部品: 飼料計算 ----大部品: 畜産業による周辺環境問題とその対策 RD:3 評価値:2 -----部品: 臭いの問題と対応 -----部品: 害虫問題とその対応 -----部品: 根本的には糞尿処理の問題 ----大部品: 酪農 RD:15 評価値:6 -----部品: 酪農の概要 -----大部品: 放牧と繋ぎ飼い RD:7 評価値:4 ------大部品: 繋ぎ飼い RD:2 評価値:1 -------部品: 畜舎につなぐことのメリット -------部品: 狭さゆえのデメリット ------大部品: 放牧 RD:2 評価値:1 -------部品: 放牧によるメリットとは -------部品: 土地問題というデメリット ------大部品: 第三の選択肢 RD:2 評価値:1 -------部品: いいとこどりした「放し飼い」 -------部品: 畜舎の造り ------部品: 選択は規模や国次第 -----大部品: 搾乳について RD:7 評価値:4 ------部品: 種付けの必要がある ------部品: 搾乳の間隔 ------部品: 小まめな消毒 ------部品: 健康管理の側面 ------部品: 異常乳の対応 ------部品: 各種器具や搾乳方法の扱い ------部品: 生まれた仔の扱いについて ---大部品: 養殖全般 RD:11 評価値:5 ----部品: 養殖の概要 ----部品: 大前提としての知識 ----部品: 稚魚・稚貝の確保 ----部品: 海や河川は共通の資源場 ----部品: 養殖のメリット ----部品: 完全養殖 ----大部品: 養殖における問題点とその解決策 RD:5 評価値:3 -----部品: 環境汚染の問題 -----部品: 生産過剰による問題 -----部品: 天然資源へのダメージ -----部品: 遺伝的多様性の問題 -----部品: 遺伝子攪乱の問題 ---大部品: 玄霧藩で育てられる動物たち RD:9 評価値:5 ----部品: 玄霧藩国の家畜・水棲生物一覧 ----部品: ヤギ(アルパイン近縁種) ----部品: 羊(サフォーク近縁種) ----部品: 羊(イースト・フリージャン近縁種) ----部品: ヤク ----部品: 養殖ナマズ(マナマズ) ----部品: 養殖コイ ----部品: 養殖ヤマメ ----部品: 養殖イワナ ---大部品: 畜産・養殖に関する設備 RD:2 評価値:1 ----部品: 畜産・酪農に関する設備 ----部品: 養殖に関する設備 ---大部品: 家畜等についての取り決め RD:5 評価値:3 ----部品: 積極的な品種改良はしない ----部品: 稚魚の放流等について ----部品: 放牧地と放牧に関して ----部品: 脱走防止の柵 ----部品: 除角について 部品: 季節に合った作付け 当然のことながら、作物には「育つのに適した天候・気温・湿度」がある。 それから逆算し、適した時期に作付けを行うことで、安定した成長を見込める。 自然を操作することはできないが、合わせることは出来るのだ。 部品: 環境にあった品種 藩国によって、寒暖の差、乾季と雨季、四季の流れといった環境は違う。 そのため、品種は生産国の環境に沿った物が選定される。 部品: 救荒作物 主流の作物が不作の際にも比較的生育が良く、安定した収穫が見込める作物。 一般的には粟・稗や、蕎麦、根菜ではジャガイモやサツマイモ等。備荒作物ともいう。 共通して、「低温に強い」「生育期間が短い」「乾燥に強い」という作物が該当する。 これらは収穫後、使用する分以外は保管倉庫に緊急用に備蓄される。 部品: 穀物畑 主に穀物類を育てる畑。広大な土地が必要。 主食となる米・麦・トウモロコシといった代表的な穀物の中から、藩国に適した種類を育てる。 その用途の他、飼料としての雑穀や、酒造用の穀物の栽培も行われる。 部品: 根菜畑 救荒作物ともなるジャガイモやサツマイモの他、ニンジンやダイコンといった根菜を育てる畑。 主食だけでは栄養に偏りがあるため、土壌改良を兼ねて根菜が育てられる。 部品: 土壌診断 土壌の状態を確認し、土地がやせ細らないために適切な量の堆肥や土壌改善用の薬品を割り出す作業。 低物理と高物理では手段が違うが、土壌の栄養分を探ることで不足を割り出す方法をとる。 部品: 有機物の投入 動物性肥料や植物性肥料を使用し、土壌を改善することで病気を避け、生産性を安定化させる。 わざわざ書くまでもないが、生育に適した状態に調整するために行うことであって、作物が大量にとれるように土壌を改良するというものではない。 部品: 湛水 畑によっては、一定期間水を溜めることで病原体や害虫を処理し、水溶性の塩類を水に溶け出させることで塩害を避ける手段も取れる。 殆どの病原体や害虫は、水中で長時間は生きられないため効果は高い。 が、畑の地形や形状によってはこの手段はとれない。 部品: 輪作での対応 いくつかの異なる作物を同じ畑で作り回すことで、土壌の養分の偏りを防ぐ。 連作障害の原因のうち、ほぼすべての物に有効ではあるが、同じ畑で一つの種類を栽培することに比べると 「同じ量を取るために倍以上の面積を必要とする」「育てる作物が変わるので、その分の知識や技術が必要となる」という欠点がある。 部品: 藩国の環境に適した対応 これらの連作障害対策のうち、各藩国で育成する作物や環境、食糧生産地の規模により、各国に適した物を行う。 全てをやることで効果が高まるわけではなく、適した物を、必要なだけ行うことが大事である。 部品: 害獣・害虫の定義 自然に存在する獣にもさまざまな種類があるが、その中でも「人間の活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般」をさす。 家畜等を除けばほぼすべての獣が該当しうるが、今回の場合、畑を荒らす等の「(個人・公共問わず)資産に被害を与える」獣を害獣と呼ぶ。 同様に、上記と条件の一致する昆虫を「害虫」と呼ぶ。 部品: 害獣除けの工夫 藩国によって様々な野生動物がいるため方法は様々だが、基本の方法として「飛び越えれない高さの柵を立てる」というものがある。 その他、その害獣より強い生き物の匂いのするものを置く、罠を仕掛ける、案山子を立てる、等、状況と藩国技術にあった方法を取り、害獣を近づけさせないようにする工夫。 部品: 害虫除けの知識 害虫にもさまざまな種類がいるが、一番わかりやすいものは「直接葉等を食べてしまう」イモムシたちだろう。 その被害を防ぐには、『卵の段階で取り除く』『薬品を巻いてイモムシを殺す』等の対策を行う。 部品: 獣・虫よけの薬品 人体にはほぼ害はないが、獣や虫には害となる薬品を使用することで食糧生産地を守る。 薬品に関しては、自然由来の材料で作ったものもあれば、人工的に合成された薬品もある。 どちらも一長一短であるため、場合により使い分けすることもある。 部品: 直接駆除をする 害獣・害虫は放置すれば放置するほど、増えてゆく。 必要とあらば、直接駆除することで、数を減らすことも重要である。 なお、駆除する予定の害獣が「食べられるもの」だった場合、駆除の後、おいしく頂くこととなる。 部品: 畑の監視体制 生産地の規模が大きくなるほど、人の目ではすべてを把握できなくなる。 そのため、夜間は監視カメラ(低物理域ではそれに準ずるもの)にて監視を行い、問題があれば対処するという方法をとる。 部品: 農地管理 各自が自由に、好きな物を作るのではなく、農地を区切り、気候と環境に合わせた生産物の管理を行うことで効率的な生産が可能となる。 また、連作障害対策で輪作をする場合や、虫害発生時にも有効となる。 部品: 一時保管倉庫 収穫した作物や、備蓄となる救荒作物を一時的に保管するための倉庫。 ここに一度集め、虫食いのチェックや、分類・品質分けの後、分配されたり、さらに大きな倉庫に移される。 部品: 食糧生産地の流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では 後ほねっこ男爵領 フィーブル藩国 FROG レンジャー連邦 よんた藩国 満天星国 土場藩国 紅葉国 リワマヒ国 にて流用されています。 部品: 食糧倉庫の意味 食糧は、そのまま放置しておけば(当たり前だが)時間がたてばたつほど劣化していくし、虫が食ったり、雨ざらし日ざらしでカビが生えたり焼けたりしてしまう。 そういうことを避けるために、食糧倉庫がある。 また、同系統の物を同じ場所にそろえて保管することで、数量の確認や管理のコストが下がるという利点もある。 そのうえで、数量や種類がはっきりすることで、必要な生産や消費の配分もわかるため、作ったものをそのまま売る、加工するよりも、余剰を出さす、不足を出さないという風に、効率的な生産と消費にもつながるため極めて重要な設備である。 部品: 人員の管理 倉庫に搬入されるものは、須らく重要な物資である。 そのため、「誰が」「何時」「どのような理由で」倉庫に出入りしたか、厳格に管理される。 これにより、(完全ではないが)盗難は勿論、火付けや異物混入を防ぐことができる。 部品: 重量・形状による管理 管理形式を統一することでミスなどを減らす目的で、基本的には全て「kg単位」で管理される。 但し、ほぼ同じ形状であったりする品物に関しては、「〇本」「〇枚」等で管理される。 例として、穀物の袋はkg単位だが、鉄の棒材などは定型の場合は4m棒〇本、といった形で管理される。 これらの管理形式は国によって若干の違いはあるが、基本は統一されている。 部品: 温度と湿度の管理 物資によって適切な温度・湿度は違ってくるため、それらに配慮した空調管理により、常に一定の温度・湿度に保たれている。 空調管理については、低物理の国ならば魔法や氷室等。高物理の国ならば、機械的な環境により対応されている。 部品: 数量の管理 物資の搬入・供給等で、備蓄されている物資は常に変動する。 有事の際に「何が」「どれだけ」あるかが分からないのは危険である。 それらを明確に管理するため、帳簿を毎日つけることが義務付けられている。 これらは、物理域にかかわらず存在できるよう、基本的には紙媒体に残され、責任者のサインと判子で管理される。 部品: 品種による管理 搬入される物資によって必要な管理(温度や湿度等)は違う。 低温が望ましいもの、乾燥しているほうがよいもの、その逆に常温~高温がよいもの、多湿が良いもの。 それらを保存するコストを削減するべく、同種の品はまとめて置くことで、管理コストの低下と効率化を図ることが出来る。 部品: 映像による管理 万が一、盗難や異物混入等が起きた際に、書類上のチェックの他、映像によるチェックが必要となる。 そのため、倉庫内は高物理であれば監視カメラ、低物理であれば記録の魔法などで24時間体制で記録されている。 記録媒体の取り換えタイミングや取り換えるカメラなどについては、担当以外には秘密にされている。 部品: ミスと在庫の管理 品物によっては、管理の漏れや消費・納入のミスなどで予定よりも品物が足りない・余ることがある。 余った場合は、その旨を明記してそれらを「在庫」として扱い、優先的に処理する。 足りなかった際は、「在庫」から消費する、別のところから融通してもらうなどで対応する。 このように、ミスの記録もしっかりと残し、以後のトラブル回避の材料とすることが推奨されている。 部品: 時間経過に関する管理 倉庫の中には次々と品物が入り、また、出ていく。 その際に、基本的には古いものを出し、新しいものを備蓄するのが原則とされる。 これは、時間経過による劣化を防ぐ目的と、物資の消費量の確認から、生産数の調整を行うためにも必要となる。 数年前のものがずっと残っている、というものは、生産をやや抑える等で対応し、生産力を別の元に振り分ける。 または、死蔵しかねないものを活用するものを新しく作る等、これらの管理から生産力の向上の可能性も見えてくるため、重要な管理と言える。 部品: 複数の場所に分ける 倉庫は同種のものを同じ場所に集め、管理することでコストを下げる目的がある。 しかし、全てを一つの場所に集めてしまうと、そこで火災や事故等が起きてしまった場合に全ての物資が消滅することもあり得る。 そういった危険を避けるため、また、流通の問題から、全てを一か所に集めるのではなく、藩国の各所に倉庫を作ることで事故や虫害等へのリスクを分散させ、一番近い倉庫から物資を消費する。 品物が足りない、等もこの方法を取っておくことで、ある程度の対応が出来る。 部品: 警備体制 倉庫の物資を守るために管理やチェックを厳しくしても、物理的・間接的な障害は起こりうる。 それらに対応するために、警備員等により、倉庫は常に警備体制が敷かれている。 これらは、各藩国によって特色ある警備員があてられることが多い。 部品: 虫対策 畑の対策と違い、こちらは倉庫内に沸く虫に対する対策となる。 ポピュラーな物であればゴキブリなどだが、穀物に沸く米くい虫、葉物に着く蝶の幼虫等も気を付けなければならない。 そのため、倉庫に納入する前に品種別で「振るいにかける」「水洗いする」などの対策を経て納入される。 そうして、虫の卵などの侵入を防いだうえで、倉庫内の清潔を保つ、隙間を作らない等の対策をされ、外と中からの被害を軽減する方策がとられている。 部品: ネズミ対策 所謂獣害だが、畑と違って、小さなネズミなどが入り込んで食料を齧ることを想定された対策となっている。 基本的には虫の対策と同じく、清潔を保ち、外から入り込む隙間等をふさぎ、そのうえで倉庫内にネズミとりの罠を仕掛ける等が対策とされる。 倉庫内に猫を放つこともあるが、その猫によって物資が荒らされることもあるため注意が必要である。 部品: 穀物の場合 一般的に、米や麦の場合は、脱穀されて粒の状態でキロ単位で通気性の良い袋に詰められて保管される。 トウモロコシなどは、乾燥したうえで粒で同様に袋詰めか、ものによってはそのまま箱詰めで保管される。 これらの保管の際には、涼しく、乾燥した通気性の良い場所が適しているため、そのように管理される。 部品: 根菜の場合 ジャガイモやサツマイモといったものは、傷がつかないように水洗いされ、そのまま箱詰めされる。 これらはキロ単位での管理が難しい(大きさや形状で個別に重さが違いすぎる)ため、10キロ、20キロなどの大きな単位で管理されることが多い。 ニンジンやダイコンといったものは、葉を根元から数センチ上で切られ、紙にくるまれるなどして箱詰めで保管される。 管理に関しては冷暗所で高温多湿を避けるのは穀物と変わらないが、含有水分量が違うため、あまり長期間の保存には向かないことを留意するべきである。 部品: 青果物の場合 野菜や果物、山菜やキノコを纏めて青果物として扱うが、これらは細かく保存方法が変わることが多い。 みずみずしいままの保管が望ましいものは、表面を水洗いする等だけで袋詰め、もしくは箱詰めされるが、傷がつくのもダメな高級品の場合、そもそも備蓄用倉庫に入らず直接梱包されて売られることも多い。 生のままの保存の場合は、基本的に低温で湿気の少ない状態だが、ものによっては多湿の状況を好むものもあるため、管理に注意せねばならない。 乾燥しての保管が可能な場合は、乾燥させて保管することが多いが、味や風味等が変わるため、用途次第である。 部品: 肉類の場合 家畜や狩りの獲物の肉の保管の場合は、その後の用途によって切り分け方法は変わるが、基本は冷凍となる。 常温や低温の保管では肉が熟成するメリットもあるが、長期間の保存は向かないためである。 部品: 海産物の場合 海産物は、保管が極めて難しい部類に入る。 というのも、通常であればそのまますべて冷凍するのが望ましいが、一度冷凍してしまえば生食の際の風味の違いは問題となる。 それを防ぐため、大きな生簀を作り、生きたまま保存する場合もある。 この場合は、専用の設備がどうしても必要となるため、生簀が無い倉庫もある。その場合は、すべて冷凍して保管される。 部品: 乾物・燻製・漬物の場合 肉類や魚介類や果物などは下処理(捌いて開く等)をした後、キノコなどはそのまま天日や工場で乾燥させることで乾物に。 燻煙用の木材などで温度を管理しながら燻すことで燻製に。 ぬか漬け、塩漬け、砂糖漬け、酢漬け、油漬けすることで漬物に。 それぞれの加工で日持ちする日数が増えるが、乾物以外は一年以上持たせるためには注意点があることに注意。 乾物や漬物は冷暗所、燻製は冷蔵・冷凍されることが基本となる。 部品: 液体の場合 酒や調味料などは樽や瓶で保管される。 水のものは、腐ることを避けるためにタンクに保管される。これは有事の際の給水用で保管されることが多いが、水の少ない国では、他国から買い付けたものを補完することもある。 低物理国家の場合、タンクがない代わりに防腐の魔法などで樽詰めされることもある。 牛乳のような、痛むのが早い品物は倉庫で保管されることは基本的にはない。 部品: 食糧倉庫の流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では フィーブル藩国 FROG にて流用されています。 部品: 玄霧藩の生産物 麦類や米、ジャガイモやサツマイモといった主食になる穀物や根菜の他は、果樹園にてリンゴやブドウにマタタビ。休耕地にてナッツ類やレンゲ(食用の他、蜂蜜用)等が生産されている。 保存食になるものや、土壌改善に役立つもの、養蜂に使えるもの等が多い。 部品: サトウカエデの栽培 国内での甘味を得るため、サトウカエデ種の楓を植え、樹液を煮詰めてメープルシロップおよびメープルシュガーを作っている。 部品: 養蜂用花畑とハーブ栽培区画 食用ではないが、生産地の一部として輪作の休耕期間だけではなく養蜂用のレンゲ(ゲンゲソウ)の花畑が存在する。 また、薬用酒に用いるハーブ類や、酒に混ぜ込むスパイス類を育てるハーブ区画もあり、これらは明確に区画が分けられている。 特に、ハーブ区画は日光が入るように作られた室内であり、種類ごとに、根が区画の外に出ないようにまで工夫されている。 総じてハーブ類は生命力が高く、自然環境の破壊につながりかねないからの対策とされる。 部品: 陽当たりの確保 作物がよく生育するよう、畑の場所は陽光を遮る木々の無い開けたところを選ぶか、必要最小限に絞って木々を伐採し、陽当たりを確保している。 部品: 栄養豊かな土 木々が豊かな森国であるため、その保水力から土には適度な水分を含む。 また、当然ながら木々から落ちる枯れ葉も多く、それを分解して栄養に変える虫も多くなり、栄養豊かな土を作り上げている。 部品: 水源の確保 大水車の設置された大きな川から、農業を行うのに非常に重要となる水を確保している。 川から水路を引いたり、近くに畑を作ったりと、水の確保には気を使っている。 部品: 巣箱の設置 縦横1:2程度の比率な直方体の箱に、巣礎と呼ばれる厚い板を鉛直面に平行に、8枚から10枚ほど並べたものが巣箱となる。 巣箱の壁面の一つに蜜蝋を使った厚紙上の土台を張り付けて起き、六角形の型を刻んでおくことで、それを足掛かりにミツバチが巣を作り始める。 これに出入り口を付け、上部を取り外しできるようにしたものを、養蜂の規模に合わせて設置することが養蜂の基礎となる。 部品: 定置式養蜂 養蜂には移動式と定置式があるが、食糧生産地等の果樹の受粉なども視野に入れているため、定置式での養蜂を行う。 季節により蜜を取る花や果樹が変わるため、蜂蜜の味が変化していくが、それもまた一つの味である。 部品: 越冬について ミツバチは元来寒さに弱く、冬の間に数を減らし、悪くすれば全滅してしまう。 それを防ぐ方法として、蜂たちが集まって暖を取れるように巣箱を纏める、麻袋をかぶせて冷えを防ぐ等があるが、特に寒い場所では「越冬庫」と呼ばれる場所に移動させることもある。 この時期に全滅させないため、蜂蜜の採取は冬の前は控え、蓄えた蜜で蜂たちが越冬するのに協力することが重要となる。 部品: 蜂蜜の採集 ミツバチの性質上、巣の高い場所に蜜をため、低い場所に卵や幼虫を置く。 そのため、採取の際には上半分だけを取り、押しつぶす方法もあったが、ミツバチへのダメージが大きいため、現在では遠心分離機での採取が主流である。 TLに合わせ、機械式、手回し式の違いはあるが、卵や幼虫の層には蓋がされているため、速度を上げすぎなければそれらが混ざることはない。 部品: ローヤルゼリーの採取 女王蜂のみが食べる食事として、巣の中にはローヤルゼリーが存在する。 これは栄養価が高く、健康食品として重宝されるが、捕りすぎると女王蜂の食事がなくなり、次代の女王蜂が育たなくなるため、採取量は厳格に定められている。 これを破ったものは、ミツバチたちを全滅させてしまう(自分の職を失う)ので、養蜂を営むもので破るものはいない。 部品: その他の生産物 蜂の巣の主成分である蜜蝋は、ワックス成分が主であるため、そのままワックスとして、加工して蠟燭や石鹸、口紅としての使用。 蜂の種類によってはプロポリスや花粉玉なども採取できるが、これらの採取はそのままミツバチの巣へのダメージに直結するため、捕りすぎは厳禁である。 目先の利益に飛びつくと、ミツバチが全滅することも十分あり得るのだ。 部品: 外敵への対策 ミツバチの外敵といえば、有名なものでスズメバチであるが、それ以外にも寄生虫や、蜜を目的とする獣も該当する。 それらからミツバチを守ることも、重要な仕事となる。巣箱の近くには獣を寄せ付けないようにし、ミツバチを食べる虫が活発になる時期には、警戒を強める。 養蜂はミツバチによって成り立っているため、快適な生活を送れるように注力することが重要なのだ。 部品: 原木栽培 天然の木材を培地としてキノコを育成する方法。 養殖方法の中では最も天然のものに環境が近く、主に広葉樹の間伐材の幹等が使用される。 培地となる木材(ほだ木)に種菌が増殖した駒木をくさび上にして打ち込み、それらが繁殖するに任せる方法のため、環境や天候で生産が安定しないが、味は最も天然のものに近い。 主に、シイタケ、マイタケ、ヒラタケといった種類がこちらの方法で栽培される。 部品: 菌床栽培 自然の形に近い原木栽培に対し、おがくずや米ぬかなどを固めたものに菌糸を繁殖させたものを使う方法。 専用の設備で管理されながら栽培され、基本的には一度使った菌床は砕かれ、乾燥して肥料に使われる。 原木栽培や天然ものと比べ、安定した収穫を見込めるが、温度や湿度の環境を整える必要があるため、コストがかかる。 また、味や触感が天然ものと比べるとやや落ちるが、形状や大きさなどはこちらのほうに分が上がる。 主にブナシメジ、ホンシメジ、エリンギ、ナメコ、エノキダケ等がこの方法で栽培される。 部品: 堆肥栽培 その名の通り、家畜の糞や藁、堆肥等でキノコを栽培する方法。 主にマッシュルームやフクロタケがこの方法で栽培される。 キノコの栽培方法としては、最古の物であるとされる。 部品: 人工栽培できるキノコの種類 主に、キノコは栄養の接種法で以下の3つに分類される。 腐生菌:動物や植物の遺体を分解して栄養を得るもの。シイタケやマイタケ等。 菌根菌:生きた植物の根に菌根を這わせ、お互いが作れない栄養を分け合うもの。マツタケやホンシメジ等。 寄生菌:生きた動植物やほかの菌類に寄生し、養分を吸収し、宿主を殺してしまうもの。冬虫夏草等。 菌根菌は「生きた植物の根」が必要となるため、人工栽培には不向きである。 寄生菌も同じく、生きた動植物が必要だが、昆虫の幼虫等を使用する方法がある。 このため、人工栽培されるキノコは、主に腐生菌。少量が寄生菌、となる。 部品: キノコに適した環境整備 種類にもよるが、キノコの栽培に必要なものは「適度な湿気」と「適度な温度」である。大体の場合、菌床の表面がしっとりと湿る程度、温度は20度から25度である。 自然に近い方法も、施設内で栽培する方法も、これらの環境になるべく近づけることで育成の手助けをする。 部品: 自然のキノコの採取について 菌根菌のキノコは人工栽培が難しく、欲するなら山を丸々管理することが必要となる。 そこまでいかなくとも、ある程度手入れされた山でのキノコ狩りにて天然のキノコを採取することができる。 但し、その場合は経験を積んだ先導者がいなければいけない。素人は決して手を出してはいけないのが、天然のキノコである。 部品: キノコに関する危険性 キノコはそもそも食べれる種類のほうが少なく、毒性の高いものも多い。 しかも、環境によって微妙に形状や色、大きさも変わるため、どれだけ知識と経験があっても間違えるときは間違える。 キノコを見分ける勉強会では、以下の二つの言葉がしつこく繰り返される。 「少しでもあやしいと思ったものは、どれだけ貴重な種類でも取らないこと」 「経験を積んだキノコ採取者と、命知らずのキノコ採取者がいる。だが、経験を積み、なおかつ命知らずのキノコ採取者は、一人もいない」 ひとかけら口に含んだだけで内臓を破壊しつくされて死ぬキノコも存在するため、これらの言葉は何も大げさではないのだ。 部品: キノコの薬効について 本来、キノコというものは薬として扱われてきた。 身近な例で言えばシイタケは広く食用として扱われているが、昔は「胃の働きを助け、病人等の体力が低下した人に良い」薬として扱われていた。 実際に乾燥シイタケにはコレステロール値や血圧を下げる成分が含まれているため、薬としての見方は間違いではなく、現代でもシイタケ茶などにその名残が見られる。 キノコは総じて「カロリーが低く」「食物繊維が豊富で」「ミネラルがバランスよく含まれている」ため、健康食品としてのスペックは高い。 その他、有名なところで冬虫夏草や霊芝などは漢方の原料として扱われる。面白いところでは、ガン治療に効果があるとされるカバノアナタケというキノコもある。 薬効も様々であり、多種多様なキノコを適切に使うことで医療用途にも高い効果を得ることができる。 勿論、薬効もだが、毒性も様々なので、間違った採取、間違った見分けでの素人知識は、大事故につながる。 あやしいキノコ、だめ、ゼッタイ。である。 部品: 毒キノコの毒抜き 余り褒められた手段ではないが、どうしても食べるものが少ない時期、仕方なく食べるために毒キノコの毒抜き方法が存在する。 真似をして事故が起きてはいけないので詳しい説明は省くが、水溶性の毒であれば鍋にお湯を沸かせてその中に投入し、わざと吹きこぼさせる方法や、一年塩漬けにするなどがある。 それでも毒性が完全に抜けるわけではないため、決して真似をしてはいけない。 が、毒キノコの毒性の主成分はアミノ酸等のうま味成分であるため、ものすごくおいしい、という説も、ある。が、真似をしてはいけない。 部品: 大まかな概要 酪農は主に乳を取るために行うが、乳製品、肉、卵、皮革などの畜産物を得るために家畜を飼育することを畜産と呼ぶ。 基本的に、養殖や酪農を含む畜産業を営む為には国家または領地の担当部署による認可が必要となる。 部品: 適切な地形 主に冷涼な高地が向いているとされる。 但し、これはどちらかというと「そういった場所は土地がやせていることが多く、田畑にできない分牧草地帯にし、畜産・酪農を行うことで食糧を得る」という側面のほうが強い。 肥沃な大地であれば飼料を自らの畑で生産し、それを使って家畜を育てることも可能である。 つまり、極めて厳しい地形でもない限りは、広ささえあれば可能ではある。 部品: 繁殖に関して 食肉にする、ということはつまり、屠殺するという事である。 そうすると勿論、飼育している家畜は一匹減る。 増やさずに減らしていけば、最終的には何も残らない。 そのため、畜産業の規模を維持する以上の繁殖が常に必須となる。 部品: 交配 優れた個体を掛け合わせてより良い種を作ることを交配と呼ぶ。 これは例えば、「味はあまり良くないが卵をたくさん産む鶏の品種」と「味はいいがあまり卵を産まない鶏の品種」を掛け合わせ、「味のいい卵をよく産む鶏の品種」を作るようなことである。 技術力の関係もあるが、主に倫理面の問題で遺伝子の組み換えなどではなく、通常の繁殖によって交配は行われる。 部品: 屠殺場も必要 家畜を肉にするためには、所謂「屠殺場」と呼ばれる専用の場所が必要となる。 これらは藩国の物理域によって設備は変わるが、基本的に家畜にストレスを与えずに、速やかに絶命させる手段がとられる。 家畜に対する配慮もあるが、暴れられると作業する職員も危険になるための取り決めでもある。 なお、屠殺場はその性質上、外からそれと分からないように作られていることが多い。 部品: 食肉と副産物 食肉等の「食品を生産する事」を目的として家畜を育てるわけだが、屠殺し、肉にする際に皮革や羽等の副産物が発生する。 これらも大事な資源であり、適切に使用するために屠殺所の近くには皮革加工所があることが多い。 部品: 食肉用以外の経済動物の最後 乳牛や、卵を取るために育てている鶏でも、無限に乳や卵を出すわけではない。 年を取ればそれだけ生産量は落ちていくため、最終的にはほぼすべて「潰す」ことになる。 それらの処理も含めて、畜産である。おいしく食べるように心がけよう。 部品: 愛情を込めて育てる 家畜とは、経済動物である。 可愛がるのが目的の愛玩動物ではなく、経済動物である以上は、割り切らなければならないことは多い。 しかし、だからと言って家畜を物のように扱うのではなく、きちんと愛情をもって接するべきである。 割り切るべきところは割り切り、愛情を注ぐべきところは注ぐ。これが重要である。 部品: 飼料とは 簡単に言えば、家畜の食事全般のことである。 育てる家畜によって様々だが、大まかに繊維質の多いものと少ないもので区別される。 主に反芻動物を対象にして記述しているが、それ以外でもほぼ同様である。 部品: 繊維質豊富な粗飼料 主に牧草がこれに該当する。 反芻を行う家畜の「反芻胃」の機能を維持するために不可欠で、乾燥させたものや、乳酸発酵させたものを与える。 牧場につきもののサイロ(塔のような建物)は、この乳酸発酵させた粗飼料(サイレージ)を作るためのものである。 昨今ではサイロを使わずに、ロール状に牧草を巻き取ってビニールで包み込んで発酵させるラップサイレージという方法でサイレージを作ることも多い。 部品: 高カロリーな濃厚飼料 繊維質が少ない飼料はデントコーン等の穀物や、植物油を搾った後の搾りかすなど、ほとんどすべてが高カロリーのものである。 粗飼料に比べて(当たり前だが)栄養分が豊富であるため、家畜の体を作る目的の他、乳を濃厚にする目的や脂肪を蓄えさせる目的で与えることが多い。 部品: そのほかの添加物 飼料に海藻や貝殻の粉末、重曹等を混ぜ込むことで、カルシウムやミネラルを摂取させることも重要である。 人間でいうところのサプリメントのようなもので、これのみでは飼料としては成立しないが、重要な飼料でもある。 特に、乳をだす家畜はカルシウムを消費するため、カルシウム不足にならないように配合しよう。 部品: 飼料計算 粗飼料、濃厚飼料、添加物は、どれも多すぎても少なすぎても家畜には良くないため適切な量を計算する必要がある。 これらの計算には複雑な式を使うが、低物理国家では長年の感覚でそれらを使わずともバランスよく飼料を混ぜる者も居るだろう。 適量を配合した混合飼料により育てた家畜は、乳量や健康面での効果が期待できる。 部品: 臭いの問題と対応 家畜を育てるにあたって、一番の問題は臭いの問題である。 これの主な原因は家畜の糞尿であり、消臭・糞尿処理によって対応するしかない。 しかし、処理にも限界があるため、完璧な対応は通常では難しい。 部品: 害虫問題とその対応 大量の糞尿がどうしても発生する関係で、それにたかるハエ等の害虫問題も出てくる。 殺虫剤などでの対処は可能だが、根本的な解決のためには大量の糞尿問題を解決せねばならない。 部品: 根本的には糞尿処理の問題 臭いも、害虫も、基本的には家畜を育てるにあたって毎日出る大量の糞尿が原因となる。 高火力で一気に燃やす、穴を掘って埋める、等の手段で解決できるが、これがまた別の問題を起こすこともありうる。 一番よいのは、畜舎を住宅街から遠ざける事だが、これらの解決は各国の取り決めによるところが大きい。 部品: 酪農の概要 畜産の一種で、主に牛やヤギなどを飼育し、乳や乳製品を生産することをさす。 所謂遊牧民が行っているのも畜産ではなくこちら。 畜産全般に言えることだが、酪農をするためには、国家または領地の認可を必要とする。 部品: 畜舎につなぐことのメリット なんと言っても、管理がしやすく、家畜同士による喧嘩などがおきないことと、使用する土地が放牧よりは少ないことが一番のメリットである。 繋ぐ方法はスタンチョン(首の部分を挟み込んで繋いでおく器具)や、チェーンでつなぐのが一般的だが、このあたりは国によって様々だろう。 極端な話、(家畜への負担の関係でほぼあり得ないが)一頭ぶんのスペースさえあれば成立する飼育方法である。 部品: 狭さゆえのデメリット 最大のデメリットとして、繋ぎ飼いは家畜を拘束するためストレスを与えてしまう。 これを解消するのは難しく、家畜にストレスがたまると生産量減少から始まり、最悪の場合は病死につながる。 部品: 放牧によるメリットとは 牧草地もしくは放牧地を用意できるのであれば、飼料の用意が必要なくなることが大きい。 また、適度な運動もできるため、繋ぎ飼いに比べると家畜のストレスも軽減される。 部品: 土地問題というデメリット 放牧における一番のデメリットは、土地の問題である。 広大な土地による牧草地帯がなければ成り立たないため、土地に対するリターンが釣り合わない可能性が高くなる。 また、管理に関しても問題があり、放牧中に家畜がゴミなどを誤飲する事故も起こりうる。 部品: いいとこどりした「放し飼い」 放牧によるメリット・デメリットをうまく調整したいいとこどりの方法として、「畜舎内での放し飼い」という手段もある。 畜舎の規模を大きくし、家畜をつながずにある程度自由に動き回るスペースを作ることで、放牧よりは土地を使わないがストレスを溜めにくい、という形にすることが出来る。 部品: 畜舎の造り 主に、通路・寝床・飼槽・飲水設備・トイレなどで構成される。 家畜たちがすれ違える程度の広さや家畜に対して十分な量の寝床を用意する必要はあるが、家畜たちが自由に生活することでストレスを受けにくく、生産量向上や、発情の傾向が分かりやすくなるメリットが大きい。 半面、やはりデメリットも存在する。 家畜の中で序列が弱いものや足を悪くした家畜は、十分な食事をとれない等の行動制限を受けるため、こまめな観察は必要となる。 部品: 選択は規模や国次第 土地の問題や技術の問題で、放牧か、放し飼いか、繋ぎ飼いかは各国様々である。 もしかしたらこれ以外の方法をとる国があるかもしれない。 中には、普段は繋いで飼っているが週に数回放牧地で放牧する、等と言うところもあるだろう。 それらの選択については規模や、各国の取り決め次第である。 部品: 種付けの必要がある 当たり前だが、家畜が乳を出すのは子供に与える為である。 所謂乳牛も、年がら年中ミルクを出すのではなく、子供を産み、育てるときにしか出さない。 そのため、酪農においては定期的に種付けを行うこととなる。 部品: 搾乳の間隔 酪農においては、一日に搾乳を何度行うかが重要なポイントとなる。 専用に品種改良された乳牛などでは、搾乳を怠ると乳房炎を起こすこともあるため一日二回の搾乳がむしろ必須となる、 が、野生に近い種類の家畜の場合は生産量が少ないため、同様に搾乳するとこれまた問題が起きる。 各国で育てている家畜に合わせたスタイルが必要となる。 部品: 小まめな消毒 酪農の主目的である搾乳においては、しつこいほどに消毒の工程がある。 これは勿論、直接口に入るものであるからであり、さらに言えば、乳は変質しやすいためである。 具体的には搾乳前に消毒液を付け、それをふき取り、搾乳を行い、その後また消毒し、という程度には消毒を行う。 勿論、貯蔵するタンクや器具などもだ。 部品: 健康管理の側面 搾乳することによって、家畜の体調が分かるという側面もある。 乳量が少なければ餌を食べていない、体調が悪い。血が混じっていたり、固形物のようなものが混ざっていれば、乳房炎の可能性。 一日一回以上は搾乳するため、その際に健康管理を行うのは効率的でもあるため、これらのチェックも行われる。 部品: 異常乳の対応 家畜は生きている以上、体調不良により乳に血が混じったりすることもある。 そういったものや、病気にかかった家畜の乳は「異常乳」として、ほかの乳と混ざらないように厳密に隔離される。 また、出産直後の初乳も、仔に与えるための成分が多いため、扱いとしては「異常乳」である。 品質を一定に保つためにもこれらのチェックは厳しく行われ、前搾り(試し絞り)をしてチェックしてから搾乳することが決められている。 部品: 各種器具や搾乳方法の扱い 搾乳におけるミルカー(搾乳機)や、ミルキングパーラー(牛を専用のコンベアに乗せて流れ作業で搾乳を行う方法)方式など、酪農においては様々な器具や設備が開発されている。 これらの使用については、各藩国による取り決めなどで変わる。手絞りをするところもあれば、搾乳ロボットがいる藩国もあるだろう。 部品: 生まれた仔の扱いについて 種付けをして仔を産ませ、搾乳を行うにあたり、「生まれた仔」の扱いは大体二つである。 メスならばそのまま育て、搾乳する。オスならば、肉牛として育てられる。 稀に種牛になるオスもいるが、極めて稀な部類である。 経済動物の飼育は、このあたりの折り合いをつけるのも重要である。せめておいしく食べてあげよう。 部品: 養殖の概要 畜産における飼育する動物が水棲生物である場合、「養殖」と呼ぶことが一般的である。 より正確には、生物全般を「その本体または副生成物」を利用するために育てることを言うが、このアイドレスでは水産業(養殖漁業)の一種として、魚介類や海藻などの水棲生物を育てることとする。 これを生業とするためには、国家ないしは領地の認可が必要となる。 部品: 大前提としての知識 水棲生物、主に魚介類の養殖については、まず十分な知識を必要とする。 適切な水温、淡水か海水か、海流の条件、与える餌、様々な要因を理解し、そのうえで研究を重ねることで安定した養殖を行う技術を確立する必要がある。 部品: 稚魚・稚貝の確保 魚介類の場合、卵から、もしくは稚魚(稚貝)から育てて養殖する。 親からの採卵や孵化の難易度による稚魚の確保が難しい場合、自然界から捕らえて育てることもある。 部品: 海や河川は共通の資源場 稚魚等を自然界からとらえて養殖する場合は、必ず各国の「未成魚の捕獲行為」に関する法に従った上での捕獲が義務付けられる。 不用意な乱獲は自然界の崩壊につながり、また、種の絶滅を招く可能性があるため、これを破るものには厳しく罰が与えられる。 海には国境はないが、共通の資源場であることを忘れてはならない。 もちろん、複数の国を流れる河川も同様である。 部品: 養殖のメリット そもそも漁とは不安定なものであるため、生産量が安定しない。 養殖はそもそも、漁による生産量の安定を目的として発展してきた。 また、時間経過による劣化を防ぐ他、漁の準備等に取られる時間他のコストを抑えられることも大きい。 一部の種類によっては、天然の環境よりも早いペースでの成長も見込めるため、メリット自体は大きい。 部品: 完全養殖 生物の誕生から次世代への継続というサイクルをすべて人工飼育で実施することを完全養殖という。 要するに、親の魚(貝)に産卵させ、卵を採取し、それを人工孵化させ、稚魚を育て、成魚にしたものを産卵させ、というサイクルの確立をもって完全養殖とされる。 現代日本レベルの技術では、一部のエビやサケ科、マス科、マダイ等が完全養殖に成功しているが、逆を言えば、それ以外は全て自然界より稚魚を捕獲している。 勿論のこと、技術的には可能であっても商業として成り立たないものである場合は成功したとは言えないため、難易度は極めて高い。 NWにおける各藩国によっては、ある種の魚介類の完全養殖に成功しているかもしれない。 部品: 環境汚染の問題 自然の海や川等を仕切って生簀を作るタイプの養殖場では、海流の穏やかな場所が選ばれる傾向がある。 そのため、海流による浄化作用が起きにくく、餌の過剰投与等による周辺海域の富栄養化や水質汚染が起こりうる。 これらが悪化すると、プランクトンの異常発生による赤潮などで広い範囲にダメージを与えかねない。 この問題を回避するために、餌の改良や投餌技術の進歩が進められ、食べ残しが少なく、自然の物に近い水質を汚染しない餌を用いられることになった。 部品: 生産過剰による問題 養殖技術が確立されると起こりうる問題として、生産過剰の問題がある。 技術確立による成魚の確保量増加、それによる収益増加からの生産業者の増加、さらにそこから成魚の過剰供給による暴落、までがワンセットで起こりうる。 この問題に関しては解決策はほぼ存在しないが、市場の浄化作用により落ち着くことや、稚魚自体が希少である場合、設備投資にコストがかかる場合は起こりにくい傾向にある。 部品: 天然資源へのダメージ 基本的には、既存の養殖技術では稚魚を自然界から取ってくるほうが多い。 そのため、養殖規模を拡大していき、消費が増えれば増えるほど、自然界から稚魚が減少していく現象が起こりうる。 これを回避するためには稚魚の捕獲制限等、広い範囲での法整備による抑制によって対応される。 部品: 遺伝的多様性の問題 完全養殖に成功している場合、世代を長く重ねて荒廃していく過程で遺伝的多様性が薄れ、画一的な個体群が生まれていく。 この状態は感染症に対する耐性が低いため、それらが蔓延しやすく、また、自然界に放流した際の生存率も低い問題が起こる。 これらを回避するため、適度に外の個体を取り入れて多様性を維持する試みがある。 なお、昔ながらの手法で養殖している低物理国家の場合でも、手法として外の血を取り入れることで同様の効果が狙えるだろう。 部品: 遺伝子攪乱の問題 養殖のために他国から持ち込まれた種が、養殖時の事故などで自然界に逃げ出す場合がある。 もしもその種が繁殖してしまえば、「生態系の破壊」や「近い種との遺伝子交雑」が起こる。 所謂外来種として野生化すると対応が難しいため、管理には細心の注意が払われるほか、外来種は駆除対象として処理されることで対応を行うしかない。 これは物理域の高・低関係なく、他国の野生動物による自然環境の破壊に対応するために必要である。 部品: 玄霧藩国の家畜・水棲生物一覧 玄霧藩国では、酪農・畜産用として主に山岳地帯を使ってヤギ、羊、ヤクを育てている。 養殖は藩国を流れる河の上流や湖を使ってのサケマス類やコイ、ナマズを育てている。 鳥類は農協側で管理されているが、そちらでは鶏の他、アヒルやガチョウが育成されている。 部品: ヤギ(アルパイン近縁種) 玄霧藩国で育てられるヤギは、アルパイン種に近い特徴を持った独自の種とされる。 所謂真っ白いヤギではなく、体毛が茶色の種類である。 ヤギは何でも食べてしまうため、基本的には畜舎内で育てる。下手に外に出すと、地面を掘り返してでも食いつくしてしまうからだ。 そのため、脱走対策は非常に厳重に行われている。 とはいえ、玄霧藩国は山間部でも植生は豊かなため、外で育てることも不可能ではない。実際に野生の種もいる。 主な用途としては、乳用であり、積極的に肉を取ることは少ない。 部品: 羊(サフォーク近縁種) 羊は羊毛を取る目的もあるが、肉用としての需要もある。 玄霧藩国で食用にされる羊は、肌が黒くて毛が白い、サフォーク種が藩国の環境に適応した近縁種である。 生後一年未満をラム、それ以上をマトンとして分けており、ラムは臭みが少なく美味。 マトンは独特の臭みがあるが、脂肪を落としたり香辛料や香草と炒めることで臭みを飛ばすことができ、これもまた美味である。 部品: 羊(イースト・フリージャン近縁種) 玄霧藩では、乳用の羊も飼育されている。 こちらはイースト・フリージャン系の種で、乳量こそ多くはないが、脂肪分が多く、これで作ったチーズは絶品。 乳量の問題から、そのまま飲むことは少ない。 部品: ヤク 4000m級の高地に住む偶蹄類。換毛をしないため暑さに弱く、山岳地帯の涼しい場所を好む。 毛皮・肉・乳の他に尾の毛や角まで装飾品に使われるなど、捨てるところがないほど有用な家畜。 玄霧藩国ではオスは肉・毛皮用、メスは乳用として育てられる。 ヤクの乳から作るバターはチーズに近い風味を持ち、濃厚で美味である。 部品: 養殖ナマズ(マナマズ) 玄霧藩国では、湖畔を利用して藩国で捕れたマナマズの養殖を行っている。 喜ばしいことに完全養殖に成功しており、稚魚の一部は自然に放流されている。 ナマズは骨も少なく、白身の淡白でありながらも脂の乗った味も楽しめる、として藩王玄霧が強く養殖に踏み切った経緯がある。 その形状から通常の魚よりさばくのが難しいが、頭を落として開いたものをかば焼きにすると絶品である。 そのほか、てんぷら等も美味。たたきや刺身でも食べれなくはないが、寄生虫である顎口虫がいることもあるので天然物は生食非推奨 養殖ナマズは寄生虫が着かないように育てているので生食可能であるが、ぶっちゃけ火を通したほうが旨い。 そのまま調理してもよし、すり身にして加工食品にしてよしと、様々な料理・食品に使われる。 部品: 養殖コイ 玄霧藩国では河川を利用してのコイの養殖を行っている。 河の一部を利用しての養殖を行っているが、採取した卵を孵化させ稚魚まで育てるのは専用の設備にて別途行う形をとっている。 海の遠い玄霧藩国では貴重な大型魚であり、鯉こくや甘露煮などにして食べられるほか、洗いにして食べることもある。 寄生虫の問題が付きまとう上に泥臭さを抜くために調理する前に前工程が必要と、なかなか面倒な魚だが、なじみの味だし胆嚢が生薬になったりもするため、養殖が続けられている。 鯉の調理方法の一つに鯉の丸揚げの甘酢あん掛けがあり、玄霧藩では祝い事の際にこれが食べられることがある。 部品: 養殖ヤマメ 玄霧藩国では、藩国に流れる川の上流部に養殖池を作り、サケマス類を養殖している。 サケマス類は完全養殖に成功しており、その中の一つがヤマメである。 正確には、種としてはサクラマスだが、海の遠い玄霧藩国で育てる場合はどうしても陸封型の種になってしまうため、ヤマメとなる。 小さなものは内臓を抜いてから揚げや酢漬けに。型の良いものは塩焼きにして食べるのが一般的。 養殖物は刺身でも食べれなくはないが、寄生虫の危険があるため、火を入れるのが無難である。 部品: 養殖イワナ 養殖池の中でも一番上流に位置する場所では、イワナの養殖がおこなわれている。 冷水を好む習性と陸封型の性質を持つため、玄霧藩国では地形的に育てやすい部類に入る種である。 主に塩焼きやから揚げで食べられるが、塩を振って焼いたイワナを清酒につけて飲む骨酒も美味とされる。 が、玄霧藩国では日本酒や清酒をT21段階で作っていないため、この方法を取るには輸入した酒が必要と、やや残念なことになっている。 部品: 畜産・酪農に関する設備 酪農用として飼育する家畜がヤギ・ヒツジ・ヤクであるため、一日に一回程度の搾乳となる。 そのため、搾乳に関する設備は器具などは使うがほぼ人力、という形になっている。 畜舎に関しては放し飼いのスタイルであり、山岳部に広めの畜舎を建て中を自由に歩き回らせる形をとっている。 部品: 養殖に関する設備 生態の研究などは科学的な分野として進められているが、実際の養殖池は機械式の物は殆どない。 川の上流域、森の中に養殖池を作る関係で、機械関連を極力排除したやや手間のかかる方法で養殖を行っている。 とはいえ、水温調整の必要もないほど適した環境であるため、比較的労力は少ない。 コイやナマズに関しては、川の中流域、林業関係の邪魔にならない場所を利用して入り江のような形の養殖場にて育てている。 こちらも環境的に機械を使うことはほとんどない。 部品: 積極的な品種改良はしない 玄霧藩国で飼育する家畜や水棲生物は、基本的に藩国で固有化していた種を家畜化したものである。 家畜化に当たって人に慣れはしたが、種としての特性などはいじってはいない。 乳量の増加や肉質などの改良をすることはできるが、それらも行わない。 というのも、陸上・水棲を問わず、定期的に野生の種の血を入れるようにしている関係で、下手に品種改良をすると生殖能力の無い仔ばかり生まれる可能性があるからだったりもする。 これらの経緯と、水棲生物の場合はある程度の稚魚の放流も行うため、国内の生態系を壊さず、また、実利の面からも品種改良は行わないこととなった。 部品: 稚魚の放流等について 玄霧藩国に流れる河は、はるか先で海につながっている。 領地ではないのでそこで魚を取ったり養殖することは出来ないが、生態系の維持の他、降海型として海に下った後、サクラマスとして戻ってくる狙いからヤマメの稚魚などを放流している。 また、要望があった場合に限るが「養殖用途のみ。放流はしない」という条件で他国に稚魚を販売することもある。 部品: 放牧地と放牧に関して 玄霧藩国では、なるべく自然の環境で育てるために夏季の放牧が推奨されている。 山間部に作られた牧草地帯で春の終わりから夏の間はのんびりと育て、秋口から冬にかけては畜舎で育てる形式をとっている。 とはいえ、搾乳の関係で完全に自由な放牧は出来ないため、柵を作っての放牧となる。 この際、家畜たちが脱走しないかを見張るのも重要な仕事である。 特にヤギに関しては、脱走して野生化してしまった際の環境破壊の問題があるため入念にチェックされる。 部品: 脱走防止の柵 見た目は普通の木の柵だが、外側に紋様が彫り込まれており、魔力を流すと3mほどの透明な魔力の壁を生み出す造りになっている。 これにより、景観を崩さずに脱走を防止できる造りになっている。 夏場のバイトとして、監視役兼魔力補充の仕事はそこそこの人気である。 部品: 除角について 角の生える家畜に関しては、生後1~2週間の間に除角を行う決まりになっている。 これは飼育する際の事故を減らし、家畜同士の怪我を防ぐ目的があるため、飼育の際の義務とされている。 方法は一般的な焼き鏝式で切った後に焼き、それ以上生えないようにする形である。生後1~2週間の間ならばこの際の怪我も少なく、また直りが早い。 なお、ヤクに関しては角も副産物として有用のため、除角されない。そのため、扱いは難しい家畜とされる。 当たり前だが、角が生えない種であれば態々けがをさせるようなことをしないため、除角も行わない。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: